人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 会社員 雷恩

[毎日公園で一日を過ごさざるを得ない少女が
動物園に行ったことがないことを、
テレビや図鑑でライオンを見たことがないということを
少年は考えもしなかった。

多くの人にとって「らいおん」は「ライオン」であり、
「らいおん」が「雷恩」であると素直に
受け容れられたのはもしかすると初めてだったかもしれないのに。

もしそうだと知っていたなら、
彼女は自分にとってもっと「特別」だっただろうか。

――過ぎてからのたらればに何も意味はないけれど。]
(1) Ellie 2024/05/07(Tue) 10:39:46

【人】 会社員 雷恩

[春を越え夏を走り秋を飛んで冬が終わるのを待ち、
公園で始まった友情を続けていくには
片方の気持ちだけでは弱すぎた。

公園以外の生活が違い過ぎた二人が「もっと大きくなるまで」
共にあれた方法は、実際に大人になった今考えても
思いつかないだろう。

少女が性を切り売りして生きて来た年月、
少年は大した苦労もしないまま育ち、
今も「夜営業メインのカフェ」の存在を知らない。

従業員のプロフィールが乗っているHPを探すのに
どんな検索ワードを用いるのかすら。]
(2) Ellie 2024/05/07(Tue) 10:40:22

【人】 会社員 雷恩



 なんだそれ。
 釘刺してんの?


[ストーカー被害は身近ではないが
目の前の彼女は可愛いから、そういうこともあるのだろうと
疑っていない。

彼女が食べきれたりんごの甘さどく
10年以上身体を蝕んで煮詰まっていったことを知らず、
能天気にも「偶然の再会」に少しドキドキしたりなんかもして。]
(3) Ellie 2024/05/07(Tue) 10:40:57

【人】 会社員 雷恩

[手を引く彼女の足取りが、慣れない靴で転んで挫いたにしては
滑らかなことに引っかかりを覚えたのは一瞬。

追われる可哀想な子しらゆきひめを護る役目に酔った愚かな男は
地上10階まで運ばれる。

男を溶かす角部屋蜘蛛の巣は、どう見ても若い女の子の趣味を集めた色。]


 お構いなくって言いたいとこだけど、
 飲み物ある方が話はしやすいか。
 あ、保冷剤取ったからさ、プリンの箱だけ
 冷蔵庫に預かって貰って良いかな。


[そこで勝手に冷蔵庫を開ける無礼さがあれば、
ピーコックブルーのビールがあることに気づいたかもしれない。
道中の話では、同じ銘柄を愛飲しているという反応が
なかったものが。]
(4) Ellie 2024/05/07(Tue) 10:41:25

【人】 会社員 雷恩


 今更だけど、俺らって何歳差なんだっけ?
 最初に会った時はルミは小学生じゃなかったよな?
 あの頃は同じ小学校に通えるんだと思ってたけど。


[入学しても3年生まで通えなかったことを聞く機会は
当時は既になかった。
家庭環境が良くないだろうということは薄々感じていたから
私立の小学校を受験したのではないだろうとは思うが、
若くしてこんなに良い部屋に住めるのだから、
もしかして金だけはある実家なのかもしれない。

自分はあまりにルミのことを知らない。

昔は無知故に疑問を持たず、今は彼女の生い立ちについて
無遠慮に聞くのは憚られて。

道中でも聞けなかったことに、どこまで踏み込んで良いのか。
2人きりの空間に少し緊張しながら口を開いた。

緊張で乾いた喉は既にコーヒーを欲している。*]
(5) Ellie 2024/05/07(Tue) 10:42:14

【人】 会社員 雷恩

[躱すのが上手い。>>7
会わなかった間に「色々」あったのだろう。
無防備に男を誘っているのかと思いきや、
経験に裏打ちされた計算が垣間見えて、
少し背筋が冷たくなった。

本当に困っているのか?、、、、、、、、、、、

道端で偶然再会した昔の知り合いと
後日ではなく「今」「家で」話をしたいと切羽詰まった様子と
ギャップを感じてしまう。]
(11) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:32:36

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


[経験していないことに対する危機感は薄い。
もういくら砂を藻掻こうとも無駄だということまでは気づかず。]
 
(-2) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:33:11

【人】 会社員 雷恩


 いや、家にお邪魔するなら保冷剤あったとしても
 冷蔵庫借りた方が安心だから。

 てか足には当てなくて大丈夫か?
 転んで土ついてるかもだし、
 先にあー、具合確認してくる?


[洗って、と言いかけて辞めた。
シャワーに誘導していると思われたくない、
ズレた危機管理。

足を気にする素振りは、部屋に入ってから一度も
確認できていないのに。]
(12) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:33:59

【人】 会社員 雷恩

[熱すぎるのは苦手だから、もしあれば牛乳か豆乳で割ってほしい。

いっそブラックを所望するならば、何かを混ぜた痕跡を目視
できるかもしれないが、自ら罠に掛かっていく。]


 なに。ルミの方は俺の歳知ってたんだ?
 俺言ったっけな?
 ごめんなー、俺は覚えてなくて。


[自分の年齢を知られているのは恐らく自分が言ったからだろう。
記憶が薄い分、解釈の幅を広げて。]
(13) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:34:34

【人】 会社員 雷恩


 5歳差で3年まで行ってなかったんなら
 小学校で会ってなくて当たり前か。

 むしろ3年になるまで学校とか他の大人が
 どうにか出来なかったんかって、腹立つな。


[自分が彼女を救うには、年少時の5歳差は頼りなく、
親が義務を放棄した家庭なら、公的機関や福祉が
助けに入らなかったことに身勝手に苛立つ。

大変だったな、なんて、言えない。

その大変さに寄り添わず、思春期を言い訳に
自分のことばかりを考えた男には、そんな簡単な言葉で
済ませてはいけないと思えた。

相槌を挟めないままでいると、ルミ自身が明るく言葉を続ける。>>9]
(14) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:35:01

【人】 会社員 雷恩


 すげーな。
 頑張ったんだな。
 
 ルミが大きくなった姿に会えたの、
 奇跡なんじゃないかって思うよ。


[親のすね齧りで大学まで行った自分が恥ずかしいが
その自虐は口にすると却ってルミの「そんなことないよ」待ちに
なる気がして、それこそ恥ずかしいから言わない。

ルミの頑張りがどのような手段で行われたものであっても、
頑張った事実自体を賞賛して、コーヒーに口をつけた。]
(15) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:35:49

【赤】 会社員 雷恩

[頑張る為の原動力が歪んだ恋だとは知らない。]
(*4) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:36:09

【人】 会社員 雷恩

[ルミにずっと寄り添えなかったことに対する罪悪感はあれど、
明確に「逃げた」つもりはなく、単なる成長に伴う
フェードアウト感覚の男には、そこまでの執着心が理解できない。]


 で、学費まで稼げるくらい頑張り屋のルミが
 「心細く」なることって、何があったんだ?


[コーヒーに何か入れられたことには気づかないまま、
アイスではないからすぐに飲み干せはしないが
確実に体内に取り込んでいく。

室内に置いてある高そうなアレソレの入手方法は
恰好や部屋のグレードからも推測できる。
その金の出所ではなく、大して金も持っていそうにない
普通の男に出来ることは、話を聞くことぐらいかもしれない。

座ったソファは柔らかいのに、
まるで喰われそうな感覚になるから、
話を一通り聞いたら暇を申し出る心算ではあるけれど。*]
(16) Ellie 2024/05/07(Tue) 17:36:38

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ でも、考えて考えて────気付いたんだ。

  逃げてしまった獲物は、追い掛けて掴んでしまえば良い
  どんな肉食獣でも、毒の前には勝てないでしょ?

  そうすれば一生わたしを忘れない。
  そうなれば、 ]


 
(-4) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:09:00

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

[ もうあの頃の温かいだけの優しかった日々と
  貴方が消えてしまった痛みから逃れられるんだ。
  愛してもらえるなんて思ってないよ。

  綺麗なだけの思い出として昇華しないで、お兄さん。 ]


 
(-5) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:09:42

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[――明日用事あるって、俺、言ったか?…………]
(-6) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:33:19

【人】 会社員 雷恩

[季節は夏に差し掛かり、部屋のエアコンは稼働していない。
なのにどこか冷える心地がする。
心が鳴らす警鐘を、罪悪感が打ち消そうとする。]


 ……悪いな。
 手当の間くらいは待てるけど、
 俺が帰った後の方がゆっくり確認できるか。


[ありがと、と受け取ったコーヒーは白を混ぜた薄茶色。
マーブルを作る要素に、頼んだミルク以外が入っているなんて
見た目からはわからない。]
(24) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:34:12

【人】 会社員 雷恩


 ごめんごめん。
 てかあんなにちっちゃかったのに覚えてるルミが
 すげーんだって。


[それだけ彼女にとって当時交わした会話は少なかったのだと
学校でも家でも会話の絶えない生活をして個々の会話を
忘却の海に流す男は想像できない。

ルミの記憶力が良いと感心して謝った。]


 許して!このとーり!
 な?


[他の誰かにもやっているから身についたままの謝罪。
合わせた手よりも頭を低く下げて、ちらりと上目で伺う。

それを懐かしんでくれると期待する程度には
無神経な男だ。

いっそそこで失望してくれた方が双方にとって思い出を
綺麗なままで残せたかもしれない。]
(25) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:34:44

【人】 会社員 雷恩



 ルミ…………


[少女の瞳が昏く曇った気がした。
実家を出て、仕事を得て、金に困っていなくても
彼女の心はまだあの公園で無償の愛を求めているのかもしれない。

学校は卒業する日が来るし、親はふつう自分より先に死ぬ。
どんな相手だって、四六時中そばにいることなんて出来ない。

それを普通に育った人間は肌で覚えることができるけれど、
「かわいそう」フィルターのかからない目で寄り添われた経験に
乏しい故に、恐らくルミはその「ありえない」愛を求めているのだ。

役目のある間だけ近寄る相手を拒否する彼女に
そういうものだと諭すのは不可能だ。

せめてこれからの人生で、彼女を満たすものに出逢えたら良いのだけれど。

それを探す為に、通信制高校を自費で卒業するだけの
頑張りを続けられたのだったら良いのに。]
(26) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:35:12

【赤】 会社員 雷恩

[白雪姫が齧った毒林檎は、喉に引っかかっていたから
バッドエンドに至らなかった。

齧って咀嚼して、細胞となったやさしさどくは、
トゥルーエンドを迎えられるのだろうか。]
(*8) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:35:49

【人】 会社員 雷恩

[悲惨だっただろう生い立ちを垣間見た後の「話」に
身構えていたら、拍子抜けする。>>21]


 こ、恋バナ……?


[男の意見を聞きたい、とかだろうか。
「好きな人」と聞いてもそれがまさか自分だなんて
夢にも思わない。]
(27) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:36:35

【人】 会社員 雷恩


 ……うん、うん、そっか。
 「そのひとじゃなきゃ」って人がいて、
 半年前まで恋人がってことは、今はいないんだろ?

 まず関わりを作って意識してもらうのとかは?


[「半年前」のキーワードにも反応せず、
意味のないアドバイスをする。

関りのない相手に恋をしたことがないので
薄っぺらいだろうなとは思っていても、
こういう「相談」に単なる共感ではなく「解決策」を
示したがるのが生物学上の男の生態らしい。]
(28) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:37:12

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[普段呼ばれない名前は
男から肉食獣の野生を奪っていたのかもしれない。
いや、そうでなくともきっと、毒には抗えない。]
(-7) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:37:49

【人】 会社員 雷恩



 ? は?
 「聞いてきた」? え、好きな人って俺の知り合い、


 
qわせdrftgyふじこ?!



[何が起こったかわからなかった。
「効いて」が「聞いて」だと思う鈍感さを後悔する間もなく。]
(29) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:38:16

【赤】 会社員 雷恩

[体幹にはそれなりに自信があった。
自分よりも華奢な女の子にちょっと押されたくらいで
簡単に倒れてしまうだなんて。]


 え、 なに、 ルミ……?


[何故自分の目は天井を捉えているのだろう。
すぐに起き上がろうとして、
上手く力が入らないことに気づいた。

一気に血の気が引く。
唇が震えるのはわかるが、身体に震えは伝わらない。
もはや自分の身体は自分の支配下にないことは
明らかだった。

そう知覚すると、上手く言葉すら出て来なくなった気がする。

なんで、と上手く言えただろうか。*]
(*9) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:38:44

【独】 会社員 雷恩

/*
ひええ
純度の高いヤンデレを浴びている

ヤンデレられるの初めてで新鮮な気持ちだなあ
自分が狂う側なら何度かあるんだけど
(-10) Ellie 2024/05/07(Tue) 22:33:21

【人】 会社員 雷恩

[たとえばここで彼女の機嫌を損ねたとして、
普段関りのない、連絡先も知らない者同士、
子どもの頃の友情に終止符を打って帰れば終わる関係だ、
許しを乞う必要はない。

なのに手を合わせたのは、赦してくれるという甘え。
彼女の甘えを受け止めることなく大人になったのに、
誰かに甘えることを覚えている男は罪深くも
同じ所作をして。]


 あー良かった。
 
 他にも忘れてそうだけど、話してたら思い出すって
 こともあるかも。


[そうしてまた許せと言わんばかりに予防線を張って。]
(34) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:15:41

【人】 会社員 雷恩

[恋をしていると打ち明けた顔は確かに
歳相応のはにかんだ少女のものだったのに、
その相手と関わりを持てば良いというアドバイスを
一蹴する表情は酷く大人びて見えた。

単に恋に臆病になっているとかそんなレベルではない諦念。

相手は死んでしまったのかとか見当違いの予想を立てて、
またどう言葉にしようか迷った隙に倒された。]
(35) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:16:23

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[出逢った頃の少女は表情に乏しく、
笑い声を聞いたのは遊び始めて随分と経った頃。

子どもらしく笑えなかった当時には見られなかった
「無邪気な笑顔」がそこにある。
それが却って不気味さを感じさせた。]
(-11) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:16:54

【赤】 会社員 雷恩

[ひゅ、と喉が音を立てるのを聞いた。
自分の身体から出た音だとは信じられないくらいに
か細く頼りない音だった。]


 、 や、、め……


[抵抗の為に力を入れようにも、身体の動かし方を
忘れてしまったかのように動けない。
脳内はこんなにも冴えているし、心臓は動いているのに。

上手く動かせない分、恐怖の涙も浮かばないのが
まだ助かった。
この期に及んでみっともない醜態を晒したくない自分がいる。]
(*17) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:17:27

【赤】 会社員 雷恩

[指さしに反応して僅か首が動く。
キッチンのインテリアによく調和したシュガーポット。
その中身を聞いて込み上げる吐き気に歯を鳴らす。]


 
ぅそ、 だろ、



[身体の自由を奪うと聞いて真っ先に思い浮かぶのは
睡眠薬だが、自分には意識はある。
その時点でメジャーなはたらきを持つ薬ではないと言えるのに
人体に無害だなんて到底信じられなかった。

だがそれを指摘したところで状況は変わらない。
現実問題、上手く身体に命令が行き渡らない感覚がある。]
(*18) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:18:08

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[頬に触れる手を、首を振って弾くことも出来ないまま。

自分がこうなってしまったつみを突き付けられた。]
(-12) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:18:34

【赤】 会社員 雷恩

[自分の中では「薄れていった関係」でも、
彼女にとっては「切られた関係」だったのか。

ここに至るまでも、彼女は自分の解釈を大事にしていた。
今、口が上手く動かせて何か理由を言ったところで
彼女は納得しないだろう。

クラス替えで疎遠になる友達もいる、
SNSでフォローしあった頃には頻繁にリプを送っていても
1年も経てば日常ツイートはスルーするようになる、
そんな一般的な話をしたところで、

「雷恩お兄さんがルミを捨てた」とルミが結論づけているなら
何も変わらない。]
(*19) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:18:56

【赤】 会社員 雷恩

[きっとこの再会も仕組まれていたのだと漸く合点する。
そんなにも恨まれていたとは知らず、のこのこついて来て――

殺される、のだろうか。

胃液が内臓を巡る音も聞こえるのに、上手く吐けない。
仰向けに寝かされているから、今吐いても
吐瀉物が喉に詰まって窒息死間違いなしだろうが。]
(*20) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:19:25

【赤】 会社員 雷恩


   る、 み、


[それは果たして恋なのか。
ルミが思うなら、、、、、、、そうなのだろう。

言葉の通じる相手ではないなら、言葉の自由を
奪われていて好都合だったかもしれない。
対話を試みて絶望することはないから。

麻酔と異なり、触覚は残っているようで、
ベルトを外す時に一旦締められる苦しさに
顔を顰めた。――感覚では。]
(*21) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:20:15

【赤】 会社員 雷恩

[外気に晒された下着は濡れシミもなければその下の形が
はっきり見える訳でもないのに、羞恥で思わず目を閉じた。
意識的に閉じてしまえば二度と目が開かなくなる気がしたが、
初めて味わう屈辱的な状況に、もう耐えていられなかった。

ルミは甘ったるく言葉を紡ぐ。

別れた彼女が同僚だったことまで知っているとは。

どこでどうやって知ったかは知らないが]


 ス、ススストー、k、


[ストーカーは彼女自身だったのだろう。
わかったところでもうどうしようもないが。

ただ祈るしかできない。
上手く動かせない身体が、これから行われるだろう
ストーカー女の愛撫に反応しないことを。*]
(*22) Ellie 2024/05/07(Tue) 23:21:12

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ わたしの笑みは、彼と関わるうちに咲いた。 ]


 
(-13) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:00:17

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  お兄さん、あのね、これあげるっ
  いつもアイスとか半分こしてくれるけど
  ……ルミはなにもわたせないから……

  これね、おはなのゆびわ!
  たんぽぽ、きれいに咲いてたの!


[ あの時一度だけ渡した小さな指輪は、
  きっと薬指なんかには入らないくらい大きくて
  不格好で、きれいではなかったけれど。

  受け取ってくれるといいな、と願って編んだ。
  彼に何かを返したかった。

  ──今はもう遠い純粋だった春のころ。 ]

 
(-14) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:01:24

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

  このまえねぇ、お兄さんのママがおしえてくれたよ
  お兄さんが言ってたどーぶつ!
  かっこいいのとおなじお名前なんだねぇ。
  みんな、かっこいいからやきもちやいたのかな?

  ルミもひつじさんとかがよかったなー。


[ でもあんなに大きかったら遊べないから、
  お兄さんがお兄さんで良かったーと笑った。
  子ども特有の拙い言葉で好き勝手に喋っても、
  怒られない環境が嬉しくて、鳥の様に囀って。 ]

 
(-15) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 0:02:15

【赤】 会社員 雷恩

[殺さない、なんてのは、ニュースで知る殺人犯の
「殺すつもりはなかった」と同じ意味だろう。

歌舞伎町で出回るような、身体の自由を奪う薬が
臓器にも作用したら人体は簡単に生命活動を止める。
心臓や脳のバックアップは存在しないのだから。

泣くことも震えることも罵倒することも出来ない。
だが意識を手放すことも出来ない。

とんだ地獄だ。]
(*30) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:50:37

【赤】 会社員 雷恩

[持っている物差しが違えば、
同じ事象を測っても異なる結果が出る。

ルミにとって一般論が響かないこと同様に、
男には一般論がよく理解出来た。

当時やさしくしたのが自分だったから恋したと
聞けば、それはインプリンティングではないかと
答えたくなる。

だが自分もよく知る恋に堕ちる理由だって、
最初は「やさしくしてくれた」とか
「一緒にいて楽しかったから」とかなのだ。
インプリンティングだから恋ではないと
断じることは出来ない。

口が利けたとして、彼女の恋心を否定しなかっただろう。]
(*31) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:51:23

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


 えー、俺があげたいからあげてるだけなのに。
 でも「もらう」のって嬉しいからありがとう!

 ルミって器用なんだなー。
 これ茎?どーやって編んでんの?
 よく折れないな。


[大きさを踏まえて親指に嵌めた。
「指輪」は「指に嵌めるやつ」という知識しかなかった。

生花で出来た指輪は花瓶に生けたものよりも
寿命が短いのだと聞いて、親のガラケーで写真を撮って貰った。
もう少し昔なら、写真は全部現像していただろう。
もう少し最近なら、スマホデータはクラウド上に保存してあるだろう。

過渡期に撮ったガラケーのデータはどこにあるのか知らない。

指輪が枯れた時はとてもショックだったが、
写真は撮ってもらったからと安心しきって管理を怠った。

罪の記憶が蘇る。]
(-17) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:52:21

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[ライオンを認識したと聞いた時には恥ずかしさでどうにか
なってしまいそうだった。
ルミが帰った後に家族に当たり散らした。]


 ルミは「ルミ」でいーんだよ!!
 俺は「お兄さん」って呼んでもらえるからいーけど、
 ルミが「ひつじ」って名前で呼ばれたくなかったら
 どう呼んでいいかわかんないからな?!

 いいかっ!
 変えるの禁止だからな!
 俺が!「ルミ」って呼ぶから!


[いつも以上に大きな声を出してしまった気がする。

今も「雷恩」まで呼ばれるのを厭うから、
彼女にも「ライ」と呼んでもらっていた。
別れた理由に、「そんな小さいことにこだわるなんて」と
いうのがあったことも、ルミは把握しているのだろうか。]
(-18) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:52:55

【赤】 会社員 雷恩

[ストーカー呼ばわりで怒らせても、
今度は許しを乞わなかった。
訂正をする気はない。

その「好き」は、自分が思っているものとは違う。]
(*32) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:53:22

【赤】 会社員 雷恩



 ――――……



[声が出なかった。]
(*33) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:53:39

【赤】 会社員 雷恩

[目が開けられないというのは自己催眠かもしれないが
実際に瞼は強く閉じられてしまった。

衣擦れの音や陰茎に触れられる感触で恐怖が煽られる。
何度か擦られたがそこは芯を持たないままだ。]


 ル、ミ…………


[首を横に振って否定したかったのは何か
自分でもわからなくなっていた。

先端に爪が食い込むと痛みを感じる。
動けないのに痛覚は通っているのか。理不尽だ。

それとも薬は本当に効果が人体に害とならないように
濃度は抑えられていて、下肢に感覚が戻り始めているのか。]
(*34) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:54:13

【赤】 会社員 雷恩



 ルミ、


[そのまま続けて、行為が可能な形を作ったとして、
ルミはそこに跨るのだろうか。
もしかすると、それが命に繋がるかもしれないのに。

望まれないで生まれてしまう命がどうなるのか
ルミが一番よく知っているのに、
自分と繋がることだけを目的としているから、
そのリスクは考えていないのか

何れにせよ、本懐を遂げられてしまうのだろうとは思う。
頭ではどんなに拒否していても、身体は少しずつ
生理的反応を見せてしまっている。**]
(*35) Ellie 2024/05/08(Wed) 0:55:05

【赤】 会社員 雷恩

[白雪姫は毒林檎から救ってくれた王子に惚れた。
殺害を命じられても、自らが罰を受けるかもしれないのに
見逃してくれた狩人でもなく、
森の中で出会った自分の何倍も大きな姫に
衣食住を提供してくれた小人たちでもなく。

恋とはそういうものなのだろう。

ルミの人生で、自分と過ごした時間よりも
長く見知った顔もあったかもしれないが
恋をしたのは自分だった。

それ自体には何の罪もないが、
そこから王子は白雪姫の手を取ったのに対し
自分はルミの手を握ったままでいられなかったから
物語は誤った方向に進んでしまったのだ。]
(*48) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:23:58

【赤】 会社員 雷恩

[過去には自分がたくさん呼んでやると言った名前を
この10数年で口にしたことはあっただろうか。
自分の名前程人名として珍しい訳でもないが
親しくした中に同じ名前の女性はいなかった。

別の人間を「ルミ」と呼ぶことを
無意識に忌避していたのかもしれないが、
そんなことは目の前の「ルミ」の気持ちの慰めにも
ならないだろう。]


 ……っ、


[ああ彼女は痛かったのか。

他に誰も彼女の痛みを手当てする人間はいなかったから
自分にとって「思い出」とカテゴライズされた日々は
彼女にとってはまだ鮮明な「今」なのかもしれない。]
(*49) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:24:24

【赤】 会社員 雷恩


 …………………うん


[きっと後にも先にもその呼称を許すのは彼女にだけだ。
甥が喋るようになっても「おじさん」と呼ばせる心算だから。

「お兄さん」が後ろにつくなら名前も平気な気がした。

実際には、ルミにとって初めて触れた「らいおん」が
自分の名前だったから許せただけかもしれないが。]
(*50) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:24:47

【赤】 会社員 雷恩



 …………………ルミ


[所有権を否定しなかった理由を、
上手く喋れない所為だと思うだろうか。]
(*51) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:25:13

【赤】 会社員 雷恩

[生理的反応でも嬉しいものなのか。
この手は彼女を抱き締めることはなく
瞳も閉じられたままなのに。]


 …………ゃめ、


[そんなことをしなくても、
1人の男と女として知り合っていれば、
今ならば思い出を今に出来たのに。]
(*52) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:25:54

【赤】 会社員 雷恩

[弱弱しい声だけの抵抗も空しく陰茎に圧がかかる。
引き攣れるような圧迫が痛くて歯軋りした。

恋ゆえに繋がりたいなら、何故その裡は愛液で
満たされていないのか。
摩擦で生じる滑りは自分の勃起と同じ生理的反応で、
まるで自らも痛むことを課しているようだ。]


 ………………な、 ぃて、ンの、か、


[掠れながらも口を動かして声を発する。
力を込めれば手も動かせることに気づいた。
その手を使って虚を突けば、彼女の強姦行為を
辞めさせることが出来るかもしれないが。]
(*53) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:26:22

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


 ルミ。
 ……さすガに、 ぁたまにゃ、むりか。


[撫でるように手は虚空を凪いだ。]
(-20) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:26:57

【赤】 会社員 雷恩

[ルミの言葉はまるで本心を誤魔化すような印象を受けた。
あいしてると言いながら、相手からそう思われないことが
自分でもわかっているかのような。]


 なでられ、ンのと、 …一人でっづけ、 ンの、
 どっち、


[このまま騎乗位を続けていれば、徐々に感覚を取り戻している
下肢が身体的本能で放熱することは免れない。
それを阻止しようという計算からの問いではない。

ルミ自身が欲しいのは、セックスしたという事実ではないと
ルミが気づいたのではないか。

ただ、泣いている子を撫でたかった。
そしてそれを彼女にも望んでほしかった。

それだけ。**]
(*54) Ellie 2024/05/08(Wed) 17:27:20

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ 過去痛み現在思い出と同じ色をしていらしい。 ]


 
(-21) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 20:02:24

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  ──────……、 は……?


[ 虚空を撫ぜて落ちる手を見届けながら
  わたしは水面を波打たせるように声を震わせる。 ]

 
(-22) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 20:03:14

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ この期に及んでわたしは、
  思い出として留めるべき過去を捨てられなかった。

  昔の幻影貴方に現在を重ねる。
  ──ただ行為から逃れるための計算の色が、
  彼にないことくらい分かっていた。 ]


 
(-23) 鬼葉 2024/05/08(Wed) 20:04:00

【赤】 会社員 雷恩

[人は忘却の生き物だ。
覚えようとして取り組んだことさえ、1時間後に50%、
24時間後に70%、1か月後には殆どを忘れるという。

自分が忘れていることを詳細に覚えている彼女は、
毎日自分といた日々を思い出して記憶を定着させたのだろうか。

つきあっていた相手だって、毎日自分のことを想ってくれていた
とは限らないのに。

10数年会わない間毎日。

それはどれだけの労力だっただろう。

忘れてしまうことへの恐怖もあったかもしれない。
覚えていなくても咎める人なんていないのに、
「忘れたくない」と思ってくれていたのか。]
(*62) Ellie 2024/05/08(Wed) 22:12:03

【赤】 会社員 雷恩

[片や、そんな労力も払わず思い出そうとしなかった
自分にも残っている記憶がある。

強く意識しなくても残っていたということは、
それだけ自分にとっても既に深い部分に
根付いていたということだ。

これから彼女が補完してくれれば、
もっと取り戻せる思い出もあるかもしれない。
]
(*63) Ellie 2024/05/08(Wed) 22:12:30

【赤】 会社員 雷恩

[名前を呼ぶことがどうして逃げることに繋がるのか。
眉毛だけが疑問を浮かべるように動く。

騙して逃げようなんて計算が出来る男ではない。]


 ………………。


[痛いことに変わりはなくても、
同じ傷にはならないだろう。

だって、相手に離れられたという痛みと、
相手に恋心をぶつけられた痛みは
根本的に違うから。]
(*64) Ellie 2024/05/08(Wed) 22:13:11

【赤】 会社員 雷恩

[声が震えている。
瞼はまだ重く開きにくいが、手を持ち上げられるということは
やはり薬の効果が切れ始めているのだろう。]


 ぅそ、ついて、なぃ。


[本当にならなかったことがあったとしても、
その時の気持ちは絶対に嘘の心算ではなかった。]


 ……にげるつもり、なら。
 もっと動けるよぅになるまで、待ってる。


[こんな少しだけしか動かない状態で
それをルミに明かすメリットなんてない。
動きを見せたのは、言葉と行動通り、撫でようとしただけだ。]
(*65) Ellie 2024/05/08(Wed) 22:13:39

【赤】 会社員 雷恩

[ルミはどんな表情なのだろう。
目を閉じていると何も見えない。]


 ……ここまで生きてきたのに。
 昔のぉれのことに執着して、
 ぃまからのぉれはぁきらめられンだ?


[殺さない、とルミは言った。
その言葉はきっと嘘ではないだろうと今は疑っていない。

逃げたら死んでやる、とは。

罪悪感に苛まれろということか。

自分を加害した相手の自殺で此方の心が痛むと思っているのか。

忘れていたことを詰る癖、自分の中にルミを慈しむ気持ちが
残っていることを期待していないと出ない言葉だと思った。]
(*66) Ellie 2024/05/08(Wed) 22:16:29

【赤】 会社員 雷恩



 ……まだないてる?


[摩擦がなくなり、水音を立てて外気に晒された性器が
萎れて落ちる。

二択で選んだのは、自分の望みと合致していると思っているから、
撫でる先を探してもう一度、先程よりもスムーズに
腕を持ち上げた。*]
(*67) Ellie 2024/05/08(Wed) 22:17:21

【赤】 会社員 雷恩

[忘れることも覚えていることも
男には傷とならなかった。

より多くの人と過ごして経験してきたことを背負うには
一つ一つの思い出のウェイトを軽くしないと
動けなくなることを、人間の脳は知っていて、
それに強い意思を介入させた者だけが
その最適化をカスタマイズすることができる。

物理的に流れた時間は同じ。
ルミが自分との思い出のウェイトを変えまいと
懸命に抗った結果負った痛みは、
「今」手当てすることはできない。]
(*74) Ellie 2024/05/08(Wed) 23:37:23

【赤】 会社員 雷恩

[だが、「今」痛んでいる彼女には間に合うと、
それを願ってしまった。

その想いが防衛本能から来るものと解釈することは
出来るだろう。
ストックホルム症候群と名付けたければそれで良い。
それで躊躇するくらいなら、動かしにくい腕に
無理に力を入れていない。]
(*75) Ellie 2024/05/08(Wed) 23:38:27

【赤】 会社員 雷恩



 俺だけを、想って、ここまでひとりで
 頑張ったって・・…聞いて、

 俺は、ふつうに感動した、けど。


[悪意なく取った行動を詰られることよりも、
「ずっと昔のお兄さんしかいないのに」という言葉の方が
胸を抉った。

会えない相手なんて忘れた方が楽な筈だ。
頑張る必要なんてどこにもない。

だが自分にだけ執着したルミは
生きることを放棄せず
自分への恋を何度も反芻して定着させた。

取った手段は犯罪だが、それに至る感情そのものには
感動としか言い表せない気持ちを産んだ。]
(*76) Ellie 2024/05/08(Wed) 23:39:03

【赤】 会社員 雷恩

[ケホ、と咳をする。
無理矢理口を動かしたからか喉奥がヒリヒリする。]



 ……間に合わなかったか。
 まーいいや。



[泣き止んだと聞いた。
本当かは知らないが、本当でも嘘でもやることは変わらない。

触った感触があった。
体温までは移らないほどの微か。

そこが頭でなかったとしても良い。
幾筋もの線が描かれた手首でも。]
(*77) Ellie 2024/05/08(Wed) 23:39:46

【赤】 会社員 雷恩


 いーたいの、いーたいの、
 …っ、おーれが、たーべた、


[ぎゅ、と拳を握り、自分の口元へ。
上手く操作出来ずに自分で頬を殴ってしまったが、
口は飲み込む動きが出来た。]
(*78) Ellie 2024/05/08(Wed) 23:40:29

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


 いーたいの、いーたいの、
 おーれがたーべた!

 これでどっかに飛んでることないから、
 痛いの戻ってこないよ。

 ルミの痛いの、俺がうんこにして流してやる。


[小学生らしく排泄物の名前を軽々しく口にして笑った。
転んだ時も、傷を負った現場にいなくて後から気づいた時も、
撫でて拭った痛みの概念を
どこにも飛ばさずに咀嚼したものだった。]
(-24) Ellie 2024/05/08(Wed) 23:41:17

【赤】 会社員 雷恩



 10何年分だって食ってやる。


[流石に思い出した今は、消化活動については
口にしなかったが、
思い出し笑いで少し噎せたように笑った。

瞼の痺れが取れた。
最初に見る相手の表情は、どんな色をしていただろう。**]
(*79) Ellie 2024/05/08(Wed) 23:43:03

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  で、でも、かわりにお兄さんがいたくなっちゃう……
  ルミいたいのへいきだよ?

  ……あ、もうっ、お兄さん!
  そういうこと言っちゃ、めっ!なんだから!


[ 知識のない子どもでもわるい言葉だと分かる。
  だめ!と年下のくせに妙なところでお姉さんぶって、
  そのくせ怪我の痛みに両目を潤ませていた。

  痛い、とあまり動きたがらなかった幼い子どもも、
  不思議とおまじないの後は軽快に歩けるようになり
  痛みを食べてくれた人の後ろへ引っ付いて。 ]

 
(-25) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 0:42:57

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

  ……お兄さんって
  いたいのとんでけーじゃないんだね。

  お兄さんがいたくなるのに、たべてくれるの?
  えへへ……やさしいねぇ。
  あのね、でもね、ルミもおっきくなったら
  お兄さんのいたいの、たべれるようになるから!


[ だから待っててね、と言って笑った。
  その頃には彼も同じだけ時間を重ねて大きくなって
  子どもの手助けなんていらなくなるのに。

  どこにも彼は行かないと信じていた幼い頃。
  撫でられては無邪気に喜べていた甘い記憶。 ]

 
(-26) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 0:43:46

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[周囲の人間関係は緩衝材で
楽しい思い出は薬となって苦い思い出を癒す。
そうして少年は大人になった。

それを当たり前として。]
(-28) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:30:47

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[緩衝材となる人間関係を築くことが出来ず
楽しい思い出が少年との日々だけの少女には
薬が逆に毒となり身体や心を蝕んだ。

それ以外の世界を知る勇気を得るには
少女の楽しい思い出そうびは足りなかった。]
(-29) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:31:20

【赤】 会社員 雷恩


 だまし上手なら、だまされるこた、
 ねーんじゃね……?


[人を騙そうとしたことはあったか。
幼い頃の悪戯でしたことはあったかもしれないが
覚えていない。

思い返せば悪意を持つ経験には乏しい人生だったかもしれない。]


 うそつきー。
 ないてた、だろ。


[見えていた訳ではない。
涙に触れた訳でも。
だが確信を持って断じた。]
(*88) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:31:45

【赤】 会社員 雷恩

[手が触れたのは髪の毛ではなく、
頭はやはり撫でさせてはくれないかと思う。

偶然触れた布地の下の皮膚隆起。
痛みはもう生じない場所の「痛かった記憶」を飲み込んで。]
(*89) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:32:25

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


 俺はいーんだって。
 痛かったらうんこすれb……
 って、うんこって言っちゃだめなんだっけ。


[小学生男子の下品さをおしゃまな女の子の潔癖さが叱る。
悪びれもせず笑って、
何度も痛みを咀嚼した。

目に見える傷はその後で家の絆創膏を貼ったし
咳をしていたら喉を撫でて
(その後風邪がうつって叱られた)
しょんぼりしている時には頭や強張った頬に触れた。]
(-30) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:32:49

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


 飛んでった痛いのがルミに戻んのはヤだし
 誰かが痛いのはルミがヤだろ。
 俺が痛くなるかもって心配するんだから。

 だから俺が全部うn……トイレに流すんだよ!


[大きくなったらルミが食べてくれると言っていたっけ。
傷つけとばかり薬を盛って強姦している彼女は
それを覚えているだろうか?]
(-31) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:33:29

【赤】 会社員 雷恩


 ……おー、いてー、わ。
 でも、いたくしたかったン、だろ?
 「ざまぁみろ」じゃ、ねーの?



[視界にルミの表情が映る。
弱った自分を見て溜飲が下がったと思っているようには見えない。]


 な。
 たとえば、あのまま俺がルミのナカに出して、
 その後は、どうするつもりだったか、教えてよ。


[自暴自棄な言葉には答えず、視線だけルミに合わせて。]
(*90) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:33:53

【赤】 会社員 雷恩



 けがは、どうだろな。
 まだちょっと痺れた感じある、しなぁ……。

 俺が痛いの心配する顔、ルミのままじゃん。
 全然違うストーカーになったんかと思った。
 ……なりたかった?


[先程よりは動かせるようになった手で、降ろされた腕を掴む。
大きくなった彼女は自分の痛みに対してどうするのか。

当初の目的は、痛みを与えることだったようだが。
今もそれを望む女なのだろうか。

それとも、彼女がずっと持っていてくれた思い出の通り、
自分の痛みを食べてあげると言った優しい女の子は
まだそこにいるのか。*]
(*91) Ellie 2024/05/09(Thu) 20:35:31

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

[ 誰から好意を向けられても満たされなかった。
  対価を払い続ける愛もあったし、
  中には本当に自分に恋をした客もいたと知っている。

  愛してくれるなら誰でも良かったわけじゃない。
  なのに着飾って、好みの女を演出して、
  埋まらない隙間を見ないで済むように
  多くの好意を欲しがった。

  偽物のひかりが目を焼くたび、思う。
  ──愛を得るたびに擦り減っていることを。 ]


 
(-32) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 21:27:59

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  だって、いたいって泣いちゃうより
  たのしいってわらうほうが、しあわせだもんね!

  わたしもみんなも、お兄さんも!


 
(-33) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 21:30:55

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  ────ありがとう、お兄さん
  ルミ、お兄さんのこと、だーいすきっ


 
(-34) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 21:31:02

【赤】 会社員 雷恩


 忘れてて、思い出した分、じゅんすぃな思い出のままだ。


[思い出は美化されると言う。
自分に都合が良いように脳が改変する。

煮詰めなかった分、新鮮な状態で昔のルミの表情を
思い出せるのだと言う屁理屈。]
(*100) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:17:08

【赤】 会社員 雷恩

[裏を返せば、何度も思い出したルミの中の自分は
もしかすると随分美化されているのかもしれないが、
そこの記憶の擦り合わせをする意味はないだろう。

ブランドバッグやマンションの部屋の資金源――
物理的に「助けた」人々かりゅうどよりも、
彼女を抱いて温もりを与えた人々こびとよりも

強い印象を与えたひとりおうじさまを選んだのが
ルミ白雪姫なのだから。]
(*101) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:17:44

【赤】 会社員 雷恩


 俺を傷つければ、恋を辞めれるって思ったのか……。
 ふーん……。
 イッてはないけど、 ハメてみて、

 終われそう?


[段々と上手く口を動かせるようになってきた。
薬の効果が薄れて行っているのはルミにも伝わっているだろう。]


 それとも、予定通り、長休の間監禁して、
 俺が逃げないように薬使ったり、
 ……トイレはおむつか?

 辱めたら幻滅できると思った?
 
(*102) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:18:24

【赤】 会社員 雷恩


 アフターピルってキツいって聞くけど、
 ……まー、考えてたなら、よかった。

 逮捕とか慰謝料とか、そっか。
 生きてるつもりだったなら、うん。

 ……その為にがんばってたモチベ失くすなら、
 死ぬつもりだったのかなと思ってた。


[一方的に嬲られて――いなくなられたら、
きっと自分はもう誰とも恋が出来ないくらい狂ってしまっただろう。

ルミが自分をそういう人間だと分析できていれば
それが一番効果的であるとわかった筈だ。

それでも、恋を葬ってなお、生きようと思ってくれていたことに
心底安堵する。]
(*103) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:19:06

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[そのだいすきは、思春期の前に聞いたが故に、
恋の意味に捉えることは出来ず]
(-36) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:19:52

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[感情のない瞳をしていた子が
「たのしいってわらうほうが、しあわせ」と
言えるようになるまで痛いのを食べてやったのは自分だと
ただ誇らしげな気持ちになっていた。]
(-37) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:21:05

【赤】 会社員 雷恩



 まだ俺の質問に答えてない。

 「こうするしかなかった」ってのは聞いたけど、
 本当に、ストーカー以外の方法、
 なりたかったもの、なかった?


[掴んだ腕は力を入れると折れそうだ。
時間稼ぎをしなくても、この場から離れようと思えば
離れられるのだ。

離さないのは、そうしたいから。]
(*104) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:21:31

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[「だいすき」の後、
ルミの望んだことは聞いていただろうか?]
(-38) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:22:15

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[自分は覚えが悪いから、今ルミが言うならそれを思い出にすり替えられるだろう。
歳の差についての会話があったかのように思えたように。*]
(-39) Ellie 2024/05/09(Thu) 22:23:11

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  ずっといっしょにいようね、お兄さん!


 
(-40) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 23:05:38

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  えへへ、おとなになったらねぇ
  けっこん? おつきあい…? ……つき……?
  ……そしたらずっといっしょにいられるんだってー!

  おいしいのかなー。たべもの?
  よくわかんないけど、おっきくなったら
  ルミとたべようね、おつきさま!


 
(-41) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 23:06:08

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  ……あ、でも、ルミしってるよ!
  こいびとどうしじゃないと、けっこんできないの!

  しょうらいのゆめ、それにする!


 
(-42) 鬼葉 2024/05/09(Thu) 23:09:10

【赤】 会社員 雷恩

[すべてを知りたいと調べ、
手に入れる為に金を稼いで
本人を騙して傷をつけたかった恋は、――執着は。

計画の完了と共に消せるものなのか。

人生が交わらなかった10数年、
自分に彼女が出来た時にも、
帰省の際に公園を見て懐かしむような素振りを見せなくても
終われなかったのに。

幻滅でも満足でもないなら。
「ずっと」が自分の休暇期間だけで、
その後社会生活に戻れるように手放せるなら。

そうしてもルミは死なないのか。


死ぬことを考えてなかったことに安堵すると同時、
死なずに終わらせると決定されたことを酷く責めたくなる。]
(*117) Ellie 2024/05/10(Fri) 0:11:51

【赤】 会社員 雷恩



 抉り続けないと傷は治るよ。


[ルミと再び離れ日常に帰れば、自分には家族や友達がいる。
「ルミしかいない」と当時から思っていたら、
公園に向かう頻度が落ちることはなかった。]


 俺がルミに「こうするしかなかった」って思わせた
 責任を取らせ続けたいなら、ずっとそのネタ
 擦ってないと。


[ただでさえ、人間の記憶は痛みを忘れさせることに
長けているのだから。

ルミが痛みを忘れなかったのは、
折につけて別離の痛みを思い出す自傷を
繰り返していたからで、

自分は残念ながら自傷の癖は持たない。

加害され続けることでしか傷を維持できないと目を細める。]
(*118) Ellie 2024/05/10(Fri) 0:12:21

【赤】 会社員 雷恩



 逮捕なんかさせたら、俺はルミを傷つけただけの
 クソ野郎のまま、罰も受けなくて済むんだけど。

 「ずっと」生きて、俺に罪を突き付けてれば
 いーんじゃねーの。


[これを聞いて、それこそ憑き物が落ちたように
どうでも良くなるなら、二人はまた別の道を歩く。
それでルミがもう痛くないならそれで良い。

けれどまだ「お兄さんにルミのことをずっと考えてほしい」と
思うのなら、ずっと視界に映っていれば良いのだ。

24時間後に70%忘れる生き物も、
24時間以内に復習したら記憶が定着するのだから。]
(*119) Ellie 2024/05/10(Fri) 0:12:52

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ


 けっこん?とかよくわっかんねーけど、
 つきを食べるのは賛成。
 こないだどっかの土産でもらったんだよ、
 黄色くて甘いクリーム入った奴。

 あれ一緒に食おうぜ!


[当時は結婚や恋人という単語に馴染みがなく、
月を食べるという話題で銘菓のことで頭がいっぱいになった。
情緒の発達がもう少し早ければ、結果は違っていたかもしれない。

だがそれではルミが惚れた「笹倉雷恩」ではなくなってしまう。]
(-43) Ellie 2024/05/10(Fri) 0:13:27

【赤】 会社員 雷恩

[振り払われようとしているのか、腕に力が込められる。
そう簡単に振り解けない程に握力も耐久力も既に戻った。]


 俺はずっと俺だったし、
 思い出せないことがあって、今の俺が昔の俺じゃないなら
 ルミが記憶を補完してよ。

 それとも俺はもう「新しい」俺で、間に合ってない?

 違うよな?

 新しいって思ってんなら、そもそも「俺」に
 跨ってねーだろ。


[間に合う、と睨みつけるように。
酷いと詰って意地悪と責めてもいい。

過去と同じ自分ではないから、これで嫌われて終わるなら
それまでの「運命」だったのだろう。]
(*120) Ellie 2024/05/10(Fri) 0:14:17

【赤】 会社員 雷恩


 ずっとって言うなら、たかだか10年ちょっとで
 終わらせんな!

 ずっと、ずーっと言えよ!
 そしたら今度こそ、 ……死ぬまで、忘れないから。


[強く腕を握って、それから撫でた。]


 いーたいの、いーたいの、おーれがたーべた!


[傷つけておいて、その傷を奪う傲慢な男は、
大仰な動作で飲み込んで、

「俺の」と呟いた。**]
(*121) Ellie 2024/05/10(Fri) 0:14:52

【赤】 会社員 雷恩

[たとえばこれがルミではなく、見知らぬ女だったら。
こうする理由がただ道端の一目惚れと言われたら。
完全に眠らされている内に身体のどこかが損失したなら。
生まれる命を顧みず妊娠を望まれたなら。

その傷は深く、今後の人生を苛んだかもしれない。
憎しみに支配されていたかもしれない。

自分は変わってしまったかもしれない。]
(*131) Ellie 2024/05/10(Fri) 21:35:32

【赤】 会社員 雷恩

[もうここで別れて二度と会わなくても、
ルミの存在自体を忘れることはないだろう。
だが傷の痛みは、ルミが願った通りの深さでは
いられない。

忘れまいと抉る習慣がなければ。]


 可哀想って思うんなら、
 ここで嘘ついて安心させる方が楽だろ。


[目に見えない傷なら「深い」と申告すれば
外から確かめる術はない。

脱力したルミを警察に引き渡して自分の身の安全を
保証しつつ、彼女の執着を終わらせてやれば良い。]
(*132) Ellie 2024/05/10(Fri) 21:35:56

【赤】 会社員 雷恩


 はは、やっぱり子どもの時のままだな。
 困った時ロボットみたいになんの。

 納得できる理由が必要か?
 今何言っても「嘘」って言われそうだからなー。
 自分の目で確かめたらいいんじゃね?


[関わらない方が良い子だと思ったことはない。
したいからしていたことがルミの救いになっただけで、
救おうとしていたら逆に離れることはなかったかもしれない。

そうしたら、責任感だけが育って、
逆に林檎を腐らせた可能性だってある。]
(*133) Ellie 2024/05/10(Fri) 21:36:29

【赤】 会社員 雷恩


 俺のこと信じろなんて言わないけど、
 その永遠に思えるくらいずっと俺を想って
 こうやって捕まえる力までつけたルミなら
 「ずっと」は叶うんじゃねーの。


[睨まれても怯まない。
目も逸らさない。
逃げる為の方便で言っている言葉ではない。]


 心変わり?
 あー、ストーカーって、俺の知らない女になったって
 思ったけど、ルミだったからな。
 何も変わってないよ。

 ルミって呼ぶし、痛いのは俺が食ってやるって、
 小学生の時の俺の気持ちのまんま。

 離れなきゃ忘れることもないんだし、
 忘れてほしくなきゃ、その度にこうすればいい。


[他の女を好きにならないと誓わない。
言葉は信じてもらえないかもしれないから。
ただ、「傍に居る」を続ければそれは「ずっと」になると
能天気に考えているだけだ。]
(*134) Ellie 2024/05/10(Fri) 21:37:50

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[ふつうだと思っていたが。
もしかすると自分はふつうではない感覚の
持ち主なのかもしれない。

もしかすると最初から。


――――捕まったのはどちら?]
(-45) Ellie 2024/05/10(Fri) 21:39:08

【赤】 会社員 雷恩

[身体を起こした。
仰向けのままでは流石に届かない唇に指を伸ばす為。*]
(*135) Ellie 2024/05/10(Fri) 21:39:41

【独】 会社員 雷恩

/*
実は1日目なんですよね……!
どうしよう、動き困ったりしてないかな……。

可愛いな好きだなと思ったら全力で愛してしまうんだ……。
(-46) Ellie 2024/05/10(Fri) 21:46:53

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ かくして。

  日常と同じ色で作り上げられた蟻地獄で
  肉食獣を食べ切れなかった蜘蛛がいっぴき。 ]


 
(-47) 鬼葉 2024/05/10(Fri) 22:23:05

【独】 会社員 雷恩

/*
ライをlieとかけるのあまりに天才過ぎて震えるわ……。
名前に意味持たせるの好きな俺もびっくり。

lumiは雪なんだよね。
季節を今と同じ感じにしたので本編で出せそうにないのが残念。
(-48) Ellie 2024/05/10(Fri) 22:37:27

【赤】 会社員 雷恩

[「恋愛の成就」で物語は終わる。
正しく成就に至る方法がわからなかった白雪姫が考えた
「成就」を取り上げれば物語を終わらせることはできない。

困った顔をさせている。

「愛してる」と言いながら痛がっている顔よりもずっと良い。

本音を言うならば、たのしくてわらう顔が見たい。]
(*141) Ellie 2024/05/10(Fri) 23:01:01

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[1人で痛い想いはさせない。
手首を切る腕はずっと繋いでおく。

いつかそれが離れるのが怖いなら、
糸でぐるぐる巻きにすれば良い。

小指と言わず、ルミが望む場所全てを縛って。

他の誰かとの道うんめいがあったとしても
見えなくさせるだけの力を今の彼女は持っている筈。]
(-49) Ellie 2024/05/10(Fri) 23:01:29

【赤】 会社員 雷恩


 思い出した?
 じゃーこれからは忘れなきゃいいよ。
 俺もそうするから。


[全部覚えていると言った彼女は
自分が嘘を吐かなかったことも覚えていたのだろうけれど
忘れていた自分と同じ立ち位置に立たせる。

「ごめんなさい」と小さく響く声色は
大人になって成長した声帯を通っているのに
小さな女の子のままに聞こえた。]
(*142) Ellie 2024/05/10(Fri) 23:02:25

【赤】 会社員 雷恩

[起き上がると反射でルミの身体が傾ぐ。
痺れが直っていて良かった。
支える腕が間に合う。

触れようとした手は背中に使ってしまったから。
反対の手を使うのではなく、
直接傷を食べに行く。]


 ルミ。
 こいびとに、なるよ。


[言わなかったら嘘にはならない。
言ったからには嘘にはしない。]
(*143) Ellie 2024/05/10(Fri) 23:02:58

【赤】 会社員 雷恩


 いーたいのいーたいの、おーれがたーべ、


[た、の音で広がる鉄の味。*]
(*144) Ellie 2024/05/10(Fri) 23:03:23

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

[ 終わらせない現実がひとつくらいあってもいい。

  運命ふたりの傷で縛って、結んで
  毒のない林檎の甘さに視界を霞ませて
  ────ほかの何も見えないように。 ]


 
(-50) 鬼葉 2024/05/10(Fri) 23:31:02
 




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