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![]() | 【墓】 エウロパユスティが逃げるとは思っていないが 行き先だけは聞いておきたかったのと 彼の状態を確かめておきたくて。 シトゥラは手を掴んで引き止める。 目に映るのは、彼女を助けた代償だった。 (+78) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:37:46 |
![]() | 【墓】 エウロパ「今から一時間以内になんとかしておいて。 それ以上はお姫様を大人しく 寝かせておける自信がないからね。」 医務室の薬棚からユスティの症状を緩和する 薬を拝借して手渡しながら、 シトゥラは無茶な要求をする。 薬の方は彼に合わせて調合した物ではないし 気休めくらいにしかならないかもしれないけれど。 別に完治させなくとも 彼女の目に触れないような方法はあるはずだから。 (+79) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:38:08 |
![]() | 【墓】 エウロパ屋上へ向かう彼を見送ってしばらくしてから シトゥラはエウロパへと声をかける。 「……ということで。 どこまで聞いてたか知らないけど 一時間はここで寝ててもらうから。 本当は一週間は寝てなきゃいけないような 酷い状態だってことを忘れないように。」 (+80) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:39:45 |
![]() | 【墓】 エウロパ途中から起きて話を聞いてたのが シトゥラにはお見通しだったみたいで しっかり釘を刺されちゃった。 本当はすぐにでもユスティの元へ行きたい。 会って、話がしたいのに。 好きな女の子、って聞こえたの、 聞き間違いじゃないよね、とか どうしてきてくれたのか、とか。 話したいことは沢山あるのに 身体を起こすことさえ今は出来なくて。 (+81) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:40:34 |
![]() | 【墓】 エウロパ「一時間たったら起こしてくれるの?」 傍に居てくれる友達に甘えるように聞けば シトゥラは優しく笑ってくれた。 「応急処置が適切だったし 君に作った薬が上手く働いてくれれば 起きる頃には多少は動けるようになってるよ。 魔法は全く使えないだろうけど。 だから今はゆっくり休んで。」 その言葉を聞いて、 私は暫くの間、体を休めるために目を閉じた。* (+82) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:41:17 |
![]() | 【墓】 エウロパ一時間と少し経った頃。 目を覚ました私は、医務室を抜け出して 屋上へと向かう。 身体はまだ重い。 本調子とはいかないし、 シトゥラの言葉通り魔法は全く使えない。 それでも、私は君に会いたくて。 (+83) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:41:59 |
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![]() | 【墓】 エウロパ君の姿を見つけて、名前を呼ぶと。 ふらふらと、君の方へと歩いていって。 大好きな人に抱きつくんだ。 色々聞きたくて来たはずなのに、なんでかな。 君の姿を見たら言葉が出なくなっちゃった。 (+84) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:43:09 |
![]() | 【秘】 エウロパ → ユスティ「助けに来てくれてありがとう。」 それでも、これだけは伝えたくて。 互いの鼓動さえ聞こえそうな距離で伝えるのは 守ってもらったことへの感謝だった。* (-56) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:44:03 |
![]() | 【秘】 ユスティ → エウロパふと身体を調整しながら過去を思い返す。 大事なのは力があるかどうかではない、と シトゥラの言っていることは正しいはず。 しかし自分は力の為に全てを捨ててしまった そんな中で今更力に固執しないなど 自分の存在意義さえぐらついてしまう気がする。 (-57) 西 2023/10/07(Sat) 2:33:00 |
![]() | 【秘】 ユスティ → エウロパやはり導き出される結論は変わらない。 自分は彼女の傍にいていい存在では無いのだ。 これでいい。 また静かにある程度の距離を持って 互いに不必要な干渉はしないまま 卒業を迎えてしまえばそれで終わりだ。 (-58) 西 2023/10/07(Sat) 2:33:38 |
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![]() | 【秘】 ユスティ → エウロパ怪我人がなにしているんだと 叱りたくなる気持ちをグッと堪えて なんとか彼女を抱き止める。 暴走の後遺症なのか魔力の回復が著しく遅く 幸いこちらに悪い影響は感じなくて 彼女に離れてもらうための大義名分は どうやら暫くは使えなくなりそうだ。 (-61) 西 2023/10/07(Sat) 2:38:27 |
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![]() | 【墓】 エウロパ ユスティの返答を聞いて、 誰かが化けていたらしいと推測を立てれば シトゥラは嫌そうに顔を顰めてしまう。 変身薬を作るのはそう簡単ではない。 となれば、誰かに頼んだのでない限り 作った人など限られてくる。 そして、変身薬を使う目的なんて ろくでもない物の方が圧倒的に多い。 (+96) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:04:31 |
![]() | 【墓】 エウロパ ……ユスティよりこの手の調査は得意だし エウロパが無事ならそれでいいと思えるほど シトゥラは寛容にはなれなかった。 (+97) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:04:49 |
![]() | 【墓】 エウロパとはいえ、今大事なのはエウロパのこと。 苦笑するユスティにかける言葉はそう多くはない。 エウロパならきっと許してくれるだろう。 でも、言いだしにくい気持ちも分かる。 自分が悪いのだと分かっているなら余計に。 「大事な人が離れようとすればするほど 彼女は傷ついていくんだと思うけど。」 自分は離れるつもりはない。 ただ、本当にいて欲しい相手は自分ではない。 シトゥラはそう思っていたから 少し困ったように笑って。 (+98) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:05:42 |
![]() | 【秘】 エウロパ → ユスティ 君に好きな人がいるなら 私の事が嫌いなら、傍に居たいと思っちゃいけない。 そう、思っていたけれど。 さっき聞こえてきたシトゥラとユスティの会話の中で 好きな女の子、って聞こえて。 話の流れからどう考えても私の事で、 それが私の聞き間違いじゃなないのなら……。 (-64) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:06:52 |
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![]() | 【秘】 エウロパ → ユスティ怪我人がこんな所までくるなんて 怒られたって仕方ないのに。 抱きとめてくれる君はやっぱり優しいね。 魔力をほぼ使い果たし 回復もまだできていないから 今は限りなくただの女の子に近いんじゃないかな。 魔法も使えない、あの頃みたいなエウロパに。 (-67) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:09:13 |
![]() | 【秘】 エウロパ → ユスティ「 助けてくれたのはユスティだもん! だって、あの嵐の中に来てくれたのも 私に応急処置をしてくれたのも 学校に連れ帰ってくれたのも……」 (-68) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:10:49 |
![]() | 【秘】 エウロパ → ユスティ 「魔力を分けてくれたのも……」 魔力を分けてもらった時のことを思い出して 少しだけ目を逸らす。 だって、恥ずかしいし…… 初めてのこと、だったし……。 (-69) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:11:25 |
![]() | 【秘】 エウロパ → ユスティ「全部、ユスティがしたことなのに。 どうしてそんなこと言うの?」 どう考えたって君が助けてくれたのに。 答えは返ってきたかな。 どちらにせよ、私が来たのは 君と話がしたかったからで。 (-70) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:11:43 |
![]() | 【秘】 エウロパ → ユスティ「……あのね。 色んなこと聞きたくてここに来たんだ。 えーっと……その……。」 聞きたいことはいっぱいあって 伝えたいこともいっぱいあって。 少し迷って、思い出したのは、 あの森の中での会話。 (-71) alice0327 2023/10/07(Sat) 20:12:07 |
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