人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

殆ど来ることもない廊下の終端。
意義を失った教室が、ただ物を置かれるためだけに存在している。
もちろん、中には入ったこともない。
落ち着かない君の動作。
よほど誰にも聞かれたくないのか…………
君の様子をじっと見ながら、言葉には頷く。

「…?施錠されてないんだ。」
「随分人気のない所まで来たね。」

埃っぽさにけほ、と軽く咳をして。
中に入れば、軽く部屋の中を見渡してから。

「それで、話って?」

神隠しが何か関係あるのかな?と、君をまた見た。
(-118) arenda 2022/05/03(Tue) 21:55:33

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「…………」

中に入って、扉を閉める。
扉にじっと視線を預けた後、ゆっくり息を吐いて、吸って。
埃の香り少しだけ顔を顰めて、空気を吐いて。


「……………、大人に、」

震える声が、紡ぎ始める。


「班の人たちを、
 誰にも見つからないように、
 “神隠し”をするように」


扉は、ぴちりと閉めて。


「わたしたちは、言われてて……」

奥まったこの教室の前を、通る者も居ない。

(-121) Rurux_is_me 2022/05/03(Tue) 22:15:15

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト


「………次は、あなたなんだ。」



強張った少女の面持ちには、汗が滲んでいる。
瞳が泣きそうに、潤んでいる。

あなたの心配を利用した事と、
あなたを大人に差し出さないといけない事と。
罪悪感を募らせて。
だからと言って、ここであなたを差し出さなかったら
自分達がどんな目に遭うかを想像して、恐怖して。

無垢な少女の想い考える事は、
それでもういっぱいいっぱいだ。



「………もう少ししたら、大人たちが来る、から……。
 
……ここで、しばらく、
 大人しく、してて……欲しい……。」
(-122) Rurux_is_me 2022/05/03(Tue) 22:16:45

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

君の、告解を聞いて。
思うことはたくさんあった。

『なんで僕が』ももちろんだし。
『なんで君が』も、そう。

『神隠しは、大人達の仕業』だったんだと納得もしたし。
『わたしたちっていう事は、仲間がいるんだ』とも思った。

ただ静かなだけの時間が流れていく。


色んな事を思った。
色んな事を思ったけれど。
何よりまず最初に思ったことは。


(-125) arenda 2022/05/03(Tue) 22:41:30

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

『あぁ、美味しそうだな』だった。


少年は、君に近づく。
君は少年を部屋に閉じ込めておかなければいけない。
君はそのために、扉の前から離れられない。
少年が君に近づく。
鷹色の目が真っすぐと君の顔を見て。
小脇に抱えていた本を、机の上に置いて。
少年が君に近づく。
数歩しかない距離をゆっくり詰めて。
君より高い視点から、君を見降ろして。
少年が君に近づく。
その手を、君の頭に伸ばす。

手が、君の汗ばんだ額に触れた。


(-126) arenda 2022/05/03(Tue) 22:42:18

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「後悔しないかい?」
 
「後悔していないかい。」

怒りも絶望もなく、ただ静かに紡ぐ。
優しく、柔らかないつも通りの声色。
 
「人を差し出す事。」
「友達を身代わりにする事。」
「君が夜布団で寝る間に、僕が大人に何をされるのか、嫌でも過ってしまう事。」

「後悔しないかい。」
 
きっとするだろう。
君の様子を見ればわかる。
追い詰められて、逃げ場がなくて。
そうするしかなくて、自分の心を傷つけながら選んでる。
だからこんなに
美味しそうに
なってしまう。

「君を守ってあげようか。」
「大人からは守れないけど、大人の命令から。」
「今日一日だけ、君を守ってあげられるかも。」


耳元に口を近づけて、囁く。
君が少年をここに追い詰めたというのに、いつしか少年が君を壁際まで追い詰めているような構図。
すん、と鼻を鳴らす。
仄かに汗の匂い。
お腹が空いて仕方ない。


「………君が、ぼくのお願いを聞いてくれるなら。」
「守ってあげるよ。今日だけは。」


あぁ、もう無理だな。我慢できないや。

少年は、君の手を取るように、指を絡ませて。
 
両方の手を、そうしてから。

耳に舌を這わせた。
耳孔に粘性の音が響く。
(-127) arenda 2022/05/03(Tue) 22:44:22

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト


そうだ、閉じ込めておかなきゃいけなくて。
大人が来て、大人の力で開けられるまで、
扉を押さえて居なきゃいけなくて。

あなたが出ようとするなら、
どうにか押さえとかないといけなくて。
丸くてくりくりとした菫色があなたを見上げて。
机とか先に引っ張ってきて押さえればよかったなとか
そんなことも思い当たらなかったことに、今更気付いて。

少しずつ近付いてくるあなたが、
何を考えてるのか、分かんなくて。

触れられた手付きは、知らない意味ばかりを孕んでいた。


(-131) Rurux_is_me 2022/05/03(Tue) 23:11:20

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「……………、」

後悔なんてずっとしている、
後悔なんてずっとしていて。

それでもやらなきゃいけなくて
選ばなきゃいけなくて、
せめて役に立たないと、
他の二人にも迷惑が掛かっちゃうかも知れないから。
自分が連れていかれてしまうだろうから。
自分が怖い目を見るのと、誰かを怖い目に遭わせるの
どっちのがマシなのか、想像がつかないけど

こわいのはいやだった。



「ぇ………?」



だから、あなたが言う事は。
よく分からなくて、なんなのか分からなくて。
どうしてそんなことを言えるのか、分からなくて。

そんなこと許されていいのか、分からなくて。
そんなこと受け入れていいのか、分からなくて。



────だから、
(-132) Rurux_is_me 2022/05/03(Tue) 23:14:16

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト



「ひゃっ……、?!」


絡んだ素手同士の指は、生温い温度を共有し
今までに無い位近い顔に、
耳を柔らかい何かが絡みつくようになぞる感覚に

まず、まだ、理解が出来なくて。
何が起きてるか分からなくて、
困惑が込み上げて。

見開いた目で、ぱきりと歳を取る。

艶やかな女の肌に、厭な汗が滲んで、


あなたに捧げる雫が滲み出す。
(-133) Rurux_is_me 2022/05/03(Tue) 23:16:38

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

今日だけなら。
守れる算段があった。
ようは、連れてこれなくても仕方ない状況になればよい。
君が言いつけを守れなくても、仕方のない状態に。
大人が対処に手間をかけるような、状態に。
その算段があった。


今日だけだ。きっと何回もはできない。

「怖いでしょ。」
「何を選ぶのが正解か、分からないって顔してる。」
「でも、誰にも迷惑をかけないなら?」
「君の仲間も、君も。」
「今日だけ、安心して眠れるなら?」

「……大丈夫だよ。」
「クロノさん、辛いよね。今まで多くの人に黙って、そんなことして。」
「辛かったよね。たくさん、頑張ったね。」


変わらない優しい声色で、囁き続ける。
幼子が抱えるには酷すぎるくらいの秘密。重責。
少しでもそれが軽くなればいいと思った。

その気持ちは、純粋な善意だった。

(-138) arenda 2022/05/03(Tue) 23:47:54

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

一方でその行動は、欲望だった。

舌が、小さな耳を這い回る。
ぬちゅ、とした音が脳に直接響く。
ぱきり、という音。
か細い悲鳴。

「……しー…………。」


濡れた音にまみれた、制止の言葉。
音を出すと、大人以外が来てしまうかもしれないよ、と。
君の口を、君の理性で塞がせる。

絡んだ手は、君に振り払う事を許さない。
元より、初等部の女の子に負けるほど非力でもない。
じわり、甘露のような雫を辿って、細い首筋に口を寄せる。

鎖骨から顎先まで。
汗を掬いあげるように、長いストロークで何度も舌を這わせる。


「……美味しい………。」


恍惚とした呟き。
上気した顔。
満たされていく感覚が、気持ち良い。

君の顔をちらりと見る。
涙が零れるなら、それも舐め取ってしまうし。
そうでなければその。
口に。
同じ部位で触れようとする。
(-140) arenda 2022/05/03(Tue) 23:48:54

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「ッ……………」


耳を撫ぜる声が、熱く聞こえた。
ぞわぞわとする感覚に、
けれども逃げ出す事なんて叶わない。
閉じ込めようとしてたのはこっちだったはずなのに。

優しい言葉が、
甘く
流れ込んでいく。

ほんとうに、大丈夫なの?
だれにも、迷惑がかからないの?
わたしも、ふたりも、
今日だけでも、安心して眠れるの?


甘い言葉に、頭の中がくるくる掻き回されて行く。

蜂蜜たっぷりのホットミルクみたいな

ほっとした温かさじゃなくて、どこか、危ない温もり。


それでも欲しかった言葉が
じわじわと沁み込んで行って、
その結果が瞳から零れ落ちる。
そしてあなたの舌が掬い取る。

(-150) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 0:14:04

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

どうしてこんなことを、なんて
訊けるだけ頭が回らなくて。
ちょっと考えれば分かるはずなのに、
静止を示す音に、ばかみたいにただ従ってしまう。

こそばゆい、恥ずかしい、よくわからない。
それだけだった筈なのに、それがずっと続いてるうちに
なんだか
くて、頭の中がくらくらしてきて。
あんまり続いただ、自分でもどうなっちゃうのか分からなくて。


怖くて、不安で、あるはずなのに
どうしてか少女に戻らないまま、
艶やかな女の顔は、熱に火照るばかり。





「ぇ──、」



どうにか、静止に名前を呼ぼうとした口は、塞がれて。
耳を舐られてのとはまた違う趣で
粘液の音が、一層よく響く。
(-152) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 0:19:28

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

傷つけてやろう、だとか。
誑かしてやろう、だとか。
利用してやろう、だとか。

そんな気持ちがあるわけじゃなく。
言葉そのものは本心だから。
猶更に甘ったるく脳に刻み込まれていく。

ただ一日、ほんの一晩の安息のために。
明日からの生活がより苦しくなるかもしれなくとも。
手を差し伸べる。

それは天使の施しでもあるし

それは悪魔の契約でもあった。



禁断の果実に手を出せば、もう楽園にはいられない。
もっとも、最初から楽園などどこにもないのだが。


            
あくま

君が捧げる全ての供物を、天使は掬っていく。

(-155) arenda 2022/05/04(Wed) 1:06:19

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

どこまでも優しく、丁寧に。
柔らかく温い舌が、這い回っていく。
それは男女が蜜月の時を過ごすときにするような。
愛を確かめ合う行為にも似ていて。
もちろん、君がそんなことを知っているはずもないけれど。


足を、君の脚の間に割り入れれば。
それだけでもう、君はどこにも逃げられなくなる。
身長差分、君の体が持ち上がる。
爪先立ちで、少年の太腿の上に跨っているような構図。


言葉ごと塞がれた唇は、そのまま、君の体を撫であげた舌が今度は、君の口内をもと。
上顎を、歯の裏側を這い回って。
小さく暖かな舌に絡みつき、その舌の裏側を舌先でなぞって。
唾液を自分の口内に運んで、熱い吐息を合わさった口の端から漏らす。

くぐもった水音。愛を確かめ合う行為。
少年は優しく、丁寧で、柔らかくその行為を行いはするけれど。
その目は、愛に塗れているとは言い難く。
どちらかといえば、これは、そう。

────食事であった。

…ぷは、と口を一度離せば、銀糸が二人を淫らに繋ぐ。

「……服の下も、汗をかいてる?」


随分上気した顔で、問いかけた。
(-156) arenda 2022/05/04(Wed) 1:08:22

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

もうとっくに、逃げられなんてしないのに。
乗り上げたその腿に、跨る己の下腹部に
熱を感じどもその理由を、熱を吐く手段を、
女の身体の少女は分からない。

「んんッ…………んぅ、」


口の中を自由に這い回る舌の動きに、
ぞくぞくと背筋が震え上がって、あなたにしがみつく。
されるがままの口内に、溜まった唾液はどちらのものか。
何も分からないまま、喰らわれて行く。

この行為が何なのか、何故こんな事をするのか、
こんな事をしてくれるのか、クロノには分からない。
けれどもそれを考えようとするのも、ばからしい。

熱くなった頭はもう、
自分に課された役目すらも、放棄した。


(-167) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 2:06:07

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト



「…………、……なめ、たい、の?」


もう自分が何を言ってるのかも、よく分かっていない。

悪魔の手を取ってしまった事を知るのは、
きっと後で、自分が放棄したものの重さを知ってからだ。


酩酊したみたいな手付きで、上着をずり落としたら
そこにあるのは無垢の白のタンクトップ。
ほんのり赤みを帯びた白い腕が、肩から脇から曝される。
当然、蜜は花の如く。
あなたの目前に晒される。
(-169) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 2:10:59

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

腿に感じる熱すぎるくらいの熱を。
しかし少年もまた、慰めてあげる事はせず。
ぐつぐつと煮え立った欲望の鍋を、ただかき混ぜて。
焦げ付かないように、かと言って冷めないように。
舌だけで君の熱を掻き立てる。

鼻にかかる声、口の端から漏れる唾液にすらも気にかけることもなく。
どうしようもなく混ざりあった唾液のカクテルを飲み下し、あるいは飲ませて。
味なんてするはずもないのに酷く甘ったるく感じるそれに、また恍惚の表情を浮かべて。


「良い子だね。」


言葉はどこまでも甘く、君に絡みついて。
目の前に現れる御馳走に、ごくりと生唾を飲む。

飢えた獣のような目をしていた。

(-178) arenda 2022/05/04(Wed) 6:49:12

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

顕になる肌、白色の肌着は、汗で張り付いて少し色を濃くしている。
君の手を口元に持って行って。
指の一つ一つを、丹念に口に含んでいく。
何もかもを舐めとるように、指の間を、爪の先を。

それから、手のひらに溜まった雫もこそぎ取って、
つー…………と手首へ、肘へ、二の腕へ。
だんだんと上へと辿っていく。
君の体を高ぶらせるようにじっくりと。


そうして、舌が脇のくぼみ、蜜の溜まり所へとたどり着く。

「……いい匂い……それに……」
「……とっても、美味しいよ…………」


ちゅう、と吸って、柔らかな肉に鼻先ごと埋まるように舌を這わせて。
喉を鳴らして、君を喰らって行く。
横目に君を見る顔は獣のようでもあり、給餌される雛のようでもあった。

ひとしきり堪能したら、手が。
君のタンクトップを、裾から捲りあげて。
そうして、顕になるであろう胸に。
もっとも汗をかきやすい胴体に。
……一際目立つ、その胸の先端に。
口をつけた。
(-179) arenda 2022/05/04(Wed) 6:57:01

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

飲み混んだ唾液の味なんて分からない。
くつくつ煮える熱はいつまでも冷めなくて、
身体中がずっと火照って、汗ばんで、
だのに熱は優しく加えられ続けていく。
果てぬよう、冷めぬよう、焦らされ続けて
あなたに捧ぐ供物ばかりが垂れて行く。

「ぅ、」

もうとっくに思考は放棄していて、
自分の言葉すら自分の支配の上に無い。
勝手に口から漏れて行くのは、
反射が生み出す意味の無い母音の小さな音列だ。


あなたの行為を拒まず受容するそれは、
空腹の獣の前に放り出された肉でしか無い。

(-180) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 7:53:15

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

先より敏感になった肌は、
獣のひとつひとつの動きで、びくびくと跳ねて
縋り付く様に、或いは求める様に、
空いた手はあなたにしがみつき、
けれども食まれる手指は大人しくあなたに捧いでいく。

ひとつひとつ丁寧に指を撫で回す舌の、
ひとつひとつの動きに逐一身体を揺らす。

「ふあ…………、」


今のクロノの身体は、成人した大人の女の身体。
けれども病気が歪に熟らせた身体は、
身体のあちこちに“弱いところ”を抱いている。

脇の下も当然そうで、そこまで辿り着いたあなたの顔 に
恐怖してるのか期待してるのか、分からないけれども、
ぞくぞくと首裏をなぞられる心地がしてしまう。

あなたの顔を覗く余裕なんて無いけれど、
入念に舐めしだく舌の動きが、雄弁に語っていて。
安堵するより、恐怖するより、
いっそう大きく揺れた身体から漏れる
声を押し殺すことが、大変だった。

(-181) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 8:13:13

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

そうしてひとしきり味わわれて。
捲り上げられるタンクトップに、
反応をすぐにする事は出来なかった。
長らく湯煎されたチョコレートのように惚けた頭が、
次はそっちなんだ、と、漠然と受け容れる。


身体が変容する病気とて、無いものを生み出す事は出来ない。
脂肪が多いわけでないクロノの身体が作り出す双丘は、
丘なんて呼ぶには粗末で、けれども包む事が出来なくも無い、
なだらかな膨らみがあった。

先端は、大人のものよりずっと鮮やかな色を呈している。
美味しそうな、果実のような色。



ひやッ、……


その果実がその舌に絡まれれば、
思わず上がった声に、何度目にかしがみついた手の力が抜ける。
口の中で弄ばれるだろうそれで、
何度も身体を揺らしながら、あなたに縋り付いて。


───かつん、かつんと。
小さく。廊下を歩く大きな歩幅が聴こえてくる。
(-183) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 8:31:47

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

どうあれば、より多くの食事が出来るのか。
どれほど追い詰めれば、最も多くの蜜がでるのか。
どうすれば、冷めないのか。
どうしなければ、果てないのか。

知っている、全て。
体の熱が限界を迎えるその直前が、最も多くの供物を得られることも。
その状態以上にも以下にもしないやり方も。
本能的に、ではなく、
経験によって知っている。

熟知できるほどの回数、食事をしている。


だから、無垢な君を煮込むくらいは、造作もないことで。

(-196) arenda 2022/05/04(Wed) 13:18:05

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

君の反応を目の前で見て。
君の嬌声を耳元で聞いて。
どこまでも淫靡な香りを鼻腔に揺蕩わせて。

でも、少年はそれに"雄としての反応"は示さない。
少年の熱は、ただ久方ぶりに満足いくまで食事ができる事への、喜びによるものでしかない。

だって、そうでしょう。
家畜に欲情する人なんて普通いないでしょう?

弱い場所を見つければ。
そこをなぞりあげた時に示した、僅かな体の強張りに口角を上げて。
執拗に、そこを責め立てた。
弱点を責められる恐怖。
薄い皮膚越しになぞられる数多の神経。
それから得る、形容しがたい感覚。
それらが、雫を溢れさせるために適したものであることを知ってるから。

そう、だから。
胸の、その幼子特有の桜にも似た頂も。
責め立てれば同じようになることを知っていたから。
やはり、執拗に、飴玉を転がすように、弾くように、撫でるように、ぬるりとした感触で弄ぶ。
小さな胸に、顔を埋めて。
僅かな柔らかさを堪能して。

手が、今度はもっと"下"を味わおうと。
君の膝から、内側をどんどん登って。
ゆっくり、ゆっくり、その、登った先にある泉まで。
ゆっくり、なぞって、なぞって、ついに。
ついに、触れようと

(-198) arenda 2022/05/04(Wed) 13:31:23

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

……した、ところで。

「……もう時間が無いかな。」

名残惜しそうに呟きながら、しかしなんの後引かれもなく、
すっと体を離した。
触れていたところに外気が当たり、やけに冷たく感じる。

「服、整えられる?大丈夫かな?」

まるで今まで何もしていなかったかのように、
純真な少年の顔をうかべた悪魔は、君にそう問いかけて。
かつかつと聞こえる小さな足跡が、もうあまり猶予がないことを告げる。
上着を拾い上げて、君に渡して。

「僕が合図をしたら、一緒に飛び出して、大人達にこういうんだ。」
「火事だ!って」

そう言うと少年は、懐から小箱をひとつ、取り出す。
図書室のロウソクを付けるための、マッチ箱。
そこから火種をひとつ取り出せば。
がらり、扉と向かいにある窓を開けて……そこは、今は資材置き場のようになってる場所。
そこにぽい、と赤く灯ったマッチを落とす。

立ち上る煙。火は大きくはならないだろう。
でも、ボヤくらいにはなる。
そしてそれは、子供が慌てふためき、大人が原因究明のために時間を潰すには十分な出来事。

───今日の夜は、安全だ。悪魔の灯火によって。

「……うん、いい感じに燃えてる。」
「行けそうかい?大人の前に行くのが怖いなら、手を繋いでいてあげよう。」
「頑張ろうか、今日のおやすみのために。」

優しい、柔らかな微笑みを君に向けて。
そうしたら。

がら!と扉を開けて、計画通りにことを進めるのだろう。
(-199) arenda 2022/05/04(Wed) 13:41:57

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

供物として、食物として、餌として
一方的に摂食されるだけの少女は
どこまでもあなたの手のひらの上。

まるで子どもの喜ぶ玩具のように、
殺し切れない声が、あなたの舌の動きに合わせて鳴らされる。
その身は上から下から、どこまでも、あなたの思い通りに。
あなたの狙い通りに。雫は溢れて溢れて行き、
あなたの味覚を満たして、充たして行く。

焦らす様に迫り来る手の動きに、
知らないことを知る恐怖のような期待のような、
そんな想いに、熱い息を吐いて────

(-211) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 19:18:33

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

突如。


「…………ぅ、……え?」



あなたの動きが止まって離れて、
そのままずり落ちるように床に座り込む。
熱を帯びていた身体が、あなたとの
空いた分の空気と床とに、ゆっくりと冷やされる。


ぽかんとあなたを見上げながら言葉を聞く。
暫く呆けたまま居たけれど、近付いてくる足音に、

「──あ、」


はっと我に返って“そもそもの目的”をようやく思い出す。


思い出して、ぱきぱきという不快な音で
女の姿が少女へと戻る。


(-213) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 19:20:14

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「…………ぅ、うん……大丈夫……」

熱の余韻に溜息をつく暇もなく。
上着を羽織って、立ち上がる。
まだ頭がフワフワして、話の半分も
状況の半分も分かっていない気がしてしまうけれど。

「…………」

柔らかい笑顔を見て。
先の変貌を思い出して。
顔が赤くなりそうなのを、首を振って。

その手を握って、ふらふら立ち上がる。


そして、
───その後はあなたの思惑通り。

子どもを連れていこうとした大人は、
ふたりの子どもの声に慌てて現場を見に行った。
間もなく火は消し止められたものの、
原因を探るのに大人たちは手を割く事になり、
火事の噂で子ども達は、一部統率を失って。

予定していた子どもが大人の元に連れられなくても、
仕方の無いと片付けられた……のかも知れない。
少なくとも、今日この日は。
何に怯えることも無く、眠る事が出来る。
(-216) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 19:38:53

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

全てが上手くいって。
君を部屋まで送り届けた、その、去り際。


「───また食べさせてくれる?」



最後に、それだけ問いかけて。
それから、良い夜を、と手を振って。
今日を終えたことだろう。
(-224) arenda 2022/05/04(Wed) 20:06:45
クロノは、照れる様に頬を赤らめて、頷いた。
(a34) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 20:11:50

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

/*大変お待たせしました〜〜!


「そっ……か、」

綴られた文字を見て、あなたの表情を見て。
おそらくほんとうに、なんとも思ってないのだろう。
病院を恐れなくて済むのなら、
それに越したことはないのかも知れない。

「…………ううん、でも……」


「……こわいと思ってくれないことが、
 ちょっとこわいかも……って、思うかも」


……怖くないからそのままでもいいと、
もし石の範囲が広がったとしても、
後回しにしてしまいそうで。
(-227) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 20:19:38
 




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