人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【人】 路地の花 フィオレ

「えーっと……レモンは買ったし、ミルクも…」

商店街を歩く女が一人。
長い髪をポニーテールにして、黒のブラウスにジーンズのラフな格好。
紙袋を抱えて、片手に持ったメモを参照しながら買い物中のようだ。
個人的な買い物というには多い荷物で、前が見えなくなってしまいそうなほど。
買い出しにでも出ていたのだろうか。

「あとは……あ、いい匂い」

焼きたてのピザの香りにつられて、ふらりそちらに歩いていく。
視界を邪魔する紙袋の横から顔を出して、店主へ笑いかけた。

「きのこのピザ、2人分お願いできる?」

#商店街
(43) otomizu 2023/09/08(Fri) 22:09:48

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「ヴィー」
「買い出し行ってきたわ、レモンとミルクと……」

頼まれたものをバーのカウンターに置いていく。
今日はマフィアの仕事が入っていないので、いつもよりも露出の低い格好をしている。

「あとね、秋になってきのこのピザが出てたから買ってきたの。一緒に食べない?」

2人分あるのよ、と笑って。紙につつまれたピザを1切れ差し出している。
よくある日常の風景。
(-342) otomizu 2023/09/09(Sat) 0:01:50

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

いつもあなたがお世話している庭園に姿を見せている。
まだ日が沈む素振りを見せていない、夕刻前。

後頭部で一つに結んだ髪を揺らしながら、今日もいるだろうかと辺りを見渡している。
すぐに見つからなければ、暫くそこに咲いたばかりの秋の花を見ている事だろう。

鮮やかな赤のチェローシア、小さな花が株を覆うほどに咲き誇るセッテンブリーノ……目についたそれらを、愛おしそうに眺めている。
(-344) otomizu 2023/09/09(Sat) 0:20:36
フィオレは、でもやっぱり、と店主さんにチーズクリームピザも一切れお願いした。これは、この場で食べていくのだ。
(a22) otomizu 2023/09/09(Sat) 0:43:38

【独】 路地の花 フィオレ

「………」
「また、こうやって探しに来ちゃってる」

「でも、嫌な予感がするの」
「あの人にもしもがあったら嫌」

「……私なんかじゃ嫌かもしれないけど」
「だけどもう、そろそろ……」


私は綺麗な花なんかじゃない。
人に選ばれるような、誰かの目に留まるような。そんな花にはなれない。

道の隅で静かに揺れる、雑草。
踏まれてもしぶとく生きる……ただそれだけの、とりえのない小さな花なのだから。
(-348) otomizu 2023/09/09(Sat) 1:04:05

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「こだわりがあるお客さんは大変ね?」

ミルクなら多少在庫が余っていても、使い道がそれなりにあるのが救いだろうか。
カウンター内の冷蔵スペースに買ってきたものを入れてしまって。
今日は一旦夕方に外に出るつもりだから、それまで準備を手伝うと伝えているだろう。

「そう思って買ってきたの。まだあったかいから、そのまま食べて大丈夫だと思うわよ」

一枚渡して、一枚は手に持ったまま。
誰もいないのを良いことに、カウンターの椅子に腰掛けてしまおう。あなたのお向かいの席だ。

「あら、じゃあどうしようかしら……」
「おすすめのネイルを塗ってもらおうかしら。ヴィーが塗ってくれるネイル、好きなの」

ふふ、と子供っぽくわらって。
色も質感も、全部お任せしてしまうつもり。
(-352) otomizu 2023/09/09(Sat) 1:48:05

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

「あら、その声」
「パン屋のロメオさん」

あなたの声を追うように、ターコイズブルーの瞳が頭上を見上げた。
同じファミリーで、かつ常連と化しているパン屋のお店番だ。
表通りであるから、そのように口にして。

「今日も変わった服を着てるのね」
「コーディネートさんは募集してないのかしら?立候補してもいいのだけど」

なんて軽口。
これももう、慣れた光景だろう。
紙袋を抱え直そうとして、ふわりとポニーテールが揺れる。
それからあなたの言葉を聞いて、ぱちりと瞬きをしてから。笑みを浮かべた。

「いいの?」
「助かるわ!私も、今ピザを買ったところだったから
 荷物をどこに置いておこうかなって思ってたところなの」

ちょっとだけお願いしてもいい?と、お言葉に甘えて荷物を預けてしまうだろう。
少し歩いた先の、公園のベンチあたり。

「ね、時間があるなら一緒に食べない?」

あなたがピザ屋の袋を脇に抱えているのを見ていたから、軽い気持ちで提案を投げて。ぽんぽんと、隣の空いた場所を軽く手で叩いているでしょう。
(-355) otomizu 2023/09/09(Sat) 2:02:53
フィオレは、商店街を離れる時、見知った顔が見えたのなら。手を振って笑みを向けていた。
(a25) otomizu 2023/09/09(Sat) 2:08:17

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「ふふ、分かっているわヴィー」
「常連さんは大事にして…ずっとずっと好きでいてもらわないといけないものね?」

このお店の事、とウインクに楽しげな笑顔を返す。
縁がどれほど大切であるかをよく知っているからだ。
はーいと言って、食べ終えてから言われた通りのお手伝いをするはずだ。

「はぁい、Buon appetito〜!」

香ばしく焼かれたチーズ、香り豊かなキノコにピリッと効いたスパイスがよく合うピッツァだ。
お酒が欲しくなってしまうかもしれない……!ちょっと大人な味。
秋の風味が、口の中に広がって 幸せだ。
きゃっきゃっと味の感想だったり、新作が他にも出ていたことを話して。
まるで気分は女子会だ。手土産を持ってくるたびに見られる、恒例の姿。

「大丈夫よ!それに今日はお仕事じゃなくって」
「ちょっと人に会う予定があるだけなの」

せっかくならちょっとでも可愛くしておきたいじゃない?と、目を細めて。
ノッテのアソシエーテではなく、女の子のフィオレとしてのお願いなのだ。
(-362) otomizu 2023/09/09(Sat) 4:27:03

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「こんにちは、テオ」
「ふふ、ここのお花が一番綺麗だから」

つい足を運んでしまうのよ、と笑って。
近くで花を見るために屈んでいた体を伸ばした。
今日はかなりラフな服装で、紺色のジーンズに黒のブラウス姿だ。
足元はミッドカットのスニーカーで、動きやすくしているよう。

「あなたが丁寧に愛してあげているから、なのよね」
「その子も、この子達の近くに置いてあげるの?」

あなたの持ってきた鉢植えを見て、目の前のセッテンブリーノの株を指して尋ねる。
この一画が更に賑やかになってしまうのだろうか。

夏に咲いていたゼラニウムやラベンダーも、ずっと咲き続けるんじゃないかと思うくらいだったものねと楽しそうに目を細める。
あなたが作業をするのなら、近くでその様子を見ていたりするのだろう。
(-363) otomizu 2023/09/09(Sat) 4:59:01

【人】 路地の花 フィオレ

>>63 フレッド
「あら、その声は」
「フレッド?」

紙袋の横から顔を出す。
昔馴染みの姿をその目に映したのなら、ふわりと微笑んで近付いていく。
小さい頃から呼んでいる名前であなたを呼んで。

「ふふ、何だか大きな声が耳に入ったと思ってたのよね」
「やっぱりフレッドだったんだ」

職場も違うから、こういう場所でばったり会うくらいしか今は接触することもなくなってしまったけれど。
元気でいる様子を見ると、それだけでこちらも嬉しくなってしまう。
こちらもゆっくり話すことが出来ればいいとは思うのだけど。
そうするにはあなたが言及したように、荷物がどうしても今は邪魔になってしまいそうだ。

「これ、ちょっと買い出しに出てたのよ」
「でもいいの?休憩時間だって言ってなかった?」

時間がとれるならいいのだけど、と一度袋は預けてしまって。
まだ買うものがあるからと近くの座れそうな場所まで持っていってもらうかも。
(64) otomizu 2023/09/09(Sat) 5:54:03

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「それは良かったわ。きっとお友達の傍で咲いていたかったはずだもの」
「元気になったのなら、同じようにいられるものね」

戻される前に、鉢に植わった小さな花々に微笑みかける。
弱いものにはどうしても情を向けてしまうものだから、元気になるまで見捨てられなくてよかったと思う。
こういった細やかな気配りがあるから、この庭園は豊かでいられるのだろう。

「もう、テオは自分の事をつまらないなんて言うけど」
「アリーチェだって私だって、そうは思っていないわ」

素直でなく、ひねくれている事はもうこれまでの付き合いで分かってはいるけれど。
譲れないものはあるのだから。

「まあでも…そうね。いつかはあなたが、心から愛せるものが出来ればいいとは思っているから」
「分かった時に、見つけた時にいつか教えてくれたら嬉しいわ」

好きでないものに暇な時間を当てるなんてひとでもないでしょうし。
愛がない人だとも思わないのだ。
女は、目を細めて笑う。花に向けていた表情を、同じようにあなたに向けていた。

そして、あなたからのお誘いに両手を合わせて。
嬉しそうに笑うだろう。これでも、女の子なものですから。

「いいの?
嬉しい!

「私も夜までは時間を空けているから、同じくらいの時間までなら話して居られると思うわ」

じゃあ、と唇に手を当てて。そうしていると今日は珍しく、爪の先が色付いているのが見える。

「エスコートは、テオにお任せしちゃってもいいかしら?」
(-365) otomizu 2023/09/09(Sat) 6:16:25

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「そうよ、物好きなの」
「だから何て言われても、きっと好きなままでいるわ。私たち」

顔を背ける後ろで、小さく笑うような声。
無理に返す必要はないし、強要するものでもない。
勿論、返ってきたのならそれは嬉しいけれど。

「なら、いつか望んでもらえるように私が愛情を注いじゃおうかしら」


ほら、花は愛情を持って育ててあげると、応えてくれるって言うじゃない?
何てね。
足を交差させて、空を見上げる。そのまま、息を一つ吐いた。

「テオは何かを望んだことがないの?」
「それとも、今はないってだけ?」

視線を戻して、お世話の邪魔をしないように問いかける。
何か手伝えることはないかと、時折様子を窺っているけれど 結局妨げになることを嫌って大人しくしているだろう。

「枯れるまで、なんて」
「そんなこと言うと勘違いさせちゃうわよ」

実際はそんな浮ついた理由で口にしたわけでないことくらいは、今までのあなたを見ていればわかるから。おかしそうにくすくすと笑って。
それでも、枯れるまでかあ、と。嬉しそうにはにかんでいたりしている。

そんなやりとりをしながら、終始退屈そうなそぶりも見せず。あなたが世話を終えるのを待っているだろう。
(-403) otomizu 2023/09/09(Sat) 13:53:56

【人】 路地の花 フィオレ

>>67 フレッド

今の名前だって教えてもらっているけれど、もう今更直すには染み付いてしまっていて。
二人で会う時はいつだってこう呼んでしまうのだ。
それに、目の前のあなたが嬉しそうに笑ってくれるものだから。

「ふふ、じゃあもうちょっとスマートにならなくっちゃ」
「でもお姉ちゃんは、それがフレッドのチャームポイントだと思うけどな」

揶揄うようにそう口にして。
落ち着きが出てきたら大人っぽく見えてくるのだろうか。でもそれはちょっと誇らしいと同時に寂しくなりそうだなあなんて。

「ゆっくりしたいんじゃないかって思ったのよ」
「でも、ひとりの時間じゃなくてお姉ちゃんを選んでくれたのは嬉しいな」

荷物を預けてしまったら、先にベンチに腰掛ける。
ずっしりと重たい紙袋の中身は、どうやら食材でいっぱいのようだ。
野菜や果物、粉類まで色々なものが入っている。重たくなるわけだ。

「私、喫茶店とかバーみたいなお店の手伝いしてるの」
「午前中空いてる時は、買い出しを任せてもらったりしてるのよ」

#商店街
(87) otomizu 2023/09/09(Sat) 15:10:11

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

ciao、とゆるく返して。

「遠慮しなくたっていいのに」
「ちょっとちぐはぐな気がする。
 まあでもこれはこれで、ロメオらしいと思うわ」

だから無理に直す必要はないかも。
他人のコーディネートは趣味だが、押し付けるつもりはないので。
また必要なら言ってねくらいに留めておく。

「そ、やっぱり新作食べたくなっちゃって」
「チーズクリームの方買ったの。ロメオは?」
(-422) otomizu 2023/09/09(Sat) 15:24:59

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「それは幼馴染で、一緒にいた時間が長いから?」
「私だって、今日が初対面じゃないんだから。おもいを積み重ねていたっておかしくないと思わない?
 花とこれだけ向き合ってくれる人なんだもの」

目を細めて笑うその顔は、確かな好意を滲ませている。
世の中には一目惚れなんて言葉もあるくらいだ。
路地に咲いた花が、惹かれるだけの理由は確かにそこにあったのだ。小さなそれが、あなたの目に入らなかったとしても。

「だとしても、趣味だなんて言うからにはどこか楽しいところもあるんじゃないかしら。
 仕事でもなくて、好きでもないことにここまで力を入れることなんか早々出来ないことだもの」

とはいえ人には人の考え方があるのも分かっていて、本当にあなたは出来てしまうから選んでいるだけなのかもしれないけれど。

「あなたが、他の女の人を勘違いさせちゃうかもってこと
 枯れるまで面倒を見るなんて、"魅力がなくなるまで見ていてくれる"みたいにとれるじゃない?」
「棘があるなんて。私はただお花が好きなだけの可憐な女なのに」

そうだろうか。冗談めかして揶揄うように微笑んでいた。
作業が終わった様子のあなたに「お疲れ様」と声を掛けて。

「あら残念。この間海沿いに素敵なバーを見つけたのよ。
 また今度、ドライブついでに疲れを癒しに行きましょうね」

そろそろ日も傾いて、過ごしやすい気候になるだろう。歩いていくにはちょうど良いくらいだ。
軽い足取りで、あなたの横に並んで歩いていく。
(-425) otomizu 2023/09/09(Sat) 15:55:58

【人】 路地の花 フィオレ

>>90 フレッド
「そう?じゃあ5年後を楽しみにしてようかしら」

けれどやはり、大きくなっていくのだって楽しみには変わりない。世間で言われるような親の気持ちが分かったような気がする。

「それも昔から変わらないわね」
「仕事でも他の人と仲良く出来てる?フレッドのことだから、上手いことやれてると思うけど」

前に話した時から少し空いていたかもしれないし、現状の確認も含めての問いを投げる。
何か困っていることがなければいいのだけど。

「うん、アレさんのところもたまにお手伝いしてるけどね。
 Collareってバー知ってる?店主さんがちょっと個性的なお店なんだけど」

ただのお手伝いなので、実際のところは雑用が多くあなたの想像するようなシェイカーを使ったバーテンダー業務はほとんどしないのだが。
もしかしたら好意でさわらせてもらえる日が来るかもしれない。その時が来たら、想像は現実になってしまうね。
(92) otomizu 2023/09/09(Sat) 18:30:01

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「そうでしょう?これで、今から私の感情を否定することは出来なくなっちゃったわね」

論理を並べ立てて語っているのを聞きながら、見られていないのを良いことに悪戯っぽく歯を見せて笑う。
初めて会った時よりもずっと、「ああ言えばこう言う」を見せるようになった女にあなたは手をを焼かされているかもしれない。
こっちを見ろと主張する花は、あなたの期待する植物の姿ではない。それそのものとは全く別のものだ。

「ふ、ふふ…っ!」
「ああ、信用されてるみたいでよかった!
 もちろん、あなたの言葉をそのままそっくり受け取るほど単純じゃないし」
「そういう事をしれっと言えるようなら、もっと上手くやれると思っているもの」

少なくとも、先ほどの問答をしている間は"そういった意味"で口にすることはないのだろうし。
愛だの恋だのに現を抜かすような人間には見えていない。

「賛辞であるというなら、ありがたく受け取っておくけどね」

「ふふ、分かってるじゃない」
「嫌だなんて言わないでしょ?あなただって」

分かりきっていた反応にまたおかしそうに笑う。
お互い忙しくならないといいわね、なんて話していれば。
カフェも視界に入るほど近くになって。夕刻頃になれば、客足も落ち着いているだろうか。
(-467) otomizu 2023/09/10(Sun) 1:32:47

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

「あんまり口うるさく言われるのも嫌だろうから」
「周りから文句言われないくらいのアドバイスくらいに留めとくわね」

勿論これを聞いてもいいし聞かなくてもいい。
くたびれた服は新しいものと変えたらいいわよとか、その程度のもの。
自分の好きなように生きられるのが一番だし。


「かぼちゃのピザも美味しそうだったんだけどね」
「チーズに弱いの、つい買っちゃった」

目がない、というほどでもないけれど。優先的に選んでしまうくらいの好み。

「あら、嬉しいこと言ってくれるわね」

確かにロメオとはあんまり一緒にご飯食べることもなかったかも。
あたたかいピザに小さな口でかぶりつきながら、嬉しそうに微笑んでいる。

「あんまりこういうの食べないなら、普段は行きつけのお店にでも行ってるの?」
(-470) otomizu 2023/09/10(Sun) 2:44:54

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

日が落ちて、外の空気も肌寒さを感じられるようになるくらいの時間。
カフェの営業も終わる頃に、電話がかかってくる。
もう幾度となく話した、昔馴染みの女からだ。

電話に出たのなら、『ciao、アレ』といつもの軽い口ぶり。

『ね、今からそっちに行ってもいい?』
『お仕事も入らなそうだから』
(-471) otomizu 2023/09/10(Sun) 2:49:20

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

『はぁい』

間延びした返事をして、一度電話は切られただろう。
そして間もなく、裏口の扉が開かれる音。
ノックすら必要ない程、ここに来るのは慣れていたから。

「アレ、来たわよ」

どこにいるだろう、あなたの姿を探して中を歩いていく。
(-473) otomizu 2023/09/10(Sun) 5:13:20

【人】 路地の花 フィオレ

>>96 フレッド

「それは私のセリフ。
 ふふ、でも昔よりは心配しなくても大丈夫そうだわ」
「じゃあ、約束。5年後も"お互いに"元気でいること!
 これなら、フレッドも私も頑張ろうって思えるでしょ?」

優しい目であなたを見ながら、頬を緩める。
約束一つあれば、自分たちはそれを頼りに生きていけると知っている。
どれだけ辛いことがあったとしても、前を向いて生きていく理由になるのだ。

「一番弟子!いいじゃない、何だか楽しそう」
「それだけたくさんのことを教えてもらえているなら、一方的なかたおもいなんかじゃないわね。
 きっと先輩達からも愛されているのね、姉さん嬉しいわ」

沢山の楽しいに囲まれて生活出来ていること、色んな人にかわいがってもらっている事。
安心感と、誇らしさとで胸がいっぱいだ。
しかし可愛らしい趣味が多いと感じると同時に、友人達も同じような趣味を持っていたなとふと思う。
まさか同じ人物を指しているとは今の彼女には分からないことだけれど。

「面白い話もしてくれるし、とっても明るくていい人なの」
「だからフレッドのことも歓迎してくれるはずよ、いつ来てくれたってね。
 お酒が飲める年齢なら、誰だって入っていいところなんだから」

#商店街
(117) otomizu 2023/09/10(Sun) 6:22:19

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

新作は2種類出ていたから、交換この提案までしちゃっていたかも。
出かける予定のことも加味して、ノンアルコールカクテルなんかも出してもらって。
口が比較的小さめなのもあって、そのせいで余計に食べるのが遅くなってしまっているのだけど。
食べるのが遅くてごめんなんて言葉は今更、2人の間には必要なくて。

「そう、デートしてくるの」
「綺麗に咲いた、秋の花settembrinoの傍でね」

なんて。小さく微笑んでいる。
心を許しているあなたには前から気になっている人がいるの、などと話していたでしょうから。きっとその人の元へ行くのだろうと察しが付くかも。

言われた通りに手を出して、すっかり傷もなくなった白い指があなたの手に触れる。
(-478) otomizu 2023/09/10(Sun) 7:06:54

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

声のした方へ足を運ぶ。
あなたの前に姿を見せた彼女は、いつもよりもラフな格好だ。
露出の少ない、ジーンズ姿。ネイルだけはしっかりされていて、何処かに出かけてきた帰りのような。

「うん、いつものでお願い。……何かしてたの?」

空けてもらったスペースに遠慮なく腰掛けて、不躾にタブレットを覗き見ようと体を寄せる。
殆ど密着するような姿勢になり、ベッドにもより体重が寄って軋んだような音を立てる。
(-479) otomizu 2023/09/10(Sun) 7:12:32

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「あら、そうなの」
「何だか嫌な予感はしてたんだけど」

ざわついているだけならいいんだけど。
タブレットに表示されているものを見ても、学のない女には何もわからなかったものだから。早々に視線を外して、用意してもらったカップに手を伸ばす。
回された腕に甘えて、身体を預けきってしまう。

「カフェで軽食を少しね。まだ食べてないなら付き合うわよ?」
(-486) otomizu 2023/09/10(Sun) 9:19:53

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「理屈だけじゃないっていうのが、人間の面白いところでもあるけど……
 私は、人間のそういうところを好ましいって思うし」
「あなたが手に負えないなんて思うのは……結局のところ、理解が出来ないからなのかしら?
 それとも、理解出来ても対応に苦労するから、なのかしらね」

はたまた他の要因なのか。
あなたの横顔を見ながら、これもまた単純に興味本位で尋ねている。
自分とは違う考えを知りたいという、ただそれだけの理由。
だから、あなたがこれに答える義務はない。

「恨まれる……ってことよりも、"傷付いてもいいから傍にいたい"なんて言われた時のことを気にした方がいいんじゃない?」
「あなたみたいな人には、そういった子の方がよっぽど近付いてきそう。
 申し訳ないからってきちんと断るんだろうなとは思うけどね」

無垢で一途で、純粋な架空の女の子を思い浮かべている。
他人ごとだと思って適当なことを言っているようにも見えるかもしれない。

「テオを自分のものにしようと思うなら、口先じゃどうにもならないだろうし。
 有無を言わさず抱き込んでしまった方がよっぽど効きそうよね」

これは、本当に適当なことを言っている。


「やだ、そう言われてた可能性があったなんて思いたくないわ」
「でもそうね、それなら今までのテオに感謝しなくっちゃ」

何だかんだ、そう言わなかっただけの積み重ねが出来たことを嬉しく思って。
一礼をするあなたに、「Grazie」と、わざとらしく上品に微笑んでみせる。
足を踏み入れれば、挽きたての珈琲の香りが鼻をくすぐった。
(-492) otomizu 2023/09/10(Sun) 10:40:03

【人】 路地の花 フィオレ

>>118 フレッド

小さな約束が、一筋の光になるように。
これが大袈裟でなくそう感じられるのは、これまでの生活で身に染みている。
自分との約束で笑顔になってくれるあなたに、つられて頬が緩む。

挫けそうになっても、どれだけ苦しくても。
絶望に飲まれてしまわないように。未来を諦めることがないように。
そう、いつまでも願っている。

「お仕事も同じくらい教えてもらってるでしょ?
 絶対愛されてるわ、休憩終わったら確認してみるといいわよ!」
「こんなにかわいい子に慕われて、嫌いになる人なんていないんだから」

姉バカだ。
あなたの願いが叶うように、そして自信を分けるように頭をくしゃくしゃと撫でまわす。
くよくよ悩むより、前向きに突っ走る方がずっと良い結果を生むと思っているから。

「じゃあ今度予定合わせましょ、案内してあげる」
「もうちょっとお買い物していくから大丈夫よ。ありがとねフレッド。
 お仕事頑張って、姉さん応援してるからね!」

このまましばらく座って休憩した後、買い物を再会するつもりで。
だから、あなたのこともここから見送るだろう。笑顔で、頑張れとポーズを取ってみせた。

#商店街
(142) otomizu 2023/09/10(Sun) 19:34:40

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「……うん、それなら分かりやすいわ。ありがと、テオの考えがまた少し理解出来た気がする」
「もしね、本当に自分ではどうしようもないと思ったなら。
 その時は周りに押し付けちゃってもいいと思うの、あなたには信頼できる人がいないわけじゃないんだから」

自嘲的なそれに、眉を下げる。いつか抱え込んで潰れてしまいそうだと思ったから。
苦しい原因の何もかもを切り捨ててしまうことが出来る人じゃないと。
自分でなくても、押し付けて逃げる先があればいいと思うのだ。

「じゃあ恨みを買うような振る舞いをしないといけないわね。
 優しさを見せたら最後、絶対に付け込まれると思った方がいいわ。恨んでほしいと思うならね」

自分は目の前の彼の性質に惹かれている。
魅せられてここにいるから、否定はしたくなくって。

「他人想いなのね。哀れな女は幸せじゃなくたってあなたの傍にいたいと思うかもしれないわよ?
 自分だけが幸せじゃなくてもいいなんて考えはね。
 少なくとも、私なら一蹴して抱き締めて離さないわ。一緒に不幸になってやるってね」

極論。幸せになる道があるなら最初から捨てたりはしないだろうし、あなたの言葉の真意を全て理解して話しているわけではないから。ある意味で理想論なのだろう。

ぷっ、あはは!
それ、すっごく見てみたいわ!
 そんな姿、一生かかったって見れないでしょうね!」

心の底からおかしそうに笑う。駄々をこねるあなたの姿、忘れられないだろうな。

「蔓を巻きつける花だってあるのよ。傍に寄せたが最後、絡めとられてしまうこともあるのよ」

勉強になったかしら?なんて。奥まった席に向かいながら、無邪気ないたずらっ子のようににまにまと笑みを浮かべてみせている。
その姿でまた、苦い顔を浮かべさせてしまうかもしれないな。
(-530) otomizu 2023/09/10(Sun) 20:06:20

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「いつもお疲れ様」
「気を抜いて、知らないうちに荒されてました〜なんてシャレにもならないものね」

コーヒーを一口頂いて。
担当していないからこそ、治安の維持に貢献している仲間には労りと感謝が尽きない。

「何も無かったらアレの分だけ用意していいからね」
「私はアレの淹れてくれたコーヒーだけで満足できるから」

カップを置いて、ぺとりとあなたに抱き着くようにくっついて。

「また籠ってたの?お昼くらいは外に出た方がいいわよ、気が滅入るでしょ」
「街の方で秋のピザも出てたし、カフェの買い出しついでにでも歩いてみるといいんじゃない?」

珍しくコーラルピンクのネイルに彩られた指先が、あなたの腕をなぞるように触れる。甘えたいときのクセだ。
(-535) otomizu 2023/09/10(Sun) 22:53:17

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「ありがと、ヴィー」
「またお土産話でも持って帰ってこられるように、楽しんでくるわ」

ふふ、と楽しそうに笑っている。
自分では選ばないような淡い色で彩られていく指の先を眺めて、時折感嘆の声を上げる。
丁寧に塗り進められて、艶やかなトップコートの輝きが心をくすぐった。

「こういう色、私には合わないと思ってたの」
「でも、意外と……ううん、ヴィーが選んでくれたんだから似合って当然なのかも」

爪に咲いた石の花に、より一層表情が明るくなる。
細やかな仕事と、そして込めてくれた思いに胸がいっぱいだ。
しばらく、両の手を広げて腕を伸ばし 噛み締めるようにネイルを眺めているだろう。

「ほんとに素敵……」
「こんなに可愛くしてもらっちゃったら、頑張らないわけにはいかないわねっ」

頬をうっすらと赤く染めて微笑む姿は、無邪気な少女のようだ。
買い出しや掃除だけじゃお礼に足りないんじゃないかしら、なんて。
(-539) otomizu 2023/09/11(Mon) 1:29:08

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ファミリーだって好き好んで争ったりしたいわけじゃないんだものね」

今は昔ほど好戦的でないことをよく知っている。
飲み物を嚥下して鳴った喉に、腕をなぞっていた指を這わせる。気まぐれな行動は、猫のようだ。

「あそこ、カルツォーネも出してた気がするわ。今度見てきてあげる」
「作業しながらでも食べられるものね、アレにはぴったりかもしれないわ」

抱え込まれるような恰好になれば、腕を首の後ろに回して。
こつんと額を合わせたりして、髪を好きに触れさせている。指通りがいいそれは良く手入れがされているのが分かるだろう。

「まだまだ暑いもの。億劫になる気持ちが分からないでもないわ。
 そんなこと言ってると、心までおじさんになっちゃうわよ?」
「ふふ、なぁに急に」

目を細めて微笑んでみせる。
まだうらやましがるには早いでしょ、なんて言いたげな顔だ。
(-540) otomizu 2023/09/11(Mon) 1:42:33

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「そうね」
「私が思う、楽になれそうな方法を挙げてみただけ。頭の片隅にでも置いてくれたらそれでいいの」

行き詰まって、途方に暮れた時の一つの選択肢になればいい。
何より能力のない自分に、あなたにとって最善の答えが出せるわけではない。ただ、あなたが苦しむようなことがあるなら少しでも軽くできたら良いと思うだけ。

「難儀ね」
「ううん、ちょっと私が軽い気持ちで言ったのも良くなかったわ。あなたにとってはそれだけ重たいことだったのよね」

過去に何かあったのだろうか、と思うけれど。まだそれを聞くには踏み込みすぎるだろうかと、迷った末に口を噤んだ。
折れてしまってもいいよと言うのは、それこそ自己満足に過ぎないのだし。
根幹が崩れてしまえば、何が起こるかもわからない。

ただ、自分を擲って周りの幸福に変える。その考え方一点においては、境遇が違っても理解できるものだ。整備されていないスラムで、小さな子供達を守るためならなんでも出来た。そんな時期も確かにあったのだ。貴方には話せてもいないことだから、伝わらないことだけど。

「……何もなければそんなことしないわよ。
ただ、譲れない理由が出来たなら…一生の頼みよりも、自分の感情を優先してしまうこともあるかもしれないけど」

カフェオレとパンケーキを頼んで、うーんと少しばかり悩んだのちそう答える。あくまで一般論、そんな顔で。

それにしても、あなたが自分に弱みを見せてくれるのは何故なんだろうな。嬉しいことではあるけれど。
(-554) otomizu 2023/09/11(Mon) 15:16:08
 


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