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【秘】 抑圧 フィウクス → 半分の仮面 リアン膨大な理性で思考と感情を分離させて。 押し殺した感情を吐き出すようにまた息を吐く。 「俺は結局、厄介払いの為にここに売られたんだろう」 ずっと心のどこかでそうなのだろうと思っていた。 この場所へ追い遣られて数年もすれば、いい加減気付く頃。 何よりあの家の事は自分がよく知っている。 「……唯一の恥とも言えるものが戻って来ずに済むなら。 今となっては殆ど他人のようなものと言えど、 あの家も少しは協力してくれるだろうさ」 フィウクス・フィヨルスヴィズという人間は。 あの家にとって唯一の汚点だった。 たくさんの兄弟や姉妹はそれぞれの才能を持っていたのに、 自分が持って生まれたものはこの病だけだった。 それも、半ば厄介払いの形でここに売られる事で ようやく価値らしいものが生まれたようなものだ。 結局はこの病だけが自分の価値だった。 (-152) unforg00 2022/05/06(Fri) 0:36:54 |
【秘】 積怒 フィウクス → 半分の仮面 リアン「…それでもだ。 卒業するまでの時間でできる事は限られてる。 あれもこれもと一度に手を伸ばせば全て取り落とすだけだ。 だから俺は、 今は今後もここに残る事だけを優先する 。卒業後もこの場所で生きていく道を、 この場所の中で完結させられるようにするのが先決だ」 「体制を、在り方を変えるのは、その後の話になるだろうな」 場所は、人は、そうすぐに変える事はできない。 物理的な話で言うならば、ある程度はどうにかなるだろう。 けれど、精神的な在り方、理念はそう簡単には変わらない。 「この場所に望む未来があるなら、せめて、その時まで。 お前がここに居なけりゃ意味が無い事だけは覚えておけ。 でなきゃ……俺は今度こそ腹に据え兼ねそうだ」 目には見えない何かが変わるその時まで、 自分達が耐えられるかもわからない。 そんな気の長い話になりそうだ。 (-153) unforg00 2022/05/06(Fri) 0:39:15 |
【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「は?何、なら鳥飼えばよかったんじゃねえの。 そんな難しくない気がするのになんでまた?」 鳥の種類にもよるが、大型の鳥だったのだろうか。 小型だとむしろ飼育しやすい イメージがあった男は訝し気に尋ね返す。 「ラットの方が大きいから懐くんだったか。 まあデカいほうなのはわかった。 見に行くから暇な時……籠で連れ出せんのか?」 さて、貴方の同室者に対してこの男が余りいい印象を抱いていないのは昔からで、特別嫌いと言うよりは単に人気者だったり社交的や傲慢などの属性はどれか一つでもある人間すべてに対して毛嫌いする傾向がある物の延長線だ。 学生時代から変わりない。 全く会話をする機会がなかったとも言える。 つまりは、部屋に直接乗り込むのを渋ってるのは 出くわすのを避けたいという理由だけだ。 「返せる見込みのない負債持ちの時点で…… 生まれた時に殺してくれりゃあさ。 死にたくないのに、苦痛で悲惨すぎて死を選びたくなる ……意味不明な葛藤もせずに済んだのにな」 そんじゃ、と。貴方の返答に特別引っ掛かる物がないなら、 その場ですぐ返したか、 次に持ち越すつもりで立ち去るだろう。 (-162) poru 2022/05/06(Fri) 1:56:02 |
【神】 神経質 フィウクス>>G5 エルナト 「残念ながら俺は現実主義らしい」 良く言えば大らかな返答を、悪く言えば無愛想に一蹴した。 あなたはきっと、自分の考えと他者の考えを 切り離して考えられるから否定的な言葉を気にしないんだろう。 下手に顔色を窺われるよりはずっといい。ただ、 「 嫌だ。断る。 怒るのに許可だって要らないだろうが。はいどうぞ怒ってくださいと言われて、 ご丁寧に怒ろうと思う奴が何処に居るんだ?」 そういうところは少し気に障る。 そのような言い方をする人種は、大抵が 相手がこう返す所まで想定しているだろうと感じるのが、余計に。 「随分楽観的だな」 溜息を吐いて苛立ちをまた一つ沈めた。 「誰もが卒業までに病を克服するとも限らない。 病が治ろうと治るまいと、 帰る場所も無ければ居場所も無いかもしれない。 こうして俺と無駄話ができるほど時間が余ってる内に、 保険の一つくらい掛けておいた方がいいんじゃないのか」 それだけ"いい性格"をしていれば、 案外どうなっても生きてはいけるのかもしれないけど。 それが楽というわけでもないだろうし。 (G6) unforg00 2022/05/06(Fri) 2:01:56 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「そういうものなんだろう。 僕たちが特別、貧乏くじを引かされたのかもしれないがな。 けれど、僕は恵まれていたんだと思う。 こういったことを思いつく余裕もなく、卒業して放り出されたものもいるんだと思うとな」 どちらがマシかを選べるだけ、恵まれている。 そう思ってしまうほどには、追い詰められていたのだろうか。 比べるものでもないだろうに。 誰かが通りかかる前に、仮面を元に戻す。 身体が誰にも見せられなくなっても、顔が美しさを欠いていっても。 自分が得られるものなど、手を差し伸べた者の笑顔だけだ。 それで満たされていた。それで良かったのだ。 「そういう者もいるだろうさ。 全ての人間が、同じ方法で救われるなんて思っていない」 無理に理解しなくても良い、されることだとも思わない。 そんなことが出来るなら、良き王を転覆させようと考える輩が世界史に登場することはないだろう。 (-164) otomizu 2022/05/06(Fri) 2:44:58 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「……何処までも、似ているな、僕たちは」 生まれが良いだけでは、人間は楽に生きていけるわけじゃなくて。 結局のところ必要とされなければ、成功のために邪魔だと判断されれば、こうして厄介者として放り出される。 そういった境遇の者同士が、顔を突き合わせているのだから。 違う所と言えば、立場を守るために自分の家族は自分を認知しないだろうというところか。 協力が見込めない事は、分かり切っているのだけれど。 「そうだな。 まずは、僕たちが居場所を確保しなければ始まらない。 施設の存続に協力する意思を見せることで、僕も大人たちに取り入る必要がある…か」 眉をひそめる。気乗りはしない。元々、誰かに取り入るという行為が苦手なのだ。 家族が媚び諂っている姿を見てきたからだろうか。 「ふ、そうだな。 君が腹に据えかねて、物凄い剣幕で飛んできたらと思うとおっかなくて仕方がない。 誓いでも立てておくか?望む未来が来るまで、共に立っているという誓いを」 冗談めかして。というよりも、君がそう言ってくれることが何だか嬉しかったのかもしれない。 (-165) otomizu 2022/05/06(Fri) 2:45:22 |
【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット腕の向こう、随分と偏った食事の品目と。 それから、怖じ怖じと顔色を窺う子どものような様子を。 それぞれを一瞥して、けれどそれだけだった。 食事の内容については大人達の指導すべき事であって、 教育実習生ならまだしも、自分が関与するものではない。 であればやっぱり、自分が口煩く言う義理は無い。 フィウクスはジャステシアや他の高等部の生徒のように、 誰かの面倒を見るだとか、そういった事は殆どしない。 自分はそうされるのは好かないし、それができる人間でもない。 「……アオツキが。 俺は頼んでもないのに自由に使えと寄越して来た 正直持て余してるんだ。 お前が時々使うくらいがちょうどいいんじゃないか」 その後にこの部屋を貸し与えた人物を問われれば、 やはり返答はどこか突き放すような、素っ気ないものだった。 こうして現に有効活用されている事を思えば、 自分は一度くらい件の人物に礼でも言うべきなのだろうが。 (-168) unforg00 2022/05/06(Fri) 3:49:28 |
【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バットそれから。 「……そうか」 あなたの答えへの返事は、ごく短いものだった。 回りくどく、そして根本的な解決には至らない。 そんな治療なのだろうと薄々察してはいた。 こうしてあなたがここに居る時点で、 それは病と直接的に関連するものではないか、或いは。 即座に病状が大きく和らげられるような治療は行われていないか。 答えが概ね二択となるのは明白だった。 「お前は。」 「抱えた傷や病を治して外へ出たいのか、それとも。 何処であっても、嫌な目で見られる事を、怒られる事を しなくて済むならそれで良いのか。」 「 お前はどうなりたいんだ ?」わからないのであればわからないでもいい。 この場に於いてはそれも一つの答えだろう。 ふとした問いへの答えを受け取れば、 ドアから背を離し、踵を返して部屋を後にするつもりでいる。 (-169) unforg00 2022/05/06(Fri) 3:50:41 |
【秘】 苛々 フィウクス → 月鏡 アオツキ「誰にも関係ない事だろうな。 あんたは誰も当事者にしようとしていないんだから 」あいも変わらず不機嫌そうに言い放つ。 この苛立ちが何によるものかは知れないが、 何であっても今は些細な事と腹の底に押し込んだ。 「否定はしない。同意はともかくとして。 理解も共感もきっと俺にはできない事だろう。それでも」 「 あんただって、協力者は多い方がいいんじゃないか 」抱える病ゆえに『普通の』情動さえ理解できない。 あなたの事をよく知りもしない。教えられていないから。 それでも結託する事はできないわけではない。 「あんたの望むものを正しさとしたいなら余計にそうだ。 正しさの定義はいつだって多数派が決める。 それをあんた一人の手で、一から推し進めるのは 随分と確実性に欠ける、非効率的なやり方だとは思わないか。」 「それとも。 そんなに他人を巻き込むのが怖いのか?」 (-170) unforg00 2022/05/06(Fri) 4:23:07 |
【秘】 抑圧 フィウクス → 月鏡 アオツキ「俺は極論居場所があるならなんだっていい。 そこが俺のような──病を自己の一部と受け入れるような。 そんな人間を否定しない場所でさえあれば。 けれどそれは外では叶わない、きりがない事だ。 外の世界はここと比べて、変えるにはあまりにも広すぎる」 その場所の全てが自分に特別優しくなくとも構わない。 『普通』という目に見えない曖昧な定義によって、 逃げ場も無く絞め殺されさえしなければそれでいい。 けれど『普通』が正しい外の世界ではそれさえままならない。 「だから結局は、俺はここに残る事になる。 たとえあんたにとっては望まない事であったとしても。 きっと長い付き合いになるんだろう」 「あんたが途中でしくじらない限りは。 どうせ遅かれ早かれそうなるんだ。 であれば今から共謀者になったって問題は無いだろう」 「それに、」 (-171) unforg00 2022/05/06(Fri) 4:29:18 |
【秘】 異端審問 フィウクス → 月鏡 アオツキ「──俺のような、いつ手を噛まれるとも知れない狂犬は」 「今の内に飼い慣らしておくに越した事は無いと思うがな」 (-173) unforg00 2022/05/06(Fri) 4:30:08 |
【独】 神経質 フィウクス/* とか言ってるけどこの異端審問恋窓にブチ込まれてるんです エ〜ン エ〜ン あの天然誑が悪いんです (-172) unforg00 2022/05/06(Fri) 4:31:58 |
【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ「同室者が居ると放鳥しづらいだろ…… 面倒だからやめた。鼠なら殆どケージの中だけで済む」 鳥は寿命が長いから、とは言わなかった。 下手をすれば自分の方が先に死ぬかもしれない。 その上家族も居ない身で、そうおいそれと飼えはしなかった。 「そう大きいケージでもないが…何処に持ち出せって言うんだ。 共有スペースに持って来いとでも言うつもりか? 俺は絶対に嫌だが…… 」籠ごと連れ出せなくはないが、場所が問題だ。 この問題児の病にとって人気の多い場所は毒でしかなく、 つまり共有スペースに滞在する事は拷問じみている。 それゆえぶつくさと文句は言うものの、まあそれはそれ。 これは適当に人気の少ない所を指定すれば済む話。 「……殺すと角が立つからな」 だから勝手に死ぬのを待つんだろうな。 吐き捨てるような独り言。 その後に、何処かへと踵を返した。 (-175) unforg00 2022/05/06(Fri) 5:00:02 |
【独】 神経質 フィウクス/* そういやもう一回天然誑監視したらどうなるんだろう また誑かされんのかな。多分何も起きないと思うけど…… もうロール的はパス連打になりそうだし おもしろそうだから一回だけデバッグしていい?(カス) (-174) unforg00 2022/05/06(Fri) 5:08:20 |
【秘】 抑圧 フィウクス → 半分の仮面 リアン「……どうせ人生なんて不公平なギャンブルの連続だ」 以前に誰かに言った事を繰り返す。 結局の所、自分達は配られたカードの内 最もマシ、に見えるものを選ぶ事しかできない。 こうして追い詰められ決断や選択を強いられる事だって、 決して良い事ではないのだろうけれど。 全てはきっと、タイミングや廻り合せの差でしかない。 「ただでさえ俺達は莫大な負債を背負わされてるんだ。 後ろ盾だって無いに等しい。 あまり手段を選んでもいられないだろうな…」 ここ数日の自らの行いを思い返す。 自然と声のトーンは低いものになってしまう。 選ぶ側になる事は、都合の良い事でもあったけれど。 (-176) unforg00 2022/05/06(Fri) 6:19:39 |
【秘】 苛々 フィウクス → 半分の仮面 リアン「………なんだ…? 既に腹が立って来たな…どうしてだと思う?」 多分これは実に理不尽な怒りなのだけど。 それが何によるものかは定かじゃないな。 「…はあ……俺は疲れた。もう行く。 暇で仕方ないなら勝手に誓約書でも書いておけ」 そんな情動を溜息に乗せてどうにか流した後。 一方的に言うだけ言って踵を返した。 そのため、まあ当然面白い事は起きなかったわけで。 この場での一連の対話の中だけでも。 ままならない感情を抑え付ける事に随分と神経を擦り減らしたのは 事実と言えば、事実でもあった。 (-177) unforg00 2022/05/06(Fri) 6:21:03 |
【独】 神経質 フィウクス/* ひー 返す返すも何らかがやばい人しかおらんねオレの周り ほぼ全員精神性か境遇か病状どれか一つはやばいよ (-191) unforg00 2022/05/06(Fri) 13:09:32 |
【神】 苛々 フィウクス>>G7 エルナト 「疲れてるんだよ。誰かのせいで」 誰のせいとも言わないけど。 夢を見るのも億劫なくらい。 控えめな笑みも宥める声も気に障る。 気に障るから、敢えて噛み付くような事を言う。 あなたの保つ距離には届かないと知っているから。 それは幾ら憤れど大人には決して届かない事とよく似ていて、 やっぱり何かが、少し違う。 「俺は好きじゃない」 「 好きじゃないし、嫌いだ 」好きじゃない、だけなら嫌いじゃない、なんて。 なんとも都合の良い受け取り方をされる前にそう付け足した。 嫌いだ。唯一素直に口に出す事のできるこの感情を、 それさえ曲解されてはかなわない。 「心配なんかする義理もない。 馬鹿な事をしてる奴が居れば苦言の一つも出るだろ。 ……お前の能天気さは…羨ましいくらいだよ」 「その言葉通り、お前が二度とここに戻って来ない事くらいは 俺から願っておいてやってもいいかもな」 (G8) unforg00 2022/05/06(Fri) 13:37:10 |
【独】 神経質 フィウクス/* フワフワのネコチャンにされています……… こういうふうに嫌い!と思うのは正当な感情なので やっぱり思考と感情でねじれる事が無くて楽なのはそうで 世界のバグ バグだよ〜っ バグっとるのはこいつの心ですが… (-206) unforg00 2022/05/06(Fri) 15:48:08 |
【独】 神経質 フィウクス/* それはそれとしてやっぱりなんか オレは塩対応を上手いこと受け流されるのが好きみたいです… ものすごく"領域"に入っています。 (-207) unforg00 2022/05/06(Fri) 15:52:04 |
【神】 神経質 フィウクス>>G9 エルナト 「その気味の悪い言い方をやめろ」 沼に杭、であったとしても。 この嫌悪もまた一方通行であったとしても。 拒絶を示す事を我慢する気にはなれないし、 眉を顰めて露骨に嫌そうな顔だってした。 無駄吠えであったとしても何か言った方がまだマシだ。 何も言わなければ、余計に都合の良いように取られそうだ。 多くの人間達が、悪意からではなく、けれど残酷に。 口の利けない動物の行動を都合良く解釈するように。 「戻って来た日には、良い反面教師になれるだろうな。 ここを出る前のお前がどれほど楽観的だったか。 それくらいは覚えておいてやってもいい。 ……どうせ俺は、ここに残る事になるだろうからな」 「お前が嘘つきの鴉でなきゃいいが」 小さく鼻を鳴らして、 気難し屋は無駄話は終わりとばかりに踵を返した。 その後ろ、どこか遠くでまた一つ、鴉が鳴いた。 (G10) unforg00 2022/05/06(Fri) 16:26:17 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「確実性に欠ける、非効率的なやり方。結構。 そこは、これから効率化できるだろう」 「一体何に怖がっているように見えたんだ? ……たとえ一人で失敗しても、痛手を食らうのは自分だけ。 "私たち"が先生になることで漸く叶うことに、君たちは不要なだった」 うまくいくに違いない未来を作るのは、■■がいるから。 怖いハズなんて、何もない。 「それに君が生徒でなくなったら」 「僕は君の不確定要素になるじゃないか」 「何が起こってしまうかわからない立場で」 「救えなかった理由にしてしまうぞ」 君を救えないのは教師でなかったから、 君が隣にいたのは共謀者だから、 君に何もできなかったのは君が悪い子だから。 君を失うのは、僕が■■じゃなかったから。 先生ではないこの自分なんて、いったいなんの価値があるのだろう。 透明の瞳が一瞬光も通さず、深く沈みかけた。 届かないと決めつけて、逃げようとしている。 それを、今見抜かれているのだ。 (-215) toumi_ 2022/05/06(Fri) 18:46:06 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス■■は、時間があれば、これからきっと良い先生になったのだろう。 すべて、これからであったのだろう。 君はいつかは生徒という記号から外れる、一人の存在だ。 そんな君のことも、■■なら救うことができた? そうに違いない、諦めるわけなんてなかった。 喪わせるわけが、ないよな。 「私は」 「生徒"だけ"でも助けられる先生になりたい」 僕は君の先生、じゃない。 ■■の目指したものがその先にある。 皆が望んでいる、誰もが普通を為せなくなった者が過ごせる居場所が。 ■■は、僕の"■■"だった。 僕は君の何になることができれば、君を、自分自身を助けられるのだろうか。 「それなのに、それだけだったのに」 「仕方ないな、フィウクスくんは」 (-216) toumi_ 2022/05/06(Fri) 18:49:03 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「君の未来を見たい」 君の助けになれない私がここにいる。 「君を助けたい」 これは私たちの意思だ、どうか面倒を見てやってくれないか。 「共に謀る為にも、」 「誰かに奪わせたりしない」 もう二度といなくならせたりしない。 例えこの病がなおって私が保てなくなったとしても。 君たちが、僕に先生をさせてくれるのなら 「きっと居場所を作り続けると」 ■■なら、 "私たち"ならやれますから。 (-217) toumi_ 2022/05/06(Fri) 18:52:53 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 神経質 フィウクス「約束します」 「君の言葉をこれからもきかせてください」 「私たちを、信じてみてくれますか?」 きみの首へとこの手を伸ばす、届くのならば喉に指を辿らせ。 ひっかくような仕草を見せた。 初めて、君に僅かに微笑みかけ、次はと頬への進行をやめない。 長年の間教諭たちに搾取され続けた生徒。 捨て置かれながら、劣悪な環境で飼われ続けるなんて。 許してはおけない、■■はそんな僕を傍に置いてくれた、愛してくれた。 僕はあの人になるために、こうして生まれ変わったのだから。 なんだって。 (-220) toumi_ 2022/05/06(Fri) 18:58:13 |
【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクスしんと静まりかえった伽藍堂の部屋の中を見回す。 一人で過ごすのがどうにも寂しく、一人のうちにも何度か見渡した景色。 そこにあるものは決して賑賑しいものではなく、……ただ、そこにある優しさに、 与えたものの名前を聞いて合点がいったようにうなずきもした。 「ここは、落ち着く」「フィウクスの時間を奪ってたら」 「申し訳ない……けど」「僕はひとりでもそうでなくても」 「フィウクスは、僕が黙ってても」「怪訝に思わないから、いい」 文節のつながりのふんわりとした言葉は要するに、 自分がこうして使うことを肯定されるのと同じく、 貴方のまだ見ぬ部屋の使い方がなんであれ、肯定するつもりだという意思表示。 逆はどんな気持ちが抱かれているのだとしても、 青年の方はこうして優しさを橋渡しされることについて悪い気はしていなかった。 「大人は」「ゆっくりこれから」 「おまえに合った解決法を探そう、と」 果たしてここにいる子どもたちがどんな病を抱えているのかはわからない。 大人たちだってその善性の程度は様々で、悪意を隠しきれないものもいる。 ただ、青年は誰かのように、帰ってきてすぐに怯えを抱くこともなく。 自分が子どもたちにどう思われるようになったかを気にする素振りが増えた以外は、 以前と様子が変わったようでは、なかった。 「僕は……」 「フィウクスやみなと一緒に」「ご飯が食べられるような」 「ちゃんとした身体がほしい」 → (-228) redhaguki 2022/05/06(Fri) 19:42:42 |
【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクス青年は自分がどんな瑕疵を抱えているのか、適切に他者に伝えたことがない。 理由は彼の学力の低さもある。周りに比べると、追いつけていないフシがあった。 周りの助けや努力もあって深刻な落ち込みを見せているわけではないが、 それでも同年代の子供に比べると、"しようのないもの"なのは確かだった。 だからそれというのはいつでも的外れで、貴方の状態をしっかり捉えてないこともあるだろう。 「フィウクスは?」 「フィウクスは、どうなりたい?」 それでもまっすぐ、青年の目は貴方へと向けられる。 貴方がこうして他者に向けた気の回しがきまぐれであったとしても、 与えられたものは、あったのだ。 それを受け止め見上げる人間が、こうして己から返るものを少し意識しただけの。 ほんのささいな、幼い善意や厚意であるのかもしれない、小さな問いかけだ。 (-229) redhaguki 2022/05/06(Fri) 19:42:55 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「全くだ」 肩を竦める。 配られているカードだって、中抜きされていたり 目の前で握りつぶされたりした先の残りものなのかもしれない。 これを捨てる事は、人生からのリタイアと同義なのだろう。 僕達はよほどでなければ、それを選べないだろうが。 「使いたくはなかったが、僕の持っている切り札の出番も近そうだな。 どちらにせよ、希望を持たせるには―――僕自身の"治療"だってしなければならないだろう」 必ずしも他者に影響を及ぼすカードではないけれど。 自らの立場を少しでも良いものにするのであれば。 (-246) otomizu 2022/05/06(Fri) 20:36:40 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「何だろうな。君が前触れなく腹を立たせるのは、いつものことじゃないのか?」 なんて笑みを浮かべたまま嘯いて。 しかし、君とこうして結託するのであれば―――このまま何もしないのは、惜しいな。 だから、踵を返した君の腕を掴んだ。 そして、逆の手で。 握手の形を取る。 「そんな誓約書なんて用意する時間で、生徒の為の行動が幾つ出来る? 僕達には、これで十分だろう。改めて、宜しく頼む」 目を細めて、満足そうに笑って。 そしてまた一方的に手を離すのだろう。 きっと君はこの行動にも、苛立って仕方ないだろうから。 これ以上の負担はかけないつもりだ。 ―――気に入らなかったときは、八つ当たりの覚悟くらいはしているけどもね。 (-247) otomizu 2022/05/06(Fri) 20:37:30 |
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