情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 魔王 ウロボロス[再び話を試みてこないように。 徐に靴を脱ぎ、上体を捻り彼の方を向いて横たわった。 そのまま下半身も寝台に乗せてしまい、腰を上げて 横に重ねた足が両方柔らかなシーツに触れるように姿勢を変えれば、 俯せから肘をついたような姿でゆっくりと距離を詰め。] ふふっ……ねえ、これ何だと思う? [いつの間にか、この手には君の捜し物。 紙切れを指先で摘む手と頭だけを上げて、態とらしく小首を傾げる。 満面の笑みで見上げ意地悪を始めたのは、 あと少し詰めたら鼻先が腹部に付きそうな程近くになってから。 重いなんて文句は勿論許していないし、君はそれを理解している。] (34) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:02:56 |
【人】 魔王 ウロボロス駄目。ちゃんと僕に隠していたことを白状してね。 それから君のウロボロス様にきちんとお願いするんだよ? [深まる笑み、覗く牙。指を離れて天井近くで浮かぶ紙切れ 見せつけるように見やすい位置でそれは止まっている。 こんな意地悪を今まで何回繰り返してきたっけ あと何回出来るんだろうな。 どうすることも出来ない思考は、口に出さないまま。] (38) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:04:39 |
【赤】 魔王 ウロボロスよく出来ました。 まあずっと前から知っていたし、これからは許さないけどね [満足げに両眼を細める。 更に奈落へ追い詰めんとばかりの支配者の言葉。 しかし、それは表面上は戯けただけのつもりだった。 故に彼の様子を見てすぐに引っ込め、真意を伝える。] ああ、……そんな顔をして 分かっているさ、それが君にとってどれだけ大切なことだったのか。 だから今まで望むようにさせてあげていたじゃないか。 許さないと言ったのは一人で行くことだよ。 これからは軍から一人同行者を必ず用意するんだ。いいね? [ほら、と言えば宙を舞って紙片がその手の上へと落ちてくる。] (*23) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:06:06 |
【人】 魔王 ウロボロスそれでいい [珍しく、短く愛想の無い声で応える。 表情が見えないように俯いて、更にまた彼の上で這い寄る。 そのまま腰に手を回し、抱きつくような姿勢になり。] 僕は疲れたから暫くこうして休むよ [許可は取らない。ただの報告だ。] (39) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:07:42 |
【秘】 魔王軍幹部 フォルクス → 魔王 ウロボロスウロボロス様。 あの時の言葉の意味、お聞かせいただけませんか? 俺は今回の事で、より一層に思いました。 確かに人の娘は魔王の伴侶には不適格かもしれない、既に竜族もいない それでも、貴方が許すことが出来る存在なら誰でもいい。 支えてくれる者を、妃を迎えてくれたらと。 しかし、きっと貴方は同じようには思わないのですよね。 [ どれ程そうしていたか、まるで昔に戻ったような時間だった。 普段は口にしないようにしている名が、自然と声となる。 求めてはならないと察した答え、聞くなら今だろうと感じた。 ] (-251) ガラシア 2020/11/02(Mon) 2:08:31 |
【秘】 魔王 ウロボロス → 魔王軍幹部 フォルクス……よく覚えていたね。まあ、覚えているか。 [君ならば。そんな続きは口に出さない。 くぐもる声が望む話をぽつぽつと語り始める。 見舞いに訪れた時点で、既に刻は夜を迎えていた。 扉の向こう側を静けさが満たす、聞き取りづらい声も全て届くだろう。] 妃を迎えたのならば、そんな美しい話だけでは済まないよ。 既に竜は一人だけ、それもあり必ず子孫を望まれる。 先代が許されていたのは妃が戦場に立つ女性であったことと、 不幸に見舞われた経験によるものだ。 [相手が人であれ、他の種族であれ。どちらにしても。 魔族は明らかに形が違う相手とも子を成すことが出来る。 かつて我々が一つであったからなのか、想像しか出来ないが。 多少の面倒さをこの件では生んでいた。] (-252) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:09:04 |
【秘】 魔王 ウロボロス → 魔王軍幹部 フォルクス何が起きるのか、想像出来るよね? [立場上、夫婦の喧嘩などでは済まされない。 種族間の争い、政治的問題。内側で燃える炎となるのだ。] ……それとも、君が聞きたいのはもっと違う話かな? [そこで漸く顔を上げ、起き上がる。 上に跨がるように座り直して、額を突き合わせ密つ言を交わそう。 未だ他の誰にも話していない。大切な話。] (-253) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:09:23 |
【秘】 魔王 ウロボロス → 魔王軍幹部 フォルクス僕は、魔族とはやがて消えゆくべき存在だと思っている。 勘違いしないでほしい。 民の為に僕も君達と同じように尽力しているし、 新たな命が産まれること、種族の境界を飛び越え人と愛し合う者も とても喜ばしいことだと感じているよ。 もっとずっと未来の話だ。 ヤドリギによって急速に変えられた魔族が、 緩やかな時間の流れの先で至るべき到達点…… 魔族の血は薄れていき、やがて人類と変わらない姿になる。 それこそが本当の、人魔の同一化なんじゃないかな? [それがこの寿命が尽きた後でも、そうではなくとも。 自分こそが最後の魔王となり、一人潰えることで同一化の助けになる。 作られた物語ではない、本物の伝説へと魔族は変わる。 少し寂しいことかもしれない。しかし、決して悲劇ではない。 ────我々はかつて一つだったのだから。] (-254) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:09:43 |
【秘】 魔王軍幹部 フォルクス → 魔王 ウロボロス……やはり、聡明な御方だ。 [ 言葉が途切れたところで、口を開く。 息のかかるような距離で、呟くように。そこに否定は無かった。 ずっと傍で見守り、誰より成長を実感していた筈なのに これ程に王は立派に育っていたのかと、思わずにはいられない。 この親心のような心配など、きっと必要無かったのだろう。 目前の魔族の在り方から、遠い未来まで 深く考え、自分の道を見つけている。 ] 俺も共に見つめましょう。貴方の願う、遙か先の未来を。 [ 友であり、仲間であり、主であった魔族の消滅。 思うことが何も無いわけではない、だが。 分かたれた二つが再び寄り添い、互いの形に合わさって やがてまた一つに戻ることが出来たのならば。 その時、人類はヤドリギを克服したことになるのかもしれない。 あの、3000より遠い過去から世界に聳える魔の大樹を。 ] (-255) ガラシア 2020/11/02(Mon) 2:10:27 |
【秘】 魔王 ウロボロス → 魔王軍幹部 フォルクスうん、……ごめんね [先程までと打って変わり、弱く響く謝罪は フォルクスが魔族と過ごした年月を思い、そして 彼が自分を大切に思うからこその願いを受け入れなかったからこその。 あまり使わなくなってしまった右手を取り、頬に寄せる。 こちらとは違い暖かな温度と、金属の感触が届いた。] ごめん、ごめん……僕は君に [本当に、何もしてあげられていない。 きっとこれからも力を使わせてしまうのに、 妃を迎えて安心させる気すらも無いなどと。] (-256) ガラテア 2020/11/02(Mon) 2:11:03 |
【秘】 魔王軍幹部 フォルクス → 魔王 ウロボロス…………、 [ 今夜の雪風はとても静かで、 互いの息遣いから囁きまで、何もかもが届いてしまう。 望まれる姿で在ろうとする誰かが、隠す弱さまでも。 それ以上何も語ることはせず、強い抱擁を返事とした。 右手で動く三本の指は、きっとこの為に未だ生きているのだろう。 ] (-257) ガラシア 2020/11/02(Mon) 2:11:53 |
【赤】 魔王 ウロボロス[いつからそうしていたのかは分からない。 何しろそれは、空気に触れることも出来ないような幼い頃の記憶だ。 沢山の大きい姿が周りを行き交って、覗き込んできていたと思う。 その中で何故か濃桃の瞳の持ち主の姿が一番印象に残っているのは、 彼が色々とその頃の自分に語り掛けていたらしいからなのだろうか。 内容を覚えてはいない、言葉も理解出来なかったのだから当然だろう。 ただただ、あの色が心に残った。 それが自分達の生きる大地には咲かない花の色なのも、 酷い経験から変色してしまったものという事実も、未だ知らなかった。] (*27) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:53:44 |
【赤】 魔王 ウロボロス[何も知らない子供は外に出されて成長し、色んな知識を得た。 果てしない戦争、嘘で隠された歴史。人類と魔族の成り立ち 世界を変える為に動いた者達、今この時代で望むべき未来 その為王になり民を導かねばならないこと。 それから、自分がどのようにして産まれたのかも。 種族の違いよりも大きな差が、そこにはあるらしい。 いまいち実感は出来なかった、あの日までは。 祝われる筈の日に、命を狙われた。存在を否定された。 辛くなかったわけではない。これからの日々への不安も生まれた。 何より何処か以前も向けられた気がする鋭い視線が、恐ろしかった。 だが数十年間愛されて育った記憶があった。 これからも守ってくれる、そう信頼出来る皆が側にいた。 恐ろしい勇者は殺しにやって来ない、それだけで恵まれていた。] (*28) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:53:57 |
【赤】 魔王 ウロボロス[それよりも、痛い程に抱き締める腕の主のほうが気になった。 主を守り傷一つ付けなかったのに、謝罪を繰り返し誇ることも無い。 その心には守ってくれる誰かがいないように感じたから ────当人すらも出来ていないように思えたから。 だからただ事実を指摘しただけで、あんな風に君は泣いたのだろう? 苦しみを理解されるだけで、赦されたように思えたのだろう? 父たる先代の死後に産まれた僕の存在が赦されるのならば、 造り上げた者も等しくそうあるべきではないか。 しかし彼は二つの繋がりを断ち切ってしまう。 それどころかきっと、自分自身のみに罪を見出している。 限られた広さの両手で救える限りを救おうとしながら、 絶対にその対象にならない者が一人だけいる。] (*29) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:54:11 |
【赤】 魔王 ウロボロスねえ、フォルクス 君は世界が平和になったら何がしたいのかな? 俺……ですか? そう、君だよ。やりたいことくらいあるだろう? その時はなんだって叶えてあげよう。言ってご覧 なら、陛下にゆっくり休んでほしいです。 それは質問の答えになってないな 君自身が何をしたいのか、僕はそう聞いたんだよ? (*30) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:54:40 |
【赤】 魔王 ウロボロス[目的を掲げ歩むべき道を定める、そうしなければ生きられない。 意義で自己を保つ、力強く儚い生き物。 まるで人類が創り上げ思い描いた勇者そのものではないか。 フォルクスはいつから己の心に無頓着だったのだろう。 その濁流に呑まれた人生に、自分自身を想う時間はきっと無かった。 人の寿命を遥かに超えた年月の中にも、同じように。 背が伸びてゆく程、並び立てる男になる程 気づかれないままに横顔を眺める時間が増えた。 あの目には当人も知らない暗がりが潜んでいる。 ふと遠くなり過去を眺める時にだけ、それは表層に滲み出る。 きっと幼い竜は、硝子越しの瞳に何かを見つけていたのだろう。 今更人類の元へと返しても、彼に安らぎは戻らない。 出来るのは、望むように傍に置くことだけ。 目指すべき未来の為に、その命をすり減らしていくことだけ。] (*33) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:55:52 |
【秘】 魔王 ウロボロス → 魔王軍幹部 フォルクス(それは、君であってはならないの?) [頷かれないと分かっているからこそ、告げぬ言葉。 秘密を作らないと約束した従者を裏切る主が其処にはいた。] (-314) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:57:06 |
【赤】 魔王 ウロボロス[フォルクスは父ではなく、兄でもない。親友と呼ぶのもまた違う。 ────ならば、何だというのか? お互いよく理解した立場の差が、 選択肢を潰しながらも答えを与えてくれない。 何も要らないのかもしれない、名前が付くものでも無いのかもしれない。 結ばれたいと思っているわけでもなかったから。 ただ、彼以上に大切な存在を作り隣に立たせる自分が、 どうしても想像出来なかった。 支えが必要なのは此方ではないとしか思えなかった。] (*35) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:57:32 |
【赤】 魔王 ウロボロス[合わない視線の理由は分かっている。 君は終わりを見つめ、僕はその腕を離したくはなかったから。 それでも、触れた指は冷たく硬質に留まる。 積み重なった思い出の温度は、これからも蝕まれ消えてゆく。 だから僕は、君がそうしていたように自分自身を握り潰して 最期の願いすらも受け入れ叶えるのだろう。 ] (*36) ガラテア 2020/11/02(Mon) 23:57:51 |
【人】 魔王 ウロボロス……ふふっ。フォルクス、面白いね [全てを傍観していた少年が、笑いながら声を掛ける。 己の座すべき玉座よりも更に上、壁を構成する蒼の結晶に腰掛けながら。] (55) ガラテア 2020/11/03(Tue) 1:17:46 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新