リアンは、義務感で何かを成そうとしたことはない。入学当初を除けば。 (a27) otomizu 2022/05/06(Fri) 18:15:30 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 月鏡 アオツキ「民の事を考える王は好きだ。僕もそうありたいものだな」 民を見下す、腐った統率者にはなりたくない。 「ショック療法なんかして、爆発でもされたら……皺寄せは同室の僕に来るんだ。 流石にその覚悟は出来ていないぞ。 恋人………」 冗談とわかってはいても、流石に距離が近いものだから。 その時の彼の様子を考えて、眉を寄せた。 自分も距離感を誤って、怒らせたことがあるからなおさらだ。 恋人のいたことがあるという君の発言には、懐疑の声音。 「やらないわけにはいかない。 僕のため、ひいては他の生徒。そして、未来の生徒の為に。 無論、計画こそすれ まだ上にその意思を知られたくはない。 どちらかといえば、今は―――取り入るべき期間なのだろう。 気に入らないが、学園のためにはやむを得ない」 「僕の場合は、家柄の問題もある。 良くない風評があるものだから、外に出たところで……居場所はなくなっていることだろうな。 ……そうだな。僕は、"善行を積むほど、自分の身体が醜い痣や傷に蝕まれていく"病気だ。 逆に悪行を積めば、それは和らぐのだろうが。僕はそのために思いを変える事を望まない」 指先で右頬の化粧を落とす。そこには、 どす黒くおぞましい痣 (-234) otomizu 2022/05/06(Fri) 19:59:01 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「全くだ」 肩を竦める。 配られているカードだって、中抜きされていたり 目の前で握りつぶされたりした先の残りものなのかもしれない。 これを捨てる事は、人生からのリタイアと同義なのだろう。 僕達はよほどでなければ、それを選べないだろうが。 「使いたくはなかったが、僕の持っている切り札の出番も近そうだな。 どちらにせよ、希望を持たせるには―――僕自身の"治療"だってしなければならないだろう」 必ずしも他者に影響を及ぼすカードではないけれど。 自らの立場を少しでも良いものにするのであれば。 (-246) otomizu 2022/05/06(Fri) 20:36:40 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「何だろうな。君が前触れなく腹を立たせるのは、いつものことじゃないのか?」 なんて笑みを浮かべたまま嘯いて。 しかし、君とこうして結託するのであれば―――このまま何もしないのは、惜しいな。 だから、踵を返した君の腕を掴んだ。 そして、逆の手で。 握手の形を取る。 「そんな誓約書なんて用意する時間で、生徒の為の行動が幾つ出来る? 僕達には、これで十分だろう。改めて、宜しく頼む」 目を細めて、満足そうに笑って。 そしてまた一方的に手を離すのだろう。 きっと君はこの行動にも、苛立って仕方ないだろうから。 これ以上の負担はかけないつもりだ。 ―――気に入らなかったときは、八つ当たりの覚悟くらいはしているけどもね。 (-247) otomizu 2022/05/06(Fri) 20:37:30 |
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