人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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【人】 悪食 キエ

「あァあ……終わった、終わった。もう重力とか気にしないで良いよねェ…」

キエはふわりと浮いた。視線を感じていた頃は極力人らしく在る様にしていたが、視線の無い今はもう気にする事もない。

「………僕もこういうの作ろうかなァ」

其処で主人として只待つだけの在り方は効率が良い様に思えた。客集めは自分に付き纏ってくる彼ら悪魔達にさせれば良い。彼らは何故だかキエを慕い従うから。
宙に浮きながら足を組み、夜を見上げた。
(2) 2021/10/24(Sun) 13:31:55

【人】 悪食 キエ

>>@1 トラヴィス

「そりゃそうさ、キエだもの」

やって来た貴方の頭上にするりと移動する。眼下から贈られた労いの言葉には特に返事をせず、確認の方にだけ返事をした。

「君が契約の内容を守るならね。言ったろう?

 ───壊れる事なく、狂う事なく、悪夢絶望想い続けるのなら。

 僕ァ君の傍にいてあげる。
 米とか麦みたいな主食が在っても困らないしねェ」

何て事のない抑揚でキエは告げる。寝返りを打つと、喋る人形を見下ろした。

「僕は気紛れだし気分屋だし飽き性だし嘘吐きだけれど、契約を破る事はしないよ。
 そんな事をしたら僕では無くなってしまうからねェ」
(3) 2021/10/24(Sun) 14:08:40

【人】 悪食 キエ

>>@2 トラヴィス

慈しむ様に頬を撫でられてもキエに何かしらの言葉は生まれなかった。
キエにとっては数多持つ契約の内のひとつでしか無い。内容もキエにとって特段珍しいものでも無かった。
貴方以外にも居て、貴方の代わりは何処にでも居る。

「はいはい、感謝したまえよ」

キエは『こちらこそ』とは一言も言わなかったし思わなかった。人形トラヴィスが壊れればキエは其れを何の躊躇いも無く捨てる。壊れた物を修復しようなどとは思わないし、其れは人間のやる事だとキエは考える。
人間にとって永遠とも呼べる刻の長さは、キエにとって刹那である。
人間の『此れから』はキエにとって『後少し』程度の尺度だった。

話は終わったと言わんばかりに、すいと撫でる手から離れた。
(6) 2021/10/24(Sun) 15:14:29

【人】 悪食 キエ

>>@3 トラヴィス

貴方が手を伸ばしてもキエは止まらなかった。
記憶を提示されてもキエは止まらなかった。
だがふと思い至り、止まった。

「……」

手の届かない高さに漂いながら思案する。月明かりが照らす館を見下ろした。
高度を下げ、再び手の届く位置へ。

良いよ

普段ならば了承しなかっただろう。しかし今は
丁度良かった

きっと其の記憶は直様消費されてしまう。

キエの為の箱庭を想像創造する為に。
(8) 2021/10/24(Sun) 16:28:38
「おいゲイザー聞こえているか!リーパーはどうなっている!?
話せるなら返事しろ!話せなくても返事しろっ!俺を無視するのは許さないぞ!」


きいきいきい。ぎゃんぎゃんぎゃん。
神経質そうな男が喚き散らしている。大変に喧しい。

貴方は何の問題もなく無視できるだろう。暫くの間男は喚いているが、無視し続ければそれもきっと止む筈だ。

【人】 悪食 キエ

>>@9 舞台袖

契約の阻害をされればキエは口を出しただろう。しかし此れは一方的な提供である為、キエは契約では無いと考えている。
其れ故に黙したまま、三人より少し高い位置で漂っていた。普段ならばとっくに何処かへ立ち去っている筈だ。
留まっているのは単純に此れが食事の機会かもしれないから、というだけである。

「…………」

会話の内容をずっと聞き流していた。人が他者の定義が揺らぐ事を厭う事は知っている。

誰かがトラヴィスに同じ様な事を言うだろうと気付きながら、何も言わず“良い”と言ったのだ。
記憶が人格を形作ると知りながら、記憶ごと夢を喰らったのだ。

しかし全てがキエにとってどうでも良い事であるから、キエは会話に口を挟まない。
(14) 2021/10/24(Sun) 20:05:58

【人】 悪食 キエ

>>@13 

きっと心ある人ならば何か思うであろうやり取りを、キエは無感動に見ていた。
頬を撫でる手に対して何の感想も抱かない。
貴方が前を向こうが向くまいが、キエにとってやはりどうでも良い事だからだ。

「ふゥん、そう」

返って来たのは素っ気ない言葉であった。キエにとっては其の程度の事である。
貴方が対価を支払えなくなった時は、キエも契約を守らない。只其れだけだ。
キエは悪魔でないから、契約を破棄する事に対して何ら罰を設けない。自分に損益さえ無ければ其れでいい。

「僕としてもしつこくて困ってたからねェ、其の方が助かるよ」

すい、と再び高度を上げていく。途中で二人を見下ろした。
刹那程の時間だった故に、見られた事にさえ気付けないかもしれない。
……そうしてキエは、館の視察という名目で遊覧見学へ赴いた。
(20) 2021/10/24(Sun) 22:06:13
「わ、わぁわぁわぁわぁ!」

ゲイザーは思わず声を
あの、頭がわななくような不思議な感覚。
共鳴による力。──久々だった。ミズガネの声だ。

「……ミズガネさん……っ!
 ごめんなさい、あたし、あなたを──」

首を振る。まずは質問に答えよう。

「あ、あたしですっ。ゲイザーもリーパーも、ここにいますっ。
 あたしたち、ひとつになったんです!」

【人】 悪食 キエ

>>23 ミズガネ

「おや、ミズガネ君じゃないか。良かったよ、君が帰って来なかったらどうしようかと思っていたんだ。依頼は達成したんだから対価は貰わないといけないからねェ」

そうして探偵から告げられたのは酷く簡素な真相。貴方が既に辿り着いた事以上の情報は得られないだろう。
しかしキエと貴方は其の様な契約を交わした。其の事実に変わりは無いとキエは考える。

「……詰まるところ、君の自業自得だ。今後は言葉に気をつけたまえよ」

キエにはプライドが無い。故に只一つを除いて吐かれた言葉の全てを受け流す。しかし、
???
はそうでない。其れだけの話であった。

「其れで報酬なんだけどもね。
今胃もたれしてるから
また今度貰いに行くよ。
 まァ君が夢を見る以上何処に居たって会いに行くから、安心しなさい」
(44) 2021/10/25(Mon) 10:15:49
悪食 キエは、メモを貼った。
(a1) 2021/10/25(Mon) 12:21:10

「ひとつに……?」

首を傾げる。原理などはよく分からないけれど、貴方が無事ならばそれでいい。

「そうか。……お前は大丈夫なんだな?喧嘩とかしてな……ああ、いや。喧嘩の一つや二つくらいはするか。ともかく問題がないのなら構わない」

続いて、貴方が口にしようとした言葉を拾い上げる。

「……それで、ゲイザー。謝ることはない。お前がやった訳じゃないんだろう。死ぬほど痛くて辛くて苦しくてたまらなく怖かったからリーパーに恨み言は言ってやりたいがな」

苦しかった事を我慢せず言ってしまうあたり、男はやっぱりだめだめなのかも。

「…………それでも、もし申し訳ないと思うのなら。お前とリーパーの事を教えてくれ。二人はどういう人物なのか知りたいんだ」

【人】 悪食 キエ

>>50 ミズガネ

「当たり前だろ?君が頼んだのは“此の謎を明かす事”だけなんだから。其れ以上の事を身体張って調べる必要が何処にあるんだい?
 
 其れに誤解だなんて言い掛かりだなァ。君達が知ろうとしなかった、の間違いだろう。
僕ァ君の親や教師じゃあない。口を開けて待っていれば餌が貰えると思っているなんて……まるで鳥の雛だねェ。
 知識は与えられるものではなく、求めるものさ」

ねちねちとした言葉にきっちりと返せば、腹を摩り呆れた様に貴方を一瞥する。
よく見ればキエの身体付きが丸く、今は女であると判るだろう。
???
と会話してから性別は其の儘であった。

「……
子供も産んだ事が無い癖に
よくもまァそんな事が言えたものだね。
 
産後なんだから
具合くらい悪くなるさ。
 君、そんな調子だと子供が独り立ちしてから捨てられてしまうよ?」

色々と誤解を生む表現だが、キエとしてはそう認識している。
(52) 2021/10/25(Mon) 17:37:52
「ハッ! オマエのはらわた、
 死人みたいに冷たくて……もごごご」

「す、すみませんっ!! まだうまく、
 お互いの人格が馴染んでいないみたいです」

喧嘩はしているようだけれど。
なんとかうまくやっていけてるのは、きっと伝わるだろう。

これで大団円のハッピーエンドという程、
話は簡単では無いのだけれど。
何せ、元・殺人鬼だ。 ⇒

「それじゃあ。
 あ、……改めて、自己紹介をしますね」

「気弱で、すぐにいじめられちゃってたあたし、ゲイザーと。

 何も言い返せないあたしに代わって、
 怒ってくれた──話を聞いてくれていた『リーパー様!』」

「それが、あたし達です」 ⇒

「今までは、あたし、
 リーパーの存在が認識できなかった」

『ひひひ、こいつ全然気づかねえんだぜ!
 夜な夜な人間を殺して回ってたのにさあ……。
 もごごご。もうしない、もうしないって!』

「──でも。こんなふうに、
 お互い意思疎通できるようになったんです」 ⇒

「こうなったのは、べつに大した理由じゃない。
 過去に特別なトラウマがあった訳でも無くて。

 ……ただ、いじめられっ子のあたしは、
 お友達が欲しかったから」

『でもさァこいつ、オレが世話焼いてやったのに
 年取ったらオレの存在忘れやがった!』

『だから、ムカついて仕方なくって、
 オレは殺人鬼になったんだ。
 人間の腹を裂いて、ウサ晴らしてた!』
 
『オレ、まだ許して無ェかんな!』

『……ま、ちょっとはマシになったけどな、アイツも。
 何か、ずっと”怒る”役目だったけど。
 役目なんかなくても、居て良いって、あのノロマが』 ⇒

長い長い話を滔々と語り、少女はこう締めくくる。

「……あたし達については、これで良いでしょうか。
 えへへ、あたし達。少しだけ、大人になったんですよっ」
 

「──ね、あたし知ってます。
 あなたが、ゲイザーを助けてようとしてくれたこと。
 リーパーに、為さなければならない報いを与えようとしたこと」

「ずっと、……あなたと話したかった」

「ありがとう」

『え、これオレも言った方がいいやつ?』
『ぜってー言わねー!』 ⇒

「……何か、あなたにお礼がしたいんです。
 あなた、ずっとあたしのこと心配してくれたから」

「…………」

「ば、『晩酌』……。
 お付き合いしたほうが良いですか……っ?」


結局純潔のままだった少女は、
声を上ずらせて尋ねて来る。

けれどきっと、もうそれはあなたには必要ないことだ。

【人】 悪食 キエ

>>63 ミズガネ

叱りつける様な貴方を嘆息混じりに見下ろした。
ちなみに第一子の名前はゲイザーである。


うるさっ
……人間ではないのだから休む必要なんかあるかい?
 僕ァあんな軟弱では無いけど
初産は流石に堪えた
ってだけだよ」

性別が可変である事を伝える必要も無いと思った為に、キエは何も言わなかった。館に滞在するならいつか耳にする話だろう。

「君ァ暫く居るんだろう?
 食欲が戻ったら貰いに行くから、其の時は損な役回りをした僕へとびきりの労い悪夢を頼むよ」

そう言うとすい、と時計塔を見やる。次の行き先は其方であるらしい。
貴方が何を言っても聞き流して立ち去りそうな気配であるし、実際に其の通りだろう。
(73) 2021/10/26(Tue) 21:18:32
長い長い話を、しっかりと受け止めて。

「……リーパー、お前も寂しかったんだな。
 お前の痛み、ちょっとだけ分かるかもしれない」

ぽつり、呟く。

「ああでも、意思疎通ができて、大人になれて、本当によかったと思う。リーパーも寂しくなくなるだろうし、ゲイザーも親身に寄り添ってくれる奴と再会できた。安心したよ」

ありがとうと言われると、照れくさいのかちょっとだけ帽子を直すふりをした。

「どういたしまして。放っておけるはずがなかったからな。ゲイザーはドジでおっちょこちょいだが、人一倍一生懸命だ。悲しい目に遭うなんて俺が許さない。許したくない」

男はどこか、重ねていたのだ。
失敗ばかりの少女と自分を。
でも、決定的に違う部分がある。頑張り屋さんな部分だ。
だから重ねていたけれど、決して同じではない貴方に憧れてもいた。

そんな貴方の断末魔を、いったいどうして無視できるというのだろう?

本当はそんな理由もあったけれど、照れくさかったので心の奥にしまっておいた。


『晩酌』の話になると、男はくすりと小さく笑みをこぼす。

「……それなんだがな、ゲイザー。『晩酌』はしないことにした。色んな酒と女に溺れて逃げる事はやめたよ。
 そうしなくてもいい、互いに支え合える大事な人と出会えたから」

穏やかな声でそう紡いで、「でも」とさらに言葉を重ねる。

「お前と、そしてリーパーとまたお茶会はしたいな。純粋にお菓子とお茶を楽しんで、とりとめもない話をしたい。
 お前が焼いてくれたドライフルーツ入りのパイ、とても美味かったんだ」

その声色にゲイザーは、”まるで憑き物が落ちたみたい”と思った。
同時に、”今のあたしたちの関係のほうが、きっといい”という、
曖昧な印象も。

「あなたってひとは」
「年頃の女の子の、純潔を奪おうとして置いて」

その癖、幾らでも代わりのいる筈の下女を心底心配してしまう。
照れ隠しのような仕草に、ゲイザーはくすりと笑った。

ねえ、あたし。
あなたになら、初めてをあげてもいいと思っていたんですよ。

「ほんとう、憎み切れない、ろくでなし」 ⇒

「良いですよっ。あたし、暫くこの館にいますし。
 そう、あたしっ。
 お手伝いじゃなくて、正式に雇用されたんですっ」

だからこそ、何度でも次はあるのだ。
ゲイザーは贖罪をする必要が有る。
しばらくこの夢から覚めることはできない。

……けれど、どうやら退屈はしなさそうだ。 ⇒

「だから『お誘い』は、いつでも。
 あたしももっと、あなたのこと知りたいから。
 どうでもいいことをお話しましょう」

「……茶飲み友達して、ね?」

ゲイザーは大人になって、少しだけ悪戯ができるようになった。

『えっ!? オレこいつと茶飲むのなんかゼッタイイヤだぜ。
 あとジュースがいい!』

あまのじゃくの騒々しい一声と共に、ゲイザーは通信を切る。
きっと、この通信を使うのは最後になるという予感があった。
だって、普通に顔を合わせればいいのだから。 ⇒

日の光が降り注ぐ、中庭に隣接した通路で、
ゲイザーとリーパーは”そのあと”の話をしていた。

『あっっっっりえねえ!!
 オマエ、けっこうアイツのこと”イイ!”って思ってたんだろ。
 知らんやつに取られて、それで良いわけ!?』

「良いわ。……だからこそ、良いの。
 あたしは、あのひとに光を掴んでほしい。

 いつも酒に溺れて、誰でもいいから女のひとに助けを求めて。
 そんなあのひとが、あんなに穏やかな声色で言ったんだもの。

 あのひとを”悲しい目”から引き揚げてくれるのは、
 きっとそのひとだわ」

「相手が誰だって、あたしは祝福する」
「ああ、でも。──優しい人が良いわ!」

ゲイザーは日の光を眺めて、笑っていた。

『はーぁ。オマエ、マジで救いようのないバカだよな』
『ちょっとは分かるけどさ』

これはきっと、二人だけにしか聞こえない内緒話。
さあ、今日はどんなパイを焼こうか。

【人】 悪食 キエ

>>94 チャンドラ

彼処は
果て
だろう。
喧騒から離れた夜空に揺蕩いながら、月を見上げていた時だった。

「……今晩は、チャンドラ君」

思っていたよりも間近で声がしたものだから、キエは一度瞬きをした。
しかし夜の一族というくらいなのだから、此方が本来の貴方なのだろう。そんな軽い認識をして向き直った。

「課題の方は順調かね。短い間ではあったが……きっと今まででは考えられない程、様々なものを見聞きできた筈だ。
 予想くらいはできた頃合いかな?」

声をかけられた理由で想定されるものは、課題の答えか、別れの挨拶か、若しくは両方か。
キエはどれでも良かった。どうでも良い、ではなくどれでも良い。
(95) 2021/10/27(Wed) 21:18:02

【人】 悪食 キエ

>>96 チャンドラ

「勿論だとも。
 ……其れに答えは決して変わらぬもの、という訳でもない。
 時と場所、そして立場によって変わるだろう。
 たったひとつの冴えたやりかたなど存在しないからねェ」

正義とは幾つも存在し、また真相は幾つも隠れ潜んでいるとキエは考える。
どんな答えであろうと、キエは頷きをひとつ返し満足するだろう。

「どんな答えでも──……自身で考え、思い、見つけ、選ぶ。
 此れ自体が、僕が人に望む事だからね」

停滞は何も産まない。希望どころか絶望さえも産み出さない。
だから。
キエは、進む事を促す。
何方へ向かおうと、其の歩みが誰かの心を良くも悪くも動かすのだ。
(97) 2021/10/27(Wed) 22:02:54

【人】 悪食 キエ

>>98 チャンドラ

「……そうか。
 共に立つ事で見える景色もあるだろう。
 隣にいなければ聞こえない音もあるだろう」

キエは満足そうに頷いた。遮蔽物の無い月明かりが瞳へ刺さっても、キエの視線はしかと貴方を捉えている。

「自分の本当の気持ちさえ、人は案外気付かないものだ。
 其れに気付き言葉にできた君は、今確かに成長したのさ。

 どうか今抱く想いを忘れずに。
 選ぶ事のできる君は、誰かの標に成れる」

キエ悪魔は其れが地獄への道である事を望んでいるけれど。
現を変える事ができるのは、生きて夢を見る貴方達だけであるから。
どんな歴史が編まれようと、夢の浮橋からは何の手出しもできない。


「いつか答えが変わる日が来るかもしれない。
 もし上手く言葉にできず悩んだら、眠る前に僕を思い出すといい。
 ……きっと会いに行くよ」
(101) 2021/10/27(Wed) 23:26:51

【人】 悪食 キエ

>>102 チャンドラ

人にとって必要なものはキエにとって不要だ。キエは孤独を識っていても理解は示さないし、感じる事もない。
其れが“キエ”だ。

「嗚呼、また一緒に宙を飛ぼう」

実際にキエが誰かに別れを告げた様子は、誰も見た事が無いだろう。
人が眠り夢を見る限り在り続け、人へ会いに行き、夢を通じて現を覗く事ができるからだ。
……尤も、気分次第ではあるけれど。

そうして、貴方を見送った後。
星屑の轍を眺めながら、孤高の空を漂った。
(124) 2021/10/28(Thu) 12:20:14