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人狼物語 三日月国


42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18

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環 由人は、メモを貼った。
(a1) 2020/09/12(Sat) 14:14:51

環 由人は、メモを貼った。
(a2) 2020/09/12(Sat) 14:15:11

―― むかしむかしのおもいで ――
[お菊、お菊、可愛い私の巫女。

 遠く昔、まだ私の神の力がもっと強かった頃。
 この里に私の神社があった頃。
 お前は甲斐甲斐しく私に尽くしてくれたね。

 時に星を詠み、時に雨を乞い、時に美しい祝詞を捧ぐ。

 でも、そんなお前とも最期の時だ。
 人間の生というのはなんと短いものだろうね。
 最期だというのに――、
 ああ、とても幸せそうな顔でお前は笑う]


 大丈夫だよ、お菊。私の可愛い子。
 眠りにつくまでそばにいよう。


[最期のその身に寄り添い頭を撫でよう。
 お菊の霊力なら私の姿もよく見えように]

 
 
 ……――――、うん……?
 今、なんと言ったかな?


[今わの際のお菊が何か言った気がしたが。
 よく聞こえずに首を傾げる。
 もう口を動かす事すらままならぬのだろう。
 
 せめてその動かぬ指先に手を触れよう。
 薄っすらと開く瞳に己の姿を映そう。
 そうして、次の言葉は聞き洩らす事がないように]


 ……ふふっ、お菊は心配性だな。


[よりにもよって、己ではなく神の心配とは!
 本当に面白い娘だと思った。
 だからこその、神に仕える巫女なのだとも]

[だからこそ、
 だからこそ、

 愛おしく、別れが惜しいと強く思った。
 
他の人間への普遍の庇護と慈愛とはまた違う。

 ”それ”がなんの想いか、よく分からなかったが]

[花を咲かせましょうと、お菊は言った。
 黄色くて愛らしい花を。
 自分の名前と同じ可憐な花を。
 私の周りに咲かせてくれるのだと言うのだ。

 きゅっとお菊の手を握り、最期の別れを]


 ありがとう、お菊。お前の事は忘れないよ。
 輪廻が巡ればまた会う日も来るかもしれない。
 
 姿形が変わろうと、
 私はお前の魂の輝きを覚えているよ。
 そうしてお前をきっと見守り続けていよう。


[いつか巡り合うその時まで、しばしの別れ。
 私は変わらずここにいよう。
 お前が咲かせた野菊と共に――。*]

 
[大の男がボクの目の前で膝を折り
 旋毛を見せる。
 光景だけでゾクゾクと背筋が震えてしまう。]


   ……ンッ、……クク、……良いぞ……


[温かくヌルヌルした擬似的な粘膜が
 指の一本一本に這わされれば
 創造主は恍惚と目を細め、被造物を褒める。]


   そう……はぁ、指と指の間も、丁寧にだ……
   ああ、あぁ、良い子……ん、は、ぁぅ……


[こうされるのは、存外、善いものだと知った。]
 

 

   クハハ、ボクも可愛がってやろう……そら、


[新たな発見をしながら――、
 甘く漏れてしまう吐息や
 独りでに踊ってしまう指先を誤魔化すように
 彼の口腔の中で指を動かし、舌に擦り付けた。

 彼はボディにも学習機能がついている。
 快楽として処理されるようになるまで
 どれ程かかるかわからぬものだが]


   ハァ……どうだ、嬉しいか?


[小さな足先全てを捻じ込んで仕舞えば
 足趾をバラバラと動かし
 思うがままに彼の口を犯した。

 返事ができぬと知りながらの質問は
 我ながら意地が悪い。]
 

 
[無理やりに動かすから
 上下の硬い歯列に指が触れる。

 ボクの骨など軽く砕けてしまう
 エナメル以上の硬度の歯たち。

 けれど牙を剥かれることはない。
 少なくとも、自我の芽生えたての今は。

 一層、ゾクゾクと震えが走って]
 

【人】 環 由人



[ 夜と朝の境目。
曖昧にしていてもきっと許される
孤独なひとたちのひととき。

美味しい、なんて言葉を言われたことはない。
いつだってその口からこぼれるのは
恨み言みたいな形をしていて───
それでも、構わなかった。
その言葉の裏に隠されたものは
空っぽになった器に現れていたから。

時折お礼の様にちょっと良いフルーツが>>3
テーブルの上に置かれている時がある。
ただの余り物の処理なんだから、と
一度は伝えたけれど、
気持ちだと言われたのなら
そうか、と眉を下げて、それからは
もらったフルーツはすぐ食べられるように
向いて、一口大に切ってタッパーに
詰めて冷蔵庫に入れておくようになった。]

 
(37) 2020/09/12(Sat) 20:45:49

【人】 環 由人



[ 部屋が見つかるまで、という約束だった。
だから、いつかこの日々がなくなるって
ぼんやりわかってはいるのに、
どこかでずっとここにいるんじゃないかって
そんな幻想を抱いて、そっと、蓋をしたのだ。

そんなある日。
机の上に置かれたガイドブックを見つけた。]



   ───北海道?


[ 旅行にでもいくつもりなのだろうか。
そういえばこの前商店街の福引で
北海道旅行が景品で出ていたらしいが…]



    ……あ、


[ 合点する、やっと意味がわかった。]

  
(38) 2020/09/12(Sat) 20:46:26

【人】 環 由人


[ 奥様方になにやら色々言われたのだ。
「お友達よかったわねえ」
「うらやましいわぁ」
けらけら笑う奥様方の会話に、
相変わらず下手くそな愛想笑いを返していた。

それが、つまり、これか。

「よかった」も「うらやましい」も
北海道旅行のことか。

なるほどな、とうなずいて。
ペア旅行券だったとたしか言っていたけれど、
誰といくのだろう、───そういえば、
恋人の話はしたことがないなと思った。

だが、その次の展開は予想外である。
誘われたのは店の従業員でも、
友達でもなく──己だった。]
 
(39) 2020/09/12(Sat) 20:46:46

【人】 環 由人





   え、俺?



[ すこし驚いて、目を開いてしまうものの、
嫌かと聞かれたらそんなわけはなく。
旅行なんて久方ぶりだし…
そのチケットを見つめて、彼の顔を見つめて、
交互に数度、繰り返してから、
「ほんとに?」と一応確認していた。

俺と彼の関係を表すのならば、同居人。
友達ではないし、もちろん恋人でもない。
知り合い、ではあるけれど、その位置よりも
もっと親密なもので───少なくとも、
自分はそうだと思っていて。
そうでありたいと思っていて。

だけど、彼の中で己がどういう位置にあるのか
よくわかっていなかったから、
純粋に驚いてしまったのだ。]

 
(40) 2020/09/12(Sat) 20:47:09

【人】 環 由人

[ もう一度聞かれたら「いや」と前置きを
してから、ほんのすこし下手な微笑みを浮かべて。]



    うれしい、……ありがとう



[ と小さく落とすのだった。

まとまった休みが取れるといえば───
次は年末年始だろうか、と確認を。
北海道なんて、行ったことがなかった。
もっと遠い土地にひとりで行ったことは
あるのに、変な話だ。

それから、普段は見ない
テレビをわざわざつけてみたり、
彼が買っていたことは別の
ガイドブックを買ってみたり、
スマホで北海道旅行について
検索をかけてみたりと、それはそれは
わかりやすく楽しみにしてしまう。

あんまりあからさまなのは
すこし恥ずかしかったから、
もちろん一人の時に、だけれど、
資料が増えているのは明らかだっただろう。]
 
(41) 2020/09/12(Sat) 20:48:40

【人】 環 由人



[ 楽しみだったし、考えるだけで楽しかった。
どこに行こうとか、なにを食べようとか
計画を立てるだけで。
だから、たぶん余計に───その茶封筒を
見つけた時には、ショックみたいなものを
受けてしまったのだ。>>7]

 
(42) 2020/09/12(Sat) 20:49:12

【人】 環 由人



[ 見てはいけない気がした。
わかってた、はずなのに、
どうしてか出してしまった。

蓋をして、そのままにしてた。
なあなあにしててもいいと思ってた。
初めに提示した条件も、なにもかも。

しばらく、じっとそれを見つめて。

ああ、うん、そうだな、
その方がいいに決まってる。

その内容は見なかったことにしようか、
なんて考えながらそっとしまった。

その日ばかりは己の無愛想さに
感謝した。</gray>───うまくできていたかは
定かではないのだけれど。</gray>]

 
(43) 2020/09/12(Sat) 20:49:36

【人】 環 由人



[ ただその日は、曖昧に濁した答えが
出せなくて、彼が切り出すよりも早く、
「今日は、眠れそうにない」なんて、
下手くそな誘い文句をかけてしまったから、
変に思われたかもしれない。]*

 
(44) 2020/09/12(Sat) 20:50:03
[…………いや、言えたら良かったんだけどさ。


 
笑われたら、すごい凹むじゃん。



  もっと、近くに感じたら……安心出来る?


[親指の腹でそっと由人の唇をなぞりながら
 アタシはまた質問を重ねる。
 恋人でもない人とキスするのは嫌って人
 結構多いから、そのつもりで。

 唇を重ねてもいいなら
 孤独を分かつ者同士、おっかなびっくり
 触れるだけのキスをするの。
 唇の形が分かったなら、もう少し深く。
 温もりを確かめるように
 舌先同士を擦り合わせて。

 ダメ、と言われたならそれはそれ。
 いつも通りハグをしながら
 狭いベッドで眠りにつくでしょう。]

【人】 環 由人


[ だって、よく知らないのだ。
面と向かってきちんと話をするだとか、
あまりしてこなかった。
ほんの数時間、正面に座って食事をして、
あとは一緒にただ眠るだけだ。

ただ、それだけの、同居人。
きっと彼にとって人生において
W間借りWしている存在だろう、と。

だけど、もしも自惚れるのならば、
自分が彼と逆の立場だったならば、
同じように、彼を誘っただろう。
友達と呼べる人もいない。
恋人も、いない。]

 
(55) 2020/09/13(Sun) 0:44:56

【人】 環 由人


[ WマリィWなんて名前にそぐわないほど
骨張った男の手が前髪を梳く。
そっと頬に降りて、ぴく、と
触れられていないとわからないほど
微かに体が揺れた。

顎を軽く二度浮かすみたいに頷いて、
眉尻をすこしだけ下げた。
『当たり前だろ』と言わんばかりに。]

  
(56) 2020/09/13(Sun) 0:46:09

【人】 環 由人




   WのぼりべつWだな、

   あー、いい、うん、温泉、行きたい


[ 最近知った読み方の地名。
北海道にある温泉地らしく、
調べたときにはそれはそれは様々な
宿が出てきたものだ。
提示されたホテルに頷いて、覗き込む。

近頃二人で話すことが前より増えた。
大抵は旅行に関すること。
机の上に広げられたガイドブックは、
たぶんお互いすでに数度目を通してる。

ときどき調べた知識やら、
ネットで見つけた行きたい場所を
横から挟み込んではプランを練っていた。]

 
(57) 2020/09/13(Sun) 0:46:33

【人】 環 由人



[ そんな日々の中で見つけたのだ。
例の、茶封筒を。
無愛想と仏頂面を体現したような
顔をしていると自分でも
よくわかっているから、そのおかげで
きっと気付かれてないと思ってた。

彼がいつになく、己の料理に
前向きなコメントをくれたのに、
「そう」と頷くことしかできなくて。

どうしても考えてしまう。]

 
(58) 2020/09/13(Sun) 0:47:03

【人】 環 由人



[ またあのラジオの声をひとりで聴きながら、
寂寞に飲まれて潰されそうになる夜を
過ごすことになるのかもしれない、と。

わかってたのに、自分で、蓋をして
見ないフリばかりしていた。
もっとはやくから向き合っていれば
大丈夫だったかもしれないのに、
あまりに訪れがいきなりで。

やっぱりきっと、自惚れてた。

本当は、温もりのなくなる日々を
想定して、あの曖昧な返事を
きっぱりとしたものにかえて、
一人で眠ろうかとも思った。
だけど───だけど。

口から出たのは、真反対の言葉だった。]

 
(59) 2020/09/13(Sun) 0:47:40

【人】 環 由人



[ 問いかけられたことにそっと目を伏せて、
それから小さく、頷いた。

嘘はついてない。
たぶん、今日は眠れない。
明日も、明後日も、もしかしたら───
伏せた瞳を覗き込まれるから、
ゆっくりと瞬きをしながら視線をあげた。]

 
(60) 2020/09/13(Sun) 0:48:04


[ 続けられた問いかけに揺れる。
いつだって触れられるのは、
体と髪だけだったのに。

親指が唇をなぞる。

ぞく、として、どくん、と打って。

そんな雰囲気になったことは
今までなかったし、彼がどっちなのか、
そんなことすら知らないのだとわかる。

その熱を識りたいと思う自分と
識るのが怖いと思う自分がいて

ただ、おずおずと重なった唇の
柔らかさは、とても好きだった。
絡んだ舌先の甘さも、同じ。
微かに歯磨き粉のミントが抜ける。]

 




   …ま、さ はる───、



[ 知ってはいたけれど、一度も
口にしたことのなかった本名を
その震える声に乗せる。


見上げた瞳に、灯るのは何色なのだろう。]

 

【人】 環 由人



[ ぐ、と握った拳。
顔を伏せて、その胸に置いて、
力をこめて、そっと押した。]

   
(61) 2020/09/13(Sun) 1:00:16

【人】 環 由人




    ───ごめん、

    変なこと言った、忘れて。

    コンビニ行ってくる、



[ そう落として部屋から出る。
居た堪れなかった。
俺と彼はただの同居人。
友達でもなければ、もちろん恋人でもない。
知り合いの延長線上の、否、ほんとは───
その先を望むのが、怖かった。]*

 
(62) 2020/09/13(Sun) 1:02:16




  わたくしは、とてもしあわせでございました。


 


 [ 共に星を詠み、雨を乞い  
      あなた様の祝詞を皆へと伝え。

  命尽きた後はこの地を護る人柱として。 


  わたくしは正しくあなた様の巫女でした。
  強すぎた霊力は人には手に余るもの。

  神のものは神へ返さなくてはなりません。
  わたくしの命は 神のために。

  この日がやってくることは
  ずっと前から決まっていました。
  だから何も怖くはありません。
  
  霊薬を含み、生命が還ることを感じながら
  わたくしは幸せを告げるのです。 ]