人狼物語 三日月国


204 【RP】Queen's endless Tea Party!【R18G】

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視点:


 
[料理人や給仕は大忙し。
 厨房の床で寝たり過労で倒れる者は
 少なくありません。

 だけど回復すれば元の持ち場へ戻り
 仕事をやめるものはおりませんでした。

 本職を休んで彼らを手伝うものもおります。

 それは、女王が時間を止める本当の理由に
 不思議の国の国民達は薄々と気づいているからです。

 多くの愛と優しさによって
 この国は支えられていました。*]
 

(心の叫び)

 わぁ、すごい、すごいわなにこれ!

 花が踊ってる、木が笑ってる、なんて面白くて素敵なの!
 これが不思議の国なのね!
 あぁ、こんな国のお茶会ってどんなものなのかしら?

 そもそも、お茶会って初めてだわ
 どこに行けばいいかしら、あぁ、本当に楽しみだわ!

[魔王…魔王とは、あの魔王なのか。
多くの物語に登場する者。そしてもしこの世界に存在したとしても、それは悠久の彼方に消えた存在だと思うもの。

本当に…と思うのは、数多見かけた『魔王』と呼ばれるモノと。
夢の世界の、数多の人が作り上げた偶像。
おどろおどろしい、いかにも悪と言うものや、人とは思えない美しさを持つが、あからさまに人とは違う、角や翼があったりと
そのどれでもないから。

と言っても、実際魔王と言うものがどんなものか、きっと誰も知らない。
それは全て想像上の登場人物。
だから、目の前の人物が、本当に魔王か違うかもわからない]

 
[不思議の国の君主は女王が務めるのが伝統です。
 王家の女は代々魔力が強いためです。

 不思議の国を不思議の国たらしめるのは
 女王の魔力であり肉体であり精神であり
 女王は不思議の国そのものでした。

 男が君主になることは非常に稀で
 あったとしてもあくまで表面上のもの。
 不思議の国を維持するのは
 いつの時代も王家の女でした。]
 

 
[一度即位すれば国とひとつになり
 国を離れることは出来なくなります。

 そうして生涯を女王として過ごしたのち
 その命が尽きる直前に
 新たな女王に位を譲ることで国は続いてきました。

 先代の女王——ジュディス、アンの母親は
 それはそれは素晴らしい君主でした。
 これまでのどの女王よりも
 資質に優れていると言われていました。

 彼女がいる限り不思議の国は安泰である。
 国民の誰もがそう思っていました。**]
 

 

 「王女様、また城を抜け出して
  村の子どもたちと遊んでたんですね
  将来良き君主になれませんよ」


  だいじょうぶですよ
  おかあさまがいらっしゃればあんたいなのですよね?
  わたしがじょおうになるのはなんじゅうねんもさきです
  おうぞくのべんきょうはそのころでいいとおもいます

 「またそんな事を仰って……
  それに私どもに敬語を使わないで下さい
  身分が違うんですから」


  だってみんながわたしにつかんですもの……
  わたしだけうくのは、いやなんです

 

 
[お母様は誰より強く、厳しく、恐ろしいおひと。
 この世界が物語なら魔王役は彼女だったでしょう。
 そして人の心を惹きつけて止まないおひとでした。

 母が赤い薔薇を好きだと言えば
 国中の白薔薇が真っ赤なペンキで塗られました。
 母がクロッケーをしたいと言えば
 フラミンゴとハリネズミが自らを道具にと志願しました。
 母が首を刎ねると言えば
 揃って最期に口にするのは女王陛下万歳でした。

 わたくしもそんなふうに
 恐れられながら愛されるお母様を慕っていました。

 鷹が産んだ鳶がわたくしです。

 要領が悪くて、甘くて、弱気で……、
 薔薇は白いのも好きだし球技は下手くそだし
 母と似ているのは髪の色くらい。
 誰からも期待されていないのは
 子供ながらわかっていましたから
 毎日怠けて遊んでばかり……。]
 

 
[完全無欠だった筈のお母様は
 ある日突然お倒れになりました。

 とてもお苦しげで
 活動できる時間は日に日に減っていく。
 一体どうして……。

 暫く経って謎の病の仕組みが明かされます。
 原因は……、わたくしでした。]
 

 
[お母様の魔力とわたくしの魔力は
 性質が真逆だそうでした。

 まるで磁石のように反発しあい
 ぶつかりあった魔力は毒となり逆流し
 母の肉体を蝕んでいました。

 わたくしの方はなんともないのに……。]
 

 
[成長するにつれわたくしの魔力は増し
 国内の術者や学者たちは匙を投げました。

 ジュディス女王は余命幾ばくもないと。
 救う手立てはないと。

 国中が嘆き悲しみました。
 母は天命として受け入れていました。

 私、は……]
 

 

    
そんなのイヤッ お母様死なないで……っ



 

 
[……狂った茶会の始まり。

 新たな女王を迎えた、国民たちは。

 覚悟していた先代女王の訃報が
 いつまでも流れることのないままであることと
 止められた時間とか
 完全に無関係であるとは思わなかったでしょう。

 表立って触れるものこそいませんでしたが。]
 

 
[わたくしは……、
 お母様のかわりにはなれない。
 お母様のようになれない。
 首は刎ねるけれど決して殺さない。
 誰にも死んでほしくないのです。
 たとえそれが過去どんな罪を犯した人であっても。
 みんなが求めているのは母のような君主なんだわ。
 母のようにならなくちゃと日々思ってはいるけど……]
 

 

   わたしなんて
   うまれてこないほうがよかったんだわ…… **


 

(心の叫び)
 おいしーい!
 さくっとしてて甘くて、今まで食べたことがない感じだわ!

 だって海辺じゃすぐに湿気てしまうし、塩味がついてしまうんだもの

 せっかくだし、ここにいる間にいろんなお菓子を食べようかしら?

 わぁ、お茶もいい香り!
 聞いた話ではお茶にもいろんな種類があるっていうけど、これは何なのかしら
 あぁ、さっき聞いておけばよかった!
 おかわりをすれば聞けるかしら? でも恥ずかしい子って思われないかしら?

 いいわ、だって、すぐに帰るんだもの、ちょっとくらい羽目を外してもいいわよね!?

(注:それを「旅の恥は掻き捨て」って言うんだぞ?)

[聞けば聞くほど、描いてしまうのは、残酷な『女王様』ではなく、
無垢であどけない『お姫様』。

無垢で無邪気に踏みにじると言う人もいる。
だけど、そうは聞こえない。聞こえないだけと思いたい。
思いたいけど…周りの声は、それを許してくれないような気がしてしまう。]

(心の叫び)
あ、そうだわ!
まだ気になるものはたくさんあるんだもの

前に一度、入江に来た人がくれた貝の形の「マドレーヌ」とか
リヴァイさんが話してた「シフォンケーキ」とか
シュークリームとかタルトとか、それからそれから

全部は無理でも、できるだけ食べておきたいわ!
だって、もうこんなことはないかもしれないじゃない!

― 閑話 ―

[私は、獣人と言うものが苦手である。

それは、昔の…旅に出てすぐのころの話――。]

獣人って、本当に、動物の耳なのね。
触って…ダメか…そうよね。私も耳に触っていいと言われたら嫌っていうわ。

[動物は好き。可愛いものも好き。
可愛いとは離れているけど、話に聞いた獣人と言うものに会った私は、とにかく浮かれていた。
姿が、聞いたように動物の耳、尻尾がある。
それが不思議で、とにかく話を聞きたいと、その日は長く話していた。

だからだろう…その夜、私は紛れ込んでしまった……悪夢の中に。]

[夢を渡るときの姿は、その時によって違う。
蝶だったり、鳥だったり、4足の獣だったり…。
その日は、ひらひら舞いたいと言う気分だったから、蝶の姿で、夢を渡っていた。

そこで、一つの夢にたどり着いた。
真っ赤な、真っ赤な夢の中。
そこにいるのは、昼間話していた獣人…話したことにより、繋がりが出来ていたのかもしれない。
だから、その日の夜に夢を訪れたのだろう。

が、そこにいた獣人は昼間の穏やかな装いとは違い、とても凶暴で、人を――私を襲っていた。
夢の中の私と、訪れた私。
それがリンクしてしまったのだろう…気づいたら私は獣人に襲われているところだった。
身体に走る痛みと恐怖。急いで逃げて、隠れて…。
すぐにこの夢から出ないといけないのに、痛みと恐怖で、逃げ出し方を忘れてしまった。
痛い。どうしよう。痛い。どうしよう…。

そう繰り返していたら、ふと、痛みがなくなる。
なぜと思うと、いつの間にか獣人がまた目の前に。
なぜと、思う間に、また私は襲われる。

痛みが走り、怖くて逃げだす。
そんな同じ事が、何度も何度も…終わらない。終わりが見えない。

獣人が目が覚めれば抜け出せるかもしれない。
なのに、何度も繰り返すから、瞬きの時間が、永遠のような時間に思えるほど。
痛くて、怖くて――ここで自分はと思うほどに…。]

[悪夢は終わる。終わった…。
イルレーラとウルリア…旅の仲間の二人が助けてくれたから。

終わった事に安堵し、助けてくれた二人に、素直にお礼を言えた。
この時、自分の中にあったプライドが粉々に壊れていたから。
内包魔力が多い、アルの称号を持っているからと、どこか驕っていたと実感したからと。
そして、忘れるなというように、実際の身体に痣が残ってしまった。
何度も切り裂かれた場所に――。

それ以後は、心を入れ替えたように励むことにした。]

[ただね…翌日に会った獣人に、どうしても怯えてしまった。
終わらないと思う恐怖を味わったせい。
それが本人の無意識か、それとも自覚ある願望化が解らないから。
怯える自分に、訝しげられたけど、夢見が悪くてなんて誤魔化すしかなかった。

別に彼が悪いわけではない。
そして獣人が悪いわけでもない。
人だって、そういう夢を見る人はいる。

――ただ、あの体験がどうしても蘇ってしまうから、獣人は苦手になってしまっただけである**]

[出会う前に…そして出会ってからも、受けた印象は、優しくて無垢なお姫様。
お姫様が、がんばっているという印象。

口をついたのは、傲慢な女王の言葉。
だからこそ、こうありたいと願う言葉に聞こえてしまった。

15時で止まった国は、女王なのに、なりきれない。
捨てられない、姫と言う自分の為の箱庭のようだと。
でも、そんな事を言われても、きっと、認めないだろう。認められないと…。

だから願ってしまう。
一歩踏み出す勇気が持てる日が来ることを…。
外野が何を言おうとも、決めるのは、彼女だけだからと――。


それに、そう感じたのは、私の勝手な思い込みかもしれないけど…。
でも、そう願わずにはいられなかった。*]

【見】 車掌 トーマス

 
 
─ 不思議の国 ─


[乗車券のように
 強い想い>>0:29が宿ったカード。

 導かれるように
 真っ直ぐ辿りついたその国は
 とても明るく眩く見えた。


  (でも、ほんの少し────…)


 胸を締め付けられるような
 心を揺さぶられるような

 何か。


 覚えがある気がするけれど、
 雲や蒸気が
 指をすり抜けていくように
 記憶を掠めてしまって、判然としない。]
 
(@80) 2023/03/22(Wed) 22:59:03

【見】 車掌 トーマス

 
[王城から少し
 離れたところにある広場を見つけ
 ゆっくり近づき降りていく。

 どうやらクロッケーの競技場のようで
 七両編成の車両を停めるには
 ぎりぎりかと思ったが、

 色とりどりの花が咲いたような形の
 テーブルと椅子たちが
 すーっと避けてくれたので
 余裕を持って停めることができた。

 心配りの細やかさに感心しながら
 一番近くの桃色の一揃えに


   (…ありがとう)


 テーブルの縁と座面を
 そっと撫でてから腰掛ける。]
 
(@81) 2023/03/22(Wed) 22:59:07

【見】 車掌 トーマス

  
[可愛らしいテーブルセットと
 仕事着のままの自分。

 鏡のような車体に映る姿に
 不釣り合いすぎるだろうか、とか
 着替えを買ってくるべきだったか、とか
 過った時には

 温かい紅茶の入ったポットとカップ、
 お菓子や軽食の乗った
 見た目にも美しいプレートが
 運ばれてきて、目を丸くした。]
  
(@82) 2023/03/22(Wed) 22:59:12

【見】 車掌 トーマス

 


   どうも



[帽子を軽く浮かせて、会釈する。

 其処彼処から伝わってくる
 歓迎の気持ちが
 嬉しくて
 自然と笑みが溢れた。]*
 
(@83) 2023/03/22(Wed) 22:59:15