人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


竹村茜! 今日がお前の命日だ!

 
 あまり手の入っていない、雑木林の中を分け入って少し。
 今はもう、誰も参る事の無い、寂れた神社。

 その高欄に腰掛けて、一人ふらふらと足を揺らしていた。

 何かが欠けているような、輪郭の不明瞭な感覚。

「……ああ、そっか」

「あの人は来てくれなかったんだ。」

 ぽつりと零して、それでもいいと思い直した。

 今は来なかった。けれどいつかは来るのだから。

「それに、キミが来てくれたんだものね?」

 欠けているものがそれだけのはずがないのに。

 

 
「誰だって、楽しい時間はずうっと続いてほしいはず」

「でもねきっと、それってみんなで居るから楽しいんだ」

「ねえ、みんな!」

みんなは誰と遊びたい?


「アタシ達、きっとみんなが連れて来てほしい人を連れて来るよ」

「一番に遊びたい人を呼んで、それからいろんな事をして遊ぼう」

「──いつまでも!」
 

/*
という事で本日の墓下のお二人に襲撃先のアンケートなのじゃ!

とは言っても妾、黙狼どのの襲撃先は自由にしてほしいと思っておるからの
だから絶対に連れて来る事ができるとは言えないのじゃけど、
妾一人で決めてしまうのも勿体無いから是非お聞かせ願いたいのじゃ!

あくまでも参考にしたい程度のものじゃから
ロール的にはこの人が居てくれたら嬉しいな、くらいで
あまり気負わず答えてくれると嬉しいなのじゃ!
妾、このままみなを連れて来れるかの〜!?

 
 歪だらけで矛盾だらけ。

 今居る『アタシ』はこの村を愛していたあの人の
 その面影を滅茶苦茶に継いで接いで作った張りぼてだ。
 自分も嘗てはそうだったけど、もうそんなふうには居られない
 そう言って捨ててしまったものを、もう一度拾い集めて。

 自分に自信が無いから取り繕う。
 自分はこの場所がそんなに好きではないのかもしれないと
 そんな不安を塗り潰す為に人の殻を借りる。
 借り物だらけで不格好、そんな一人ぼっちの王様だ。
 

 
 それの何が悪いというのだろう?

 人はいつか絶対に、誰もが見て納得するような
 きれいな形に収まらなければならないのだろうか?
 きれいな形になれない人は、決して存在してはならないのか?
 ああ都会では確かにそうだった、でもここではそうではない。

 どんなに不安定で不格好でも、今こうして
 ここに立つ事ができているのだからいいじゃないか。

 この場所で、こうして変わらずに在り続ければ
 きっと、何も憂鬱に思う必要なんて無いはずだ。

 それを正しくないと切り捨ててしまえるのは、
 歪で正しくないその支え無しでも立てるから。
 欠けた四角形、正しい形を失った自分達は─
 

「………あれ?」

 雑木林の中、ふっと現実に引き戻された、ような錯覚。

 失ったものなんて、無いはずだ。
 思い出の中そのままの村があって、
 成長こそすれど、その優しさは何も変わらない皆が居て。

 皆の中の、自分の知らない一面が顔を覗かせるのは
 彼らが何処か遠くへ行ってしまったようで怖かった。
 それでも変わらない一面もあって、だからそれで良かった。

 自分にだって、変わった所が無いとは言わない。
 けれど、歪な支えに頼らなければ立って居られないほど
 何にも代えがたいものを捨て去ってしまった覚えなんて無い。

 その上で今、


 自分の傍に無いものと言えば 
姉の存在
くらい で、

 
そんなはずがないんだ

 

【見】 天狼の子 夜長

>>3:146【三日目】百千鳥

 行ったことがないのなら、自分が案内出来るだろうか? 自身が大人の今の内なら、百千鳥に何かをできるだろうか?……といったことを考えたが、夜長が帰りのボートをひっくり返して鬼走と一緒に海水まみれになったのは記憶に新しい。この件に関しては考えただけで終わった。

「……ありがとう、モモチ。
 他の場所もまた、探してみようと思います」

 こっくり、頷いて。あなたをまっすぐに見ていた。

 この後あなたは、夜長をあの賑やかな中に引っ張って行ったかもしれないし、漁小屋の方の秘密基地に案内してあげたかもしれない。どんな時間を過ごしたにしろ、それは"あの夏の日の思い出"になるようなもので。

 それでもって、今日の最後の言葉は「また明日」だった。
 
(@0) 2021/08/15(Sun) 6:01:27
夜長は、百千鳥が眩しい。
(t0) 2021/08/15(Sun) 6:01:32

 
「………みんなを連れてこないと」

「みんなを連れて来ればきっと、」

「きっと、みんなとここで待っていれば」

呼子お姉も来てくれるはずだから

 

【見】 天狼の子 夜長

>>9【三日目/海の洞窟】夜長
「……? 最後のだけ、また聞こえなかったな」

 はるおみ、かずおみ。口の形は一緒だから、聞こえない二音が自分の名前でないなんて、夜長は思っていなかった。けれど、勘違いと言われると、"何が"を考える切っ掛けにはなって。そういえばみんな、自分を指して"雪子さんの旦那さん"と言っていた気がする。

「みんな、父さんのことを呼んでいましたか?」

 夜長は、今はじめて、そのおかしさに気付いた。
(@1) 2021/08/15(Sun) 20:06:35
夜長は、もう少し話して。それから、鬼走にどうしたいかを告げた。「もう少し、大人になったつもりでいたいです」
(t1) 2021/08/15(Sun) 20:07:06

夜長は、海食洞からの帰りのボートでオールを手にした。行きに話していた通り。
(t2) 2021/08/15(Sun) 20:07:24

夜長は、ボートをひっくり返した。岩礁に引っ掛かっちゃった。
(t3) 2021/08/15(Sun) 20:08:18

夜長は、この後鬼走にめっちゃ助けてもらったし世話を焼かれました。ごめんなさいとありがとうをした。
(t4) 2021/08/15(Sun) 20:08:29

天狼の子 夜長は、メモを貼った。
(t5) 2021/08/15(Sun) 20:10:58

天狼の子 夜長は、メモを貼った。
(t6) 2021/08/15(Sun) 20:12:05

夜長は、花火が上がる前の頃……初めて見た(6)1d10(1)1d10飴を片手に、屋台通りから少し離れたベンチにちょこん。
(t7) 2021/08/15(Sun) 23:20:29

夜長は、雪子の話を思い出した。シリウスは今、太陽の向こう側。
(t8) 2021/08/15(Sun) 23:21:25

【見】 天狼の子 夜長

【祭り、どこかのベンチ】

 夜長は祭りの中、藍鼠の甚平姿。食べ終わった飴の棒を、行儀が悪いなと思いながらかじっている。つまようじみたいな味と、しみ込んだ飴の味。嫌いじゃなかった。

 雅也さんに、もう母さんを探さないでいいと言われた。母さん、ここに来ていないんだな、と思った。雅也さんも言い切れない何かはあるみたいで、ちゃんとは言われていないが……そうだと思えば、本当なんだろうなと。

 母さんが約束をなかったことにするなら、ちゃんとした理由があると思うから。
 

 探して探して、俺でない他の人も、本当に誰も見ていなかったから。
 

 いくらかくれんぼが上手でも、日が暮れたらみんな出てくるものだから。


 父さんに怒る理由が増えたかもしれない。母さんがここに来ていないのなら、父さんの方が嘘をついていたことになる。雪子さんはこの村に来ていない。ああ、晴くんの方が先に来てしまった。モモチと同じで、母さんは気にしないだろうが。
(@2) 2021/08/16(Mon) 16:04:24

【見】 天狼の子 夜長

【祭り、どこかのベンチ】

 自分ひとりで考えて、自分ひとりで決めて、ここに来た。大人になったら、全部じゃなくても、そうやって自分で決めることが増えると思って。大人になったら、出来ないことがたくさん出来るようになるとも思っていた。

 でも、けっこう出来ないことは出来なかったな。怒っているからあまり考えなかったが、父さんだったら上手く出来たのだろうということはいくつもある。

 あの人も晴くんみたいに、誰かに迷惑をかけてごめんなさいをして、助けてもらってありがとうをしていたことはあるんだろうか? 今度話してみようと思う。怒るのが先だが。
(@3) 2021/08/16(Mon) 16:04:45
夜長は、人を見ているのが好きだ。話を聞くのが好きだ。思い出に触れるのが好きだ。だから、
(t9) 2021/08/16(Mon) 16:04:55

夜長は、ひとりでもけっこう、この祭りをたのしんでいる。でも、
(t10) 2021/08/16(Mon) 16:05:04

夜長は、誰かと一緒の方がもっとたのしいだろうなと思った。
(t11) 2021/08/16(Mon) 16:05:11

【見】 天狼の子 夜長

【祭り、どこかのベンチ】

 「みんなでいて、たのしくないこともないと思う」

 だからみんなのいる所に来ていたつもりだが、みんなはそうでもないのだろうか? 今日見ていない人は、俺が見ていないだけならいいと思う。

 かくれんぼじゃないが、隠れている人はいるかもしれない。なんとなくそんな気がした。動かないでじっとしているだけじゃなくて、ひとりで歩いて鬼
-誰か-
から隠れている人も、たぶん。

 隠れている人も、隠れていない人も見つけに行こう。鬼は得意でないが、そうしたいので。それが今の俺の、祭りをたのしんでみるだと思う。
(@4) 2021/08/16(Mon) 16:05:56
夜長は、ベンチを離れて歩き出した。見つけられるだろうか。
(t12) 2021/08/16(Mon) 16:06:08

夜長は、慈姑に手を振った。
(t13) 2021/08/16(Mon) 16:09:09

夜長は、ばあちゃんは祭りをたのしんでいるのだと思った。振り返ってどこかに行く後ろ姿が、ご機嫌そうだったから。
(t14) 2021/08/16(Mon) 16:09:26