人狼物語 三日月国


97 【R18ペア村】Decision【完全RP】

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【人】 学生 ガラーシャ

 
…どうぞ


[すぐ近くにあった踏み台を利用して、同じ本の二版を書架の一番上の棚から引き出すと、下で待つ彼に手渡した。
笑顔で感謝の言葉を述べる彼>>14には、不思議な余裕がある。
どこか年齢不詳なところがあるが、少なくとも、年下ということはないだろう。]


いえ、大したことじゃ、ない…です。


[感謝の言葉に返しつつ、そのまま自分の名を名乗る彼>>14に、少しだけ目を丸くした。
不思議な距離感の青年だ。
自分とはまるで違う。
でも、嫌じゃなかった。]
(16) 2021/09/25(Sat) 19:07:52

【人】 学生 ガラーシャ

 
僕は、ガラーシャ、といいます。
ええと、特に呼び名とかは、ない、ですけど…
すいません。

あの…アンディさんは、この辺りの本、とか、興味ある方、なんですか?
僕は、学校で、こういう、精霊とか、研究テーマにしているんですが…
もしかしたら、また、ここで、お会いするかもしれませんね。


[そして、彼につられる様に、小さく微笑んだ。

さて、この後、何度か図書館で会う事はあっただろうか。
もしかしたら、都の他の場所でも会う事があったかもしれない。

すっと懐に入ってきたこの青年に、自分も何となく打ち解けていったのは自然の流れだった。]*
(17) 2021/09/25(Sat) 19:09:59
学生 ガラーシャは、メモを貼った。
(a6) 2021/09/25(Sat) 19:15:13

【人】 紅柱石 アンドレアス

―図書館―

[>>15僅かに俯く彼の内心は知らず。
助力を求めれば、安堵する気配は伝わったが、視線は交わる前に逸らされて。
宝石人間(ジェム)は生まれつき見目美しいものが多く、旅慣れた青年にとってはそうした視線には慣れているので気にする事はなかった。

胸の中央辺りにある宝石―─紅柱石に似たオリーブグリーンからアンバーに移り変わる髪色は、他の宝石人間(ジェム)よりも目を引くもの。
薄暗い場所でも薄らと輝くのは自身ではどうする事も出来ない。
一度旅の途中で暗色に染めた事があったが、成熟期を迎えて故郷の泉に身を沈めて目覚めた頃には元の色に戻っていた。
以来、染めるのは諦めている。
この色が嫌いなわけでもなし。]
(18) 2021/09/25(Sat) 20:53:22

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>16学生は慣れた様子で踏み台に上り、本棚の一番上の棚から目的の本を取り出した。
確かに、あの高さでは青年が取るのは少し厳しそうだ。
この図書館の司書はこれらの本を管理しているというのだから大したものだと思う。
勿論、第二版の内容や、位置を把握していた青年も尊敬に値する。

本を受け取って感謝の言葉を告げれば彼は謙虚に応え、名を求めれば僅かに目を丸くした。
出会ったばかりの相手に愛称で呼ぶように求める。
青年としてはごく普通の心算だが、戸惑う人間も一定数存在する。
目の前の彼は真面目そうだから、後者の方かもしれない。
いい人のようだから、仲良くなれればと思ったのだが、難しいだろうか。
そう頭に過ったが]

ガラーシャ。
響きのいい名前だね。

[>>17彼は名乗ってくれた。
名の綴りはこの王都グラジアに似ているのかもしれない。
グラジアは“恵み”という意味を持つ。
乾燥した大地が国土の三分の一程度を占めるパルティローネ王国にとって、緑地に囲まれた台地は都を作るに適した“神の恵み”と言えるだろう。]
(19) 2021/09/25(Sat) 20:54:40

【人】 紅柱石 アンドレアス

君は精霊について調べている学生なんだね。
私は世界の様々な事に興味があるよ。
知る事が楽しくてたまらないんだ。

[青年は謳うように答えた。]

勿論、精霊にも。
かつては彼方此方にいたとされているのに、どうしていなくなってしまったのか。
まだ結論は出ていないんだろう?
もしかしたら、君がそれを知る最初の人間になるのかもしれないね。

[そう言って真直ぐに笑顔を向けた。
研究テーマに選んでいる彼程の情熱はないが、様々な事に関心のある青年にとっては、それも興味を持つ分野の一つだ。
もし目の前の彼が精霊についての研究の第一人者となるとしたら、それはとても興味深い。

グラジアには宿屋ではなく、中期滞在者用の貸家を借りての滞在。
合間に近くの都市に出掛ける事はあったが、青年は時折、図書館に赴くようになった。
図書館で、あるいは街の中でガラーシャと出会ったなら、青年は笑顔で彼に声を掛けた。
彼は自分とは違うタイプの人間。
そんな彼が段々と打ち解けてくるのを感じるたび、嬉しくなったもの。]*
(20) 2021/09/25(Sat) 20:57:28
紅柱石 アンドレアスは、メモを貼った。
(a7) 2021/09/25(Sat) 20:58:54

紅柱石 アンドレアスは、メモを貼った。
(a8) 2021/09/25(Sat) 21:03:28

【人】 学生 ガラーシャ

― 図書館 ―


あ、いや。
ありがとう…ございます。


[踏み台から降りた辺りで名前を褒められ>>19、悪い気はしないが気恥ずかしさが勝つ。
ただの社交辞令だとわかっていても、気の利かないお礼だけ口をついた。

しかし、続く話>>20にはふっと顔を上げ、彼の顔をまじまじと見てしまった。
そして、黙ってうん、と頷きつつも、続く言葉は飲み込んだ。

自分は、事実、精霊を見たことがある。
あの、母との長い旅の途中で。

しかし、それにしても、世界の様々なことを知ることが楽しくて、この奥まった精霊の地味な研究の書架までたどり着いたのか。
特段強く精霊に興味があるというわけではなさそうなのに、ここまでたどり着いているということは、彼は今までほかにもどれだけの本を読んでいるのだろうか。]
(21) 2021/09/25(Sat) 21:45:31

【人】 学生 ガラーシャ

 
知ることが、楽しいのは…わかります。
アンディさんは、きっと、僕よりずっと色んな事を、知っているんでしょうね。


良ければ、また、お会いできた時には…
色々、聞かせてもらうことができれば、と、思い、ます。


[彼の笑顔に甘えて図々しいことを言っている気がして、また、目線を伏せた。
また、お会いできた時には、という、社交辞令も少し混ざっている。
でも、言ったことは、本心だった。

この時は、あとは少し会釈をして、別れただけだっただろう。
しかし、彼とは実際に、図書館で、また、街中で、”また、お会いできた”のだった。]*
(22) 2021/09/25(Sat) 21:46:51

【人】 学生 ガラーシャ

― 夜の街中 ―


あ、こんばん、は。


[彼と何度か会って暫くの後。
夏もそろそろ終わりの日の早い夜。
今日は仕事の手伝いもなく、祖父の家から路地を伝って表通りに出ると、いつも行っている店に向かう。

辺りが大分薄暗くなってきた中、道路に沿うように設置された風よけ付の灯りに火が灯されていた。
昼間はまだまだ日差しが強いが、日が落ちれば穏やかな風も吹いて過ごしやすい。

通り沿いに並ぶ店が外に並べた椅子やテーブルで軽い食事をとる人々を両脇に眺めながら、少し道の灯りが届きにくい、通りの端にある店にたどり着く。
店内に入ると、並べられた惣菜から2つほどを選んで小さな皿に盛ってもらう。
合わせてビールを買うと、自分も人々を見習って、今日は店の外に出て、小さなテーブルに総菜を置くと、椅子に座って飲み始めた。

と、そこに道を行くアンドレアスの姿が目に入ったのだ。]
(23) 2021/09/25(Sat) 22:10:48

【人】 学生 ガラーシャ

 
ご飯です…か?
ここの店、安くて美味しいですよ。


[彼に挨拶をした後、もぐもぐしながら言葉を続けると、今惣菜を買った店をフォークで指した。]


今日は、とても、過ごしやすい夜です、ね。


[既にビールは半分以上減り、少しいい気持になっている。
風に少しだけ揺れる灯りを見ながら、彼に聞かせるでもなくぼんやり呟いた。]


ここは、随分、夜が短い…な。


[自分の子どもの時と比べても、道沿いの灯も大幅に数が増え、整備され、明るくなっている。
辺りの騒めきは、まだ全く収まる様子はなかった。]**
(24) 2021/09/25(Sat) 22:13:42
学生 ガラーシャは、メモを貼った。
(a9) 2021/09/25(Sat) 22:15:02

【人】 紅柱石 アンドレアス

―図書館―

[>>21名を誉めれば、律儀に言葉が返ってきた。
その名が首都と同じ意味であるのならば、名付け親は彼に祝福を施す意味で付けたのだろう。

視線を外していた彼が、こちらに視線を向けたのには気付いたが、その意味には気付かなかった。
精霊を見る機会など、昨今では滅多にない事である故に。

旅する時、青年は図書館を探す。
村や街には望めないが、首都には大抵大きな図書館が存在するものだ。
それが異国人にも開放している場合は、その土地が異国人に対して寛容である事が多い。
郷土資料などはその国で少部数しか存在しない事が多いので、巡り合う機会は貴重なのだ。

確か、以前に来た時にも図書館に詰めて本を読み漁った記憶がある。
きっと人間の一生では読み尽くせない量の本が此処にはあるだろう。
宝石人間(ジェム)の身なら或いは、と思うが、それは残念ながら望む事は出来ない。
此処は人間の国である故に。]
(25) 2021/09/25(Sat) 22:53:17

【人】 紅柱石 アンドレアス

うーん、広く浅く、かな。
この世界には色々なものがあるからね。
君のように研究している人程の知識はないさ。

[>>22彼の言葉にはゆるく肩を竦めてみせた。
青年の好奇心の向かう先を一つの分野に絞る事が出来れば、研究者にもなれるのかもしれない。
けれど残念ながら青年の興味の向かう対象は数多く、その道の専門家にはなれそうもない。
またお会いできれば、との言葉には大きく頷いてみせた。]

いいね、是非。
旅人だから、あちこちの国の話なんかも出来るよ。

[目の伏せた彼には、社交辞令に聞えたかもしれないが。
次に会う事があったら、声を掛けてみようと思っていた。

会釈をするガラーシャに手を振って別れ、再会したのは数週間後だったか。
図書館で彼を見かけて笑顔で話しかけた青年は、この間のお礼と称して喫茶店に誘ったのだった。*]
(26) 2021/09/25(Sat) 22:55:06

【人】 紅柱石 アンドレアス

―喫茶店―

[ガラーシャを首尾よく誘う事が出来た青年は、彼にコーヒーを一杯おごった。
旅の資金は自身の生んだ宝石を商人に売却して得たものだ。
紅柱石は紅玉や青玉と比べれば需要は落ちるが、黒い十字の模様が入ったものは守り石として異国に売れるらしい。

青年は店の中でこの前のお礼と、取ってくれた本の感想を彼に話した。
この本を書く為には各地の詳細な情報が必要だ。
著者や協力者達の地道な努力の結晶だっただろう。
精霊の司る力によって条件が違うというのも面白い、などと。
そう言った事を話した後、初版で欠けていた箇所を彼に尋ねてもみた。
そうして、旅の日々の話に移っていく。
本に書かれた中の一つ、精霊がいたと伝わる森に訪れた事があったが、結局森の散策で終わってしまった事。
初めて海を見た時に故郷の湖との大きさの違いに感動した事など。]

君の生まれはグラジアかい?

[首都に馴染んでいるように思えるが、此処は各地から人が集まる場所。
グラジアに住んでいたとしても、彼も旅をした事があるのかもしれないと考えて。]*
(27) 2021/09/25(Sat) 22:55:29
紅柱石 アンドレアスは、メモを貼った。
(a10) 2021/09/25(Sat) 23:01:57

【人】 紅柱石 アンドレアス

―夜の街中―

やぁ、こんばんは。
いい夜だね。

[>>23時刻は夕飯時。
陽も落ちて、厳しい暑さもこの時間には緩んだ心地がする。
ガラーシャと何度か会う内に、季節も移り替わろうとしていた。

パンなどは店で購入するが、幾らかは材料を買って自炊をしている身。
今日はどうしようかと表通りを歩いていると、通りの端辺りで聞き慣れた声がかかった。

店外に並んだ椅子やテーブルで軽い食事を取る人々の中にガラーシャの姿を認めると、青年は笑顔で彼の許へと向かう。
ガラーシャの座るテーブルの上には総菜の乗った皿とビールの入ったグラスがあったか。]
(28) 2021/09/25(Sat) 23:27:29

【人】 紅柱石 アンドレアス

うん、今日はどうしようかなって。
……へぇ、そうなんだ。確かに美味しそう。

[自炊状況は彼に話した事があったか。
皿に乗った惣菜はいかにも美味しそうで青年の食欲を擽り、フォークで指し示された店を見て頬を緩める。]

確かに、大分、暑さがましになったね。

[いつもより、彼の様子が和らいでいるような気がするのは、酒精の所為だろうか。
彼の言葉に応じながら、通りを抜ける風に青年はアンバーの瞳を細めた。
風は布の間から覗く髪の先を浚っていく。
それを布の中に収めていると。]

うん?
……そうだね、昔と比べると夜も明るいね。

[落ちた言葉は自分に向けられているわけではなさそうだったが、最初に来た頃の記憶を掘り返しながら応じていた。
その“昔”は、彼の祖父母が生まれていない頃の話だったが。]*
(29) 2021/09/25(Sat) 23:28:32

【人】 学生 ガラーシャ

― 喫茶店 ―

[彼に書架の本を取ってあげてから数週間後。
ある程度期待してはいたものの、また図書館で会うことが出来、そして彼の方もしっかり自分の事を憶えていてくれていたのは嬉しかった。>>26

しかし、である。
喫茶店に誘われ、肯定の頷きを返したものの、何を話したらいいのかわからない。
結局喫茶店に入り、彼が話を始めるころ>>27まで、注文以外にはほぼ全く喋ることはなかっただろう。

そんな自分でも不愛想とわかる態度を取っているのに、彼はこの間、自分が頼んだことまで憶えていてくれた。
新しい話を聞くたびに、ずっと俯きがちで彼に合わせる事のできなかった目線がどんどん上がっていくのが自分でもわかる。]


ええ、初版は完全に落丁で、す。
〇〇地方の春がごっそり抜けて…たので。
問い合わせたら、他にも問い合わせがあったみたいで、急ぎ二版を作成する、と言われて、やっぱり、ってなって…
他にも読んでる人、いるんだって、それも少し嬉しかっ…た。
 
(30) 2021/09/26(Sun) 0:54:43

【人】 学生 ガラーシャ

[いつもより饒舌に彼の言葉に返す。
そして、続く旅の話を聞いていく。
きっと、通った道筋は全然違うものなのだろう。
だけども、何故か、懐かしかった。]


いい、ですね。
あまり遠くに行くこともないですが、旅は、好き…です。


[特にここに来て祖父の手伝いに入ることが増えてからは、旅と言っても祖父の商売関係で近隣の中都市に出向くくらいのものだった。
それはそれでいい気晴らしにはなったが、やはり彼の旅路とはスケールが違う。]


ん…
精霊の正体、今は昆虫説が、かなり幅を利かせていますから…
もしかしたら、本に書かれた「精霊」に、実際にアンディさん、会っていたかもしれないです…よ。


[微笑みながら彼を見やった。
本当に、好奇心旺盛な人なのだろう。
それか、とてもロマンチックな人か。

そこで、ふっとされた質問に、一旦動きがとまった。]
(31) 2021/09/26(Sun) 0:56:05

【人】 学生 ガラーシャ


やっぱり、わかります、か?
ここの人は、肌、もっと白い…ですもんね。


[少し笑うと、また軽く俯いてしまう。
彼には、別に責められているわけではないこともわかっている。
ただ、どうしても癖になってしまっているようで、少し視線を外したまま話した。]


僕は、ここから、荒れ地と、砂漠と、海を越えたところで生まれました。
そこが、僕の父親の故郷なん、です。

そこから、母と一緒に、ここまで来ました。
それがもう、10年近く前のこと、でしょうか…
 
(32) 2021/09/26(Sun) 0:57:45

【人】 学生 ガラーシャ

[少しだけ、母との旅のことを思い出す。
しかし、だ。
聞かれたからには聞いてもいいのではないだろうか。

視線を上げた。
今日も変わらず、今度は少しだけ店内に差し込む日に輝く、彼の布に覆いきれていない部分の髪を見ながら言った。]


アンディさんも、どこか別の出、ですか?
初めて見た時から、髪が、ふわふわ、綺麗に輝いて、小さな灯りのよう…
です。


[ぼんやりと彼の髪を眺めながら喋ってしまい、最後に慌てて丁寧語で付け足した。]**
(33) 2021/09/26(Sun) 0:58:47

【人】 学生 ガラーシャ

― 夜の街中 ―


座り、ますか?


[声を掛けると彼も特に急いで別の場所に向かうこともないようで、挨拶を返してくれた>>28
そんな彼に、向かいの空いた椅子を勧める。
もし、どこかで食べ物を仕入れてくる、ということであれば、しばらく一人でぼんやりビールを飲んでいただろう。

そうやって飲み進めているものだから、やはりいつもより言葉は増えた。]
(34) 2021/09/26(Sun) 1:12:09

【人】 学生 ガラーシャ

 
前に、母と一緒にこの街へ来たって話、したの、憶えてます…か?
その時は、小さな街ばかり、通り過ぎてきたから、か、夜はどこでも、もっとずっと長かった、んです。
みんな、夕暮れ以降は小さなランプ一つで、生活してて、日が落ちたら、もう、ほとんど、一日は終わ…り。

不思議です。
こんな風に、どんどん夜が、短くなっていくのが。
こうやって貴方と飲めるから、嫌じゃないです…けどね。


[笑って向かいの彼に向け、グラスを軽く上げて、乾杯、のポーズを取った。
そして、もう一口ビールを口に流し込むと、ぽつりと聞いた。]


アンディさんは、僕が、本物の精霊を見たことある…って言ったら、信じます、か?


[酔っ払いの戯言と思われたら、それはそれで構わない。
そんなつもりで口に出し、またビールを飲んだ。]**
(35) 2021/09/26(Sun) 1:12:59

【人】 紅柱石 アンドレアス

―喫茶店―

[>>30注文以外に喋る様子のない彼は緊張しているのか。
あるいは元々あまり喋らない性質なのかを判断するには共に過ごす時間は少なく。
誘いに肯いてくれたので、無理矢理連れてきた、というわけではないだろうと。

改めて感謝の言葉を告げた後、彼との接点である本について触れる。
お礼代わりに彼の求めた話をしている内に、俯きがちだった彼の視線が上がってゆく。
青年の髪よりも濃い草原を思わせるグリーンの瞳と視線が合えば、にこりと微笑んでみせ。]

落丁か。
確かにそこが抜けるとかなり不自然だな。
出版する上でチェックはするんだろうけれど。
君と同じように気付いた人がいたようで良かったね。

[研究対象に関わる事だからか、口も滑らかに動いたようだ。
一人の声よりも、声は大きい方がいい。
専門書は小説と比べて元々の部数も少ないが、誠実な対応をしてくれたようだ。]
(36) 2021/09/26(Sun) 18:17:47

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>31やがて話題は本から旅の話へ。
ガラーシャは静かに耳を傾けてくれた。]

そうかい。
君は若いから、これから自分で資金を作って遠出するのもいいだろうね。

[学生の身である彼は若芽のようだと思う。
見た目と実年齢に差があるので、妙に年寄りじみた発言に聞こえたかもしれないが、しみじみと言って。
けれど精霊の正体に関する学説については唖然とした。]

……昆虫。
確かに羽を持つと伝わっている物がいるけれども。
流石に森の中の昆虫にまで意識がいかなかったな……。

[眉尻を下げながら、頬を掻く。
精霊の姿は様々に描写されるが、その正体が昆虫であったなら聊か浪漫がないような。
目の前の彼は微笑んでいた。
余程に、精霊の話が好きなのだろうなと思った。]
(37) 2021/09/26(Sun) 18:18:09

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>32彼の事について知りたいという欲求の許、出身について触れれば、彼の動きが止まる。
小さな笑みは浮かんでいるものの、先程のような微笑みではなくなった事に胸が痛んだ。]

う、ん。
此処は様々な場所から人が集まるから、不思議ではないけれど。

[グラジアに古くから住まう人々は肌が白く、砂漠などに住む民は浅黒い肌を持っている事が多かった。
ルーツを異にする人種は、場所によっては差別を受ける事がある。
何か嫌な思い出でもあるのかもしれない。]

……そう。
君も遠い場所から旅をしてきたんだね。
無事に此処まで辿り着いて本当に良かった。

[母と一緒に来たという事は、父親の身にか、間にかに何かしらあったのだろう。
海を越える程の旅であれば旅程は長い。
子供と母親二人旅では難儀する場面もあったかもしれない。
悪くすれば、旅の途中で命を落とす事だってある。]
(38) 2021/09/26(Sun) 18:18:49

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>33視線を外していた彼がこちらを向いた。
向けられた質問は何度か向けられた事があったので大きく驚く事もない。
彼の出身を聞いたのだから、ここは答えるべきだろう。]

ふふ、ありがとう。
君は詩の才能もあるのかな。

そうだよ。
私も別の場所から此処に来た旅人だ。
これも私の故郷では珍しくないんだけどね。

[アンバー色の毛先を一房掬い、淀みなく答えてみせる。
それは嘘ではないが、全てを語ったわけでもなかった。
各国に住まう民について記された旅行記にも、そうした民が住んでいる国は記されていない。
けれど世界は広い。
秘境に住まう民であれば、そうした本に記される事もないだろう。
実際、宝石人間(ジェム)の里は場所を秘匿するものなのだから。]*
(39) 2021/09/26(Sun) 18:19:43

【人】 紅柱石 アンドレアス

―夜の街中―

ありがとう。
それじゃあご相伴に預かろうかな。

[>>34向かいの席を勧められれば、笑顔で一つ肯いて。
彼の勧めてくれた店で惣菜とビールを購入してくる事にした。
酒場などで相席になったり、旅で知り合った人間と食事をする事も旅の楽しみの一つだった。

皿とグラスを手に彼の向かいの席に腰かけた時には、彼の手元のビールは更に量を減らしていたか。]
(40) 2021/09/26(Sun) 18:20:01

【人】 紅柱石 アンドレアス

覚えているさ。

[>>35言葉静かに頷いて、総菜を口にしながら彼の語るのに耳を傾ける。
こうした都市では夜も灯りが多いが、村や町単位ではそうした地域も多い。
青年の故郷もどちらかといえば後者の方だ。]

いずれは、村や街でも明かりが絶えなくなるのかもしれないね。
ふふ、そう言って貰えると私も嬉しいよ。

[いつもより笑顔の多い彼に合わせて青年もグラスを掲げる。
乾杯を交わして口にするビールは美味しかった。]

……え?
あるのかい、本当に?

[喉越しを楽しんでいる時に聞かれた言葉に、思わず目を丸くする。
僅かに身を乗り出して問うた後に言い添えた。]

勿論、信じるよ。

[まだ短い付き合いではあるが、彼が無闇に嘘を言うような人物ではないと思っている。]**
(41) 2021/09/26(Sun) 18:20:52

【人】 学生 ガラーシャ

― 喫茶店 ―

[自分の事を話すと、彼は、少ししみじみと旅の無事を喜んでくれた。>>38


ありがとう、ございます。
今考えると、母子の旅にしては、確かに、とても順調だった…と思います。
今も、旅は、好きですし。


[数か月もかかった旅。
今思い出せば、道中では色々嫌な目にあったり、排他的な場所できつく当たられたことも有った気がする。
けれども、いつも母親が側に居て、護ってくれた。
あの旅をもう一度再現したいか、といわれれば、正直首を振ってしまうが、かの旅は、確かに今も心の中で価値あるものだった。

そして、こちらからの問いに、彼はどこか慣れた感じで応える。>>39
(42) 2021/09/26(Sun) 20:23:42

【人】 学生 ガラーシャ

 
旅の方、なんです…ね。


[なるほど、色んな所で同じような質問を受けてきたのだろう。
ふわりとかわしながらも、昔の自分のように、心の中では何か思う所があるのかもしれない。
が、彼の笑みはそうしたことを、少なくとも表には感じさせなかった。
素直に、彼の故郷では珍しくない、という言葉に小さく息を吐く。]


そちらでは、みんな、こんなに綺麗な…


[と言いながら、彼の頬に垂れた髪を、そして流れで顔を見る。
そうだ、彼はとても、美しい。
まるで女性と見間違えるほどに。

…「ジェム」という存在があることを、知らないわけではない。
だけれども、彼らが身近にいないせいか、あるいは身近にいても、器用に隠しているせいか。
目の前の彼がそれである、という発想は、ぱっとは出てこなかった。]


…なんだか、少し、ずるっこい…気も、します。


[何故か気恥ずかしくなり、顔を伏せた。]
(43) 2021/09/26(Sun) 20:27:21

【人】 学生 ガラーシャ

[しかし、気を取り直すように注文したコーヒーに一回口につければ、また、少し顔を上げて問を投げかける。]


そうしたら、アンディさんは…
また、すぐ、ここを発つんです…か?
出立は、いつ頃の予定なんで…しょう。*

 
(44) 2021/09/26(Sun) 20:28:11

【人】 学生 ガラーシャ

― 夜の街中 ―

[前の席を案内すると、彼は自分が総菜を買った店に向かい、色々両手に持って帰ってきた。>>40
こちらもほどほどに酔っ払いだ。
掲げたグラスは彼のグラスと合わさりカチンと音を立て、そのまま口元に運ばれる。

一人で飲むのも、好きだ。
でも、彼と飲むのも、好きだ。
それぞれビールも食事も全く別の味になる。]


へへ、そう言ってくれるかな、って…
思ってまし、た。
そういう話、わりと、好きですもん…ね。


[精霊の話をふって、あっさりと信じる、と返す彼>>41にへらっと笑う。
もう、彼と初めて会ってから大分経っている。
我ながら、大分打ち解けてきたなあと思う。

気持ちの良い夜風、美味しいビール、気を許せる…友人。
ふわふわと、いい気分だ。]
(45) 2021/09/26(Sun) 21:05:57