人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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 ……うん、柚樹の全部が好きだし、欲しいと思ってるよ。

[こちらからも口付けを返して、薄く唇を開くと舌を差し入れる。

背中に腕を回すと、身体を引き寄せて熱を持って勃ちあがったものを腹の辺りに押し付けた。

直接触れられてもいないのに、こうなることは柚樹に触れていたからで、それは腕に押し当てられた胸のせいも大きいので。]


 ……あれ、使ってもいい?“挑戦券“。
 今すぐ現物は出せないけど。

[絡めた舌を吸い上げて、柔く噛んでから唇を離せば、言ってる意味は伝わるだろうか。

誕生日に貰った貴重なものだけど、夢の中でも有効なのかな。

どう考えても、こんなものオレに与えてよかったのかとは今だに思うんだけど。

使わずとも叶えてもらえる可能性はあっただろうかとは思わなくもないが、外だし公共の場だしともなれば抵抗が大きそうだから。
オレの我儘でもこれを持ち出せば、柚樹の罪悪感も少なく通るのでは、なんて。

挑戦内容はそうだな、“温泉で恋人とそういうことをする“とか?]


 出来ることと出来ないことがあるんだっけ……?
 お湯は汚さないようには、する、けど。

[一応の努力はしようと思ってはいる。
その場合はお湯から上がったところでになるのかな。
ちらりと脱衣所から温泉までの何もない平石が張られただけのスペースを見て。

したくなって限界が来たらのつもりではあるので予約みたいなものだけど、と首筋から鎖骨、胸元に唇を下らせる。

背中を緩く撫でると腰から臀部を下って、窄まりを掠めた指先でその先の割れ目を押し上げるようにして中へと指を沈めた。]*

[辺りを見回したとき、嗅ぎ慣れた香気に似た匂いに意識を引かれた。
 いつの間にかかけられていたブランケットがずり落ちたのに気付いて、拾い上げて畳み、ソファの上に置く。

 ソファから少し歩いてみると、カウンターの向こう、キッチンのテーブルで何か飲んでいる彼女の姿が目に入った]


  ああ、おはよう……。
  椿、腹減ってないか?
  減ってないなら自分で作るけど……。

  先、シャワー浴びてくる。


[声をかけて、返事を聞いて、それから螺旋階段に足を向けた]

【人】 一匹狼 “楓”

[椿の姿を見つけて声をかけた後、階段を昇り2階から屋根裏へ向かった。
 寝室へは随分長いこと入っていなかったような錯覚に囚われた。

 屋根裏で着替えを探してはみたが、あまり変わったものを身につける気にもならず、選んだのはダークグレーの半袖ポロシャツと色落ちしたジーンズ。
 まっすぐバスルームへと戻り、手短にシャワーを浴びた。

 鏡は見なかった]**
(21) 2023/03/09(Thu) 10:22:46

[初めて研究室で顔を合わせ、最初の講義で武藤の自己紹介を聞いた時こそ、"ウェーイ系チャラ男"と思ったけれど、ほんの数週間くらいでその印象は180度変わっていた。

同じ学部だから重なる講義もいくらかあって、出欠が誤魔化せる系のものでも彼は至極真面目に出席していることに、まず気付いた。

声が大きくてやたらと目立つというだけで、何かと漏れ聞こえてしまう会話からは人を馬鹿にしたりとか揶揄ったりというものは欠片も無くて。

ああいう人にありがちな、人を値踏みするような視線や素振りも全然、無かった。

気がついたら目で追うようになっていたし、美術館のことがある前から、気になってたし、もうきっとあの頃から、好きになっていたよ。]
 


[なのにあんまり誤解されてることが多いから、頭に血が上った私が爆発することもあったわけで。

あれ は、なんだっけ。"柚樹様を汚さないで"なんてたわけたことを武藤へ告げてきた後輩女子たちが居たんだっけ。

『馬鹿なの?ふわふわなその頭の中に詰まってるのはホイップクリームか何かなの?大体"汚さないで"とか私にどんだけ夢見てるのよ笑わせないでもうとっくにやってるわやりまくってるわなんならきもちいいわ』

────とか、だったかな。

武藤に負けず劣らずの声量で、そんなことをランチタイムの学食で吠えまくり。

"もうとっくに"のあたりで武藤に止められた私はドップラー効果つきの叫び声をあげながら退場するという、本人も聴衆もあまり遭遇したことのないだろう体験をしたのは昨秋のこと。

後悔なんかしてない。

武藤におかしな事を言ってくる輩が居るなら、何度だって同じことを言ってやるとは思っている。]
 


 …………?
 それはないな?

[武藤からの問いかけ には、聞き終わるなり被せ気味に返事をした。

噛んだり無茶振りしたりしない武藤。
……つまり、すごく紳士な武藤ということなんだろうか。

なんでこんなに、こんなことで火が点いてしまうのかなと思うことはあれど、別にそれを止めて欲しいとかは、ちっとも思ってないのだし。]

 "この武藤"が良いし、"この武藤"じゃなかったら気付くと思うよ?

[多分だけど、私の五感全部を欺けるような武藤が居るなら、それはもう、もはやもう1人の本人みたいなものなのだろうし……いや、それでもきっと解るな?とは。

そんな会話を続けていたものだから、もっと沢山くっついたいなと思ってしまっても、仕方がないと思うんだ。]
 

[自分でも、するなと言いつつ密着するという、矛盾溢れた言動になっている自覚はあるけれど、でもどうしても武藤に触れたくて。

どうしよう、お湯から出るべき?いや出るべきじゃなくて、出なければ、なんだけど。

すっかり勃ち上がったものが、大きく開いた足の前、腹下を擦るように動いても、もう怯んだりとかはしなかった。

むしろ、嬉しい……なんて、思ってしまって。]

 …………ぇ……?

[大きく目を見開くことになったのは、忘れていたわけではないけれど、口に出された"挑戦券"という単語。

それは、2ヶ月前に誕生日を迎えた武藤へのプレゼントの一つ。

武藤へ名前刻印つきのピアスは贈ったものの、経済的及び心理的事情で片耳分しか用意できなくて。

なにかもっとあげたいのになと悩んだ末の"肩たたき券"的な、"挑戦券"と"真実券"のセットだった。前者が2枚、後者が3枚だったっけ。

クリスマスに、武藤と"真実か挑戦か"というゲームをしたのになぞらえて、言われたことは何でもするor何でも言う、という回数券。
電車の回数券に似せた風にPCで作って、厚紙に印刷したのを渡したのだった。]


[未だに1枚も使われてはいなかった、その回数券。

────"温泉で恋人とそういうことをする"。

ひく、と喉が引き攣ったけれど、嫌とは言えなかったし、言わなかった。
嫌だと私が告げていたら、武藤はあっさり引いてくれたのだろうけど。]

 ……わか、った……。

[でもそれは、"武藤にそう乞われたのなら仕方がない"と私の心に逃げ道を作ってくれる、武藤の優しさでもあったのだと、私はとうに気付いていた。

武藤の視線を追ってちらりと視線を巡らせれば、屋根が突き出たスペースの端には、ちゃんとカランやシャワーもあった。2人分。

じゃあ、まあ、"中"も洗えるな……なんて思いを巡らせてしまった私は、挑戦券なんて渡されずとも、武藤とする気しかなかったよね、と、苦笑いしたくなる。

でも、だって、昨夜はあんまり平静ではない状態で繋がってしまったのだし。

私だって、ちゃんと武藤と、愛し合いたいんだよ、と。]
 

  そうね、少し。


[答えて、シャワーに向かう楓を見送る。
 先に野菜を用意しておこうか、と、待つ間に人参とブロッコリーをコンソメで軽く煮て、サニー・サイド・アップを二つ。

 お腹は減っていないのかしら、と考えて、なんだかおかしくなって吹き出してしまう。その場合、喰べられるのが何かなんて火を見るよりも明らかだ。自分はそれを望んでいるのだろうか。決して、そうして欲しいわけではないけれど。]


  (それならそれで、構わない)


[その思いはずっと変わらない。それで僅かな間でも平穏を得られるのなら。]


 …………ぅ……っふ、

[でもここは露天な以上、声は殺さないと、と息を飲みつつ、辿る唇を背を反らしながら受け止める。

胸元に落ちてきた唇にも、もう嫌だという気持ちは欠片も沸かなかった。]

 ん……っ。

[指が腰を辿れば、察したように少しだけ前傾気味になって武藤の指を受け入れる。

常にはない浮遊感の中、固い指が敏感なところを擦っていくのに、甘い吐息を漏らしながら武藤の首へとしがみついていた。

目の前には、興奮にいくらか赤く染まった武藤の耳があって。]

 ────とら。

[囁いた時の効果を重々承知しつつ、私は足の間の武藤の屹立にそっと指を伸ばした。
きゅ、と指先で、ごくごく軽く、握りしめて。]
 


 したい。
 …………させて?

[告げながら、はくりと耳朶を囓ったら、いや、囓らなくても、意図は正しく伝わると思う。

武藤の記憶が戻らない間、もしかしたら、こういうことをするのは、もう二度とないのかもしれないと、ほんの少し覚悟をしていた。

武藤の全部、もう一度確かめさせてよ……と、風呂の縁石に座ってもらって。

こんな明るい昼日中にこれをするのも稀なことなら、木々の葉が揺れる青空の下で……なんていうことは初めてのこと。

長閑な空気の下で愛しい人の怒張したそれを見つめるというのも気恥ずかしい心持ちだったけれど、でも躊躇なく口内に含んでいた。

相変わらず、"喉を開いて"なんていう技術は習得できていないのだけど、でも、きもちよくなってほしくて。

舌を強く押し当てながら、窄めた唇で、できるだけ奥まで武藤を招き入れた。*]
 

[柚樹の最初の印象はまず男だと思っていたのもあって、美術館の一件で話すようになるまでは“王子様とか呼ばれているらしいイケメンのクールガイ“ではあったのだけど。

馴れ馴れしいことと声がでかいのは事実なので、ウザいと思われてないかなとは少し心配はしてたかな。

かわいいと思うようになったのは、笑った顔を見てからだし、生まれつきそういう生き物というわけではない。

美術館に向かうバスに乗り込む前には好きだと思っていたからオレの方が先だと思っていたのに、その前から好きだと思ってくれていたことは純粋に嬉しかった。
どっちが先とかは気にしないんだけどね。

よくよく考えたら、まだ言葉を交わし始めて数時間程度で踏み込んできてくれた時点で柚樹が人のことよく見てるってことはわかることだったから、ちゃんと見てくれてたらしいことも意外ではなかった。

オレのために怒ってくれるとこもね、嬉しいと思うし、学食で爆発した時は照れてる場合じゃないのに途中までその口上を聞いてしまっていたし。

あれ以来“やりまくってるって本当?“みたいな話を振られることが多くなったのがちょっと、困ることがあるかなくらいで。

オレはどう思われてもいいんだが、柚樹のそういうとこを他人に想像されるのも嫌なのでっていう。]


 ……よかった。
 オレと全く同じだとしても、そっちと何かあるのは嫌なので……。

[偽物のオレが客観的に見たらまともな、それこそ風評なんてないような場合でも“この武藤“が良いし、きっとわかると食い気味に答えるのに、じゃあお互い同じ気持ちなんじゃないかな、とは。

一緒にいた時間込みでお互い好きだということは嬉しいことだし、テーマパーク行った時だったかな、“会うたび、話すたび、顔見るたび、好きになってくのに、どうすればいい……?“と問いかけられたことを思い出して。

尚更に記憶が戻ってよかったなと心から思うし、今こうしていられることが幸せだと実感するのは美術館から還ってきて抱きしめた時の感覚に似ているなと思いながら、抱きついてきた身体を抱きしめ返した。]

[重なった胸元の下、体の間にある自身の熱が押し当たって擦り付けても腰が引かれる様子もなくて。

このまましたい気持ちが強くなったところで、なし崩しに挿れたりしてしまったら柚樹もいろいろ気にするかもしれない、なんて。

拒まれないだろうことも予想はしていても、この方がお互い気兼ねなく出来るんじゃないかなとは思ったから。

“真実券“は3枚あるけど“挑戦券“は2枚だけだから、ほんとに貴重ではあるのだけど、こんなところでする機会もなかなかないのだろうしと、ここぞとばかりに使ってしまった。

真実か挑戦かゲームは柚樹がものすごい弱くて、あれこれと無茶な要求をしたというのに、こんな券を作ってくれるくらいには、オレが何を言い出しても許してくれるってことなんかなと思ってしまう。

その最たるものが柚樹の両耳に開いた小さなで穴でもあるのだけど、と半ば強引に開けてしまったことを思い出して、耳に光る銀の輪を見つめた。]


 ……じゃあ、しよ?

[わかったと呟いて返すのに、わかりやすく笑みを浮かべる。

昨日の晩は意識も朦朧としていただろうし、一回しかしてない……、なんて。
朝から燻りを抱えたままでいたから、早々に唇や指を肌に辿らせ始める。

受け入れるようにしがみついてきた体の、浮いた腰の下、指を深めに差し入れた中を緩慢に擦って。

するなら準備しないとなと深くへと指を押し込もうとしたところで、耳元に囁かれた愛称に、ずくりと腹に擦り付けていた雄芯が熱を増すのに、思わず指を止めた。]

 ぁ……、

[次いで手のひらで包まれた屹立が脈打つ感覚に小さく声を漏らす。

早々にもう挿れてしまいたいと思い始めていると、“したい“、“させて“と囁くのがそっちの意味ではないとわかったことに噛まれた耳が余計に熱くなった。]


 ん、してくれる……?

[お湯から身体を上げると、ちょうど気候に寒さは感じなかった、どころか体が内側から熱いから肌寒さが心地よいくらいで。

外気に晒された下肢の熱源が涼しさを覚える前に、熱く柔らかい粘膜に包まれて、また血液が其処へと流れ込むのを感じていた。]

 っ、ふ……、

[先程まで入っていたお湯より余程熱く感じる口内の中、ひく、と芯が痙攣する。

眼下にある顔を見下ろせば、開いた脚の間に途中まで竿を咥え込んでいる伏し目がちな顔が見えて。

なるべく深くまで招こうと口いっぱいに自分のものを受け入れていく表情に昂りが増してくる。]


 ゆずき……、っ……やらしくて、かわい……、

[いくらか窄められた頬に手を触れて指でなぞると、頬の内側にある熱いものが意識されて。
じわりと滲み出した液を舌腹に擦り付けた。]

 んっ……ぁ、……そこ……、
 上手、……だよ、

[先端の太い箇所から竿の境目に這う舌だとか、深くから浅く滑らされた唇の加減に息が荒いでくる。

喉を開くとかはオレが一度だけ口走ったせいで、覚えようとしてくれているらしいのだけど、そんな必要は全くなくて。

本当にしてもらう度に上手くなってるからただでさえ耐性がない……、有り体にいえば早漏な身としては達するのは避けたいところなんだけど。]

 挿れてほしくなったら、いって……

[なんて、挿れたいと此方が言い出す方が先のような気はしているのだけど、堪えるようにくしゃりと黒髪を掴むと眉を顰めた。]*

【人】 片連理 “椿”


  お野菜と卵はできてるわ、
  他に何か要るかしら。お肉も焼く?


[尋ねつつ、小皿に盛った卵と野菜をテーブルに運ぶ。マテ茶も温かいものを淹れ直した。
 何でもない日常のひとこまに見えて、自分たちには得難いものであることが少しかなしい。
 もうすぐ終わる夢ならば、今くらいはこの日常に浸っていたい。そんな気もする。]
(22) 2023/03/09(Thu) 14:06:35
[囁きには乗せず、声にも出さず。胸の内だけでひっそりと呟く。

 自分にはついぞできなかったこと。
 彼にまだこの先があるのなら、たとえ絶望しかなくても、正しい道など存在しなくても、その中で一番ましな道を歩んでほしいと、そう願いながら。]**

[食べたくない相手を食べたとしても、得られるのはほんの僅かな平穏。
 飢餓感という話であればひと月もしないうちに戻ってくるし、限界まで耐えるとしても3ヶ月が限度。

 もう、同じことを繰り返すべきでない。
 そう思っても、その次を考えるためには、目の前の飢餓にだけはどうにか対処せねばなるまい]

[いっそ、恐ろしいのを耐えて死を選ぶべきなのだろうか。
 これまで何度か思い浮かべては放り捨てている考えがまた浮かび、その度についてくる理不尽さもまた覚えた。

 生きてはならない種が存在するなら、なぜ、生み出されるのか。
 この世に生み出される以上は、生きていいのではないか。
 全ての人に生きる権利があるのと同じように、全ての動物に生きる権利があるはずで、そうなら魔物でも化物でも呪われた獣でも同じように生きていいはずではないのか。

 どうすれば希望が得られるか、いくらかでも“正しい”と言える道に近づく可能性はあるのか。その答えなど出そうにないけれど、少しでもマシな道を選びたいという思いはあった。
 それが純粋に楓の心の中から出でる思いなのか、彼女の祈りが届いた結果なのか、はっきりと知れる機会は無いかもしれないが]

【人】 一匹狼 “楓”

[バスルームから出ると食事の用意ができていた>>22。着替えを片づけるのは後回しにし、まっすぐにテーブルに向かった]


  いつもありがとな、椿。
  肉は今はいいかな……、それよりパンと……


[温かい飲み物をリクエストしようとして、茶が用意されているのに気付き、席に着いて手を伸ばす。
 先刻感じた独特の香気はこれらしい。物珍しげに口に運び]


  ……飲み物の香りじゃない気がするな……これ。


[苦手な匂いでこそないのだが、言った通りの違和感に首を傾げることになった。
 そのあとはゆっくり食事の時間を過ごすだろう。この時間では朝昼兼ねたものだろうか]*
(23) 2023/03/09(Thu) 15:09:56
[のんびりとした日常風景。
 今を逃したら二度と得られないかもしれない稀少なもの。

 楓にとっては現実逃避でしかなくとも、もう少し楽しんでいたい気持ちもあった。

 今日の夜が明ける頃には、どちらからともなく元いた場所・時間へ戻ることになるだろう。楓がそのことに気付くことはないかもしれないが]**


[女にしては背が高くて男顔というだけで、さして愛想もなければコミュ強とはほど遠い自分より、武藤の方が余程に"王子様"だと思っていたよ。

人の輪の中心で屈託なく声をあげて笑っている笑顔とか、一見がさつなように見えて、その実、地味目な後輩女子とかにもマメに声をかけてチョコ菓子を配っていた姿だとか。

だからあの日初めてまともに会話して、"武藤君"とおずおずと呼びかけた自分に対して、"君とか付けなくていいのに"と言ってくれたのは、すごく嬉しかった。

"トラとかトラちゃん♡でもいいぞ"という、その難易度はあまりに高すぎたから、結局あれからずっと、今も、"武藤"呼びになってしまっているけれど。

武藤のご実家に行った時は、すごく頑張って"景虎さん"呼びしてみたものの、お互いなんとなく居心地が悪くて、ご実家を出た直後には再び"武藤"呼びに戻っていたっけ。

……で、本人が"トラとか"と言ってた割には、今、「とら」と呼びかけると挙動がおかしくなってしまうのだから、微妙に理不尽と言うか……いや、悪いのは私なんだろうな、とは。]
 


「そう。真実か挑戦かゲームは、じゃんけんで勝敗つけ始めたところ、私が笑えるほど弱いものだから、途中からトランプ勝負にした。それでもやっぱり弱かった。

何回連続で負けたんだっけ。5回くらい?

あんまりに負けるものだから武藤は途中、手心を加え始めて、私が「遠慮はしないで」って言い出すことになって。

正直、武藤のあの時の優しさは有り難いものではあったので、そのお礼も兼ねての誕生日にあげた券だった次第。

……なので、何を言い出しても許すよというのとは、ちょっと違う、とは思う。

とはいえ、"挑戦"で、"恋人にピアスを開けてもらう"なんて、かなり重いお題を出され、挙げ句それを承諾してしまったのだから、それを越える拒否事例なんて、そうそう生まれない気はしているよ。]
 


[私の"したい"と"させて"は正確に伝わったようで、武藤はすんなり縁石に腰掛けてくれた。

常ならベッドの上でする行為、こうして、椅子に座る風にしている武藤の足の間、跪いて……みたいな姿勢は、あまり取ったことがない。

ましてや今はこれ以上なく明るく、春の温かな木漏れ日がちらちらと皮膚に降ってくるような場所。]

 ……っ、ぅ…………ん……ッ。

[いつだっけ、武藤のって大きいよねと告げたら、目を白黒させていた。

件の"喉を開く"というのが、乞われたものの、理解できなくて。
後日、調べ調べて、辿り着いたのが、"無修正動画"というものだった。

タイトルが"咥えきれない巨根を云々"みたいなものだった記憶があるのだけど、それを見た時に私は首を傾げたのだった。武藤の方が大きいよ?って。

なかなか上手にできなくて、苦しくなってしまうのは武藤のが大きいからなのかな?と思い至り。

他にも学びのためにいくつか……いや、けっこうな数の動画を見てしまったのだけど、なるほど、"自称巨根"にはお粗末なものも相当数混ざっているものだなという知見を得ることができたのだった。]
 


[お互い初めてだったから、最初のうちは戸惑うこともたくさんあって。

私は痛いわ居たたまれないわで、身体の緊張もなかなか取れなかったくらい。

緊張するのはお互い様なのに、あの頃は武藤ばかりたくさん頑張らせてしまったから、いくらか慣れた今は、私も武藤にきもちよくなって貰いたいと、思ってるんだよ。]

 …………っ、ん……ぅ、

[ぺろ、と舌先で切っ先に滲んだ液を舐めあげる。

口に含むままだと、疲れてあまり動けなくなってしまうから、唇と舌を雄芯に滑らせるようにしたり、はくりと上の方だけ口に含んだり。

舌腹に擦り付けられる雫も、全部飲むつもりで舌を動かし、"上手"の言葉に目を細め。]