人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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[どうやら私は、プールや海に行ったら騎士の護衛よろしく武藤に保護される運命にあるらしい。

護衛されているのは、か弱い兎とか羊とかじゃなく猛獣なんだけどな?などと思ってしまう私は、武藤に言わせるときっと自覚が足りないのだろう。でも、なあ。

もちろん、武藤と一緒ではないところ、部の合宿とかでなければ海やプールに行くつもりはないし、ましてや、混浴のお風呂に入る理由なんて、一つもないし。

そのあたりの心配は無用だとは思うけれど。

いつか行こうね、武藤。
ああ、混浴じゃなく、海とかプールに。

長いこと海に行っていないから、海が良いな。]
 


[うん、割と思っていた。
"お湯に入ってたら見えてない"って。

あと、お湯に入っているうちは、"入浴しています"という大義名分っぽいのがあったけれど、そこからわざわざ出るということは、性行為をしますと宣言するようなもので、どうしたって気恥ずかしくはなってしまう。

まして、ここは屋外で、そよぐ柔らかな風が全身を擽るような場所なのだし。]

 ……ぅ"…………、うん、まあ。

["好きだよね"と確認するように言われてしまい、戸惑いながら小さく頷く。

確かに言ったよ。後ろからするの、好き。ベッドの上でも、それ以外でも。

他の誰にも屈服なんてしたくないけれど、その……動物どころか、"武藤だけの雌"になったみたいな感じがして、それに、ぞくぞくするほどの興奮を覚えてしまう。

この先の生涯、武藤以外の誰とも身体を重ねるつもりもないけれど、こんなことを許すのは、本当の本当に武藤だけだよ。]
 

 …………っ、…………ん……、

["いっぱい濡れてて"と"かわいい"の繋がりが全く解らなくて 、そんなこと言われてもと思いながら、崩れそうに揺れる膝を、そうはならないように必死に耐える。

武藤の眼前、自分でもどんな風なのか見たこともない性器を晒すのは羞恥の極みで、なのに、貫かれるのとは違う快楽があるのも否定できなくて。

もっとしてと言わんばかりに、入口が誘うようにはくはくと開閉している自覚はあれど、全くもって、自らそうしているわけじゃない。

とろりと太腿を伝いかける体液の感覚にぞくりと身を震わせた直後、武藤の舌がそれを舐め取るのも解ってしまって、いたたまれなさに小さく首を振った。

身体を繋げることに慣れたように、いつかこの行為も、自ら足を開いて「いっぱいして?」なんて言うようになったりするんだろうか。

とてもそうは、思えないな。]

 ……ぁ、むと……っ、……も、

[欲しい。貫いて欲しい。
舌じゃなくてもっと固くて、熱いもので、奥まで。

乞おうとする直前、武藤の側が動いてくれていた。]


 ……っふ、ぅ…………っぐ、

[馴染んだ感覚が、容赦なく奥まで突き上げていく。

踵が浮いてつま先立ちのようになり、上体がかくりと下がっていこうとしてしまうのは、逃げようとしているものではなく、むしろ、もっと奥までと乞うような体勢でしかなくて。

武藤の全部が収まったところで動きが止まり、互いに小さく息を吐く。
どくどくと脈打つような感覚は、武藤のものなのか、自分の心音なのか、もうよく解らなくなっていた。]

 !?……っぁ、……ぁ、ぅ……、

[え、口が開いてしまったら、むしろ声、出てしまいそうなんだけど!?と、困惑の前に、武藤の指が顎を捉えてしまうと、自分ではもうどうすることもできなくて。]

 ふ、ぅ……ッ、…………ぅ、

[好き。奥をかき混ぜられるのも、強く貫かれるのも。

容赦なく、武藤以外の誰も触れたことのない最奥をこじ開けるようにされて、ごりごりとかき混ぜられれば、視界に水の膜がかかり始めた。]
 


[きもち、いい、と訴えるように、歯に当たる武藤の指を柔く噛みながら吐息を零す。]

 んぅ……、ぃ……い……ッ、

[ぞく、と、寒気に似た快感が背筋を駆け上っていくのと同時、隧道がずくりと熱を持って動き始めるのを感じていた。

武藤はどうやら、自分早くに達してしまうことを気にしている──平均的長さがどのくらいのものなのか、もちろん私は知る由はない──らしいのだけれど、むしろ、こんな快楽、長く続いてしまう方が地獄な気がするよ?

きゅう、ぎゅう、と己の意思関係なしに武藤を搾り取ろうとするかのような蠕動が始まって、締め付ける感覚に背を震わせる。

もっと、早く、いっぱい……と、身体の底から浮き上がってくるような、急くような思いが胎内を渦巻きつつあることは、なんだか不思議な気持ちで受け止めていた。

  欲しい。
  武藤が、欲しい。

  武藤の、子が欲しい。


沸き上がった思いの源に気がついて、見開いた目から耐えてた涙がぽろりと落ちた。]
 


[  そ、か。
  私、多分、排卵日……。


現実で似た状況になった数ヶ月前、私は相当に酔ってもいて。

自覚がないまま、避妊具なんて要らない、武藤が欲しい、と迫ってしまったことがある。
あの時は、武藤を相当困らせた記憶ばかりで。

好きな男、強い雄との子を成したいというのは生き物としての当然の摂理かもしれないけれど、そこまで私はケダモノなのかと笑うしかない。]

 っら、ぁ……っぱい、……ょ、だい……ッ!

[武藤の指が邪魔をして、言葉もままならないけれど、いっぱい欲しい、いっぱい注いで、と。

この場が夢なのを幸い、互いを隔てる薄膜の不在に満足気に目を細め、自ら腰をゆらめかせてみせた。*]
 


  近くの村は、ここ。
  ここから、ずっと北に向かうの。


[カウンターの上のメモパッドを一枚千切って、鉛筆で地名を書きつけた。彼の知る地かどうかはわからないが、少なくとも、知らない言語ではないはずだ。

 大事なことは伏せたまま一瞬の希望を選んでしまったことは、きっと罪でしかない。
 それは彼を更に絶望に落とすかもしれない、おそらくは間違った選択で。

 許されたいとは思わない。許されていいとも思えない。最後の最後まで、正しいことは何ひとつできなかったけれど。

 それでも、“そうしたかった”。]**

[周囲を威嚇してまわるのが騎士という例えが正しいかはともかく、割と普段からそんな感じではあるので。
いや、何もないのに威嚇したりしたことはそんなにない……、はずだけど。

市民プールに行ってお互い猛然と泳ぐだけみたいな光景の方が想像には易いものの、ちゃんとデート的な感じで海に行きたいのは確かだ。

山育ちだから海は行くだけでテンションが上がるので。

山は山で好きだけどね。
今のこの場所も周りは山ばかりで居心地が良いし、来られてよかったなと思ってるよ。

そんな居心地の良いところで爽やかな天気の下で爛れた行為に至ろうとするのが居た堪れないのは、わからなくもない。

記憶を失くしていた時間はほんの1日にも満たないはずなのに、長い時間こういうことも出来ていなかった気もするし、二人きりになると触れたくなってしまうのも既によく知ったことだった。]


 うん……、オレも好き。
 柚樹がオレのものになったみたいで興奮する。

[どんな繋がり方でも好きなのは知っているし、自分自身そうなのだけど。

柚樹を自分の所有物や雌として扱うようなそういう動物的な感覚で求めてしまうことに自己嫌悪があって、ベッドの上であっても後ろから抱くようなことはあまりしようとしなかったのは少し前までの話だ。

オレ以外には許さないのも知っているから嬉しいのもあるし、オレも柚樹以外とするつもりはこの先もない。

お互いに匂いや味が好きだとか興奮するとか、やっぱり動物みたいな気しかしないけれど、腰を突き出されて開いた脚の間に唇を寄せた先、溢れてくる蜜や雌の香りに脳が眩んだ。

意志を持っていそうに開閉する陰唇に吸い寄せられるように舌を差し入れて。
もっと深くへと誘うような内壁の動きに応えるつもりで指を押し込んでも、足りないと訴えて締め付けてくる様子に気づけば此方の雄も再び熱く張り詰めていた。

いっぱいして?とは口で言われずともそう感じていたけれど、なんて。
でも、もっと欲しいものがあるのはとうに伝わってはいたから。]


 ……っ、は……、柚樹……、

[先端のみを埋めた後に、一息で貫ける程度に綻んだ中は相変わらず締め上げる収縮は繰り返しても、すっかりと自身の形を覚えているように収まりが良く感じる。

口内に指を差し入れた理由は声を殺させるのには適さなかったかもしれないが、口を塞ぐのはさすがに乱暴だと思って。
それに、舌をゆるゆると撫ぜる動きをしてしまうのも愛撫には変わりないから。]

 ……んっ……、気持ちいい……?
 なか、すげ、うごいてて、きもちい……よ、

[指に甘く歯を立てられる固い感触と、零される微かな喘ぎに応えて、深くに押し込んだ切っ先で奥をごつ、と突いては粘質の音を立てて内側を撹拌する。

抜け落ちないように腰を引くのも、体が感覚的に覚えているらしく殆ど無意識に入口付近まで滑らせて、浅くざらついた天井を擦り上げて深くを突き上げた。

次第に抽挿の速度が増せば、中の拍動も早まって精を搾るような動きに変わってくる。]


 っ……いい、けど、イきそうになる、から……

[あんまり長くもたなかったらごめん、とそれに不満を溢されたことはないのだけど。

むしろ早くとねだるように蠢く内壁の挙動が常以上に性急に感じられるのは熱に浮かされているせいだろうか。

諸々の周期だとか一般的には引かれそうな部分に記憶の容量を割いているものの、所謂危険な日というものは理解していても、その時になると柚樹が常以上に乱れて求めてくる理由は理解していない。

前にそのタイミングでした時は、何とか理性を保って諌めると避妊も徹底したものの、最終的に意識が飛ぶまで抱き潰せばいいと乱暴な解決策をとったことはある。
でも、あれはひどく酔っていたせいだと思っていたのもあり。

気持ちが昂るほどに、奥まで犯して、精を注いで孕ませてしまいたいという欲求で頭がいっぱいになるのは常のことなのだけれど。

本来なら隔てるものがあるはずの中に、直接熱い胤を撒きたいという慾が殊更に擡げてくるのは本能的なものかもしれない。]


 ッ……、ゆず、き……、っ

[舌を撫でていた指を口から引き抜くと、衝動に任せて両手で腰を強く掴んで荒く内壁を擦り下ろした熱杭を勢いよく奥まで打ちつける。

脳が白んで頂きが見えかければ、叩き付けるような腰の律動が速度を増すと奥を幾度も突き上げて。]

 っあ……、ッ……、く……、
 おく、いっぱいあげる、から……
 ぜんぶ、うけとめて……、ッ……

[再び次第に体が前傾するまま、胸を背に重ねると、逃げるはずもないのはわかっているのに、繋ぎ止めるように頸に強く牙を立てた。]*


[────"柚樹がオレのものになったみたいで興奮する" 、とか。

そんなことを思われても、嬉しいと感じるわけがないし、嬉しいと思う日が来るわけないと、武藤と出会う前の私はそう信じて疑っていなかった。

なのに武藤にそう言われ思われるのは、何故だろう、たまらなく嬉しくて。

情事の時でもそうでない時も、乞われたことは極力叶えようとしてしまうのは、私は武藤のものなのだと無意識下思っているからだろうし、武藤に負けず劣らずの独占欲もある。

いつだったか、"あり得ないけれど相手が浮気したらどうする?"という話をしたことがあって。

私は、"浮気相手殺して、武藤も殺して、私も死ぬ"と思った。

武藤は、"無理矢理にでもオレしか見えないようにする"だって。

どちらもまあまあ剣呑なお話だと思うけれど、それを聞いて互いの執着心に引くどころか喜んでしまっているのだから、ある意味お似合いなのだろうな、とは。]
 


[最初は内臓を無理矢理広げられるような圧迫感だとか、息苦しさだとか。

かき混ぜられる鈍い痛みだとかを感じていたそこも、すっかり武藤の形を覚え、奥を満たされるだけで身体が勝手に更に奥へを受け入れるような蠕動を始めてしまう。

奥を突かれるの、すき。
よく解らないけれど、入口に近いところを擦られたりするのも。]

 ……んっ…………っぁ、ぁぁッ!

["気持ちいい?"の声には、声を殺しながらこくこくと頷いて、けれど、抜けかかったあたりから、ずぷりと貫くように穿たれるのには、耐えきれない嬌声がどうしても漏れてしまう。

木々の葉ずれの音に近く遠く聞こえる鳥の声、温泉が湯船に注がれる静かな水音に混じり、いかにも卑猥な粘るような水音が絶え間なく響くのにも、段々頓着できなくなりつつあった。

思えば、武藤に口を塞がれていてちょうど良かったのかもしれない。

喘ぎ声はともかく、今日の私は何を口走り始めるか、解ったものではなかったから。]
 


 …………ん、ぅ……ッ。

[それでいいよ、とか、大丈夫だよ、とか。

"イきそうになる"と申し訳なさそうな声がする のに、それで全然構わないのに、とばかり、口で言えない分、ねだるように意図的に彼を締め付ける。

抽挿がうねる襞をかき分けるようなものになれば、自分で自分の首を絞めるようなものなのだけど。

かまいやしないとばかり、もっと、と武藤の動きに合わせ、もっと深くにまで受け入れようとするかのように、かくかくと腰を揺らしてしまった。

ここが夢の世界で本当に良かったよ。

このタイミングで現実、旅行に来ていたら、将来のこととか全部放り投げて、私を孕ませろと武藤を恫喝しかねなかったと思う。

日に幾度も行為を重ねるのが不思議ではない私たちだけれど、似たことがあったあの時、私を抱き潰すまで抱くのはさすがに大変だったと思うし。]
 


 ぅ……ぁ、……っと、ら……とらぁ……ッ

[声を殺そうという理性はぎりぎり残ってる。

漸くに舌を犯していた武藤の指が外されて。
強く揺さぶられながら、呼びたくても呼べなかった名を幾度も呼んだ。

イく、イッちゃう、と、譫言まじりの喘ぎを零しながら、頭がまた一段かくりと落ちて、代わり、尻は突き出すように高く掲げたまま。

灼熱が奥を抉る度に、離さないとばかり内壁が絡みつき締め付ける挙動も、強く早くなるばかりの中、視界が真っ白に染まっていく。]

 ぁ!……は、ぁん……ッッ!!

[頸に深く刺さる歯と、重なる鼓動と。

身体の奥の奥、どくりと爆ぜるような感覚と共に飛沫が叩きつけられるのを、私は確かに感じていた。]
 


[ふー、ふう、と獣の呻きに似る吐息は、きっと私だけのものではなくて。

最後の方、ろくに力が入らなくなりつつあった膝が、限界とばかりにかくりと折れたら、武藤の腕に抱き留めて貰えたかな。

でも結局のところは立っていられなくなった私は、凹凸のない艶やかな平石の上、へたりと腰を下ろしたのだった。]

 …………む、とー。

[とても気持ち良かったけれど、でもこっちは寂しかった、とばかりに、両腕を広げて見せたら、願いは叶えて貰えるだろうか。*]
 

[メモに書かれた地名を見る。
 その名に覚えはなかったが、知っている言葉なのはわかる。
 狼となってから彼が向かった旅先は多岐に渡る。道中や旅先の地図を調べれば手がかりがあるかもしれない。

 これまでの生活を切り上げての旅となれば、帰って即日旅立つわけにはいかないだろう。
 目的地を具体的に定めるまでの間、あの地での生活を終える準備を同時に進めればいい]

[差し出してくれたメモを受け取った直後、彼女の腕を掴んで引き寄せた。
 抱き締めたかったのだ。
 ほんの少しの間でも、彼女を腕の中に感じたかった。

 再会を望んでくれているとわかるから。
 一時の戯れではないと信じられるから。

 彼女はこれまで、前向きな希望を口に出さなかった。
 その彼女が『一緒に』と言ってくれるのだから、その心のままの望みを叶えようとすることに迷いなどあるはずがなかった

[人を自分のものにしたいとか、オレも考えたことはなかったよ?

自分を理解して、寄り添ってくれる誰かがいつか現れたら良いとは思っていたけど。

こんなにも強く何かに執着するような心が自分にあるとは思ったこともなかったし。

オレの口にする言葉なんて大抵が思い付きなのだから、聞かないでもいいのにと思うことは多々あっても、叶えてくれようとするのが嬉しいから、なかなか反省する機会もないくらいには、甘やかされてる自覚はある。

もし浮気したら、なんてことはあり得ないとは思いつつ、殺すとか監禁するとか、互いに随分と物騒なことを口にしても、それだけ思ってくれてるんだなと嬉しくなったし、引かれもしないことがありがたかったのだから、微笑ましい話なんじゃないかな。]


 っ……、ゆずき、かわい……、

[柚樹の好きなとこは全部覚えてるから、問わなくても中の挙動や溢れてくる液でそれは伝わりはするのだけど、確認してしまうのも癖のようなもので、声を殺して頭を縦に振る様子に薄く笑んで。

耐えきれずに漏れ出した風な嬌声があがれば窘めるように舌を軽く押したけれど、堪えきれないほどの快感を拾っている様子に興奮してしまうところもあって、深くを暴いて揺さぶるような挙動を止める気にはなれずに腰を打ち付けた。

早々に達するのを堪えようとするのは無理そうだというのは、促すように締め付けてくる中と、深くへと誘導して揺らされる腰に昂りが増してしまうと理性の箍は完全にどこかへ行ってしまった気がする。

もし夢の中じゃなかったら、あの時みたいに窘めることはできたか自信はあまりない。

むしろ抱き潰したいと思ってしまうくらいだから、あの時も大変だったという感覚はなくて、直接中へと注ぎたい欲求を堪える方がつらかったくらいで。

意識がなくなったら起こすから、とまではいかなくても。]


 ……っん……、いっぱい呼んで……、

[幾度も名前が呼ばれるのに内壁を押し上げる質量が増すのを感じながら、胎内を全て満たしてしまいたいと深くまで幾度も突き上げる。

絶頂の兆しを伝える蠕動と、譫言めいて零される声に、限界を訴えて膨らんだ雄芯が大きく脈打って。

イッてと告げる代わり、項垂れて差し出された形になった頸に犬歯を食い込ませた。

最奥で熱が爆ぜる感覚と共、ビクビクと跳ねるように脈動する雄芯から勢いよく吐き出された精を胎内の奥の奥に注いで。

柚樹の全部を貰うから、孕んで、と薄く開いた口から脳直に溢れてしまうくらいには、思考が溶け切っていた。]

 っ、ぅ……、やば……、

[さっき一回出したばかりだというのに、多量に吐き出され続ける胤が胎の中を満たしていく感覚に背を震わせる。]


 ……ふ………、柚樹……、
 いっぱいになってるの、わかる……?

[下腹に手を伸ばすと指先でなぞる。

腹の上から中に埋まったものを辿るように指を滑らせると結合部に辿り着く途中、膨れた陰核をぐり、と指先で押して。

膝が崩れそうになるようならばそれを支えて抱き抱える腕に力を込める。

いよいよ立っていられなくなったらしい柚樹の体が崩れるように腕にかかる重みが増すのに合わせて床へとそっと下ろした。

ずる、と抜け落ちた陰茎からぼたりと白が石の上に落ちるのも気に留めずに膝をつけば、目線を合わせて広げられた両腕の間に体を寄せる。]


 ん……、
 
[背中に腕を回すと体を引き寄せて腰に辿らせた手で尻の下から持ち上げるようにすれば、太腿の上に柚樹の脚が乗るようにしながら抱き寄せた。

顔を上げて少し上に来た顔に唇を寄せると、幾度か顎や口端に唇を付けて唇が重ねられるのを待って。

重なった唇を甘く噛んで、熱い吐息を口内に注いだ。

胸を合わせて身を寄せると、腹の間に挟まった冷めやらない熱の先端からどろ、と溢れた残渣を下腹に擦り付ける。]

 柚樹……、好きだ。
 愛し……、てる、よ。

[口付けの合間、言いつけない言葉に微かに笑んでみせた。

いつでもさらりと言うのは難しくても、言いたいとは思ってるんだよ、オレも。]*

[甘えてくる体重に感じるのは、言葉にするならば愛しさだ。
 運ばせる気しかないその様子に、お前なあ。と笑うものの嫌がるそぶりは何一つない。そのまま担いでベッドの方へと運ぶ。
 そこに乗せて自分も横になるかと思っていたら離れるのを許されず、もう一つの食事が行われた。]


 ……酔っとるなぁ。

[小さく笑う。表情、仕草、髪の先への口付けは酔いもあり、少し。ねだられるままもうひとつ、満足するまで飯をやった。食い終わっても上機嫌、くさいのはお互い様だろうに、と笑う。
 今日はちょっと理性がない。
 別に我慢する理由もない。]

 天美、…

[名を呼んで、満腹の狐にもう一つおかわりをくれてやる。
 朝まで離れる気がないというならば、それに応えるだけの事。*]

[突然抱き寄せられて、言葉に詰まる。

 このまま黙って消えるべきだったはずなのに。ずっとそうするべきだと思っていたし、死ぬのは当然の報いだ、怖くはない。

 人のように生きろ、という願いは椿にとっては呪いにも似たものだった。その言葉に縛られて、死ぬことも、生きることもできなくて、ただ蹲っていた。

 本当は殺されたかったのだろう。
 自分よりも強いものに。
 けれども、彼はそうしなかった。
 生きていてほしいと言い、そして、殺さなかった。

 自分が生きていてもいい、とは、やはり思えない。
 はじめから“いらないもの”であった椿には、それはどれだけ時間をかけても、経験を重ねたとしても理解できないことだ。]

(正しいかどうかが道を選ぶ理由になるのか?)

[彼の言葉を思い出す。
 正しくても、間違っていても、ただ心のままに。

 今の自分は、差し出されたその手を取りたい、と思った。たとえ短い間でも。その先、彼を傷つけることになったとしても。]

[自分はヒトではないと言いながら、ヒトであることに縋り続けていた。ヒトとしての規範でもって、自身を断罪しつづけてきた。その思いを捨てることはきっとできないけれど、それでも、違う道を歩いてみたい。

 だから、彼女は狼の声で、囁く。]**

[名を呼んで、呼び返されて。乞うて、噛まれて。

繋がった下肢だけじゃなく、心や、触れた背や鼓動、色々全部が一つになった充足感のなか、武藤を受け止めていた。

食い込む歯の甘い痛みが脈打つ風にずっと続いていたから、"全部を貰うから"、"孕んで"という言葉 は、私の耳ではなく、頭に流れ込んできた言葉だったのかなと思ったほど。いや、それを疑問に思う余裕は無かったな?]

 …………ぅ……、い、ぱい……?

 ……ッうぁ……ッ!?

[溶けたような頭の中は容易には動き出してくれなくて、武藤の言葉を鸚鵡返しして。

いっぱい貰った、でも……とぼんやりゆっくり考えているうちに、足の間の肉芽にいたずらな手が滑っていき、盛大に背を跳ねた。

もう既に頼りなかった膝は、それで完全に役目を放棄してしまい、私はずるずると床に座り込む。]