人狼物語 三日月国


33 【恋愛RP】Umbrella×School×Love!【R15】

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【人】 絵描き 要

頼んだ理由……は、かなり強調してあったから。


暫くして、運ばれてきたのは
湯気がほわほわと浮かんでくるような
熱々のキーマカレー。

ただでさえ美味しそうなのに、空腹は最高の調味料状態の僕にとって、それは、とてつもない威力を発揮した。

「お、美味しすぎる……」

ピリッとしたからさと、ひき肉の旨味。それから野菜の甘みが相まって、ああ、このご飯ともものすごく合う!
この辛さも程よいバランスで、カレーだけで食べるともちろん辛いんだけど、ご飯と食べるとちょうど良くて、水が欲しくなる程も辛くはない。そんな辛さだった。

みるみるうちに皿のカレーはなくなり、
膨らんだお腹を見て、満足気に微笑むと、
店主に代金を払った。

さて、腹も脹れた事だし持ち場に戻るか*

>>142に続く
(146) 2020/06/19(Fri) 0:11:37

【人】 教育実習生 青柳 慶

ー少し前の2年廊下ー

 [ お化け屋敷に行く前に、タピオカ屋の横を通った。
   行く方向的にも、当たり前ではある。
   稜が、タピオカに興味を示していたので

   ミーハー

   と呟いてみる。
   しかし、稜自身は全く気にしておらず、
   先に飲んで行こう、と引っ張られた ]

  「慶先生!」

   はいはい。飲んでんなぁ……

      「美味しいから飲みなよー」

   先生甘いの苦手なんだよ。
   稜くん、長い列は後からにしてマジ。

 [ 店内でのんびりタピオカを楽しんでいた
   生徒たちに別れを告げるように
   稜のワイシャツを引っ張って2-A へ。
   
   終わったらタピオカ屋に戻ろうと、
   約束をして。
   飲む予定はないが、
   バンドまでの間の話し相手くらいは、
   彼もしてくれるだろうと思っていたから ]
(147) 2020/06/19(Fri) 0:28:41

【人】 教育実習生 青柳 慶

ー2-Aをでて2-Cタピオカ屋ー

 [ というわけで、戻ってきた。
   流石は流行りのタピオカ。
   大盛況そのもの。
   席に座ること自体は簡単にできたが、
   オーダーをかけるのが一苦労だった ]

    稜くんがんば。

  「なんで???つか、なに携帯見てんの」

    まぁ…色々?

 [ この学園にいる人間で、
   慶の連絡先を知る人物はそんなにいない。
   大学の友人たちからの連絡が
   ちらほらときているだけ。
   教育実習に行っているメンツは、
   息絶え絶えらしい。

   みんな地元に戻ってるのもあって、
   楽しんでいるらしいけれど、
   苦労しかないと言っている彼らに、
   文化祭の写真を後で送ってやろう。
   そんな風に少しだけ考えて、
   叔母に今度遊びに行く、と
   連絡を入れる      ]
(148) 2020/06/19(Fri) 0:30:20

【人】 教育実習生 青柳 慶

 [ その間に、稜は何とか注文をかけることが
   できたらしく、慶に声をかけてきた ]

  「よくお化け屋敷で全く驚かなかったな?」

  稜くん見てたほうが驚いたわ。
  ビビリな稜くん、モテるよ絶対

  「学生に手を出すほどじゃねぇよ。
   それより、市川とは?」

  それなり。…それなりだよ。

  「お前ら、僕が来た時から
   校内で知らない奴いない系だったもんな」

  勝手に、広まっただけ。
  まぁ、でも……今となっては、
  早い段階で言っててよかったのかも。
  
  「校内行事、滅多に離れなかったの覚えてる?」

  多分離れたの…修学旅行の風呂くらい。

  「マジかぁ……」
(149) 2020/06/19(Fri) 0:30:59

【人】 教育実習生 青柳 慶

ー独白ー

 [ 市川 唄 - Ichikawa Uta -

   1-A,2-A,そして3-Aに籍があり
   出席番号は3年間20番だった。

   慶が、高校1年の5月はじめに、
   初めて声をかけた女子生徒。
   病院に2週間に1回行かなければ
   いけなかった、女子生徒。

   そして、慶が3年間一緒に時間を過ごした

      ...
   最愛だった
彼女


   慶が高校3年間で1番口にしたことは、
   『唄、何がしたい?』
   だろうと、自覚している。
   文化祭、体育祭、修学旅行。
   何をするにも、慶は唄と一緒にいた ]
(150) 2020/06/19(Fri) 0:34:03

【人】 教育実習生 青柳 慶

   なぁ唄。

 「はい、なんです?」

   将来の夢とかってある?

 「勿論。化学の先生!」

   わー、唄先生すごーい。

 「慶くんは?」

   ……じゃぁ、俺は生物の先生。

 「苦手なのに?」

 [ 高2の2学期くらいの中間考査の勉強中。
   化学教室で2人で勉強していたときがあった。
   そのときに、ふと聞いてみたこと。

   彼女は化学が得意で、
   どうにかやってこの楽しさを教えたいと
   思うようになって、教師になりたいらしい。

   彼は、生物が苦手だった。
   赤点はとらないけれど、苦手な分野だと
   一気に覚えが悪くなるタイプ。
   だからあのとき、彼女は不思議そうに
   彼の返答を聞いていた  ]
(151) 2020/06/19(Fri) 1:31:21

【人】 教育実習生 青柳 慶

  同じ教科だと一緒の学校に
  採用されない可能性あるだろ?

 「だから、慶くんは頑張って生物の先生になると」

    楽しそうに授業の準備してる、唄先生見たいし。

 「なら、生物の勉強時間増やします?」

    ………増やすしかないかも。

 「それでは、今回の目標点数をもう少しあげましょう」

 [ 成績が悪い方ではなかった彼も、
   彼女のちょっとした意地悪な部分には
   お手上げだった。
   でも、いつもはバスケ部の一員として
   活動して、彼女と過ごすことができる
   数少ないタイミングだったから、
   試験も嫌な物だと思うことが
   徐々に減っていた気さえしていた  ]
(152) 2020/06/19(Fri) 1:33:01

【人】 教育実習生 青柳 慶


 [ 昼休みに体育館に行って、
   シュート練習をするところに、
   彼女が一緒に遊びに来ることもよくあった。
   彼女はコーチ向きで、
   よく姿勢を見てくれていた。

   知らないことも調べて次の日には
   彼より詳しくなったこともあった。

   試合には、体調が良ければ来るという約束で
   10回に1回くらいの頻度で
   応援に来てくれていた彼女。
   両親の付き添い付きだったから、
   彼女との付き合いも、
   自然と家族ぐるみになっていった  ]
(153) 2020/06/19(Fri) 1:41:30

【人】 教育実習生 青柳 慶

ー2-Cー

 [ はっとして、稜のほうを見ると、
   彼は到着したタピオカに夢中だった。
   お陰様で、慶が昔のことを思い出していた
   数分の間のことは、誰にも気づかれていない
   ……はず。

   タピオカ。
   高校生の時に2人で並んで買った。
   でも、あまりにも量が多くて、
   2人でやっと1本を飲み干したくらい。

   お化け屋敷は、流石に彼女の病気もあって
   行くことは叶わなかったけど、
   治ったら、行ってみようと言っていた場所。

   バンドは、彼女の方が好きだった。
   Two winsも、彼女から。
   人混みを避けるために、
   体育館後方から小さなバンドマンたちを
   見ていたことが懐かしい。

   コスプレカフェ。
   2年の模擬店だった。
   彼女が作ってくれた衣装に、
   歓喜し、盛り上がった  ]
(154) 2020/06/19(Fri) 2:08:27

【人】 教育実習生 青柳 慶


  稜くん、めっちゃどうでもいいこと言っていい?

 「あんまよくないけど何?」

  タピオカって、砂糖の量にもよるけど、
  1本300キロカロリーくらいあるヤツがあるんだって。

 [ それを伝えると、
   稜が少し飲むスピードを抑え始めた。
   ハンバーガー1つ分のカロリーを
   消費する運動量というのは、
   馬鹿にできない。
   
   面白い先生だな、と思いながら、
   慶はこの教室で少し時間を潰す。

   もし、玄森がタピオカ屋に来たなら、
   一緒にバンドを見にいくだろうし、
   彼女が現れなければ、
   バンドが終わり次第、展示室の方に
   向かうことになるだろう  ]*
(155) 2020/06/19(Fri) 2:16:13
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。
(a24) 2020/06/19(Fri) 2:55:59

【人】 無表情 トオル

[赤羽の肩を力強く抱かれながら体育館へ向かうトオル >>84]

(離してくれねーのかな…)

[体育館に入る手前で、不気味なほどに凛々しい顔でまっすぐ前を見つめながら、赤羽はトオルに告げる]


「とりあえず…締めることになるが、大丈夫か!?」


(しめる?しめるってなんだ…。ドアを閉める?俺を〆る…?さすがにそれはないか)

[頭にハテナを飛ばしながら、その奥の部屋へと進み、更衣室へと入っていく。そこにはふんどしを締めた男たちがすでにスタンばっていたのだ]


(ま、まじか…。しめるって、ふんどしを締めるってことかよ〜〜!!)






(帰りたい…)

[トオルは更衣室で頭を抱えていた。ふんどし姿で…]
(156) 2020/06/19(Fri) 5:32:01

【人】 無表情 トオル

[ふんどし姿のまま、頭を抱えているトオル]


(こんなことしている場合ではなかったんだが…はぁぁぁ…どうしたもんか…)

[彼女に返すべき、紫陽花の白いハンカチを両手で優しく持ったまま、あの頃へと記憶が戻っていく]
(157) 2020/06/19(Fri) 5:55:46

【人】 無表情 トオル

〜回想〜


「お、お兄ちゃん…またしずくとあってくれる?しずくの絵を見てくれる?…」>>1:256

[俯いていたしずくが、急にトオルを見上げて目を輝かせていうものだから、トオルも反射的に「イイよ!」と言うが、勢いがありすぎて、その声は裏返ってしまった。それがとても滑稽で、2人で笑いあった。]

[それから、しずくは通院の度に、トオルの病室に顔を出すようになった。
家族以外の誰かがトオルを見舞うことは、トオルにとって初めてのことで、誰かの訪れを待つという時間の嬉しさを知った。
しずくは、スケッチブックにたくさんの絵を描いて、トオルに見せてくれた。トオルはいつも彼女の絵を褒めた。

ある日、トオルは母親に頼んで、一枚のハンカチを買ってきてもらった。
白くて、右下に紫陽花の刺繍の入ったタオルハンカチだ。]
(158) 2020/06/19(Fri) 5:57:03

【人】 無表情 トオル

[ いつものように、しずくがトオルの病室を訪ねて来たが、その顔は暗い。]

「どうしたの…?」

[ しずくは俯いたまま、これからもうここに来られなくなってしまったと話す。
いまさっきの診察の時に、別の病院への紹介状が出たようだ。この病院はしずくの家からは遠く、幼い彼女は一人では来ることが出来ないのだ。

ポロポロと泣き出すしずく。]


「しずくちゃん、泣かないで。これ、あげるよ」

[ トオルは、白いハンカチをしずくに手渡す。]

「このハンカチ、最初見せてくれたしずくちゃんの絵に似てると思わない?ネットで見つけて、お母さんに買ってきてもらったんだ。」

[ トオルが優しく笑うと、しずくも涙目のまま笑った]*
(159) 2020/06/19(Fri) 5:57:13

【人】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
  
  
よし、準備は整った。
光明、行くぞ。


  
  [「はい」と答える彼。

  いつもクラスの隅で読書をしていた光明は
  どこか中性的で弱々しいイメージだったが
  話してみると
  赤羽の全てを見透かしたような言葉に
  赤羽は随分と心を許し始めていた。

  
  トオルを見やると
  その銀髪に白いねじり鉢巻とふんどしを
  締め上げている。

  頭を抱えているようで

  赤羽は物腰の柔らかい光明と目配せをすると
  光明がトオルに
  「行きたいところがあるなら行っていいんだよ。」
  と声をかける。

  トオルが離れるならそこで別れて
  一緒に行くなら舞台へと向かった。*]
(160) 2020/06/19(Fri) 7:14:21

【人】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
    
  
ポムペッシュ学祭ステージ

開幕!!


  
  [中央に立つ赤羽が太い声を上げると
  赤いスポットライトが舞台に当たる。

  
裸に白いふんどしの男が15人。


  天高くまっすぐと挙がった
  男たちの右腕が
  一斉に振り下ろされた。


  
ドドドドッドン ドドドドッドン



  太鼓の音が鳴り響く。]
  
(161) 2020/06/19(Fri) 7:16:09

【人】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
  [熱気でふんどし姿の男たちからは
  白い湯気がたつ。


  有志は運動部のリーダーが多い。
  全員で同じ土俵に上がり
  共にこうして汗を流すことで
  一体感を作り揺るぎない関係を作る。

  言うなればこれも選挙の策略。


  
僕は僕の國を作るためなら
何だってする。
それが修羅の道であろうとも
僕はその一歩を踏み出すだろう。



  太鼓の音は体育館に響き渡っていた。*]
  
(162) 2020/06/19(Fri) 7:19:02

【人】 美術部 雨蓮 しずく

― 回想:紫陽花と別れ ―

「このハンカチ、最初見せてくれたしずくちゃんの絵に似てると思わない?ネットで見つけて、お母さんに買ってきてもらったんだ。」

[ おにいちゃんはそう言って紫陽花が刺繍されたハンカチをくれた。
しずくは、ぎゅっとハンカチをにぎると涙が残る目で笑った。まだ、悲しくて仕方がないけど…一生の別れではない。
しずくが絵を描き続ければきっと会えると信じて…。]

「 しずく、えをいっぱいかくから…
いつか思いだしてね…


[ 会いたいなんて、言えなかった。だから、せめて思いだして欲しい。また、絵を見て「綺麗だ」と言って欲しい。

しずくはそれ以降、紫陽花の絵を描くことが多くなった。
それは、ただひとりの人に気づいて欲しいから]*
(163) 2020/06/19(Fri) 7:28:17

【人】 美術部 雨蓮 しずく


ふぁ?!じ、地響き?!地震?!
)*
(164) 2020/06/19(Fri) 7:30:27

【人】 転校生 矢川 誠壱

 ──ライブ──


[ 会場が、ざわついている。
照明の落とされたステージの上には、
生ピアノ、ドラム、キーボード、それから
アンプと配線。スタンドマイクが数本。

体育館の袖で、息を吐いた。]


  「とにかく!!!楽しもう!!!」


[ そうボーカルの祐樹が叫んだ。
全員が「おう!!!」と答える。
ほどよい緊張感が体を走る。
一度ぎゅ、と握った掌は湿っていた。
目の前にいた祐樹のてのひらが額につく。
そのままぐい、と前髪ごと顔を上げられた。

それでやっと、いつのまにか、
下を向いていたのがわかった。]

 
(165) 2020/06/19(Fri) 7:52:20

【人】 転校生 矢川 誠壱



  「イチ、ありがと。イチが入ってくれたから、
   俺らは今ここに立ててる。
   ────イチで、よかった。」


[ そういって、にかっと笑うから。
泣きそうに眉根を寄せて、微笑んだ。]



    俺の方こそ。ありがとな、みんな。


[ たった、1ヶ月だ。彼らと共に過ごしたのは。
己の人生において音楽は必要不可欠だし、
いつだって共にあったものだけれど。

ひとりで、弾くことも多かった。
もちろん、バンドを組んでいた頃も
あったにはあったけれど。

それでも、こんなにも短い期間で、
こんなにも濃厚な時間を、
こんなにも楽しく共有できたのは
きっと後にも先にも今回だけだろう。
ただ、ひたすら、走った日々。

これからの話は、まだなにもしてない。]
(166) 2020/06/19(Fri) 7:52:59

【人】 転校生 矢川 誠壱




 (───今日が、最初で最後かもしれないな)



[ ならば、感傷的にはならず。
とにかく、この熱を全て吐き出す勢いで
全力で、捧げようじゃあないか。
揃えのTシャツに身を包んだ、
急揃えの4人で。]



  「おっしゃいくぞーッ!!!」



[ その声にダァンッと足を鳴らして。
右手でベースのネックを掴んで、
ステージへと足を進める。]

 
(167) 2020/06/19(Fri) 7:53:52

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ まだ暗い。
照明のない闇の中。
ジジッと電子音が聞こえる。
己もジャックにシールドを挿した。
響いた小さなリズム音に、ドラムの智が
ハイハットとバスドラムのペダルに
足を置いたのだとわかる。

すう、と息を吸って。
吐きながら、Eを鳴らした。
ギターの音も、重なる。
そのままチューニングに問題がないか
もう一度確かめて。
ゴンゴンゴンっとマイクを叩く音。
キィーーーンッと歪んだ。

ざわつく会場は、体育館の半分から後ろが
パイプ椅子の座席、前半分はライブハウス
よろしくアリーナ席のように立ち見状態。
ステージ近くまで押し寄せる人の波は、
各々好き勝手にメンバーの名前を呼ぶ。

もちろん、己の名前を呼ぶ人はいない。

───それで、いい。]

 
(168) 2020/06/19(Fri) 7:54:50

【人】 テニス部 ちあ

[ステージに、ずらずらと大勢の男たちが現れた。]

きゃあ!

[ちあは、とっさに両手で目を塞ぐ。というのも、男たちは皆んな「ふんどし姿」ではないか。

恐る恐る手を退かすと、赤羽の姿が見えた。
赤羽の言っていた和太鼓はこれかと合点する。>>43

真剣な表情で、一心不乱に太鼓を叩く赤羽。>>162
太鼓の振動が心臓まで響き、ちあの心臓も呼応するように激しく鳴った。]*
(169) 2020/06/19(Fri) 7:56:32

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ ふーーと深く息を吐く音が、
マイクにひろわれている。
音が止まる。
ざわついていた人の声が止んだ。

一瞬の、確かな静寂。

スタンドマイクを祐樹の掌が包む。
すう、と息を吸ったのがわかる。



  ああ ───はじまる。


一曲目。
アカペラからはじまった。
繰り返した二度目のフレーズから、声が重なる。
大きくなって、大きくなって。

ドラムと、ギターが響く。
じりじりとなにかが燻るような、
焼けるようなひずんだ音。]

 
(170) 2020/06/19(Fri) 7:59:59

【人】 転校生 矢川 誠壱




 「叫べーーッッ!!!」




[ 祐樹が煽ると、息を吸い込む
瞬間のような休符の直後、
バンド全体が大きく鳴りはじめる。
会場が大きく沸く。一体になる。

体が揺れる。その重いリズムに合わせ。

がなる、響く、揺れる。
ひずむ、鳴る、激しく。

先ほど、教室で演奏したしっとりと
柔らかな音とは全く違うけれど。
これも、楽しくて仕方がない。

観客の方を見ると、みんな、笑っている。
楽しそうに手を上げ、声を上げて、
飛ぶ、リズムに乗る。]

 
(171) 2020/06/19(Fri) 8:03:50

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ そのまま、休みなく二曲目に入った。

静かなソリからはじまり、爽やかな
ギターのカッティングが続く。]
  
(172) 2020/06/19(Fri) 8:04:16

【人】 転校生 矢川 誠壱



  「この町を、歩き回る君。
   消え去ったりしないよ。
   本当に、見ているだけか?
   ならどうして、そんなに急いでるのさ。

   ───ここから、踏み出す時、
   一歩、一歩忘れないよう、息を吸って。

   生きるって、きっと傷つけるし
   生きるって、きっと失うことだ。
   それでも、君が自分のW街Wで
   迷子になっているのなら。
   生きることって、笑うこと。
   生きることって、泣くこと。

   自分を見つける意味を失ってしまったのかい?
  
   生きるってきっと、愛することだよ。」

 
(173) 2020/06/19(Fri) 8:05:46

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ これは、メッセージソングだ。
全英詞だから、己には理解できないが、
ライブでやる曲を話した時、
祐樹がまず初めに挙げたのはこれだった。
絶対やりたい、と。

 そのあと、自分で歌詞を見て訳したっけ。]
  
(174) 2020/06/19(Fri) 8:09:50

【人】 転校生 矢川 誠壱



  「失うものがなにもないなんて、
   本当にそうならどこへ行く?
   もしそれがわかるのなら、
   君はなにを信じてるんだ?

   忘れないで、今までの道のりに、
   自分の足跡があるんだから。
   
   自分のこれからを見つけるとき
   どうかまた息を吸って、
   君の人生は君が作るんだから。

   一歩踏み出すことに意味がないなんて、
   誰が言った?そんなわけないだろ。

   生きることは、愛することなんだから。」

(175) 2020/06/19(Fri) 8:16:13