人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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 ぜんぶ、おぼえてる、から……、っ、

[柚樹のことは全部。
言ってくれたこと、してくれたこと。
些細な会話も、向けられた笑顔も。

この半年の間に数えきれないほど体を重ねたけれど、一回一回の行為も全部。

つ、と指を下へと辿らせていけば、そっと結合部に触れると赤く腫れた肉芽を指腹で押した。

此処も最初は刺激が強すぎるのか嫌がってたなって。

腰をずらして固くなった其処に恥骨が当たるようにすれば、陰核を押し潰しながら腰を揺すって。

好きなところを全部確認するように、首筋から胸元に唇を落とす。]


 ちゃんと、ここに、いるよ……
 ずっと……、いっしょにいる、

[繋いだ両手を引いて前後に揺すっていた腰を浮かせると、引いた腰を上方に貫くように打ち付けて。

跳ね上げた腰が落ちる度に下から突き上げると、迫り上がってくる吐精感に息を詰めた。]

[アスルにスマホのあれこれも教えてあげた。
どうにか充電が残っていたから、雅空の写真も見せたり、湖の写真を撮ってみたり、アスルが良ければ彼の写真も。
まあ世界を越えてもデータが残るかは分からないけれど。

そうして、飛行機で湖の中心部へ向かう。
深い青のワンピースに手の中にコインを握りしめて。

三日月に満天の星が踊るように瞬いている。

自分が現れたのが空中だから、きっと呼ばれるなら空だ。
そんな予感がしてずっと上を見上げていた。]

 
[時を忘れて彼女と抱き締め合ううちに、理解した。
 彼女に抱く“食べたい”の意味を。

 この夜感じたぬくもりは、心に深く刻み込まれた]*
 

[目覚めたのは使い慣れたベッドの中。
 腕の中にあったのはカナリアの抱き枕だった]


  椿……!


[思わず飛び起き、名を呼んで辺りを見回す。
 簡単に目が行き届く自室の中には、当然ながら彼女の姿は無い。

 目覚める前とは違い、飢えは感じなかった。
 月齢は上弦の次の日ぐらいだろうか。
 それだけで簡単に思い浮かぶ。目的を果たして旅から帰った翌日なのだと]

[実に呆気なく日常に戻るものだと思いながら、ベッドを出る。
 急いでペンを取り、よく使うメモに書き留め、ボードに貼り付けた。彼女に見せてもらった地名を。

 彼女の元へ向かいたい気持ちは少しも薄れていなかった。
 共に過ごした数日間を、このまま幻にはしたくなかった。

 とはいっても今すぐ出発とはいかないのが現実。
 顔を洗って着替えを済ませて、朝食の支度に移った]

[トースターに食パンを放り込んでベーコンと卵を焼き、合間に豆を挽き、卵を裏返し、コーヒーを淹れる。
 サニーサイドアップは好物だけれど、食べられるのは休日だけなのだ。トーストに挟んで手早く食べてしまおうと思ったら、ターンオーバーのほうが食べやすいから。
 だからこれは“いつも通りの朝食”。
 なのに、味気なく感じられて仕方がなかった。

 こうしていつも通りの日常に戻ったかのようだったけれど、これはもう“変わらない日々の繰り返し”ではない。この日々を終わらせて、旅に出るのだから]

[この暮らしにしがみつくのをやめる。
 そう思って職場に向かってみれば、妙な気楽さがあった。

 もう、不安に駆られる必要は無いだろう。自分が重ねてきた罪が暴かれ、仲間や友達に誹られて殺される不安に。
 ずっとそれが怖かったのだ。
 それなのにこの暮らしに囚われていた。
 彼らの記憶の中ではきっと、ずっと人間のままでいられる。そう思えば解放感すらあった。

 辞意を伝え、途中になっていた仕事を片づけていく合間、目的地を定めるのに調べ物を繰り返した。全ての仕事を終えて最後の給金を受け取るのと、彼女が近くと言った村を地図上に見つけたのとは同じ頃だった]

[その村へたどり着くまでには、夢から覚めた後それなりの月日が経ってしまったけれど。

 果たして彼は彼女の時間に追いついただろうか、
 それとも追い越してしまっただろうか]


 ……?

[誰かに呼ばれた気がして。
確認するようにアスルを振り返り、目を見合わせる。
アスルは何か力を感じていたりするのだろうか。

自分にはまだよく分からない。
ただ、何か空気が変わっている気がする。
思わずキョロキョロと見回そうとしたとき――。]

 ……!!!

[彼の声が、した。確かに聞こえた。
聞き間違えるはずがなかった。
ずっと待ち望んで、いつも耳にして、応えてきた呼び声。

自分の心臓はとても正直だから、大きく跳ねて、速いリズムを刻んで、涼しい湖の上なのに頬が淡く染まる。]


 ────ふ、ふふっ

[平常時にはまず言うことのない、"ばか" なんて悪態ですら、なんだかとても愛おしくて。

"知らないからな"も、何度かは言われたことがある。知らないも何も、先の事は覚悟してるというか、武藤が本当の本当に私が嫌がることはしないと信じているから、何をされようと、何を望まれようと、受け入れるつもりでいるし。

煽った通りに、少し乱暴なくらいに深く穿たれ、まるで喉元まで灼熱が貫いてきたような感覚に翻弄されても、それでも私は笑っていた。]

 とらも……っ、
 ぎらぎら、してる……、ん……えろい……、

[飲み込んでいるのは私の側なのに、でも、武藤を食らっているような気持ちも、どこかあって。

自分が何を口走っているのかもそろそろ定かでないままに、「もっと、奥……っ」とか、「そこ、好き」とか、ぽろぽろと言葉を零し続けてたように思う。]
 




 ―――― 雅空 ッ!!


[声がした方へ、手を伸ばした。

瞬間、湖面にぶわりと波紋が広がって飛行機を揺らす。
その回りを星が散るように光が満ちていく。]


 ……も、ぜん、ぶ…………見せてるっ……のに……?

["ぜんぶみせて"と言われても、もう全部、見せてる。何もかも。

弱いところも、だめなところも。
こんな風なことして、呆れられても仕方がないなと思うようなことも。

それでも武藤は私のことを嫌いにはならないと言い切って、それは私も同じことだから。

十字架とか祭壇とか祝詞とか賛美歌とか?
そんなものは何もないどころか、下肢は見ちゃいられないほどにぐちゃぐちゃで。

なのに、まるで誓いの儀式のように、互いの指輪を確かめては口付けて。]

 …………ん……、

[誰より好きだよ、の声に応えようと思ったけど、なんだか、胸がいっぱいになってしまった。]
 


 ッ!?きゃっ……っ、ぁっ!

[声、出さないようにって、言ってたのは、何処の誰だったのかなあ?

一番に敏感なところを探られ触れられ、膝がびくりと激しく揺れた。

直前、別の理由で浮かびかけていた涙もそのままで、涙目で睨めつけてしまうけれど、それは"きもちいい"の裏返しでもあって。]

 …………ば、かと、ら……ぁ……っ。

[ほんの少しの意趣返しも含みながら"ばか"と返し、けれど溶けきった胎内はもう限界もすぐそこに迫っていた。]

 あ……っ、ぃ、く……っちゃ、う……ッ。

[もっとしたいのに。もっと繋がってたいのに。
でも、膝とかあそことか、もう色々と、限界で。]
 


[視界も脳裏も光に包まれるような絶頂は、今度は、今日の青空みたいな色をしていた。

昼日中の鮮やかな陽の光が目の裏にきらきらと輝いて、ああ、武藤の色だ────って、思ったよ。*]
 


 ……ま、また私消えるの!?

[気付いたら手足の先が透けてきている。
向こうの世界から引きずり込まれたときのように唐突でないだけマシなのかもしれないが、慌ててしまうものだ。

アスルから見たら見覚えがあるのかもしれない。
湖の中にいた巫女は、光が散るように消えていったのだ。]

 ああ、もう、こういうのって慌ただしいんだからっ

[くるりとアスルを振り返る。
彼はどんな表情をしていただろうか。]


 じゃあね、アスルさん!
 いっぱいありがとう!
 
 ええっと、前髪はもう少し短い方が、その綺麗な瞳がよく見えて良いと思うよ! 眼鏡よりマシだけどね!

[この人にはお幸せに、なんて言葉わざわざいらないか。
アスルは、アスルが愛する人とともに、何があろうと幸せを掴み取ろうとするだろうから。

来たときと同じくらい騒々しく、唐突に。
コインを握った手をグーのまま振って。

別世界からの旅人は、煌めきとともに消えていった。*]

 
 また此処で会えたわね、ミツキ。

[一面青の世界。
現れた自分とよく似た少女の手を両手で握りしめた。]

 あなたをずーっと待ってる人が居るわ。
 彼が呼んでる……ミツキになら声が消えるでしょう?
 きっと、道しるべも見えるはず。

[ミツキから片手を離すと、背に当てて。
この世界に長居してはダメよと導いていく。]

[森の深くに、放棄され忘れられた小屋がある。
 誰のものかもわからない、地元の人間すら滅多に近づかないその小屋で、一人の女がひっそりと人目を避けて生きていた。もう長いこと悪夢に浸されたまま部屋の隅で壁に凭れ身じろぎもしなかった女は、僅かな希望に辛うじて命を繋がれた。

 女の瞼が微かに震えたその時、どこかで彼女を呼ぶ声がした。返事をしようにも、声の出し方が思い出せない。彼女は鉛のように重い身体を引き摺って、戸口へと這っていく。

 白いマントを泥と埃に塗れさせながら、開け放たれたままの扉を掴んで、ようやく身体を起こし、外へと踏み出した。辺りは一面に草むしていて、彼女の姿は容易には見つかるまい。]

【人】 月島 雅空

 ああ、気づいた…!

[ペルラさんが扉を開き、自分の声が届いたのだろう。
だがここでほっとするものではない。これからだというのは言われなくてもわかっていた。珠月を連れ帰る。同時にそれはペルラさんとのお別れでもある。]

 任せてくれ。

[導く役目は自分だ。力強くペルラさん>>65へと頷き返して、同じようにそれは別れの時間がきたことを意味した。]

 こちらこそありがとう。
 不謹慎だけど一緒にいれた時間、楽しかったよ。

 ペルラさんもお元気で…アスルさんと幸せにね。

[優しく頭を撫でる手に、少しくすぐったそうにしながらも受け止める。
不可思議な出会いから会った人たちの幸せを願う言葉を口にする。]
(67) 2023/03/10(Fri) 21:38:05

【人】 月島 雅空

 ペルラさん…どうか元の世界に戻れますように…

[飛び立った後、静かに一人佇む桟橋の上で呟き、そして]

 珠月…帰ってこい。

[自分はその場に立ったまま彼女の帰還を、戻ってくる場所はここだぞというように願い続けた*]
(68) 2023/03/10(Fri) 21:38:35
[彼女はようやく“声”を絞り出し、掠れた声で叫び続ける。この世でたった一人、共に在りたいと願う彼に再び出会えるその瞬間まで。]**


 あ、……ペルラ、さん。

[自分はもうお姉さんの名前を知っている。
アスルとの関係も知っていた。
握られた手が温かい。やっぱり彼女は、生きている。]

 ありがとう……!
 私をこんなに帰そうとしてくれて。

[あなたは元の世界から消えてしまったのに、と。
声に出さずとも切なさが自分の瞳に滲んだのを彼女は読み取ったのかもしれない。
何も言わずに微笑まれ、背に温かな手を当てられて。]



 ペルラさんも! 元の世界に帰るんでしょう?

[振り返って必死で問いかける。]


 ……。

 …………ええ、そう願って良いと、思えたから。

[柔らかい笑み。
でも瞳には強い光が灯っていた。]

[湖の中央についてしばらくして、明らかにミツキの反応が変わった。視線が合った時無言でうなずいてみせる。
自分もまた馴れ親しんだような感覚を覚えていたからだ。]

 ……ペルラ……

[ずっと傍にいた恋人の名前を小さく強く呟き、懐から取り出した真珠の耳飾りをぐっと握りしめた]

 どうやら…そのようだな。

[消えていく姿はペルラが消えたときを彷彿とさせて、でも今回は違う。
あるべき場所に戻っていくだけだ]

 ありがとうはこっちこそだがな。…じゃあなミツキ。

 前髪は参考にしとくさ。
 ミツキは、ちょっとは素直になれよ!

[しんみりした別れはいらない。少しぐらい減らず口を叩くほうが自分たちには似合いだろう。
降りてきたときとは逆に、登っていくようにしていくミツキへと。任せたぞ。と先程突き合わせた拳を突き上げてみせて、別世界からの旅人は、煌めきとともに消えていった。]

[そして自分は願う。
あの時のように、時計塔の鐘の音を紛らわさぬように、自分のところに迷わずに風で導くように]

 …ペルラ、来い。俺の…俺の腕の中に…!

[手の中にあった大事なもの。柔らかい光を纏った真珠の耳飾りがふわりと浮かび上がる。願いの導の先はここだと報せるように*]

 
 ふふ、それが聞けて良かった!

[先に聞くなんてズルかったかな。
でもやっぱり、本人の意志って大事だものね、と。
アスルの瞳と彼女の瞳の光を重ねて。

握られている手。
離す前に、自らの手の中にあったそれを残していった。]

 ペルラさんを待ってる人から頼まれたの!
 渡したからね、ちゃんと返してあげてね。

 ……またね!

[ペルラをぎゅっと抱きしめ、いつかの再会を願った。

そうして、もう振り返らない。]