162 【身内】奇矯の森【R18G】
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そう、こうやったんだよ。僕は当然知ってる。
でもアベルの時よりは上手くできてる、かも?あんまり手が痺れない。
頭の骨がなかったらもっと短く終わらせられたかな。
……どうだろう。感情的に見えるかな。
| 出て行った二人を待っている間。 突然のノルの行動に。何をしたか認識したのは、大広間に鈍い音が響いてから。 驚きに目を見開いて、目を逸らして。すぐにまた見て。 それから座り込んでいたけれど、ふらりと立ち上がり、リーディエの後を追うようにして二人の元へと足を進める。 「ごめん……」 もしもリーディエがノルの邪魔をするのなら、それを阻むように立つだろう。 呟く謝罪の言葉は誰に対するものか。 クローディオを見る瞳は、それはもう様々な気持ちが入り混じっている。 (4) 2022/07/20(Wed) 23:20:41 |
なんで?なんで?なんで?なんで?何で殴って?
だって、おかしい、ちがうよね、お話したじゃん。
一人ずつ、話していこうって。
俺達が疑われたら、話を聞いてもらえないかもしれないから。
少しだけ、黙っていようって。
そんな、なんで、おかしいよ。
なんで?なんで?殺すの?どうして?
大事な家族、大事な家族だよ。クロ、ノル、俺の大好きな人達。
やだ、やだよ、ノル、なんで、どうして。
まってよ、やめてよ、クロ、やだ、死なないで。
やだ、いや、お願いだよ。
俺の幸せ、きえないで。
| 床に転がる赤い結晶に目を奪われる。 色は違うけど、似てるそれ。 だけど、今はそんなことを気に掛けている場合ではない。 「リディこそ、邪魔しないで。」 叫ぶリーディエに( >>5)そんなに大きな声ではなかったけれど、ハッキリと告げる。 何をされようとも、近付けさせまいという意思がある。 クローディオはまだ、生きているだろうか。 いや、二回くらいでは死にはしない筈だ。だって、主人も何発も殴られていた。 真っ直ぐに二人の元に来たから、凶器に出来そうなものは何も持っていない。 三回目が花瓶が振り下ろされようとするならば、それを止めて自分がやるつもりだ。 ノルだけに、手を汚させるつもりはない。 (7) 2022/07/20(Wed) 23:41:27 |
| 自分を掴んだリディの手首を、包帯を巻いた手で掴み返す。 煌めきの効果がタンジーにも表れるのだとしたら、気付くのはもっともっと後だろう。
「何も、知らないわけじゃない。」
ユングフラウのあの手紙を信じるというのか。 何かを見て、誰かを庇ってると思わないのか。
「僕は、許されなくていい。」
リーディエからの瞳から溢れる涙を真っすぐ見て、ますます表情は苦しみに歪む。 だからといって近付けさせるでもなく、阻んだまま。
辛そうな表情で乱暴にリーディエの腕を払い除け、突き飛ばして。振り払った拍子に解けかけた包帯も無視して、ノルの持つ花瓶を手にしようとする。
それからはほんの僅かに躊躇ってから、先程見たのと同じように振り下ろす。 何事もなければ、花瓶はクローディオの頭部目掛けて落ちていくだろう。 (9) 2022/07/21(Thu) 0:31:10 |
| 振り下ろした花瓶を抱えたまま、床に倒れるクローディオを見下ろし、眼孔から突き出たそれをじっと視界に映していた。 そして彼の表情をみて胸の内を襲ったのは、これで良かったのかという怯え。恐怖。どうして、笑っているの。 「──なにを……?」 何って、それは。 手にしていた花瓶をゴトンと落として、たったいま大広間に入って来た子( >>12)を見る。 殴った拍子に乱れて、今にも全て解けてしまいそうな手の包帯の下からは、灰色がかった透明感のある石が覗いていた。 そんなもの、今は誰も気に留めないだろうけれど。 (13) 2022/07/21(Thu) 1:27:18 |
僕は何を泣いてるんだろう?
馬鹿みたい。
やろうと思ってこうしたんだけど。 ?
| タンジーは、四度目の花瓶が落ちて行くのを、ただ見ていた。 (a15) 2022/07/21(Thu) 2:40:08 |
| 『ひとごろしは、許されない。』 許されたくない。 事切れたクローディオのすぐそばに、力無くしゃがみ込むと今になって目から涙が溢れてきた。 足元にも結晶は散らばっていただろうから、誰にも見つからぬように一つ、手の中に握り込む。 そんな資格、あるわけないのに。 ノルは何処かに行ってしまったから、いま、ひとごろしはここに自分ひとりだけ。 モノオキが結晶を掃除し終わってからも、暫くはそこで動かずにいるだろう。 (24) 2022/07/21(Thu) 3:09:55 |
| 「……僕、部屋にかえる。から」
ゆっくりと立ち上がり、誰に言うでもなく呟く。
間違えたことなんてしていない。はずだ。 そうじゃなかったら?
手を握り締めたまま扉を出て、一階の自室のある方へ。 これでクローディオへ直に、危害を加えた者は大広間から居なくなった。 (25) 2022/07/21(Thu) 7:19:06 |
フィラメントを殺し終わってから。
手を洗ってナイフを洗って、服もすぐ洗って別のに着替えて、太ももの怪我も隠すように手当てして、物置に来ている。
箱と箱の隙間に埋まるように座って、待ってる。この夜に話ができるのを。
青年が来るのは。
まってからそう時間も経ってないうちだろう。
いつもより少し低い高度で浮かぶ青年は、
貴方の姿を見つければ、近づいて。
「……………………。」
口を、閉じて、開けて、閉じて。
結局、何も発せないまま。
見上げる。来てくれるって思ってた。
来ないとも思ってたけど。
嬉しい。
「嘘に決まってるよね」
あれ?違う。もうちょっとベリ兄が悲しくならないように言うつもりだったのに。
「どうしてお父さんのこと話して大丈夫と思うの?なんともなくて、分かってもらえるって思うの」
そうじゃなくて……、
「……一応フィーにも話したけど分かってもらえなかったよ、刺されたし」
嘘をついた。話してない。話せるわけない。話して耐えられるわけないこんなの。
「だからもうフィーも死んじゃった」
続けた言葉で、この夜何があったのか。何が既に起こってしまったのか。分かるだろう。
青年が、ここに来たのは。
一つは、貴方とお話をするため。
一つは、貴方を心配したため。
なんであんなことをしたのかは、わからなくても。
それをしたことで、貴方が苦しんでいるのではないかと。
泣いていやしないかと心配した、僅かばかりの兄としての。
だけど。
「………なんで………。」
貴方は当然のように言う。
軽い悪戯みたいに言う。
フィラメントも死んじゃった。
「……何で死ななきゃいけないの…………」
「なんで、殺さなきゃいけないの…………」
「ノル……置いていかないでよ…………」
「俺まだ、昔の幸せから抜け出せないよ………」
あったはずの日々が崩れていくことに耐えられない。
ねぇ、どうしたらこの息苦しさから解放されるの?
貴方の冷たい言葉で、いよいよ心の拠り所を失くした青年は。
何かに縋るように、貴方に両手を伸ばした。
「……おいてけないよ、おいてけるなら……」
僕も左手を伸ばしかけて、途中で止めてしまう。
……触っていいの?握っていいの?だって。
宙で静止したまま。
「……ベリ兄は大丈夫だよ、またみんなに会って仲良くできるよ、死んじゃったあとでも」
「だって、ベリ兄は、できないよね……?」
揺れる瞳が君を見ている。
君はまだ何も悪くない。悪くないままのほうが、いいのかも。
「あと……何日で、お父さんの友達がみんなを迎えに来るかな」
ぼくだけでできる?できるなら大丈夫。大丈夫。大丈夫。
でもできなかったらどうしよう。
できなかったら困るから君にもお願いする予定だったのに、今どうしても口に出したくない。
「……そと、ぼくたちが人間扱いしてもらえるとこ、ないよ?」
我慢して言おうとして遠回りに、君の夢を砕くような言葉が出てしまう。
貴方が葛藤して止めた分の距離まで。
青年は藻掻くように近づいて、貴方の手を取り、
そして抱きしめる。強く、強く抱きしめる。
例え貴方が何人殺したって、
貴方が大切な家族であることに、変わりはないんだよ。
「そこに、君がいなかったら………意味がない。」
「誰か一人だけ……取り残されちゃうなんて、駄目なんだ……」
元々、困ってる子を見ては、あの子と一緒にいなさいと言って、
そうして仲良くする家族を、一人にこにこ見守っていたような青年だ。
誰かが一人でいるのは、耐えられない。
貴方だけが苦しみを背負うなんて……許せない。
「…………うん。」
最後の言葉に、小さく頷く。
青年は10年前、9歳の頃にここに来た。…9歳まで、外にいた。
物心がついて、思考が出来て、物の善悪が分かるほどの年まで、
ずっと外で過ごしてきたから………わかる。
外に出るのは、ここで死ぬより辛い事だと。
目を逸らしていただけだ。まだ幸せになれる。まだ平気って。
…家族が死んじゃった以上、もう生きて幸せにはなれないんだ。
息苦しい。
「できるよ。」
皆を"救う"ためなら。
「うん……うん、誰かひとりになったらだめ……」
強く引き寄せてくれるから、それに甘えて、擦り寄って暖かさを感じる。こんなに近くにいさせてくれること。
それだけでも十分なのに。
外れた方に君を引きずり下ろしてしまうのまで許してくれる。
「ベリ兄……ベリ兄、ごめんね。僕も頑張るね」
僕がもっと大きくて頼り甲斐があったらな。やらなくていいよって言って、押し付けずに済んだのに。優しい君は僕よりずっとずっとずっと苦しい思いをする。
「みんな、
たすけようね」
抱きしめて、撫でる。
貴方に甘えてしまった分がたくさんある。
返さないといけないよね、俺も。
この世界に、俺達の幸せはなかったけれど。
死の向こう側には、きっと。
あるんだ、あるはずなんだ。あるんだよ。ねぇ。
そう思わなければもう、耐えられない。
今の状況も、これからやることも。
きっと青年の心は、もう壊れたのかもしれない。
「謝らないで、ノル。」
「頑張ってくれて、ありがとう。」
「大好きだよ、俺の家族。」
ねぇ、今日も一緒に寝ようか、なんて。
貴方を抱きしめる青年は、穏やかに微笑んでいて。
───ぽたぽた、涙が零れていた。
「一人にしないからね」
囁くように言って、ぎゅっと抱きしめ返す。君の手が心地良い。
アベルにはこんなふうに甘えたことはなくて、やり方もわからなかった。甘え方はきっと、君に教えてもらった。
「ぼくも……ぼく、ベリ兄と家族になれてよかった。
……一緒に寝よ。どこにも飛んでいかないように、ちゃんと押さえてるから」
透明な右手の袖で、押さえるように涙を拭い。
死んでもずっと一緒にいようねって、嬉しそうに、叶うかもわからない慰めをずっと口にしていた。
| (a37) 2022/07/23(Sat) 1:49:22 |
| >>30叫び声の後。少し遅れて出たから着いたのは、きっとノルが手紙を読み上げている頃。 開けっ放しだっただろう扉を覗けば、部屋に漂う鉄の臭い、突っ伏して動かないフィラメント、集まっている他の子たち。 吐息のような微かな声を漏らし、既に良くなかった顔色を更に悪くして呆然と室内をみる。 そして覚束なくなる足元に体勢を崩し、ガタン!と扉に肩を打ち付けては、皆が此方を見たり声を掛けたりする前に廊下へと飛び出した。 この自分の行動がどう思われだろうとか、手紙を確認しようだとか、話を聞こうだとか。 全て何もかも考えずに、自分の部屋へ向かって行くだろう。 (40) 2022/07/23(Sat) 20:24:20 |
| タンジーは、自室の扉を勢いよく閉めて、バン!と音が響いた。 (a43) 2022/07/23(Sat) 20:28:46 |
「…………」
一度眠り、きっといくらか落ち着いた後。
それでも君に、この話をするのは気が引けるのだけれども。
「……次、どうしようか」
誰を、どちらが。
もう君を騙して勝手にやるような段階ではないから、話さなければいけない。
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