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【人】 部隊長 シュゼット[戦闘がはじまり砂煙が舞う中、 一番近くに落ちてきた蜘蛛のような敵へと、地を蹴る。 金属でできた足の一本が地面に降りるたび、 突き刺さった大地は、僕の胴よりも大きな穴が開く。 僕の方へ振り下ろされた脚を、横に飛んで避け。 すれ違いざまに脚が降ろされる地点へと、 腰に下げていた手榴弾を一つ投げた。 ―――ドォン!! ――――ドォン!!!! 僕の耳に、遠くの方から発砲音が聞こえてくる。 遠距離から狙撃された弾たちは、 僕の近くを掠め、蜘蛛型の細い足へ正確に着弾する。 一発一発は硬い金属を貫くまでの力はないが、 何発もが連続で当たったとなれば、話は別だ。 そうして、脚が弱ったところへ、 僕の手榴弾が奴の足元で破裂する。] (24) 2020/05/27(Wed) 22:34:12 |
【人】 部隊長 シュゼット 『 ―――、ギギ、ギギギギ…………!! 』 [蜘蛛型は金属の擦れるような音をあげながら、 欠けた足の箇所から、ぐらりと横へ傾いた。 ……そこへ、僕の部隊の優秀な槍使いであり投擲手でもある 今まで蜘蛛型を多く倒してきたパトリックが 大地に刺さった脚の一つを駆け上がっていく。 彼は、脚の関節の部分まで登りきると、一気に飛び上がる。 馬の黒い尻尾が、ふわりと揺れて。 「……ここ、だあ!!!」 パトリックは持っている槍を空中で大きく振りかぶり。 真っすぐに、蜘蛛の口の中へと投げ込んだ。] (25) 2020/05/27(Wed) 22:34:47 |
【人】 部隊長 シュゼット[口の奥の奥にある、コア。 幾重もの分厚い装甲に覆われて 外部からは傷ひとつ付けられなさそうなそこへ、 僅かに開いた蜘蛛の口からなら一直線にコアを狙えると。 過去、多くの負傷者を出しながら蜘蛛型を始めて倒した後の 研究班の解析結果を見て意見をしてくれたのは、彼だった。 今では、僕の隊があの型を倒すときは 必ずパトリックに任せることが暗黙の了解だ。] (26) 2020/05/27(Wed) 22:35:22 |
【人】 部隊長 シュゼット[―――ただ。 その間、彼は無防備になってしまうから。 それをサポートするのは、僕達の役目だった。] 右!"百足"が突進して来る!!! 推進力の脚を少しでも削ぎ落すか、 それが無理でも、進行方向を逸らすぞ!! 『はい!!隊長!!!』 [パトリックの方へ向かっている、巨大な百足型機獣。 こいつは遠距離攻撃をする手段は持たないが、 身体のそこかしこに巨大な回転鋸がついている。 百足とパトリックの間にあった、 過去の戦闘でも辛うじて壊れていなかった廃墟の壁が、 紙屑のようにばらばらと崩されていく。 装甲がとにかく硬い百足型を相手するためには、 何をするにもまず、相手の動きを止めてからだ。 相手の機動力を削らないまま下手に攻撃すると、 攻撃方向を自在に変えられる回転鋸の餌食になってしまう。] (27) 2020/05/27(Wed) 22:35:55 |
【人】 部隊長 シュゼット 脚を叩き斬るなら、僕の出番だ―――!! [僕の大剣なら、この敵の細かい脚も、 一振りで何本も潰して動かなくすることができる。 百足型の脚を斬り落とそうとする時。 鋸の一つを支えるアームが、僕の方を向いた。 それが、僕の方へと薙ぎ払われるのが見えたけれど。 僕は避ける動作をすることなく、剣を振るう。 ……そして。僕が剣を振るうのとほぼ同時に 城壁の方から放たれた砲弾が、僕の横を抜かしていって。 今しがた、僕を粉微塵にしようとしていた鋸の刃の向き先を、 ぐにゃりと。全く違う方向へと捻じ曲げた。 僕以外にも、僕の隊の皆や、第二攻撃部隊の兵達や、 遠距離攻撃部隊が、百足の脚を止めようと猛攻撃。 パトリックと動きを止めた蜘蛛型の所に到達する前に、 百足型はそのまま足を止められ、装甲を剥がれ、 機能停止まで追いやられたのだった。] (28) 2020/05/27(Wed) 22:36:33 |
【人】 部隊長 シュゼット[あちこちで起こる戦闘の音は段々と激しくなっていき、 あらゆる音が響く戦場にずっといると、 自分が今どのあたりで戦っているのかわからなくなってくる。 いつもは、穴の真下でしか戦わないのだけど。 あまりに多くの機獣が落ちてくるから、 僕も、状況に応じて、場所を変えながら戦っていた。 あるときは、仲間のサポートに回り。 またあるときは、率先して敵のコアを破壊しに動く。 持っていた武装の内、手榴弾は半数以上を使い切った。 仲間たちの目覚ましい連携のお陰もあって、 背中に背負っている対機獣弾はまだ使っていない。] (29) 2020/05/27(Wed) 22:36:53 |
【人】 部隊長 シュゼット …………っ!!!! [斬り落とした敵の機関銃が確り機能停止しているか 近くまで行って確かめていた僕は、顔を勢いよく上げた。 >>3:295機械獣の着地による地響きが 明らかに、外壁の方からする。 >>3:204戦いが始まる前に 僕は、ルークのいる場所をちゃんと確認していた。 外壁から穴の方へ向かう途中で振り返り。 外壁の上に居るルークを確認すれば、 手に持っていた大剣を大きく、彼女の方へと掲げた。 ……その時見たルークの姿を思い出して。 ぷる、と。耳が恐怖に震える。 外壁は駄目だ。あそこには、ルークが居る。 僕が、この戦いを無事終えて帰るのを、待っている。] (31) 2020/05/27(Wed) 22:38:51 |
【人】 部隊長 シュゼット[一人、唇を噛みしめて。 どうすればわからず、俯きかけた時だった。] 『…………隊長。』 [肩を叩かれ、我に返って振り向くと。 そこには、未だ強い戦意を瞳に宿したままの、 マリーベルの姿があった。 彼女は僕を真っすぐに見上げ、そして、言うのだ。] 『ここは、大丈夫です。 残りは。…いえ、また新しいのが来ても。 私たちが、倒しきってみせますから!! だから隊長は、外壁の方へ。 今隊長の力が必要なのは、誰が見てもあっちです!』 [……彼女は、決して強がりを言っているわけではない。 僕は、マリーベルのその強い瞳を見て、そう確信した。] ありがとう。マリーベル。 向こうは僕が、なんとかして見せるから。 こっちは、皆に任せたよ。 わかってる。大丈夫だ。 僕の部下たちは、これしきでやられる程弱くはない。 (33) 2020/05/27(Wed) 22:40:17 |
【人】 部隊長 シュゼット[強く。頷くと。 マリーベルの背中を数度叩き、すれ違いざまに言った。] ――――後で。生きて、会おう。 [背中の後ろで、第一戦闘部隊の子たちが、 敵の咆哮に負けないぐらいの雄たけびを上げて、 攻撃をしかけにいく音がするのを、兎耳は拾う。 僕はそれを聞きながら、仲間たちに貰った勇気を力に変えて。 両手で持った大剣を握りしめ、外壁の方へと―――駆ける。] (34) 2020/05/27(Wed) 22:40:29 |
【人】 部隊長 シュゼット[新しく降りてきた機獣達は、外壁の方を向いている。 今まで、穴の付近に居る者を攻撃してくるばかりだったのに こいつらは明らかに、基地を狙っている。 基地を攻撃すれば、この世界の戦力に大打撃を与えられると そう計算されての行動なのだろうか。 わからない。わからないが――― 今は、そんなことを考えている暇などなかった。 大地を蹴る兎の脚は、さらに強く、早く。 三体のうちの一体に追いつければ、 脚を大きく大剣で切りつける。] ……くそっ……硬い……!! [渾身の力で振り下ろしたはずなのに、 表面が少しひしゃげた程度で、舌打ちをする。 外壁の方から、砲撃の合図の声が聞こえて。 僕はひとまず彼らに任せようと、更に先へとかけていった。] (36) 2020/05/27(Wed) 22:41:54 |
【人】 部隊長 シュゼット[外壁に一番近い場所にいた機獣は、 昆虫のような見た目をしていた。 カマキリのような外見で、でも普通のそれと違うのは 身体も腕も細くなく分厚く太い金属でできていることだ。 そいつの首がぐるりとこちらを向いて、 複眼のような目が赤く光った。 脚の一部が盛り上がり、何本もの金属の矢が放たれる。 僕の方へと飛んでくる矢の多くは避け、大剣で払い。 数本は、体を掠めて。 腕や、腹部から、赤い血が流れる。 (大丈夫。まだ、放っておいてもなんとかなる傷だ。 痛みも、駄目じゃない、程度の痛みだ。) ……僕は、食らった傷の程度を痛みの度合いで判断し。 痛みはいつも通りやり過ごしながら、脚は止めない。] (37) 2020/05/27(Wed) 22:42:15 |
【人】 部隊長 シュゼット[駆ける。駆ける――― 機獣が近くに現れて兵が引き、無人となった 前方にある高台に向かって。 ] [小さな高台の、屋根の上へと昇る。 前には昆虫型。後ろを振り返れば外壁だ。 振り返った頭は、上を向く。 ルークは、まだ上に居るだろうか。 ここからでは見えないけれど、でも。 昆虫型の方へと向き直り、僕は、覚悟を決めた。 ……ルークが逃げ始めてたとしても、これが近道だ。 すぐ彼女の所に行くには、これしかない。] (38) 2020/05/27(Wed) 22:43:42 |
【人】 部隊長 シュゼット ……研究班達の新作、試すときがきたな。 [背中から、金属でできた大筒を降ろした。 弾は何発込められていただろうか、と確認して。 発射を押さえるトリガーのロックを解除する。 昆虫型は此方へ攻撃の狙いを定めている最中らしく 大剣を背中に背負う隙はなんとか残っていた。 僕は、大剣の代わりに大筒を構えて。 昆虫型に向かって、高台から高く、跳躍する。] 『―――キキキ、キキキキキッ!!!』 [金属の擦れるような咆哮。 昆虫型の体の至るところから、 さっき僕を狙って来た、金属の槍が何十本も放たれる。 ―――視界を、金属の槍が埋め尽くした瞬間だ。 僕は、大筒を下の方……"機獣の下腹部あたり"へと構え。 躊躇いなく、引き金を一気に引いた。] (39) 2020/05/27(Wed) 22:44:03 |
【人】 部隊長 シュゼット ドォ……ン――――!!!!!!! [対機獣砲が放たれる、とてつもない爆発音が。 外壁近くの、昆虫型付近で響き渡る。 音だけではない。爆発と。爆風とが周囲に広がった。 そして、赤い兎は背に大剣を背負い、大筒を持ったまま。 反動で、機獣とは真逆の咆哮へと吹き飛ばされる。] (40) 2020/05/27(Wed) 22:45:47 |
【人】 部隊長 シュゼット[―――外壁の上には、防衛部隊が展開していた。 遠距離攻撃のための銃や手榴弾を構え、 近づく怪物へ、次々に攻撃を行っていた。 ……おかしい、と思った。 最初は、この場所に兵はいなかったはずだ。 砲台があるのはこの場所より少し下か、離れたところか。 よく見れば、まだ配置について時間が経っていないらしく、 部隊長が、作戦の変更について指示をしているのが見える。] ……そうか。ルークが…!! [>>50ルークが、皆に伝達してくれたのだろう。 彼女はずっとここで戦況を見てくれていたはずだから。 この状況だ。 ルークが何処に行ったか、戦っている兵達に聞くのは難しい。 それに、ただでさえ、僕が戦線から離れているのだ。 今頑張ってくれている彼らの攻撃の手を 緩めさせるようなことはしたくなくて。 この場にルークが居ないのを確認すると、 僕はすぐに、下へ続く階段へと向かう。 速く、速くと駆け降りる足は、2・3段飛ばし。] (100) 2020/05/28(Thu) 21:29:52 |
【人】 部隊長 シュゼット[基地内部は、大変な事態だった。 各地から伝えられる戦況を整理して伝達する者が居たり、 急に負傷者が乗せられた担架が通っていったり、 追加の武装や弾薬を各部隊に運ぶ者が居たり。 ここまで目まぐるしく人や物や情報が行き来するのは 幾度とない襲撃の中でも、今までにないことだった。 あちこちでわたわたと忙しなくしているペンギン達が見え。 僕は咄嗟に、近くに居たペンギンを捕まえ、聞いた。] きみ!! ルークを見なかったか!? 医務室の軍医で、黒いフードを被っていて。 ペンギンと一緒に居る、女性だ! [仕事に追われるペンギンは処理能力がパンク寸前。 つい、慌てるあまり早口でまくし立てた僕を見て、 頭を抱えて、首を捻る、捻る。 僕が色んな特徴を上げていくと、 最後に、"ペンギンと一緒に居る"というところで 頭の上で豆電球が輝いたような顔をして、 きゅいきゅい!!と、指さす。] (102) 2020/05/28(Thu) 21:31:11 |
【人】 部隊長 シュゼット[どうやら、あっち!と言いたいらしい。 ぶんぶんと首を縦に振って、必死に方向を指し示してくれる その子の頭をもふりともふってやれば。] 東棟の方だな。……ありがとう!! [礼を一言。僕はすぐに踵を返して。 ペンギンが教えてくれた東棟の方へと駆けだす。 僕は、腕やら腹やら頬やら脚やら、 色んなところから血を滲ませていたから。 ペンギンは、何か言いたげに、僕を見たけれど。 駆けだした僕を見て、すぐに、びしっと敬礼をしてくれる。 (―――ルークに見られたら、怒られるんだろうなあ。 怪我の手当もしないで駆けまわって、って。) 昆虫型の攻撃でぱっくりと切れた頬から 流れ出ているままの傷口に走りながら袖口を押し当て。 走っている最中も、考えるのは彼女のことばかりだった。] (103) 2020/05/28(Thu) 21:32:12 |
【人】 部隊長 シュゼット[兎耳を大きくなびかせながら、真っすぐ全力で走る。 >>85ルークが、僕を呼ぶ声がする。 一番、聞きたかった声だ。 僕が彼女を探し始めてからずっと、 聞きたくてたまらなかった、彼女の、] ―――、ルクレース!!!!!!!!!! [ルーク、と言いかけた口はそのまま、 彼女の本名の形をなぞって、叫ぶ。 蛇の口の方を見た時、ぞくりと全身を悪寒が駆け抜けた。 ルークの元まで近づいていたんじゃ、間に合わない。 それに、>>83あの攻撃は……"まずい"。 もしかしたら彼女はただの砲撃と思っているかもしれないが、 次に放たれるものは、違う。僕には、わかる。 口の中で、徐々に光が集まって行っている。 集まる光は赤から、白に変わっていく。 僕は、それをみてわかってしまったんだ。 あの蛇型には、普通の砲撃を撃つのとは別に、 『僕の義手砲に匹敵する武装』が積まれていることを!!] (106) 2020/05/28(Thu) 21:35:09 |
【人】 部隊長 シュゼット[生命エネルギーを代償に撃つ義手砲を機獣が撃とうとすれば 機械の体を動かすためのエネルギーは消費しつくされ、 コアごと自壊してしまうだろう。 貴重な兵力を壊していいのか? ……いや。これがここに居るならば。 おそらく、全ては敵の承知の上だ。 地上の奴らの目的が、基地にあるなら。 基地を破壊することが目的だと言うなら、 何もおかしくはない。寧ろ、極めて合理的だ。 全力で放つ光の一撃は……基地の機能を一瞬で停止させる程の 壊滅的な損害を産むだろうから。] (107) 2020/05/28(Thu) 21:40:08 |
【人】 部隊長 シュゼット[躊躇う暇なんて、なかった。 もし、こうなったときはと覚悟をしていた。 こうなったら、躊躇なく。全力で。一撃を放つと。 持っていた対機獣砲を投げ捨てる。 そしてそのまま。 右腕を前へと突き出して―――] (108) 2020/05/28(Thu) 21:40:16 |
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