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【人】 緋彩良かった、そういうの好き? わぁ、帳君お料理出来るの? 素敵ね へへ、そうかしら。 帳君もウェイターの姿したらきっと似合うわ。 格好いいでしょうね… [私も私でウェイター姿の帳君を想像してうんうん頷くの。 帳君の方を見れば視線が彷徨っていてどうしたの? って首を傾げていたわ。 私の頬もほんのり赤くなっていたの。] (16) 2023/07/23(Sun) 9:02:30 |
【人】 緋彩わぁ、そうなのね。 どういう形かって絵にも描いてみる? [返答も待たずえーと、と地面に棒で描いてみるの 出来は65点といったとこかしら。 役に立つならいいんだけど。 他の色の気配を感じていたのはわからないし それが元の持ち主の色の気配なのは 私たちが今知ることはない事なのよ。] (19) 2023/07/23(Sun) 9:03:49 |
【人】 緋彩うんうん……ってあ、無理しない範囲でね? でも楽しみにしてるわっ! [私が疲れる事を考えれば帳君も? とは考えたけど 私を見つけた時そういうそぶりはなかったし…… とは思えどやっぱり心配しちゃうの。 心配すべきはそこじゃなかったのにね。] (20) 2023/07/23(Sun) 9:06:28 |
【人】 緋彩と、ば……りく……ん ごめ、 ごめ…ん…… [震える手で肩に触れてみる。 反応はどうあれ私は無意識に 帳君の足を包むように抱き着く。] やだ……いやだ、いやだよ…… [震えながら、涙をぼろぼろ流しながら 私は無我夢中で魔法を使うの。 車の人が慌てて声をかけてる気がするのも気にならない。 私が何をしているかなんて 普通の人にはわかるわけがないもの。] (24) 2023/07/23(Sun) 9:09:04 |
【人】 緋彩お願い…… [治癒の魔法を力一杯使い続ける。 体力が一気に削れる感覚。 汗が流れる。体が熱い。 反射的に本能がその力を使うのを止めようとする。 でもそれを全部振り切った。] (25) 2023/07/23(Sun) 9:09:21 |
【人】 緋彩[ ─────ふわり、と力が出る感覚がした 自分の生きようとする力すら削れる感覚がして 帳君の怪我は見て分かるくらいに治っていく。 帳君本人にしか起こってることは分からないだろうけど それはまさに 魔法 と呼べる奇跡だ。 ] (26) 2023/07/23(Sun) 9:09:51 |
【人】 緋彩[その直後私の意識は途切れた。 何があったか分からない。何も耳に届かない。 真っ白な顔色で、呼吸するのがやっとな私が 周りにはきっと見えたでしょうね。 何があったかわからないまま 次に私が気付いたのは病院だったわ。 体全体がだるくて頭がぼーとしたの。 原因不明の憔悴状態。 事故を見たショックにしてはおかしくて 私は色々検査されたみたい。 魔法なんて言えなくて ただただ分からないってごまかしたの。] (27) 2023/07/23(Sun) 9:10:25 |
【人】 緋彩へぇ、お手伝いちゃんとするのね。偉いわっ お料理私も覚えるわね お父さんがね、パン作るの得意なの 今度教わっておくわ あと、きっと…ううん、 絶対 似合うわ![気合いを入れて拳を握るの。 私が何か作ったら食べてくれるかしら。 そう思うとそわそわした気持ちが募ったのよ。 二人して顔を赤くして 傍から見ればきっと可愛い事をしていたわね。] (44) 2023/07/25(Tue) 6:19:00 |
【人】 緋彩[私の夢を肯定してくれた君 ただ一人、同じ特別があるから分かち合えた相手。 その君が、私の事を否定する。 帳君自身も否定しているなんて分からない。] どう……して……な、んで…… [頭がぐるぐるする。 胸が刺されたように強い衝撃を受けた。 安堵の為の涙はそのまま 痛みを訴える涙に変わって零れるの。] (49) 2023/07/25(Tue) 6:22:17 |
【人】 緋彩[どうしてなんて、当然じゃない。 私は周りが見えてなかった。 好きだって感情で一杯一杯になりすぎたの。 ヒーローになりたいのに、逆に大好きな人を傷つけた。 あんな風に血を流させたのは 私のせい。 痛い思いをさせたのは 私のせい。 人を助ける存在になりたいのに 私は一番大事な人を傷つけてしまったの。] (50) 2023/07/25(Tue) 6:23:01 |
【人】 緋彩[帳君が私に背を向ける。 反射的にすがるようにその背を追いかけるの。] まって! まって…… 帳く…… [必死にその背を追いかけたの。 ごめんなさいって謝りたくて。 涙でいっぱいの視界はやっぱり私に周りを見せてくれない。 視野が狭くて、呆けた頭は正常な判断を下せない。 体力が戻り切ってない私はすぐにへばって 手すりにつかまろうとして……その力が足りなかったの。 そう、私の部屋は階段の近く。 体力のない体は重力に逆らえない。] (51) 2023/07/25(Tue) 6:23:30 |
【人】 緋彩[ぐらり、と体が傾けば 次に起こることは当たり前の現象。] きゃあああああ! [衝撃が体に数回。 そうして頭に衝撃を感じた。 意識が暗転する。 あぁ、またも何してるのかしら……私は それでも、帳君を呼ぶように手を伸ばして、気を失った。] (52) 2023/07/25(Tue) 6:25:19 |
【人】 緋彩[幸い踊り場で止まったから酷い怪我はしなかったわ。 それでも頭に、 心に 受けた衝撃が強すぎたのかしら次に目を覚ましたら、 記憶を失っていたの ] (54) 2023/07/25(Tue) 6:26:37 |
【人】 緋彩[後にして思えば幼さ故の防衛反応だったのでしょうね 暫くは誰を見てもだれ? って聞いちゃったの。 家族すらぱっと思い出せなくて悪い事したわ。 この間に他に誰か会っていても 記憶がぼんやりしていて思い出せないの。 結果、この事件から半年か一年位か ふわっとした期間の記憶はついぞ戻らないままで 学校に戻った後もそれなりに苦労したわ。] (55) 2023/07/25(Tue) 6:27:36 |
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