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【人】 XIV『節制』 シトラ── 食堂・ホットチョコ屋さん [ メッセージを送信してしばらくの間は、 もしも誰も来なかったらどうしよう、って どうしてもそわそわしてしまっていた。 結果的には、 不安は杞憂だったと、そう思わせてもらえるくらいに 予想していたより多くのひとが 食堂へと足を運んでくれた。 ひとり、またひとり。 顔を見せに来てくれたひとを迎えては 熱いチョコレートドリンクを差し出して、 見送っては、カップを洗う。 抱えた想いを吐露してくれるひとも、 わたしの話を聴いてくれるひともいた。 束の間のやりとりでも、ただ挨拶を交わし合うだけでも 改めて思い知らされてしまった。 わたしにとって、この洋館での暮らしてきた日々が 一緒に過ごしてきたみんなのことが どれだけ大切な存在になっていたのかを。] (298) 2022/12/24(Sat) 22:57:49 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 大鍋いっぱいに作ったはずのホットチョコレートは 気付けばすっかり暈が減っていた。 端末の小さな振動に気付いたのは 客足が落ち着いたころ、だったかな。>>266 もしもその場に居合わせたひとがいたなら、 とてもわかりやすく綻んだ表情に気付いたかもしれない。 「アリアちゃんの分の材料は しっかり確保してあるよ」 「熱々が飲みたかったら 食堂で待っているし、 すこし冷めてしまっても良ければ お部屋まで行くから、呼んでね」 一番飲んでほしかったひとへ 短いメッセージを送信する。 返事が来るか、本人が姿を現してくれるかするまで ずっと彼女へと想いを馳せていた。 ]** (299) 2022/12/24(Sat) 22:57:52 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ わぁ、すごい喋る。 >>196急に語りだした様子に 思わずぽかんとしてしまって けど隣を見ても、前も見ても 何だか二人とも真剣で。 ちょっと『面白く』なってしまった。 きっと真面目な場面なのに。 吐く息が喉の奥で勝手に踊り出す。 これが『面白い』であってるのかわからない。 笑い返そうとしたことは何度もあったけど 同じ微笑を返したい気分の時はあったけど こんなの初めてだからあってるかわからないけれど 今の二人に返す反応としては間違ってるのは解って でも止め方がわからなくて 笑い方もわからな過ぎて噎せるし 口元を抑えて顔を逸らした。 ] (300) 2022/12/24(Sat) 23:50:44 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ こんな時間、ヒナギクとも過ごした事が無いのに 何故だか『懐かしい』って思うのは >>196『星』の心があるなんて 素っ頓狂な事を言い出したきみが ぼくにみせたまぼろしなのかもしれないけれど。 そんなに悪い幻想でもなかったから そんなに悪い気分でも無くって。 だからかな、話してみろと促すその言葉に 従ってもいい気がしていた。 ] (301) 2022/12/24(Sat) 23:54:21 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ >>281なにか覚悟を決めた様な顔で名前を呼ばれる。 ぼくの名を呼ぶきみの顔を今度こそしっかりと 真っ直ぐ見つめ返してみたら 射抜くようなその視線が眩しくて目を細めた。 そうだね、きみは何時だって強かった。 ぼくが守る必要なんて無いくらいに。 ひとりで立ち直って、ひとりで世界を広げて、 ぼくはなんにも手伝えなかった。 何時だって救われたのはぼくのほうで だからこそ今度くらい、って思ったけど。 そんなのきみにはもしかしたら 今度だって、この先だって これっぽっちも必要ないのかもしれない。 ] (302) 2022/12/24(Sat) 23:56:52 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラヒナギク…、きみが今回の事で 辛い目に遭うのが嫌だなって、考えてたんだ。 [ ぼくは無知だけど、そこまで馬鹿でも無いから 自分がそんなに賢くはない、って事を知っている。 押し付けの善意はいつだって空回るから それならいっそきみになにが必要か 聞いてしまえばいいのかもしれない。 なんでそんな風に思ったのか ぼくにはわからない。 これで正解なのかどうかも。 わからないけど、わからないから 間違ったら教えて貰えば良いかって思えた。 今更そのくらいのことできみは 呆れたり面倒になったりしないでしょう? ] (303) 2022/12/24(Sat) 23:58:53 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラぼくにできること、なにかないかな。 きみのたすけになりたいんだ。 きみがずっと、ぼくをたすけてくれたみたいに。 [ だいそれたことを誓ってみても どうせ今のぼくはそよ風よりも役立たずだから。 できることなんか探してみてもないかもしれない。 なら、なにができるようになればいい? 今よりきみの役に立つために。 自分の事は後回しで他人の為に駆け回ってしまうきみに 直接求めてみても、あんまりいい答えは出なそうだから もうひとりに、視線を向ける。 ] (304) 2022/12/24(Sat) 23:59:45 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 『塔』の最期を見送った『星』の痣をもつきみ 死んだみたいに生きてたぼくをみつけだしたきみ。 きみならば、ぼくにも彼女にもみえないなにかを 気付いて、見付けてくれる気がした。 根拠なんかまるでないのに、 何故だか、わからないけれど。 これが彼の言う『塔』の心ってやつなんだろうか? そんな筈無いって思いながらも まぁそれならそれでもいっか、って思えた。 ] ともだちになる方法はぼくもしらないけど。 きみといっしょにかんがえてみるから。 きみもいっしょに考えてくれないかな。 ぼくがヒナギクのためにできること。 たのむよ、……エト。 [ 名前はそんなに悩まなかった。 他のだれかと違って彼は、常に名乗って喋るから。 それでも一応、あってる?って 意味を込めて小首を傾げてみる。 ] (305) 2022/12/25(Sun) 0:03:20 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 呼びたくても呼べない知らない名前とは きっとまるで違う音なのに 何故だろう、 多分殆ど初めて呼ぶその名前は、 随分と久しぶりに呼んだみたいに、 なんだか、ひどく懐かしい心地がした。* ] (306) 2022/12/25(Sun) 0:04:03 |
【人】 XI『正義』 マドカ[僕の部屋には元々あまり、物がない。 誰かから贈られた大切なものはあるけれど。 だから、片付けはごくごく簡単に済んだ。 贈り物は、持って行くかを少しだけ悩んで、 やめた。 まどかせんせい、とつたない字で書かれた手紙も 羊のぬいぐるみも この部屋に、そっと置いていく。] 僕は、不幸に酔ってるのかな。 贖罪ごっこ、なのかな、これは。 [ぽつん、とひとつ、呟いた。>>4:174] (307) 2022/12/25(Sun) 0:11:51 |
【人】 XI『正義』 マドカ[好きで自分を傷つけるわけではない。 生憎、マゾヒストのつもりはなかった。 傍から見ていてその違いは、分からないだろう。 わかるはずがない。] ……間に合わないさ、 そもそも自分が『人間』だって、 未だに受け止められていないんだ [この世界を選ぶことのできた君たちが、 うらやましいと思った。 うらやましいと思うくらいには、未練があった。 それでも僕は、日向の道を歩くことはできない。 『マドカの望むものは得られないでしょう』 >>3:48箱庭へと行っても、得られるものは無いかもしれない。 それでも……それでも。] (308) 2022/12/25(Sun) 0:12:40 |
【人】 XI『正義』 マドカ[でも、君の占いも、 案外アテにならないんじゃないかな、って。 そんなことを、意地悪な僕は思ってしまうよ。] 神様……と、クロ? [箱庭への扉をくぐった時、 最初に目に飛び込んできたのは、二人の姿だった。 きっと、本当はいけないことだ。 それでも僕の心は、 その姿を見て刹那、歓喜してしまったんだ。] (309) 2022/12/25(Sun) 0:12:58 |
【人】 XI『正義』 マドカ[ふわ、と胸の内に浮かんだだけで、 その言葉は、感情は、 風に流れる薄雲のように消えていく。 きっと、些細な出来事だった。 なんてことない、日常だった。 けれどきっと、 今となっては取り返すことの叶わない、 大切なものが失われる前の…… 後に残ったのは、理由のない 愛 しさだけだった。] (310) 2022/12/25(Sun) 0:13:52 |
【人】 XI『正義』 マドカ[僕は、そっと一歩を踏み出す。 一歩。一歩。 次第にその歩幅が大きくなり、 次の一歩までの時間が短くなり、 最後には駆け出して。 世界から逃げて、逃げて、逃げて、 ここに至った僕だけれど。 今はただ、二人に早く、近づきたくて。 それは長いようで短い距離。 たどり着いた僕は、自然と神様の前に膝をつく。] (311) 2022/12/25(Sun) 0:14:01 |
【人】 XI『正義』 マドカ神様。 僕のこと、連れて行ってください。 ここで、一緒に過ごさせてください。 貴方にはもう不要かもしれないけれど、 僕は貴方と共にいたい。 この箱庭で、生きたいんです。 僕はたくさん間違えました。 きっと、貴方もたくさん間違えました。 だから、一緒に考えましょう。 たくさん、考えましょう。 時間が許す限り、ずっと。 (312) 2022/12/25(Sun) 0:14:15 |
【人】 XI『正義』 マドカ[赦されるなら、その手を取ろう。 子供の姿をしている神様の、 小さな両手を両手で握ろう。 嫌だ、って言われたらどうしようって気持ちも 少しはあるけれど。 多分、追い返されはしないんじゃないかなって、 期待していても良いかな。**] (313) 2022/12/25(Sun) 0:14:23 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ その返答に異質さを覚えようと>>254 しがみつくような事も無く流されるまま 通された椅子へと移り変わる状況を良しとした あんな事があった後だ 己とていつも通りとは言えないかもしれない この世の言葉のどれとも違う感覚を 今、言葉にする事はどうしたって出来ない けれど、これはきっと 大なり小なり証持ち全員が直面しているだろう違和 ならばいつもと多少様子が違っていたとして それは当然の範疇でしかなく だからたとえ誰の前であっても いつも通りは容易かった ] (315) 2022/12/25(Sun) 0:17:50 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ ぽつぽつと 紡がれる声に耳を傾けるひととき 彼女がティーカップを置くまで 特段に口を差し挟む事も無く耳に留めて 「 それなら良かった 」 と微笑んだ ] (316) 2022/12/25(Sun) 0:18:03 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 置かれたティーカップと アリアとを見れば ] 嬉しくない? 自分の中の……自分が消えたこと。 ――あ、いや ごめんね! なんだか怖がっているように見えて、つい [ 少しぬるくなった紅茶で喉を湿らせた ] (317) 2022/12/25(Sun) 0:18:19 |
【人】 [『 力 』 フォルスアリアはさー しっかりしてるよね ホラ、神様を前にしても物怖じしないし 死体蹴りの如くにずけずけと毒も吐けるし? [ 小さく笑って ] だからきっと 辛い事があっても 一人でどうにかできるんだろうって思うし たとえば俺がここに来なくても 部屋を出る頃には 冷静沈着で頼りになる いつものアリアになるんだろうって、そう思うよ (318) 2022/12/25(Sun) 0:19:02 |
【人】 [『 力 』 フォルス――でもさ 人って、見てないようで案外見てたりする 俺が君の事なんとなく気付いたように 無理してるかもって気付く人は居るんじゃないかな 普段からアリアの事見てる人なら尚更。 アリアが何に怯えているのか 何をしまおうとしているのかはわからないけど ……。 しんどい時は しんどいって言った方がいいよ [ 沈黙が続くなら 楽しい話でもしようか * ] (319) 2022/12/25(Sun) 0:19:39 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 食堂/シトラとの ── [ やってしまった、と思った。 あまりに明け透けな指摘は、 彼女の無自覚の部分を刺激してしまったようで。 言葉の断片をぽろりぽろり零していくのを、 内心はらはらと見守るしか出来なくて。 横槍を入れても余計に混乱させてしまうだろうから、 彼女が心を落ち着けるのを静かに待った。 頼りなげに紡がれていく言葉に、 時折静かに相槌を打ちながら聞き届けて。 やがて我に返ったように ホットチョコレートを注がれれば、 ありがとう とそれを受け取り、静かに傾ける。 胃の腑にあたたかいものが落ちるのを感じ、一息。 ] ……なるほど、よくわかったよ。 貴女の思うことも聞かせてくれてありがとう。 じゃあ、私の意見を言わせてもらうね。 (320) 2022/12/25(Sun) 0:44:05 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 甘やかな香りと湯気が立ち昇るカップを掌で包んで、 ふう、とまた一息落としてから。唇を湿す。 ── 嫌だとか寂しいだとかの気持ちを、 彼女は 「違う」 と否定しようとした。 自分の心に蓋をして見せないようにして、 それをそうすべきことだと認識している、ように思った。 彼女の優しさなのか、 過去に起因するものなのかまではわからないけれど、 そのいっそ頑なな意思からふと解れた疑問に>>272 ] (321) 2022/12/25(Sun) 0:44:17 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベルあのね。 思うことは、決しておかしなことじゃないよ。 だって貴女は綺麗なだけのお人形じゃない、 心を持った人間の女の子でしょう? それなら、 どんな気持ちを持ったとしても貴女だけのもので、 誰が否定していいものじゃない。 それがたとえ大事なアリアであってもね。 [ とはいえ、アリアは彼女が自分を押し殺して、 都合がよくて耳障りがいいだけの心でいて欲しいなんて 望まないと思うけど、と続けて ] (322) 2022/12/25(Sun) 0:44:30 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベルそれにね、こんな自分を知られたくない なんて黙ってて、それでどうなるの? 何も言わないままで、我慢していい子でいて、 アリアにいつか本当に“他の誰か”が現れても 後悔しないって言える? ……自分より他に、なんて考え方は辛いだけだよ。 どれだけ力不足でも自信がなくても、 自分こそが誰より幸せに出来るんだって思わなきゃ。 シトラの謙虚さは美徳だと思うけれど、 もっと自分も幸せになれるように生きないと、 貴女と貴女を大事に思う人が可哀想だよ。 [ 私からすれば互いを一番に想い合う仲だと思うけれど、 というのは胸裡に留めて。 彼女の心を溶くのはアリアからの言葉だけだろうから。 ] (323) 2022/12/25(Sun) 0:44:43 |
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