人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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 そっちの手錠を右手に嵌めてから――――フェラしてる写真、撮らせてください。


[つまり自分にご奉仕してもらっている図を写真に撮りたい。
単なる拘束写真でないし、彼の美しさを残したい目的でもない……完全なヌキ目的写真だ。
さんざん今まで、あんな写真撮っておいて今さら何を言うかと思われるかもしれないが。
女王様然とした恰好なのに抵抗できないような状況を作ってのご奉仕の図は絵になるだろうしそそるだろう。
元々自分は緊縛ものにフェチズムを感じる人間なのだ。
そうとはいっても要に恐怖や屈辱を感じるような表情をさせたいわけではないので、無理強いをするつもりはないのだけれど*]

[そうなん。と彼のこだわりに従おう。
シャッターを押す音ともに自分が彼のカメラに収まる。こんな姿を晒すのは彼の前でだけ、だから必然的に写真を撮るのは彼だけだ。そして、自分より彼の方がどうすれば綺麗に映るかを知っている。レンズ越しの魅力を知る彼の言う通り。

彼の言葉の通り手錠に口づけ。
じっと上目で見て、触れた唇で軽く手錠の先を噛んでみた。綺麗に撮る方法を知っている彼ならきっと上手く自分を撮ってくれる。微笑みを浮かべて、口に手錠を咥えたまま、片手はボンテージスーツの紐をなぞった。『何』を意識しているかなんて、きっと彼は分かっている。やってそのレンズ越しの目が物語っているやん。灯りの色とは異なる色が肌に少し灯る。

女王様みたいと口から手錠の先を離し。
揶揄う悪戯っ子を覗かせて]



 …やぁ、悪くないん?
 ふふふっ、どっちでも守ってくれるもんな。


[寿なら、僕を守ってくれるやろ。と
違う意味を浮かべる彼に乗って、自らが噛んだ手錠をなぞった。捕まったお姫様、とらえられた女王様。どちらにしろ、傍にいるのは決まっている。ただ一人。目の前の存在だけ。ボンテージに身を包み、彼のレンズ越しの視線を受け居ていたが、ふと彼が証明の方に視線をずらしたのを見て、何か思いついたんかな。と少し好奇心を覗かせ気味に伺っていれば]



 …んー?何?


[一生のお願いって。
何やら大ごとのようだが、その願いが不純なものなのは何となく想像がついていたから浮かべる笑みは深いものになっていた。囁きの続き、その言葉を聞いて、一瞬きょとんとすれば]


 ……すけべぇ


[やらしい子。と笑う舌をだし。
上目で見上げ、手首に嵌る手錠をなぞった。それが一生のお願いやなんて可愛いやん。きゅんきゅんするとばかり眼差しを柔らかくして、そのまま彼に近づけばカメラをどけ。

ちゅっと唇にキスをした]

 僕がフェラしている写真なんて
  何に使うん?

 ふふっ、……ええよ。


[大事にしてな。と自らの右手を彼の目の前に見せ。
そのまま手首にパチリと嵌めれば、自分の手は自由が利かなくなった。鎖の長さを確かめるように、彼に見せるように両腕の不自由さを見せつけ。それから、彼の前、膝をつこう。]


 は…… ぁ… ん


[彼の緊縛フェチを知っているから。
手錠が見えやすいように手を見せて、それから逸物の形を確認するようにズボン越しにそこを舐めた。べろっと肉厚な舌腹が布の繊維に触れる。零れる吐息は熱く、見上げる目は艶を見せて瞬き。舌腹は彼の刀身を意識するように形を辿り]

[アスルの腕の中におさまる。
自分を導いてくれていた風がふわりと舞った。

抱きしめる手の強さ。あたたかさ。
数日離れていただけで数年にも感じた。
アスルはまだおじいさんになってなかった、と涙の浮かぶ目尻を下げて笑むと、愛おしげに頬擦りをした。
滑らかな肌に涙が触れて、あっ、とした顔。]

 もう、離れないから、離さないで。

[そして、再び誓うように、そっと頬に口付けて。]

 ここに来てくれたのね。
 アスルを信じてたの……ありがとう。

[彼にとっても自分にとっても様々な記憶の残る場所だった。
痛みを残してしまったはずのアスルの瞳を覗き込み、巫女のようにではなく、ただのペルラは明るく笑みを咲かせる。

消えた日から季節が過ぎて。
湖の周りにはたくさんの花が風に揺れていた。*]


 …お願い …騎士様

       はしたない姫に
              
お恵みをください。



[此処、開けて。とチャックを歯で噛み。
彼に懇願をしただろう。縋るような声音と瞳で、囁き。そのまま舌腹でチャックの部分を舐めた。此処を開けてと懇願の指が動き、ボンテージに包まれた肉体がもぞっと動く。

口で開けて、取り出しスルのではなく
彼の慈悲に縋るように。
唇を震わせて、彼を呼ぶように布越しの逸物にキスをした*]

[誓うように頬に口づけるペルラへと応えるように、自分も流す涙を拭うように頬に口づけを返す]

 そんなの当然だろう…何度も…何度もここに着てたんだからな。

[頬に触れた唇をそのままゆっくりと耳元へと運ぶ。]

 お前のアスルだからな。

[信じてたという言葉に自信満々に応え、瞳を覗き込むペルラを見つめて笑みを浮かべるペルラ。消えたと思ってから、二度とみることのないと想っていた姿をしっかりと一つ一つ確認するように、背中を髪をなでて、額にもそっと口付けをする。
月色の美しい髪、空からみた湖のような清廉とした青。愛した人の姿だ。]

 それにな…ほら…

[飛行機のハンドル隣、ペルラのお気に入りの場所へと座らせる。
もっと触れていたい気持ちもあるが、全身をしっかりみたい気持ちもあったのだ。
それに受け取ったものを元に戻すために……手の中におさまっていた今や力を使い光を宿さなくなった真珠の耳飾り]

 美女のそばじゃないと真珠も輝かないんだぞ。

[空いている耳のほうに指を這わせっと、もう一つの真珠を着けて]

 それに…もうずっと俺の傍にいるんだしな。
 ペルラが幸せをくれるなら、渡しておく必要はないよな?

[悪戯気に囁いた*]

【人】 黒崎柚樹


[武藤にしか聞けないから武藤に聞いているのに、昨夜は色々とはぐらかされて >>42 終わった気がする。

むう、と思いながらも私は特段不機嫌になることもなく、一緒のお布団で寝て、朝を迎えて。

────早く、こんな風に過ごせる夜と朝が来ると良いなと思うよ。

その時には、大きめなベッド、買わなくちゃなね。]

 三角ので良かった?なら、良かった。

[焼き鮭を箸でほぐしながら武藤 >>43 へ頷く。

焼き魚の皮って武藤、好き?私大好きなんだよねと、でもおにぎりには入れないからと香ばしくぱりぱりに焼けた皮を剥がし、武藤が好きなようなら半分こしてつまみ食いしてしまおう。

武藤が苦手だと言うなら、もちろん私が一人で美味しくいただいて。]
 
(70) 2023/03/12(Sun) 6:48:05

【人】 黒崎柚樹


 だよね?"直前"の記憶が、私も曖昧なんだよね……。

[起きたらこの夢のことを忘れているかもしれないとは、全然思わなかった。

私はぽろぽろと持ち帰りそびれる記憶があるかもしれないけれど、武藤の側がしっかり覚えていてくれるのだろうし、必殺技ケーキも挑戦券も、私が半端に忘れてたとしても武藤が言い出してくれるのだろうし。

私が忘れていたからと、約束を反故にするような人じゃないのは、もうよくよく知っていることで。

現実への影響は、デートの約束が1つ増えたくらい?

なら問題ないよねと、昨夜炊いて今朝温め直した御飯を前に、濡らした手に粗塩つけて、きゅ、とおにぎりをにぎっていく。

解らなくなってしまわないように、上にちょん、と具材のかけらを乗せて、海苔巻いて。

コンビニおにぎりの海苔ぱりぱりも好きだけど、手作りするなら最初から巻かれてる海苔の方が幸せかなあ、なんて。

鮭とたらこのおにぎりを2個ずつ作ったら茶碗1杯分ほどのご飯が半端に余ってしまったから、豚汁用に刻んだ長ねぎを取り分けて味噌と砂糖と少しのごま油で和えたねぎ味噌おにぎりも一口サイズで添えておいた。これはほんのおまけのつもり。

とりあえずは"今"をいっぱい楽しもう、と、武藤と一緒に「いただきます」と手を合わせた。]
(71) 2023/03/12(Sun) 6:48:53

【人】 黒崎柚樹


 武藤、すごくちゃんと挨拶をするよね。

[最初に武藤を母さんに会わせた時、あらまあ今時の金髪の子だわ、とは、思ったらしい。
派手な金髪とじゃらじゃらしたアクセサリーのあれこれはどうしても目立つものだし、それはまあ、当然ではあって。

でもしっかり人の目を見て挨拶してきて、"とっても良い子だわ"と安心したんだって。
特に、一緒に食事をした時に"いただきます""ごちそうさま"と手を合わせる姿に、ますます気に入ったんだって。]

 母さんが、何かっていうと武藤のこと、良い子良い子、って。

[おにぎり、けっこう久しぶりに作ったけどちゃんと美味しくできたな、と、鮭にぎりを上からぱくりと囓りつきながら、そんな話をした。

武藤はやたらおいしいおいしいと感動してた >>47 けど。]
 
(72) 2023/03/12(Sun) 6:49:41

【人】 黒崎柚樹


 ?普通じゃないかなあ……"何の変哲もないやつ"……。

[なんとなく昨夜の武藤の言葉 >>42 をなぞらえてしまったことには、他意は無い。……無いよ?

はぐらかされた"普通の"は、やっぱりよく解らなかったから、次の機会に改めて詰め寄ってみようとは思っている。

だって、気になるのだもの。
武藤が……その、どんなのを、いわゆる"おかず"?にしていたのか。

そんな、武藤にとってはたいそう不穏な思いを私が抱いている様は表に出さず、思いつきで作った葱味噌おにぎりも口に放り込んだ。うん、これもちゃんと美味しかった。良かった。]
 
(73) 2023/03/12(Sun) 6:50:27

【人】 黒崎柚樹


[そして私たちは、湖へ。
今日も湖面は穏やかで、どこかに花木でもあるのかな、そよぐ風からは良い香りがしていた。]

 どっちから、乗る?武藤。

[かわいいスワンのと、手こぎのと。
"どっちから"と言うのは、もちろん、"両方乗る"のが前提で。

そして手こぎボートは、もちろん、私が漕ぐ気、前提で。

あ、もちろん途中で交代しようね?だって漕ぐの、楽しいよ?

今ひとつ、"湖のボート遊び"がデート的イベントとしては繋がっていないらしい。*]
 
(74) 2023/03/12(Sun) 6:51:08

【人】 黒崎柚樹


[いや、そうでもないよ?と、武藤の言う"普通" >>75 に首を傾げる。]

 挨拶できない……っていうか、"しないこと"が当たり前になってる後輩とか、意外と居るもの。

[運動部ですらそんな状態で、まあ、部に所属していれば指導が入って矯正されていくものではあるけど。でも。]

 あと食べ方とかも綺麗だし……、うん、武藤は"良い子"。

[自分で"良い子なので"と言いつつ照れくさそうにしているところが、また、良い子なんだよねと目を細めてしまう。

これだけイケメンで中身もイケメンとか本当にどうしてくれよう、いや別にどうもしないけど、なんて思いながらおにぎりの中にたんまり埋め込んだたらこをもぐもぐして。]
 
(80) 2023/03/12(Sun) 10:01:14

【人】 黒崎柚樹


[でも、なんだか……武藤が何かと口にしている"普通"という言葉の裏側に、気に入らない響きがあるんだよな、と、密かに顔を顰めてしまう。

"何の変哲もない"もそうなんだけど、もっと違う言い方……ああ、"つまらない"とか、そういう。

思いを巡らせていて、至った結論がすとんと腑に落ちた。

武藤はずっとずっと、自分のことを中身のないつまらない人間だと思っていたのだとは、聞いている。そう、あの、記憶を失っていた武藤、あの時点から半日後くらいに本人から聞かせてもらった話。

それを周囲に知られたくなくて、陽キャな笑顔の裏、ある一線以上の内側には決して人を踏み入らせていなかったのだと。

そういう、臆病というか卑屈というかなところは、もうかなり薄れているようで、武藤本人ももうさほど気にしてないのは知っているけれど。

────武藤にとっては"普通"な感覚かもしれないけど、それは私にはちっともつまらなくなんてないし、むしろ面白いし。

だから何でも知りたいんだよと、それは今言うことでもないかなと思ったから口にはしなかったな。]
 
(81) 2023/03/12(Sun) 10:01:33

【人】 黒崎柚樹

 …………じゃあ、"あひる"で。

[それは果たして、白鳥なのかあひるなのか。
もはや白い水鳥ならなんでも良いくらいに思われてしまっているらしい哀れな白いボートに乗り込んで。]

 そうだね、ほぼ自転車……。

[とはいえ、自転車のペダルとは違う形状だから、漕ぎやすいとは言えなさそうだなと、私は初めてのそれに乗り込んで。

とりあえず武藤は足置いてもらうだけで良いよと、足を踏み出せば、パシャパシャと水を掻くみたいな音がし始めて、ゆっくりボートが進み始めた……って、思いのほか、ゆっくりだね??

感覚、自転車に乗っているくらいのスピードは出るものじゃないかなと思っていたけど、普通に漕ぐ分では、せいぜい、歩いているくらいの速度しか出てない風で。

んん?と思いつつ、いくらか本気で漕いでも、なんか、全然、スピードが。]

 え……スワンボート、遅……っ。

[これではスワンの名折れというか、いやそもそも水鳥って泳ぐんだっけ、あれって浮いてるだけなの?浮いてるだけなら仕方ないね?

困惑のあまり、そんな事を考えてしまう。]
(82) 2023/03/12(Sun) 10:02:19

【人】 黒崎柚樹

[ああもういっそ、あまりに遅くて笑えてきてしまったかな。]

 ふふ、はは、おっそ……!おそい……っ!

[けらけら笑いながら漕がれていく白鳥はもたもたと、木々の隙間から陽光がこぼれ落ちる頃合いの"スタート地点"に辿り着き。]

 え?魚、いるね……ていうか、水、すごい綺麗だね……?

[湖の透明度なんて、たかが知れていると思っていたけれど、水草がたゆたう様や、小魚に光が反射してきらきらとした輝きが滑っていく姿が容易に見て取れた。

真夏の陽気だったら泳いでしまいたいと思っただろうほどに、綺麗な水。

両手で抱えるほどの大きな魚の影まで見えて、武藤、あそこあそこ、とスワンの中からあっちを見たり、こっちを見たり。しばらくわちゃわちゃしていたかな。

勢い、意図せず武藤の側に身体を押しつけたりしてしまって、そのままキスしたりもしたのは……あま、恋人同士、なので。なので。]

 ん。とりま全力で漕いでみようか。

[スワンボートの最高時速はせいぜい6km/hくらい、大人の早歩きと同じくらい。そんな現実をこの時はまだ知らないまま、対岸まで、スワンは長閑に湖面を進んでいくのだった。
……全然、"爆走"とはほど遠かったよ。くやしい。*]
(83) 2023/03/12(Sun) 10:03:12
[彼なら恋人のおねだりに応えてくれるとは思っていた。
しかし女王様の彼が自分の懇願に応えてくれるとは限らない。
上目遣いで舌を出す彼は、仕方がないなあとばかりに目が笑っている。
そうしてキスしてくれた。
それはきっと了承の証]


 そんなの、使用目的は1つしかないですよ。


[まるで見せつけるようにもう一つの輪っかを右手に嵌める要は跪いて、布越しに愛撫を重ねてくる。
エロい。まだ力ないはずだったその箇所に血が通い、一気に自己主張を始めたのがわかる。
射精管理されているなぁ、と自分で自分を笑ってしまう。
ボンテージ服のその破壊力たるやすごい。それを着こなしている要もすごい。
しかも、こんな顔で哀願するまでして。
性欲だけでなく自分の性癖までコントロールされている気がする。いや、実際既にされているのだけれど。
震える指でズボンのチャックを下ろし、中から形を変えだした逸物を取り出すと彼の口元に差し出す]

 はい、これ。
 これが欲しかったんでしょう?


[これなら写真ではなくてビデオカメラかせめてスマホを持ってくればよかったと思う。
要は一刻一刻色合いが変わって魅力が移り変わるから、一コマしか写せない写真では存分に魅力をあらわしきれない。
それにビデオだと声や音も出るわけだし。わかっていたのに忘れていた。
元々純粋に写真を撮るだけのつもりだったから。

彼の唇に先端から銀色の糸を引くものを押しつけて。
それから強引に口の中に割り入れて。
あえて奥に突っ込むのでなくて、唇を犯す、そんな風に頬のふくらみなどの曲線の美を目で楽しんで。
彼の舌の感触、中のなめらかさ、透明感ある肌を独特の風合いを持つ光が影を作っていて、黒い艶のある服が淫靡さを増す。
どこか幻想的な光景だ。

ようやくカメラを持ち直してファインダーを覗きこみ、接写モードにして彼のアップを撮っていく。
自然と息が上がっていく。
それは、彼の口腔から与えられる刺激だけではなく、彼という存在に煽られている、から。
存在だけで罪な人だ*]

[草の中に倒れ込んで、そのまま暫く動けずにいた。そのうち、“声”すらも嗄れ始めて、微睡に襲われかけたとき、空気の震えを感じた。誰かが、呼ぶ声がする。

 眠りに落ちようとする瞼を強いて開いてみたが、急に差し込んだ光の重さに耐えきれず、思わずぎゅっと目を閉じた。再びゆっくりと、ほんの少しだけ目を開ける。辺りは光に掠れてよく見えない。ただ、慣れたような、懐かしいような匂いがした。同時に、あたたかく、心地よい圧迫感。]


  …………。


[微かな息はまだ、喉を震わせることはできなかった。だから代わりに、そっと囁く。]

[抱き締めたものは間違いなく彼女だった。
 木漏れ日が差す森の中は、楓にとっては薄暗く思えたけれど、彼女にとってはこれでも眩しすぎるほどのようだ。それだけで彼女がどんな時間を過ごしてきたか目に浮かぶようで、胸を苛まれた。

 けれど彼女の囁きで安堵した。
 信じて待ってくれていたのだと思えたから。
 それと同時に思い返したのは、あの湖のほとり。あのとき彼女から聴いた言葉は、今とほとんど同じだった。

 もっと早くたどり着けていれば。
 そう思ったのは事実だけれど、彼女の有様を思えば、言葉が交わせることだけでも喜ぶべきなのかもしれない。そう思ったら、悲しいながらに微笑が浮かんだ]


  オレも、忘れた日なんか無かったよ。


[人の言葉で静かな声をかけながら、彼女をゆっくりと抱き上げ、扉が開いたままの小屋の中へと踏み入る。
 日陰になれば彼女も目を開けられるだろうし、草むらの中では落ち着いて話などできはしないから]

[そうして彼女をそっと床に下ろして]


  水飲めるか? 椿。


[彼女の頬を軽く撫で、腰に下げていた水筒を手に取った。ここまでの旅路でずっと使ってきたもので、中身は村で足したばかり。充分な量が入っている。
 彼女が飲めるというなら水筒を渡すし、手助けがいるなら、それがどんな内容でも迷うことはないだろう]**

[一つしか。と彼の回答に続けて問いかける声は分かっていて問変えている。もっと教えてや。なんて唇は甘い息を吐いて、彼の下肢に傅いた。自ら嵌めた枷を見せつけながらの懇願は、彼に届いたようだ。笑う顏が射精管理をされていると感じていると知ったのなら、それこそプレゼントでコックリングを用意しよか。
なんて悪い提案をしただろう。

彼の手がチャックを開く。
震える指が取り出す其れを間近で見つめ。
蠱惑の息を溢れさせた。すでに形の変わった其れを凝視し、見上げる目と甘い瞬きの目は彼の問いかけに悦と色を浮かべ。

ゆっくりと刀身の先に唇で触れ]

 …、欲しかった。
 ふふ…… 
ありがとうございます。


  …ぁう。
  騎士様…… ん


[恭しくもその肉棒をいただきます。とばかり
装いを身に着けて、開いた口にと押し付けらたものが突っ込まれれば、んぐっと悲鳴にもにた音が漏れた。喉に触れるというわけではなく、咥内。唇を犯す其れを味わいながら見上げて、瞬いた。唾液が彼の肉棒を伝い、落ちる。頬肉を苛まれればびくっと震え、鼻から息を零すだろう。自由の利かない手で彼の足を掴み、膝を少し開いた。ボンテージが締め付けるのを感じる。

何処とは言わないが、拘束されて
感じている箇所がある。

彼の味に、香りに意識して
此方を見る彼を煽るように卑猥な音を鳴らした。
彼がビデオカメラか、スマホを持ってくればと後悔しているとまでは気づかないものの、カメラを持ち直したことに気づけば、咥内から一度、雄を抜いて、息を肉棒へとかけながら]


 …はぁ …ん
 なあ、つぎの一生のお願いで、

   ビデオカメラ…用意したない?


[映像でこの姿を残したくない。と
首を傾げるように舌腹で肉身を舐めて問いかけた。別に露出狂や痴女の趣味はないのだが、彼を煽りたい気持ちと映像であっても彼なら自分を綺麗に撮ってくれるという信頼があって、甘い提案を口にすれば、また口内へと彼の熱を戻そう。

浴室内ということで卑猥な音が響き。
身体の火照りが、照明によって露わになる中、頬肉で、舌腹で彼の棒を擦り、形を覚えてよい処を刺激して、ゆっくりと彼の刀身の先端を喉に導こう。動くたびに黒いボンテージが己を締め付け、興奮を合わせて少しずつ少しずつ、咥内を蹂躙させ、欲を高めるように意識して、カメラ越しの彼を煽るように。]


 ……んっ。


[瞬き、喉仏を上下させ
舌腹で招き。頬を窄めて口内全体で彼を味わいながら
写真にその瞬間を意識させた*]


[懐古。

 ――― 古く、古く。
 出会ったのはもう、いつになるだろうか。]
 


[生まれた時は普通の人間だった俺は、
 ある漁村に生まれ漁師としての道を順当に歩んだ。

 深い入り江のある村だ、
 フカエという俺の名前はそこからとられた。

 あの時代にしてはかなり背はデカい方で、
 ちょっと怖がられたり、頼られたりした。

 なんだかんだと嫁を貰ったのは24の時。
 かなり遅い方で、周りからは早くと望まれていたのでほっとした。

 村独特のしきたりにのっとり祝言を行い、
 子宝にも恵まれそのままのんびり生きていくと思っていたのだが、
 残念ながらそうはならなかったのだ。]
 

[出会ったのは海に住む化け物で、
 そいつの名前を俺は知らない。

 酷く醜い姿をしたその化け物とは、
 夜に家へと戻る途中の海岸だった。

 家からは俺を迎えに幼い子を抱えた妻が丁度出てきて、
 劈くような悲鳴が今でも耳に甦る。


 俺が盾になれば逃がすぐらいはできる、

 逃げろと言い捨て、
 向かって行った一瞬の事はよく覚えていないが、
 左腕をそいつの口に突っ込んで、
 その意識を自分に向けようとしたはずだ。

 一瞬意識が飛び、
 戻ったのはきっとすぐだったのだろう。]

 




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