人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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[ わかってほしかった。
 この闇を。痛みを。絶望を。

 …… もしかしたら、

 彼女なら、彼女だけは、理解してくれるかもしれない。

 
の眼をした怪物はそう思った。
 何故って、彼女もまた、自分だけの光を持っていたから。

 けれど――少なくとも、
 彼女はその手で、怪物と成り果てたそれに幕を引いた。

 当然だったのかもしれない。
 だって彼女の「光」は、まだそこに生きていたのだから。 ]
 



 
『僕は僕の、君は君のなすべきことをした。それだけだよ』


 


[ それはかつて友であったきみへの、最期の贈り物。
 たとえ落ちる砂をひととき止めただけだとしても、
 きみの決断は正しいのだと保証する肯定。

 …… でも、僕の言葉なんかでは
    きみの心を軽くすることはできなかったらしい。

 まあそれは、当然といえば至極当然のことなんだけどさ *]
 

IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a29) 2022/12/14(Wed) 21:44:55

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 回想:三年前、『彼女』との出逢い


[ その日。私は偶然にも出遅れて、
 新しく来たというその子を迎える流れに乗り損ねた。

 辿り着いた時にはもう彼女は幾人と挨拶を交わしていて
 私は、……私は、その姿を目にして立ち竦んだ。
 懐かしい。私もそう思った。>>0:659
 けれど同時に真っ黒な感情が思考を塗り潰していった。

 身に巣食う
絶望
が、いつになく燃えていた。
 次の瞬間には、私はもう背中を向けていた。

 どうして。どうしてどうしてどうして。
 らしくない感情は、ともすればあの子シトラの時より荒れる。
 
けれどそもそも、「らしい」っていったい何だっけ。

 目にするだけでどうにもならなくなって数回、
 そのうち私は、自然とひとつの結論を導き出した。]
 
(208) 2022/12/14(Wed) 22:10:57

【人】 IX『隠者』 アリア



   [ 彼女には近付かない方が良いのだと思っている。 ]

 
(209) 2022/12/14(Wed) 22:11:12

【人】 IX『隠者』 アリア


[ それこそシンが私に対して置いた距離と同じように、
 私はその子に、キュリアに対して距離を置く。

 時折遠くからふたりが話しているのを見かけるかもしれない。
 
それを羨ましく思うのが「誰」なのか、私はもうわからない。

 そういう時はどうしてか懐かしさに似た感情を覚えて、
 足を別のところへ向けることにしたと思う。

 そんな個人の意識を超えても交差する接点が
 この三年の間に存在したとすれば――

 その時は、それでも、
 会話するくらいならば出来たはずだ。
 さすがにそこまでじゃない。…たぶんだけど。 *]
 
(210) 2022/12/14(Wed) 22:12:32

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 回想:うつろう月



  どうしたんですか、それ。


[ それは彼にとっては不運だったに違いない。
 声を向けた薬師もどきは、指先の傷に目を向けた。>>0:224

 わかっている。わかっている。
 証持ちの身にはその程度ないも同然であることを。
 それでも見つけてしまうのは、きっと性、あるいは職業病。
 ここが洋館でなくて彼が只人なら傷薬を押し付けたけれど
 そうされずに済んだことだけは、幸運なのかもしれない。

 しかしまあ、おそらく彼にとっては
 大変厄介な存在に目を付けられてしまった、と。
 そういう感じではなかろうか。どうだろう。 ]
 
(222) 2022/12/14(Wed) 22:41:52

【人】 IX『隠者』 アリア




  どうせ詰め込むなら
  もう少し効率的に詰め込んだらどうですか。


[ 洋館を抜け出そうが外でどう過ごしていようが
 そこについて文句を言うことはないけれど、
 もしも傷を付けて帰ってきたり不調に陥るなら
 そこには文句を言った。

 放っておいてくれ?
 顔色悪く見えるその顔を恨むことですね、とか。
 言ったかもしれないしそんな事実はないかもしれない ]
 
(223) 2022/12/14(Wed) 22:42:08

【人】 IX『隠者』 アリア




  仕方がないひとですね。


[ たまたま袖を掴まれることがあったならば、>>109
 そのたび気が済むまで放っておくだろう。

 それ以上なんて必要なさそうだと思っている。
 その認識に万一間違いがあるなら修正してほしいものだが。

 厄介なお節介は、概ねただ目を光らせている。 *]
 
(224) 2022/12/14(Wed) 22:42:36
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a34) 2022/12/14(Wed) 22:44:40


『どうして僕たちはひとつになれないのでしょう』

 




  わかりません。
  わかりません、……わかりません。


  ……どうして、
  
  



 君たちは完璧気の毒だったのに。
 すごく美しかったのに。

 最後が相打ちだなんて、
 まるでそいつが片割れみたいじゃないか。

 ちょっと妬けるな。
 せめて俺に殺されてほしかったな。
 その首に鎖をかけて、
 どこにもいけないようにして、
 幸せのままに、 ……… なんて、

 もう何を言っても無意味なんだけど。
 ざ〜んねん。

 一人で死ね服毒自殺でもすれよか完璧だったのにね。
 

 
[ 崩壊の鐘の音を鳴らしたのは『悪魔かれ』でした
 それは構いませんでした

 彼がどれだけ血に染まろうと罪に塗れようと
 わたしたち 
──それに彼
がいればどうでもいい
 
 最後に三人ふたりが残ったなら
 きっと完璧なままに終わらせてくれる
 彼がそれを望むなら それでもいいと思っていました ]
  

 
[ それでも、永遠だと思っていた箱庭に
 わたしたちの完璧を 都合のよい夢を重ねて しまって

 終わるならそれは完璧などではなかったということ? ]
 

 

    恋人たち
    手を取り合り寄り添う二人
    言葉を重ねて心を通じ合わせ 
    健やかなる時も病める時も分かち合う
    互いに違うものだからこそ尊い

    ひとりきりの愛など自慰と何が違う?
    喜びも悲しみもない予定調和
    自分を騙し続ける一人芝居
    満たされていて幸せな振りをして
    本当は誰かに愛されたかっただけだろう?
  
 

 
[ わたしたちの欺瞞を嘲笑う声がする
 それは箱庭の誰かの声 ?

 まぼろしが見せたのは 胸裡で育てていた不信もの

 ああ それはきっと 疑心を燻らせていた
 『魔術師かれ』に すり替わる


 『隠者』の毒が見せるまぼろしよりも、
 ずっと上手にありもしない敵を形作るでしょう  * ]
 



[後悔という名の痛みから逃れる手段はいくつかあって。
そのひとつが、誰かの、何かのせいにすることだ。

そうして、『審判』は、自らのしでかしたことから目を背け、
目を開きもしないまま、死んだ]

 

 

  ええ、勿論止めませんよ。
  私も手伝いましょう。

  ……私の力は、その為にあるのですから。


[ 『教皇』デセスパールは既に気が触れた『隠者』の言葉に
 笑みを浮かべ、同意した。


 握られた杖先に埋め込まれたタンザナイトから
 美しくも妖しい  ── 
暗色
を灯して。*]

 

 
[ 長い睫毛が浮き上がり、伏せられていた黄金の瞳が薄ら開く。
 切れ長の黄金は『死神』を見据え、やがて口角を上げて ]


  ……そうですね。


  私には人を助け、癒し、救う力など無いのですよ。
  聖者などでは無い、ただの……。


  …………。


  私が持つ“ 贈り物 ”は、何だと思いますか?


[ 死神の思いも何も、知ることは無く。
 ほんの一瞬、“慈愛の聖者”にふさわしい
 優しい笑顔で死神の姿を見据え
 白魚のような指を杖の先端に乗せ、尋ねた。]
 

 
 
  私は、貴方が羨ましかったのです。


  神が本来想定していた結果通りなら
  私達は、きっと上手くやれたはずで
しょう。
 
 

 
[ でも、現実はそうではなかったのです。 



        私自身の性質と 『贈り物』の相性が


           あまりにも合わなかったのです。]

 
 

 
[  ──── 貴方は悪く無いのです。



      
私が間違ってつくられたのが



               全ての原因なのですから。 **] 

 
 


 
 どうしてか気に食わなくて
 でもだからってそうするつもりはなかったのに
 『女帝』を手に掛けてしまった
 箱庭が混乱に堕ちる中で殺してしまった

 不穏分子と疑われた『塔』
 無実と信じていた、救いたかった
 なのに、何かの間違いだと訴えるしか出来ず
 僕の目の前で、処されてしまった!

 

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 回想:事ここに至るまで


[ 遡って一週間前。
 シトラの淹れてくれた紅茶と、>>148
 シトラの作ってくれたテオブロマと>>151
 他にもありあわせのお菓子とか、
 チェレスタやヒナギクが持ってきてくれたものがあれば
 それも一緒にプチお茶会を彩ったことだろう。

 通りがかった人がいれば巻き込まれたかもしれない。
 何にせよ女子四人かしましく、
 それは楽しいひとときだった。

 歌の練習について、
 問題はなかったように思う、>>0:217
 というチェレスタの所見はきっと間違っていない。
 どちらかといえば小器用に物事をこなせる方、
 であるらしいことは自分でも承知していた。

 見てもらおうと思ったのは念のためであったけれど、
 シトラも一緒に見てもらえるなら好都合この上ない。
 人に見てもらって大丈夫だと言ってもらうこと、
 そういう安心は、何よりあの子にこそ必要なものだ。
 多ければ多い方がきっと心強い。
 だからヒナギクにもお願いした、という裏側の思考。 ]
 
(404) 2022/12/15(Thu) 22:36:17

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 楽しみ、と玄関ホールで口にしたヒナギクの表情は
 それこそまるで太陽のようだと思っていた。>>0:378

 私と彼女は洋館に来た時期が近いから、
 『塔』と一緒にいる笑わない少女だった頃の彼女も
 少なからず目にしていたと思う。
 今の様子からは想像できないな、とふと思った。

 「何か」を見つけたのか。あるいは取り戻したのか。
 今の方が良いなと思うことには変わりない。
 なんとなく、そう感じている。


 
しかしその面々はハードルが高いのでは?
>>0:377
 とは思ったけど。主に後半の二人について。
 どちらかがいればというか、ユグがいれば
 『悪魔』はそこを避けて通るものだと思っているので。 ]


  エーリクなら声掛けたら乗ってくれると思いますよ、
  あの人そういう人なので。


[ ひとまず、お節介がこの三年で得た知見は共有しておいた。
 結局ヒナギクか私かユグか誰かが声を掛けて
 巻き込まれていたんじゃないだろうか(確定)>>105 ]
 
(405) 2022/12/15(Thu) 22:37:30

【人】 IX『隠者』 アリア


[ あの時はまだ、カルクのオルガンだけだった伴奏。
 一週間のうちに気付けば楽器隊も増えていたかもしれない。

 私はこの歌に参加することがお祝いだけれど
 他にも自分なりの何かを用意する者は多くいただろうし。
 いつか遠くで耳に挟んだ「どーん!」が>>0:97
 パーティー会場できっと七色に弾けた。

 アリス、いい顔していたな。

 世界にはそういうものがたくさんあるのだと思う。
 胸躍る何かが、きらきらした何かが。
 以前のヒナギクや、普段のシトラや、昨日のアリスみたく
 それを知らなかっただろう者が知ってから輝く瞳が、
 たぶん好きだった。
私自身のことは置いておいて。


 これが「誰」の思いであるのかは、
 やっぱりわからない、そう思ってしまうけれど。
*]
 
(406) 2022/12/15(Thu) 22:39:39
 
  どんなに願ったって
  どんなに足掻いたって

  あなたにとってのわたしはどこまでも何者でも無く
  あなたとわたしはどこまでも無関係だった。

  せめてその手で殺してくれたらと
  不要な疑いをすべて引き受けた。
  そのせいで混乱が深まって
  誰が殺しても誰が死んでも
  そんな事は些細なことで
  どうだってよかった。どうだって。

  満たされぬ葛藤を癒してくれる暖かな存在も
  友と呼んでくれたかけがえのない存在も

  何もかもを手放してでも
  その腕の中で眠りたかったのに

  わたしを裁いたのはあなたでは無かった。
  結局、最期の最後まで
  わたしとあなたはどこまでも無関係だった。
 

 
  次があるなら、次こそは
  こんなわたしに寄り添い続けてくれた
  たいせつなあの子たちの為に生きようと思った。
  ずっと傍にあったたいせつなものを次こそは
  見失わぬように、手離してしまう事のない様に。

  わたしのせいで散ったあの子を
  今度こそ喪わぬよう護ろうと
  わたしを信じ抜いてくれたあの子に
  今度こそ相応しい友で在れるようにと

  魂に刻み付けるつもりで祈った。

  あなたのことはここでおしまい。
  わたしでないわたしと
  あなたでないあなたがもしも結ばれたって
  何の意味もないのだし

  どうせきっと未来永劫
  あなたとわたしは、どうしたって、
  きっと、無関係なままでしょうから。
 

【人】 IX『隠者』 アリア


[ ほんの少し遡って、先程のこと。
 私にそれを聞かせてくれたのは、
 シンだったか、それともフォルだったか、他の誰かか。

 誰ぞの話でしか聞いたことがなかった
 『世界』の証持ちが現れた…らしい。

 教義的には一大事に違いないな、と
 只ならぬ様子の職員たちを目にしつつ
 指示された通りに玄関ホールへと向かう。

 ひとつ屋根の下に住んでいても全員が集う機会なんて、
 直近こそ昨日だけれど、普段はなかなかない。
 ある種壮観…と思った、その時はまだどこか俯瞰だった。

 それが喋りだすまでは。>>6 ]
 
(446) 2022/12/15(Thu) 23:49:19

【人】 IX『隠者』 アリア


[ ああ、もう、うんざりだ。

 裡に湧いた感情が魂の叫びであることはわかった私の感情ではないことはまだ判別できた>>7
 
 
は――
 そう、彼なのだと思う。
 記録にはほぼ残っていないけれど、私はそう感じている。

 『隠者』はどうやら、それを心底恨んでいたらしい。

 愛したものを奪った不完全な世界。
 誰のことも咎めることも出来ず、戒めることも出来ず、
 作っておきながら管理もできずに崩壊させたカミサマ。

 勝手なことばかり。…勝手なことばかりだ。

 それを「愛」だとか宣うことが何より許し難い。
 
うん、そこについては「私」も同感するほかない
]
 
(447) 2022/12/15(Thu) 23:50:44
 




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