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【人】 月影 帳―――すごいことはしてないよ。 色んな人に色んな助けを貰っただけ。 僕だけの力じゃない。 ……勿論必要なことは勉強したけど。 お店を開こうって思ったのも ただの僕の未練。 [ 主に身内の力なんだけど。 あのお店はそもそも 僕一人だけの力でやってるわけでもないから。 ] (82) 2023/08/03(Thu) 19:35:07 |
【人】 月影 帳[ お店をカフェにしなかったのだって 君が傍に居ないから意味がない。 一緒に叶えられなかったら意味がない。 勿論そんな思いもあったけれど 雑貨屋さんの方がまだ現実的だろうって そう、考えてのことで。 夢を叶えたとは言えない。 ] (83) 2023/08/03(Thu) 19:35:36 |
【人】 月影 帳*** [ 話しながら目指していたのは 君と僕が初めて出会った高台。 あの日もここを目指すつもりだった。 あの時は結局たどり着けなかったけれど。 月 と星 がいっしょに並ぶ時間に僕たちは思い出の場所にたどり着いたんだ。 ] (84) 2023/08/03(Thu) 19:37:03 |
【人】 月影 帳ここだね。 君と僕が出会った場所。 君のお宝はこの木の下、かな。 [ どの位の深さに埋まってるんだろう。 でも、小さい頃の君が埋めたんなら たいした深さにはなってないかな。 手でも掘れるかなと思いつつ 周りを見ると、地面に小さいスコップが 転がっているのを見つけたから。 ] (85) 2023/08/03(Thu) 19:38:35 |
【人】 月影 帳どうする? [ 君自身で隠したものを掘るか、 それとも僕が掘るか、 選んでもらおうと思って スコップを差し出しながら聞く。 力仕事になるから、君が特にこだわりないのなら 僕がしようかなって考えつつ。 どっちが掘り起こすにせよ 開けるのは君にお願いしようと思っていた。 もうほとんど正解みたいなものだけど。 一応、君にあってるかどうか 確認してもらうつもりだったから。 僕に宛てた手紙の存在までは 流石に気づけてないんだ。 ]** (86) 2023/08/03(Thu) 19:39:26 |
【人】 星川 緋彩……未練なの? [その言葉には首を傾げたわ。 夢を叶えるために頑張った結果なら その言葉はふさわしいように思えないんだもの。] (93) 2023/08/03(Thu) 21:34:11 |
【人】 星川 緋彩[カフェじゃないのだって、帳君が持ったお店だもの。 やりやすいように、好きにやった結果ならいいと思うの。 その決定の時に自分が傍にいれなかった。 それがさみしいけど記憶を失っていた私が 言える事じゃないわ。] (94) 2023/08/03(Thu) 21:34:22 |
【人】 星川 緋彩 *** [ 月 と星 は一緒に空にいて今私たちも一緒にいて 天文学程じゃなくても 私たちも一緒のようで距離があるの。 どうしてこう、うまくいかないのかしら。] そうね。懐かしいわね…… ええと、確かそう。細かい場所は忘れちゃったけど。 (95) 2023/08/03(Thu) 21:34:49 |
【人】 星川 緋彩……そっか、私こんな入れ物に入れていたのね。 [そのあたりの記憶はまだ戻ってないから不思議な気分。 土に埋めるのと、冠が入るの その条件だったから大きめの普通の箱にしてたのね。] やっぱりここに私の記憶があるのよね。 [そう言いながらも、箱を開けてみたわ。 中には何一つ当時から変質してない冠に劣化したぬいぐるみ それに石はそのままな感じかしら。 あと……ビニールに包まれた少し古くなった紙の手紙も。 宛先の名前を見て帳君の方を向くの。] (98) 2023/08/03(Thu) 21:36:44 |
【人】 星川 緋彩…… 帳君へ 、ですって はい[小学生の自分が書いたたどたどしい文字が 自分の事だけど可愛らしく感じるわね。 土で汚れた手で袋から出すのはためらわれたから ビニール袋に入れたまま差し出すの。 当時の私が何を書いたか覚えてないけど これは渡すべきな気がしていたわ。 受け取って貰えそうにないなら ひとまず箱に戻すことにするわ。] (99) 2023/08/03(Thu) 21:36:53 |
【人】 星川 緋彩ぁ………… [またも涙が出てくるの。 なんとなく、薄々そんな気はしていたわ。 私は君の ヒーロー でありたくて 私は、君が好きだから 失いたくなかった。] (102) 2023/08/03(Thu) 21:37:40 |
【人】 星川 緋彩[ごめん、とちょっと泣く時間を貰うの。 暫く泣いている間に貴方が手紙を見るのなら それを止めることはしないわ。 暫しの沈黙。 記憶と、感情と、今の整理が追い付かない。 ただ、思うままに言葉を、泣きながら紡ぐの。] (103) 2023/08/03(Thu) 21:37:48 |
【人】 月影 帳[ あの時の言葉は自分に向けた言葉で。 それでいて、君を傷つける刃になった。 どんなに言い訳をしようと どんなに謝っても事実は覆らない。 覆すことなんて、出来ない。 ……そんなことないって言いきれないのは そういうこと、だろう? ] (105) 2023/08/04(Fri) 3:15:50 |
【人】 月影 帳*** [ 歩きながらだったし 君の方を見て堂々と言えるほど 僕は自分を許せてないから。 簡単に誤魔化されてしまうんだ。 特別だって言う事が 君の嬉しいことだと思ってもみないから 仮に顔を見てても、 すぐに結びつかなかっただろうけれど。 それほど僕たちの心の距離は遠い。 ] (106) 2023/08/04(Fri) 3:17:27 |
【人】 月影 帳……未練だよ。 過去の繋がりを保っていたいっていう未練。 [ そう、純粋な動機じゃないから 君が褒めてくれても 困ったように苦笑いするだけで。 凄い事をしたって思えてないんだ。 守れなかったって後悔が深い傷になってるせいで 僕は自己評価が低いから。 ] (107) 2023/08/04(Fri) 3:18:21 |
【人】 月影 帳*** [ よく考えたらここはあんまり人が来ないわけで。 なんでスコップがあったんだろうって あんまり僕は気にしてなかったんだけど 君の忘れ物…だとしたら 結構有難い忘れ物ってことになるかもね。 自分でやるって言った君にスコップを渡して このあたりだね、って 軽く地面を指でたたく。 ] (108) 2023/08/04(Fri) 3:18:57 |
【人】 月影 帳月明かりだけじゃ流石に暗いね。 [ スマホを出して君の手元を照らす。 明かりは多い方がいいだろうし。 ] そこに君の記憶が眠ってるはずだよ。 ……その冠、不思議な気配。 小さい頃も思ってたけれど。 [ 僕たちのいる場所とは 違う場所の記憶さえ持っていそうな。 ただ、君の記憶と直接関係ある物じゃなさそう。 そう思ったから小さな声でつぶやくだけで 深く追及はしなかった。 ] (109) 2023/08/04(Fri) 3:20:52 |
【人】 月影 帳―――僕、に? [ 受け取ってビニール袋の中の手紙を取り出す。 正直、あの頃の君が あの頃の僕へ向けて書いたものなら おめでとう、とかそんな感じなのかなって。 簡単な物だろうとは思っていたけれど。 ひとまず見る前に、君の記憶をもどそうと。 ] (110) 2023/08/04(Fri) 3:21:29 |
【人】 月影 帳うん、いいよ。 [ 片手に手紙を持ったまま。 君の手を両手で包むように重ねた。 折角君が気を遣ってくれたのに ちょっと手紙は汚れてしまったかもしれないね。 ] (111) 2023/08/04(Fri) 3:21:49 |
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