[突き上げと共に事実を確認するような彼の声。
それを否定したいのか、ただ快楽を逃がしたいのか、
チハヤの身体にしがみついたまま首を横に振る。]
あ、ぁ……ッ、 ん、ぅん
[他の誰かに聞かれたところで、
その子たちも巻き込んでしまえばいいこと。
生者はみな堕ちて、怪異へと成り果てればいい。
そう思っているのに、人間の頃へ戻ったように
声を唇の奥へ閉じ込めようとした。]
ん、んッ ……んぁ ぁ ……ぅ
[何もかもが思い通りにならなくて、
眼下の男に振り回されている。
理由はもう分かっている。
彼の興味が、与える悦びや快楽ではなく
目の前の自身に向けられていることを、
その行動すべてが示しているようだったから。]