人狼物語 三日月国


201 【身内】甲斐なき星の夜明け前

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視点:


一日目

村人:1名、人狼:1名、童子龍:2名

【人】 とある書物

 

 世界はまだ、続く
 誰かを傷つけながら、救いながら
 
(0) 2023/02/18(Sat) 21:00:00

【人】 アルカ

 
[例え一戦共闘しただけの相手だったとしても、
 自分たちが今こうなってしまったからこそ、
 同じように苦しんでいないか、
 同じようでなくても気遣いたくなる気持ちくらいはある。

 連絡先とか交換して、
 情報のやり取りが出来たら、
 役に立てることも、ありそうだな。]
 
(1) 2023/02/18(Sat) 21:26:49

【人】 アルカ

 
[相手は世界を滅ぼそうとしていて、
 今の所何とか攻防戦を繰り広げてはいるものの、
 それが出来てしまうような存在だ。
 そんな存在から、洗脳されているような状態であれば、
 信じる心が強ければ気付けたなんて、
 根性論が通用するのだろうか。
 ……とは思ったものの。>>97


 それによって思いつめすぎてしまわないのなら、
 これ以上口論するのも……と結論付けた。
 君が自分なりに考えて出した答えなら、
 簡単に否定して良いものでもないだろうし。]
 
(2) 2023/02/18(Sat) 21:27:30

【人】 アルカ

 
[オレの方だって、
 あくまでオレ個人の身の上を前提にした考えだ。
 敵の洗脳を受けた結果、
 世界に仇なす存在になってしまったことを許せなければ、
 オレは自分の人生の登場人物の殆どに、
 憎しみの感情を向けなければいけなくなってしまう。

 それがキツすぎて無理だから、
 オレの考えはこうならざるを得なかったのかもしれない。]

 
(3) 2023/02/18(Sat) 21:28:09

【人】 アルカ

 
 
             そうか。
             少し落ち着いたなら良かった。


[君の人生はこれから先の方が長いんだ。
 人間だから綺麗な感情だけで構成されている訳ではないけど、
 これから前を向いて、精一杯生きられたなら、
 汚名を返上できるぐらいの徳を積むこともできるだろう。*]
 
(4) 2023/02/18(Sat) 21:28:36
 
 
  子供だった時はこの世界の事情も知らなかった。
  あの時はなす術がなかったけど、
  今の自分には出来ることがあって、
  ちゃんと君を引き留めることが出来て良かった。


[オレの手が温もりに包まれて、強く"生"を感じた。]
 

【人】 アルカ

 
[話が落ち着いたら、準備していた夕食を出した。
 きっと頃合い的には丁度良かったのではないだろうか。
 サラダにシチュー、トーストしたパン、
 小さなオムレツに綺麗な焼き色のソーセージを添えた。
 最近あまり食欲がないようだったから、
 シオンには重かったかもしれないが、
 残ったとしても問題ないから、
 無理しない程度に食べてくれ。]


  そう言えば、君に頼もうと思っていたことがあった。
  オレの持ち物だったクマ、未だ持ってるか?
  あったら明日、貸して欲しいんだが。


[ないならないで構わないけど、
 あるなら持っていきたい用事があった。**]
 
(5) 2023/02/18(Sat) 21:31:05
 

 ……うん。
 アルカ君が確かに、私を繋いでくれたよ



[そうじゃなかったら、私は自分を許せないまま
 自分の命を捨てていたと思うんだ。
 それ位、自分が許せないんだよ。]



 うん。分かった。


[へへへ、と頬をそめて表情が幸せで溶ける。]
 

【人】 シオン

  
[気が抜けてきたらここ暫くの少食故の空腹が
 自分を訴えてくる。
 食べようってなれば喜んでうんうん頷いたよ。
 配膳は勿論お手伝いする気満々だからねっ!

 さて、アルカ君が受け取った郵便物は>>0:66
 目に入るとこにあったかな?
 あれば興味を視線で示すことになったよ。


 美味しそうなご飯なのに
 全部は胃が受け付けてくれなかった……ううう…。]
 
(6) 2023/02/18(Sat) 22:00:57

【人】 シオン

 

 勿論ちゃんと持ってるよ
 それはいいけど……どうするの?


[こてん、と首を傾げた。]**
 
(7) 2023/02/18(Sat) 22:01:28

 - 回想 -

 初めて出会った時
   覚えているかな?


 
 

 
[私にはお気に入りの花畑がある。
 光るのが幻想的でさ すっごい綺麗! って
 それだけの理由でとってもお気に入りなんだ。

 その日もコレクションのぬいぐるみと一緒に
 その場にいたんだ。]
 

 
[私は家族が好き。
 私はお友達が好き

 私はそんな好きな人たちがいる世界が好き


 作ってきたクッキーとお茶を手に
 たまには一人で、ってゆっくりと
 この世界の綺麗さを眺めていたんだ。]
 

 
世界にはね、希望があるんだよ

 でも、誰かが傷ついたりするのもまた事実。


 私は少しでもなくなればいいのに。
 皆が皆、自分に、人に優しくなって
 そうして笑顔が一杯になればいいのに。

   誰も傷つかない世界がほしいな


 夢想家? 
本気だよ。   

 強い願いとして胸にあったんだ。]**

 

 
[なす術なく失ってばかりの人生だったから、
 こんなに必死にしがみ付いたのは初めてだ。

 どんなに手を伸ばしても、
 
には届かないってずっと思ってた。
 それでもオレは、これからもずっと手を伸ばし続けよう。]
 

【人】 アルカ

 
 
 
          [取り戻せる可能性のある失ったものは、
                まだ他にもある。>>0:66
 
(8) 2023/02/19(Sun) 0:14:44

【人】 アルカ

 
[食事が始まれば思ったより食べてくれたし、>>6
 雰囲気も和やかなものになって良かった。
 郵便物が気になっていたようだったけど、
 言うべきがどうか少し迷って、一旦はそのまま。]


  実はな、失踪した母親の居所が分かった。
  会うことになったから、
  クマを持っていこうと思って。


[初戦で戦って生きていると分かったから、
 地道に行方を捜索していた。
 やっと見つけることが出来て、
 一度話が出来ないかと手紙を出した。
 その返事が、今日届いたことを説明した。]
 
(9) 2023/02/19(Sun) 0:15:28

【人】 アルカ

 
[どう足掻いても、最初は居た堪れない空気になるだろう。
 オレだって何の蟠りもない訳ではないし。
 話がどう転ぶかは分からないけれど、
 だからと言って折角見つかったのに、
 そのままって言うのもな。

 失踪して随分経つけれど、
 その間に新たな家庭を築いたりすることもなく、
 慎ましく一人で生きていたようだった。**]

 
(10) 2023/02/19(Sun) 0:16:17
 
 ―
回想


[空を見上げていれば、
 悲しいことを見ないでいられるような気がした。
 近くに空を遮るような、背の高い建物は無かった。
 光輝く花に、眩い星。

 息苦しさを堪えて、視線に蓋をする。]
 

 
[自分の運命はもうどうしようもないと思っていた。
 でも誰かが"誰も傷つかない世界"の存在を願い、
 実現させることが出来たなら……


     オレのような悲しみに満ちた人間は生まれない?

 本当はこうなってしまう前に、
 叶えてくれる人がいたら良かったんだけどな。



     過去は変えることが出来ないから、
     せめて未来の絶望の芽を潰そうと思ったんだ。**]
 

 
[お互いに手と手を伸ばすならさ
 
に手が届いて、つかめると思うんだ。

 私も、手を伸ばすよ。忘れないよ。]
 

【人】 シオン

 

 ……っ!!!

 本当!!? 見つかったんだ!


[その報告に思わず椅子から立って大声を出した。>>9
 ビックリしたんだって。
 すぐ あ、と顔を赤くして座りなおしたよ。]


 あ、成程それで……


[そっかそっか……お母さんの手作りのだもんね
 アルカ君は一度それを捨てかけたけど
 私はずーっと大事に保護して手入れしてたよっ。]
 
(11) 2023/02/19(Sun) 9:02:45

【人】 シオン

 

 そっか……会えるんだ。
 良かったね、うん、
よかった……



[彼のお母さんとは初戦で戦った。
 私たちのように堕ちてしまっていた彼の人。
 ……それから行方が知れなかった人。]

 
(12) 2023/02/19(Sun) 9:03:09

【人】 シオン

 

 アルカ君、私も一緒に行くよっ!
 絶対、何言っても
ついて行くからねっ!


 実際会う時にいてほしくないならさ、
 流石にそこはぐっと堪えて待っているけどさ。

 一人で行かせたりしないよ?



[私だって無関係じゃないもん。
 
実際戦ったのは私だし? ほら、他人じゃない。


 経緯を考えればアルカ君一人で行かせるなんて
 相棒(元になるけど)として出来るわけがないよ。

 反論があるなら聞くよ? 聞くだけ
するよ、うん。]**
 
(13) 2023/02/19(Sun) 9:03:39
 - 回想 -

[雨上がりの虹が出る日
 私たちは出会った。]


 おっ、お客さんだ
 ここを見つけるとはやりますね

 なーんて。改めまして初めまして
 良ければご一緒にどうです?



[人目のない場所で出会った
 初対面の年上の男性に対してはなった第一声。]
 

 

[警戒心ゼロの満面の笑みでどうぞどうぞと
 お茶やお菓子を勧めようとした。

   そして、私たちの運命は始まった────── ]

 

 
[神様から言葉を聞いた。
 色々な知識が頭に入った。

 世界の為に戦う。見返りに願いが叶う。
 戦うのは二人一組。つまり目の前の人と。]



 ……そっか
 そんな事がこの世界であったんだね。
 全然気付いてなかったな……


[ひとまずは吃驚したよ。
 でもすぐ前を向いたんだ。]
 

 

 私はやるよっ!
 世界の為に戦えて、お願い事が叶うなんて
 すっごい素敵な事だよねっ!!!



[私は心の底からそれを信じて
 本気でそう思って、言葉にしていたんだ。]**
 

【人】 アルカ

 
[心配をかけていたのは分かっているから、
 大仰なリアクションにも驚くことはなかった。>>11

 別段何かに期待して、
 母の作ったクマのぬいぐるみを持ち続けていた訳ではない。
 今のこの部屋に引越す際に、
 これを機会に捨てようとしたが、
 敢え無くそれは阻まれた。
 オレには前髪で隠れた部分に、
 変わった配置のほくろがあるが、
 それと同じく、
 身分証として持っていこうかと思ったのだ。]

 
(14) 2023/02/19(Sun) 18:10:28

【人】 アルカ

 
絶対についていく!
と固い決意をしているのを見て、>>13
 
やっぱりそうなってしまうよな……と思った。

 誤解を避けられるか分からないけれど、
 これには誠心誠意お願いする他ない。]


       善意なのは分かっている。気持ちは有り難い。
       だが、今回は遠慮して欲しい。
 
 
(15) 2023/02/19(Sun) 18:11:12

【人】 アルカ

 
 
  まず、話し合いの席に着くことに関してだが、
  これは絶対にやめて欲しい。
  オレたちのような闇落ちした戦士と違って、
  一般人の場合は
  自分が敵の支配を受けて戦った記憶はなくなる。
  オレは装備品になっていたから、
  向こうは認知していないけど、
  君は直接戦ったんだ。
  記憶の残滓が眠っている可能性がある。

  あれから時が経っているから記憶はきっとないだろう。
  でも、あの時戦った人間の顔を見て、
  
記憶がフラッシュバックしないと言い切れるか?



[言い切れるはずがない。
 そして、オレの父は自分が敵の支配を受け、
 世界に仇なす存在になったこと、家族に手を上げたこと……
 それを悔やんで自ら命を絶ったんだ。
 母にも同じ道を、辿らせるわけにはいかない。
 過度な心配かもしれないが、命に関わりかねない以上、
 慎重になるに越したことはない。]

 
(16) 2023/02/19(Sun) 18:12:47

【人】 アルカ

 
 
  ちゃんと帰ってきたら、全部説明する。
  出来たらオレのことを、
  一人で送り出しては貰えないだろうか。

  これは決して、君を軽んじているからとか、
  のけ者にしようとかいう訳じゃない。

  10年を超える年月、オレが抱え続けてきた問題だ。
  人にはどうしても、一人で考えたい時がある。
  今がその時なんだ。
  どうか、オレの気持ちを尊重して欲しい。
  お願いします。


[頭を下げた。
 清濁併せ持つ自分の心を、清濁併せ呑むのは覚悟のいること。
 そしてそれは、自分自身にしか出来ないことだ。
 君も今苦しんでいるからこそ、分かって欲しい。
 これは、一人で立ち向かわなければいけないことなんだ。**]
 
(17) 2023/02/19(Sun) 18:13:44
 
 ―
回想


[こんな辺鄙な所に足繁く通う人間が、
 自分以外にいるとは思わなかった。
 警戒心、距離感……
 色んなものがバグっていると、最初はそう思った。

 同じ願いを持っていると、だからペアを組んで戦うのだと、
 女神に囁かれたその時には頭痛がした。
 脳内の人種が異なっている目の前の彼女と、
 同じ物なんてある訳ないだろうと。


 世界に破滅をもたらす存在と戦えば、願いを叶えて貰える。
 それだって、まず先に
疑った。

 

 
[彼女の余りにも早すぎる決意に、
 今度は眩暈がしたよ。


  
世界のために戦わなきゃいけない事の、何が素敵なんだ?

  怪我はおろか、死ぬ可能性だってあるんじゃないか?
  願いと言っても人によって難易度の高さが違うと思うが、
  その辺の設定はどうなるってるんだ?
  どの程度戦えば、願いが叶うのかも聞いてない。

  君はもう少し契約書を
  ちゃんと読むようにした方が良いぞ。



[耳障りのよい言葉だけで構成された、
 氷山の一角な説明だけ聞いて、まともに契約書を読まずに、
 後で隅っこに小さく書かれた注意書きに
 足元を掬われるタイプに違いない。]
 

 
[とは言え、放っておいて不幸のどん底に
 叩き落されてたら寝覚めが悪いし、
 ……オレはオレで、
 普通に生きていたらきっとたどり着けなかった、
 真相に辿り着けるような気がしたから、

              結局戦うことを決めたんだ。**]
 

【人】 シオン

 
[その返答が耳に届けば>>15
 どうして、と反論したくなるのを堪えて
 ちゃんと聞く耳持って聞こうと黙ったよ。]


 うっ……


[記憶に関しては否定する要素はない。>>16
 全部可能性の話だけど、私は確かにあの時
 アルカ君のお母さんと対面していた。

 だから会ってほしくない。
 それに関しては納得するしかないんだ。
 私だって記憶を掘り返したい訳じゃないよ。]
 
(18) 2023/02/19(Sun) 19:45:37

【人】 シオン

 

 ……アルカ君が長い間抱えていたことなのは
 知っているつもり、だよ


[理解している、とまでは言わない。]


 だからこそ、その時に近くにいたい



[それが私の願いだ。でもそれは望まれてない。]
 
(19) 2023/02/19(Sun) 19:45:56

【人】 シオン

 
[少しの間、黙って迷って考えた。

 私は無言で立ち上がって部屋からくまを持ってきて
 それをアルカ君に差し出した。

 丁寧に手入れされて大事にされてたのは
 見ればわかるかもしれないね。]

 
(20) 2023/02/19(Sun) 19:46:12

【人】 シオン

 

 ……今の私はね 絶対に人に触れられなくない
 そんな心の場所があることを知ってると思うよ


[どれだけ大事な相手でも
 どれだけ愛してると思う存在でも
 だからこそ触れられたくない。そんな心もある
 以前の私なら絶対に分からなかったことだ。]

 
(21) 2023/02/19(Sun) 19:46:30

【人】 シオン

 

 ───── 私は……
何が出来ますか?



[そう理解出来ても感情は別。
 
好きな人の隣に肝心な時に求められないのは
              やっぱり寂しいよ。]

 
(22) 2023/02/19(Sun) 19:46:45
 - 回想 -


 ……お兄さんってさ 
後ろ向きって言われない?



[言われた言葉に目を丸くして返した一声がこれだった。]
 

 

 だって、ここには大好きな人たちがいるもん
 その世界を守れるのってとっても素敵だよっ!



[反論は認めませんっ! って笑顔で圧をかけた。]


 うん、そうだね。
 命をかけるようなものかもしれないし
 とーっても長い道のりかもね。

 だったらなおの事
 人に任せるだけじゃ私は嫌だなっ!
 辛い事ならなおの事、自分の力で頑張りたいよ


[契約書はそうかもね、って苦笑いで返した。
 何を言っても私が前向きに返して意見は交わらない。
 それが私たちのいつも通りだったね。]

 

  
[命がかかってるって話に笑う私は
 現実が見えてないよう見えてたかもね。

 実際命をかけた事なんてないし、そうだったかも
 それでも私はちゃんと、この身をかけて戦ったよ
 だから嘘じゃなかったって証明したつもりだよ。]
 

 
[その後結局戦うのを決めた時にはビックリしたよ。
 乗り気に見えてなかったしさ。
 一緒に戦う相手になってくれる。
 それを私は素直に喜んで、握手を求めて手を差し出した。]


 ありがとうっ! 決めてくれて。
 
 私はね、シオン=ステッレって言うんだ。
 これからよろしくねっ
 
  
 

 

[その頃の私は、絶望を知らなかった。]**

【人】 アルカ

 
[急にしんとなった部屋。
 ぽつりぽつりと零れ落ちる言葉を、>>19
 丁寧に拾って噛み締めた。

 けれどオレは沈黙したまま、
 君が部屋に戻るのを見届ける。>>20
 こちらに戻ってきたその腕には、例のクマのぬいぐるみ。
 所有者がオレだった時から時間は経過しているのに、
 オレの部屋の隅に鎮座していた時よりずっと綺麗だった。]

             
[沈痛な面持ちに胸が痛んだ。]

 
(23) 2023/02/19(Sun) 21:09:48

【人】 アルカ

 
 
 
分かった。
君の気持ちを
尊重しよう。

 
 
 
(24) 2023/02/19(Sun) 21:10:11

【人】 アルカ

 
 
  ただし、母親と顔を合わせることは絶対に避けて欲しい。
  今あの人の住んでいる町で、
  話をすることになっているから、
  隣駅の町で待っていて欲しい。

                   それでいいかな?**
 
 
(25) 2023/02/19(Sun) 21:11:10
 
 ―
回想


[態々後ろ向きだと指摘する人間はいなかったが。


  後ろを向いて生きているのは、いけない事か?
  石橋を全力で叩き割った末に、
  迂回をするのは愚かな事か?


[今にして思えば大人気がなさ過ぎるが、
 当時のオレがそれだけ捻くれていても
 おかしくはないと思えるくらい、
 今の自分も大概であることは自覚している。]
 

 
 
 
           (大切な人なんて、誰一人いない。
            勿論それには、自分も含まれている)

 

 
[お幸せそうで何よりだ。反論はしなかった。


  自分が頑張ってしまった結果、
  大好きな人達が生きる世界が滅ぶかも知れなくても?


[既に呼吸するより簡単に、
 絶望を思い描けるようになっていた。]
 

 
 
 
              (君が考えているよりもずっと、
               命が軽い事を知っているか?)

 

 
[滅ばないように、負けないように、
 頑張るつもりかもしれないが。
 頑張るなんて根性論が通用するのは、
 ごく限られた範囲の事象だけ。
 でも色々思惑はありつつも、結局戦うと決めたからには、
 オレも精々頑張るとしよう。]


  アルカ=ポラリス。
  どうやら戦う役割を担ったのは君の方らしい。
  危なっかしくて見ていられないが、助力はする。


[差し出された小さな掌を、緩く握り返した。]

 

 
 
 
           (想定はしていたことだけど、
            とんだパンドラボックスだったな**)

 

【人】 シオン

 

 ……それって?


[どういう事かわからなくて首を傾げた。>>24
 意見を変えると思わなかったから。
 
ほら、だって私達意固地だし。]



 ─────……うん
 そっちには行かない。それは絶対約束する。


[言わせちゃったな……。>>25
 そう思えば胸が痛くなるんだ。]
 
(26) 2023/02/19(Sun) 22:11:33

【人】 シオン

 
[私の事で心配かけないように、笑顔を作った。] 


 アルカ君がその時さ
 やっぱり会えないと思ったらさ それでいいよ
 その時はアルカ君の事ちゃんと尊重する。
 
 願う通りに動いて。
 
 
(27) 2023/02/19(Sun) 22:11:47
 - 回想 -


 別にいけなくないよ
 石橋叩き割るのは他の渡りたい人が困ると思うっ
 回り道するのは色々な景色見えていいよねっ!


[石橋の下りは諺の例えって分かってて言ってるよ。
 にーっこりと笑いながら返してみせた。
 それくらいじゃへこたれないもんだっ、ふふん。]


 私が頑張った結果で? あ、負けちゃうって事?
 成程それは考えなかったなぁ。

 ん〜、でもでもやる前から負けるかもって
 そんな怖がって逃げる方が嫌だなっ
 それは可能性の話だからそうならないようするよっ

 出来るなんて断言はしないけど
 簡単に負けてあげたりはしないつもりだよ、私
 やってみなければ結果は分からないよね?



[絶望より、希望を描くのが当然なのが私だった。]
 

 

 うんっ! アルカ君って呼ぶね
 同じ願いを持つ者同士
 貴方の願いも叶うよう精一杯戦うから!



[繋がった手と手が暖かかったのをよく覚えてる。
 

 

(アルカ君に希望が勝つ未来を     
 私、あげたかったな────…… )**

【人】 アルカ

 
[とりあえず何とか話は纏まったので、安堵した。]


  有難う。
  話が終わったら、連絡するから。


[それなりに待たせてしまう事にはなるだろうけど、
 カフェとか、色んなお店とか、駅前なら不便はないだろう。]
 
(28) 2023/02/20(Mon) 0:03:13

【人】 アルカ

 
[その後は夕食の食器を一緒に片付けた。
 夜も更ければ、明日の出発時間を伝える。]


  お休み。
  明日は宜しくな。


[撫でようと、緩やかにカーブを描く髪に手を伸ばした。]
 
(29) 2023/02/20(Mon) 0:03:45
 
 ―
回想


[願いさえ一致すれば、
 性格の不一致はガン無視なんだろうか……。
 願いを叶えるために戦う事を選んだオレたちは、
 何故か寮の部屋が変わることになり、しかもお隣になった。
 どう考えても作為的で、
 女神なんてファンタジックな存在だけが
 これらに携わっている訳ではないことを悟った。]


       (もうこんなもの、取っておくこともないか)


[白いゴミ袋に、布製のクマが収まる。]
 

 
[願いを同じくしているのだから、
 改めて「貴方の願いも叶うよう精一杯戦うから!」
 と宣言することに意味はあるのか。
 無意味なことを考えながら迎えたオレたちの初戦。
 これを運命の悪戯の一言で片付けられたら、
 堪ったものではない。
 そんな悲劇の舞台が洗礼だった。]



               (母さん……?)

[聞こえるのは彼女だけ、声にならない呟きが漏れた。
 生きているかどうかも分からなかった存在が、目の前に。**]
 

【人】 シオン

 

 うん。無理はしなくていいけど
 ……
待ってるね



[時間を聞けば寝坊しないよう目覚まししないと
 と心に誓った。寝坊は流石に格好悪すぎるよね。]


 はーいっ


[いつも通りののーてんき風に返答。]
 
(30) 2023/02/20(Mon) 8:12:51

【人】 シオン

 
[アルカ君の手が、私の髪にのびて
 ふわり、と桃色が揺れた。

 私の顔色は、桃色よりずっと濃い朱に染まる。]


 ……っ


[衝動のままに、私はアルカ君に抱き着こうとする。
 それが叶うのなら、私の強い鼓動が
 アルカ君にも伝わるかもしれないし
 拒否するなら一歩離れた距離のまま。]
 
(31) 2023/02/20(Mon) 8:13:26
 - 回想 -

[私の方は真逆なら足りないとこ補いあえていいねって
 のーてんきに笑っていたな。
 全然違う考え方、でも願いは同じ。
 それが面白いなって思っていたよ。


 なお、宣言は大事だと思うんだ。
 気合いというかさ、言葉にするのに意味があるんだよっ

 初戦はでも、そんな甘ったるい思考を吹き飛ばす
 そんなものだった。]


 えっ……!?


[その言葉を聞いて流石に強く動揺したんだ。
 初めてなんだから勿論戦いは不慣れ。
 仲間はいたけど、私は場所が悪く敵の攻撃を受けて
 一回動けなくなるくらいの状態になったんだ。]
 

 
[情けなかった。
 私の心はこんな、弱かったのかって。]



 …‥ほん、とに アルカ君のお母さんなんだ?


[ぐっと力を入れ直した。
 戦う仲間に下がっていていいって言われたけど
 それを聞き入れずに、無理をした。
してしまった。


 
 だったら、なおのこと……負けたりしないっ!
 世界を壊させたりしないから、
絶対にっ!


 

 
[私がそのくまさんを見たのは戦いの後だったかな。
 処分するくらいなら私が貰うっ!
 と保護したんだったよね。
 ぬいぐるみコレクターとしても放置出来なかったし。

 それがお母さんの手作りだって、教えて貰えたかな。
 アルカ君みたいな性格の人が持つには違和感あったし
 アルカ君のなの? って聞くくらいはしたよ。]** 
 

【人】 アルカ

 
[格好の良し悪しはさておいて、
 寝坊しようものなら容赦なく置いて行くぞ。
 どことなく、もぞもぞしているように感じたが、
 髪に手が届けば頭の丸みをなぞり、柔らかく梳る。
 互いの身体はゼロ距離。鼓動が早く聞こえた。>>31


  よし、オレももう休むことにするよ。


[そう言って、部屋のドアを開けた。
 
当然だ。
未だ嘗てオレから
 この部屋に泊まることを提案したことは1度もない。*]
 
(32) 2023/02/20(Mon) 19:02:43

【人】 アルカ

 
[翌日、別段用意するものはないけれど、
 兎に角身支度などを済ませた。
 クマはオレの部屋にあっただろうか。>>23
 それなら適当な紙袋に入れて、
 恥ずかしくなく持ち運べるようにする。

 時間は厳守。
 本当に寝坊したら置いていくつもりで、部屋で待った。**]
 
(33) 2023/02/20(Mon) 19:03:40
 
 ―
回想


[一度零れ落ちた水は、二度と盆に返ることはない。
 動揺を出さないようにはしたものの、
 そんなもの無意味に決まっている。
 初戦で不慣れな上に、敵に対する困惑、
 更に輪をかけてシオンが無理を通すものだから、
 あの時共闘した人たちには、迷惑をかけてしまった。

 オレの所為だと思ったが、
 自責以上に戸惑いの気持ちが強かった。]

 

 
[もう少し落ち着いて戦えていたら、
 オレは自分の身の上を話さなかっただろう。
 でも、その所為で色々な人に迷惑をかけたのも、
 シオンに無茶をさせてしまったのも事実。


 オレの母親は父親の自死を受け入れられずに、
 幼いオレを置いて何処かへ行ってしまったこと。
 父親も嘗て同じように敵の支配を受けて、
 それを苦に死を選んだこと。
 心への負荷が重くなりすぎないよう、ざっくりと説明した。
 だから、ゴミ袋の中のクマが
 誰の手によって生み出されたのかも、
 君が見つけたその時に話していた。**]
 

【人】 シオン


[髪が梳かれる感覚が心地よくて目を閉じて>>32
 体を預けていた。でもそれも終わってしまう。]


 ……うん。ゆっくり休んでね


……もうちょっとくっついてたかったなぁ。

 と思いつつもゆっくり離れた。
 大事な日に睡眠不足はよくないからね。

 時に、
愛がちょっと足りないんじゃないかな?

 いや、それはさ寝坊やらかしたら私が悪いけどさ。
 その思考は知らぬが仏。

(34) 2023/02/20(Mon) 19:57:01

【人】 シオン

 
[クマさんはアルカ君に預けて部屋に帰ったよ。
 いつも部屋でお話しかけしてたから
 いないと変な感じしたな。

 寝坊はしなかった。余裕のセーフだもんっ。
 ちゃんと時間前には扉をたたいたよ。]


 おはよう、アルカ君


[様子はどうかな? とこっちが緊張した顔してる。]
 
(35) 2023/02/20(Mon) 19:57:50

 - 回想 -

[私は迷惑とは思っていないけど
 周りに心配かけちゃったのは事実だったよね。
 そこは反省したよ。

 そして、聞いたのはアルカ君の身の上。
 それは……家族に恵まれて、愛されてきた
 そんな優しい世界にいた私には想像もつかないもの


 話を聞いただけで涙をぼたぼた零した。]


 ……そうだったん だ……


[それはどれだけの絶望なんだろう
 どれだけの悲しさや、孤独なんだろう

 理解出来る気が全くしなかった。
 ただただ、そんな重く、哀しい世界が悲しかった。
 流石の私でもうまく言葉を出せなかったよ。
 ただ泣いて、ごめんって繰り返した。]
 

 
[分かってあげられなくてごめんね
 悲しい思いをさせてごめんね

 負けなかったから最悪だけは回避した。
 でも、それだけだ。]

 

 
[─────
お節介をしよう

 そう決めたのはすぐだった。
 理解から遠くて、違う世界に生きてきた私でも
 アルカ君の隣にいることは出来るんだから。]


 あ〜るかくんっ! 
今日一緒に寝よう!



[そうやって、私の突撃は始まった。
 却下は聞かなかった。

 

 

 私はアルカ君のパートナーなんだから
 一緒にいるのが当然なんだよっ!



[手元にやってきたクマのぬいぐるみ
 これもいつか、アルカ君に必要となる日が来る
 私はそう信じて大事にしてきた。

 家族ならきっと、また会える
 根拠なんてないけどそう信じていた。

 そして、誰も傷つかない世界を目指す理由
 それがまた増えた。]
 

 

[ 
アルカ君が、傷つかない世界がほしい


    
 それは今でも抱えたままの 願いなんだよ。
]**
 
 

【人】 アルカ

 
[くっついていた時間は、それほど長くはなかった。
 どちらも明日は寝坊が許されない身だ。
 更に言えば、こちらは気疲れすることになりそうな身だし、
 きちんと休まないといけない。

 
先方にも都合があるんだ。悪く思わないでくれ。

 財産も後ろ盾もない女性が、
 地道に働いて一人で生活していたんだ。
 今回の話し合いの時間さえ、限りがある。]

 
(36) 2023/02/20(Mon) 23:59:45

【人】 アルカ

 
[無事寝坊せず、余裕を持って部屋に来た。>>35
 こちらの準備はもう整っている。]


  お早う。
  君が緊張してどうする?


[オレの方はいたって普通。
 手紙を出した時点で、腹は括っていた。]
 
(37) 2023/02/21(Tue) 0:00:23

【人】 アルカ

 
 
  じゃあ、早速行くか。


[ここでじっとしていても仕方がない。
 君に問題がなさそうなら、
 まずは最寄り駅へと向かい電車に乗る。]
 
(38) 2023/02/21(Tue) 0:01:15

【人】 アルカ

 
[乗車中に、オレの目的地とその手前の駅を教えた。]


  話し合いが終わるのは……
  まぁ話してみないと分からないことだけど、
  あちらには仕事の予定があるので、
  どんなに遅くても15時前には終わる筈だ。

  その間は駅前で適当に時間を潰していてくれ。


[普通に利便性のいい場所なので、
 それなりにお店は色々揃っている。
 何なら映画でも見ていても良いのではないだろうか。]
 
(39) 2023/02/21(Tue) 0:01:59

【人】 アルカ

 
[その後、雑多な話をしつつ、目的地手前の駅に付けば、
 見送りの為にオレも一度電車を降りた。]


  じゃあ、また後でな。
  昨日も言ったが終わったら連絡する。


[手を小さく振って、オレはまた電車に戻る。
 向こうは成長したオレの姿を知らないが、
 オレは今の母の姿を知っている。少々複雑だ。**]
 
(40) 2023/02/21(Tue) 0:02:35
 
 ―
回想


[どうしたって、こんな反応は避けられない。
 説明する度にこうなるのは、
 こちらも見ていてしんどいものがあり、
 だからこそ身の上話をすることはもう殆どなかった。]


  いや、泣くようなことじゃない。
  幸い伯父さんが引き取ってくれて、
  普通の生活は送ってきたから。


[父がしっかり遺産も残してくれたからな……は
 別に不要な情報だと思うので、言わなかった。]
 

 
 
                は???


[何がどうなってそうなった?
 何一つ理解できる要素がなかった。
 性別が逆だったら通報一つで終わる話なのに……。
 オレは初めて男に生まれてきたことを呪った。
 そして男性だけ圧倒的不利に立たされている法律を呪った。]

 

 
[勿論全力で却下した。
 だが、どれだけ説教しても引かないので、
 こちらが折れざるを得なかった。
 
誰か助けてください。


 何度かそういうことになっても、
 オレは根気強く止めてほしい旨は伝えた。
 根負けしただけで、合意したことは一度もない。]


  プライバシーという概念をご存じないのか?
  親しき中にも礼儀あり。
  パートナーだからこそ、弁えて適切な距離でいるべき。
  もう率直に言おう。
迷惑だ!



[これでも引かなかったんだから、オレは悪くないよな?]
 

 
[オレのことに親身になってくれたし、
 寄添おうとしてくれた。
 温かい思い出はいっぱいある……。

 だからこそ、あくまでただの人間として、
 2人が傷つくことのない世界を作りたいと思えたんだ。



 とは言え、オレの部屋に無暗に泊まりに来ることに関しては、
 未だにどうかと思っている……
それは分かって欲しい。
**]

 

【人】 シオン

 

 緊張するなって方が無理だよっ!


[隠さずわたわたそわそわする。>>37


 は、
はいっ!



[なぜか敬語で背筋を正した。>>38
 駅につくまで抱っこさせてってクマを要望した
 けど貸して貰えたかな。]
 
(41) 2023/02/21(Tue) 7:10:27

【人】 シオン

 

 そうなんだね。
 

[てっきり一日時間作ってかと思ってた。>>39

 ……アルカ君のお母さん。
 蒸発して、一人で生きてきた人……
 今頃何を思っているんだろう。]



 うん。大丈夫、
ちゃんと大人しく待ってるよ



[待つだけだけど拳を作って気合を入れた。]
 
(42) 2023/02/21(Tue) 7:10:43

【人】 シオン

 
[ここは電車の中。話題は当り障りないものに
 どうしてもなってしまう。
 やっぱり自分の頭の悪さがうらめしいよ。
 気が利いた言葉一つ出てこないんだから。


 私が降りる時、一緒に降りてくれたのは>>40
 わりと嬉しかったよ。]

 
 うん……ええ、と
 昨日言った通りだから


[連絡出来なくても気にしない。そう伝えたつもり。
 私はアルカ君の手を握って、上下に振った。]
 
(43) 2023/02/21(Tue) 7:11:26

【人】 シオン

 

 行ってらっしゃい



[その言葉で見送った。]**
 
(44) 2023/02/21(Tue) 7:11:31
 - 回想 -

[だって、だって、
アルカ君が泣かないから。

 それが余計に私の涙を止めなかったんだよ。
 そんな事があって、お母さんにこんな形で会って
 何も感じない訳がないのに。]


 泣くことだもんっ!
 ばかっ!!



[貴方がそうやって傷を当たり前のように受け止める
 それが悲しいんだよ。

 だから私がその分泣いた。泣き続けたんだ。]
 

 ***

 
 そこまでいやがる事ないじゃん、ぶーぶー


[そう言いつつ笑みで距離をつめていく。
 話なんて聞かないよ?


 知ってるよ。夜中聞いちゃった。うなされていたの。
 だから私はやめなかった。
 そうやって怒ってる内は、私の事だけ考えるでしょ?]

 

 私達は一心同体運命共同体!
 だから問題ないないっ!

 ははは、やだなー、アルカ君ってば照れちゃってー


[嫌われるかな? とは思ったけど
 その時はその時考えよう
精神だった。]
 

 
[そこまで嫌がるから手出しうんぬんは
 危険性全然感じなかったよ。
 何もないなら問題なしっ!


 でも、でもね。仮に何かされたとしても……
 それでも良かったんだよ。
 アルカ君が感情を吐き出してくれるなら
 それを私にぶつけてくれるのなら

 私は全部を受けとめるつもりだったんだ。

 結果はちゃんと、負う覚悟はあるんだよ。これでも。]**
  
 

【人】 アルカ

 
[何故かクマを持ちたいようだったので、
 紙袋ごと渡した。>>41

 何もない状態から、スタートした母の新生活。
 ずっと同じ仕事をしていると言っていたから、
 今ではそれなりに頼られる
 ポジションにいるのではないだろうか。


 和やかなムードでご歓談とはいかなくても、
 そんなに心配するような事態にはならないさ。]
 
(45) 2023/02/21(Tue) 19:53:35

【人】 アルカ

 
 
行ってきます。*

 
 
(46) 2023/02/21(Tue) 19:53:49

【人】 アルカ

 
[隣駅でまた電車を降りて、指定された喫茶店へと向かった。
 中々良さそうな店で、
 それぞれの席を隔てるカーテンが設えてある。
 成程、話し合いには適している。]


  お待たせしました。こんにちは。


[ウェイターに案内された席に既に母は座っていた。
 立ち上がり少し目が泳ぐ。
 「ご無沙汰していました」そう言って頭を下げた。]
 
(47) 2023/02/21(Tue) 19:54:18

【人】 アルカ

 
[注文したコーヒーが届いて、漸く話し始める。
 訊くまでもないことだけれど、
 きちんと本人の口から言ってもらう必要があるから、
 まず最初に何故家を出て行ったのかを聞いた。

     「傍にあるのが当たり前だった筈の幸いが、
      失われることに耐えられなかった」


 何故、新たな幸せを模索しなかったのか聞いた。

     「幸福が簡単に消えてしまう事を知っているから、
      また失うくらいなら何も欲しくない」


 父のことをどう思っているかを聞いた。

     「どうしてあんなことになったか分からないけれど、
      それでも、生きて側にいて欲しかった……」


 一緒に生きていた時間は短くても、
 血は争えないものらしい。]
 
(48) 2023/02/21(Tue) 19:55:12

【人】 アルカ

 
[互いの近況なども話して、オレも例のクマを見せた。
 嘗て自分が作ったものであることを一目で思い出した様だ。
 「大事にしてくれていたのですね」と言うので、
 自分は大事にしてなかったと正直に話した。
 このクマを、大事にしてくれた人を、
 自分は大事にしたいと思っていると伝えた。


 最初から最後まで、お互い敬語で話した。
 オレは母を"貴女"と呼び、母もオレを"貴方"と呼んだ。

 それでもぎくしゃくしていた訳ではなく、
 そこに佇む空気は、それなりに穏やかであったと思う。
 また連絡をしますと言って別れた。]
 
(49) 2023/02/21(Tue) 19:55:58

【人】 アルカ

 
[話が終わったのは、14時ごろだったろうか。
 携帯でシオンにメッセージを送った。

         「話が終わった。
          これからそちらの駅に行く」


 と言っても隣駅なので、オレの方が早く着いたかもしれない。
 待ち合わせの駅の入り口へ向かう。**]
 
(50) 2023/02/21(Tue) 19:57:00
 
 ―
回想


[何も感じていない訳じゃないから動揺したのだが。
 というのは兎も角、中々泣き止まないものだから困った。
 寝つきが悪いことはあったけど、
 だからと言って余計な人間が部屋にいたら気疲れする。]


  そこまで嫌がる程の
  迷惑行為であることを理解して欲しい。
  性別が逆だったら、立派な犯罪だ。


[いや、性別で犯罪か否かが変わるのはおかしいか。
 まぁ結局、
 本当に嫌だったら力づくでどうにかできるだろって
 話なのかもしれないが、
 それはそれで別の法律に抵触する。]
 

 
[相手の覚悟は知らないが、
 
そんな覚悟はいりません。




  生憎感情的になることに対しての経験値が乏しいので、
             そもそもやり方が分からない。**]

 

【人】 シオン

 
[預かったクマさんを袋から出して抱っこした。>>45
 袋は皺にしないよう手に持っていたよ。

 ずっと一緒にいたから半分くらい私の物って感覚
 もう預かる必要なくなるのかな。
 この子とお別れかなって思ったら嬉しいけど寂しい。


 駅に着く時には袋に戻して返したよ。
 アルカ君の事、私の代わりに宜しくね
って

 ぎゅっと抱きしめて託しておいた。]
 
(51) 2023/02/21(Tue) 21:05:14