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人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 厨房担当 ゲイザー

― 現在:ダブルベリーの日 ―

[初鰹と海老と、鴨と、春人参と新じゃがと、メロン
とパクチー
のあの夜以外。
 速崎璥の日常の行動は、少しだけ変わった。

 仕事上がりに真っすぐ帰宅するのは変わらなかったけれど。
 休みの日にはストリーミング三昧だけでなく、街の本屋や図書館にふらっと足を運ぶようにもなった。
 映画誌とかドラマ誌とか、アニメ誌とか、音楽誌とか、そういったものをザッピングするように捲っていた。
 ……ザッピングと言いながらも、ふっと目が留まってしまうものも、あったのだけれど。

 それに、アイルランドの紀行文とか写真集とかも。
 あの晩に遠藤に対しては、お酒の(主にギネスの)アピールこそできたものの。実際、どんな自然があるのか、どんな星空があるのか――話に聞くだけじゃない、ビジュアルでのイメージを、もっと知りたくなって。
 祖父母の愛したイギリスのとなりの、その地へと、ひとり思いを馳せていた。]
(8) 2023/03/11(Sat) 6:56:18

【人】 厨房担当 ゲイザー

[そんな今日の昼下がりに、地元の母からLINEが入ってきた。
 大学時代の天文サークルの同志たちを除けば、数少ないLINE相手のひとりだ。]


『 お見合いの話入ってきたんだけれどどうする? 』


[釣書書などの具体的な話には特に触れないこの短い一文を見るなり、璥はすぐにスタンプを送信した。

 ヘタうまのふざけた犬が『NO WAY』と叫んでいる絵。

 母からはすぐに、『せやな』とつぶやく不細工な猫のスタンプが送られてきた。]
(9) 2023/03/11(Sat) 7:02:39

【人】 厨房担当 ゲイザー

[――何度繰り返したか判らないこの不機嫌は、音楽で流してしまおう。

 スマートフォンに繋いだイヤフォン伝いに、ストリーミングの音楽を耳に流し込む。
 マイリストのランダム再生の一番手は、丁度、ゴールウェイのことを歌った洋楽のヒットチューン。
 曲中で繰り返されるフレーズを音に合わせて口ずさみながら、速崎璥はその扉を潜った。]


  ――――…、あ。


[今日も今夜も非番だというのに、足は無意識に『うさぎ』の穴に突っ込んでいた。]
(10) 2023/03/11(Sat) 7:19:32

【人】 厨房担当 ゲイザー

[後ろ髪は、飾りのない白いヘアゴムで二つ結び。
 耳元にはいつものイヤーマフではなく、オレンジ色のコードのイヤフォン。
 黒のライダースジャケットに、襟ぐりの狭い白のTシャツ。シャツにプリントされているのは丁度>>2、コミック調に描かれたブルーベリーとラズベリー。
 青紫基調のタータンチェックのボンデージパンツに、勤務中にも履いている黒のローファー。
 そして全くのノーメイクの顔で、ゲイザーこと速崎璥は、『Madam March Hare』のホールに現れる。]


 えーっと、来ちゃった。
 とりあえず……カウンター空いてる?


[ブラックボードのオススメ>>1>>2に目を留めながら、ひとまず、客として席に着くことに決めたのだった。**]
(11) 2023/03/11(Sat) 7:21:35
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a4) 2023/03/11(Sat) 7:24:05

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a5) 2023/03/11(Sat) 9:44:40

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日:チケットの行き先に迷った夜 ―

[パクチー無しのさっぱりフォーへの、栗花落>>4:314からの「おいしい」に、速崎はにんまりした。
 「疲れた体にもばっちり効きますぜ」なんて、他愛なく答えたりして――。

 その栗花落が「おすすめ」と太鼓判を押した店。
 シュネーバルの包装にもちゃんと印字されていたその店名は、包装を捨てる前にきちんと手帳に控えていた。
 けれども、「私も今度行ってみちゃいます」の返答を言いそびれたまま、チケットの話を自分から切り出してしまっていて――。

 ひとまず「観る」ことだけを答えて(自分で2回行けばいい、という発想に至るのはもう少しだけ後だ)迷いをごまかす形で話を終えようとしたのだけれど]
(18) 2023/03/11(Sat) 12:11:52

【人】 厨房担当 ゲイザー


 うん、ハヅキん?


[さっきシェパーズパイの話>>4:245をしたからかなと勘違いしながら、葉月>>4:277の呼び掛けに笑顔のまま振り向く。
 けれどその人から切り出されたのはパイの話ではなくて、たった今口にした映画のこと>>4:278
 きょとりとして、ぱちぱちと瞬いた後――ああ、と一度納得したように他愛なく笑った。]


 ハヅキんも『ラスト・サタデー』の監督ひと好きなんだ!
 そうだなー、じゃあ――…


[監督のことが話に出てきたため、つい、深く考えずにこう口走りはしたのだが]
(19) 2023/03/11(Sat) 12:13:50

【人】 厨房担当 ゲイザー


( ……、ついこの前、ちゃんと断ってきただろ。私。
  変に期待持たせるようなこと、しちゃいけない。 )


[あいつ栗栖と一緒なら――と胸の内で燻っていた恋心の未練は、この時には切れていた。その経緯についてはまた別の話にするとして。
 それにも関わらず、ここで葉月への答えに詰まったのは――]


 …――いや、ダメだな。ごめん。
 映画館デートみたいなこととか、流石に、
 どのツラ下げて行くんだよって感じだし。


[一度首を横に振ってから、苦笑と共に告げた。
 葉月の胸の内に今もある想い>>4:279まで、この時のその人の顔色から察した訳ではなかったけれど――。
 ここで曖昧な保留や優柔不断を選ばなかったのは、葉月がちゃんと真正面から想いを伝えてくれて、自分もまたそれに向き合い正直な答えを告げたから>>4:276
 その積み重ねが、速崎に、今の迷いを率直に打ち明けさせる。]
(20) 2023/03/11(Sat) 12:15:11

【人】 厨房担当 ゲイザー


 それに、

  ツユリさ…――ツユリんと、
   一緒に観てみたいな、って思っちゃって。


[ごまかす心算だった返答を、栗花落>>4:315の目の前で、苦笑いのまま明かす。

 似たようなことは以前にもあった>>3:164>>3:165が、今度は衝動的な吐露ではなく、誠実であることを自ら意思したが故の言葉。
 そしてこの言葉は、話の流れ上、「今の速崎は栗花落に気がある」と暗に意味すると受け取れるものだ。]
(21) 2023/03/11(Sat) 12:16:18

【人】 厨房担当 ゲイザー



  ( ……好き、なの、かな。 )


[けれども今、涙止まらなくなるほどの苦しさは胸の内にはない。
 あるのはただ、上手く言葉にならないような――
 粉砂糖のように、甘い、ような。
 それ故に、この時の璥には、はっきりとした「好き」までは声に出せなかった。]
(22) 2023/03/11(Sat) 12:17:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

[……なおこれは、「好きな作品のキャラクターを演じた人と一緒にその出演作を見に行く」という、別の意味で躊躇を齎す望みでもあった。「ご本人とご一緒する」という畏れ多いことを本気で避けるレベルのファン心理までは速崎には無かったが。]


 あ、でも、ツユリんもお仕事忙しいでしょーし!
 無理にスケジュールとか合わせなくてもいいんで!
 なんなら2回リピりますし!


[すぐ近くの葉月が既に栗花落の素性を知っている>>4:274>>4:275とは思わぬまま(葉月の仕事の成果をきちんと見ていれば、速崎はこうはならなかったかもしれない)、栗花落が声優であることには触れない形で言い直す。
 ここで人数分のチケットを買い足して店長含むスタッフ全員と常連たちで観に行くというバカな案も頭を過ったが、それはコンマ1秒で却下した。趣味の押しつけは良くない。

 ともあれ、少しだけ焦った調子でこう言ってから、速崎は(それこそごまかすように)話を打ち切った。
 そのまま至って明るく、平静に、この日の勤務を終えていく。]
(23) 2023/03/11(Sat) 12:19:18

【人】 厨房担当 ゲイザー

[……ところでこの返答>>23は、今の速崎には共に気軽に映画を見に行くような家族や友人がいないと示すもの。
 栗花落にも葉月にも、またこの時店内にいたスタッフたちにも、もしかしたら察せられたかもしれない。



 なお、「苦手」を繰り返した栗花落>>0のことを、パクチー否定派だとまでは考えなかった。
 かの食材の好き嫌いが、遺伝子レベルで(この表現に一切ジョークはない)決まるらしいことは速崎も理解しているのだ。
 初パクチーの栗栖だって、完食こそしてくれたものの、全くの無感想>>4:259だったのだから。
 単に速崎>>4:255とか貝沢>>4:286とかがたまたまパクチー盛り党だった、という話だ。多分。*]
(24) 2023/03/11(Sat) 12:23:11

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日 ―

[こちらからの断りに対しての葉月>>26の返答と笑顔には、後腐れめいた色はないように見えて。
 そのことにまた安堵しながら、席に戻っていく葉月を、笑顔で見送った。
 その後でまた(酒絡みの)何が起こるか>>27>>30は、この時の速崎の知るところではない。]


  ( ……ツユリ、さん。
       びっくりさせた、かな。  )


[さて、栗花落>>25の面持ちの変化に、速崎は気付いていた。
 思えば、栗栖に「好き」を打ち明けた際も盛大に驚かれたものだったが>>3:180――。
 言ってしまったことを取り消すことはやはりできないまま、じ、と栗花落を横目に見遣る。]
(31) 2023/03/11(Sat) 13:51:47

【人】 厨房担当 ゲイザー

[――嫌、かな。
 そう思った矢先に、栗花落が「3人で」と口にしたのが聞こえて、咽……そうになったのを抑えた。キッチンでは咽られない。]


 え、 あ、それだとチケット1枚自腹でー…


[葉月もついさっき「自分で買って観る」と言っていた訳だがそれは置いといて。
 しかも栗花落の視線を受けてか(とは速崎は考えなかったが)嘉数まで「Wデート」>>28と言い出した始末。
 今度こそ本当に咽そうになったのを必死で堪えたのは本当に褒めて欲しい。]
(32) 2023/03/11(Sat) 13:57:35

【人】 厨房担当 ゲイザー


 Wデートってチエりん、それどういうカップルの組み合わせ……
 いや、うん、同志が増え――じゃなかった、
 観てくれるの自体は嬉しいんだけどさ!
 ちょっと待ってね……うーん……。


[下手すると本当にバカすぎる常連さん込み社員旅行みんなで鑑賞会案が口から出てきそうな気がしたので、一度深呼吸をしてから、今一度、考え直して――]


 デートって名目じゃないなら……
 4人で行くのも、いいかな。うん。


[そう、ぽつりと真顔で賛同をひとつ。*]
(33) 2023/03/11(Sat) 13:58:49

【人】 厨房担当 ゲイザー

― そして現在 ―


 チエりん今日も可愛いぜ。


[嘉数>>17からの「イケメン」の出迎えに、さらっと笑顔でこんな挨拶を。
 カウンター席に案内されてから、おしぼりと水のサーブに、「ありがと」を短く告げて]


 えっマジ?
 ってことはハーブとかも一杯仕入れてきてる?
 そっか。あー、非番なのが惜しいな〜。


[スプリングラムで店長のテンションが上がっているとくれば想像できることをひとつ、口にしながら。
 惜しいとは言いつつ、余程のことがなければ、あくまで休日は休日として大事にする心算でいた。もう有給もほぼ死んでいるのだから。]
(34) 2023/03/11(Sat) 14:00:43

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、「今日も可愛いぜ」なんて気さくに他愛なく口にしながらも――。
 この頃の嘉数のアンニュイさ>>16には、同じキッチンに立つ時間の中で気づいていた。
 たのしい賄いタイムに見せていた積極性>>1:584も、最近はあまり見た覚えがない>>4:243

 スマートフォンの音楽アプリを閉じてから、耳に嵌めていたイヤフォンを外して、スマートフォンごとポケットに仕舞って。
 おしぼりで手を拭きながらも注文そっちのけで、嘉数に顔を寄せて]


 チエりん、最近何かあった?



[この時の客入りが疎らだったのをいいことに――けれども努めて外に声が漏れぬように、囁き声で問う。
 あまり深刻な調子にはならぬよう、努めて軽い声音で。*]
(35) 2023/03/11(Sat) 14:12:35
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a12) 2023/03/11(Sat) 14:18:18

ゲイザーは、>>35同じキッチンというか、同じ店の中で。
(a13) 2023/03/11(Sat) 14:20:43

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日 ―

[Wデートの件については、流石に葉月>>38もNoを返していたけれど。
 言い出しっぺの嘉数>>39からは、いかにもカッコつけな冗談やら泣き真似やらが飛んできたもので……]


 ハッ、そうよ、アタシたちの関係なんて
 もうお終いなんだから〜。
Love is over!



[フラれたフッたの件があった日であれば、とても口にできなかったジョーク。
 その時とは異なる迷いを抱える中でも、さらっとここでこんな軽口を返せたのは、きっと、嘉数が作ってくれた空気の和やかさがあったから。]
(51) 2023/03/11(Sat) 16:24:51

【人】 厨房担当 ゲイザー


[そんな和やかさのお陰で、栗花落>>48からみんなで行くのも楽しそうだと聞いた時、ほんの少し、ほっとしていた。
 ――みんなで行けるなら、嫌、じゃないみたい。
 思えば、「3人で」の話が出た時点で、そうといえたのだけれど。]
 
(52) 2023/03/11(Sat) 16:25:11

【人】 厨房担当 ゲイザー


[葉月からの返答に対し、嘉数の答えに空白があったように聞こえた>>40>>41のは、この時は、特にあまり気に掛けなかった。
 その時の顔色に何か思考が乗って見えていた、という訳でもなく――。*]
 
(53) 2023/03/11(Sat) 16:26:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 現在 ―


 作りたいって言えば作りたいけど〜…。
 ま、働き過ぎは身体に毒だしー、
 今日は大人しく、お客様の立場満喫しちゃうさ。


[嘉数>>44に呑気に笑ってみせながら、お水を一口飲んで一息。
 頭の中ではふわふわと、ハーブ焼きとかパプリカ焼きとか、そんなメニューが浮かび始めながらも――]
(54) 2023/03/11(Sat) 16:28:01

【人】 厨房担当 ゲイザー

[そんな呑気さを保ったまま、ぐっと距離を近づけて――零されたその言葉>>45に耳を傾けた。]


 そっか……なんかそんな感じかなとは思ってた。
 前もチエりん、タイガーに泣きついてたし。



[その時>>5は特に美澄に助け舟を出さなかった気もしたが、それは置いて。]


 私もさ、色々自分が嫌になる時はあるよ――
 って言っても、チエりんと安易に比べたりとかは
 できないし、する心算もないけど。

 
(55) 2023/03/11(Sat) 16:28:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、「自己嫌悪」と聞いて、最初に思い浮かんだのは――]


 もし、さ。
 料理の腕のことで……っていうんだったら、
 そこまで気に病むことなくね? とは思うよ。
 トマト煮込みとか旨いじゃんって普通に思ったし、
 魚捌くのだって、ちゃんと上達してる。



[そのトマト煮込み>>3:315>>4:88の日にあった、遠藤の事業のスタッフ募集の件>>3:514での一連の遣り取りについては、その夜に速崎自身がバグと再起動とを繰り返した影響で注意を払えていなかった(キャスケットの10分休憩の空白も影響していたかもしれない)、けれど。]
(56) 2023/03/11(Sat) 16:29:08

【人】 厨房担当 ゲイザー


 それでもやっぱ嫌だ、って思うんなら――…



[あるいは、もっと別の事で自分が嫌になっているのなら――。
 そうしたことを口にする前に、バックヤードの遠藤>>46から声を掛けられ、はっと顔を嘉数から離した*]
(57) 2023/03/11(Sat) 16:29:21

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、その遠藤>>46には笑顔でひらりと手を振った。
 いつかのランチタイムの勤務時に遠藤と嘉数が揃って客として訪れたことがあったが、その時と丁度逆の立場になったことに、面白げな笑みが零れた。]


 どうも、レア客ですぜ〜。
 ゲイザーでもいいんだけど……うん、折角だし、
 今日は、ケイ、って呼ばれちゃおっかな。


[「さん」付けも抜いた呼称を紡ぎながら、遠藤の手にあったナイフに目を留めて]


 あ、オーダーはもうちょっと考え中だし……
 作業戻っちゃって。ありがと、シャミー。


[引き止めてしまったらしきその人に、一先ずはそう言って見送る心算。
 この街の星々やアイルランドの自然やパクチー>>47について語るには、今はまだその時ではないのだろう。多分。]
(58) 2023/03/11(Sat) 16:41:41
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a16) 2023/03/11(Sat) 16:45:07

厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a17) 2023/03/11(Sat) 16:45:25

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 過日:鴨と人参とパースニップとフォーと ―

[鴨のローストと紅白根菜(+チャイブ)のマッシュを、栗栖も貝沢も、本当に美味しそうに食べてくれた>>4:234>>4:257>>4:264
 これだけで十分、祝福を掛けた側は満たされるけれど――。]


 
死ぬなよバカ。



[流石にこの「死ぬ」>>4:258は比喩だろうとは思えども、一応、爽やかな顔でこうは囁いておいた。
 恥ずかしがっている友に重ねて「お幸せに」などと追い打ちをかけることはしなかったが、ともあれ、「ありがとう」に笑みで答えていた。]
(61) 2023/03/11(Sat) 18:15:09

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、速崎が自らを「ダチ」であると主張したのは、恋に見切りを付けたいという意志の表れのようで――実際、フラれた直後のそれ>>4:44は本当にそうだったのだろう。
 けれどもこの時は、その見切り自体が既に要らなくなっていた。]


 ( 私は。
   あんたに。
   幸せになって欲しかっただけ、だったんだ。 )


[ここでの「幸せになる」とは、恋愛に限らない広い意味。
 一度導いた「好き」の解からさらにこの解に至れたのは、「幸せになれ」>>4:209の言葉が胸の内に湧いた時。
 だからこそ、彼の特別な人に対して「幸せにして」>>4:217を告げることもできたのだろう。]
(62) 2023/03/11(Sat) 18:16:11

【人】 厨房担当 ゲイザー


( 昔なかなか食べられなかったもの、
  今、ちゃんと食べてるってこと。
  美味しい、って感じてること。
  果物と肉の美味しさも知ってくれたこと。
  イギリス料理の美味しさも、知ってくれたこと。 )


[先ほどの感想>>4:257のみならず、あの夜にくれた感想>>4:50も思い出されれば、ついこんな思考も過りながら。]


( 嬉しかった。嬉しい。
  ……似てるやつだから、幸せになれ、なんて。
  それは自分勝手ってやつかもしれない、けど。 )


[おそらくこれは、璥自身が初めから自覚していたことではないだろう。
 栗栖から言われてみて>>3:184初めて気づかされたようで――けれど無意識に感じていたかもしれないことで]
(63) 2023/03/11(Sat) 18:17:34

【人】 厨房担当 ゲイザー



( ……ああ。
  泣いちゃうくらいの愛、か。おばーちゃん。 )


[法事終わりの夜に聞いたその言葉を振り返った時、見返りを求める「恋」は、胸に湧かなかった。]
(64) 2023/03/11(Sat) 18:17:51

【人】 厨房担当 ゲイザー

[「可哀想」という優しい見下しだと璥が思っていたものは、
 愛すし――「可愛そう」へと反転する>>2:313>>2:328
 それでもあの時放った失言は、栗栖を(おそらくは、大咲をも)傷つけたものには相違なく。
 「裕福な家」の子の頭に染み込まされた高慢が、ここで解けたわけでもないだろうけれど。

 かつて恋を咎められていただろう“人魚”だったひとに、恋路を譲り、幸せを託して見送った。
 そんな、夜桜咲き始めた頃の、“エイリアン”のひとつの恋の終わりの日。**]
(65) 2023/03/11(Sat) 18:18:30

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 現在:ケイさんは非番です ―

[「ゆっくり食べるのも勉強」>>60、の言葉にうんと頷く。
 働き過ぎは身体に毒、をついこの前体現してきた速崎だった訳だが、さて、もうひとりの心当たりについては――。

 そしてあの夜の一件アレのことになれば、「見てた」とさっくりと認めて。
 お礼の後に、笑いながら続けられた「でも」>>66に耳を澄まし――嘉数の目に目を合わせながら、苦笑いひとつ、浮かべた。]


    ……うん、そっか。


[自信のなさに触れる嘉数に対し否定を向けることはなかったけれど――そうでない言葉をきちんと伝える前に、遠藤に声を掛けられた。
 嘉数のほうもするりとその場を離れてしまったことで、速崎が言おうとしていた言葉は、ここで一旦喉奥に引っ込まれることになる。*]
(72) 2023/03/11(Sat) 19:37:49

【人】 厨房担当 ゲイザー

[一応のお客様相手に、呼び捨ての「ケイ」がちょっと呼びにくそう、というのは感じたけれども――。
 それでも遠藤>>70に対し「やっぱり」という撤回は口にせず、あくまでそのままの呼び方でいて貰おうと。]


 うんうん、ラムチョップのハーブグリル鉄板っしょ!
 カレーも赤ワイン煮込みもいいんだけどねー。
 アイリッシュホワイトシチューでもいいし、
 ラグマンっぽく肉うどんでもー…あ、


[一応客の筈なのだが、メニューの話題になってしまうとついブレストが始まってしまう。
 そんな辺りはどうにも「働きすぎ」の感がある、と自覚もしてしまい、苦笑いと共に一度言葉を止める。]


 店長じゃないけど、なんかラムだと
 ついテンション上がっちゃうな……一旦離れよう。うん。
 
(73) 2023/03/11(Sat) 19:56:36

【人】 厨房担当 ゲイザー

[カウンター越しにキッチンの様子を見やりながら、下拵え>>71が終わった辺りのタイミングで、学生みたいに右手を挙手して]


 へいシャミー!
 ヒラメのムースにハーブ添えたやつ一品、
 お願いしちゃってもいいかなー?


[「作りたいかも」と遠藤その人が言っていたことを聞いていたから、まずはそのオーダーをひとつ。**]
(74) 2023/03/11(Sat) 20:06:12
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a19) 2023/03/11(Sat) 20:11:00

【人】 厨房担当 ゲイザー

[今日もまた『うさぎ』の穴を潜るお客様の姿……を客の立場から眺めるというレア体験。
 ドアベルの音にくるりと振り向けば、栗花落>>76から挨拶を掛けられて]


 ツユリんいらっしゃ……
 じゃなかった、こんばんは〜。


[店員としての挨拶が反射的に口をついて出てしまったことに苦笑いしつつ、近くの席を選ぶその人を暫く見遣っていたのだが――]
(112) 2023/03/12(Sun) 9:48:04

【人】 厨房担当 ゲイザー

[続いて鳴らされたドアベルの方を見れば、葉月もまた来店していた>>77
 応対する嘉数に対して示したのは、ここから離れた席>>80>>81
 その気遣いを思えばこちらから声は掛けず、挨拶の代わりに、にっと屈託なく笑みを向けただけだった。

 それから、「いいですともー」>>78にサムズアップして、ヒラメのムースを待つ。
 アイリッシュシチューの語が遠藤の口からも出てくれば、期待に口角は吊り上がったが、ちゃんとしたオーダーとして告げるのはヒラメの後にしてしまおう。]
(113) 2023/03/12(Sun) 9:48:39

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、そんな中でぽつぽつと店長の話>>87>>89>>90が聞こえてしまえば……]


 店長は可愛いっていうかー…可愛いんだけどー…
 あの人はもっと堂々とマダムしていいと
 思うんだよね〜。


[バックヤードの当人>>92にまでは流石に届かないだろうが、悪口や陰口の心算は全くないので、呟きという形で堂々と声に出す。]


 歳がどうとか、結婚してるとか関係なしに
 ふつーに名誉な敬称なんだからさ。Sirとおんなじ。
 
そりゃ確かに日本ではそう思われてないけど……。

 無邪気で優しくて、でもちゃんと厳しくもできて、
 長い事お店まとめてきてる店長に相応しいじゃん、マダム。
 
ね、フィエやタイガーもそう思うでしょ?



[突然の名指しからの話題振りだが、二人とも勤務中ということもあり、特に返答は求めていない。]
(114) 2023/03/12(Sun) 9:51:12

【人】 厨房担当 ゲイザー

[なおドイツ帰りの「シャミー」の名を、ここで無茶振りした二人>>114の名に加えなかったのは、その人もまたマダムじゃないと気にしていた>>0:128>>2:218ことがあったように覚えていたから。]


( まだマダムじゃない、って店長が気にしてるのは
  そりゃ、解ってる心算だけど。 シャミーもさ。 )


 っと、チエりんありがと!
 シャミーも作ってくれてありがとね。いただいちゃいまーす。


[そうこうしているうちに、まずは前菜の盛り合わせのお通し>>82>>86>>88
 ひとまずこの口は、肉の滑らかさもとろりとした甘さも、酸っぱさもある、春の風味で満たしてしまおう。]
(115) 2023/03/12(Sun) 9:53:32

【人】 厨房担当 ゲイザー


[あまりにも同意を求めすぎた勢いで(おそらくスターゲイジーパイやその他イギリス料理に対しての理解を求めるのと同じレベルだろう)
 いつもの「フィエち」ではない、内心での「フィエ」呼びがつい零れてしまった>>114が、ここでは些細なことにしておこう。]
 
(116) 2023/03/12(Sun) 9:59:03

【人】 厨房担当 ゲイザー

[……とまあ、このような中で。
 速崎はあいさつの後、栗花落>>103に何も言い出せないまま沈黙を保ってしまっていた。
 その人と視線が合った際には、ちゃんと笑えてはいた。笑えてはいた、のだが――。]


 ( どう、しよ。 )


[結局あのWデート案の出た日>>38>>48>>59には、いつ行くか等の結論は出なかった(それこそ各々のスケジュール都合もある)。
 それ故に未だ、2枚の招待券はどちらも、速崎の鞄の中のクリアファイルに仕舞われている。
 映画自体は初動から好評でロングランが見込まれていることもあり、上演期間という点ではそこまで差し迫っていないのだけれど]
(117) 2023/03/12(Sun) 10:06:13

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、「オレンジうさぎ」ことゲイザーこと速崎璥の有給休暇は、ほぼ・・死んでいる>>34
 だが、完全には死んでいない。
 次回付与までの間、あと1日だけ。
 たった1日だけ、有給は生きている。]


 ( かるーく、でも、言ってみよっかな…… )


[内心でそう呟いた時に、オーダーしたヒラメのムースがやってくる>>107>>108。*]
(118) 2023/03/12(Sun) 10:07:10

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 本日の晩ごはん ―

[さて、まずは前菜の盛り合わせから。

 豚と鶏レバーを合わせたパテを一口かみ切れば、しっとりとした感触が歯に伝う。
 しっとりとした中にピスタチオの固い食感が入り混じる。
 口の中で崩れて、砕けて、滑らかに舌に触れ――。
 肉とレバーの旨味に、ナッツの女王のコクのある風味が溶け合う。]


 んー、美味しい!
 お肉にピスタチオが入ってるのがマジ美味しい。
 サラダとかでもさー、ナッツ掛かってたりすると
 食感も風味も段違いになるしー。
 
(122) 2023/03/12(Sun) 12:46:12

【人】 厨房担当 ゲイザー

[続いて、春の野菜のゼリー寄せ。
 ふきと菜の花の緑の濃淡に人参のカロテノイド、アスパラの白に、今日のオススメのパプリカの鮮やかさ。
 それらを閉じ込めたコンソメのゼリーを、不思議な食感の大根おろしソースと合わせて頬張る。
 大根おろしの感触をとろりとした滑らかさで融かしたようなソースには、オリーブの香りに蜂蜜の甘さと微かな塩気。ゼリーに溶けたお馴染みのコンソメの、澄んだ暖色の匂いと旨味がそこに重なる。
 噛み砕いたゼリーから弾けるようにして崩れ落ちる野菜の、甘みも、苦味も、ゼリーとソースにくるまれてまろやかに。]


 は〜…美味しい。
 不思議な感じなのになんか安心できる……。
 うん、今日のコンソメも美味しい、シャミー。
 
(123) 2023/03/12(Sun) 12:46:48

【人】 厨房担当 ゲイザー

[そして、セロリの漬物。
 しゃきしゃきとした食感に、セロリの風味のクセを和らげる爽やかさ――その風味にアクセントを加える胡麻の芳醇さ。]


 こっちも美味しい! ごま油、マジ強い。
 前にさ、チエりんが浅漬作ってくれた時も
 ごま油効いててピリっとしてて良かったんだよね〜。


[嘉数にさっきああ囁いてから>>56>>66のこの感想はしつこいフォローのようでもあるが、この時の速崎自身はそこまで深く考えておらず、ただ率直に思ったことを口にしただけだった。
 呼び覚まされるのは、いつかの賄いパーティの一品>>1:680>>1:681の記憶で――]
(124) 2023/03/12(Sun) 12:48:23

【人】 厨房担当 ゲイザー

[こうして前菜でお腹が落ち着いていた中で、オーダーしたヒラメのムースが、ホタテと合わせてのムース包み>>107>>108としてカウンターに出される。]


 ありがと〜シャミー!
 パクチーもついてるじゃん! やったー!


[ハーブ添えとはいっても一応ムースをメインにして頼んでおきながら、まず反応するところがパクチーである。
 ともあれ、真円の緑描かれた白い楕円の中央、柴犬色に焼かれた樽型のファルシに、ナイフで切れ込みを入れる。すると――]


 
わ、
ムースだけじゃないんだ!
 ブッラータみたい。おおー。


[とろりと流れ出るソースは、生クリーム状の淡い褐色。
 その淡い褐色と緑のソースを、ヒラメのフィレで巻かれたムースに絡めて、ぱくりと一口。]
(125) 2023/03/12(Sun) 12:50:07

【人】 厨房担当 ゲイザー

[薄い白身魚の質感と、玉ねぎの粒を含みながらふんわりとしたムースの滑らかさ。
 ヒラメとホタテの旨味が、ポルチーニとジェノベーゼの香りと共に、舌の上に染みていく。]


  
美味しい!



[まず真っ先に、この一言を。
 それから、フレッシュハーブの付け合わせを口に含む。
 生のフェンネルの優しく素朴な甘さに、エストラゴンのピリッとした辛味、それにパクチーの潤沢で爽やかな芳香が、崩したラズベリーの甘酸っぱさと共に口の中を満たしていく。
 消化を助けるフェンネルや食欲を増すエストラゴンは、この後アイリッシュシチューを食べようとしているお腹にも嬉しいもの。]


 こっちも最高かよ……。シャミーまじありがと……。
 非番を悔やむことなかったなー…あー、美味しいー。


[そのまま、ムースとハーブを一緒に合わせて食べたり、ハーブをソースに絡めたり、また単体で口にしてみたり。
 なかなか無いお客様気分と共に、暫しの至福のひと時を。**]
(126) 2023/03/12(Sun) 12:51:22

【人】 厨房担当 ゲイザー

― 前菜がトリプルで美味しかった話 ―


 へへ〜いいだろ〜。


[勤務中の嘉数からの「いいな」>>129の一言に、カウンターからちょっぴり意地悪な笑みを向けながらも。
 セロリのごま油のことになれば、邪気なくうんうんと頷き返した。]


 今度、自分でもやってみるぜー。
 ……うん、あれ食べた時、レシピパクれないか
 
……いや言い方悪いな……
真似してみたいなって思ったもん。
 漬物系はちょっと自信なかったからさ、私。


[筑前煮や土佐煮といった和食もこなす速崎とはいえ>>3:261、当人なりに苦手を意識するものはある。
 『うさぎ』の夜営業の性質上、極力不得手な分野は作らないようにしていたけれども――。
 ともあれ、他意なく口にした感想に返ってきた、浅漬けの美味しさの話題に、この時は至って他愛なく笑っていた。]
(134) 2023/03/12(Sun) 15:28:51

【人】 厨房担当 ゲイザー


[賄いで知っていたコンソメの味わいを、客の立場で美味しいと話す機会はなかなかなく。
 今日のコンソメも自信作、という言葉に>>130、にんまりと笑う非番の身であった。]
 
(135) 2023/03/12(Sun) 15:29:08

【人】 厨房担当 ゲイザー

― そしてメインをたっぷりと ―

[パクチーを含めたフレッシュハーブのラズベリーがけをもっきゅもっきゅ咀嚼し、淡白ながらも旨味の効いたファルシに舌鼓を打ちながら、ソースまできっちり完食。]


 ごっちそうさま〜…じゃないや、まだ。


[早速追加注文を頼もう……としたのだが、この時は後回し。
 先程遠藤が口にしていたこと>>133に、ムースをちゃんと食べきった今、口を開く。]


 昨日、マジ大変だったんだなーシャミー。
 お出しするムースが崩れるとか死ねるわ……。


[その日は『うさぎ』で遠藤の姿を見なかったから、この話はすぐにケータリングの方のことだと判った。]
(136) 2023/03/12(Sun) 15:31:21

【人】 厨房担当 ゲイザー

[そしてこの話で、今日のムースがリベンジであったのだろうとも察せられて]


 うん。うちいるとやっぱ、どうしても、出来たてが
 いいなーってなっちゃうし……。
 今日のムース、めっちゃ美味しかった。ありがと。


[『うさぎ』を「うち」と呼びながら、のんびりと笑って、そう話したのだけれど――]
(137) 2023/03/12(Sun) 15:32:47

【人】 厨房担当 ゲイザー


 ……ってかシャミー、大丈夫?
 最近、ケータリングの方、忙しいみたいとは思ってたけど。
 そっちの方、負担とかない?


[現場の咄嗟の判断で挽回できる場面もあるが、基本的に「注文したムースが崩れていた」はクレームを呼ぶ事故。
 「挑戦」とはいえ起こったその出来事に、速崎は笑みを消して、少しだけ眉を下げて問いを零し――]


 ……と。そうだ。
 作るのゆっくりでいいから、
 アイリッシュシチューも頼んじゃおっかな、シャミー。


[その人も「いいな」>>78と言っていたそれを追加でオーダー。
 「大丈夫」とついさっき問うた手前に、こんな注文をしてしまうケイだったという。*]
(138) 2023/03/12(Sun) 15:37:47

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ケータリングの件で遠藤に心配を述べた速崎だったが、その頭の中身は、あちらこちらに引っ張られてもいた。
 それは嘉数が口にした自己嫌悪のことだったり
――ケータリングの手伝いの件>>105とは未だ線で繋がっていないまま。

 またそれは、いま、近くの席にいる人のことだったり。

 ……これで大咲のことも頭にあったならばバグを通り越して頭が爆発していたかもしれないが、その気掛かりは今はない。
 ゆっくりと、気長に、その時>>4:n4まで待てばいい。]
(141) 2023/03/12(Sun) 17:12:51

【人】 厨房担当 ゲイザー

[こうして速崎は、一呼吸してから、漸く栗花落>>103の方に顔を向ける。
 あれから栗花落に避けられているとは思わなかったけれど(実際、まさに今、席が近い!)いつか誰かさんが言っていた、別の誰かさんの勇気と根性を思い起こしながら。]


 あのさ、ツユリん――…
 この前いきなり、映画一緒に観たい、とか
 言い出して、びっくりさせちゃいましたよね。
 ナンパとかして……本当にすみませんでした……。


[実際のところ、「栗花落に気がある」と当人に思われていなかったこと>>48には気づかぬまま。その一方で、『うさぎ』のことで家で何を言われたのか>>3:476>>3:477も知らぬまま。
 あの夜の店員としての非礼に、頭を下げた。]
(142) 2023/03/12(Sun) 17:14:37

【人】 厨房担当 ゲイザー


 その上で、こんなこと言うのも
 ちょっと筋が通らないかも、ですが。


[今は客という立場故に、勤務時よりも多少気は緩んでいた。
 日が異なればれっきとした店員であることは明白なのだが、それはこの際置いといて――。
 頭を上げた後、口角を笑みの形に上げて言葉を続ける。]


 私、1日だけ、有給残ってるんですよ。
 ツユリんのお休みに合わせて、私も休み取れるんで、
 一緒に、あの映画、観に行きませんか?
 私も……映画観る時は、いつも、ひとりだから、
 一緒に観てくれる人がいるの、すごく、嬉しいんです。


[気が緩んでいるとはいえ、誘いの内容が内容なので、躊躇いを示すように言葉は途切れ途切れになり]
(143) 2023/03/12(Sun) 17:27:19

【人】 厨房担当 ゲイザー


 その。最悪、チエりんとか他の人とかが、
 スケジュール合わなくて、ふたりっきりになっても
 私は嬉しい……、けれど、ツユリんは、嫌、かな。


[念のためにそう添えてから、少しだけ俯く。
 ここで葉月の名を挙げなかったのは、彼自身があの晩に辞意をちゃんと伝えていた>>38からだ。

 上目遣いの瞳は、ちらっとカウンター上の、パクチー抜きのムース>>108とバター焼き>>109の皿へと泳ぐ。
 ――私とおんなじムース、頼んでたんだ。
 要らないその一言は、胸の奥に仕舞いこんで。**]
(144) 2023/03/12(Sun) 17:27:44
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a28) 2023/03/12(Sun) 17:30:24

【人】 厨房担当 ゲイザー


( ……あれ?
  もしかしてナンパだと思われてなかった??
         
そっか。……そっか。  ……だよなあ……。
 )


[栗花落>>148の反応に疑問符が見えた気がして今更そう気づくも、その件については脇に置いて。
 映画の件を快諾してもらえたことに、安堵からの笑みが零れた。
 それから嘉数の方を一瞥して――とりあえず、今はスケジュールを尋ねる時ではないと判断した>>139>>140>>145>>146。]


 うん、うちらの仕事もそんな感じですね……。
 チエりんの予定も、後で聞いておきます。
 うまく休みが重なるか合うかしたらいいですけど。


[三人ででも、一緒に観に行けること自体は悪いことではなく――]
(152) 2023/03/12(Sun) 19:43:26

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ( 
寧ろ……来てくれ……チエりん……
 )


[映画の感想を伝えることも含めて楽しみな思いと、栗花落を騙してしまっているのでは……という罪悪感のあいだで、こんな思考が過ってもしまう。
 しかしこればかりは嘉数の休日都合も絡んでくるので、自分ではどうしようもない。ああ、本当に、どうしようもない!]
(153) 2023/03/12(Sun) 19:44:25

【人】 厨房担当 ゲイザー

[店の屋根の下では見えない、夜の星に願いを掛けるばかりでも仕方ないので――。
 快諾して貰った後になってから、少しだけ、今の正直な思いを栗花落に伝える事にした。]


 そういえば、この前のシュネーバル、
 まだ自分では買えてないんですけど……。
 実はあれ食べた日、かなり、ツラかったんですよね。
 っていうか、ぶっちゃけると、クリリンに
 さっぱりフラれてきた日だったんです、ね。


[今日のラム肉が栗花落にその人のことを想起させていた>>76、とは特に考えないまま]


 そんな時、だったからかな。
 シュネーバルがすごく、美味しくて、美味しくて。
 お店の味ってのは解ってるんですけど、
 なんだか、ツユリんに慰められちゃったみたいで。
 嬉しかったんです、ね。 ……それだけ、なんですけど。


[オチがあるようでいまいち締まっていない話を、努めて明るい笑顔のまま零した後、その先の言葉にまた詰まる。]
(154) 2023/03/12(Sun) 19:45:57

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ( ……あの日、あの甘さに、
   助けられたから、だけ、なのかな。 )


[――おそらく、それだけではない筈。
 けれども何が、今の迷いの元になっているのか。
 栗花落の声の響きが、直にその声を聞いていない時であっても、ふわりとしたエフェクトを帯びて脳裏に反響する。*]
(155) 2023/03/12(Sun) 19:48:52

【人】 厨房担当 ゲイザー

― リベンジムースとアイリッシュシチューと ―

[あんしんしてください。ケイは まだ 食べる気だ!!>>149……というのはさておき。
 硬めに仕上げて冷製にすれば、というのに頷き。
 崩れたムースのリカバリ譚を聞き、ほっと胸をなでおろした。
 苦労したとはいえ、本当に、挽回できて良かったと安堵する。]


 いやはや、流石、うちらのシャミーだ。
 っていっても、うちとは流儀違う分野なんだから、
 「うちらの」ってのもちょっと違うか。


[それでもとにかくすごいや、と、「慣れてはきた」という言葉を聞きながら、ふっと笑う。
 メンタルの方でも――ちょっと「味方」が出来た、と聞いてぱちぱちと瞬くも]


 それなら良かった、けど――
 
(158) 2023/03/12(Sun) 20:31:03

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ――…うん、良かった。
 ひとまずは心配ないみたいで、さ。


[遠藤がその人と交わす言葉もその中の花の色も、このカウンター席からは聞き取れないけれど。
 もし「味方」が本当にその人であるならば――その事実は自分の口よりも、遠藤本人から告げた方がいいに相違ない。
 その人の髪に咲いた花飾り>>139を一瞥した後に、笑う遠藤にゆるい笑みを返した。]
(159) 2023/03/12(Sun) 20:31:18

【人】 厨房担当 ゲイザー

[――そして]


  
うん、流石、うちらのシャミーだ。



[「もう作ってる」>>150に二度目の賛辞を繰り返したが、こちらは紛れもなく「うちら」の流儀。打ち消しは伴わない。
 さあ、程なくして、聖パトリックのお祝いのラムシチューがやってくる!>>151*]
(160) 2023/03/12(Sun) 20:32:06

【人】 厨房担当 ゲイザー

[遠藤の言葉通り、本当にちょっと待つ間にラムシチューは到着する>>151
 器から昇るあたたかさと、ラムと牛乳とハーブと、ほんの微かなにんにくの香り。
 ごろごろと入った骨付きラムに人参と大根、輪切りの玉ねぎとほろほろのじゃがいもが、器の中で乳白色に浸っている。]


 ありがと、シャミー!
 それじゃ、聖パトリックのお祝い、
 お腹いっぱい、いただいちゃいまーす。


[お土産のチョコレートとは見た目も中身も異なる「お祝い」に、頬も目も緩ませながら一口掬う。
 露を口に含むだけでも、じんわり、舌から旨味が沁みていく。
 スプリングラムの脂と牛乳のコク、ブーケガルニと胡椒、にんにくが絡み合う芳香に、野菜の旨味が沁み込んだ塩味。]
(164) 2023/03/12(Sun) 21:15:55

【人】 厨房担当 ゲイザー



  
……しあわせ。



[この時、肉そのものを頬張っていた訳ではなかったのだが、ふっと誰かさんの幸せそうな顔が過った――抱かれるのは、あたたかな微笑ましさ。
 それから、スプーンとフォークでラム肉を骨から削ぎ落し、掬ってぱくりと口に含む。
 元よりやわらかな肉の煮込みは、噛めば簡単に口の中で解けていく。]


  
しあわせ。



[二度目の呟きと共に、やわらかな玉ねぎと人参を、崩れてしまいそうな大根を、既に崩れているじゃがいもを、一口、一口、頬張っていく。
 骨はちゃんとカトラリーで骨入れに移し、また一口、一口……。
 具材がなくなっていくシチューの露を、スプーンで丁寧に掬い、啜らずにこくりと飲み下す。]
(165) 2023/03/12(Sun) 21:17:12

【人】 厨房担当 ゲイザー


 
しあわせ! 
 
 美味しかった〜! ごちそうさま、シャミー!


[満面の笑みで骨以外を完食した速崎は、この時ばかりは、映画館への誘いで自ら抱いた戸惑いを忘れられていた。]


 ……アイベラの星も、イニシュモアの波の音も、
 タラの丘の緑も、 ちゃんと、観てみたいな。


[いつかの日には語れなかった、アイルランドの自然のこと。
 そんな独り言も、シチューの余韻と共に零しながら。**]
(166) 2023/03/12(Sun) 21:18:51
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a32) 2023/03/12(Sun) 21:24:47

 




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