【見】 不良少年 滝沢啓介バアーン!と屋上の扉を勢いよく開く。普段は鍵がかかっているように思ったがすんなり開いた。 びゅう、と吹きすさぶ風が顔面にがん当たりし目を細めた。 学生服がはためく。 「なッ……」 日が暮れて暗くなり始めている為に、視界が悪い。しかしそこにいる三人の姿に啓介は驚いて動きを止める。 「なんだッ、お前ら…変な格好して …泥棒か?不法侵入?」 派手な泥棒だと思いつつ首を傾げた。* (@1) 2023/10/13(Fri) 22:20:43 |
【見】 不良少年 滝沢啓介屋上で見た光景は非現実、一瞬映画研究会の撮影かとも考えたが、カメラを回している奴がいなかった。 啓介は成績底辺の馬鹿だが、頭の回転は悪くない。 泥棒の仲間割れ?しかしそれにしては本当に衣裳が派手すぎる! 飛んでいるシャボン玉はなんなのか。 遊んでた?ワッカラーン! 思考を投げ出したくなった所へ目に止まったのが尻…尻だ。 女子が四つん這い姿勢でジタバタしている。 尻丸出し(裸ではない)にて。 それが好きなクラスメートだなんて全く気付かない。 「え。なんのプレイ。」 彼らが叫んだりするのは風で聞こえなかった。 名を呼ばれたりした気もするが、泥棒の知り合いはいないし。 「お前ら、先生呼ぶぞ!!」 警察が一番に来ないのは、普段素行が悪く警察に目をつけられていて嫌いだから。* (@2) 2023/10/14(Sat) 8:16:06 |
【見】 不良少年 滝沢啓介「教師を呼ぶぞ!」と叫んだが実は啓介、教師も苦手である。ついでにセロリも苦手だ。 取り敢えずそう叫べば泥棒たちが怯むなり自首するなり、なにかしらあるんじゃないか。 楽観的に考えたのだがーー シャボン玉のようなものがむくむく膨らんでバレーボールのボールほどに。 なんだなんだ!? それは顔面にばちーんとぶつかり弾けた。 「ふわっ」 意識が遠退いて。啓介はその場にうつ伏せ、倒れるのであったーー。* (@3) 2023/10/14(Sat) 9:18:10 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「ん……」 暖かい。とても暖かなものに包まれているような。 啓介は目を覚ます。すると、少女が啓介を上から覗き込んでいる。 誰だろう?学校の制服を着ているから生徒のようだが… 「あ…危ないぞ。逃げろ…。 なんか屋上に不審者がいて、 変なシャボンみたいの飛ばしてきて、 それが当たったら、俺ーー 兎に角、やべえのがいる! お前も逃げないとやられるぞ。」 膝枕なのか?柔らかな太ももに驚いて身を起こした。まだ屋上にいるようだ。 だが、尻を出していた少女や男の姿はどこにもない。 「あ、ありゃ?!どうなってんだ?!」* (@4) 2023/10/14(Sat) 15:38:45 |
【見】 不良少年 滝沢啓介四つん這い女子がいたら、尻が強調されて記憶に残るのは致し方ない事だ。 むしろ尻しか目に入らなくとも不思議ではない。 実際啓介は現場にいた男性はほとんど見ていない。わかりやすく、年頃に女の子が好きだから。 「戦闘?あれ、戦ってたのか?」 泥棒と?誰が? 啓介の疑問は続いて説明された。 「アムニャックてあの世間で噂の? 本当に実在したのかよ?! 正義のために闘う 魔法少女なんて… アニメかなんかの話かと 思ってたよ!」 実際目の当たりにしても現実感はない。大体魔法なんて…あるはすが。 「巻き込まれた… なんで学校で戦闘なんかを? 泥棒退治か? そんな心配してくれるなんて、 魔法少女って随分親切だな?」 イーリスのことなど欠片も知らない啓介はまた首を傾げた。魔法少女たちが啓介を案じてくれるのもよくわからない。 魅力的なお尻がポワンと脳内に浮かんでは消えた。 (@5) 2023/10/15(Sun) 6:04:49 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「や、怪我は大丈夫。 飼育委員だから兎小屋にいたんだが つい居眠りしちまって… もう遅いしこのまま帰るよ。 ーーそういや、お前俺の名前を 知ってたな。 俺は知らないんだが。 何年?なんての? 一応まだ危ないかもだしさ、 家まで送ってやろうか?」 先輩と呼んでいたから一年か二年のはずだ。 発育のいい胸が制服からはち切れそうになってるのを見ると二年かなあと思いつつ。* (@6) 2023/10/15(Sun) 6:05:09 |
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