人狼物語 三日月国


170 【身内RP村】海鳴神社の淡糸祭

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視点:


[犠牲者リスト]
該当者なし

本日の生存者:糸、宵稚、海音、願以上4名




[ わたくしは "糸"
  繋ぐ者。
  繋がりを見届ける者。

  海鳴とこの土地を繋ぐ者。 ]


 



[ この地には仕来りがありました。
  神社に奉られているのは―――
※※


  数年単位に一度、贄を捧げているのです。
  海鳴に縁のある人間の中から一人が選ばれています。
  と言いましても
  人間側が勝手に決めているだけのこと。
  ですから贄が逃げ出そうともわたくし共は
  追いかけたりはしないのです。


  いつかの昔、いえ、ごく最近のようにも
  感じるある時のこと。
  何のお告げが入れ知恵かは存じませんが
  贄が二人選ばれる年がありました。

  年が近く人間が選びきれなかったのでしょう。
  こちらの世界へ迷い込むのは
  海の呼び声に応えなければなりません。

  こちらに来れる者は
  ”ある意味で”特別と呼べるでしょう。 ]

 



[ さて、贄に選ばれた幼子二人。
  この世界に迷い込めたようです。

  一人は泣いて、もう一人は慰めていました。

  わたくしは彼らに近付き名を問いました。
  この地にいる者は幼子であれど
  言い伝えを知っているはずです。

  現に、一人は理解したのでしょうか


  
「ぼくは、なるみかいと だ」



  一人の幼子は名を名乗りました。
  禁忌を犯す者に年齢は関係ありません。

  何かに気が付いたと感じたのですが
  思い過ごしだったのでしょう。 ]


 




  「ええっ!?そうなんだ同じ名前なんて偶然だね。
   俺も なるみ かいと だよ、それでそっちの君は?」



 




  『それはわたくしに問うているのですか?』



 




  「そうだよ。 知らない人について行っちゃ
   ダメっていわれたから
   名前を知っていれば”知ってる人”、でしょ?」



 




  『わたくしの名は”糸”と申します』




 




  「いと! よろしくね。かいとくんも。
   俺、よいくんと逸れちゃって……
   探しにいかなきゃいけないんだ。」



  




  『”よいくん”を見つけることが貴方の願いですか?』



 



  「願い……?
   ううん、俺は自分でよいくんを見つけるから
   一人で寂しい思いをしてたら
   俺がお歌を一緒に歌うんだ。
   そしたらよいくんは笑顔になるんだよ。
   俺はその顔が大好きなんだ!」


 



  『そうですか。
   早めに見つけ出せると良いですね。


   私は貴方の名前を教えて貰いました。
   そちらの子も。
   もうすぐこの世界から帰れるでしょう。


   
その名前が”本当に自分の名前であるならば”


   また会いましょう。なるみかいと。
   いつか海が迎えに行き、波が連れてくるでしょう。』


 




  「いともかいとくんもまたね。」



 



[ そうして一人の”なるみかいと”は帰りました。
  自らの名を名乗ったこと。
  もう一人のなるみかいとのこと。
  そしてわたくしのことも忘れて。  ]

 




[ もう一人の”なるみかいと”は
  この世界から帰ることなく留まったまま。

   ─────それが意味することは即ち。  ]


 



   さて、
貴方は嘘をつきましたね


   神前での愚行
   この地に祀られている方の荒々しさも
   知らなかったのですか

   神は嘘を嫌う
   浅ましい行為を許さないでしょう
   贄としては失格
   それでいてこの世界から帰ることも出来ず
   貴方の存在はいずれ消されるでしょう

   その前にわたくし共の餌とならぬよう
   精一杯逃げることを忠告しておきましょうか


 



[ この年、一人の存在が消えました。
  贄は不在。
  海は荒れるはずでした。

  けれどもう一人の贄の名前は
  こちらにあり、すでに手に入ったようなもの。

  いつも通りのお祭りを終えられました。

  その生はゆっくりと蝕まれていき
  彼がこの上ない幸せを感じた時
  波が彼を見つけるでしょう。  ]


 




[ 神は悲しみに暮れる人間より
  幸福であるモノを好みます。  ]




 



[ そうですね。
  それこそが妖と神との違い

  ”なるみかいと”は記憶をなくしても
  何かを感じ取っていた。
  底知れない存在と恐怖を。


  だから幸福が駆け引きの材料となることを
  知っていた。調べたのでしょう。
  
  足掻く人を見るのは飽きることはありません。
  変わることのない未来を変えようと……。


  貴方は諦めなかった。  ]

 




  わたくしは、わたくしは淡となることを
  望むしかなかったというのに───……




 



[ 懐かしい話もこれで終わりです。
  偽りの”なるみかいと”は消えました。
  名前も、存在も、誰の記憶にも残らないまま。

  ただ、同じ名前だと信じていた子は
  少しだけあの子の存在を覚えていたようですね。 ]*







[ ───ああ、そうか
     俺は名前を、明かしたのか。 ]







[ 俺の両親は俺が贄となることに
  納得したのだろうか。

  それなのに俺が帰ってきたから
  だからあんなにも驚いていた?

  それから余所余所しくなって……
  幼いながらも親の戸惑いは
  子にも伝わるものだ。


  気付いていながらも聞けなかった。
  俺は臆病だから
  ただ、ただ見捨てられたという事実を
  知るのが怖かった。

  俺はいらない子だと認めたくなくて、
  俺は必要とされたかった。 ]




[ 宵稚が俺を頼ってくれることが嬉しかった。
  彼の歌が俺に元気をくれた、笑顔になれた。
  宵稚の歌に何度も救われた。

  大切だった、守りたかった →

    → それがいつしか執着になり →

       → 愛になり……→欲になった。→

          →             ]




[ 宵稚からも逃げて
  親からも逃げていた。

  上京していつかのこと。
  街中でふと足を止めた。
  CMに使われていた曲が耳に入る。

  彼らしい曲だと思った。
  その曲のことを調べてみたけれど
  大手音楽会社のどこかで見たような
  名前の人の曲だった。

  音楽を齧った程度の俺でも感じる少しの違和感。


  その人の他の曲も聞いてみた。
  ただの興味本位。
  けれどこの曲だけに感じた違和感を
  探りたかったのかもしれない。


  作曲者の好み、特徴はコードを使いからもわかる。
  それでもその時は単に指向変えかと
  深く考えることはしなかった。 ]





[ 俺の音楽フォルダには
  高校までの宵稚の曲しか入っていないのだから。
  俺にはこの宝物で十分だったから

  それから街中で俺が足を止める曲
  決まってそれらはきっと─────────。 ]


 



[ 宵稚の願いを俺は遮った
  目を覆って、思考を隠して
  わからないままでいて欲しかった


  此処では
  此処では願ってはいけないのだから。 ]*


 



[ 俺は君の願いを、幸せを
  決めつけてしまっていたんだね。

  でも、自分がそこに含まれているとは
  思わなかったんだ。 ]


 



  宵稚、俺だよ海音だ
  やっとこれた
  目の前の君がこんなに遠いなんて

  ……なあ、その耳の
  大丈夫か
  全然大丈夫じゃないよな
  え、ええ、どうすれば
  痛むか?
  ゆっくり抜いていこうか

 



[ 宵稚に耳にある管……
  抜いて良いのか?と思いながらも
  彼にいつまでも付いていることが許せずに

  ゆっくりと少しずつ抜こうとする。 ]

 


[ 声が響く、嘲笑うように
  諭すように、楽しそうにも聞こえる。 ]


 可哀想に
 本当の幸せってのを知らないんだな

 「幸せ」なんて
 欲の塊そのものじゃないか
 紙一重ってやつ
 裏を返せば表になるんだよ

 幸せになりたいという欲は
 例えば、金への妄執
 好きなものへの執着、憧れ

 叶えばそれらは幸せであり
 幸せになるための欲は尽きない

 その人たちは宵稚のために願った
 それが叶って幸せと呼べはするだろう

 
でも、そう思っているのなら

 アンタはやっぱり『可哀想なヤツ』だ

 



[ 人間と妖。
  神のことは調べても妖までは調べきれなかった。
  人魚……セイレーンだって?
  まるで御伽噺だ。


  このまま糸に願って
  妖怪大戦争になるかを見てもいいのだけれど
  俺の思惑通りには動かなさそうだ。


  次の手段を模索していると
  叫び声が響く。 ]

 



  なっ……!
  
やめろ!!!!


  アンタドSかよ
  嗜虐趣味は時代遅れだよ

  痛めつけたって
  好きな子は喜ばないんだからな


  宵稚……痛かったよな
  苦しいよな
  俺が代われたら良かったのに
  

[ 強く宵稚の苦しむ体を抱きしめる。
  背中を撫でて痛みをどうにか
  和らげようと声色もゆっくりと語りかける。 ]

 



  認めるさ
  ”俺の”幸福の欲の形は
  宵稚と一緒にいることだ

  でもそれは願いじゃない
  
俺が自分で叶えるんだからな


  自分で出来ることは
  俺は人に頼らずにやってきた
  ……今までだってそうしてきた


  これからだって……  でも



[ 宵稚の体が落ち着けば
  また元の大勢に戻る。
  きっとそれが彼にとって良いのだろうと思ったから。 ]

 



  そりゃあ宵稚の体は魅力的だし
  体から落とすか?なんて
  邪な考えをしたことだってある


  でも宵稚じゃない魂が入るなんて
  俺が生理的に受け付けないし
  むしろ俺が入りたいし 
挿れ…いや入る……うん


  アンタが嫌いなのは変わらないけど
  今は可哀想なやつだって心底同情してる

  
アンタ友達いないだろ



[ 楽しくおしゃべりしてる時間でも
  場合でもないんだけど
  そう言おうと口を開いた言葉は
  別の言葉で遮られた ]

 



  宵稚……!
  動けるか?良かった


[ 手を引き剥がされれば
  驚いたように彼を見て

  その頃にはゆっくりと抜いていた
  管も抜けていただろうか。 ]


 




  ちがう、ちがうよ
  宵稚が不幸だなんて思ってない


  いや、ん?まってまって
      リスカ……? 
      睡眠薬をお酒と??
      身投げ?? は???
      ……この話はいつかするとして


 



  否定じゃないんだ
  俺が幸せにできないのなら
  願うしかないじゃないか!

  
今よりもっと幸せになってほしいんだよ俺は!!


 



[ 両肩を掴まれて大きく揺さぶられて
  加減のないその力が
  彼の行き場のない怒りに思えて。
  俺はただ受け入れるしかないんだ。

  いや、受け入れたかった。
  彼の悲しみも怒りすらも俺のもの

  気が付けば涙が流れていた。
  振動に揺れて涙が弾けて。
  悲しいからじゃないよ
  君が怒ってくれたことが嬉しくて……だ。 ]

 



  思い出したんだ
  俺は、もうきっと一緒にはいられない
  名前を知られてしまったから
  
むしろ名乗ったんだけど


 




  俺、もうすぐ消えるみたいだ


  次の贄は俺だったんだ
  きっと皆、俺のことすら記憶に無くなってしまう

  だから最後に
  消える前に
  
君の幸せくらい願わせてくれたっていいだろ


 
 



[ 俺も泣いて、君も泣いていた
  俺は臆病で、怖がりで
  君にもう嫌われたくなかった。
  そんなことないと思う心と
  俺の作り出した俺を嫌う君が散らついて

  でもそれも俺の作り出した君は
  君の叫びで消えてしまった。

  俺の心の締め切った扉も壊された。
  どんな声量だよ。
  開け放たれたら俺の欲が顔を出すのに。 ]


 



  あの時、宵稚は戸惑ってた、困ってた
  だから嫌われたって思った
  合わせる顔なんてなかった

  嫌われたくなかった!!!
  俺は宵稚の言葉に怯えてた!

  いつ俺は拒絶されるんだろうって
  そればっかり気になっていて

  でも宵稚はあの頃のままのように
  一緒にいると楽しくて、嬉しくてさ
  やっぱり心が宵稚を求めてしまうんだ

 



  本当は知りたいよ
  君の気持ち


  出来るなら
  可能なら
  二人で幸せになりたかった!!!

  願うんじゃなくて
  二人で叶えたかったんだ!

 



  消えるのだって怖いさ
  消えたくなんてない
  宵稚と久しぶりに会えて
  これからなのに……

  誰に忘れられたっていい、

  けど、
  宵稚が俺のことを忘れるって考えるだけで
  辛いんだ、悲しくて、叫びたくて
  
俺を忘れないで!
って
  喚きたくなる


 



[ 全部、全部吐き出した。
  俯き、吐き出して荒くなった息を整える。

  君も黙って
  俺も黙れば
  再び静かになって

  全部ゲロった俺はスッキリしたと同時に
  内心冷や汗状態だ。
  これ以上沈黙が続くのなら
  走って逃げよう、と

  意を決して宵稚の方を向く

  と、同時に
  肩を引き寄せられて
  目の前には宵稚のドアップ ]

 



[ 彼を抱きしめたまま。
  先ほど耳を擽られるように
  囁かれた小さな君の言葉
  同じように君だけに聞こえる声で囁いて。 ]




              
俺の願いも、一緒なんだ



 


[管は少しずつ抜けていったらしい。
そしたら、他に何か聞こえやするかもしれないのに、

おかしな話だった。
その時点で、よくわかんない奴らの声は
とうに耳に入ってなかった。

お前の声しか、聞こえなかった。]



 だから!!お前が消えんなら、
 俺がこれ以上
 幸せになんかなるわけねえだろうが!!

 それが最後だってんなら
 俺の「幸せ」もそれまでなんだよ!!
 なんでそれがわかんねーんだよ!!

 



 ……っ、困るのも驚くのも当たり前だろ、
 俺がそういう意味で好きじゃなくても
 気持ちが相思相愛だったとしても

 今まで「言葉」にはしてこなかったんだ
 俺が言うまで、俺が家に一人でいたこと
 お前が知らなかったみたいに、さ

 ヒトってのは万能じゃなくて、
 形とか言葉にしないと、何もわかんねえんだって

 お前が俺の拒絶を恐れてたのはわかった
 でも、俺がそれを「言葉」にしたのかよ


 だったら最初から好きなんて言うんじゃねえ!!

 
 贄になるとかワケわかんねえ事抜きにして
 一緒に居られないって予感があったなら

 拒絶にビビってんじゃねえよ
 元々一方的だと思ってて
 いずれ忘れるものとすら思ってたんなら、

 拒絶されたって其処に居ろよ
 なんで全部消える前から諦めてんだよ
 お前の愛ってのはそんなもんなのか!?

[その言葉は、
 俺を好きだと思ってくれていたお前に対して]

 勝手に決めつけて、
 何も言わないで、塞ぎ込んでってから
 気づいたら手遅れになってんじゃねえか

 最後の高校の夏祭りの時
 「帰りたくない」って言った時に、
 「帰らないのはどう?」じゃなくて
 「俺も帰りたくない」って言ってくれれば

 そしたら、俺からだって傍にいたのに
 それが恋愛感情じゃなくても、親友としても
 傍にいてやりたいって気持ちだったのに。

 そん時からお前は「それ以上」を求めてた
 気持ちにすぐ答えられなかったかもしれない
 でも、「親友」の俺は信用できなかったのかよ

 お前が幸せになる為の努力が出来たかもしれない
 なのに、俺は、頼れなかったのかよ、………


[その怒りは、後悔は、
 あくまでも親友だった過去のお前に対して]


 ……………。

 ハッ、都合のいいことばっかり。

 忘れてくれといわんばかりに
 お前は勝手にいなくなったし、
 連絡をよこさなくなった。

 俺はずっとその気持に潰されてたのに
 よく言うよ、お前ばっかり辛いと思いやがって

 喚けば良かったんだ
 言葉にしてくれればよかったんだ

 ……俺は喚けも叫べもしなくて
 気持ちを誰かの曲にして届けるしか出来なかった


[漸く吐き出してくれた言葉の全部を聞いて
それでもまだ言い足りない気がして。

 ――嗚呼、何も信じられない。
 海音のいう「時間」が迫ってるなら
 やれることは限られてるかもしれないのに

 いつも通りの、ありふれた日常を枯渇して
 それに有限なんてあるはずないって
 そうとしか思えなくて。

こじ開けた扉を過剰な程砕いて叩きつけて
もっと、もっと言いたいことはあったはずなのに] 

 


 [ この気持だけで、物語が終わるなら ]

 [ そう、それこそ「幸せ」なのだろう。 ]




 [……けれど、俺は「欲深い人間」だった。]



 

 ……………。

 今だけなんて、言うなよ。

 ずっと、ずっと幸せでいてくれよ
 させてくれよ。

 

 神様でも妖怪でもなんでもいい、
 海音が愛せるなら、なんだっていい。
 一人にさせたくない、忘れたくない。



 俺の海音しあわせを、俺から取らないでくれよ………


[ そうして結局「
願って
」。
 ヒトならざる領域、その境界線に触れてしまう。

 所詮、浅ましい、人間なんだ。]**


。゚ ゚o .゚
..。゚ ゚o
。o゚

 
 ……だ、そうですが

 どうするんですか、『糸』

 私は嫌ですよ 貴方だけなら兎も角
 神の領分に触れるのは 面倒なので

[引き抜かれた管を自身に引き戻し、
 二つの黒と宙を泳いで

 一つの生き物の様に身体を寄せ合い、
 離れんとするそれを見下ろす]**

  



[ ちらりと声を掛けられた方向を見て
  視線を二人へと向ける。 ]


  さて……
  わたくしは繋ぐだけですので



 



  なんで、なんでそんなに
  俺を喜ばせることばかり言うんだよ!


  俺がいないとダメみたいなこと……
  わからないよ
  わかってたら……でも、もう……


 



  俺は大馬鹿野郎だから

  好きな気持ち抑えきれなかったし
  自分に自信なんてないから
  君の中の俺にも自信ないしさ


  でも、でもさ
  俺はフラれたって諦める気はないんだ
  諦めようと思っても
  出来るわけがなかったんだよ

  俺の気持ちは手のひらになって収まらない
  溢れて溢れて
  
海と同じくらい大きいんだ!


 



  そうだよ、俺はずっと「それ以上」を
  求めてしまってた

  でも俺自身のことより
  俺は宵稚の方が大事だった
  ただそれだけ

  俺は自分の気持ちを出して
  君の負担になるのを恐れたんだ

  「俺も帰りたくなかった」から
  提案のように言ったんだ
  狡いよな……君は心の内を明かしてくれたのに

  あの頃は「親友以上」になりたくて
  親友の君を繋ぎ止めたくて

 




  本当あの頃は俺はぐちゃぐちゃだった

  君の方がしっかりしてた
  ただ、向き合うことを恐れた俺より

  君は届けようとしてくれていたのだから



 



[ 時間がどれだけ残されているのか
  わからなかった。

  でもそれまでは


  君が開けた扉
  もう閉まらなくなってしまったのだから

  もっと、もっとあるんだよ
  伝えたいこと、聞いてほしいこと。 ]


 




 …………。


 もう幸せを十分貰ったよ
 今までで最高に幸せで、
 嬉しさの行き場がないくらいだ


 



[ 君からの言葉に
  微笑むよ、幸せだって。

  ずっと、ずっと幸せだよ。 ]


[ このまま消えても俺は幸せでいられた。
  俺の本心を曝け出して
  君の愛をもらって


        これ以上望んだら
        欲張りになってしまう。

        君が『願って』くれたこと
        止めたかったよ。
        それ以上に愛を感じて
        動けなくなってしまったんだ。 ]


 



  宵稚は、本当……
  俺のこと大好きじゃん

  
俺だって負けてないから



  
彼の願いの代償は俺が────……!


 



[ ────その瞬間

        波が二人を攫った。 ]



 



[ 海は見つけた。
  幸せに溢れる贄の存在を。
 
  波が攫う、
  攫ったのは
二人
。 ]


 



[ 波にさらわれる瞬間
  俺は宵稚を抱きしめる。

  顔を寄せて、片手で彼の頬を撫でて。 ]

 




[ 慈しむような微笑みを向けて。

  たとえこれが最後になろうとも

  君の瞳に、耳に
  俺を姿を、声を残したくて。

  
それは想いを越えた呪いのように。
 ]



 





  ────────────………
       ──────………
     ──────………
   ──────………



 






 
.



  
──────     ──────  


[ 目が覚めるとそこは海岸だった。
  離さなかった。
  離れなかった。

  二人とも海に攫われてしまった。
  ここが迷い込んだ場所のままか
  帰ってきたのかもわからない。


  でも俺達は離れなかった。 ]


  ( 宵稚───────! )


[ 君は意識があったかな。
  無事かどうかを確かめるために
  体を揺すって
  名前を呼ぼうとした。 ]


 



   ──……!

     ──────。




[ 声が、なくなっていた。 ]

 




       
…………。


         ……!


[ それでも俺は君の名を呼び続けるよ。
  口を開いて、空気を揺らして。 ]

 



──────     ──────
  





 



  どうしたか……
  はて、
わたくしは何も聞いておりませんので


  聞いていないものは
  わたしくにはどうともできません


  わたくしは、ただ、繋ぐだけ

  必死にお互いを繋ぎ合った二人を
  どうして引き剥がせましょうか


 



[ わたくしは繋ぐ者。
  二人の絆、見せていただきました。
  見せつけられた気もしますが……。 ]


 



[ 私はまだ願いを叶えるとも
  代償をもらうとも
  一言も言ってませんから。

  そもそも聞いておりませんでした。

  わたくしでも
  聞き逃すことだってあるのです。 ]

 



[ あの者の名前?

  さあ、
記憶にございません
、ね。 ]

 



[ 何もかもなかったことにはならないでしょう。
  ですが、二人の繋がりは強固なもの。

  わたくしには引き離せない糸

  
二人の繋がりが”まこと”ならば


  あの者の声も戻るのでしょう。 ]

 




  わたくしも面倒事は 好きではありませんので



[ 淡々と、問いの答えを。
  わたくしの口元は
  少しばかり弧を描いていたかもしれませんね。 ]**


 


 ……俺だってわかってなかったよ

 お前がいなきゃこんなにダメになるって
 だって、言ったじゃねえか
 「俺が俺のままでいられたのは海音のおかげ」って。

 それって、親父もおふくろもいなくて
 俺がダメになりそうでも海音がずっといたから

 だから一人でいても平気って勘違いしてたんだ


 手を引っ張って、背中を押して
 いつも支えてくれた、頼りになろうとしてくれた。
 しっかりしてたのも、お前がいたからこそだ
 
 恋愛感情の前にさ、
 尊敬してた、憧れだった、恩返ししたかった。

 溢れて、俺が掬いきれない部分とか、
 自信の無い様とか、全部全部 
 見せてくれたって、よかったんだ。

 「俺が拾ってやりたい」って思えるように、
 強さだけじゃくて、弱さも見せて欲しかった。
 気づけないバカな俺に、教えてほしかった。

 本当に、長かったよ。
 漸く今になってそれを言うんだ。

 お前がそういう「弱い」所。
 見せてくれた数がどれくらい少ないか知ってるか?

 小中の部活の時、どうしても相手が強豪で、
 負けた時に悔しがってた時か。

 卒業式の、あのキスの後。あの一瞬だけなんだ。
 それ以外全部隠せる位、お前は強いんだよ。
 
 弱さを隠せる強さを持ってる事くらい、
 俺はずーーっと、知ってたんだ。

 
 ………ほんとうに、長かった。

 


 ………何度も、言わせんなよ

 俺が足りないんだよ。
 お前ばっか満足して、
 全部言い切って、勝手に終わらせるの
 ハッキリ言ってお前の悪い癖だからな。


 はん、今更気づくから
 こんな面倒なことになってんだろうが

 俺だって海音が隣にいりゃあ、
 どんなもの持ってかれたってどうでもいいんだ

[ 両親がその姿になった果て。
 これが紛れもない現実だったとしたら。

 海音が今此の場にいるのも、間違いなく現実で。

 ──それが願いの「終わり」にはさせられない。
 どれだけ言っても、最期を覚悟する
 もはや悪癖とも言える姿すら愛おしいと。

 抱きしめあっていれば、
 冷たい筈の波の温度なんて、感じなくて。]

o 。.゚               .゚.。. 。o゚  

        。゚ ゚ o
。o゚.゚.。.     ゚

  [── 暗闇に、波の音が聞こえる ]

 

                 o .゚.。.
     .゚.。o...  ゜。

               o  。゚ ゚

 
 ―――……

      おやおや、珍しいですねえ

 貴方が贄の名を忘れて・・・しまうなんて

 繋がる事が縁であれば、
 また断ち切ることも縁

 如何用にも出来た筈の客人の絆とやら
 血や痛哭や快楽よりも美しく感じでもしました?
 憧れや劣情があるのならば、
 戯れに人間の真似事でもしてさしあげましょうか?
  
 [クク、と可笑しそうな『声』を漏らす。
 その生い立ちに全く興味は無いけれど
 誂うのは楽しそうだと、ふわり、近づき
 管を『糸』の唇になぞらせて。直ぐに離れる]
 

 ………まぁ、
 私は所詮ただの海月火ですから
 切るも繋ぐも出来ませんし

 干渉するなら、そも、どちらかの好意を
 我々か神にでも向かせて―――おや、

 なんですか、何か文句でも?

 [先程まで浮かんでいただけの二つの光が、
 その動きを激しくさせて、ぽこぽこと頭を叩く

 海月の感触など、無いに等しいのだけれど]

 だから友達が居ないと言われるって?
 何を滅相な 私達は主従の縁でありながら、
 皆家族みたいなものでしょう?

 いいじゃあありませんか
 『糸』の言う通り、
 あの二人に真の繋がりがあるとしたら

 落とし子が歌を辞めるとは思いません

 届いていたじゃあありませんか
 この海の中にも、貴方達の元へ

             o .゚.。.
     .゚.。o...  ゜。

               o  。゚ ゚
 




 貴方達の「願い」は、
 きちんと叶えて下さった神なんです

 任せましょう、頼りましょう

 私達は「今」を揺蕩っていればいいのです
 
 **

 
 

【人】 闇崎 宵稚

― 肆 ―

 ………。

 ………………。

 ………………………。


[藻掻き、勢いづいて浮上した様な、
一気に目が覚める感覚があったのに、

身体は鉛のように重たくて、
目も開いているのか
閉じているのかわからなかった。
けれど意識がある、という自覚だけは――

遠くで聞こえる、花火の音のせいだろうか。>>0:n3]
(0) 2022/08/26(Fri) 21:24:30

【人】 闇崎 宵稚

 ………………ッ……ん、う?

[次に、ぐらり、と身体が揺すられる。
ぐらり、ぐらり。その度頭も揺られて、
どこかにぶつかる位の痛みにも感じた]

 イッ………ぅー……
 ……あ、れ、  何処、ここ……浜…??

[痛みが他の神経にも効いてきたのか、
漸く身体の筋肉も目覚めたか。
ひどい頭痛を伴っていたが、俯せの身体は、
ようやく上体を起こすことに成功した。]

 な、に。なんで俺、浜……?
 
 ………。
 …………かい、と?

[右手でこめかみ辺りを押さえながら、
隣に映るのは昨日今日で見慣れた姿。

ただどうしてだか――自分もなのだが、
レンタルの浴衣ごと身体はずぶ濡れで、
『どうしてだか』、それすら気に留めないとばかりに
必死な形相の友人の姿ががあったのだ。]
(1) 2022/08/26(Fri) 21:24:59

【人】 闇崎 宵稚

 

 …あれ、お れたち。
 ……確か、

 昨日、飲んで、お前のホテル部屋泊まって、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 その後、祭りで、軽く遊んで、・・・・・・・・・・・・・・

 それで……――― それで?・・・・
 それでどうして、浜いるんだっけ・・・・・・・・・・・・・・・…??

 
(2) 2022/08/26(Fri) 21:26:43

【人】 闇崎 宵稚

[ただ惰性の心地で、
それでも久しく会えた海音に対して、
内心で浮かれてでもいたのか。
それとも、昨日あれだけいっておきながら、
俺のほうが酒で記憶、飛ばしたのか?

……肝心な所が虫食い。いや。もっとひどい。
ほぼ何も覚えてないと来た。
飲んだ酒すら覚えてないとは相当だ。
……薬無しで酒で失敗したのはこれで初めてか?

思い出そうとすると、頭の痛みも激しくなる。
虫歯をつついた時みたいだ。暫く後引くかもしれない]
(3) 2022/08/26(Fri) 21:27:15

【人】 闇崎 宵稚

 海音、俺たち、祭り抜けたのか…?
 まさか酔って泳いでた?

 この歳になって大人げなさすぎるだろ…
 せめて着替えてから、……つか、
 一緒ってことは、海音、どこまで覚えて…?

[とにかく、自分一人では
記憶に穴がありすぎて、話にならない。
海音に問いかけるようにしながらも、
自分でも一番記憶の新しい所を手繰る。
(その間、お前の表情は辿れなかった)


痛みでままならなくて、それでも、
波に削られたかのような記憶の断片を辿って、

潮風に乾いた頬を誤魔化すように拭い。


───ふと、砂まみれの指で唇に触れる。]
(4) 2022/08/26(Fri) 21:28:02

【人】 闇崎 宵稚


  ………………………………。

  ………………………………。

  
  ……………………………………



[記憶の断片を捉えた。

 かと思えば顔から蒸気が溢れて、真っ赤になる。


 
……思わず、口元を押さえた。
]**

 
(5) 2022/08/26(Fri) 21:29:57
 
 
 ……なんか、
 すげー、告った、きが、するん、だけど

 お
まえ、
おぼえて …る? 


 


 [ 願いは、『糸』に聞き届けられませんでした ]
 
 

[ 言い伝え通りであれば。願いを叶えた者は、
 隠り世の出来事は忘れてしまう

 それが、叶わなかったのだ
 隠り世に囚われた儘でもおかしくなかった
 本来なら、覚えて残る記憶になる筈だった

 それでも、男の「願い」…「欲」は、
 神の贄を奪い去るに等しく
 願いとは別に――神へ代償を支払った]

 

[ 彼の者の願いは、彼にとっての幸福の護持 ]

[ 代償は、「幸福」に纏わるもの以外の記憶 ]

[ 好ましき感情を見つけた海から、
 それを収奪したのだ。
 それ以外の全てを犠牲にしても、
 男にとってそれは望むもの、だったらしい ]
 

[そして、あの男の人生は。
男の言葉通りのまま――その人生の殆どは、
並大抵、想い人を想う感情のお陰で、幸せだった。

故に、『殆どの記憶は残ったまま』でした。

この世界で結ばれたと思わしき繋がりも、
否、それこそ明らかな「形」だった

故に、我々の存在のみを忘れ、
都合よく「幸せだった記憶」ばかり残っている

それは奇しくも、願いを叶え、
この世界から去った人間と大差なかったようです]

[ ただ。
 『糸』の言う通り、であれば。
 
 『声』を失った贄のように。
 繋がりが保てていれば、
 何れ戻る記憶なのかもしれない

 ―――さて
 どこまで、どんな記憶が残ったのか
 それは本人のみぞ知る、といった所でしょうか
 ] *

 うわ、……うわぁ、
 いや、なんか、すごい、
 …………引く程告った、気がするんだけど

 わ、 忘れてたり、しない か

 ……いや、………いや
 忘れちゃあ、欲しく、ねーんだ、けど
 あ、無理だ 恥ずい 死ぬか…


[海から打ち上がって、寒い筈なのに、
顔の火照りが収まらない。
誤魔化すように目を泳がし、パタパタと片手を仰いで

覚醒と同時にぽつぽつ思い出す
あれやこれやそれや……に俯いて。

ああ、そりゃこんな盛大にやらかせば、
海音も卒業式に脱兎するよな、そうだな。

…今更逃げようとは、俺も思わねえけど]

 ………?
 かい、と? 

[そうして、自分の記憶の整頓が
(2割くらい)ついた頃に、ようやく。

ずっと、必死そうなお前の形相に気づく。
…それまでは溺れて気を失ってた俺に対して、
平気かどうかを、気にしてたのかと思ったけど。]

 海音、声………?

[なんだか、表情に対して、
声量が割に、合わないような。]

 




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