人狼物語 三日月国


40 【完全RP】湯煙に隠れる吐息【R18】

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視点:


【見】 宮野忠左衛門利光

[ 時折、御出なされるお客様の中には
  妙なことに己が気配をただの風と感じるのみでなく
  なんとやなしに亡魂の姿として捉えることが
  お出来になる方もいらっしゃるようでございます。

  いつぞやは端麗な見目の御方。>>0:134
  御髪が短くていらっしゃいましたので、
  はじめは男と思うたのでしたが、
  纏う気配は女子のもの。

  清楚を謳う花の名の部屋にゆらり入られた
  その御方の眼には、薄ら涙が浮かんでおりました。]
(@0) 2020/08/10(Mon) 22:54:17

【見】 宮野忠左衛門利光


[ 宿で起こります情交のあれこれを
  全て見ているわけでは相成りませんので、
  揺らぐ水膜の理由にはとんと見当もつきませぬし、
  そもこの宿で流す涙の意味など数多。

  それでも何故か、酷く切ないような佇まいに
  思わず手を伸ばし…

  涙を拭うてやることは出来ずとも
  その美しい頬をそっと撫でる真似事など
  してしまうのでありました。]
(@1) 2020/08/10(Mon) 22:55:32

【見】 宮野忠左衛門利光


[ しかし己が思いとは裏腹に
  存外怖い思いをさせてしまったようで
  ぞくりとした様子の御方につと目を伏せて。
  桔梗の間からふうわりと出て行くのでした。]*
(@2) 2020/08/10(Mon) 22:56:32

【見】 宮野忠左衛門利光


[ あれはまたいつかの秋の日でしたでしょうか。
  闇夜にぼうと浮かぶ紅葉をじぃと見るでもなく
  ただ眺めていた丑三時。

  暗い廊下をひとり行く可憐な少女に
  ふいと目を奪われて。
  消えつ浮かびつする班な記憶を辿り見れば
  そういえば何度か目にしたことがあるような。
  強い眼の美しい御顔でした。>>0:143

  少女がひとり歩くにはあまりに暗うて危ないと
  行灯のひとつでも燈せればと
  歯噛みする思いでありましたが、]


    
あぁお嬢さん、足元にお気をつけて。



[ と届くはずのない声でそう告げるのみ。]
(@3) 2020/08/10(Mon) 23:06:35

【見】 宮野忠左衛門利光


[ 彼女の足が止まります。
  つうとその視線が合うたような気がして、
  しかし驚く間もなく其の人は
  喉奥から絞り出したような、
  表現に難い音とともに崩れて落ちるように
  座り込んでしまわれました。>>0:143

  抱き上げて助けることもままなりませぬ。
  此のような時に、ああやはり己は
  物の怪なのだなぁと妙に合点がいく気が
  するのでありました。

  驚かせてしまったことを詫び、
  その声は聞こえてはいないのでしょうから
  頭をひとつ下げましょう。

  知らぬ間に握っていた赤子の掌のような紅葉を
  そっと彼女の小さな膝頭に置いて
  その場をまたふうわりと去るのでした。]
(@4) 2020/08/10(Mon) 23:08:02

【見】 宮野忠左衛門利光


[ あんまりにも驚いた彼女は
  もうこの宿には来ないのかも知れないと案ずれば、
  代々の中でもとりわけ美しい今の女将に
  悪いことをしてしまったと
  少し口の端が下がる思いが致しました。

  宿代を払うたこともない己がそうようなことを
  思うのも可笑しい話ではありましょうが、
  詫び状のひとつすら記せないのは
  歯痒いものでございました。


  ですからしばらく後にまた、あの彼女を
  宿に見た時はなにやら安堵致しまして、
  ほうと息を吐いては小さな笑みが
  漏れたのでございます。]*
(@5) 2020/08/10(Mon) 23:09:39
宮野忠左衛門利光は、メモを貼った。
(t0) 2020/08/10(Mon) 23:16:09

宮野忠左衛門利光は、メモを貼った。
(t1) 2020/08/12(Wed) 20:36:02