人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


【人】 ][『月』 エーリク

―― 夜 ――

[ あれから少し眠った。
 こんなときに、と咎められるかも知れないが
 久方ぶりに必要、ではなく、眠りたいと思った故に。

 目が覚めれば時刻は食事時を少し過ぎた頃。
 呼び出しの声もかからなかったのは、それほど
 よく寝ていたせいか、そんなことをかまっている場合では
 ないせいか。

 くぅ、と小さく腹が鳴る。
 こんなときに、と自身に呆れるような気持ち半分に
 立ち上がった。

 ――こんなときでなければ、日常にある些細な
 欲求すら沸き起こっていないのが不思議なところだが
 なにぶん、丈夫につくられているものだから。 ]
(140) 2022/12/18(Sun) 20:31:23

【人】 ][『月』 エーリク

[ 食堂には誰かいただろうか。
 料理の腕に覚えはないので、
 誰も居らず食事の用意もされていなければ
 最悪、白粥をかきこむ羽目になるがどうだっただろう。
 それもなければ、諦めよう。どうせこの程度では
 死なないし、明日はどうなるかしれないし。

 ――…常ならば、誰か一人くらいはここにいて
 とりとめもない話をすることも、あったのだろうか。

 賑やかな談笑に混ざり込むことはなくとも、
 そっと、ここに居させて、と頼むこともあったかもしれない。

 腹の中でどう思われているか知らないし、
 興味もないが、それでも表向き、皆親切に
 してくれていただろう。

 答える術を知らずとも、同じように接することで
 返せていればよかったのだけど。 ]
(141) 2022/12/18(Sun) 20:32:04

【人】 ][『月』 エーリク

[ 食事か、空腹を満たす行為かどちらかを
 済ませると散歩とばかりに、館内を歩き出す。

 誰か曰く、もしくはニュース等で知ったか
 もうすでに崩壊は始まっているらしい。

 よもや、こんなことになろうとは。
 誰も考えていなかったに違いない。

 僕らはただ、証を持ってうまれただけの
 人間なのだから。

 崩壊する世界を、どこか他人事のように
 思ってしまったところで、仕方ない。

 父母からの連絡など入っていれば
 また違ったのかもしれないが。

 入ったところで、今更僕になにをどうしろと
 そんな風に低い位置から、考えていただろうな。 ]
(142) 2022/12/18(Sun) 20:32:18

【人】 ][『月』 エーリク

[ 彼はどう選択するだろう。
 彼女はどう選ぶだろう。

 ぼんやりと考えながら
 片足を立てて、窓べりに座った。

 無意識に伸ばした手は、
 右足のくるぶしのあたり。

 半月に成り損ねたような
 三日月と半月の間のような形のそれが

 己の持つ、証。

 いつだってブーツの中に隠していたもの。
 脱ぐのに面倒なブーツを選び取り、
 抜け出した際に、寄っていかないかと
 誘われたときはいつも靴を脱ぐのが面倒だからと
 断ってきた。 ]
(143) 2022/12/18(Sun) 20:32:39

【人】 ][『月』 エーリク

[ スポットライト、歓声、用意された台詞。
 振り上げられた拳、羽交い締めにされ
 晒された痣、悲鳴、罵声、聞き取れぬ怨嗟の声。

 今もありありと、浮かんでくる情景。

 背を押して欲しい。
 こうしろと命じて欲しい。

 そのほうがよほど楽だ。

 崩壊なんてものに、自分の意思を求めないで欲しい。
 考えても、考えても、答えなんて出やしない。
 無責任に放り出してしまいたい。

 
今すぐここで、消えてしまいたい。


 思いは煮詰まり涙となって、
 浮かべば浮かんだだけ体の外へ行ってしまう。

 まるで裸足でここまで来たとばかりに
 ブーツを脱ぎ捨て、あてもなく、
 館内を、徘徊しはじめた。
 無駄に丈夫な足腰は悲鳴をあげることはない。
 もしかしたら、空が白んでくるまで、
 そうしているかもしれない。* ]
(144) 2022/12/18(Sun) 20:33:19

【人】 ][『月』 エーリク

―― 回想・玄関ホールにて ――

[ 言葉はないまま、僕が頷き、
 彼女もまた二度頷いた。

 察しの良い方で、たすかる
 ――思った矢先、ヒナギクが彼女の視界を
 横切り、僕とヒナギクを交互に見て、

 あとでいく>>2:398、とチェレスタは言った。
 ついてこられても多少緊張しただろうが
 行くと宣言されるのもまた、緊張するものだ。
 
 すっぽかされたらそちらのほうが
 自分的にはホッとするような気がしたが
 おそらく、そんな事は起きやしないだろうな。
 
 わかった、と頷いて、先に自室へ向かうとする。* ]
(147) 2022/12/18(Sun) 20:46:32

【人】 ][『月』 エーリク

―― 自室にて ――

 どうぞ、……

[ 扉を叩く音、誰であるかなど火を見るより明らか
 なのだから、緊張した様子のままぎこちなく
 部屋へと彼女を招いた。

 開口一番、告げられた謝罪>>151には
 ゆるやかに首を振った。
 
 上手にできないのはお互い様なのだ。

 ただ、話があるよ、時間を取って
 そんな他愛のない会話を、敢えてしようと
 しないのもまた、お互い様だ。

 誰かを招くことを考慮していない
 この部屋にはカップは二対あったとしても
 椅子は一脚しか、揃えていない。

 無言で指さしたが、お構いなくと言われてしまえば
 それ以上強く座ることをすすめはしない。
 自分はベッドの端の方へと座り込んだが。 ]
(191) 2022/12/18(Sun) 23:14:09

【人】 ][『月』 エーリク

[ こちらの話が一心地ついた頃。
 ちょうどコーヒーマシンが仕事を終えたところ
 だったので、彼女にも珈琲をすすめた。

 ――自分の分を僕が用意するとは
 思わなかったのであろうことは、表情から
 読み取れた。 ]

 様になっている?それくらいは
 通っていたから、外へね

[ 冗談でもいうような軽やかさをもって
 放たれた言葉に少し自分で驚いた。 ]
(194) 2022/12/18(Sun) 23:14:42

【人】 ][『月』 エーリク

[ もしかしたらもっと早く、
 どうにかして彼女との時間を克服できて
 いたならば、もっと違う関係を築くことも
 出来たのかもしれない。

 胸中に芽生えたものは、観念したように
 オーダーを口にする彼女の言葉で
 鳴りを潜めた。

 彼女の望むように、砂糖を一つ溶かし入れた
 珈琲を、渡すと、彼女のほうが口を開いた>>156 ]

 ……そうだね

[ わかるわけがない、それはその通り。
 そもそも回答を求める問いかけではなかったが
 人から語られれば、尚、真理を見た気がした。 ]
(195) 2022/12/18(Sun) 23:15:04

【人】 ][『月』 エーリク

 ああ……それは考えてた
 前から、ずっと。

[ 痛い思いをしたいとかそういうわけでは
 ないけれど、ふっと誰の目にも止まらぬうちに
 霞んで消えてしまえたらいいのにとは、常々。
 
 しかし続けられた言葉には目を見張った。 ]

 ………、

[ 貴方がいなくなれば悲しむ人は"ここにいる"
 それは洋館と解釈すべきか、それとも貴方と解釈すべきか

 更に続く言葉を耳に入れれば、
 ああ、後者かとすとんと胸に落ちてくる。

 よくよくわかりやすい言葉を選んでくれるものだ。
 穏やかに、そして静かに、 ]

 そうだね、死ぬだの殺すだのは
 僕も御免被りたい。

[ 同調するような言葉で返した。
 しばしの沈黙、湯気を立てるカップを
 傾ける。いつも通り、いい味の珈琲だった。 ]
(198) 2022/12/18(Sun) 23:15:37

【人】 ][『月』 エーリク

 ……わかりやすいね

[ 彼女にとっての悲しみ>>158
 取り上げられたら悲しいもの。
 
 語られる言葉に対して短く返したのは
 胸の奥の奥、わずかに灯った炎を
 延焼させぬため。気を抜けばすぐにでも
 わかるよ、僕も――と続けてしまいそうだったから。 ]

 そう、もう崩壊が始まってるのか

[ やがて、つまり、ええと>>159、と
 言葉を詰まらせた後に、続けられた言葉には
 わかりやすく表情を歪ませながら、
 それでも最後まで、黙って聞いた。

 俯いてしまった彼女に向けて、
 また己にも向けて、深く大きいため息をついた。 ]
(199) 2022/12/18(Sun) 23:15:55

【人】 ][『月』 エーリク

[ こじれにこじれて、
 互い避け合い、嫌い嫌われるように
 仕向けた結果。

 そして己ではどうにもならない
 厄介な彼らの記憶故に。

 もしかしたら、互いにこうにちがいないと
 思い込んだまま、今日の日まで
 来てしまった。

 一つ一つ、丁寧に誤解を解いていくだけの
 時間は残されているだろうか――。 ]
(201) 2022/12/18(Sun) 23:16:10

【人】 ][『月』 エーリク

[ 永遠に続くのではと思われるほどの
 長いながいため息のあと。
 冷め始めた珈琲を一口、口の中で転がしたあと ]

 端的に、言うと。
 別に僕は、貴方に消えて欲しいとは思っていない。

 それと、貴方が居るから悲しいわけじゃない。

 それだけはどうか、勘違いしないで欲しい。

[ わざと音を立てるように、乱暴にカップを
 チェストの上に置く。……白い羊の足がまだら茶色に
 なってしまったが、今この時は些事だ。 ]
(202) 2022/12/18(Sun) 23:16:33

【人】 ][『月』 エーリク

 貴方のことは、恐ろしく思う
 これは言葉で説明できるものではないのだけど

 でもだからといって、
 貴方が居なければいいと思ったことは
 ないよ、一度だって。

 だから僕の選ぶ選択肢の根に
 貴方の存在は、関係ない。


 ……正直なところ、どうしたら
 自分が悲しい思いをするのか、
 僕はわからない。


 それこそ、世界が崩壊してから、
 気づくこともあるかもしれない。

[ 激昂しそうになるのを、
 ぐ、と抑えるように、言葉を続けた。 ]
(204) 2022/12/18(Sun) 23:17:03

【人】 ][『月』 エーリク

 チェレスタさん、 見て

[ ほんの、皿一つ分。
 指先を貴方に近づける。視認できるほど
 この指は震えている。 ]
(205) 2022/12/18(Sun) 23:17:24

【人】 ][『月』 エーリク

 僕はあなたに何をされたわけでもないけれど
 やはりどうしても、恐ろしく思う

 だけど、貴方が言うように
 世界を滅ぼすことを望んだ、
 その結果、手を汚さずに貴方を消すことを、

 僕は、……僕は、そんなことを望まない

 望んでいない……… わかって、ほしい

[ 震え続ける指先はすっかり冷えてしまった。
 引き寄せカップに押し付ける。

 言い終えたなら、ふ、と視線を逸らすように
 自分の指先を見た。まだわずかに、震えを残したままだが
 恐怖だけではなく、興奮や、理解して欲しいという
 強い気持ちも、たしかにそこにはあったんだ。* ]
(207) 2022/12/18(Sun) 23:19:04
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a44) 2022/12/18(Sun) 23:28:55

【人】 ][『月』 エーリク

―― 秘密の抜け道前 ――

 ここにいたの
 ああ、おられましたか?
 ときれいな言葉を使うべきかな

[ 洋館を抜け出す際によく使っていた
 抜け道の手前。それこそ裸足のままで
 こんなところまで来てしまった自分に笑えて
 しまうが。

 伝えなければと思っていたら、彼は
 眼前に現れた>>3さすが、神というだけは
 あるのだろう。 ]
(224) 2022/12/18(Sun) 23:50:19

【人】 ][『月』 エーリク

 ……僕も、貴方の愛し子のひとりですか

[ 縋り、貴方に見守られたい。
 許されるのなら、ほど近くに居たい。

 湧き上がる得体の知れない気持ちに
 抗うのはすぐに諦めた。

 そういうものなのだ。カルクドラとはじめて
 会った日のように、チェレスタとはじめて
 会話をした時のように。 ]

 話したいこともないではないのですが。
 ……選ぶこと以外でね

 けれどお忙しくあられるのだろう?
 では、手短に。

[ きっと最初で最後だ、
 貴方にこれほど近く在るのは――。 ]
(225) 2022/12/18(Sun) 23:50:41

【人】 ][『月』 エーリク

 ――……お怒りになりますか

[ 神罰とやらはどれほどの痛みを伴う
 ものなのだろうか。食らってやろうか。

 ほんの僅かに、嘲るような色味が差した
 緩やかな笑みを送ったこと。

 許さなくても構わない。
 これは八つ当たりであり、また、
 正当で、ささやかな抵抗心でもあるのだから。 ]
(227) 2022/12/18(Sun) 23:51:50

【人】 ][『月』 エーリク

 たとえひとときでも貴方の側近く在れたこと、
 忘れはしないでしょうね。

 なにせ、気が狂いそうなほど、
 心地が良い。

[ 名残惜しげに、
 またうらめしげに、箱庭の神の側を離れた。 ]

 きっと「月」も貴方を慕っていたでしょう
 であれば僕も、また。

 貴方を愛しましょう
 たとえ、法外な選択を迫る身勝手な方でも。

 神とは大いなる存在、羽虫程度の存在から
 噛みつかれてもあいされても
 気にもとめなくて、結構です。

 あいしていますさようなら

[ 告げれば晴れやかな顔をして、
 ――散歩をもう少しだけ、続けることにしよう。* ]
(228) 2022/12/18(Sun) 23:52:35
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a49) 2022/12/18(Sun) 23:54:39