人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c3) 2023/03/09(Thu) 7:20:41

【墓】 厨房担当 マシロ

― 白うさぎと紺色うさぎの幕間 ―



[ 大咲が神田からオーダーを受け取り、
  横を通り過ぎる際にも、つい。
  物言いたげな視線を向け、かつ、それを拾われるなら>>+19 ]


  …………混ざりたいというか。
  私、三年目じゃないですか。瑞野さんと。

  ……知らないうちに瑞野さんに息子が出来てて、
  ちょっと、複雑な気持ちなだけです


[ もうちょっと可愛い妹扱いしてくれても良いんですよ?
  大咲はいつでも歓迎ですよ?
  息子もいいけど妹も良いと思いませんか〜!?

  …なんてことは言わないが。
  男同士の気安さとかもあるかもしれないし、
  仲良きことは美しきかな、ここは譲ってあげ── ]

 
(+38) 2023/03/09(Thu) 20:14:12

【墓】 厨房担当 マシロ

 


  ( いやちょっと待って
原酒と原酒のカクテル!?

    作ったの? そんで
出したの!?
 )


[ 葉月が酔い潰れた原因の事実を後程知れば、
  いややっぱ譲れませんけど!? と思う羽目になる。

  ……無事の帰宅(?)が叶って何よりだ。
  本当に。いやマジで。* ]

 
(+39) 2023/03/09(Thu) 20:14:25

【墓】 厨房担当 マシロ

 ― 引き続き、白うさぎの夜 ―



[ そんな閑話休題と指導計画はともかくとして、
  種類は違えど大咲のやきもちは彼に見えていたか。>>+115
  あの日、しれっと過去の交際経験を仄めかされ>>+99
  ちょっとだけもやもやしていたことは内緒である。

  いや、嘘だ。大分気にした。
  元恋人たちとどんな風に感じていたかどうかは二の次で、
  "どんな人で、どうして付き合ったのか"は気に掛かった。
  好きだから? なんとなく?
 
その人にも、かわいいって言ったのかな。


  そりゃいたよね、神田さんなら。と思う反面
  いや私の受け取り違いなら良いのになぁ、とか。 ]

 
(+40) 2023/03/09(Thu) 20:14:39

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  たけのこと言えば、和食が多いかなぁと思って。
  他には応用しづらいけど、案外何とかなりますよ。


[ まあそれでも余れば賄いになるだけである。強制的に。
  多くは用意していないし、実際出たから問題ない。
  小さな拍手には、ちょっとだけ気恥ずかしげに笑って ]


  ……………… あの、


[ い、意地が、わるい。>>+116
  分かっていて作ったことまで理解されている笑顔だ。
  小声で問われて、思わず頬を赤くし、
  それから同じだけの声量で答えを返した。 ]

 
(+41) 2023/03/09(Thu) 20:14:55

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  ……呼ぶのは、二人の時が良いです



[ しれっと料理名で呼ぶことも考えはした、けど。
  そんな風に思ってもいたことだから
  この場は貴方に折れて貰おう。

  白うさぎはそのままお泊りの許可を取り付け>>+117
  一転して穏やかな笑顔で「おいで」と言ってくれた彼の
  浮かれた言葉と約束へ、ふにゃり、咲い
  幾分か軽くなった心を弾ませた。 ]

 
(+42) 2023/03/09(Thu) 20:15:07

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 彼のことを知る前は豊富な語彙力程度に捉えていた感想も
  知った後ならなるほど納得の言葉遣いだ。>>+36
  作った人を自然と嬉しい気持ちにさせてくれる、
  そんな非凡ではない確かな才能。
  プライベートの神田として来店していると言っていたし
  実際そうなのだとは分かるけれども。

  美味しいを、言動にしてちゃんと伝えてくれる
  そんな貴方だからこそ、好きになったことを実感して ]


  ふふ。アスパラの繊維は、ちょっと分かります。
  店長の仕入れ先か調理法かは企業秘密ですけど。
  ……しいて言うなら、神田さんへの想いの量かな。

  あ、瑞野さんが作ったスープ、美味しいですよ!


[ すっごく丁寧に仕込んでたので、と笑いかけ
  オーダーが入るならその通りにご用意を。
  そんな風に、三月うさぎの店の夜は更けていく。 ]

 
(+43) 2023/03/09(Thu) 20:16:33

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 賄いは、今日は食べずに帰ろう。
  彼が持ち帰るタルトが二つに増えるなら、一つ分の代金は
  「一緒に食べたいです」と伝票から引いておいて。

  じゃあ今度は、二人で茶葉でも見にいきましょうか。
  家にティーバッグしかないことを知れるなら
  そんな未来の約束も出来ますね。
  クローズ作業を終え、制服から私服へ着替え直す。

  モカブラウンのだぼついた袖口がお気に入りのニットと、
  オフベージュのアシンメトリーフレアスカート。
  ウエストをリボンできゅ、と結んで、髪を直し、
  桜のようなピンクのリップを薄く塗って。

  少し迷った末、二つ結びを解き
  低めの位置でゆるくポニーテールへ結び直した。
  白いリボンは、今からは後頭部にひとつだけ ]

 
(+44) 2023/03/09(Thu) 20:16:56

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  神田さん、お待たせしました
  ……手。繋いでいいですか?


[ どうしても待たせてしまうのは申し訳ないけれども
  出来る限り可愛い私で、いたいので。

  今からは巣穴を飛び出し、ただの私と貴方になる
  手を繋ぐのはその合図。
  単に繋ぎたいだけ? ……言わないでください* ]


 
(+45) 2023/03/09(Thu) 20:18:02

【墓】 厨房担当 マシロ

 ― 巣穴を出る前に ―



[ 速崎から視線を向けられることは、無かった。
  或いはタイミングが悉く合わないだけなのか。
  失恋の瞬間と葉月との会話にも鉢合わせた大咲は、
  尚更なんと声を掛ければいいか分からなくて
  結局その日も、後ろ姿へ指先を伸ばしかけるばかり。

  バックヤードの事務用品置き場から紙とペンを拝借し
  置手紙を書き記す。
  まるでいつかの再来だ。

  今度は此方から送る番。
  店長へ「けいちゃんが大丈夫そうな時、渡してください」と
  言付けてから、しっかり預けた。 ]

 
(+46) 2023/03/09(Thu) 20:52:36

【墓】 厨房担当 マシロ

 


   『  けいちゃんへ


      ちゃんと話し合えたの、見てたよ
      私も一度、けいちゃんと話したいことがある

      でもまだ少し整理できないんだ。
      言葉を押し付けることはしたくないから
      整理してから、話したい。
      避けないし、離れないって約束する

      だからちょっとだけ、待ってて


                  真白  』


 
(+47) 2023/03/09(Thu) 20:53:06

【墓】 厨房担当 マシロ

 


     [  ──いつ届くかは、さて。*  ]


 
(+48) 2023/03/09(Thu) 20:53:11
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c9) 2023/03/09(Thu) 20:54:52

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 
「 ねえ、恋ってどんな感じだと思う? 」


  あれは確か、高校三年生の冬。
  家のことで同じように荒れていた友人から不意に問われ、
  大咲は「んー……」と思い悩んだことがある。

  恋。誰かを想って、その人の特別になりたがる感情。
  関係が壊れることを恐れることがあってもなお
  「特別同士になりたい」と思う、こころ。暖かい春。 ]


  分かんないよ、そんなの
  ……恋人いる子に聞きなよ。


[ 遠い世界のことだな、と思った。
  自分にとって恋やら愛だのといったものは種類が無くて
  漫然と、親の手料理くらい、遠いものだった。 ]

 
(+69) 2023/03/09(Thu) 21:49:02

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ それがまあ、今となっては。
  一言一句聞き逃さないよう、常に神経を張り巡らせたり
  滲んだだけの"可能性"に一喜一憂したりとか。
  スマホの通知音が鳴ると、真っ先に名前を見てしまって
  貴方からなら嬉しくなるような。

  勝てないなあ、と思っているのがお互いさまなんて
  知らないまま、少しずつ、雪が解けていく。 ]


  ……?


[ 名前の件は、焦らす魂胆なんて全然なかったから
  出迎えた彼の息が何故か上がっているのを見れば
  なんで……? と疑問符を頭に浮かべ、首を傾げた。

  彼氏の家に、彼女が泊まる。
  それも、初めてそこで名前を呼ぶという約束付きで。
  大咲はその緊張感を察せるほど、慣れてはいないのだ。 ]

 
(+70) 2023/03/09(Thu) 21:49:26

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 同じ言葉で返してくれる彼へ、頬を緩めて手を繋ぐ。
  タルトの箱はお言葉に甘えて持って貰うことにして、
  ……繋いだ手から悪戯に伸ばされた指先の感覚へ
  「ひゃぅ、」と油断しきっていたが故の声を零した。 ]


  い、悪戯禁止です!!


[ 赤い顔で見上げる先、月明かりに照らされる彼の顔。
  その瞬間に何故か自分の肌の上で跳ねた貴方の指が、
  "動揺"という心のゆれを教えてくれた。

  あ、もしかして今、思惑は成功しましたか。
  リップを塗り直した時の、ほんのすこしの狙い撃ち
  ふふ と笑い、お泊りセット購入には
  「買いたいです」と頷いて。 ]

 
(+71) 2023/03/09(Thu) 21:49:37

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  神田さんにしか見せない格好も、ありますよ
  ……寝る時のとか……?


[ デート服は流石にだって、デートなので。
  お家デートの時も、家へ来るまでに誰かには見られる。
  となれば必然的に寝る前の姿しかない。
  今度お気に入りのブランドでパジャマを新調しよう、と
  密かに誓って駅前のドラッグストアへ寄り道だ。

  お泊り用に小分けされたスキンケアセットや歯ブラシ、
  その他、必要なものを籠へ入れていく。
  女子は急遽のお泊りに必要なものが多いので
  暇をさせたり、神田にも買い足すものがあるのなら
  いったんは別行動で。 ]

 
(+72) 2023/03/09(Thu) 21:49:47

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 買い終えた必要なお泊りセット一式を手に、
  桜を眺めながら手を繋いで歩く帰り路。
  ポニーテールに纏めた髪がふわふわ揺れていくのも
  まるで少し浮かれた心を表しているみたいだ。

  それはきっと、貴方の家へ到着する間際。
  不意にちらりと伺うように瞳を見つめ、問いかける。 ]


  ……この家に泊まるの、何番目ですか?


[ 恋人として。と、付け加え。

  初めてなら満足したように笑うだろうし
  そうじゃないなら
  次からはちょっと、何か置いて帰ってやろう、なんて。* ]

 
(+73) 2023/03/09(Thu) 21:49:53
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c11) 2023/03/09(Thu) 21:50:23

厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c14) 2023/03/09(Thu) 22:12:55

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  は、はい……それは、もちろん……?


[ 彼とのお泊り用のパジャマを新調するつもりだったから、
  全く問題はないのだけれども。>>+83
  予想外の反応につい語尾に疑問符がついて、
  友達とお泊り会、という言葉に、ふと速崎が思い浮かぶ。
  ……話し合って 仲直りしたら。
  そんな未来もあるだろうか。

  少しの感傷を抱いたまま、見送られては買い物を済ませ
  こんな時間でもそこそこ客で溢れた店内を出る。
 
集中してスキンケアのブランドを吟味したのもあり
神田が買い物をしていたことは全く気付かなかった。
 ]

 
(+103) 2023/03/10(Fri) 0:10:53

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 手は繋ぎたいし、何でも持って貰うタイプでもないので
  お互い片手を埋めたまま、もう片方を繋ぎ合う。
  咲いた桜を眺めながら
  そういえば、まだ教えていない好きと嫌いがあることを
  ぼんやり思い出していた。

  好きな季節は冬。 一人の寂しさを寒さのせいに出来る。
  嫌いな季節は春。 暖かいのに、ずっと寒いままだった。

  でも貴方のおかげで、四季の美しさを知れたから
  今は春も好きになれそうです、って。 ]


  ……ん。
  なら、良いです。……うれしい。


[ 嘘や誤魔化されるかもなんて不安は最初からないので
  回答へ満足そうに微笑み、「来訪」も初めてと悟れば
  尚更心は浮き立つものだ。 ]

 
(+104) 2023/03/10(Fri) 0:11:12

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ >>+86 前置きには「急にお願いしたのは私なので」と答え、
  けれど言葉のように物が多いわけではない室内を見渡す。
  取り立てて目に入るのは本棚に隙間なく詰まった、
  雑誌と──アルバム? だろうか。
  彼の職業を思い出し、なるほど、と一人納得して。

  いかにも性能が良さそうなPCと一枚ではないモニター。
  凄い。絶対大咲には使いこなせない。
  二枚以上のモニターなんてドラマ以外で初めて見た。 ]


  あ、はい!
  ありがとうございます。


[ 無造作に椅子へ投げられたリュックと、
  ジャケットを背もたれへ掛ける動作があまりにも自然で
  今更ながら、ここが彼の家だと実感を覚えては
  意識しすぎないよう、邪魔にならない場所へ荷物を。 ]

 
(+105) 2023/03/10(Fri) 0:11:28

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ それから広げられた腕と、掛けられた甘やかしの言葉へ
  一も二もなく抱き着いた。 ]


  ぎゅって、してほしいです
  ……その。色々ちょっと、考えて、疲れちゃって……


[ ぶわ、と桜が散る時のように
  大咲の頭を悩ませ続けている速崎との記憶が蘇る。

  抱いていた一度目のクッキーの否定理由は>>1:648
  ただ、大咲が「私が知っているけいちゃんなら」という
  思い込みに過ぎない。
  大咲の知っていた速崎。あの時確かに聞こえた失言。

  傷付く権利があるのは当事者二人でしかないのに。
  恋の実が落ちて、それでも最後まで逃げなかった、
  彼女の姿もちゃんと見たのに。 ]

 
(+106) 2023/03/10(Fri) 0:11:39

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  私なりに解決出来たら、全部、ちゃんと言います
  ──ううん。聞いて欲しいです。

  突き詰めれば多分 私の自業自得なところもあるんです。
  だから今日お店に来てくれた時、ほっとしました
  ──自分で自分を責めて、嫌いになっちゃったら
  それこそ全部終わりだって気付いたから。

  その、……神田さんの、顔を見たときに。


[ 全部自分が悪い、なんてことはないし
  全部向こうが悪い、なんてことも、きっとない。
  少なくとも この二人の間なら。

  大咲はそれ以上、これに関しては語らなかった。
  話した内容も相談というよりは独白めいて、
  少しずつ、彼を寄る辺に、心を整理していくような。 ]

 
(+107) 2023/03/10(Fri) 0:12:01

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  [ 全部自分が悪いと思う癖があった。

    遠藤には「残されたご飯」を怒って良いと言ったのに
    自分は最後まで、母へ怒る権利もないと思っていた。
    だって、大咲から見れば、母もある種の被害者だ。

    お金を渡すだけの、関心もない存在。
    母の日のケーキを捨てるくらい嫌いな存在。
    そんな子供を高校まで行かせて、お金を渡し続けて。

    でも、心のどこかで怒りたかった。
    怒ることも一種の甘えなのだと知らなくて
    壊したくないから、自罰で流し続けて。 ]

 
(+108) 2023/03/10(Fri) 0:12:29

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 料理を謙遜しないのは、
  美味しいと食べてくれる人を否定することになるから。
  自分自身となるとどうにも難しいその考えは
  けれど、貴方のおかげで、一歩ずつ変わっている。

  甘えたいと示せるようになっただけ、大きな変化。
  貴方が好きでいてくれる私自身を
  私も、自分なりに、大事にしていきたいから。 ]


  …………ん。よし、リセットできました。
  あの、後一個、今のうちにお願いして良いですか?


[ とはいえまだまだ遠慮も線引きも探してしまうので、
  一緒に手を繋いで、付き合ってくださいね。
  面倒な性格の自覚はあるけど、それさえ受け入れてくれた
  貴方じゃなきゃ駄目になってしまったみたいです。 ]

 
(+109) 2023/03/10(Fri) 0:12:40

【墓】 厨房担当 マシロ

 

  今日、一緒に……んと、くっついて、寝たいです
  ──夜綿さん。

  …………だめ ですか?


[ これは大咲の想定では、友人同士のお泊り会のような
  そんなお気楽なお願いだったのだけれども。

  ぽん と咲いた、約束通りの名前呼び。
  お願いと言いつつも「イエス」以外を想像していない顔で
  へにゃりと頬を緩め、小首を傾いだ。** ]


 
(+110) 2023/03/10(Fri) 0:13:29
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(c18) 2023/03/10(Fri) 0:19:22

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 荒れていた頃の話は、特段面白いものでもない。>>+132
  少し夜遅くまで行き場所も居場所もない者同士、
  友人たちと他愛ない話を交わしていただけだ。
  そんな誰かと過ごす夜も特に心震わせるなにかもなく、
  ただ、ぼんやり生きているなあ、と思う程度の。

  好意を寄せられたことがない、……と嘘は言えまい。
  が、当時は「友達として好きだよ」だとか。
  店員になってからは、お客様、と敢えて呼んだりとか
  そんな手段で回避してきた。
  だから彼の内心の心配事は無用だったりするのだけれども

  例えそれを知っても大咲は
  彼が抱えてくれる独占欲に、擽ったそうに笑うだけだ。 ]

 
(+166) 2023/03/10(Fri) 20:03:02

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 誕生日を祝うという習慣がない大咲でも、
  これから先、彼の誕生日は忘れまい。>>+133
  うさぎの穴で「ハッピーバースデー」もしっかり覚えた。
  祝うなら。せっかくなら、二人きりがいい。
  "特別な人"に祝われる未来は薄らとしか想像出来ないけど
  きっと泣きたいくらい素敵な日になるのだろう。

  好きなものが少しずつ増えていく。
  してみたいこと、知りたいこともそれ以上に溢れて
  両腕だけじゃ抱えきれないかもしれない。

  始まりたての今でさえ、そんな風に考えてしまって
  ──でも、生まれて初めて
  誰かとの未来を考えるのが楽しくて、胸がきゅ、となる。

  これが
なんだなぁって
  いつかの日、投げられた問いへの答えを
  大咲はようやく得られたような気がした。 ]

 
(+167) 2023/03/10(Fri) 20:03:08

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 飛び込んだ先で零した拙い話を>>+134
  彼は抱き締める腕に力を込めながら、ただ聞いてくれた。
  そうして紡がれた「応援してる」という言葉へ
  うん、と確かに頷いて返す。

  速崎を理解出来ていなかったなら、また知り直したい。
  あの日どうして自分まで傷付いたのか。
  きっとそれは、何てことはない出勤途中の雑談の最中
  彼の親へ抱いた想いが大咲の本心だったからだ。>>1:104
  お金が無くても子供がお腹を空かせることがないように、
  そうやって大事にされてきたことを、知っていたから。

  自分の目には些か眩しい、素敵な家族。
  内心抱いた親への共感と 彼への羨望。
  「かわいそう」が、羨ましがった自分への刃に聞こえて ]

 
(+168) 2023/03/10(Fri) 20:03:12

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ でもあの日、栗栖が言っていたように>>3:184
  速崎は一線を超えないことが出来る人だ。
  そしてそれをちゃんと言葉にした栗栖も、
  大咲にはやっぱりあの日と変わらず強く映る。

  だから。大咲も、頑張りたい。
  ──結局、クッキーの連作も実質未完成なのだし? ]


  ……ふふ。ありがとう、ございます。
  私も、そうやって傍にいてくれる
  神田さんのこと、…すき、です…。


[ 少しの間、安心出来る腕の中で言いたいことを整理して。
  抱き締めたまま傍で待ってくれる彼を、
  ようやく整え終えたこころのまま、見上げてから。 ]

 
(+169) 2023/03/10(Fri) 20:03:17

【墓】 厨房担当 マシロ

 


     [ くちびるから
いた、名前は。 ]


 
(+170) 2023/03/10(Fri) 20:03:23

【墓】 厨房担当 マシロ

 

[ 無防備に見えるのならそれはきっと
  向ける相手が貴方だからなのでは、ないだろうか。
  二人して同じ角度に首を傾いでいることへ気付けば
  お揃いですね、と囁くように、仕草を示し。

  それから──
  ケトルのお湯よりも先に熱くなった体温に
  「不意打ち成功」とばかり、わらって ]


  約束、しましたからね。


[ 夜綿さん。
  ──と、もう一度、形を得るように名前を呼び。 ]

 
(+171) 2023/03/10(Fri) 20:03:43