人狼物語 三日月国


40 【完全RP】湯煙に隠れる吐息【R18】

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【人】 木原 敦久

── それはある日の ──


[ベンチに座って上を向けば
ホームの屋根の隙間から少しだけ空が見えた]


  しょっちゅうって、そりゃ辛いな
  当直ってことは、夜勤もあるんだろ?
  でも逃げずに続けてんの、えらいよ


[彼女はかなりハードな職に就いてるらしい。>>187
まだ若そうだけど、10年も下積みってきついだろ。
想像するだけでげんなりしていたら
訊き返されて、空を見上げたまま]


  んー……別にどこってわけじゃないけど
  たまに誰も俺を知らないとこ、行きたくなるね

  人間関係とか、色々悩んだりしないで
  楽になれるようなとこ


[忘れたいわけじゃない。
楽しいことだって嬉しいことだってたくさんある。
ただちょっと今は、それよりもしんどいことが上回ってて]
(201) 2020/08/12(Wed) 16:55:59

【人】 木原 敦久

[悩み事かと訊く声に、
困ったように眉を下げて苦笑する]


  悩みとはちょっと違うけど、な
  大事な人が望むようにできない自分ってのは
  どうしようもないけど、しんどいなって話


[ベンチが背を向けてる方のホームにも
電車が到着して。出発していく。

吹き抜けていく風と他の物音を掻き消す轟音に
口を閉じて黙り込んだ*]
(202) 2020/08/12(Wed) 16:56:56

【人】 空閑 千秋


─それは、ある日の─
 
   でも、人手不足なんですよ。
   最近は試験が簡単になったから
   もう少ししたら楽になるかもしれないですけど。
 
 
[大変なのはきっとどこも同じだろう。
 それが金銭面か人間関係か、
 大変の形を変えてそれぞれのしかかってくる。
 それをどう耐えるか、躱すか、逃げるか。
 それが人の生き方というものかもしれない。
 偉いと言われて少しばかり表情を和らげながら>>201
 しかし人間関係に悩んでいるらしい彼に
 そうか、と少しばかり天井を見上げた。

 悩み事とは違うとはいうけれど。>>202
 
(203) 2020/08/12(Wed) 17:28:38

【人】 空閑 千秋

 
   優しいんですね。きっと。
   大事な人の望むように動けたとしても、
   それで自分が削れてしまったらどうしようも無いです。

   大事な人も、貴方も。
   双方が妥協も含めて、幸せに歩いていける選択肢を
   互いに模索して行かなくちゃいけないかなって。
 
 
   ……すいません、通りすがりの若造が
   わかった風なことを。
 
 
[ヒラ、と軽く手を振って笑った。
 相手の事情は知らないけれど、
 たくさんそんな事例を見てきたのだ。
 片方の為に片方が無理をして潰れる、壊れる、犠牲になる。
 自分自身母の望みを叶える為に自分を殺して
 自分の形を見失っていたのだ。
 だから片方だけがひたすらに尽くす事は
 間違っているのではと理性は訴える。
 
反面、心の奥底では
捧げて尽くして、良いように扱われても
相手に求められることを是とする自分もいる。
だから全てを否定はできない。けれど。

 やはり、人間はその一人一人がそれぞれ
 寄り添いあって生きるものであって
 片方が、誰か一人がその責を背負うのは
 違うのでは、と思えたのだ。]
(204) 2020/08/12(Wed) 17:28:57

【人】 空閑 千秋

 
   まあ、その望みの内容にもよりますけどね。
 
 
[妥協してどうにかなるのか。
 折衷案を提示できるものなのか。
 それともそれらが絶望的なのか。
 彼を改めて見て告げたころ、
 次の電車が2つ前の駅に着いたと
 電光掲示板が知らせてきていた。]*
 
(205) 2020/08/12(Wed) 17:29:14

【人】 美雲居 月子

  ───椿




   あら?可愛らしいは
   褒め言葉やんか。


[ ふふ、と笑ってもうひとくち。
口に運んでは、舌鼓を打った。

彼の方がずいぶん早く食べ終われば
すぐ隣に来てくれるから。
世間話をしながら時折そちらをみては]



   はい、あーん


[ と彼の口元に箸で料理を運び、
食べてくれるのをにこにこ見つめてみたり。
傾けているグラスの中から少しずつ
酒が減っていくのを眺めてみたり。]

 
(206) 2020/08/12(Wed) 20:08:32

【人】 美雲居 月子



[ そんなことをしながら進めた酒と食事に
すっかり肌が火照ってしまえば
扇ぎながら息を吐いた。]


   酔うてはないのやけど…
   なんや、ふわふわしてるわ


[ ととろりとした目をそちらに向けて微笑む。
己の頬に当てた手の甲で温度を確かめれば
たしかにいつもよりも熱かった。]*

 
(207) 2020/08/12(Wed) 20:08:50
宮野忠左衛門利光は、メモを貼った。
(t1) 2020/08/12(Wed) 20:36:02

【人】 恋塚 暎史

−過去の話・僕の知ってるエスコートの仕方?

 玲さん慣れてそう、エスコートされるの。
 変なことしても、怒らないでね。

 [ 指を絡めて歩いている間は、
   昔の恋人としていたような仕草だから、
   そんなになんとも思わなかった。

   けれど、流石に腕を絡められるのは、
   慣れていなかったから、
   ちょっと驚いた顔をしてしまったかも。

   柔らかい女性特有の膨らみ。
   別に、当てたくて当ててるわけではないだろう。
   それでも、ワイシャツ越しでは
   簡単に感じてしまう。  ]

 どんな男の人が好みとか、あるの?

 [ 恋人を作るような顔には見えないけれど、
   こんなに整った体をしている人の
   理想の相手は、さぞかし細かいのだろうと、
   先入観ありきの質問が
   口からこぼれていった。  ]
(208) 2020/08/12(Wed) 21:32:23

【人】 恋塚 暎史

−過去の話・ラウンジ

 オススメ……
 分かった。準備するから、目を離さないでね。

 [ ふっと笑みが溢れて、
   彼はシェイカーやグラスなどを準備し、
   スロー・ジン、スイート・ベルモット、
   そしてオレンジ・ビターズを取り出して、
   彼女の前に並べると、
   彼女にひとつひとつの動作を見せていく。

   人差し指と薬指で挟んだ
   スタンダードメジャーカップに、
   リキュールを注いで、シェイカーの中へ。
   ごく単純な動作だけれど、
   見せ方が大切。

   そんなことをバーのマスターは言っていた。
   彼女は、飽きずにシェイクするところを
   見てくれるだろうか。

   そんな気持ちが募って、ちらりと見てしまう ]*
(209) 2020/08/12(Wed) 21:38:40
空閑 千秋は、メモを貼った。
(a49) 2020/08/12(Wed) 21:40:07

【人】 和宮 玲

──過去の話・変でも怒らないわ

 えぇ、慣れてるわよ。
 でもみんながみんな違うから何が正解か分からないけど。
 
 怒らない、怒らない。…………多分?

[腕を絡ませながら歩くと
少し歩きづらいのでゆっくりとした歩みになる。
ラウンジまでは少し時間がかかるだろう。]

 好み?

[>>208彼の質問に、きょとん、とした顔を。
腕を組んだ相手を見上げて、それから廊下の天井を見上げて
反対に目をやって、廊下から見える月の光を見て。]

 …………背が高い人?


[あからさまに捻り出した苦し紛れの答え。
それが本当に好みなのか、分からないようだった。]
(210) 2020/08/12(Wed) 22:12:53

【人】 和宮 玲

──過去の話・ラウンジ

 うん、離さない。
 楽しませてくれるんでしょ?

[バーのカウンターに軽く腕を置いて
彼の仕草をじっ、と見つめる。

詳しいことは分からない。
料理を作らない人が
プロの料理人の調理風景を見ているような。

それでも何が起こるか分からないからこそ
ワクワクして見れる。

今は何をしてるの、これからどうなるの?

そんな私は、彼の方を見つめていて
>>209何故か目線があったので、少し首を傾げたか。]*
(211) 2020/08/12(Wed) 22:17:22

【人】 木原 敦久

── それはある日の ──



  優しい? まさか


[思いもよらない形容詞に、空から横に視線を移せば
初めてちゃんと彼女の顔を見た。

謝りながら、笑う顔。
中世的であまり気が強くなさそうな表情の割に
具体的にまとめられた解決策の意見は、ちぐはぐで。
彼女も何か思う所があるのだろう。

じっと黙って最後まで耳を傾けたところで
再び小さく吹き出した>>205


  ふはっ……結局堂々巡りじゃないか
  まあ結局そういうもんなんだろうな

  ずっと同じで居ることは無理だし
  変わってくもんは止められないから
  どこかで妥協しなきゃならない

  うん、ちょっとスッキリしたわ


[電光掲示板の表示が代わり。
再びホームへ電車が入ってくる]
(212) 2020/08/12(Wed) 22:32:43

【人】 木原 敦久

[自分は座ったまま
ポケットから出したミント飴を数個押しつけて]


  はい、これさっきの相談料
  また寝て降りる駅乗り過ごすなよ


[彼女が立ち上がるなら、手をひらひらと振ろう]


  ちなみに、俺が乗る電車は
  こっちだから


[指差すのは、後ろ。
さっき話してる最中に、電車が通り過ぎた側。
なのでこれは実質、彼女に関係のない自主的サボりである]
(213) 2020/08/12(Wed) 22:33:52

【人】 木原 敦久



  優しいのはあんただよ
  じゃあ今日はお互い、お疲れさん


[人混みに紛れ電車に吸い込まれてく背を見送ったあと
自分も次に来た電車に乗り込んで会社へ向かおう。

その後、少し身の周りが慌ただしくなったのもあって
すっかり記憶の底に沈んでしまった。
いつかの日常*]
(214) 2020/08/12(Wed) 22:34:08

【人】 三谷 麗央

――夜半前・廊下――


[心地好い疲労感と共に空腹を覚え、
ルームサービスの食事を注文した。

過去二回の訪れから、食事の手配が無駄になるケースもあると
知ってのこと。備え付けの露天風呂から上がった頃には
居間の座卓に盆が置かれていた。

オーダーはごく軽く、出汁巻き卵と梅茶漬けのみ。

一人切りになった室内を眺めれば広さを感じるも、
それは特段の感傷をもたらすようなものでも無かった。

出汁の風味香るふっくらとした玉子を先に食べ終え、
茶漬けをさらさらと胃に流し入れる。
人心地ついたところで館内へ歩み出ることにした。

着直した浴衣は床の間近くにもう一枚、備えられていたもの。
特にあてもなく進むうち、
中天にかかる美麗な月にふと足を止め、見上げていた。]*
(215) 2020/08/12(Wed) 22:51:37

【人】 恋塚 暎史

−過去の話・包容力たっぷりだね

 えっ、あ………多分?

 [ しくじったら、怒られそうな。
   10センチちょっとの身長差の2人が
   腕を絡めて歩くと、
   彼女に歩幅を合わせるにプラスして、
   ゆっくりと歩いていくことになる。

   こういうやり取りをこの旅館ですることは
   そう高頻度であるものでは、
   ないような気がする。
 
   もっとも、彼の経験値として、ではあるが。 ]

 なんか、……僕見て適当に言った?

 [ 彼女は質問に答える前に、3ヶ所。
   しかも全部上を見ていた。
   
   どこか、そこから捻り出したような答え。 ]

 そうだ、いいこと思いついた。
 僕と会うときにひとつずつ、
 玲さんの好みを聞かせてください。
 食べ物とか、服とか、なんでもいいから。
(216) 2020/08/12(Wed) 22:52:24

【人】 恋塚 暎史

−過去の話・ラウンジ

 [ 
視線が、合った。


   口角を少しだけ上げて、
   シェイカーの蓋を閉める。  ]

 見ててね。

 [ シェイカーの蓋を押さえ、
   リキュールたちを混ざり合わせていく。
   音に集中するため、
   多分彼は瞳を閉じているだろう。

   少しして、シェイクが終われば
   マティーニグラスへと注ごう。

   
ムーラン・ルージュ

   『赤い風車』

   彼女の目の前に、そっと差し出して、
   笑みを浮かべようか ]*
   
(217) 2020/08/12(Wed) 22:53:02

【人】 空閑 千秋


─それは、ある日の─
 
   良くも悪くも変化ですからね。
   現状維持がベストならそうですけど
   今が悪ければ、変えなければ。
   でも、それも押し付けあいは解決しないので
   どちらかが折れるか、妥協し合うか。
 
 
[もしくは裁判で人に決めて貰うか。
 けれどそんなことになる前に自分たちで解決するのが
 良いに決まっているのである。
 正直に言えば、罪を犯したのでは無いのなら
 こちらの仕事を増やさないで欲しい。

 いや、必要ならば是非使ってくれて構わないのだが。
 そこもまた、堂々巡りの矛盾の突き合わせか。
 そこのところは伏せて、わかった風な口ぶりで。]
 
(218) 2020/08/12(Wed) 23:07:04

【人】 空閑 千秋

 
   すっきりしたなら何よりです。
   あ、良いのに。
   私は私で、目が覚めて無事に帰れそうですから。
 
 
[とは言え貰ったミント飴を返す事はせず、
 電車が来たなら立ち上がって頭を下げた。
 出来うるなら、この人と職場で会うことのない様に。
 彼がどちらの立場であっても、だ。

 そこには縁がない方が良いに決まってる。
 まあ、お腹まであったなら致し方ないが。

 と、反対方向の電車と聞けば目を見張ったあと
 ふふ、と小さく笑った。]
 
(219) 2020/08/12(Wed) 23:07:24

【人】 空閑 千秋

 
   どうでしょうね?
   私は私がずるいのを知ってますから。
 
 
   此方こそ、起こしてくださって
   有難う御座いました。
 
 
[頭を下げて、荷物を持って。
 ミントの飴をポケットに入れてから電車に向かう。
 がたんごとん、電車に揺られて
 もう一つ口に放り込んでみたその飴は、]
 
 
   ………〜〜〜っ、
 
 
[やっぱり、自分にはスウスウし過ぎて
 普段から舐めるのは少し厳しそうだった。]*
 
(220) 2020/08/12(Wed) 23:07:39

【人】 和宮 玲

──過去の話・年上ですので

 多分、多分。
 7割ぐらいは怒りません。

[>>216しくじっても、多分怒りません。

腕を絡めて歩くのはあまり無い。
というのもこの宿で移動する時は
そういうことをスるために移動する。

だから出来るだけ速く移動する。
気が急いだりして。

ゆっくりと歩くのはそう無いことだろう。]

 …………まぁ、ふとした思いつきを
 適当と言えば、適当になるかも?

 ふぅん、なるほど?
 良いよ、教えてあげる。

 好きな……動物にしようかな。
 ……キリンとか、好きよ?

[と指を立てて行ってみる。]
(221) 2020/08/12(Wed) 23:07:43

【人】 和宮 玲

──過去の話・ラウンジ

[>>217彼が瞳を閉じているのは何故だろう。
しゃかりしゃかり。
集中してる……音を、聞いているのかな。

シェイクが終われば
平べったいグラスに
が注がれる。

赤ワインなどよりも鮮やかな色。
目の前に差し出されたものを、私はまじまじと見る。]


 ……勿体無くて飲めないわね。

[飲み干してしまえば
そこに赤色の宝石は無くなってしまうから。]*
 
(222) 2020/08/12(Wed) 23:14:32

【人】 恋塚 暎史

−過去の話・流石お姉さん素敵だね


 7割……3割は、どういうことで怒るの?

 [ 3割は、怒るわけだろう。
   年上に怒られるのは、あまり好きではない。
   女性なら尚更。

   昔の恋人とも、
     ここまでゆっくり歩いただろうか。
   そう思うほどに、今のこの空気は、
   とても落ち着いている。  ]

 オッケー。
 玲さんの好きな動物はキリン。
 ……どうしてキリン?
(223) 2020/08/13(Thu) 0:02:34

【人】 恋塚 暎史


−過去の話・ラウンジ

 そんなこと言わずに、飲んでみて?
 味を感じなくても、問題はないからさ。
 一気に飲んだら、ふわふわするだろうから、
 少しずつ、ね?

 [ 飲み終わっても次はある。

   そう呟いて今度は、
   ドライ・ジンとベルモットを取り出して、
   マティーニを作り始めるだろう。
   彼女が欲するなら、また差し出すし、
   声がかからなければ、
   彼が新しいグラスを持って、飲むだろう。 ]*
(224) 2020/08/13(Thu) 0:03:16
木原 敦久は、メモを貼った。
(a50) 2020/08/13(Thu) 0:18:49

舞戸 黎哉は、メモを貼った。
(a51) 2020/08/13(Thu) 0:20:05

恋塚 暎史は、メモを貼った。
(a52) 2020/08/13(Thu) 0:26:32

【人】 和宮 玲

──過去の話・もっと褒めてもいいのよ?

 んー……
 3割は、気まぐれ。

[>>223明確なものがあるわけじゃないもの
なんてころころ笑う。
相手からすると、たまったものではないかも知れないけど。

そんな冗談も続けていれば
話に集中する事で、もっと歩みが遅くなる。
ううん、遅くしてる。]

 だって、あんな不思議な動物居ないじゃない?

 なんであんな首が長いのって、思わない?
 間近でみてみると、凄い大きいし……

[なんて楽しそうに話している。]
(225) 2020/08/13(Thu) 0:42:12

【人】 和宮 玲

──過去の話・ラウンジ

 ん、分かったわ……

[>>224彼の言葉に頷いて
その赤い宝石を、一口。

少量を口に含み、そしてこくんと飲む。

やっぱり味は分からない。
けれど、こうしてカウンターで作り始めから見ていると
美味しくないわけがない、と思えるから
胸に落ちたお酒はきっと、美味しい……。

そう思うとほんのりと、胸が暖かくなる。]


 恋塚くん……一緒に飲みましょ?

[マティーニが作られたときに
まだ私はムーランルージュを飲み干してなかったから
バーテンである男の人と飲むのは
マナー的にはどうなのか知らないけれど。]*
(226) 2020/08/13(Thu) 0:47:03

【人】 卯月 侑紗

  ー わたしの、先輩・起 ー

[バックヤードから聞こえる怒鳴り声は
 かれこれ、二時間近く聞こえていたでしょうか。

 新人くんがお皿を割ったことが
 そんなに許せないことでしょうか?
 半年前にいらした新しい店長さんには
 とても許し難いことらしいのですが。

 きっと、入って1ヶ月の新人くんも
 やめてしまうのでしょうか。
 新しい店長さんに変わってから、もう5人。
 定着もせず辞めていって、
 今残っているのは、たった4人。

 パート主婦のマキさんと、フリーターのシュンさん。
 そして私と、先輩と。

 のびのび働けるのが魅力の
 駅前の小さな喫茶店は、たった半年で
 ひどく居心地の悪い場所へ変わってしまいました。

 今すぐバックヤードに飛び込んでいって
 新人くんと、あの閻魔様みたいな顔の
 店長さんとの間に割って入れれば
 どれだけ良かったでしょう。
 だけど、私は意気地無しで
 黙って聞こえないふりをして
 皿を磨き続ける他ないのです。]
(227) 2020/08/13(Thu) 1:48:45

【人】 卯月 侑紗

[結局、泣き腫らした顔で出てきた新人くんの
 肩を叩いて、在り来りな言葉を投げ掛けるだけ。

 私、素直で、なんでも口に出すような
 明るい性格でもないですし。
 励ましの言葉も、何も浮かばなくて。

 泣いたまま、ロッカールームへと
 とぼとぼ歩いていく新人くんの背を
 追い掛けていこうか、迷っていたら……]



  「侑紗は新人くんフォローしたげて。
   俺、店長の方どうにかしてくるから。」



[そう、後ろから背を叩いてくれるのは
 困ったように笑う、先輩。
 背が高くって、ちょっと丸顔。
 アメフトをやっているから身体が大きくて
 今、この店で唯一店長さんに、強く出れる人。]
(228) 2020/08/13(Thu) 1:49:05

【人】 卯月 侑紗



  「今の状態の店長、侑紗でも怖いだろ?
   俺なら大丈夫だから、
   侑紗はメンタルケアの方、頼むよ。」


[そう言うと先輩は店の裏へ消えた店長さんを追って
 ぱたぱたと駆けて行ってしまうのです。

 私はその背を見送ることしかできません。
 怒り狂った店長さんは怖い。
 怒ってなくても、
 時々わざとらしく体を掠めるような手つきも
 体調不良を伝えた時の「生理?」って台詞も
 全部、全部、怖い。

 先輩がいなかったら、このお店で
 働き続けるのは無理だった、と思います。

 優しくて、気が利いて、
 困ったことを抱えた人を率先して
 助けてあげられるような人。
 年齢層も性別もバラバラなこの店の
 誰が相手でもそつなく接することが出来て
 ……時々、余計なことを言うのが玉に瑕だけど。

 でも、そこを含めて、だいすき。]
(229) 2020/08/13(Thu) 1:50:29

【人】 卯月 侑紗




  「侑紗は、もっと自分の思ってること
   ちゃんと口に出した方がいいよ。」



[そう言ってくれたから、
 思ったこと、口に出すようになりました。]


  
「もう少し笑ってた方が、可愛いよ」



[だから、表情を出すようにしました。]


  
「……侑紗、なんか前より明るくなったね」



[あなたのおかげなんです。全部。
 怯えて、役立たずな私はあなたのおかげで
 今も少しずつ変わることが出来てます。

 だから、もう少しお傍においてもらえませんか。]
(230) 2020/08/13(Thu) 1:52:33