198 【突発身内RP】明日世界が滅びるとしても僕たちは旅に出たい
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── どこかの隙間 ──
節分は家族としました。 学校ではどうかな、誰かと恵方巻食べたような 食べてないような。
方角どっちとか、話しちゃだめなのに 声出させようとする人とか。 そういうわちゃわちゃがあったかもしれない。
「 チョコはお世話になった人に あげたりあげなかったり? 」
父とか、伊緒とか。 男性に渡すのはわかるので袋詰のものは男性に。 余ったものは女性にもわけたり。
お菓子を作るのはきらいじゃないので、 気が向いた年は作って渡している。 (3) 2023/02/03(Fri) 13:21:54 |
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今年は気が向いた方なので材料が家にある。 勉強ばかりしていると心を無にして何かを作る そんな時間が欲しくなるのだ。
まひろは父にだけ渡すらしい。
「 私のは? 」
性別の垣根を超えてせびってみる。** (4) 2023/02/03(Fri) 13:22:01 |
| 「 友チョコじゃなくてもいいよ。 」 くれるなら、もらう気満々ホトトギス。 どんな気持ちも、受け取る心算 >>9 心の一句を心のなかで読み上げて せびるのをやめることはない。 嫌だと言われればやめるけれど なにやら少し黙って思考している様子なので もしかしたら本当にもらえるかも、と 期待を胸に見つめている。 (11) 2023/02/03(Fri) 16:37:37 |
| 「 おー。偉いね。 」 せびった人間だけでなく、他の男子にも 分けようとするのは偉いことだと >>10 少し前聞いたような言葉を出した >>8 私の受験日程はバレンタインの少し前だ。 だからある意味、貰えるのなら合格祝いのようになる。 今年は何を作ろうかな。 息抜きの会話をしながら、息抜きに考えて。 時は過ぎていく。 (12) 2023/02/03(Fri) 16:37:45 |
| ── バレンタイン当日 ── チョコを持ってくる女子。 貰う側は男子も女子も様々。 その場で食べる人だって多分いて。 その日はほんのりと学校内に甘い匂いが 漂っているような気がした。 貰うのならちゃんとしたのをと 透明な製菓用袋で梱包した菓子を まひろに一つ渡して。 伊緒が人前を気にしないのならそちらにもひとつ。 その後に。 「 …………。 」 眠そうにしている男の >>7、参考書と体の間 机の上にぽんと無言で菓子を置いた。 (13) 2023/02/03(Fri) 16:37:53 |
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本日作ったのはチョコマフィンである。 混ぜて型に入れてチョコチップを乗せるだけという 食べごたえあって美味しい割に作り方の簡単なものだ。
「 糖分は大事だよ。 」
まひろや伊緒に続いて受験の終わった身、 結果発表はまだではあるものの あとは残りの人を応援するだけである。
大地に渡した後は栄純にわたす予定な 菓子を入れた袋には梱包されたものがあと2つ。
実はあとひとつは、中森先生に渡すものだ** (14) 2023/02/03(Fri) 16:38:34 |
| 「 そういうのもあるね。 」 他にどういうのがあるか知らないが。 これからも仲良くしてねチョコとか? 余ったからおすそ分けチョコとか? 百合の花が芽生える気配のない空気 >>15 芽生えさせようとすれば無理なんてこと なかったのかもしれないけれど。 大変な危機的状況、吊り橋効果でもなければ 双方に種が蒔かれることもないのだろう。 (24) 2023/02/04(Sat) 7:49:41 |
| そしてバレンタインの日。 「 そんなにすごくないよ。 ……いや、すごいのかな? 」 自分で作る手順自体は簡単だけれど まひろの料理の腕は知っていたから 首を傾げながら答自問 >>16 しかし手に可愛らしくラッピングされた箱が乗れば 嬉しそうに顔を綻ばせて「やったー」と呟いた。 今すぐこの場で開けることはしないが いつ食べようかと思考が頭を走る。 (25) 2023/02/04(Sat) 7:49:51 |
| 「 そうなんだ? 種類あると全部食べたくなるね。 」 いつも近場で材料を購入するのは私も同じ わざわざ良いとこに買いに行くことはなかった >>17 ちゃんとしたチョコレート売り場であれば きっとどれも美味しくて凝っている。 手作りは手間はかかっているものの そういった場で売っているものより味は大雑把だろう。 まずいと言われることはないだろうし 受け取ってもらえないことも多分ないだろうが 手作りより市販品のほうが喜ばれるんだろうなぁ なんてふわふわ思っていた。 思ったところで作るのだが。 (26) 2023/02/04(Sat) 7:50:03 |
| 「 うん。 」 伊緒は喜んでくれるから渡し甲斐がある >>22 お菓子作りにハマっている時期があって クッキーやケーキ、シュークリームを作っていた時も 相手の都合が悪くなければ たまにおすそ分けしていた。 それも途中で飽きてぱったりやめてしまったけれど。 ハマるときはハマるし、飽きるときは飽きる。 そういう性分であるからこそ 諸行無常のように世界を思っているのかもしれない。** (27) 2023/02/04(Sat) 7:50:15 |
| 怨霊チョコほしいほしいとなっていることなんて >>28 全く想像していなかったもので。 なにやらちょことかばれんたいんとか呟いている 大地に首を傾げながらも、「がんばれー」と 一言応援の言葉もかけてから その場を離れたのだった。 でっかい小声も聞こえていないまま >>29 ちらりと見られたことにも気が付かないまま 栄純に渡していたところに響く大声 ぱちぱちと目を瞬いて顔を向ける。 (38) 2023/02/04(Sat) 20:21:02 |
| 「 ……うん。 」 彼のような大きな声は上げなかったから 声自体は聞こえなかっただろうけれど。 ピースサインを返したから 視力が悪くなければ見えているだろう。 先程の様子と違って随分嬉しそうに見えるから 私も嬉しくなり頬を緩ませる。 ホワイトデー。別にお返しが欲しいから渡している わけではないから貰えても貰えなくても どちらでも良いけれど >>30 いつもなら忘れてしまうこと、覚えているよう 努めようと、小さくもう一度頷いたら 栄純に不思議そうな顔をされたかな。 (39) 2023/02/04(Sat) 20:21:10 |
| 無敵大地マンとなっていると知ったら 面白くて笑ってしまっただろうけれど 心の声ならその理由は聞こえやしない。 彼が頑張っている姿を見て、応援して まひろや伊緒や栄純と旅行計画を立てて たまに大地マンに糖分を分けて。 そうしていたら日はあっという間に過ぎていく。 大地のテスト後、上手くいったか >>34 皆で聞いたりもしたけどなんて答えられたか。 (40) 2023/02/04(Sat) 20:21:18 |
| 卒業式を迎えて、制服を着収めて。 旅行前日の日 >>32 いつも通りマイペースに過ごす、というには 少しだけ時計を見る回数が増えていたところ。 大地の合格発表の時間になれば 携帯を前にしてじっと待っていた。 やがて、送られてくるメッセージ。 ほ、っと息を吐く。 (41) 2023/02/04(Sat) 20:21:38 |
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『 おめでと。 』
一言送り返したなら、ゆっくりと目を閉じた。
もし世界が滅んでしまっていたら この感情も感じなかったのだろうか。
そう思えば、少しだけ。 やっぱりこのまま世界が続いてほしいかも、 なんて、心のなかで思ったのだ。** (42) 2023/02/04(Sat) 20:22:13 |
| 初めて見る絵柄のラインスタンプ >>43 可愛らしく動くクマ >>45 私は普段からスタンプを送る方ではなく 収集もしていないから、視覚的に気持ちを表す 方法は持っていなかったけれど。 少しだけ考えて。 「 …………。 」 写真を一枚送信した。 彼ら彼女らに送られた画像には あまり上手くない動物のような顔が 『おめでとう』と言っている絵がある。 即興で描いた 烏賊animalであった。 絵の出来栄えは中森先生に見せたら (18)1d100点と言われそうなくらいなものだ。 (57) 2023/02/05(Sun) 19:05:25 |
| 明日の準備は既に済ませてある。 旅の中で食べるお菓子と、 道中遊べるようにノートと。 その他旅行に必要なものを色々。
踊る心を表すように高鳴る心臓に 受験のときでも眠ることが出来たというのに 夜の睡眠を少し心配した。 (58) 2023/02/05(Sun) 19:05:36 |
| 当日、いつもなら目覚めない時間に起きて 二度寝しようか悩んで、結局起きて。 朝の支度をした後に 荷物のチェックをすれば予定時間に家を出た。
ずんずんと進む足取りはいつもより元気だ。 足がいつもより随分軽いのだ。
気持ちのまま駆け出したいような 駆け出したら疲れてしまうからよくないような そんな逡巡に思考を浸していれば 目的地はいつの間にやら目の前に。 (59) 2023/02/05(Sun) 19:05:41 |
| 「 伊緒、まひろ。 おはよ。 」 どうやら私が着いたのは三番目。 姿が見えれば小走りで駆け寄る。 まだ大地は来ていないらしい。 「 青汁いいな。 」 私もなにか買って飲もうか、もうすぐ来るなら 待っていたほうが良いか。 その場から動かないまま売り場に目を向けていれば やがて大きな声がやってくる >>52 (60) 2023/02/05(Sun) 19:05:47 |
| 「 おはよ。合格おめでとう。 」 顔が見えれば手を上げて改めて祝いの言葉を伝えた。 特に遅れたことに今、言うことはない。 後でなにか要求はするだろうが。 全員が揃えば伊緒が何かを取り出して渡してきた >>48 「 おお、本格的。 伊緒すごい。」 さらりと目を通して褒め言葉をおくる。 確かにあったほうがぽく >>50、 しかしその発想は私には思いつかなかった。 (61) 2023/02/05(Sun) 19:05:55 |
| 元気な掛け声の後乗り込んだ どこまでも続く無限列車 >>53 目にする先はこの短い人生で、まだ実際には 見たことないものばかりだろう。 道中トランプで遊んだり、持ってきたノートで お絵かきしりとりをしたり。 どこかのタイミング、早起きのし過ぎで 眠くなってしまって、いつの間にやら 隣の人の肩にもたれて夢の世界に旅立ったり。 やがてたどり着いたのは ─── ネズミが主役の夢の遊園地だ。 (62) 2023/02/05(Sun) 19:06:56 |
| 「 一番カッコイイチケット。 」 その言葉を私は勿論忘れていない >>1:19 じ、と大地に視線を向けて しかしその表情は見る人が見れば 面白がっていることがわかるだろう。 チケットにかっこいいもかっこ悪いもないことは 流石に私もわかっていた。 もしかしたら私の知らないところで 出来上がっている概念かも知れないが。 とりあえず、彼がどんな対応をするのかという点に 今は着目している。 中に入れば観光者らしく、頭に被り物だとか カチューシャだとかをつけて 色々な遊具を楽しむのだろう。** (63) 2023/02/05(Sun) 19:07:04 |
| ちなみに私は無事に大学受験合格している。 ということを皆に伝えたら同じように お祝いの言葉を貰ったのだったか。 電車内に中森先生(想像)曰く点数18の女と >>57 美術の成績11の女がいた >>64 他の男どもがどうだったかは知らないが そのしりとりの行方は混迷を極めただろう。 昨日の絵がなんだったのか問われれば 素直に烏賊ですと答えるものの 疑問視されればこちらも不思議そうに見つめよう。 自分の絵は上手くないのだと事実は知っていても 自分にはあの絵は烏賊にしか見えない。 (67) 2023/02/05(Sun) 20:08:42 |
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まひろの顔は華やかに私は感じるし、 今の髪の色から主役のねずみは十分似合っていた。
「 うん、素敵だよ、みっ 」
それ以上はいけない! と誰かに止められたか、突然強い風が吹いたか。 私の頭には黄色いくまのフードがある。 浮かれポンチであった。** (68) 2023/02/05(Sun) 20:09:14 |
| ── 旅行中のどこか、寝る前に ── 男子と女子、性別が違うなら部屋も分かれる。 温泉なら旅館だったりするだろうか 夜寝る前、まひろと二人の時間に 浴衣で少しの間、穏やかに語らう。 「 あのね、わたし。 世界滅びないかなって ちょっと前まで思ってた。 」 なぜ、と理由を問われたのなら 少しだけ答えるのを悩んだ。 皆と離れたくない、という思いはあったけれど どこかの誰かが言っていたような 強い激情は持っていなかった >>34 強いて言うなら 「 忘れてしまう、ということが、怖かったかな。 」 (69) 2023/02/05(Sun) 20:52:31 |
| 忘れることも、忘れられることも。 生きていれば変わることは どうしたって止められないから >>2:38 「 でもね。 皆と一緒に旅行に行けて、楽しい。 」 毎日楽しいの気持ちがいっぱいになるくらい 目の前が輝いている。 惜しむ気持ちが霞んでしまうくらい 今が嬉しくて仕方ないのだ。 (70) 2023/02/05(Sun) 20:52:45 |
| 「 滅びなくて、よかった。 」 旅の始まりにまひろが零した言葉と >>55 同じ言葉を私も呟いた。 まだ滅びないだけかもしれないけれど 少なくとも、今この瞬間を生きられて、本当に。 (71) 2023/02/05(Sun) 20:52:55 |
| やがて電灯が落とされると、少しの間だけ 暗い天井を見つめた。
明日も起きたら、また皆と会えるかな。 祈りのような思いを小さく吸って吐いた 息にだけ乗せて。
目を静かに閉じる。** (72) 2023/02/05(Sun) 20:53:09 |
| まさか、本当にカッコイイチケットなるものが 存在しているとは思いもしなかった >>87 テーマパークにそう多く行かない私だから 絵柄の違いがあるなんて 気にしたことさえなかったもの。 「 ……おー。 」 貰って眺めたチケットはカッコイイかというと ……かっこいいのである。 よく見かけるような カラフルな色やポップな絵柄が抑えられ、 線や影を中心にシックにデザインされている。 アラビアンでエキゾチックなそのチケットは 私にも十分かっこよく見えた。 (94) 2023/02/06(Mon) 16:40:22 |
| 感謝の言葉を述べた後、早速園内へと入った。 それぞれ可愛かったりかっこよかったり 特徴ある被り物をしては写真を撮ったり >>88 いくつかのアトラクションを楽しんでは笑って。 けれど、意識の隙間の時間、ぼんやりしていたのか ふと気がつけば傍には大地しかいなくなっていた >>89 周りを見渡してもすぐには見つからない。 「 いないね? どこ行ったんだろ。 」 気をつけろと、迷子になったら大変だと その言葉は聞いたから、迷子にならないで探すには どうしようか考える。 なにかその後も大地がごにょごにょ言っていたけれど 判然としないので首を傾げた。 (95) 2023/02/06(Mon) 16:41:14 |
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