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【人】 イウダそうだな。 [「末永く」を更新する約束を結ぶ為に。 何度かキスを交わす内に地上が段々近づいてくる。 額を触れ合わせて笑いながら、紫亜の身体を引っ張った。 今度は卯田の位置が前向きになる。 彼女をその横に座らせて、隣り合わせで同じ景色を見た。] おぉっ? [風で揺れると思わず声が出て、しがみつく紫亜の肩を抱いて咄嗟に護る。 実際には勿論落ちることはなかったが、肩を抱いたその手は彼女との接触を断つことはなく、背を滑って掌に落ち着いた。] (2) 2021/11/13(Sat) 19:50:10 |
【人】 イウダ[あと数メートルで今度は自分たちが降りる番。] じーさんばーさんになる前にも、な? [観覧車の定員は4名とある。 子ども二人までなら家族で乗れるなと気の早いことを言いながら、先に降りて彼女の降車をエスコートした。] (3) 2021/11/13(Sat) 19:50:29 |
【人】 イウダ[さて、ゆっくり見て回ったが、まだ眠るには早い時間だ。 夕食も取ったし、お互いトイレを済ませたら当初の予定通り夜の海辺にドライブに出かけようと車に戻る。 空調をつけるとほわりと暖かい。 外が寒かったのを一層意識して、身震いした。] 穴場なんかな〜。 さっきのイルミネーションに負けないくらい綺麗なのに、外に出てる人少ないな? [車はまばらに幾つか止まっているが、砂浜まで出ている人影は少ない。 車からでも十分工業地帯の夜景は楽しめるので、わざわざ寒い外に出たくないのかもしれない・] 暗いからこれだけ離れてたら他の車の中まで見えないしな? [それとも、卯田と同じことを考えているのだろうか。 シートベルトを外し、助手席の紫亜の頬に触れる。 観覧車の中でしたよりも深く、唇を重ね合わせた。*] (4) 2021/11/13(Sat) 19:50:42 |
【人】 イウダ[日差しは既にないのに、助手席の日よけカーテンを閉める。 万が一、近くを通り過ぎる人がいたとして、彼女のとろんとした顔が見られてしまわないように。*] (7) 2021/11/13(Sat) 21:00:34 |
【人】 イウダ――数日後―― [夜のドライブデートをしたイルミネーション旅行の日、「続き」>>*2は勿論ホテルでこれでもかと言う程愛し合った。 自分が絶倫だと思ったことはないが、紫亜とするようになって1回では終わらない夜がままあって、精力がついた気がする。 体力の方も加齢に抗ってついてきたのか、最近は連勤でも疲れを持ち越さなくなった。 私生活が彼女のおかげで整っているからというのが大きい。 旅行後はまた休んだ分連勤だったが欠勤してしまうこともなく通し勤務を続けられた。] 紫亜、12月なんだけど、やっぱり特別メニューの仕込みもあって時間が取れそうにないんだごめんな。 だから、俺らの「クリスマスディナー」、次の週末に一緒に作らないか? 朝の内に出かけてプレゼント買って、昼食って買い物してから。 どう? [提案したのは12月のシフトが出てから。 当日は紫亜の買ったケーキを一緒に食べるくらいしか出来ないが、折角の初めてのクリスマスだから、日程は別でもクリスマスらしいことをしたかった。] (8) 2021/11/14(Sun) 22:49:06 |
【人】 イウダ当日食うのとは違う感じのケーキが良いよな。 ブッシュドノエルとか……クロカンブッシュとか…… 「こんなケーキ作りたい」ってのはある? ディナーで食いたいメニューも一緒に考えよう。 [店で出すのと同じものは流石に作れないし、料理人である以上自分の「最高」を家庭の為に取り置きは出来ない。 だが彼女の好みや意見を取り入れることによって、「二人にとっての最高」を目指したかった。 彼女はどんなクリスマスが希望だろう。 勿論クリスマスっぽいメニューに拘らなくても、彼女が好きなものが一緒に作れたらそれで良い。*] (9) 2021/11/14(Sun) 22:49:20 |
【人】 イウダ二人のクリスマスだから、二人で作りたいよ俺は。 勿論、誕生日とかは俺が作るけど。 デートもディナーも欲張るから、早起きしなきゃな〜。 [最近は寒くて、ただでさえ朝に弱い卯田は紫亜を見送れない日もしばしばある。 その日だけはしっかり起きねばと、ぎゅっとされた手に此方からもぎゅっと力をこめる。 繋いだ手を自分のポケットに入れるのはイルミネーション旅行以来の癖だ。 より寒さが深まった今は、カイロを入れてより温めている。 クリスマスの先取りの提案は二つ返事でOKが返る。 「よっしゃ」と卯田も弾んだ声を出した。] (12) 2021/11/14(Sun) 23:42:58 |
【人】 イウダクロカンブッシュはフランスのウェディングケーキに使われるものだけど、 小さいシュークリームを積み上げていく形がツリーみたいだから、クリスマスでも人気だよ。 どうしても高さが出るからケーキ屋には売ってないよな〜。 [土台にシューを飴でつけていくのも共同作業に出来て良いかもしれない。 決まり、と、スマホにメモを残した。 二人で食べるものだし、余り高さは出せないが、見た目も豪華だしオリジナリティが出せる良い選択だ。] 鶏肉だと色々出来るよな。 クリーム煮でも、トマト煮でも。 グラタン、ドリア、シンプルにローストチキンって手もある。 唐揚げはクロカンブッシュと丸っこい見た目が被るからちょっと避けたいけど、紫亜が食いたいならやるよ。 [メイン以外でも、鶏ハムにして野菜を巻いたら前菜になるし、万能な食材だ。 こうやってメニューの提案をしながら彼女の好みを探す、その過程が楽しくて、いつもより早口になってしまうことには無自覚だった。*] (13) 2021/11/14(Sun) 23:43:12 |
【人】 イウダ紫亜がメインで作っても良いんだぞ? 食いたいものを「持ち寄る」っていうのも楽しいだろうしな。 オーブンは1つしかないから、作るものによってはキッチンが渋滞しそうだけど。 [場合によっては作り置きや総菜も考慮していた方が良い。 二人で作ることに夢中になって、食べるのが極端に遅くなっては彼女の美容に良くないから。 腕に甘える仕草が可愛い。 道端でなければ抱き締めてしまっただろう。] 結婚式で作られる時は、高さを積めば積むほど祝福が得られるって聞いたな。 ツリーに見立てるなら生地に抹茶を混ぜて緑にするのもアリだな〜。 [飴がけは豪華に見えるからやってみても良いかもしれない。 高さや中に入れるクリームのことなどは麦に相談することにしようと頭の中で計画する。] (16) 2021/11/15(Mon) 18:07:54 |
【人】 イウダ当日?! まあトマトは買っといて、ローストチキンの気分だったらラタトゥイユにしてもカプレーゼに回しても良いか……。 店ならどっちも作ってちょっとずつ楽しめるんだけどな、家だと俺らで全部食わないといけないし。 [楽しそうな彼女につられて笑う。 それからは、サラダはリース型にしよう、とか。 野菜のジュレ寄せも食べたい、とか。 キッシュを焼こうと思ったらオーブンが足りない、とか。 料理の話をしていたら、あっという間に家に着いていた。*] (17) 2021/11/15(Mon) 18:08:06 |
【人】 イウダ――そして週末―― [ちゃんと目覚ましで起きる。 体調も問題ない。 さあ、今日をクリスマスにしよう。] おはよう紫亜。 今日はディナーでがっつり食うから、俺は朝は軽くバナナヨーグルトにするけど、紫亜はどうする? フルグラもパンもまだあるし、ご飯にするなら冷凍から出すよ。 [朝はとりあえず部屋着のまま。 旅行で思いがけず入ったショップの系列店で購入したのだが、これが中々暖かくて着心地が良い。 出掛ける前にはスーツに着替える予定だ。 だって今日は「特別な一日」だから。**] (18) 2021/11/15(Mon) 18:08:18 |
【人】 イウダ前の日とかに準備出来るならしといて貰って、当日サプライズっていうのも楽しいよきっと。 お互いそれで同じの用意しててもまた良い思い出になるんじゃないかな。 [息をするのと同じくらい当たり前な料理という行為だが、自分が全部やりたいという訳ではないし、自分の味以外を美味しく食べられない舌はしていない。 二人で住むようになって、一緒に料理をする機会も彼女が作ったものを口にする機会もあって。 紫亜が「作りたくない」と言うのなら無理強いをする気はないが、「彼女の手料理」という響きが好きな自分を隠したくはなかった。 前菜を何か一品。 彼女は何を用意してくれるのだろう。楽しみだ。] シュー生地は軽くて小さいから、苺はそのままだとくっつかないかな。 飴がけした上からフリーズドライの苺フレークかけようか。 [クリスマスツリーぽさを追求するなら、飴がけに点在する赤い粒は電飾めいていてきっと可愛らしく仕上がるだろう。 シュー生地は緑色と、それから――] (22) 2021/11/15(Mon) 20:37:59 |
【人】 イウダ[ラタトゥイユは保存がきくから食べきれなかったら持ち越しで、カプレーゼも食べきれなければ翌日一緒にスープで煮込んでしまえば良い。 二人のディナーは特別だけど、翌日の「残り物ご飯」だって、二人で食べれば特別になる。 提案はどれも当日の時間と気分次第ということになったが、作られなかったメニューはきっと別の日に作ることになるだろう。] (23) 2021/11/15(Mon) 20:38:10 |
【人】 イウダ――当日―― [寝惚け眼で起きて来た寝間着姿の彼女を見て、ぐっとなってしまう。 もう数か月一緒に暮らして何度も朝を迎えているのに不思議だ。 思わずベッドに戻りたくなる気持ちをぐっと堪えて、グラノーラ用にカフェオレボウルを出した。 自分の分のヨーグルトは、使いかけの容器にそのままバナナを手で折って入れてはちみつをかける。 本番は夜なので、朝は極力労力を惜しみたい横着だが、紫亜が気になるようならちゃんと皿に移す。 どうにも自分のことに関する「見た目」を軽視してしまう癖が抜けない。] 洗い物と洗濯は俺やっとくから、目一杯可愛くなってきて。 [自身はスーツになるとはいえ、遠出ではないので髪も自分で少しワックスをつけて整える程度にしようと思っている。 化粧もあるし、彼女にしっかり準備の時間をあげたいので、朝の家事は喜んで請け負って。 それが終わったらダークグレーのスーツにごく薄い紫色のボタンダウンのシャツを合わせた。 ネクタイは勿論彼女に以前プレゼントしてもらったうさぎが並ぶグレーのネクタイだ。 持ち物と財布の中身を確認して、彼女の仕上がりを待つ。*] (24) 2021/11/15(Mon) 20:38:23 |
【人】 イウダ[ヨーグルトの容器食いには目を瞑ってもらった。 一口を彼女の口に入れたら「共犯成立」。 プレーンヨーグルトに足すバナナとはちみつの甘さは彼女とのキスよりは甘くない。] 焦んなくて良いよ。 仕上がった紫亜とのデートを楽しみにしてんだから。 [朝の洗い物は少なく、洗濯物もこまめにやっているおかげですぐに干し終わる。 何かを作り始めると逆に彼女を待たせることになりかねないから、大人しく待っていた。 今日のデートはまずデパートだ。 そろそろクリスマス限定のコフレが出るらしく、様々なメーカーの化粧品を見比べられる化粧品専門店で彼女の気に入りが見つかるかと向かうことにした。 アクセサリーも考えたが、旅行でネックレスを出したし、その後ピアスも出たので候補の優先順位としては低い。 指輪は次に贈るものはもっと時期を見てちゃんとしたものをと考えているので、イベントと兼ねたくはなかった。 もし化粧品に目ぼしいものがなければ洋服か靴か鞄か……。 沢山持っていても増やしたいのが着道楽というもの、どれかはきっと気に入るのがあるだろう。] (28) 2021/11/15(Mon) 22:29:36 |
【人】 イウダ[そんな計画を練りながら待っていると、リビングのドアが開いた。 まず目を引いた黒のレースに「おお〜」と思わず感嘆の声が漏れる。] パーティ仕様?すげー色っぽいのにエロくなくて良いな。 似合ってる。 [黒だからパールのネックレスもよく映えている。 膝上のスカートの色味もクリスマスらしくて、普段の彼女の色味とはまた印象が違って新鮮だ。 メイクもはっきりとした赤が目を引く。 ついキスをしたくなるような――いや、我慢我慢。] 期待以上に目一杯可愛いよ。 じゃあ行こうか、お姫様。 [エスコートに手を差し出して、家を出た。] (29) 2021/11/15(Mon) 22:29:49 |
【人】 イウダプレゼント、何が良いか考えたか? まずはデパートかなって思ってたけど、ピンポイントで欲しいものがあったらそこ優先で。 [帰りは荷物が多くなる予定なので、車で行く。 旅行から帰ったら不審なシミを見つけて二人で赤面しながら掃除したのを思い出す。 今は勿論その気配もなく、芳香剤の爽やかな香りに包まれている。*] (30) 2021/11/15(Mon) 22:30:00 |
【人】 イウダ[余談だが、卯田は紫亜の言葉遣いが好きだといまだに毎日思っている。 「家」じゃなくて「おうち」という言い方とか、「ありがとうございます」を必ずはっきり発音するところとか。 卯田が何度も言う「可愛い」を聞き飽きることなく毎回はにかんでくれるところも好きだ。 この可愛さは今日自分に見せるための装い。 誰か余計な男の目線が届く前に、繋いだ手でしっかりガードしておかねば。] ブランド決まってるなら化粧品専門店よりそこのショップのが良いかもな。 デパートの1階に入ってるんだっけ? (33) 2021/11/15(Mon) 23:17:46 |
【人】 イウダ[化粧品の店には詳しい訳ではないが、欲しいブランドがあるなら、そこで買うとその店のショッパーに入れて貰えるし、その方が良い気がする。 キラキラした1階の化粧品の店が並ぶコーナーは男には少し居心地が悪いが、試す間はじっと行儀よく待っていよう。 シートベルトを締めて、エンジンキーを回そうとした時―― はあ、と溜息を吐いた。] ……今キレーに塗ってる真っ赤な口紅も俺に分けてってなりそうだから、 あんまり可愛い事言うの禁止な。 [今日ばかりは、途中でセックスに耽ってしまわないように必死なのだ。 今度こそエンジンキーを回してデパートへと車を走らせた。*] (34) 2021/11/15(Mon) 23:18:19 |
【人】 イウダ[まだカレンダー上ではクリスマス前だが、デパートはすっかり内装もBGMもクリスマスだ。 それがまた「今日はクリスマス」と決めた二人の特別な日を演出してくれる。 コスメフロアは確かに居心地が悪い空間ではあるが、彼女を置いて他のフロアを見るなんてとんでもない。] プレゼント包装にしてください。 [彼女が選んだリップとネイルのセットが店員の手に渡ったら、カードを横から出した。 リップを試した後で、彼女の唇は今はピンク色。 元の色に戻したいなら、今ここで直させて貰ったら?と提案して、自分は店員と一緒にレジまで進む。 順調にプレゼントが買えたので、この分だと夕食の買い出しにたっぷり時間をかけられそうだ。**] (38) 2021/11/16(Tue) 0:03:01 |
【人】 イウダ[丁寧にクリスマス仕様のラッピングを施してもらい、会計を済ませる。 朝つけていたものより赤が幾分違って艶もある。 折角だから別の新色を、と、彼女についてくれていた美容部員が微笑んだのに微笑み返す。] ありがとうございます。 なんかキラキラしてるな。似合うよ。 [ショッパーの閉じられていないところから、サンプルの入った小袋を預かる。 プレゼントではあるが、彼女に荷物を持たせたくはないので、渡すのはまた後だ。 そのままコスメフロアを後にして、エスカレーターで上に行く。 下りエスカレーターの側面が鏡になっていて、二人の姿が映った。 2段下に立つと、ヒールを履いた紫亜との身長が同じくらいに見える。 目線が同じだな、と鏡の姿を指さして微笑んだ。] (42) 2021/11/16(Tue) 17:02:29 |
【人】 イウダ[メンズフロアで彼女に選んで貰ったのはキーケース。 革製品でグレーというのが珍しい。 縫製は手仕事らしい。言われないと気づかない程に丁寧に縫い目の長さが揃えられていた。] 家のと店のと車のもつけられるな。 ありがとう。大事にする。 [革は使う程に柔らかくなって色合いも変わるという。 その「成長」も楽しみだ。 互いのプレゼントが早く決まったのでついでに服も見たが、特に今欲しいと思っていたアイテムはないのでただマネキンを参考にすることになった。 紫亜がいてくれれば、下手なコーディネートは直してもらえる安心感があるが、自分で学ばない理由にはならないので。 そこからフロアの奥にあるカフェで軽く昼食を取り、地下の食品売り場でスーパーにはなさそうな食材を先に仕入れておく。 荷物が増えるので、昼食の時に彼女へのプレゼントは渡しておいた。 ワインの試飲は運転手なので我慢して、紫亜の舌を信じる。 それからスーパーでかなりを買い足した。 この時ばかりは紫亜にも一部運搬を分担して貰って。 帰り道の運転は西日が差したが、サングラスに慣れている卯田にはどうってことのない時間だった。] (43) 2021/11/16(Tue) 17:02:58 |
【人】 イウダ――家―― さーて、チキンをどうするか、心は決まったか? [一応どちらにも対応できるように、材料は買ってある。 彼女の心が決まるのを待つ間、野菜をどんどん洗い始めた。 じゃがいもは皮つきのまま電子レンジへ、パプリカは4つ割りにしてからクッキー型で星形にくり抜いて、サッと茹でた。 生野菜はリースの雰囲気を出す為にベビーリーフを使うから、洗って水を切るだけで使える。**] (44) 2021/11/16(Tue) 17:03:13 |
【人】 イウダ――家―― トマト煮込みな、オッケー。 じゃあご飯はバターライスにしようか。 米2合研いでくれる?明日の昼の分も兼ねて。 そしたら鍋にバター大匙1と一緒に入れて米が透明になるまで炒めて。 [野菜はこのまま自分が切る方が効率的だろう。 トマトはフォークに刺した後、直火で炙る。 こうすると、湯剥きよりも早く皮が剥けるのだ。皮が弾けたら冷水に取り皮を剥いて、乱切りにする。 玉葱とブラウンマッシュルームはスライス、スティックセニョリータは斜め切りにして。] (47) 2021/11/16(Tue) 21:45:55 |
【人】 イウダ[鶏ももを一口大に切って塩コショウで下味をつけた後、水分をキッチンペーパーで拭き取って小麦粉をまぶす。 オリーブオイルでそれを焼いて取り出しておく。] 水2カップ入れて沸いたら弱火にして12分タイマーかけといて。 終わったら10分蒸らす。 [オリーブオイルを足して、野菜を塩コショウで炒め、白ワインを入れてアルコールを飛ばす。 ブイヨンスープは常にストックがあるのでそこから入れて鶏肉を戻して塩コショウで味を調えて煮込み、最後に生クリームで味の角を取ったらプロバンス風のトマト煮込みの完成だ。*] (48) 2021/11/16(Tue) 21:52:57 |
【人】 イウダまー炊飯器でも良いんだけどな、今日は特別なディナーってことで、炒めてから炊いた方がバターの香りがよく出るし。 [トマトを煮込んでいる横で、紫亜がフライパンを手にしている。 人と並んで調理をするのは普段仕事でやっていることだけれど、家で彼女とするのは特別な感覚になる。 ――もういいよな? ここは家だから。 彼女の手がフライパンから離れてキッチンタイマーに伸びた隙を見計らって、唇を奪った。] ……色、移った?似合う〜? [なんて、くねっとおどけてみせる。] (51) 2021/11/16(Tue) 22:45:01 |
【人】 イウダ[チキンを煮込む間、じゃがいもを潰す。 食感を残したいのでマッシャーではなくフォークで。 上にベビーリーフを飾るので、ポテトサラダは具沢山にはしない。 クリームチーズを牛乳で伸ばしたものを混ぜて、ブラックペッパーを効かせた大人のマッシュポテトだ。 それをリング状に盛り付けて] 手が空いたらリースの仕上げ頼んで良い? ベビーリーフと、さっき茹でて型抜きしたパプリカと。 皿の真ん中開くけど、何置こうかな。 チーズチップスでも作る? [そういえば彼女の「持ち寄り」は何を用意しているのだろう。 その前菜がその場所に収まるようならば使ってもらいたい。] 俺の方はクロカンブッシュの準備に入るよ〜。 (52) 2021/11/16(Tue) 22:50:41 |
【人】 イウダ[自宅のキッチンは普通の二口コンロだ。 品数を作ろうと思うと同時には出来ないのがもどかしい。 トマト煮込みは食べる前にもう一度温めることにして火から下ろし、シュー生地の仕込みに入った。 手早く生地を作ったら、絞り袋は3つ。一つには抹茶パウダーを混ぜ、一つにはブラックココアパウダーを混ぜ、一つには紫芋パウダーを混ぜる。 絞り出した数は合計で70個ほど。 それをオーブンにかける。 その間に小鍋でカラメルを作って。] 一緒に積もうか。 共同作業〜てな。 [アルミホイルをタンブラーに被せたものを土台にし、一番下は紫とグレーのシューを交互にカラメルでつけていく。 カラメルが固まらない内にくっつけないといけないから時間との戦いだ。 今回は中にクリームを入れていない。 上から苺とカラメルと粉糖をまぶすので、味がくどくならないようにと思ったのだ。] (53) 2021/11/16(Tue) 23:09:10 |
【人】 イウダ[グレーと紫のシューが外周を飾れば、後は緑色を積み上げていく。フリーズドライ苺を点在させ、余ったカラメルをスプーンで細く飴掛けして。 粉糖はすぐに溶けてしまうので、食べる直前にしようと提案した。] えーと後は……っと。 [まだチキンはコンロに戻せない。 小鍋を洗ったら今度はポン酢ジュレを作る。粉寒天と水を火にかけて、溶けたらポン酢を混ぜて粗熱を取って冷蔵庫へ。 きゅうりと紫タマネギ、コーン、型抜きした後のパプリカは小さく切って、ピーラーでリボン状にした人参と大根はさっと湯通しする。 塩を振って板摺したオクラは茹でて切れば星形になるので見た目も良い。 野菜も冷蔵庫で冷やして最後にジュレと合わせるのだ。 料理の準備と並行に洗い物もしつつ、テーブルをセッティングする。 ホールを2年専任でやっていて良かった。 料理だけではなく、セッティングもプロの手仕事を見せられる。*] (57) 2021/11/16(Tue) 23:23:35 |
【人】 イウダカルパッチョ? クリスマスカラーでいいな、それ。 [彼女が用意した野菜が自分のジュレ寄せと被っていなくて良かったと思いつつ、仕上げの粉チーズに味を想像して咥内に唾が溜まる心地がした。 メインはチキンだが、魚介も欲しいなと思っていたところに紫亜が真鯛を持ってきてくれたところに愛を感じる。 以心伝心というのだろうか。 その一品が粉チーズで、マッシュポテトにクリームチーズが入るなら、チーズが多いかなとも思ったが、彼女の賛成が得られたのでチーズチップスを作ることにした。 料理とも呼べない程簡単な一品だ。 オーブンシートの上に、9等分したスライスチーズを乗せ、砕いたナッツを置いて焼く。それだけ。 そのシンプルなおつまみがワインにとても合うので、しょっちゅう作っている。 そんなこんなでディナーが出来上がった。 テーブルの真ん中には、丸いグラスに太目のキャンドルを置いて灯す。 世界でここだけが、12月24日になった。*] (59) 2021/11/16(Tue) 23:37:31 |
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