【人】 オルテイシア[彼の陰に覆われる感覚が好きで。 その時、どうしても。 手を伸ばしたくなる衝動を抑えてしまう。 彼も同じならばいいのに。と、考えてしまう程。 頭の中はいつも彼のことばかり。 だから微かな匂いすら感じ取ってしまうのかもしれない。 洗濯物の香りが知らないあの子を牽制していればいい。 自身からも香り立つシャンプーの花の匂いが、 彼を惹きつけていることに気づけていれば、 そんなわがままな考えも思いつかなかっただろうけれど。] ……うん。 [待て、をされたのはジュースの話だろうか。 それとも。 返せた言葉は、つい敬語を忘れてしまうものだった。] (27) 2023/06/17(Sat) 17:50:28 |
【人】 オルテイシア[写真の許可を貰えたら、カメラアプリを起動する。 美人と評されるクッキーにくすくすと笑って、] はい、可愛くしちゃいますね。 [昨今のカメラアプリは写真に撮るだけでなく、加工も立派だ。 カシャリと音を立てて温まっているリンゴジュースと、 傍らに潜む二匹のうさぎを画面に収める。 角度を変えて、何枚か撮った後。 フォルダを確認してちゃんと撮れているかを確認する。 保存されたうさぎフォルダとは別に、 ネクタイのマークだけが記されているフォルダには、 こっそりと集めてきた彼の写真と、もう一つ。 画面は天井を映し出したまま、音声だけが流れ続ける、 いつかの二人がベッドで過ごしたデータが、 消せない状態のままで残っている。 (28) 2023/06/17(Sat) 17:51:45 |
オルテイシアは、メモを貼った。 (a2) 2023/06/17(Sat) 17:57:16 |
【人】 オルテイシア[聞こえるような大きさで響いた言葉。 その声に意識を向ければ一瞬視線が絡まった。 温度の高い鋭さに、 ああ、やっぱり。 彼女も好きなのかな。 と察せるくらいには、鈍くはなかったけれど。 お店にメーワクなのは確かなので、 まだ残っているリンゴジュースを見つめて俯いた。] (32) 2023/06/19(Mon) 22:05:34 |
【人】 オルテイシア[気遣うように掛けられる声が、 そんな落ちた視線を持ち上げる。] ……ううん、大丈夫。 [少しもやもやがない訳じゃないけれど。 まだ幾人か残るお客様と、お世話になっているスタッフと、 それに彼の立ち位置を悪くはしたくないから、 その場では良識のある女性の素振りをして、笑ってみせた。 残りのリンゴジュースを飲み干して、 空になったカップを置いてスツールを降りる。] じゃあ、ちょっとだけ、 待たせてもらいますね。 [そうして、閉店準備に取り掛かり始める スタッフの間を、挨拶を交わしながら抜けて、バックヤードへと。*] (33) 2023/06/19(Mon) 22:06:07 |
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