【人】 アル[かっこーん、とこの場の雰囲気へと引き込む音がする。 何の為にあるのだろうと聞かれたなら、 本当に何の為にアレはあるのだろうと疑問は湧く。 材質的には木材、いや、竹? それに水が注がれて、水が落ちた後にまたもや音が響いた。] ……。本当、面白いな。 ニホンってまだまだ知らない事ばっかだ。 [それが鹿威しだと説明をされたとしても、 仮に害鳥避けの鳴子と同様の物だと言われても、 きっと本質を理解するまで時間を要するに違いない。 それまでは音を奏でる楽器だろうかと思う程には。 それ以外にも普段の生活では見かけない装飾を発見すれば ごくごく自然と視線は其方に運ばれたし、疑問に思わされる。 アレは何だろうな。何だと思う。 何だろうよ。多分こういう物なのだろうか。 ──そんな会話すら軽やかに湧き上がる。] (9) 2023/04/23(Sun) 20:03:23 |
【人】 アル[そんな疑問が湧き上がる日本文化。 その一端の一つである浴衣の前。 今は席を外したナカイさんから説明を受けた事で 頭の中で大まかに着こなし方を確認した自身は、 『そういうつもりは無く』声をかけた訳だったのだが。] ……悪い顔、してんなぁ? [さて、確かに欲しいと思っていたともさ。 だがこのタイミングで不意にその仕草を差し向けるか。 急に詰め寄られれば、息が掛かりそうな程近くて。 それでいて何処から熱っぽさを感じられて。 指先から伝うだけの仕草だけで息を飲まされる。 この黒猫は、餌のおねだりがお上手であるから 甘くゴロゴロと鳴く声は非常に魅惑的である。] (10) 2023/04/23(Sun) 20:13:30 |
【人】 アル[子猫が戯れるならば、飼い主も構うというもの。 気分屋の猫にお誘いを受け、鳴き声に釣られて 手を差し出した事はさて一体何度あった事だろうか。] …はは、それはそうだ 裸の付き合い、ずっと楽しみにしてたもんな [これが一度限りなら偶然だろうが、最早数は数えていない。 常、甘い香りで誘われれば肉食の獣が我慢をする筈は無く。 震える瞼に期待を感じ取れば、口元の笑みは携えたまま。] (15) 2023/04/23(Sun) 23:25:26 |
【人】 アル[手を引かれれば「俺以上に切り替えが本当に上手い」と 内心思いながら後を追いかける。 その間も手を離す事はなく、寧ろ掴み易いように握り直して 二人で楽しむ事を暗に約束していた事であろう。] ……へぇ、本当だ。 これまた思ったより広いな…? [硫黄の香りが鼻をくすぐる。 風呂を溜める文化がまずない──そもそもバスタブが 存在しないケースが多い──ので、広々とした露天風呂は その見た目もそうだが、何もかも珍しく思われた。] のぼせないようにしなきゃな、 ……とは言っても… [それは難しい話かもしれないな、なんて。] (16) 2023/04/23(Sun) 23:40:46 |
【人】 アル…ま、とりあえずお楽しみの前に。 まずはちゃんと、身体を洗ってからな? [きっと、浴衣の出番が訪れるのはだいぶ先。 よく服を脱がす事が多いけども、今日は焦らす事は 止めておいて。ちゃんと衣服と着替えの浴衣を 棚に並べておけよとだけ伝えておけば後は誘うも誘われるも どっちにせよの話であるだろうさ。] (17) 2023/04/23(Sun) 23:45:44 |
【人】 アル[興味がねぇって一言も言っていないのだが、さて。 この子猫はコチラとしては素直な反応に気付かないのか 猫は一人遊びを強要されたと思ってご機嫌斜めの様子。 (単にもう少し遊んで欲しいのか、素直ではないのか) いずれにせよ拗ねた猫ちゃんに対しては 『お招き』するのが吉として。 曖昧な言葉遣いで相手を翻弄させてしまう人喰いの獣は、 小さく愚痴る彼に向けて僅かながらの微笑みを浮かべるのみ。] そりゃあ、どっちも。 [俺は大勢を騙した嘘吐き狼であれども、 嘘を言った事は割と少ないのだがな。 少しでも視線を向けられたなら自分は自分の腕から 服を取り払っていたであろう。] (20) 2023/04/24(Mon) 8:00:39 |
【人】 アル[まあ黒猫の反応としては正しいというか。 自由で気儘である彼らしい仕草である。 故に、毎回毎回翻弄されたり読みにくい所があるが…] まったく、お前はつれねぇなぁ。 [だが特にその後の警戒については無く、軽く笑うのみ。 目の前の楽しみの為に衣服を取り払っていく様を見れば 彼の本心が相変わらず表に出ていないだけだろうと 予想だけ立てるに至るであろうか。] (21) 2023/04/24(Mon) 8:08:21 |
(a2) 2023/04/25(Tue) 0:42:47 |
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