人狼物語 三日月国


162 【身内】奇矯の森【R18G】

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【人】 手探り ノル

>>0 リディと兄

「持ってきたよ……」
ジュースもあったから、水と2つ持ってきた。
大きめのコップに入れ、腕と体で挟んで。

「……! ベリ兄!」
兄の姿を見つけると駆け寄りそうになって、でも零したら危ないから……こらえた。

「リディ、どっちがいい?」
ジュースと水。運び方でちょっとぬるくなっちゃったかもしれないけど、一応氷入れてきたからまだ冷たいはず。
リディが選ばなかった方を飲もうと思ってる。

飲み物を渡したらもう1個は地面に置いて、改めて兄に飛びついているだろう。
今まで、こんなに分かりやすく兄にべったりする様子は見せたことがなかった。
(1) 2022/07/25(Mon) 1:17:39

【人】 手探り ノル

>>2 僕の家族


兄の体をちょっと土で汚したかもしれない。それは気にせずに。
リディが穴掘りを再開しようとしたところで、ぱ!とベリ兄を離した。
ゆっくりはしていられない。リディだけ働かせるのもできない。

「僕元気。リディはもうすこし休んだら?」
兄を振り返って笑い、

「ね、手伝って」
と、手を引く。穴掘りね。
先に。

リディがスコップを貸してくれるなら、浮いてしまう兄の重り役になって掘るのを手伝うだろう。
……これで手伝いって言って良いのか分からないけど。
(3) 2022/07/25(Mon) 3:23:17

【人】 手探り ノル


撫でられたらまたにこにこ笑って。
穴を掘る間、「まだ足りないかな」、「もうちょっとかな」と声をかけながら、度々リディの方を気にした。
もしかしたら目が合うかもしれない。
心配、
も、
している目で。

「……リディ、リディ。ねぇ、見て。ベリ兄、掘るの早いね。
フィー、これで入るよ」
手招き。フィラメントの体とはお別れだから。
(7) 2022/07/25(Mon) 22:29:56

【人】 手探り ノル


「穴、運んで……」
やろう、とはいうものの、運び方は兄とリディに従うだろう。運び方と上手い寝かせ方、わかんない。

「……あのね」

そうして運ぶ作業、さして時間のかからない中。

「リディはもう僕のこと嫌いだろうけど、僕はリディのこと好きだよ」

君の態度で、多分そうなんだろうなって
勝手に
結論付けてそう言った。

「本当に大好き」
もう嫌われてて、これより下がないなら何言ったっていいやって思って。

リディに目は合わせないで、運ばれている死体に目を向ける。
僕、フィーには言ったっけ。
「フィーも好き……」

これじゃついでみたいって言われるかな。言ってたらいいな。
(9) 2022/07/26(Tue) 0:56:06

【人】 手探り ノル


「……うん」
嫌いって、許さないって言われると、分かっててもすごく悲しかった。悲しかったのに、不思議とそれもそれで居心地が良くて。
この悲しさに浸り切ってしんでしまいたくなる。


でも、続いたリディの言葉で、そうじゃなくなった。
「……そうなの?」
君は生きているから、返事がある。

一欠片でも、好きって思ってくれてたら、すごく嬉しかった。嬉しい。
「まだ……全部嫌いになってないの?喋るのも嫌じゃない?一番下じゃない?」
寝かせ終わったから、もう、穴掘りはおしまいだ。
土かけたりしなきゃいけないのかもしれないけど、それより。
やりたいこと、ぐるぐる頭の中で回っているような気がして、でも、僕に出せる答えはひとつだった。

ベリ兄がいくかな、って思ったんだけど。

「……リディ、あのね……リディともっと仲良くなりたかったな」

ふら、と立ち上がって、飛び込むように、リディに向かう。
手の中に小さい
ナイフ
を隠して。
君が避けてたことだから、今までできなかったこと。どうして嫌なのか聞く勇気もなかったこと。
ぎゅっ、て思い切り触りたかった。これで好きが一欠片もなくなったとしても。
(12) 2022/07/26(Tue) 3:29:37

【人】 手探り ノル


脚の傷が治って、痛みが引いていく。
この感覚と優しい光が君の秘密だったのかな。


君が話したくないわけじゃないって教えてくれたこと、君から触ってくれたこと、本当に嬉しくて、目を合わせた。
でも僕。きっと二人になってくれるってこと、利用したのかも。


「ありがとう」
君は苦しそうにも見える。痛みが何によってもたらされているかを理解しているわけではなく……ただ、終わりにしてあげたい。そう思うばかり。
手に握ったナイフを逆手にして、リディへ向ける。
何も苦しくないところで、みんなで、ずっと一緒にいたい。


ハグベリーにもよく見えただろう。
リディの背中へ、突き刺す。
(14) 2022/07/26(Tue) 13:55:10
ノルは、このあと何が起こるのか分かったから。
(a4) 2022/07/26(Tue) 20:33:07

ノルは、リーディエから体を離さない。
(a5) 2022/07/26(Tue) 20:33:25

【人】 手探り ノル


ぐ、と踏ん張って、リディを地面に転がさないように力を入れ、光を見て、目を細めた。
「ごめんね、痛いよね」
ベリ兄が強く叩いてるから、ナイフは刺したまま手を離して、代わりに背中をさすった。

「でも、でもこれが終わったら何も痛いことなくなるから」
今ここで起きていることが嘘みたいに、穏やかに話し、撫でる。
この先の平穏だけを望んでる。
それ以外は諦めて、心のどこも痛くないようにしてる。


「僕も同じくらい痛くして死ぬからね」
全然痛くないようにできなかったから、それくらいしっぺ返しがないと駄目かな、って思う。
みんなの分、って考えたら、それってどうすればいいのか分からないけど。

「それでね、ずっと一緒……本、全部読んだから。感想話すね」
死んだ後。会えるって思ってるから。
会えたらいいな。
もういない3人にも、リディにも、これから殺す家族にも……
(18) 2022/07/26(Tue) 23:30:16

【人】 手探り ノル


「……?」
おもちゃ、という意味がわからなくて、唖然とした顔でそれを聞く。
リディが殴られる間、入れていた力が抜ける。

「あ……っ…………?」
リディが地面に倒れないように、とばかり考えていたから、突き飛ばされることなんか考えてなくて。
僕も地面に尻餅をついて、座り込む。
「それ、それって……?」

押し付けないでって。押し付けないでって言った。
もう痛くならないよって、ずっと一緒にいられるって言ったのに。

「……リディは、ひとりでも生きていけるの?」

ばらばらになっても大丈夫な家族がいるとは考えつかなかった。
「いたくてもだいじょうぶなの?」

どうしよう。大丈夫なんだったら。
「おとうさんに……すきじゃないっていわれても?」

小さな声で、昇る光も傷も視界に入れて。
この箱庭の神様に愛されてないって知って、それで耐えられるわけないよ。ね?
(28) 2022/07/27(Wed) 2:15:17

【人】 手探り ノル


「そんなんじゃ……」
頼りないとか、弱いとか思った訳じゃなくて。
何をどうして話せるの?話していいわけないよ。知っちゃったら戻せないのに。

「ぼくだったらなんにもしらないで死んじゃいたい……」

ひとりは嫌だし、嫌われたくないし、家族じゃなくなるのも嫌だ。
僕一人が嫌な思いするだけなら、諦めようって思って終わりにしたかもしれなかった。

「リディは今のほうがずっといやなの……っ?」
飛び込んできた君を、僕もぎゅっと抱き止める。
そうなら、ぼくひとりで死んじゃえばよかったのかも。

きれいだと思ってた光が、今はどうしてか苦しい。
(35) 2022/07/27(Wed) 14:21:33

【人】 手探り ノル


赤い。全部リディのだけど、僕も。
まだ温かい体が、このあと冷たくなっちゃうのを知っている。
もうどうにもできないことが一番近くでわかる。

「あたりまえに、いきて……」
(いけないんだよ。邪魔しに来る人がいるの。おとうさんが呼んだの……、ただ生きてくだけでも僕ら大変なのに)

口には出さない、心の声だけ。
伝える気がないわけじゃなくて、口に出せなかっただけ。

リディがこのまま死んじゃったあとのこと考えなきゃ、ベリ兄になにか言わなきゃいけない。
のに。
右手が勝手に、抜けてどこかに落ちているはずのナイフを探す。

(僕は生きていたくないよ)

(一緒に行っちゃ駄目?)

リディは生きているから、言ったら返事がきてしまうから、口に出せなかった。駄目って言わるのが怖い。
近づく誰かには聞かれてしまうかもしれないけど。
(41) 2022/07/28(Thu) 0:36:06

【人】 手探り ノル

>>43
動こうとしたのを見て、なんだろう、と思って。
「リ、ディ……リディ……」

そんなこと言ってくれると思わなくて。
表情は崩さないまま、ぱたぱた涙が溢れる。

「うん」
僕もそう。僕もそうなんだけど、簡単にそうだよって言えない。聞こえてるよってわかるように頷くだけ。
こんなに振り絞った言葉と同じなんてさ。重くて、暖かくて、こんなときなのに嬉しく思ってしまうよ。

>>42>>46
大きな声にそちらを向いた。この聞こえ方は君しかいない。
だから、あ、見つかっちゃった。と頭の、どこか冷静なところが考えていた。

「ユー、もう遅いよ」
泣いたままなのに、きっとひどく冷たい声が出ただろう。

>>45
それからタンジーも来てしまっているのを見た。
もうバレてしまうだろう。だから君へは、笑いかけた。
僕が嘘ついて、騙したんだよって。タンジーは悪くないよね。
(49) 2022/07/28(Thu) 2:48:21

【人】 手探り ノル

>>50 ユングフラウ
(……話せるわけないよ)
と、もう黙りようがなくて、頭の中で言葉を形にした。君と話すときは思わないように気をつけてたのに。

「何を話すの」


「話して、一緒に死のうって言ったらユー、死んでくれる……?みんなも」


(あんなこと、どうしてわざわざ知らないといけないの。知って、余計にかなしいだけで、おわりなのに)
モノオキの方にも視線を送る。
一番知られたくなかったことを、君たちがもう見つけてしまったとまだ知らないで。
(51) 2022/07/28(Thu) 15:26:42

【人】 手探り ノル

リディ……動かなくなったね。近くにいるから分かる、心臓が動かなくなっているから。
羨ましい。
>>53
それで、側に来たタンジーを見た。……何もしないの?
タンジーがまたひどいことしないで済んでよかったって、少し思うけど。残念でもあった。
>>54

>>56 ユングフラウ
そんなふうにあちこちに目を向けていたけど、知っちゃった、と聞こえて、ぱっとユーを見た。

「ユー、平気なの?」
この屋敷のみんなが一番心配だったけど、君は一番心配の中の一番心配なうちの一人だった。
なのに笑ってて、クロよりなんて、難しいこと言って。
でも駄目、って言われなくて、安心した。


「ぼくもだいすき……だいすきだよ、みんな一番好き……だから」
リディを抱えたまま、ユーに身を寄せる。君の手の中に行きたい。

「だから駄目なんだよ。連れて行かれちゃう。ここにいられなくなっちゃう。みんなばらばらになっちゃう。ばらばらになって、苦しいことしかなくなって……」
そんな恐ろしいことが、遠くない未来にある。

「そんなのみんな平気じゃない、はず、だよね?だから、……」

だからみんな殺すつもりだったの。
(57) 2022/07/28(Thu) 20:09:12

【人】 手探り ノル

>>58 ユングフラウ
やっぱり大丈夫じゃないんだ、って、君を慰めるみたいに頭を撫でる。リディは君の方に寄りかかるようにして、手を空けて。
「……ぼくも、なかよしがいい……でも、ぼくが悪いってわかったらみんなは仲直りできるから……」
それくらい、仲良しだって思ってるから。あとで仲直りできるって信じたから、良くない空気にも耐えられた。

「そんなの……できる?たくさんいるのに、ぼくたちは子供で、外の人たちは大人だよ……」

昔、アベルと出かけたとき、怖かった。みんなぼくたちとは違ってて、きっと受け入れられることはなくて、でもお屋敷よりたくさんいたから。
敵うと思えないから、そんなこと、やれるとも思わなかった。
(60) 2022/07/28(Thu) 21:03:16

【人】 手探り ノル

>>59 モノオキ
「……モノも、やだよね?つれていかれたくないよね」
きっとそうだと思って、話しかけた。
(61) 2022/07/28(Thu) 21:11:13

【人】 手探り ノル

>>63 ユングフラウ
「……そうなの?そうだっけ……」

「……ベリ兄も似たこと言ってたかも。似たのかな。ずっと一緒にいたから」
ぼくが一人になるのもいやって、そんなこと。

君の声から確信を感じて、でも信じられはしないんだけど。
みんなにはどう謝っても駄目だって思うんだけど。

「…………うん」
頷いて、しがみついた。
もうぼくは失敗だから。

できないこと、今だけできるって思って、この先のこと、忘れちゃいたい。
(64) 2022/07/28(Thu) 21:37:08
 




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