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【墓】 木峰 夏生[ さっきまで見下ろしていた綺麗な瞳が、 今は俺の顔の上で煌めく。 ……ずいぶんと色を変えて。 覆い被さって降る口付けは情熱的で、 食らいつく唇をされるがままに受け止める。 甘くて、激しい。 ネコタチが時に入れ替わる俺たちだけれど、 攻めていても攻められていても、 ギラギラした欲望を滾らせて優位に立とうとする 海斗はとても好き。 喰らい尽くしたい、と溢れる熱を浴びて 幸福感に包み込まれて、 暴れる舌に口内を素直に明け渡した。 ] (+0) 2021/12/10(Fri) 2:11:29 |
【墓】 木峰 夏生[ 唇を喰まれれば大袈裟に眉間に皺を寄せて、 切なげな吐息を零す。 掌をさすり上げて、背中を撫でて、後頭部に触れて。 頸にかかる生え際の髪を指で弄び、 赤い花が見えれば指でそっと撫でて。 飲みきれない唾液が口端から流れ伝う。 キスの好きな海斗が、満足気に笑うのが見えた。 ] (+1) 2021/12/10(Fri) 2:12:06 |
【墓】 木峰 夏生[ キスをしながら器用に片手で蓋を開ける ローションのボトル。 手の中に満たされたそれは海斗自身の手でまた 後ろに塗り込められていく。 この体勢からじゃ良く見えないのが残念だなぁと 下卑たことを思った。 ] 俺がやりたいのに、それ。 [ わざと駄々を捏ねるように口にすれば 心底楽しそうな悪戯な顔で、俺の下腹部に 無造作に注ぎ落とされるローション。 敏感な皮膚に、それなりに冷たい粘液が 纏わりついて、びくんと背が撓る。 ] (+2) 2021/12/10(Fri) 2:13:53 |
【墓】 木峰 夏生─── 、ッ [ 刺激と同時に、海斗の考えていることがわかって 少し慌てた。 ] おい、ナマはやばいって、 [ 咎めるように腰を引こうとするけれど、 そんなことお構いなしといった様子で先端が 後孔に導かれてしまう。 ] ちょ、まっ、って、ん、っ、ううぅっ! [ 止める間も無く、一瞬でがつんと体重がかかり、 一気に飲み込まれる熱芯。 あまりの衝撃と快感に、後頭部をシーツに押しつけて ぎゅっと目を閉じた。 瞼の裏で、火花が爆ぜるよう。 あられもない嬌声が漏れる。 ] (+3) 2021/12/10(Fri) 2:17:13 |
【墓】 木峰 夏生[ 俺が掘ってるはずなのに、犯されている。 そんな背徳感にひどく興奮してしまう。 煽るつもりはなかったけれど、さっきの海斗と 同じように、手の甲を口元に当てて、 歯を立てて声を殺して苦し気に見上げてやった。 ] ん、……ぅっ、かい、と、 知らねぇぞ、中で、出したら、っ、は 腹下すん……だから、 [ そっと口元から手を離し、海斗の様子を伺い見る。 ] (+4) 2021/12/10(Fri) 2:18:28 |
【墓】 木峰 夏生[ 海斗に余裕がありそうならば、 ] そーか、出さなきゃ、いいのか、 [ なんて、ふ、と表情を変えて、にんまりと 唇を歪ませてみようか。 今度は意志を持って、愉悦を逸らしながら、 揶揄ってみたくて。 煽られっぱなしじゃ、悔しいじゃない? とは言え、中は熱くて蠢く腸壁で締め付けられて そんなに余裕はないのだけれど。 下から腰をがっしり掴んで突き上げて 腸の行き止まりのその先まで、がつがつと 抉ってしまいたい。 そんな欲望に手綱を引いて、初心な女みたいに ゆっくりと、ほんの少しだけ、腰をくねらせるだけ。 ─── それだけでも脳髄を快が貫いて、 結構ギリギリでやばい気はしてるんだけど。 (+5) 2021/12/10(Fri) 2:21:07 |
【墓】 木峰 海斗[ 柔い唇を食んで、歯を立てて、 歯の形を舌でなぞり、口蓋を擽る。 自由にさせてもらえるなら、と 遠慮なく味わい、口内を弄べば、 切なげな吐息が耳を擽るから、余計煽られ、 口づけの激しさは、増していった。 俺の身体に触れてくる、固くて優しい指先が、 首筋の赤い花を弄ぶと、くすぐったくて、 でも、それだけじゃない、もどかしいような 微弱な快感に、キスの合間に甘さの滲む 吐息を、そっと吐き出して。 棚の方へと手を伸ばした。] ん、―― また、今度な? [ 駄々っ子をあやすように、言葉を返せば、 にやり、と笑みを浮かべながら、 自身の後孔に指を突き入れて、入口をぐるり、と 輪郭をなぞるように、皺を伸ばすように、 滑りやすくするため、ローションを塗り込める。] (+6) 2021/12/10(Fri) 18:54:06 |
【墓】 木峰 海斗[ 浅いところしか、弄れないのがもどかしい。 はぁ、と眉を寄せながら、 声が跳ねそうになるのを噛み殺して、 切なげな吐息を漏らす。 適当に解し終えれば、腰を下ろすと、 慌てた声が聞こえてきて、おかしそうに笑った] いい、だろ―― ッ、ん"……ッ、 [ 腹を下したって、構わねーよ。と、 ぐ、と一気に埋め込めば、 兄貴の口から、犯されているみたいな いやらしい声が溢れ出して、 蠱惑的な瞳をいっそう、熱に濡らして、 まだ乾ききっていない、唇を舐めた。 少し、腰を浮かして、 また、腰を落とす。 ぐちゅ、ぐちゅ、と 再び部屋に響く、淫らな水音と、 リズムと合わせるように、漏らされる荒い吐息。 腰を揺らして、くゆらせて、 強く締め付けては、緩めて、 奥を狙って腰を、落とす。] (+7) 2021/12/10(Fri) 18:54:08 |
【墓】 木峰 海斗[ 何も阻むものもなく、本当に繋がっている。 熱くて、固くて、求めるように 互いに絡み付き合う肉の感触に恍惚する。 やっと本当に、一つになれた気がした。 本当は、ずっとこうしたかったんだ。と 身体も心も悦んでいて、羞恥心も何もかも、 今は捨てて、腰を動かした。] はッ、ん、……はぁ? そんなん、できんの、―― かよッ? [ ぐ、とまた腹に力を入れて、 締め付けながら、搾り取るように、 腰を浮かせば、ずちゅ、と勢いよく、腰を落とす。 脳髄まで駆け巡るような快感に、 目の前が、一瞬、チカチカとして、 自身の体重でより、深いところを犯せされれば、 堪えきれなかった甘えた鼻にかかった声が、 ぬるい空気をまた、震わせた。] (+8) 2021/12/10(Fri) 18:54:10 |
【墓】 木峰 海斗あ、ッ、はッ、……それ、とも、 ふっ、―― 優しいにいちゃんは、 俺の為に、我慢……ッ、して、くれんのか? [ 余裕なんて、ないけれど。 余裕そうに、唇を歪めて目元に張り付く 前髪を掻き上げながら、煽るように微笑む。 両手を伸ばして、握りあえば、 支えてもらうように、体重をかけて、 さらに腰を動きを激していって――… ぐっと、前かがみになって、顔を覗き込みながら、 ずるりと、ギリギリ、まで 生の肉の感触を引きずりだして、] (+9) 2021/12/10(Fri) 18:54:12 |
【墓】 木峰 夏生なんか、背徳感でお兄ちゃん死にそう。 お前がそんな、自分から、さ─── [ 臆することもなく、なんだったら見せつけるみたいに 自身の後ろを解しては、熱の篭った吐息を 吐き出して咲う海斗を、下から見上げる。 全身に力を入れていないと持っていかれてしまいそう。 ぎり、と眉根は寄せて、それでもどこか 隠しきれない嬉しさが浮かんできてしまって、 困った顔で笑った。 ] (+10) 2021/12/11(Sat) 16:08:38 |
【墓】 木峰 夏生[ 現実的な理性の膜さえ放り捨てて、 隔たりのない皮膚と粘膜が触れ合う。 ぐちゅ、といやらしい音が部屋中に響いて、 耳から神経を伝い脳が溶けそう。 ] ……ッは、ァッ……ぁっ……くっ、そ、 [ 耐えきれずに喉の奥がぐうと鳴った。 0.02ミリの薄い壁でさえ感じられなかった、 直に伝わる振動、衝撃、快感。 ああ、これが、 本当に、海斗が望んでいたことだったのかな。 ひとつに、溶け合う、みたいなさ。 (+11) 2021/12/11(Sat) 16:09:38 |
【墓】 木峰 夏生……やれっ、て、言われたら、 出すなっ、て、言うならさ、 頑張っては、みる、かな、 ッ、は─── [ 挑む表情で、言葉通り締め付けられたり 搾り取られるように上下されれば、 なかなか難しそうではあったから、 面目にかけるならば自分の根元を握ってでも 耐えたいところ。 だけど海斗は許してくれなさそうで、 両手が伸ばされて握られて。 ] (+12) 2021/12/11(Sat) 16:10:25 |
【墓】 木峰 夏生[ 勢いよくずりゅ、と落ちてきた腰は、 腸の行き止まりのその先に触れる。 ふに、とした異なる感触に先端が喰われて、 一瞬意識が飛ぶほどの快感に襲われる。 眼前が明滅して、頭の中が真っ白に爆ぜそうで。 全力で唇を噛み締めて耐えた。 ふつ、と歯が柔らかい皮膚を突き破る感覚があって 鈍い痛みが、ほんの少しだけ、現実に戻してくれる。 ] やっ、ぱむり、かも、……ッゔ ……てめぇ、覚えてろ、 あとでぜんぶ、ッ、……ぅ あ゛、 掻き出してやるからな─── (+13) 2021/12/11(Sat) 16:11:58 |
【墓】 木峰 夏生[ 前屈みに近づく瞳。 余裕ぶった煌めきと笑顔。 悪魔の囁きに、 心の底から満足気に笑んでしまう。 絡めた指に力を入れて、下から 腰を思い切り突き上げる。 幾度も幾度も。 本当は、ずっとこうしたかったんだ。と 身体も心も悦んでいて、羞恥心も何もかも 今は捨てて、腰を動かした。 ] (+14) 2021/12/11(Sat) 16:12:30 |
【墓】 木峰 夏生[ 口内に錆びた鉄の味を感じながら、 一層深く抉った瞬間。 腸の奥深くに、白濁が迸る。 脳から全身から、繋がった結合部から、 ぜんぶ、全部、溶けてしまうような錯覚を感じて。 唸る声を噛み殺して、 ] (+15) 2021/12/11(Sat) 16:13:06 |
【墓】 木峰 海斗[ 見上げる視線を感じると、 羞恥心から反抗心がむくり、と顔を出すけれど、 ふい、と視線を外すだけで、言葉を向ける 余裕はなかった。 笑う声に視線を戻せば、 眉を寄せて、困りながらも、 嬉しそうに笑う様子が目に入って、 幸せだと思う。] (+16) 2021/12/11(Sat) 21:20:21 |
【墓】 木峰 海斗[ 気持ちが良すぎて、腰が震えて、だけど 上手く、自分でイイとこを擦れずに、 もどかしそうに、腰を揺らしながら、 必死に兄貴を達せさせようと、締め付けて。 声も、呼吸も、弾ませながら、 耐えきれないというように、 兄貴の口から、漏れ聞こえてくる。 唇に滲む赤すら興奮を誘って、 色っぽい吐息と、悪態が、堪らなく イイ ――]あッ、くっ、……ふ、ッ―― いいぜ、……ん、ん"ッ [ 掻き出さないといけないくらい。 たくさん、俺の中に出せよ。 言葉にならない挑発を受けてか、分からない。 兄貴からも突き上げられれば、 堪らず、身を捩り、身悶えて 蕩けた鼻濁音を響かせて、絡めた指に力を込めて、 身体を支えられながら、勝手に動くまま腰を揺らす。] (+17) 2021/12/11(Sat) 21:20:22 |
【墓】 木峰 海斗[ 指を絡めて、腰をくねらせ、 幾度も、奥深く、本来なら侵させては いけない場所を犯されて、抉られて、満たされて。 触れられていない俺のものは、 既に腹につくほど、昂っていて、 先走りと、汗で、また兄貴の肌を 穢 していた。倒 錯的で、背 徳的で、その光景にすら、欲情を煽られる。 唇から意味をなさない声を溢れさせながら、 快楽に脳を、思考を、染められながら、 満足そうに破顔する愛しい人の顔が見えて、] (+18) 2021/12/11(Sat) 21:20:24 |
【墓】 木峰 海斗――ぅ、あッ、あ……に、きッ、 夏、き……ッ、き、だ…… [ ぐちゃぐちゃになりながら、 愛しさから、満たされる幸福感から、 生理的だけではない雫が、頬を伝って、 ぽたり、と兄貴の肌を伝っていく。 ―― 涙ですら、兄貴を穢せたらいい そんな些末なことにすら、独占欲を滾らせながら 兄弟だからかな、タイミングよく、 腰をおとして、突き上げられて、 蝶の奥深くを抉り犯された衝撃と快感に、 ほぼ同時に、どく、と白濁を解き放った。] (+19) 2021/12/11(Sat) 21:20:26 |
【墓】 木峰 海斗[ 膜越しじゃない熱が、腹を満たす幸福感。 こうして注がれても、何も生まれない。 それは分かっていても、嬉しくて――] …… 知って、る [ ふふ、と無邪気に、 可愛くない返事をしながら、 繋がったまま、胸の中に倒れ込み、] (+20) 2021/12/11(Sat) 21:20:28 |
【墓】 木峰 海斗[ べたべたで、ぐちゃぐちゃで、 それでも、ひっつきあって、 触れ合った熱の温度は、不快さなんて微塵もない。 心地良くて、幸せで、満たされる。 繋がったまま、この胸の中で眠ってしまおうか。 そんな考えが頭をよぎるけれど。 腹に収めたままでは、腹を壊すというのは、 さすがに理解している。 シャワーに行こうとか、風呂に入ろうとか、 そういうことを提案されたなら、素直に頷いた。 一緒に入ろうと言われたら、 狭いだろ、と眉間にしわを寄せただろうが、 掻き出してやる。という約束を持ち出されたら、 ぶつくさ言いつつ、しぶしぶ了承しただろう。] (+21) 2021/12/12(Sun) 20:35:54 |
【墓】 木峰 海斗[ 風呂にも入って、ベッドの片付けもして、 寝る準備を整えたなら、自身の部屋は、窓を開けて 換気をしていて、暑いだとか。 まだまだ、残暑厳しく寝苦しい夜だからとか。 色々な理由をつけて、] 今日は、兄貴の部屋で寝ようぜ [ そんな風に強請ったなら、 まぁ、弟に甘い兄のことだ。 きっと、了承してくれただろ? 満足そうに笑って、きっと同じ布団に潜り込む。] (+22) 2021/12/12(Sun) 20:35:57 |
【墓】 木峰 海斗…… 俺だって、不安だったんた 兄貴は、いつでも手放せるようにしてる そんな気がして――… [ 愛してる。 ただ、それだけなのに、 ただ、それだけが難しい俺たちは、 きっと、お互いに、終わりが来る日を悟ってた。 だから、自分からは言わないけれど、 相手に、終わりを言われたら、受け入れようとしてた] (+23) 2021/12/12(Sun) 20:35:59 |
【墓】 木峰 海斗でも、さ…… やっぱり、どう考えても……無理、だろ? 手放せない、手放したくない そんなこと―――― 許せねー [ ぽつり、ぽつり。 喘いで枯れた、いつもより低く艶のある声で、 語らなかった胸の内を語る。 キスマークをつけられて、不安になった。 兄貴に幻滅されたり、軽蔑されたり、 ―――― 嫌われて、終わりになるのが怖かった。 だけど、最中の黒い嫉妬の色濃い言葉を聞いて、 俺は、不謹慎にも嬉しかった。同時に、腹を決めた] (+24) 2021/12/12(Sun) 20:36:01 |
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