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【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 沈黙の意図を汲んで、もう少しの時間をくれる。>>291 誕生会の賑わいを遠くに聞きながら、 彼と過ごす時間が愛おしく思う。 あとどれだけの時間を共有出来る? なんて考えると泣いてしまいそうだけど、 たった独り涙に暮れるしかなかったこともあったろう彼に こんなものは見せられない。 彼の孤独は私などでは届かない深いところにある。 ] (312) 2022/12/15(Thu) 12:06:11 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 沈黙には嘘は必要なくて、 私だけが知る、あなたと私、二人の時間。 嘘を吐き続けるのは苦しい。>>267 でも彼が離れていくことを思う方が、よっぽど苦しい。 誕生日の夜。 手の中で温くなる紅茶に、夜になった日を 誕生日にと贈った日が>>0:502思い出される。 貝型の焼き菓子はないけれど、 あなたもあの夜を思い出している? ねえ、 と心の中で呼びかけてみる。 夜は私があげたものじゃないけれど、 それでも名前を呼んでいいかな? ] (313) 2022/12/15(Thu) 12:07:10 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 呼びかけに、我に返る。>>298 証持ちとして完璧で、わたしたちは幻想で、 そんな答えと唐突に突きつけられた絶望とともに、 喉に迫り上がるどうしてを噛み殺し飲み下した肚が熱い。 反吐が出る、なんて八つ当たり>>271をしたとして、 私がひとりで生まれたひとりきりなのは何も変わらない というのに。 クリスタベル、と わたしたちを呼ぶ声が届く。 可哀想な人。 あなたが親愛を傾けた彼/彼女はもういない。 私が作り出した幻想は神が殺した。 それでも呼ばれるままに見上げれば、 叶わない願いに笑みを浮かべることしか出来なかった。 ] (314) 2022/12/15(Thu) 12:09:13 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル……一緒には行けない [ 差し出された手を取ること、 これから先を共に歩むこと、その両方に頭を振った。 本当はどれだけその手を取ることに焦がれたか。 でもそれは私のものじゃない。 ] あなたを夜と呼ぶ、 あなたが完璧だと言ってくれた存在は もうどこにもいない。 (315) 2022/12/15(Thu) 12:09:54 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ だから、ごめんね? 明日会う約束を断るようなさりげなさで届いただろうか。 本当のことを知って、あなたから離れていくくらいなら、 せめて自分の手で終わらせたかった。] (316) 2022/12/15(Thu) 12:10:05 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ それだけを言い終えると、 あとは何者の呼びかけにも応えず自室に戻るだろう。 いくらか聞き咎めた人がいたかもしれないが構わない。 どうだっていい。 世界も箱庭も私自身もどうなろうと構わなかった。 ■がいないなら、なんだっていい。 * ] (317) 2022/12/15(Thu) 12:10:45 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a48) 2022/12/15(Thu) 12:27:49 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a49) 2022/12/15(Thu) 13:00:47 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a54) 2022/12/15(Thu) 15:44:44 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 現在:洋館/自室 ── [ 自室の机は、彼/彼女の夜から、 彼/彼女らへ贈られたものでささやかに彩られている。 いつも下げているネックレスだけは、 彼の手作りリベンジが成功した証。>>0:682 造花の花束はそのまま水のないガラス花瓶に。 虫の彫刻は文鎮みたいにちょんと鎮座して。 最初のアクセサリーは真鍮の小さなトレイに。 付けていたネックレスは、同じトレイの中に返した。 そして、クリスとベルにと最初にくれたプレゼントは いつもの場所に。>>0:500 ] (414) 2022/12/15(Thu) 23:08:35 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ そんな心のこもったプレゼントに、 家の援助や洋館でのお金で 高価なものを贈って返すのは違う気がして。 だから手ずから用意したものを、と頑張ってみたものの どれも上手な出来ではなかったかも知れないけれど。 何を用意しようどう贈ろうかと考える時間は楽しかった。 マドレーヌの他にも焼き菓子に挑戦してみたり、 夜色のマフラーを編んでみたり、 洋館から花を少し分けてもらってサシェを作ったり、 黒猫の刺繍を入れたお揃いのハンカチにしてみたり。 引きこもりなのに無理して虫捕りなんてみた時は 大変だったっけ。 あの時は結局フォルスのお店で贈る物を見繕ったかな。 ──…実は彼らが存外仲良しだと知っている。 そんな風に彼が居場所を作ることを嬉しく思っていた ] (421) 2022/12/15(Thu) 23:15:38 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 彼の境遇は知っている。 知っているだけで、 たった独りで幾度の夜を過ごしてきた、 その凍えるような思い出を拭えるわけではなくて。 それでもあんなに温かな愛を与えられる人だから、 幸せに、なって欲しかった。 出来れば私が幸せにしてあげたかった、けれど。 今だって、本当は 「生まれた時から一人だったから」 「二人でひとつが羨ましい」>>0:350 そう言った彼がもしこのまま一人を選ぶのなら、 また孤独の海に沈むというのなら。 嫌われても憎まれてでも傍にいたい。 独善かもしれない。 それでも抱き締めてあげたかった。 夜の帰る場所になりたかった。 生まれてきてよかったと思わせてあげたかった。 なのに、どうして私は完璧じゃないんだろう ] (423) 2022/12/15(Thu) 23:16:14 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 仕舞った栞を取り出す。 あの日、彼が手折って差し出してくれた花。 花が好きだと言ったからプレゼントしてくれた。 ベルに、とくれた花。>>0:357 泣きたくなるくらい嬉しい贈り物。 あなたにそんなつもりはなかったとしても。 これだけは、 これだけは私だけのものだと思っていいよね? *] (425) 2022/12/15(Thu) 23:17:14 |
(a67) 2022/12/15(Thu) 23:18:53 |
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