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![]() | 【墓】 高野 景斗 ご、めん とまんない、ッ あ [ 上り詰めるまで、打ち付けるのみ。 苦しげに吐息を吐き出しながら、 もっと、近くにと言わんばかりに、両手を 岩肌に付かせたくせに、体を起こすのを 手伝うように腰を掴む手を、腹より上まで 滑らせて、 ] も、 やば、 [ 赤い粒にたどり着けば、きゅ、と指で摘んで。 ――声が漏れることがなくとも、 これほど、肉のぶつかり合う音と、水音が響けば 何をしてるかなんて、瞭然なのだろうけど。 そんな 細かい事 気にしてられる余裕はない。* ] (+113) 2023/04/01(Sat) 0:21:37 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[歯がぶつかったとしても笑い合えるくらいの、 余裕はまだ互いにあった。 もう少し、と彼の身体に寄りかかり、 ちゅ、ちゅ、と触れるだけのキスに切り替えて、 時折、やっぱり物足りなくなって、 舌を絡めあって、唾液を交わし合い。] ……ッ、んぅ……、 [こくん、と喉を鳴らして飲み干して。満たされる。 熱い火照りと長い、長いキスにとろんと眦は下がったまま。 身体を持ち上げるような動きに、 中から彼のものを引き抜かれていけば、 動き出すのかと、甘い誘いに乗ろうとして。] ……、……? [全部引き抜かれてしまって、首を傾げた。] (+114) 2023/04/01(Sat) 12:40:34 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[無理、というのに抜いてしまったら。 ふわふわとした頭でそう考えながら、手を取られ。 言われるままに、湯船から上がるけど、 少し、物足りないような顔になってしまったかもしれない。 だって、これからだったのに。 と、淡い期待に濡れた瞳を向けて。 膝から下はまだ湯に浸かったまま、岩場へと移動すれば、 触れた岩場は少しひんやりしていただろうか。] ……けい、と、さん……? [両手を岩場について、彼の動きが見えなくなる。 お湯と彼ですっかりと火照った身体に外気が晒されて、 少し、冷たい空気が気持ちいい。] (+115) 2023/04/01(Sat) 12:40:54 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[不安そうに少し後ろを振り返れば、 彼の身体が覆い被さるみたいに影が重なって。 首に、ちうと唇が落とされる。] ぁ、ッ……、んッ、…… [ぴく、とそれだけで胸を反らして吐息が零れ。 肌を撫でるようにゆっくりと彼の唇が下がっていく。 背中から腰、腰から臀部。 そして、先程まで彼を受け入れていた場所へ。] ……ゃ、…… そこ、ッ……ン、ぁぅッ…… [舌先で形を辿るように円を描かれて、ぞくぞくと震え。 ひくついた孔からさっき押し込まれた 湯が、ぱた、ぱた、と湯船に滴り落ちる。] (+116) 2023/04/01(Sat) 12:41:18 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[あられもない場所で彼の息が吹き掛かるのが恥ずかしい。 岩肌にくたりと身を預けて、肩で息をしていれば。 低い艶やかな声が、耳を擽って。] ……んぁ、っ……く、ぅンッ ……ん゛ッ ……! [淡い愛撫に疼いていた場所に、先端が入り込み、 一息に、ズッと奥まで貫かれて。 一瞬、呼吸が出来なくなる程身体を飲み込まれた気がした。] 〜〜〜ッ、……ぁ、うッ……、 は、ぁッ……、 [背筋から駆け上ってくる急速な熱が、また身体を火照らせ。 一気に彼の熱を感じて、ぶわりと身体中に熱が広がっていく。 落ち着かせようと、息を吐き出そうとするのに。 動き出すのは、彼の方が少し早かった。] (+117) 2023/04/01(Sat) 12:42:05 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐ひ 、ぁッ……ッ、ぁっ、……[ぱちゅん、と腰を打ち付けられて。一度、二度。 足りないと言わんばかりに岩に寄り掛かっていた身体を、 引き寄せられて、腰をしっかりと握り込まれて、 深く繋がるように、密着させられる。 中を抉る熱さと、その深さにくらくらとして。] ……あっ、 …… だ、 めッ……、これ、ッ、おくまで、 とどいてッ……ぁ、ッ、 ぁ、ぁッ……、や、ッ……ふか、いッ…… [声を抑えようとする意識もとうに薄れ。 淫らな感じ入る声と、肌がぶつかる音が露天に響く。] (+118) 2023/04/01(Sat) 12:42:48 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[音が、恥ずかしい。 敏感な耳が、何をしているか分からせるみたいに音を拾って。 ふる、と首を振れば、また髪から水滴が飛ぶ。 がくがくと、膝が揺れて立っていられなくなりそうで。 彼の表情が見えないまま、ひたすら腰を打ち付けられる。 いつもよりも、余裕もない声が尚更。 自身を求めているようで、きゅうと胸が疼いて。 その疼いた場所を、狙っているかのように。 指が、きゅ、と摘まむから。] ふぁ、ッ……ぁっ、ぁッ……ぁンッ……、 ……、ッ、あ、 ……だ、め、 なんかッ…… [クる。 一気に込み上げていくるような感覚が、 下半身から駆け上ってくるみたいに、ぞわぞわと。*] (+119) 2023/04/01(Sat) 12:43:17 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ キスが途切れて、自身を引き抜くと、 どうして?という顔で見られて、 ごくり、喉が鳴る。 淡い期待に、欲に濡れた瞳に、 気を失う程抱き潰してしまいたくなる 衝動を覚えたから、一旦それを落ち着けるために 首から背筋を唇で、辿って。 これから何をするか、教えるみたいに、 ひくんと疼く蕾を舌でなぞって。 悦ぶみたいにまたひく、と動くと 湯が少量滴り落ちて、 ――酷く扇情的だった。ので、 衝動自体はそれほど落ち着かないまま 自身をそこへ、ねじ込んでいくと ] (+120) 2023/04/01(Sat) 14:23:53 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ いっとう、甘い声が、己の熱をあげていく ] ン、奥まで、届いて ぁ、 すご、 もっと、 俺を駄目にして、 [ 体を引き寄せ密着すると、離すまいとするように 奥までぎゅうと囚われて。 感じ入る声と、ばちん、と肌を打つ音で 脳髄まで痺れるような感覚が全身を駆けるように 巡って、巡って。 それを相手も感じているのか、ふると首を振って 膝を揺らして。視覚から得られる興奮でまた、 打ち付ける動きは早まって。 ] (+121) 2023/04/01(Sat) 14:24:28 |
![]() | 【墓】 高野 景斗 絞り取られそ、……だめ? 好き、でしょ [ 赤い粒を摘むとより、声が、熱が高まるから ほんのすこし、の意地悪を口にして ] 熱ッ……、ぁ、 良い、……… [ ぐりぐりと、乳首を摘んだままで 律動を早めていくと、疼きは最高潮に達して。 ] 那岐、……那岐 ッ [ 熱に浮かされて、うわ言のように何度も名前を呼べば 伝わるものもあったかもしれない。 ] (+122) 2023/04/01(Sat) 14:24:55 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ しっかりと、体を抱きとめたまま。 引き抜くこともしないまま。 しなる背中に、唇を寄せる。 一つ、二つ、と赤を散らして、 白い背中に咲いた 赤 を、焼き付けるように、じっと見ていた。* ] (+123) 2023/04/01(Sat) 14:26:10 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[腰を支える手が肌に食い込む。 痕が残っていた場所に更に花開くみたいに。 途切れ途切れの声が、情事を更に生生しく伝えて、 深く、繋がっていることを意識させる。 とん、とんと最奥を突付く先端が、 こじ開けるみたいに更に、奥へとめり込んで。] うぁ、ッ……、や、 こわッ、……いッ……、 [感じ過ぎてこわい。いつかも訴えたように。 波が急激に津波のように襲ってくる。 制するように腰を掴んだ手に手を重ねて、 弱く首を持っても、撓る腰は淫らに跳ねて、 飲み込んだものを、きゅううと強く締め付ける。 もっと、奥へと自分の意志とは相反するみたいに、 彼を、招き入れて、奥へ。] (+124) 2023/04/01(Sat) 15:13:08 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[好きかと問われて、また弱く首を揺らす。 首を振る度に、水滴がいくつも湯に落ちて波紋を作り、 頬だけでなく、背中が染まるぐらい羞恥に熟れて。 やだ、と思うのにその声に煽られるみたいに、 きゅん、と中は悦ぶみたいにひくついた。] ……ひ、ぅッ……、…ぁッ、…ァッ、 こんなの、しらな、 いッ……ぁッ、やッ…… ……はっ、ぁッ、……も、だめッ……、ッ… [中を執拗に何度も突付かれて、 彼の手が痛みを与えるくらいに、赤い尖りを弄る。 胸と、後ろと、声が弱い耳を擽って。 ぶるっ、と身体が大きく撓る。 好きな声に、愛してる、と囁かれたら、] ……アッ、……ッ、ぅ ……キちゃ……ッ [声にならない音が、跳ねる。] (+125) 2023/04/01(Sat) 15:13:36 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[ガク、と岩場についていた手が滑って、 へたりと頬を冷たい岩場に押し付ける。 汗だけじゃない、涙も、飲み下せなかった唾液も、 口端から滴らせただらしない姿態を見せながら、まだ。 達し続けている身体が、ぴく、ぴくと震えている。] ……ぁ、ぅッ……、 [もう何度もイってるのに、 擡げたままの熱はまだ身体の中で渦巻いたまま。 お腹の下が苦しくて、つらい。] (+126) 2023/04/01(Sat) 15:15:07 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[ぼろぼろと大粒の涙を零しながら、 背中に落とされる朱への、弱い刺激にすら、 小さく身体を震わせる程、肌が敏感になっている。 そんな姿態が彼の眼に映っていることも、 脳裏に過る余裕も、今はないまま。 岩肌に懐くように身体を寄りかからせて、 彼に背を向けたまま、肩で何度も、呼吸をしていた。*] (+127) 2023/04/01(Sat) 15:15:47 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ 怖い、知らない。 何度か聞いたことのある言葉。 ――ここまで昂ぶる前だったら、 聞いて、止まって。やさしく問いかけて。 焦らすようにすることもできただろう。 ] 駄目になってよ、いっしょに。 [ 弱く首を揺らして、 腰を淫らに揺らして、奥まで招いて 食べてくれるのに、まだ理性が働いて いるようなら、より深く、より激しく。 抉るように、中で暴れて見せた。 ] (+128) 2023/04/01(Sat) 22:18:20 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ ぺたりと、岩場に頬をつけて、 涙と、唾液と、締まらない口元から 零しながら、まだ熱に浮かされ続けて いるであろう、体を抱き込むようにして、 ゆっくり、と自身を引き抜いた。 ] そのまま、 [ その言葉は聞こえたかどうか。 後回しにしてしまってはまた、後ほど 熱してしまうだろうからと、 ゆるりと体を起こし、腰を支えながら 指を後孔にゆっくり 押し込んで、掻き出すように動かして。 ] (+129) 2023/04/01(Sat) 22:19:56 |
![]() | 【墓】 高野 景斗 苦しい?ごめんね、もうちょっとだから。 [ ――見てしまったのは不可抗力、 と言い訳はするまい。 己の出したものが、そこから 出てくるたびに、悪いことをしたような 気持ちの他に、酷く満たされるような 気持ちが湧き出てしまったので。 自身の欲で汚してしまうことで、 満たされるなんて、知りたくなかった。 知ればまた、次の機会を待ってしまう気がして。 ] (+130) 2023/04/01(Sat) 22:20:15 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ ぬるつきがなくなれば、ざば、とお湯で 流して。 ――水面に浮き出る汚れについては ついでに、桶で浴槽の外へ流して。 ] 動ける?座って、 [ 動くのも辛いようなら手を貸して、 浴槽の縁に腰掛けるように促して。 彼の脚の間に入り、肩近くまで湯に沈めて。 渦巻く熱を吸い上げるように、先端部分に 唇を数度つけて、ぱか、と口を開いて、 熱を口の中へ招いた。* ] (+131) 2023/04/01(Sat) 22:20:36 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[いやも、だめも、受け入れてもらえずに。 堕ちよう誘われて、また内股がひくんと痙攣を起こして。 ふる、とまた弱く首を振っても叶わない。 煽り立てる声に震えて、身体を揺すられて、 限界なんてもうとっくにきてるのに、 それ以上を求めるように、腰をきつく抱かれて、 逃さないと言わんばかりに、奥を抉られて。 岩につく腕も、かたかたと震え。 中で膨らみ、彼が熱を吐き出す頃には、 喉をつく声も掠れて、ただただ揺さぶられていた。] (+132) 2023/04/01(Sat) 23:20:01 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[彼が中で果てたことも、理解しているものの。 声をかけることも出来ずに。 収まりきらず、言うことを効かない身体に、 翻弄されて、止まらない涙を流し続けて。] ……は、っ、……は、……ぁ、ッ…… [只管、呼吸を繰り返す生き物のようになっていた。 滴るもの全てを制限できないみたいに、 呆けて、震え続ける身体には何もかもがつらくて。 気遣うように引き抜かれていく行為すら、 酷く中を通じて、身体に痺れが走るみたいにじんじんする。] ぅあッ……、ぁ、ぁッ …… ふ、 ンッ……[もう出ないと思っていた声も、溢れ。 つらい、と訴えるように、首を揺らすのに。] (+133) 2023/04/01(Sat) 23:20:32 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[くたりと力の入らなくなった身体を、 彼の腕に支えられて、少し安堵したのも束の間。 腫れあがった孔をついて、指が突き入れられて。] ッ ア ! やっ ……まだ、 イってる、からッ……ん、ンッ、……ぅッ、……ぁ、 ひ んッ……[高める為ではないのだとしても、その行為がつらい。 長い指が、中を引っ掻くように蠢いて、 入り口まで引き抜かれたら、また差し込まれて。 ゆっくりと、言われても。 尚更その緩慢さが、指の動きが伝わってしまって。 腰が、びくびくと踊るように跳ねて、唇を噛む。] (+134) 2023/04/01(Sat) 23:20:56 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[処理を彼に任せた後、彼の手を借りて。 よろつきながら、岩肌の縁に腰を掛ける。] ……ン、 [辛うじて返事をできるぐらいの意識はあったけれど、 まだぼうっとするような心地が残ったまま。 ……だから、抵抗することも忘れていた。 達したはずなのに熱を持ったそこに彼の顔が近づいて、 大きな口で先端に吸い付き、飲み込まれたら。] ぁッ、 は、ぅッ……、 ……も、……だめ、って……、言ッ……ぅンッ、 [温かい口内に包まれて、先端が喉奥に締め付けられたら、 少し落ち着いていた熱が、 すぐに兆しを見せ、彼の口内で膨らんでいく。] (+135) 2023/04/01(Sat) 23:21:54 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ 己との情事で、涙を流して、 全身を震わせて、感じてくれるのを 一番良いところから見てしまったから。 二度目だというのに、いつも以上に 吐き出しているのを如実に感じ取って。 引き抜いた際に、こぽ、と溢れ出て 来たものが脚を伝っていくのを、 見ても居ないのに感じていた。 上限のない快楽を喰らい続けているのか 引き抜くだけでも、声を上げているのを 拾おうとする耳を叱咤するように、 唇を噛んだ。 これ以上が欲しくて、啼いているのではなく これ以上ないくらいに、耐えているのだと。 ] (+136) 2023/04/02(Sun) 0:29:40 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ 落ち着いてからすべきだったのかも 知れないけれど、なにせスキン無しで 一番奥で、気持ち良く達してしまったものだから 掻き出すなら、早いほうが良いと判断した。 ――その判断については後ほどか後日か 正しい方法を聞き出すことにして。 ] ごめんね しんどいね [ やさしく、声を掛けたところで、 何が変わるわけでは、ないのだろう。 イき続ける事の苦しさについては、 分かってあげられないのがもどかしい。 泣き縋るように、やだぁと潤んだ目で 見られて、――さっきより余程、ひどいことを しているような気持ちになる。 ] (+137) 2023/04/02(Sun) 0:29:54 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ それでもどうにか、処理を終えるまでの間 身悶えて、苦しげに度々、指を締め付けて 細やかに痙攣しているのを、横目に、 煩悩を打ち消すように、息を吐きながら耐えて。 処理を終えて指を引き抜けば、かくんと 膝が揺れて、湯船に落ちてしまいそうだったので 腰と上半身を支えると、よろつきながらも 岩肌の縁に腰を落ち着ければ かろうじて、と言った返事が返って。 ――大いに、反省した。 外で、ここまでしてしまったことに。 ] (+138) 2023/04/02(Sun) 0:30:07 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ 反省は、している。心から。 けれどそれと、これとは、また別で。 熱を蓄えたままで辛いだろうから、 そういう気持ちも確かに、ある。 けれど、奥の奥まで招いて、 中で扱くようにして、ダメになるまで 愛してくれた君に、少しでも それを返してあげたい、から。 ] ん、あとで、いくらでも 責めて良いよ [ 辛さのほうが勝るなら、それでも 諦めただろうけど、口内に招いて。 君の中、ほどではなかろうが奥の方まで 受け入れたら、兆しを見せ、膨らんでくれたので ] (+139) 2023/04/02(Sun) 0:30:22 |
![]() | 【墓】 高野 景斗[ 頭に置かれた手が、どうしたいかは 分からない。 くちゅり、唾液の絡む口内で膨らみゆく 彼の熱に、熱烈な口付けを思わせる動きで 舌を絡ませて。 頭に置かれた手を、ゆるくあまく、自分の手で 握り込んだ。 逃れようとしているなんて、思わない。 自分がしたいことを、受け入れてくれると 信じ切っているから。 ] ――ン、 ふ [ その時が来るのを待つように、喉の奥で、 きゅ、と先端を締めつけて。* ] (+140) 2023/04/02(Sun) 0:31:10 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[くったりと身体を岩場に預けて掻き出される時間は、 実際にはそんなに長いものではなかったのかもしれない。 それでも敏感になってしまった身体には、 とても長い時間のように思えていた。 様子を伺うような声は、半分うつろに曖昧で、 半ばがくがくと震えるように、浅い頷きを返して。 堪える。 震え上がる身体を戒めるように、 岩場に爪を立てるように、力んで。 涙で濡らした頬を、冷たい岩場に押し付けて。 ようやく抜かれていった指が無くなった頃には、 縋る腕も弱く、膝も落ちてしまいそうだったけれど。] (+141) 2023/04/02(Sun) 12:38:52 |
![]() | 【墓】 瑞野 那岐[彼が悪いわけではないことは分かっている。 ただ快楽に墜ちていくのがこわかっただけ。 何も知らない場所に沈むには、最初、 どんな一歩も恐れてしまうものだから。 悪くないと分かっているのに、 いや、も、だめ、も口をついてしまうのは許してほしい。 そう口にしていないと、自我が壊れそうで。 もっと、違う言葉を口にしてしまいそうで。 少し、落ち着いた身体を浴槽から溢れた湯で濡らした、 岩肌に落ち着けて、責めていいという声に。 否定するように首を振る。 責めたいわけじゃないから、 そんなことは言わないでほしい。] (+142) 2023/04/02(Sun) 12:39:40 |
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