人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 帰宅部 津崎絵音



[ それに勇気を出したことには変わりないだろう?
  幼い頃上の学年の教室までやって来た時みたいに、
  一人で頑張ったんだろ?

  なんて聞くことも出来ないんだけど。

  メッセージを見た時諦めていたことが叶いそうで
  生きていてほしいと再び強く感じたのは事実だけど、
  人質に取られたなんて、思ってないんだ。
  あの時祈りは突っ撥ねられただけだと
  まだ思ってるのもあるけどさ。


  オレを覚えていることと秋獅フ未来じゃ、
  あまりにも価値が釣り合ってないんだから。 ]
(242) 2022/10/19(Wed) 21:08:17

【人】 帰宅部 津崎絵音


  
[ 「最初からいなかったことに」
  「白瀬秋獅セけは覚えているように」
  その両立は二つ願っていることになり否定されるのでは?
  なんて疑問も願いを変えた幾つかな理由の一つではある。

  秋試ゥ身に願わせることは更に有り得ないと思った。
  タイミングがズレたら終わりな以前に、
  消えゆくかつての兄のような相手を覚えている為に願うなんて
  そんな悲しいことがあっていいだろうか。

  本当に生きてくれるのなら、
  その未来の為にでも使ってくれたらいい。

  具体的なものは彼女ではないから思いつけないし、
  結局どうするかは秋試汨謔ネんだけど。* ]
(244) 2022/10/19(Wed) 21:08:35
帰宅部 津崎絵音は、メモを貼った。
(a37) 2022/10/19(Wed) 21:17:20

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ 世界や皆が嫌いなんじゃない。
  自分が嫌いだから、耐えられなくて消えたかった。

  だから、誰かの希望は応援したい。
  自分が見る事ができない未来が、明るいものだといいと思える。

  千葉は>>270
  少し目つきが鋭いけどごく普通の奴で、話していて楽しくて。
  真っ直ぐな志と思い遣りを持っていて。
  それだけでもさ、充分なんだけど。

  ────文化祭の時、
  視線は自分には出来なくなった指の動きに集中していたけど
  耳が聴いていた低音は、メンバーの奏でる音を支えるようで
  頼もしくて、かっこよくて。印象に残っていた。

  伝えるでもなくただ労っただけの自分に向けられた表情
  直向きに語られた未来への思い、
  憎しみを抱くこともなく、純粋に尊ぶべきものと思えた。

  お前はずっと優しかったし、
  オレはお前が思ってるよりずっとお前のこと好きだよ。

  男同士でそんな言葉使うなと無関係な誰かに言われたら
  好意を性愛だけのものとしてくれるなと返したい。  
(296) 2022/10/19(Wed) 23:46:23

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 質問にはすぐに返されない。言葉に詰まったようだった。>>272
 
  本当は分かってるんだよ。
  沢山言葉を尽くしてくれて、息を切らして来てくれる
  そんな温かい人間の千葉郁也が
  自分の中身に空洞を作り生きる選択に、
  思うことが何も無いわけないんだ。

  寄った眉間の皺の奥の頭の中で、何を思っていたのか。>>271
  分かるようで分からないけれど、
  そーいうの全部認識しながら無視して、
  自分の都合をまた押し付けて、頷かせようとしたのかも。

  オレって千葉相手にも酷い奴なんだなぁ。
  これは死後地獄行き確定か。
  消滅すれば逃れられたというのに。 ]
(298) 2022/10/19(Wed) 23:47:37

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ だからやり返されないといけなかったのかもな、って。

  実のところ最初の踏み込みとなった短い問いだけで>>273
  肩を跳ねさせ表情を変え硬直したオレの思考は停止し、
  冷静に思うことも出来なかったのだけど。 ]

ぁ……

[ 無意味な音だけが漏れる。それは話を止めるに至らない。
  維持してくれていた心地良い距離感が、変わる。
  段々身体が震えていく、止められない。

  友人のように悪意無く、
  それでいて浅慮に告げられることはない。
  こうなってしまっても千葉は千葉。

  だからこそ苦しくなる。
  一度語る肯定に続いた、「でも、好きなら」

 それが的外れでは無いからこそ突き刺さる。
 ]
(299) 2022/10/19(Wed) 23:48:29

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ そんな心が痛みに襲われているオレを余所に、
  
  千葉は最後まで一生懸命に寄り添うような言葉を紡ぎ、
  相手の選択そのものは否定せずに思いを伝えた。>>274

  二日前拒まれ怯んだ身だから分かる。
  誰にでも出来ることじゃないだろ、これ。

  ああでも、だからこそ思ってしまう。
  なんでこんなにオレと千葉は違うんだろうって、
  オレみたいなのが千葉が語るみたいに
  なれるわけないじゃん、って。

  いつの間にか握り込んでいた両拳。
  右のほうが痛くて仕方ないのに、力がうまく抜けなくて
  なんだか呼吸が浅く早くなってきて、
  自分がどんどん冷静じゃなくなってきてるのが分かるのに

  抑えられなかったオレは──── ]
(300) 2022/10/19(Wed) 23:48:50

【人】 帰宅部 津崎絵音


何も知らないくせに勝手なことを言うなよ!

手を治したって、二年もブランクがあるんだぞ!
昔みたいに弾けるようになるなんて限らないだろ!

あの頃みたいになれなくて結局折れたら、
他の原因で怪我したり病気になってまた弾けなくなったら、
二度も同じ目に遭わされたら、
また周りに失望されて見捨てられて哀れまれたら!

そういうことにずっとずっと怯えながら
これからも一人で生きていけって言うのかよ!
今でも全部忘れられなくて、ろくに眠れないのに!


[ もしかしたら、
  一生懸命になってる千葉より聞き手のほうが
  言ってることが分かったのかもしれないから。

  最初は激情を乗せ責めるようだった怒鳴り声は、
  感情的になっても自分が間違っているとを忘れられなくて
  最後には泣き叫ぶみたいな情けなさに変わっていた。 ]
(301) 2022/10/19(Wed) 23:49:15

【人】 帰宅部 津崎絵音



……っ
ごめん、本当にごめん

[ 全て自ら吐き出しきってしまった後に我に返り
  惨めさに頭を抱えて俯いた。

  昨日の後悔の上を行く言葉を浴びせ、醜態を晒し
  こんなことの為に呼んだわけじゃないのに。
  ピアノに触れ希望を語られると、どうしても。 ]

違う、違うんだ。千葉は悪くない

知らないのはオレが喋らないからだし、
多分正しいことを言ってるってことは分かるんだ、でも……

[ ただ、それに耐えられる精神状態じゃないだけで。
  オレは千葉よりずっと弱いだけで。

  ああ、どうしてこんな風にしか接せなくなったんだろう。* ]
(302) 2022/10/19(Wed) 23:50:35

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 吐き出したのは自分の中にあった全て。

  だから、何も求めてないつもりだったオレも
  望んで独りで抱えていたくせに、それが辛くて。
  それぞれの形で呼びかけようとしてきた二人に、
  せめてどこかで覚えていてもらいたくなっていたのかもしれない。

  不思議なものだ。それが嫌で仕方なかったのに。


  だとしたらまあ、
  よくもこの期に及んで他人に責任を押し付けられたものだ。
  皆が言うから?一体皆の何のつもりなんだか。
  友人以下と昔親しかった先輩だろうが。


  散々に自分勝手に振る舞った人間が、
  誰かの為だけで自分の願いを諦めるわけもなかった。* ]
(312) 2022/10/19(Wed) 23:58:52

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ 何も見えないように頭を抱え、オレがまた逃げる前の千葉は
  驚くでも他の奴みたいに同情を浮かべるでもなく、
  顰めたままの顔でいた。>>328

  経験の無い反応の上、心が乱れきっていたから
  もう今度こそ駄目なのかもしれないって思った。
  こんなに手を尽くしても恩知らずに怒鳴り散らしてくる奴は
  嫌われて当然だろうな、と。

  ちょうどいい距離では自分を繕えていた。
  そのオレは多分、暇潰しの話し相手程度にはそう悪くもなく
  変に千葉を困らせるようなことも無かった筈。

  踏み込まれたくない、知られたくない
  その拒否感にはきっと、
  そうなれば自分を嫌いになるかもしれないこともあった。>>327

  プライドとは無関係の、個人の弱さ。 ]
(363) 2022/10/20(Thu) 3:09:32

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 酷いことを言われ自分は知るわけもなかった事情で否定されて、
  何も知らないことを認めた上で>>329
  それでもまだ、なんで
  まだ伝えることを諦めずにいられるの、見捨てないの。>>330

  消えることは考え直した上で新しい願いを受け入れてほしがった。
  なら分かったって言って黙って見送れば、
  死ぬことは止められて相手の言う通りにして
  全て解決とだって、出来るはずじゃん。 ]

でも、だってオレは……

[ 駄々を捏ねる子供みたいだね。
  どうにかして否定しようとしてしまう。
  でもろくに続きが出てこなくて割り込むのを諦めた。

  千葉の言葉の一つ一つに響き過ぎるくらいの力がある。
  自分の未来を降って湧いた機会になんて託そうとしてない
  その強さが表れている気がした。

  同じようにはなれない。
  でも、強さを見せつけられてるんじゃなく
  助けようとしてくれているんだ、と。
  漸く受け止められた気がする。
 ]
(364) 2022/10/20(Thu) 3:10:58

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ 不意に右手に触れた感触に少し身を強張らせ、
  けれど抵抗はせずに恐る恐ると抱えを解き見上げた。

  いつもと逆だ。なんて少し日常じみた思考が戻って来る。

  オレは弱いから、千葉にはなれないから
  縋ってしまってもいいのかな。
  常にいっぱいでパンクしてバグを引き起こす頭は
  またピアノに触れ一生懸命になったら整理出来るのかな。
  ……消えたらよかったと後悔せずに生きられるかな。 ]


──千葉、

[ 距離を取ることを許してくれていた気遣いの千葉にとって
  こうやって否定されながらも呼びかけ続けるのは、
  あまり自己を肯定出来る行いではないのかもしれない。
  それでも、止めないでいてくれたのかもしれない。

  消滅へ希望を見出すことは普通の人間にとって間違いだと
  分かっていながら望んだオレには
  多分そういう言葉じゃないと響かない。 ]
(365) 2022/10/20(Thu) 3:11:19

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 不思議だな。
  何もかも吐き出し最悪の醜態を見せてしまった後でも
  落ち着いた今は、お前の側は息がしやすいや。 ]

……自分が言ったことの責任取れよな

卒業したらはいさよならなんて許さねぇぞ

[ なんて、千葉は昨日からその先の未来の話をしてくれていたのに
  オレがガキでしかない屁理屈と揚げ足取りで否定したのに。
  
  隠したがり逃げたがりは中々、冷静に素直になるのは難しく。
  未だ残る不安を今は秘めておこうと、
  態と憎まれ口を叩くような言い方で、果たした心変わりを示した。

  挑発する笑みでも浮かべられたらより良かったけど、
  まあ、意図した表情変化の不得意さはお互い様。 ]
(366) 2022/10/20(Thu) 3:11:43

【人】 帰宅部 津崎絵音



進路、一緒に悩もうか
……オレはまず三年に上がれるかなんだけどな

[ もし本当に元の道に戻れるなら
  そうでなくとも、千葉の道の応援をして
  乗れる相談があれば一緒に悩みたいと思う。

  多分サボってきた勉強よりは役立つよ。
  いいだろそれくらいの役目はオレにくれたって。

  いつも怯えていた、何も信じられなかった。
  未来にはまだ不安が残っているけど
  千葉が変わらないことは信じられるよ。 ]

じゃあ、行ってくる

[ 少しだけ目線をフェンスの向こう側にやり、
  また千葉を見た時、自然に笑っていた。

  着いてきてとか情けないしさ、
  自分で決めて自分で歩き出すところを見送ってほしい。* ]
(367) 2022/10/20(Thu) 3:12:07
帰宅部 津崎絵音は、メモを貼った。
(a46) 2022/10/20(Thu) 3:15:25

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 拒んでしまった筈の約束を
  まるで変わらず生きていたみたいに語られて。>>396

  何だか凄く、安心させられた。 ]

こっちも卒業までに出来るのか分からないな
千葉に半端なもの聴かせたくない

[ こいつがあの動画を見てしまったからって言うより、
  オレの持ち合わせたプライドの問題と
  きっと、過去じゃなくて現在の音を褒められるようになりたくて。

  他人の生き方に干渉させることで
  重みを幾つか分け与えてしまった責任は
  気持ちを取り戻したことを、演奏で証明出来たらと。>>274 ]
(499) 2022/10/20(Thu) 20:05:26

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 進路について一緒に悩んで、勉強を一緒にする。>>397

  それはもう、
  ただの暇つぶしの話し相手ではないだろう。>>394
  オレもやっとそう自分を認められそうだよ。

  ボロボロで願いを隠すことも出来なくなったオレがもし、
  千葉が覚悟を持たない内に醜態を晒したら
  取り返しがつかない方向で関係は変化して
  そのまま独り消えてしまう可能性もあったのかもしれない。

  生きてて良かったと思えるのは未来のこと
  今はただ、こうしていられることを喜ぶだけ。

  心の問題が絡む出席日数は、難しい問題で
  ついつい、一時苦い顔にもなってしまったけど。
  その後すぐ「頑張ります」って千葉に宣言した。

  怠慢を正し気力を取り戻していったら、
  そうした目に見えない傷も治していけるのかもしれない。

  安堵するような笑みが崩れない行く先があるといい。 ]
(500) 2022/10/20(Thu) 20:05:40

【人】 帰宅部 津崎絵音


そうか

[ ついでみたいに切り出された、でも大切なこと。
  返事は短く促すように、
  でも少し声色が嬉しそうになっていた。
  
  ずっとずっと悩み続けてた千葉が決めた願い。
  聞く権利を得られたのなら、知りたい。
 
  ちゃんと顔を上げて、向き合って、その目を見て
  ────確かに聞き遂げた。 ]

……それ、最高の願いだな

[ やっぱり熱心に思考を語ることは無かったけど
  心からの祝福を込めて、そう返した。

  誰かを救い、強い意思で自身の決断も出来る奴。
  これから歩む先をファン1号として見ていたいと強く感じた。

  こちらも同じく片手を挙げ、千葉に背を向け歩き出す。>>398
  投げやりな思いや恐ろしさも無い今は、
  フェンスの穴を潜り、旧校舎へ、その奥へ
  迷いなく一歩一歩進んでいく。* ]
(501) 2022/10/20(Thu) 20:05:54

【人】 帰宅部 津崎絵音

── 旧校舎 ──



[ 草木が生い茂る敷地にある旧校舎は、
  やはりどこか自分達が通う校舎より暗く感じたけれど
  昼間と夜では見え方がかなり違う。

  幽霊が出る場所というよりは、
  ただ忘れ去られた物寂しさと過去を彷彿とさせられた。
  オレはきっと、この場所みたいになりたかったんだな。

  歩みに合わせ軋む床の音だけが聞こえる空間は静かだ。
  やはり、あの時と同じで何も起きる気配が無い。“今は”

  映画やゲームといったフィクションだと、
  幽霊は一つの建物内の特定の位置や部屋に出たりする
  所謂地縛霊ってやつ。

  ただ一度出会い、二度目もそうだったとして
  彼女がそれだとも限らなく解き明かすつもりも無いけど、
  足は自然と月夜に出会った二階の廊下を目的地とした。 ]
(502) 2022/10/20(Thu) 20:06:12

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 気がつけばその突き当たり、まさに邂逅の地へと立っていた。
  ──途中までしか記憶が無い。

  この先のことを思うばかり、無心で歩んで来たのか
  はたまた、選択の期日を伝えグラウンドに皆を送ったように
  今度はその膝元まで連れて来られたのか?……なんて。

  いつにも増して睡眠不足に苛まれているせいで、
  ファンタジーじみた思考になっているみたいだ。

  白く、淡く光る人影は記憶のままにその場所に>>1:n1
  ただ違う点が彼女の側に備え付けられた>>476
  死者には不必要で、ある意味では必要なものたち。
  お供えだって、すぐに分かった。

  ならその椅子はなんだろう?彼女と対話する為のもの?

  そこまで想像に難くないけれど、
  オレはそこに座らない、オレは対話を求めない、オレは]
(503) 2022/10/20(Thu) 20:06:25

【人】 帰宅部 津崎絵音



……神様、

[ 自然、思考もなく膝をつく姿勢になっていた。
  
  彼女は可笑しそうにしている。旧き学び舎に佇む幽霊を
  救いの主のように呼び敬意を示す生者の様に、なのだろう。

  愚かだろうか、狂っているだろうか。

  それでも、
  何かに縋らないと生きられない人間もいる。
  あなたにとって、望ましかろうとそうでなくとも。


  相変わらず床に足をつけることもなく、
  白昼夢じみて宙で揺蕩いこちらを見下ろす彼女は

  やはりひどく優しい声で、
  ──願いは決まったのかと問い掛けてくる。 ]
(504) 2022/10/20(Thu) 20:06:46

【人】 帰宅部 津崎絵音




オレは、オレの願いは……

 喉が乾く、  
  鼓動が激しくなるのが分かる、  
  独り温め続け、  
  諦めた願いが再び頭を過る。 ]
(505) 2022/10/20(Thu) 20:07:45

【人】 帰宅部 津崎絵音



交通事故で後遺症を負った右腕が、
また満足にピアノを弾けるようにして下さい

[ はっきりとそう告げ、祈りの形に手を組み頭を垂れた。

  願いを大きく捻じ曲げて尚、
  奇跡を望むオレにとって彼女は神様であった。 ]
(506) 2022/10/20(Thu) 20:08:04

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ 脳裏に響く声が問い掛ける。
      ──「本当にそれでいいの?」

  訪れる人間達の心が読めるなんて可能性も、
  非現実的な力やこちらへの呼び掛け方を思うと
  充分ありそうなのは事実。

  でも、それはどっちだって構わない。
  多分試されているんだ。オレが理解するべきなのはこれだけ。 ]

……はい

[ 母親の心の病が、無かったことにならなくても。
  かつてのように弾けるまで何年掛かろうとも。
  再びの挫折を味わう時が来ようとも。

  選んだんだ、その道を。
  跳ね除けた約束を結び直したんだ。
  殺そうとした少年の自分と生きていくんだ。 ]
(507) 2022/10/20(Thu) 20:08:19

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 答えはすぐに返らず、オレは床を見つめ続ける。

  不意にやけに肌寒くなった気がして、
  思わず顔を上げ少し驚く──すぐ側まで彼女が降りてきていた。

  「あなたの居るべき場所に戻ったら、動かしてみて」
 
  そんなこちらの様子など意に介さず語る様は
  あの日の再現のようでいて、
  語る内容は、この邂逅の終わりを示している。>>1:n5 ]

っ、ありがとうございます……!

[ そして、願いが受け入れられたことも。
  感極まる思いに胸を締め付けられながら、再び頭を垂れた。

  もし心変わりしなくても。
  あなたはこんな風に優しくオレを消してくれたのかな。

  何かをされた感覚はあまりないのに、
  願いを叶えてくれたことを、少しも疑う心が生まれない。

  色々気になること言いたいことはあったけど、
  彼女を自己を救済する神聖のようにしか見ずに
  心惹かれ強く願いながら、結局生きることを選んだオレは
  
  ────その資格は無いだろうと、思うんだ。* ]
(508) 2022/10/20(Thu) 20:08:50

【人】 帰宅部 津崎絵音

── 陽の下で ──



[ ふわふわと夢うつつの心地と重たい身体を引き摺って、
  一度は今のオレとして別れを告げたつもりでいた校舎を見上げた。

  時刻は、午後始めの授業が終わったくらい。
  多分千葉が帰った頃には授業中だったんじゃないか?>>405

  並び植えられた木々の前に設置され、
  座れば校庭を眺められるベンチに腰を下ろした。

  出席日数をどうにかする為に頑張ると誓ったばかり。
  でも今日は許してくれるな、千葉専務。
  もしもの時の為にマジで住所教えとこうかな。 ]
(523) 2022/10/20(Thu) 21:44:45

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 頭のどこかが熱にでも浮かされてる気がして。>>0:16
  座ってすぐ、マスクに阻まれない世界の空気を直に吸い込んだ

  生きてる。
  降って湧いた非現実的願いを叶える機会は、恐らく失われた。

  そして……掌を上にした両手を、恐る恐ると顔の前に。

  握っては閉じ、一つ一つ指を動かしたり両手で同じ動きをさせたり
  強く強く、拳を作ってみたり。
  誰かが見てたら不審でしかないくらい飽きもせず繰り返して。 ]

あー……

[ 気と息を抜くような声と共に身体を横に倒し寝転がった。

  治ってる。治ってると思うよ。彼女をオレは信用してる。
  でも二年間駄目だったことが急に元通りになったから
  頭が中々ついていかなくて、その癖身体だけ疲労を訴えてきて
  今は喜ぶどころじゃないみたいだ。

  これからのこととか考える前に、
  日常みたいにスマホを取り出してしまった。 ]
(524) 2022/10/20(Thu) 21:45:03

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 結局それどころじゃなくて
  最初しか発言しなかったグループの全体メッセージ。
  ある一つを見て小さく笑った。

  副会長、いや元副会長。見た目のままの人だな。
  男らしいとは思うけど別に怖いと感じたことはない。声はでかい。
  頼もしそうな人だと思っていた。
  それに、こういうことを躊躇わず発言出来るのは、
  生徒会の器だったのかもしれない。

  誰かの胸に刻まれたそれを、オレは後から見たけれど
  多分願いについて言っているんだろう内容は
  この日々が終わればもう関係がないわけではなくて。

  そうありたいなと思う。
  腕が治ったことは当然のものでも奇跡でもないと
  闇に浮かぶ白い姿と共に覚えておこう。
  きっと、一生忘れられない。 ]
(525) 2022/10/20(Thu) 21:45:44

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ それから個人メッセージを開く。

  やっぱりなんかムカつくんだよな。
  でもそれで許される何かを持ってるっていうか、
  悔しくなっても憎めない感じ、狡いな。

  結局願いは聞けないままでいる。
  ただ、こちらのような取り返しがつかない何かではない筈のそれは
  間違ったものなんかじゃ無いんだろうと勝手に思ってる。

  論す側で未来を語る側の、聡い奴だから。
  オレが天ヶ瀬に出来ることってのは
  本人が書いているとのだけなんじゃないかな。 ]
(526) 2022/10/20(Thu) 21:45:59

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ オレのターンとやらが来るのかは、ちょっと分からない。
  無機質な電脳の文字だけで読み取っていいのなら、
  三人がかりだった「絵音くん」に対し
  あの時彼女は自分一人で願いを諦める可能性を提示してきた。

  裏にある事情や心情を測るにはやはり距離が遠い。
  ただ、解決した故の選択肢では無かったことだけは分かる。

  天ヶ瀬と比べれば短文で
  何かを伝えるというよりはこちらへの返事が多くを占める。
  その中で、追加で送られたメッセージが

  身勝手で酷いかつての兄貴分に一つ許しを与えてくれていた。 ]
(527) 2022/10/20(Thu) 21:47:27

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ 破滅を選ばなければそれで良し、それで終わり
  なんてことは現実世界では有り得ない。

  死に損ないが、同じ願いを持っていた彼女に対して
  生きることを強いる以上に出来ることはあるのか

  恐らく、祈りを押し付けて消えるよりはマシだろう。]


[ 通知があれば鳴るように設定を変え、
  木の葉が風で擦れる音を聴きながら今は一時目を閉じる。* ]
(528) 2022/10/20(Thu) 21:52:59