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【人】 絶対専制君主制 コゴマトントンと神経質な音で腕を叩く。 一向に要求を叶えられず、機嫌が悪くなっているようだ。 いくらか年上のエマを座ったままで睨みつけると、顎で使うように声をあげる。 「何かしら使えるものはないのか? 状況がどれだけ悪いのか知らないが、素手を放り投げて待っていろっていうのか」 狭量な口ぶりで物資の数を挙げさせる。 ただそれだけで黙っているつもりはないのか、あちこちの椅子や机を引っ張ってはきていた。 有り合わせのもので作るバリケードの用意くらいは、殿にやっておくつもりらしい。 それがどれほど役に立つのかは、いまいまの段階でわかる話でもないが。 (3) 2022/05/30(Mon) 21:08:15 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ組み合わせた椅子と机のバリケードは、倒せばすぐに道をふさぐように。 間にカーテンを張って、銃で狙われにくくなるようにいくらか規則的に垂らした。 この殿に至るまでの道は慌てていても迷わないように、さりげない印を打ち付ける。 「……後方に下がるより、前に進む方法を考えねばならないんでしょうね。 被検体とやらの嫌う匂いだとかでもわかればいいんですが。 ひとつひとつが扱い難く危険となれば、ちょっとしたテストも行えやしない」 遠くの音に耳を澄ませてため息をついた。今のところは硬い靴底の足音は遠い。 何度も人が行き交うのを聴いているうちに、一般的なゴム底との違いははっきりわかるようになった。 まだ、個人を聴き分けるには至らないだろう、そんなに先鋭化した物の話ではない。 「紙の裁断機はないかな? 学校とかにあるやつですよ。 今はペーパーレスが進んでるから、捨てられたか倉庫の奥の奥かもしれないが…… あれで塩ビや材質の薄いパイプを切れば、多少ましな武器にはなるでしょう。 事務類の倉庫も見てきますから、暇な人間が居たら荷物持ちをお願いしますよ」 現状皆が散った方向とはなるべく被らないように、自身も遠征に出る。 とはいえこの場を守る人間も必要だし、そも青年の言うことを聞く義理もない。 ついてくる人間がいなくとも、どちらにせよ部屋の外へと出ていった。 (48) 2022/05/31(Tue) 9:49:32 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ>>51 マユミ 「緊急事態とあらば、シャッターが下りているのは研究区画だろう。 そこから逃れるなら地上に近い方、俺達と同じく立ち向かえるすべのある方だ。 危険視されている何者かはさておいても、人間はこっちには少ないだろうさ」 手を差し伸べられついてくることには、礼を言いもしなかった。 誰かが自身を助くことは、当然のことだとでも思っているのかもしれない。 ただ、意思疎通が取れないことは不便と理解しているのか、 自分よりも背が低く、手元が塞がってマルチタスクになっている貴方に合わせて、 少しだけ歩調は緩めて静かにしている様子ではあった。 「耳は? きちんと聴こえているのか? 補聴器は? 端末で通信できるんだったらいっそ、全てそれで済ませたい。 イヤホンでも探してきて、声を出さずに連絡出せるようにするか」 貴方に合わせている、というわけではないようだが、便利にできるところはそうしたほうがいい。 どちらにせよ方向性は全て見つかるもの次第だ。 紙であったり乱雑にしまいこんでかまわないものだったり、 この施設の中でも粗末に扱われるようなものの多い部屋へとたどりつく。 耳を澄ませて、ひとけがないことを探った。 (57) 2022/05/31(Tue) 12:27:06 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ>>63 マユミ 「余計なマネをしないのは良いことだ。 今更一人チョロチョロ見つかったって、そうデメリットにはならないが。 人手が減ることのデメリットがどれがけ響くかも今は想像はつかない」 伝えられた要素をざっくりとまとめて頷き、まだ小暗い部屋の中に侵入する。 幸い中に人はいないのか、捜し物に苦慮することはないだろう。 目当てのもの、それ以外の副産物も見つかりそうなくらいには物が残っている。 手頃な資材を漁って、簡易なラックを手にとって解体出来るかを確かめた。 「そっちは裁断機を探してくれ。 こっちはこれを解体してみる、何本か資材が取れそうだ。 何人かの手に振り回せるものが渡れば都合がいい」 (73) 2022/05/31(Tue) 19:44:06 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ各人、手元に渡り始めた端末に入った連絡には。 「なるべく小さい炭酸飲料をいくらか確保しておくように」 と、要望に付け足しておいた。 用途は飲用だけではない。今はそういうものが武器になるのを祈るしか無いのだ。 (74) 2022/05/31(Tue) 19:47:09 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ>>77 マユミ ラックの中からなるべく細いものを選び、机の中の工具で解体する。 それでもやっとの資材であって、合うものを探すまでには苦労していた。 やっとひとつ解体し終わったところで、近づく足音に顔を上げて。 「……持ってこいとは言っていない」 苛立ったような声はやっぱり労いもしない。 貴方のほうまでずかずかと近づいてくると、途中で裁断機を取り上げた。 あからさまな溜息を吐きながらに、それを机のほうまで運んだ。 目に見えてわかるほど鍛えているわけではないが、まだ二次性徴貴方よりは力がある、多分。 「不相応な無理をして体を傷められても困る。 ……よし、力を掛ければ切れそうだな。近づくなよ。 そのへんの机に束ねられそうなものがあるから、持って来い」 その後も、貴方と分担して作業をしたなら、資材を持って皆のいるところに帰るんだろう。 貴方に居丈高に指示を飛ばし、召使いのように扱いながら、だ。 気遣っているわけではなく当然の義務として、重いものを持つのは自分でやっただろうけど。 (83) 2022/05/31(Tue) 21:29:06 |
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