人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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到着:]]『審判』 チェレスタ

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[外の世界と行き来するための見張り所みたいなところをそれとなく目にして。
広い花畑をゆったり歩いて、そびえたつ門をくぐって。
そこまでしてようやく、証持ちたちが過ごす洋館の敷地内に辿り着ける。

今まさに門をくぐり終えた女性は、
立ち止まるとふうっと一息ついた。
彼女が手に提げている荷の量は多く、
とてもではないが最寄りの街までちょっと出かけてきた帰りには見えない。

実際“ちょっと出かけてきた帰り”ではないのだが。
やましいところは特にない外出なので、
一息つくと洋館の敷地内でひときわ存在感を放つ、
言わばメインである建物へと、軽やかに歩みを進めていく]
 
(40) 2022/12/11(Sun) 2:21:52

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[最寄りの街には数日前からとある旅芸人の一座が訪れている。
島群にルーツを持ち、華やかな衣装でもって様々な芸を魅せるのだ。

  2年前、彼女が証持ちのひとりらしく、
  この洋館に身を落ち着けるようになるまで。
  彼女の居場所であり、また、帰る場所でもあった。

その一座に出張お手伝いに行くために一日半ほど外出していた彼女だったが、
無事に予定を終えたため帰路についたという次第。
今の彼女の頭の中を占めているのは、
一座で披露した一曲が上手くいったという手応えが半分、
1週間後にある『愚者』の子の誕生日パーティーのことが半分といった具合だ。>>@0]
 
(41) 2022/12/11(Sun) 2:23:53

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



『 アリスの誕生日パーティーで、お祝いの歌を歌わない? 』


[そんな提案――別にナイショでもない――に乗っかってくれた者は、
果たしてどれだけいただろうか。
集まってくれた賛同者と、音楽室だとか広間の片隅だとかで練習をしてきた。
彼女が外出してる間も自主的に練習をしてくれたのかって辺りは……どうなんだろう。

ただまあ、完璧さを求めてるわけではないゆるゆるスタンスであるため、
練習じたいもスパルタってほどじゃなかった]
 
(42) 2022/12/11(Sun) 2:26:02

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



[歌う方も聴く方も、せっかくのこの日くらいは、
どうか等しく楽しめればいい。
証持ちなんてものに生まれてしまった自分たちにだって、
普通の人たちのように、音に心を託すことくらいゆるされていると思うのだから。

  たとえそれが、自分勝手でワガママな願いだとしても。
  だって、願う気持ちをなくしてしまったら、
  ただもう空っぽになってしまうだけなのだから]

 
(43) 2022/12/11(Sun) 2:27:17

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[建物の扉をいつも通り開ける。
外側と内側が混じり合った、そんな空気を吸って、
彼女――チェレスタはさらさらと流れる水のような澄んだ声を響かせる]


  みんな、ただいま!


[ここが――今の彼女の帰る場所。
かつての「箱庭の子ら」の生まれ変わりが、管理だの保護だのといった目的で集められ、
“違う自分”の感情を抱え込みながらも、共に暮らしている、

   ……現世の箱庭>>2である**]
 
(44) 2022/12/11(Sun) 2:28:32
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a8) 2022/12/11(Sun) 2:38:50

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[心にぽっかりと穴が開いてしまったのよ。


その穴は前からずっと私の中にあった。
最初は小さかったのだけれど、時間が経つにつれてどんどんと広がっていって、
ついに修復不可能なくらいにぽっかりとしたものになってしまった。
それが2年前のことだ。

だから洋館で暮らすことに決めた]
 
(212) 2022/12/11(Sun) 23:39:49

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[2年前――洋館で暮らし始めたばかりのチェレスタは、
数日ほどぬけがらのような有様であった。
時折洋館に遊びに行くたびに見せていた、
人当たりがよく、何かと周りの面倒を見がちなところ――特に年下相手だと顕著だった――は影も形もなく。
割り当てられたばかりの自室に閉じこもって膝を抱えていた。

そうやって悶々としていた彼女だったが、
数日ぶりに部屋の外に出てからは、多くの者が知ってるであろうチェレスタらしく過ごすようになった。
引きこもりを脱したばかりの彼女が最初にしたのは、
職員に「楽器が欲しい」と頼むことだった。
これまではずっと歌の練習にばかりうちこんでいたから、
ちょっとは新しいことがしたいと言って]
 
(213) 2022/12/11(Sun) 23:40:08

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



[最初にドラムセットを部屋に置いたのを皮切りに、
この2年で、チェレスタの部屋は、様々な楽器の見本市のようになりつつあった。
やがては暇を持て余した結果伸ばしに伸ばした楽器の腕を逆に一座に買われ、
出張お手伝いの際には必ず何らかの楽器演奏を披露するように気がつけばなっていた。


その代わり、乞われない限りは歌わないようになった。
まるで自分の歌を、洋館に封じ込めるかの如く。
――というのはまったくの余談である]

 
(214) 2022/12/11(Sun) 23:40:33

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 現在/洋館入口/おかえりを言う子たちと ――


[つまり。
現在帰還したばかりのチェレスタの荷物が多いのは、
出張お手伝いのために持ちだした楽器のせいであった。主に。
昨日の演目は一座の手風琴アコーディオン弾きの子の歌に合わせて大小さまざまな太鼓を叩くこと。
最初に我が物にしたドラムセットの出番であった。

軽い荷物ではない。
無論そんなことを気にせず爽やかにただいまと告げたわけだが。
声に気付いて近付く姿>>111があればより笑みを深めた]


  ん。今回のお迎え第一号はアリア、君だね。
  手伝いは、えっと……、


[逡巡するように間を空ける。
と、上の方から明るい声が降ってくる。
アリアとチェレスタ、ふたり分の名前を呼んで手を振る少女――ヒナギクの声もこれまたよく通る。>>147
ゆったりと手を振り返した]
 
(215) 2022/12/11(Sun) 23:42:39

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[ヒナギクが降りてくるよりは、
別の子――シトラがやってくる方が早かった。>>136
何やら口をもごもごさせつつ視線を彷徨わせていたが、
ぱちっと目を合わせれば引っ込み思案のこの子もまたおかえりなさい、を口にしてくれた。
のみならず、また何かを言いかけて口ごもる。

やがて消え入りそうな声が耳に届いたことで思考が巡る。>>137
そういえば荷物運びを手伝う話が宙ぶらりんになっていた]


  アリアもシトラも、ありがとう。
  ……これくらい、ひとりでも大丈夫。


[やんわりと笑う。
とはいえ、差し伸べられる手を無碍にはできないから、
どうしても逡巡の間は空いてしまう]
 
(216) 2022/12/11(Sun) 23:45:19

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


  そうだ。代わりに。
  荷物片づけたらくつろぎたいからさ。
  お茶とか、……用意してもらえると嬉しいな。ふたりに。
  この状態で歩くのは流石に疲れたから、ね。

[弱音のような言葉をあくまで快活に放つと、
“ふたりならきっとできる”という信頼を込めた眼差しを向ける]

  ……ゆっくり休んだら、
  また歌の練習も見てあげる。

[歌のことを訊ねていたアリアにはこうも付け加える。>>113
もう1週間前と思えば、ちょっとゆっくりしていられないかな?
でも己の所見ではアリアの歌に問題はなかったように思う。
練習サボるっちゃうような不真面目な手合いでないことも知ってるつもり]
 
(217) 2022/12/11(Sun) 23:47:04

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  シトラと二人まとめてでも構わないし。


[それからシトラの方にもどこかわくわくしたようなまなざしを向ける。
実際わくわくしているのだ。
彼女が「歌ってみたい」と、
自らの意思を示したその時から。>>134
まだ知らないハーモニーが生まれるんじゃないかってね。


  誰かの前で歌ってみたいという最初の一歩。
  それを踏み出すのがどれほど大変か。
  私は知っているよ。
  ずっと昔、初めて一座の舞台に立ちたいって思った時を、
  なんだか思い出してしまうな]
 
(218) 2022/12/11(Sun) 23:51:35

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[ちょうど上の階からここまで辿り着いたヒナギクに、>>148
もう一度手を振ったのはその後のこと。

笑顔が咲いている。
眩しいものを見るように目を細め]


  あはは、君が迎えに来てくれるだけで嬉しいよ私は。


[心にぽっかりと空いた穴は塞がることはない。
それでも、確かな平穏がここにある。そう感じられる*]
 
(219) 2022/12/12(Mon) 0:00:56
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a37) 2022/12/12(Mon) 0:07:18

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



 [物心ついた頃から、すでに、
 旅から旅へ、という身の上だった]

 
(266) 2022/12/12(Mon) 2:52:09

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



 [自分は一座の皆とは違うことを、
 チェレスタは小さな頃から知っていた。
 なぜって自分の右腕には痣があるから]

 
(267) 2022/12/12(Mon) 2:53:26

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[この痣はチェレスタが『証持ち』であることを表していて、
『証持ち』は普通は嫌われたり疎まれたりするから、
外に出る時は痣を隠すようにと教わっていた。
勝手に外に遊びに行くのもダメって言われていたっけ。

痣は、一座の者が客を呼び込む時に吹くラッパとおんなじ形。
だから楽器の中ではラッパが一番好きだった。昔は。


『証持ち』というイレギュラーを受け入れてくれた彼らは、
チェレスタにとっては家族同然であった。
『証持ち』のいる一座ということが立ち寄った村の者にバレて、
「あの一座は災いを連れてきたのだ」と疎まれたり、
なんにも悪いことをしてないのに石を投げられたりしても、
なんにも変わらずにチェレスタを色んな所に連れて行ってくれた]
 
(268) 2022/12/12(Mon) 2:55:26

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[これはだいぶ大きくなってからリーダーから聞いた話だが。
チェレスタの親は子どもが痣持ちだとバレないように、
各地を転々としながら暮らしていたが、
逃げ回るような暮らしにとうとう耐えられなくなって、
たまたま同じ町にいた一座のテントの傍にチェレスタを置いていったのだそうだ。
なんでそんな事情を把握しているかというと、
置いてかれたチェレスタの服のポケットに入っていた手紙に、すべて書いてあったからだ。
「チェレスタ」という名前も、彼女が生まれた日がいつかまでも。

それを思えば一座の皆はほんとうにすごいことをしたと思っているし、
彼らに拾われたことの――なんと幸運なことか]
 
(269) 2022/12/12(Mon) 2:58:28

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[チェレスタのせいでどんなつらい目に遭おうとも、
「大丈夫」だって皆は言っていた。
幼い頃の彼女にとっては、その「大丈夫」が痛かった。
石を投げつけられることなんかに比べたら、はるかに。

痛みから逃れる術をチェレスタは多くは知らなかった。
泣くか、泣き疲れて眠るか、そのどちらか。


そんなありさまだったが。
リーダーから『歌』を教えてもらった時、
彼女の世界はがらりと変わった。


   教わったままに紡いだ『歌』は確かに、
   チェレスタの中の痛みを和らげたからだ]
 
(270) 2022/12/12(Mon) 3:00:27

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[かつてのチェレスタは、
旅芸人の一座にお世話になってこそいたが、表舞台に出ることはなかった。
裏方を手伝いつつ、大きな秘密を抱えながら世界を巡り、
何かの弾みで奇異の視線にさらされたり、
あるいは、かつての痛みがぶり返したりするたびに、
歌を歌って痛みを和らげた。

歌を歌うのは好きだ。
だが、歌で身を立てずとも生きていけるわけで。
かつてのチェレスタの中にはわざわざそうするだけの理由はなかった。

  何より、表舞台に立つのは――――怖い。


だから、そんな風に、おおむね安穏と生きてきた。
それを変えようと思ったのは、8年前のことだった**]
 
(271) 2022/12/12(Mon) 3:31:46
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a48) 2022/12/12(Mon) 3:38:13

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[8年前。
チェレスタを拾い上げ、居場所を与え、『歌』を教えてくれたリーダーが、
自分は引退をすると宣言した。

一座に少なくない衝撃がはしったのは言うまでもない。
ほどなくして次のリーダーを決める動きが起こり、
どちらのリーダー候補についていくかでひそやかに争いが起こりもした。

チェレスタも巻き込まれざるを得なかったこの争いについて、語ることは多くない。
無事に次のリーダーが決まって一座は再びまとまった。
そのくらいだ。
かつての箱庭のように、死者が出たことがきっかけで、
すべてが崩れ去ったわけでもない]
 
(401) 2022/12/12(Mon) 23:53:45

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



[それでもこの出来事は、
チェレスタの中に様々な実感を植え付けた。

己は一座を完璧な居場所のように思っていたが、
これもまただれかがつくったものに過ぎずいつかは壊れるのだということ。
完璧ではない居場所が壊れてしまったら、
チェレスタは大丈夫ではいられないこと]

 
(402) 2022/12/12(Mon) 23:54:20

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



[だって、チェレスタはなんにも持っていないのだ。
この身に刻み付けられた『証』以外には、なんにも]


 
(403) 2022/12/12(Mon) 23:54:58

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



[…………。
ならばどうする?
答えはやがて出た。
なんにもないならば、自分の手でつくればいい。

私は『歌』を知っている。
もっともっと、歌えるようになれば、それはやがて、私の持ち物になる。
すべてが崩れてたったひとりになっても、生きていくための大事な持ち物に]

 
(404) 2022/12/12(Mon) 23:56:06

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



[鏡の前に立つ。
己の現身の目を見て、小さく呟いた]


  チェレスタ。
  
ひとりでも大丈夫になる
んだよ。


[何の力もない言葉を、おまじないめいて彼女自身に向けて。
それからゆっくりと微笑んだ。
歌う時にはいつもどんな顔をするか、
今から練習しておこうと思ってのこと]

 
(405) 2022/12/12(Mon) 23:57:55

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― おかえりを言う人たちと ――


[差し伸べられた手をやんわりと別の方向に向けようとする時、
チェレスタはいつも「大丈夫」という言葉を口にする。
8年前、洋館に足を運び始める少し前。
この身に降りかかった出来事>>401に端を発する口癖のようなものだ。

洋館に集う証持ちたちがこれに気付いているかどうか、
チェレスタはすべてを知っているわけではない。
あの子はきっと……という思いはあれど、こういうのは人それぞれだし。>>373

女の子たちがさんにん集まって文字通りかしましいお茶会になるかどうか、>>375
結果がどうなるかはそばでのんびりと聞いていただろう]
 
(407) 2022/12/13(Tue) 0:04:36

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  (わっ、なんという鮮やかな……、
   シトラへの二度見!)


[彼女も歌う、と聞けばヒナギクのみならず色んな人がこういう反応をするだろう、とは、>>375
なんとなく予想がついていた。シトラには悪いけれど]
 
(408) 2022/12/13(Tue) 0:06:32

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  んー……。
  今あげてくれた子たちはお祝い合唱団の中には、
  まだ、いないけど。

  シャルレーヌも歌ってくれるし、
  あと、カルクドラがオルガンで伴奏してくれるって!


[ヒナギクのあげた子らの、
連れてくる難易度が高そう度合に苦笑しつつ。>>377
(ユグならぱぱっと賛成してくれそうだがさて他はという印象)
今のところメンバーとして確定的な面々の名前>>55>>328を堂々あげていく。

伴奏があることについては素直にありがたいと喜びを示していた。
純粋に声だけ届けるのにも力は宿るけれど。
伴奏があった方がもっときらきらすると思うので]
 
(418) 2022/12/13(Tue) 0:11:56

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  うん。
  きっと楽しい誕生日会になるよ。


[希望の芽を摘み取ることなくチェレスタはうなずいた。>>378
やがてもう一度視線がかち合う。>>379
己の言葉にヒナギクの表情が緩むところまでを余すところなく見届けた。
ああ、よかった、君が今日も笑ってくれて。


ちなみに、もしもヒナギクの心が読めていれば、
「毎日は流石に出張しないよ」と呟きつつまんざらでもない顔をしただろう]
 
(459) 2022/12/13(Tue) 0:46:47

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  うん、……じゃあまたあとで、食堂でね。


[大任>>427を任せたアリアとシトラとは、
いったん別れる形になる。>>428
「ゆっくり来てくださいね」という言葉>>429に、「大丈夫」ということはせず、
決まりの悪そうな苦笑を返す。
この人の前では若干自分を保てないという事例はいくばくかあって、
アリアを前にすると時たま「もう相変わらず過保護なんだからー」って思いと共に苦笑が浮かぶことがある。>>426
魂がそういう反応したくなっちゃうのかな。


そうして見送りを終えて一息ついて、
荷物を持ちあげようとしたらなんということでしょう、
荷物を掴んだという感触がない!]
 
(460) 2022/12/13(Tue) 0:49:04