人狼物語 三日月国


181 忘却の前奏曲、消失の1ページ

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【人】 惜別ハツナ



[ 私はあの後、君と一緒に病院に行った。
  私も突き飛ばされた時に軽く怪我したから
  それを診てもらって。

  一度君から離れたんだけど、
  君の目が覚めるまで私は家に帰らなかった。
  親には大事な人が病院にいるから、って
  連絡だけは入れた。
  流石に迎えに来るって言われたけれど。 ]

  
(7) 2022/10/26(Wed) 17:02:44

【人】 惜別ハツナ



   
こんな時だけW親っぽいWこと言わないで。



[ って言ったら何も言えなくなったみたいで。
  それ以上は言われなかった。 ]


  
(8) 2022/10/26(Wed) 17:03:12

【人】 惜別ハツナ



[ 君が目覚めるまで、私はずっと病院にいた。
  ずっと、待ってた。

  
もし君に何かあったら、って思ったら

  
病院を離れるなんてしたくなかったし

  
君が目を覚ましたら真っ先に君の隣にいたくて。 ]


 
(9) 2022/10/26(Wed) 17:04:18

【人】 惜別ハツナ



[ 先生を呼びに行った看護婦さんと
  入れ違いで私は君の病室に入って。
  
  ベリー系の甘い匂いの制汗剤が
  なんとなく場違いな気がして、
  一瞬だけ足を止めるけど。
  君のことが心配だからまたすぐ歩き出して。 ]


   
元親くん……?



[ 君の横に行って、声をかけるんだ。 ]

 
(10) 2022/10/26(Wed) 17:05:39

【人】 惜別ハツナ



[ 天に手をのばしている君をみていると
  どうしようもなく不安になるのはなんでだろう。 ]


  
(11) 2022/10/26(Wed) 17:07:12

【人】 惜別ハツナ



[ でも、まずは君の怪我とか……
  それが一番心配だから。 ]


   ね、その……。
   身体、痛いところとか、ある?


[ 君の手を握って、聞いてみるんだ。 ]**

  
(12) 2022/10/26(Wed) 17:10:28

【人】 惜別ハツナ



[ 私の両親が私に強く言えないのは
  決して君のせいじゃない。


  
元から壊れてたんだよ。

  それがよく見えるようになったきっかけは
  確かに君だったのかもしれないけれど
  君は何にもしていないよ。 ]


 
(19) 2022/10/26(Wed) 18:42:15

【人】 惜別ハツナ



[ 私は君が無事かどうかで頭がいっぱいで。
  自分の親のことなんて構ってる場合じゃないって
  そう思ってしまったから。

  ……君の親がいない、って事実に
  すぐには気づけなかったんだ。


  普通なら真っ先に来るはずの
  二人がいないってことに。  ]

 
(20) 2022/10/26(Wed) 18:43:49

【人】 惜別ハツナ



[ 君のよそよそしい言葉づかいに
  私は戸惑ってしまう。

  どうして、そんな顔してるんだろう。
  
まるで……私の事を知らないみたいな。 ]



   
…………はじめまして、じゃないよ?



[ だから、君に名前を尋ねられて
  私は頭が真っ白になっちゃったんだ。

  どうして?
  
どうして、ハツナ、って呼んでくれないの? ]


 
(21) 2022/10/26(Wed) 18:46:07

【人】 惜別ハツナ



[ なんて言ったらいつもの君に戻るのかも
  わからないまま、名前を言おうとしたら、
  先生がやってきて、説明してくれた。>>18

  私、ここでようやく気付くんだ。
  君のご両親は、何処なんだろう、って。
  先生と一緒に来るのかと思ったのに。


  先生はそんな私をよそに教えてくれた。
  身体の怪我の方は、ちゃんと治るみたい。
  でも問題は別にあって……。 ]

 
(22) 2022/10/26(Wed) 18:47:05

【人】 惜別ハツナ




[ 頭を強く打ったせいで記憶をなくしている。 ]



  
(23) 2022/10/26(Wed) 18:47:38

【人】 惜別ハツナ



[ それを聞いた時、
  私はさっきの朝日くんの反応に
  納得せざるを得なくなるんだ。

  嘘だ、って言いたいよ。
  言いたいけど、君が私の名前を知らないはずない。


  さっきの君は冗談言ってるような顔じゃなかった。
  だから、それが事実だって、
  受け入れざるを得なくて。 ]


 
(24) 2022/10/26(Wed) 18:48:33

【人】 惜別ハツナ




   元親くん……え、っと……。
   私の名前、わからない、んだよね。

   惜別ハツナ、だよ。
   
君にはハツナ、って呼ばれてた。



 
(25) 2022/10/26(Wed) 18:49:14

【人】 惜別ハツナ



[ そう言って、君の手をぎゅっと握る。
  信じてほしい、でもいきなりそう言われても
  君はすぐに理解できないのかもしれない、

  拒絶されるかもしれないと思うと、怖くて。
  それを誤魔化したかった。


  こわい、怖いよ。
  いま私、泣きそうなんだ。
  でも君の前でだけは、泣くわけにはいかない。
  泣いたら、優しい君はきっと自分を責めてしまう。]


  
(26) 2022/10/26(Wed) 18:50:49

【人】 惜別ハツナ


  
   ……何も、覚えてないの?
   たとえばそう……
   私が屋上で歌を歌ってた時とか。



[ もしかしたらなにか、
  記憶の欠片が残ってるかもしれない
  そう思って、聞いてみるんだけど。
  
覚えて、ないのかな。  ]*


 
(27) 2022/10/26(Wed) 18:51:16

【人】 惜別ハツナ



[ 記憶がない、って聞いた時の君は
  頭を押さえてて。>>29
  大丈夫?ってつい、見ちゃった。
  
  
そうだよね、一番怖いのは君なんだ。 ]


  
(36) 2022/10/26(Wed) 23:05:19

【人】 惜別ハツナ



[ 君の記憶は、戻る確証がないみたい。
  どうしよう、もし記憶が戻らなかったら。

  
私、またひとりぼっちになっちゃうのかな。


  そんな自分本位の心配をしてたら
  今度は君のご両親の事へと話が移る。
  私が君に聞けずにいた事。
  君は私の事だけじゃなくて
  本当に何も覚えてないんだ、って
  改めて事実を突きつけられる。

  でも記憶を失う以上に最悪なことを
  私は聞くことになるんだよ。   ]


  
(37) 2022/10/26(Wed) 23:06:04

【人】 惜別ハツナ


[ 席を外してほしいと言われたなら
  そうするつもりだった。
  だってどうやら今の君にとって
  私は他人でしかないみたいだったから。

  構わないと言い切ってくれた君に
  すこしだけ、信用してくれてるのかな、
  なんて淡い期待を抱いたけれど

  そんなの吹き飛ぶくらいの君の過去に、
  私は表情が消えていく。 ]

  
(38) 2022/10/26(Wed) 23:06:35

【人】 惜別ハツナ



   
なんで、そんなひどい、こと……。



[ 私の声は自分で思ったよりずっと冷たい。
  そうだね、この場にいない人に怒っても仕方ないし
  怒る権利、ほんとは私にはないのに。

  それなのに、怒りが抑えられない。
  君はずっと、ずっとひとりだったんだ。
  

  
こんな時でさえ、見舞いにも来ないなんて。

  
本当に、ふざけないでよ、
って言いそう。 ]


  
(39) 2022/10/26(Wed) 23:07:25

【人】 惜別ハツナ



[ でもそれは私が言う事じゃないから。
  辛うじて、それだけは飲み込んで。

  君がショックを受けてないかなって
  思って君の顔を見ても、
  君は悲しそうじゃなかった。

  
私はそんな君を見て……。


       
哀しいな、って思ってしまうんだ。 ]**


  
(40) 2022/10/26(Wed) 23:08:01

【人】 惜別ハツナ


***

[ 先生が病室から出た後
  私の質問に答えてくれた君は
  ピンと来てないみたい。 ]

 
   ううん……、ハツナ、って。
   呼び捨てだったよ。

   なんて言っても、呼びづらいかな。
   呼びづらかったら
   君が呼びやすいように呼んで大丈夫だよ。


[ そう言って気にしなくていいよって
  安心させようと笑ってみせた。
  
ぎこちなくなってないかな、大丈夫かな。 ]


 
(41) 2022/10/26(Wed) 23:59:20

【人】 惜別ハツナ



[ 微かな望みも断ち切られて
  私は、内心ずっとどうしようって思ってた。
  でも、君にそれは見せないように。

  
それに謝らないといけないのは私だから。 ]


  
(42) 2022/10/27(Thu) 0:03:36

【人】 惜別ハツナ



   そっか、謝ることないよ。

   あのね、謝るのは私の方なんだ。
   君が怪我したのは、突っ込んできた車から
   私を守ろうとしたからなんだよ。
   だから、君が怪我したのも
   記憶をなくしてしまったのも私のせい。 


   
ごめんね、君に、こんな痛い思いをさせて。


  
(43) 2022/10/27(Thu) 0:04:33

【人】 惜別ハツナ



[ そう、君に事故の経緯を説明して。
  
  私はただ、泣いてしまわないように
  必死で笑顔になろうとしてた。
  今は駄目だ、ないちゃだめ。

  
今だけは―――――。 ]


  
(44) 2022/10/27(Thu) 0:06:36

【人】 惜別ハツナ



[ 闇夜に彷徨う君に、>>0:112
  手を差し伸べる太陽でいなきゃいけないから。 ]

  
(45) 2022/10/27(Thu) 0:06:53

【人】 惜別ハツナ



[ 泣くのを我慢してる私は、君が少しでも
  記憶を取り戻すための手掛かりを探そうと。

  そういえば、君は何度も聞いてた歌なんだから
  歌えば少しは思い出せたりしないかな、なんて
  そんなことを思って、私はよく歌っていた
  あの曲を口ずさもうとして―――――。 ]

  
(46) 2022/10/27(Thu) 0:09:02

【人】 惜別ハツナ

 

   
……あ、れ……?



[ 歌えない。歌えなかった。 ]


  
(47) 2022/10/27(Thu) 0:09:32

【人】 惜別ハツナ



[ 歌わなきゃ、って思って焦ってるせいなのかな。
  歌詞もメロディも確かに覚えてるのに
  歌おうとしたら声が出なくて。   ]


  
(48) 2022/10/27(Thu) 0:09:58

【人】 惜別ハツナ



   ごめんね、歌ってた歌、
   君が聞いたら何か思い出すかなって
   そう思ったんだけど……

   
ド忘れ、しちゃったのかも。



[ 一瞬、歌えないことに動揺して
  顔にも出してしまったけれど

  すぐに困ったように笑って、謝った。 ]

  
(49) 2022/10/27(Thu) 0:11:18

【人】 惜別ハツナ



   えっと……
   しばらくは入院することになるのかな。

   着替えとか、きっと必要だよね。
   私、君の家知ってるから……
   私でよければ必要な物、持ってくるよ。

   私じゃない方がいいなら……
   その時は先生に聞いてみるね。


[ 話題をそらすようにそんなことを言って。
  入院しないとしても、必要な物
  多分此処にはないはずだから、
  どっちにしろ誰かが
  持ってこないといけないと思うし。
  君の両親は頼れないってわかってるから。
  たぶん君はこの提案、断れないんじゃないかな。

  断られたら、勝手に家には入れないから
  素直に他の大人に頼るつもりではいたけれど。 ]


  
(50) 2022/10/27(Thu) 0:11:53