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【人】 惜別ハツナ大丈夫。あるよ、説得力。 ほんとのこと言うとね。 ずっと、君にそう言われたかったんだ。 [ 柔らかく、笑ってみせた。 泣き笑いみたいになっちゃったのは…… ゆるしてほしいな、嬉しくて 涙が止められないんだもん。 泣いているの、これ以上見せたら 君がまた自分を責めてしまいそうで それは、嫌だったから。 君に背を向けるようにベッドから降りて 窓からのぞく空を見た。 天に手をのばして、ふ、と息を吐く。 ] (1) 2022/11/03(Thu) 0:47:29 |
【人】 惜別ハツナ[ そんなことを言って、 君が退院するって教えてくれたから 振り返って、よかった、って言うんだ。 嘘じゃないよ、よかった、って思ってる。 退院するってことは 君の怪我が治ったってことだもん。 ] 一人だと不安になっちゃうもん。 君の役に立てて、よかった。 どういたしまして。 (2) 2022/11/03(Thu) 0:49:14 |
【人】 惜別ハツナ[ 言いながら、君の方へと歩み寄って。 君は此処を出ようと背を向けてたかな。 それとも、まだこっち見てた? どっちにしろ、私のすることは決まってる。 ] 退院祝いに、どこかいこうよ。 あ、退院祝いだけじゃなくて…… 私の休みも兼ねて、ね。 [ くすくす、いたずらっ子みたいに笑った私は 君に抱きついて、囁くんだよ。 ]* (3) 2022/11/03(Thu) 0:50:23 |
【人】 朝日元親[ 日はまだ高く外は太陽が出て明るいまま。 ボクの家か、学校の屋上が脳裏をよぎるのは なんとも不思議な感覚だ。 片や過労で、片や交通事故で。 本来無許可外出なんて出来ない立場なのに。 ボクは彼女の手を引いて。 途中廊下でばったり会い、 どこに行くのかと心配そうな先生に向かって。] (7) 2022/11/04(Fri) 0:34:44 |
【人】 朝日元親[ ボクにしては割と大きめな声で言い切ると そのまま脱走するように病院を抜け出した。 もちろんハツナさんの手を離したりはせずに。 後ろで看護婦さん達の 黄色い声が聞こえたけれど そんなこともお構い無しに ボクは彼女の言う場所へと向かうんだ。] (9) 2022/11/04(Fri) 0:36:41 |
【人】 惜別ハツナそうだね、きっと言うよ。 [ だから、あの時傍にいるって 言ってくれたんだよね。 君の想像が正解だと、 私は知っているから、頷いてみせて。 ] (11) 2022/11/04(Fri) 18:01:33 |
【人】 惜別ハツナ君の家に行こう。 二人きりになれて、誰にも気兼ねすることない。 私、君のためにご馳走作っちゃうよ? 君はほっといたらコンビニ弁当とか カップ麺で済ませちゃうんだもん。 だめ、っていっても聞いてあげないからね。 (12) 2022/11/04(Fri) 18:07:39 |
【人】 惜別ハツナ[ 君の家だった。 学校の屋上は……ごめんね。 ちょっとだけ、怖いんだ。 君に悪意を向けた人たちのことが 頭をよぎってしまうから。 それに、私がされたことを思えば 君はきっとまた自分が許せないって思いそうで。 思い出させるような場所に行きたくなかった。 君にとってどっちがいいかを考えてたはずなのに いつの間にか私にとって都合がいい方を 選んでしまうことに微かに罪悪感を感じながら。 ] (13) 2022/11/04(Fri) 18:08:44 |
【人】 惜別ハツナ[ 君に手を引かれるままに 廊下を歩いていく。 退院の目途が立った君ならともかく 倒れた私は心配されて当然。 ばったりとあった先生に どう説明しようか、咄嗟に思いつかなくて 私は何も言えなかったんだけど。 ] (14) 2022/11/04(Fri) 18:09:08 |
【人】 惜別ハツナ[ 君の説明に、頬が赤く染まる。 君はそんなつもりなかったのかもしれないけど 付き合ってます、と堂々と宣言してるようにすら 見えちゃうわけで……困らない、けど。 流石に恥ずかしいよ…… 看護婦さんたちの黄色い声だって しっかり耳に届いてるから。 ] (16) 2022/11/04(Fri) 18:10:21 |
【人】 惜別ハツナ[ 二人で抜け出して歩く時間は なんだかちょっと悪いことしてるみたいで 遠足のあの日みたいだなって思ったりもする。 病院にいないといけない二人が 抜け出してるんだからただのサボりより タチ悪かったりするのかな。 君の家に行く前に、 寄り道していい?って聞いて 君がいいって言ったなら、 最寄りのスーパーに寄って二人で買い物もしたかな。 安心したからか、お腹すいちゃったしね。 君は何が食べたい?って聞くんだ。 希望の物、作るよ、って言って。 ] (17) 2022/11/04(Fri) 21:03:39 |
【人】 惜別ハツナ[ 繋いだ手を離さないまま 私は君の家に案内する。 何度も行った場所だから 道に迷ったりなんてしない。 事故に遭った場所を通った時は 少し、私の顔は曇ってしまったかもしれないね。 ] (18) 2022/11/04(Fri) 21:06:37 |
【人】 惜別ハツナ着いたよ、ここが君の家。 此処で何度も、君と二人で夜ご飯食べたんだ。 [ そんなことを言いながら、 二人で家に入った。 ちらり、とキッチンを見てしまったのは 私にとっては思い出深い場所だったから。 料理してるときに、君が後ろから 話しかけてきてくれたりしたこととか そんな、小さな幸せを思い出して、 ひとり、小さく笑って。 ] (19) 2022/11/04(Fri) 21:07:35 |
【人】 惜別ハツナ家の中、見て回る……? 何か、思い出せることあるかな。 [ 君にとってのきっかけが何になるのか 私には想像つかなかったから。 君に聞かれたことには応えようって そんな気持ちで、君の方を見たんだ。 ]* (20) 2022/11/04(Fri) 21:07:53 |
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