目明き ブラキウムは、メモを貼った。 (a6) 2021/05/30(Sun) 20:54:58 |
【見】 わるいおとなの ラサルハグ>>3:101 メレフ バチンと三度乾いた音の後。甲高い悲鳴を上げた子供を後ろからぎゅっと抱きしめて、「よく頑張ったね」と囁いた。 カウンセラーにとって予想外だったのは見繕ってきた子供が予想に反し泣かなかった事。少年の掠れた声と態度を感じ取ったのだろうか。 ──ああ、子供は大人よりもはるかに気配に敏感である事を忘れていた。 「……メレフ。貴方もお疲れ様。これで覚えてくれたかな、人を傷つけることはいけない事だって。 あと──」 ヒールを鳴らし、子供をすり抜けて貴方の元へ。 警戒心の欠片もなく耳へ唇を寄せる。 (@1) 2021/05/30(Sun) 21:03:57 |
【見】 わるいおとなの ラサルハグ>>3:101 メレフ 「 」 ──ひとりで出来ることなんて、本当に少ないんだ。 これも覚えておくといい。はじめに言ったけれど、どのような立場であっても動く前に周りを見て。人に歩み寄りなさい。 特に貴方はカードが少ない。大人の、それも大多数に向き合うのならもっと考える時間を増やすべきだ それだけ告げると、有無を言わせず打たれた子供の手を引いて屋上を後にしようとする。 「『宿題』は終わりだよ。私はこの子を保健室まで送るから、ここで失礼させてもらおうかな。 ……メレフ、貴方からは何かある? 愛しい愛しい子だもの、お願いがあるなら聞いてあげるよ」 依然として警戒心の欠片もないままだ。止めるも、反撃するも、他の行動に移るも。何の邪魔もされず実行できるだろう。 (@2) 2021/05/30(Sun) 21:05:03 |
ブラキウムは、探しものを見つけた。朝食の後のお話だ。 (a7) 2021/05/30(Sun) 21:39:38 |
【置】 褐炭 レヴァティ子どもたちが屠殺ごっこをした話への所感。 屠殺屋役の子が、豚役の子を本当に殺しよるアレね。 殺人が死刑の町で、それでも子どもだからで 許されるか許されないかの話。 リンゴと金貨を並べて、屠殺屋役の子がリンゴを選んだら、 物の価値をまだ学べていないだけだから無罪放免って。 けどさァ、別にそれってイコールと違うでしょ? 金貨の方がキラキラしていて綺麗だ。 やけんほしいって言う子も居りますよね。 金貨の価値を知っていて、それでリンゴを沢山買えることを 知っていても、すごくおなかが空いていたら? そんなん今すぐリンゴが欲しいですよね。金貨は食べられん。 金貨の価値を知っているからこそ、 それくらい知識があるからこそ。 試されていることを理解してリンゴを選ぶんも あると思うなァ。俺は多分、これ。 無邪気に殺して、訳も分からず殺してもらえたらよかったね。 (L0) 2021/05/30(Sun) 21:52:36 公開: 2021/05/31(Mon) 0:50:00 |
レヴァティは、どこかで呟いた。「綺麗だからで金貨がほしい子になりたかったなァ」 (a8) 2021/05/30(Sun) 21:52:43 |
ルヴァは、ブラキウムに微笑んだ。 (a9) 2021/05/30(Sun) 21:53:52 |
ブラキウムは、ルヴァに微笑んだ。 (a10) 2021/05/30(Sun) 21:55:39 |
ラサルハグは、メレフを置いて屋上から立ち去った。三日目のとある時間のことだった。 (t0) 2021/05/30(Sun) 22:01:56 |
【人】 徒然 シトゥラ「…………」 朝食の席に訪れれば、あの席≠ノ向かって 真剣に栄養食のようなチョコレートの粒を眺めている。 「シェンかレヴァティ、手空いてない? …… ちょっと口の中にこれ放り込んでほしいんだけど。 願掛けみたいなもんでさ」 おやつ口に放り込んでくれと言う同級生は違和感かもしれないが、なんか真面目に言ってるので口の中に放り込んで欲しいんだろう シトゥラは、お腹が空いている (4) 2021/05/30(Sun) 22:19:15 |
【置】 褐炭 レヴァティ≪所感≫ ブラキウム:安心しました。 メレフ :あーあ。 キツそ〜本当に早く治してもらいな〜〜 シェルタン:え、すごい。がんばって〜 ルヴァ :無力な正義の味方って大変ですけん。応援しちょるんよ。 カストル :あーあ。 君はひとりやないですけんね〜 ポルクス :お片付けは終わった? ルヘナ :あー……あーあ。 まァ、期待なんて最初から。 サルガス :みんなみんな元気やとええけんね〜、ほんとう。ほんとう。 スピカ :あーあ。 ……君もなんか決意しています? イクリール:あーあ。 考えられる頭、なくさんてねぇ〜 シトゥラ :知らない分からないで気付けん時代の方がしあわせよ。 君はきっとそう。 俺もね。 ヘイズ :あーあ。 でも仲間がいっぱいの時期でよかったね〜〜 デボラ :お外で元気でねぇ? 帰ってこんてええですよ ラサルハグ:大人ですね。ハン。 (L1) 2021/05/30(Sun) 22:21:02 公開: 2021/05/30(Sun) 22:20:00 |
【人】 小さな心臓の サルガス「――……」 サルガスが朝食の席に現れたのは、朝食の時間も終わりかけの頃だった。 幽鬼のように動きはおぼつかず、顔色は昨日の午後に中庭に現れた時よりも一層に白い。 けれど、周りの子供たちは彼を"囃し立てた"。指をさして笑うものもいる。 治療を受けていないことの証左は、皮肉にも烏合の衆の反応によって成されている。 ふらふらと、自分が何をすべきなのかも忘れたような足取りで。 ぼんやり、食事をトレーに乗せようとして。でも、うまく選び取ることもできない。 (5) 2021/05/30(Sun) 22:23:29 |
【人】 徒然 シトゥラ ぱくっと、器用に呑み込めば口元だけ笑った。 子供のようにあーんをされ返したいかを訪ねておく 「おう、ありがとうシェン。 そういえば風邪でも引いて寝込んでた? 」わざとらしい言い方で、チョコレートを呑み込み平然を装う。 若干咀嚼に時間がかかっていても、違和感は酷くない程度だ。 「最近寒くなってきたから気をつけろよ、寝相によれば起きたら布団がなかったりするか。 シェンだったら裸で寝ているかも知れないから、もっと注意しないとな」 (7) 2021/05/30(Sun) 22:32:57 |
ルヴァは、ブラキウムに優しく、触れた。 (a11) 2021/05/30(Sun) 22:37:22 |
【人】 愛情 シェルタン「ぶん殴るぞコラ!寮で裸族なってたまるか! 個室だけどさ!色々問題あるだろ! なあ、みんなもそう思うだろ〜?」 わざとらしく接されても、 なんてことなく受け答えして。 剰え、それを『他の人』にも向けたりして。 「……てか風邪じゃないよ?オレは。 大人に酷いことをされた んだ。シトゥラには、言った気がしたんだけどなあ?」 そして意趣返しのように言う。 大人との関わりがあったことを、大声で。 それは、 ここに居られるもの の特権だ。 (9) 2021/05/30(Sun) 22:43:46 |
シェルタンは、生徒たちの雰囲気を気にしない。いつもどおり。“それが何もおかしくない”とでも言うように、そこにいる。 (a12) 2021/05/30(Sun) 22:45:06 |
レヴァティは、「ああ」 いつかのことを思い出した。 (a13) 2021/05/30(Sun) 22:46:39 |
ブラキウムは、ルヴァを嬉しそうに受け入れた。 (a14) 2021/05/30(Sun) 22:56:06 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:8 朝の食堂 レヴァティ 「ぅ、」 貴方の手、こどもよりも大人に近くて、するりと伸びた指先を見て。 何も入ってやしない胃の中がぐるりと回ったように、ひくりと喉を動かした。 なんとか込み上げるものをこらえて、こらえて、緩やかに首を横に振る。 「だい、じょうぶ……テーブルで、食べるよ。自分で、持てるから」 真っ白い指でトレーを返してもらうとそのままよろよろと席を探した。 (11) 2021/05/30(Sun) 22:56:22 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:10 朝の食堂 ブラキウム 少し二の足を踏み気味ながら、昨日と同じように席のそばまで行って。 遅れた時、いつかと同じようにまだ席に立たず、貴方の返答を待ち望む。 「……まだ、となり、空いてるかな。 ルヴァと……カストルは?」 状況に気づかない。気づけていない。それらをとりまく違和感に、目がいっていないのだ。 (12) 2021/05/30(Sun) 22:58:34 |
レヴァティは、離れていくサルガスに手を振った。 (a15) 2021/05/30(Sun) 23:04:14 |
レヴァティは、朝食の後、放送の指示書をもらった。昼休みに流すつもりだ。 (a16) 2021/05/30(Sun) 23:10:53 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:13 朝の食堂 レヴァティ 「レヴァティは、どうして――……」 ほとんどぼやくように、ぽろりと。ここでは多くの者が目を逸らしていることを口にしかけて。 ぐ、と飲み込んだ。ここでは、こんなにも人がいるところでは。どうしても言葉は制限される。 まるで貴族の舞踏会のように、まつりごとが通い合うこの場所で。 ひとたび、口にすることが何を呼び起こすのかということは、はっきりとわかっているのだ。 「……ううん。なにか、おはなし、あったら……あとで、聞けるとおもうから」 ふらついた様子のまま、少年は既に出ていく方面に多くなっている人波に紛れていく。 (15) 2021/05/30(Sun) 23:32:45 |
レヴァティは、また後でをちゃあんと聞きました。 (a17) 2021/05/30(Sun) 23:39:43 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:14 朝の食堂 ブラキウム 「うん。うん、……そうだね。ごめんね。寝坊、しちゃって……。 ふたりとも、少し、遅れてるのかな。みんなつかれてるし、しかたないよね……」 言外に不安をいだきながらも、それを明確に言い表そうとはしなかった。 言ってしまえば現実になるような気がして。 聞いた者が眉をひそめたのも見ないふりして。 いつも以上に乗せられた品の少なく味気ない食事を並べて、それでも少しほっとした。 少なくとも目の前にいる彼の無事は確認できたのだ。 無事って、なんのことだろうか。 「……ちょっとだけ、へんなもの、見つけたりはしたんだけど。 でもやっぱり、これだって思うようなものは、見つけられなかったなあ……」 (16) 2021/05/30(Sun) 23:48:05 |
サルガスは、研究員の一人がいなくなった噂を聞きました。 (a18) 2021/05/31(Mon) 0:42:51 |
【人】 目明き ブラキウム>>16 朝の食堂 サルガス 「本当に寝坊しただけ? 言わせてもらうけど……どう見ても疲労を通り越して瀕死に見える。 また無茶をしたんだねサルガス」 心配そうにあなたを見つめる。 そんなブラキウムもまたあなたと相違ないくらいの視線を浴びている。 ブラキウムの行いはもはや子どもにも大人にも目に余る領分にまで及んでいた。 彼が居なかった事は無くなった。 一方で一人分の子どもへの悪意は消えて無かったことにはならない。 失った矛先は敏感に新たな獲物を見つけていた。 「もちろん彼らの事も心配だけど、目に見えて心配なのは君の方だ。くれぐれも自分の身を守る事を第一にするんだよ。 ……ほら、まずは食事で栄養補給から」 お気に入りの贈り物で今日も果物を切り分ける。 昨日すっかり忘れてしまっていた青りんご。二つも用意してきた。 こうして何事も無いようにいつもの朝食を迎えたふたり。 触れるだけで崩れてしまいそうな砂のお城はそれでもまだ健在だ。 少なくとも、この瞬間は誰にも否定させない。 (17) 2021/05/31(Mon) 0:45:04 |
ブラキウムは、昨日よりもヴァイオリンの音色がよく聞こえた。 (a19) 2021/05/31(Mon) 0:46:34 |
ブラキウムは、嘲る視線を今まで以上にずっとはっきり見えている。 (a20) 2021/05/31(Mon) 0:53:28 |
【人】 演者 シェルタン奏でている。 いなかったときも、ここにいるときも、 特に上手くなったりはしていない、弦の音色を。 だが。 聞く人たちが変われば、聞こえるものも変わる。 話はとても単純で。 だからこそ、知らせなければならない。 いつか、此の場所を許せるようになる時まで。 ──朝食の時間が終わるまで、 暫く演奏を続けていただろう。 (18) 2021/05/31(Mon) 0:53:37 |
ブラキウムは、それでも好きなものを見るために目を閉じない。 (a21) 2021/05/31(Mon) 0:54:42 |
ルヴァは、ブラキウムに、大切なことを尋ねた。 (a22) 2021/05/31(Mon) 2:17:43 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:17 朝の食堂 ブラキウム 「無茶なんて……ううん。無茶、したのかな。何も……しないのは、はばかられて。 なんか、今日のブラキウムかっこいいね。……ブラキウムこそ、なにかあった?」 成果が得られず、ただ日々を過ごすことにも気を咎め。けれど、それにしたってぼうっとしている。 隠して、ごまかそうとしているよりは、もはや何も具体的に考えることすらできないようで。 そのくせ人の変化には漠然としたものながら気づきがあったようだった。 立ち振舞いになにか、覚悟ともいえるようなものを感じ取っている。 「そうだね、なんでもいいから、食べなきゃ……。 きのう、青りんご、おいてきぼりにしちゃったね」 緩慢な動きながら食事に手を付け始める。 つやつやと魅力的にみつの気配を知らせる青りんごだけが、かがやかしい食べ物に見える。 何事もなく、二人揃って席につけたけれど。ここに呼びたかった者達はどこだろう。 "明日、また明日、また明日と"。 歩み続けるでしかないのに、その足取りがこうも重いのはどうしてだろうか。 前を、顔を上げて前を見つめる彼と、一転して何かが頭を擡げて離れない少年は。 歩みゆく行き先が少しずつ違えてしまっていても、同じものを見つめていると言えるだろうか。 (19) 2021/05/31(Mon) 7:44:37 |
【人】 小さな心臓の サルガス「ああ、……ああ。シェルタン、戻って、来たんだ……」 耳に聴こえるバイオリンの旋律が、誰しもが耳を傾けるそれに戻っている。 気づいて、顔を上げて。そのまぶしい姿に、人知れず目を細めた。 今なら声をかけられるだろうか、 或いは自分にその資格があるだろうか。 あまりにも貴いその姿を、食堂の片隅でただぼんやりと見つめている。 (20) 2021/05/31(Mon) 7:46:58 |
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