リアンは、少し気になることがあって。食堂を後にした。 (a8) 2022/05/06(Fri) 22:05:01 |
クロノは、パンを一個口の中に押し込んでから、食堂を後にする。 (a9) 2022/05/06(Fri) 22:10:04 |
エルナトは、今日も図書室で本を読んでいる。いつも通り。 (a10) 2022/05/06(Fri) 22:12:23 |
リアンは、出て行く直前で、青年のその声を確かに聞いた。 (a11) 2022/05/06(Fri) 22:23:08 |
ラピスは、食事をとりながら、青年の言葉を静かに聞いていた。 (a12) 2022/05/06(Fri) 22:29:43 |
ラピスは、昨日から小さな花を胸ポケットに挿して過ごしている。 (a13) 2022/05/06(Fri) 22:38:05 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:29 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:48 |
司書 エルナトは、メモを貼った。 (a14) 2022/05/06(Fri) 23:56:50 |
リアンは、フィウクスの手を 今度こそ掴んだ。 (a15) 2022/05/07(Sat) 5:43:08 |
フィウクスは、その手を──今度は振り払わなかった。 (a16) 2022/05/07(Sat) 5:48:18 |
【置】 神経質 フィウクス随分と久し振りに生家への手紙を認めた。 この10年来、家族とは殆ど他人のようなものでこそあれ。 ここに居る為の頼み事であれば 大抵は聞き届けられた。それほどまでに彼等は戻って来て欲しくないんだろう。 あの場所の、唯一の恥とも呼ぶべき自分という人間に。 だから、これも、きっと。 何らかの形で聞き届けられはするんだろう。 (L0) 2022/05/07(Sat) 5:50:20 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
【置】 神経質 フィウクス… …… ……… …………だからどうにも私には、 人生の半分以上を過ごしてきたこの場所で この場所をもう一つの家として生きていけるような、 卒業とはまた別の選択肢が必要なように思うのです。 叶うなら、私はこの場所で生きていきたいのです。 先生方の配慮や尽力も虚しく、 今やこの10年間を無益に過ごして来た私には 過ぎた願いとは思いますが──── (L1) 2022/05/07(Sat) 5:52:22 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
ラピスは、中庭で休んでいるバレンタインを見かけた。 (a17) 2022/05/07(Sat) 17:46:52 |
【人】 月鏡 アオツキ「良いんですか〜? 有難う御座います、イシュカもやっていましたからね〜。 生徒たちも使うかもしれないので暫くかしきりにしても? こっちの区域なら片付けも要らないって、嬉しいです〜」 両手を合わせて喜んでいるように見える実習生。 その日の放課後は厨房を借りていた。 朝には機嫌が良さそうな口調で。 夕方辺りには気晴らしのように誰かと話す彼は、 いつもより髪がなんだか短くなっている。 「パン、捏ねますか〜。学生の頃ぶりですね〜。 食べきれなかったらイシュカやバットくんの口に 全部突っ込んでやりましょう」 一品目のパンは54%の出来だったらしく、香ばしい香りが廊下まで漂っていた。 メモがおいてある。 『パン作り開催中。好きな形を捏ねて持って帰って下さいね』 (8) 2022/05/07(Sat) 19:12:32 |
【人】 司書 エルナト>>+10 バレンタイン 「…そう、よかった。」 いつも少し眠たげな声。 先日ははきはきとした声。 今はそのどちらでもなく、何の感情もない電子的な声。 どうしたって、いつものように微笑むことはできない。 可愛がっていたペットが、補助具を付けないと 歩けなくなったような……そんな気持ち。 「……謝らないでよ。別にいいんだ。」 「最後まで読もうとしてくれたなら嬉しいな。」 「本は、最後まで読まないと意味がないからね。」 物語なんて、ラスト一ページで急に変わったりするものだから、と。 少し眉を下げながらも、微笑んで。 「……まだわかんないよ。何か起きるかもしれないさ。」 「……そうだ!本、今どこにある?」 「良かったら、読み聞かせしてあげようか?」 結構、初等部の子達にも好評なんだよ、なんて。 今度はしっかりと笑いかけて見せて。 (9) 2022/05/07(Sat) 19:31:32 |
【人】 高等部 ラピス「………」 じっ……。 こねこねと形作られるパンたちを眺める。 パンの香りにつられて、 他の生徒たちが集まっているようだ。 率先してパン作りに興じている実習生の姿を見て、 自分もやろうかな……と厨房に入る。 気晴らしはいつだって必要だ。 手袋の上から更にビニール袋をつけて、こねこね。 まんまるの形に整えていく。 少女は固いパンが好き。 パンの固さ:43% (10) 2022/05/07(Sat) 19:57:48 |
ラピスは、ほどほどに固いパンができた。 (a18) 2022/05/07(Sat) 19:58:19 |
【人】 月鏡 アオツキ「あらあら〜 ほどほどに固そうなパン。 わたしのこれはなんでしょう。動物には見えますね。 何かの動物に見えるパンです」 54%ぐらい動物に見えるパンを見せながらまた何かこねている。 「ラピスさんは自分用ですか? 誰かにあげたりするんですか〜? 私はせっかくですから食べて貰おうと思ってます」 たわいない話をしながら、もう少し食感あ良い物をと。 まじまじとレシピを見ながら、もう一度こねるのであった。 94%。 (11) 2022/05/07(Sat) 20:05:28 |
アオツキは、しっかりレシピを見ながらお店に出せそうなパンを作り上げた。 (a19) 2022/05/07(Sat) 20:06:17 |
【人】 司書 エルナト>>+11 バレンタイン 「……うん、よかった。」 「君が、ただの器だけになってしまったらって、心配だったけど。」 「ちゃんと君が、そこにいるみたいで、良かった。」 動かぬ体、電子の声。 人と呼ぶには些かばかり冷たくなりすぎてしまったけれど。 でも、きちんと心は君のまま。 それに、何もかもを投げ捨てたりしてるわけでもない。 君が落ち込んでいないのならば。 自分が悲しんでいてはいけないなと、緩く首を振り。 「………それ、図書室から持ってった本じゃないよね?」 「数か月前から転々と帰ってきてない本があるけれど…」 すこしじと……っと君を見て。 それから、大丈夫だよ、と仕方なさそうに笑って。 「じゃあ、探してくるから少し待ってて。」 そうして一度、君達の部屋まで。 何事も無ければそれなりの時間の後、帰ってくるだろう。 (12) 2022/05/07(Sat) 20:08:04 |
エルナトは、パンの香りを良いとは思えないし、味なんてわかりもしないけど。でも、パンを食べる皆の顔は好きだった。 (a20) 2022/05/07(Sat) 20:09:18 |
【人】 高等部 ラピス「!」 『誰かにあげるのも良いかもしれません』 固いパンは自分用にするとして、 自分も動物型のものを作ってみることにした。 二重に手に被せものをしているせいか少し動きはぎこちないけれど。 実習生は流石そつなく作っているなぁ、と感心していた。 動物っぽさ:86 (13) 2022/05/07(Sat) 20:15:45 |
ラピスは、かなり動物っぽくできた。 (a21) 2022/05/07(Sat) 20:16:16 |
エルナトは、そこかしこに置いてある本に溜息をついて、目当ての本を探す。 (a22) 2022/05/07(Sat) 20:31:24 |
エルナトは、ベッドの上にあったそれを拾い上げる。今まではここで寝ながら読んでいたのだろうか。 (a23) 2022/05/07(Sat) 20:44:46 |
エルナトは、少しだけ部屋を見まわしてから、君の元へと戻らないと、と足を出口へ向けた。 (a24) 2022/05/07(Sat) 20:56:48 |
エルナトは、本を両手で抱えて、来た道を戻る。 (a25) 2022/05/07(Sat) 21:25:33 |
エルナトは、この本の結末は、そんなに大きなどんでん返しもない、普通のものだけど。 (a26) 2022/05/07(Sat) 21:26:07 |
エルナトは、その普通をしっかりと受け止めることが、大事なのだと思うから。 (a27) 2022/05/07(Sat) 21:26:40 |
【人】 司書 エルナト>>+13 バレンタイン 「ん、じゃあ124ページからかな。」 「結構読んではいたんだね。」 残りはそんなに長くない。 夕ご飯までには読み終われるくらいの量。 例え君から何の反応もこなくとも。 きちんと、最後まで読み終えよう。 それが友達として、君にしてあげられる事だろうから。 縮まった距離。 文字が見えた方が良いかな、と隣に寄り添う形にして。 二人で本を覗き込む姿勢になって。 「………うん、いいよ。」 「ちゃんと読むなら、いくらでも時間をかけて。」 「きっと本たちもそうしてもらいたがってる。」 にっこり微笑んで。 それから、ゆっくり、穏やかで柔らかな。 変声期の来ていない、ボーイソプラノの声で読み上げていくのだった。 (15) 2022/05/07(Sat) 22:07:39 |
エルナトは、「太陽には烏、月には兎───」「三つ足の烏は玉兎めがけてついに羽根を広げ────」 (a28) 2022/05/07(Sat) 22:08:55 |
エルナトは、静かに、読み進めていく。 (a29) 2022/05/07(Sat) 22:09:09 |
エルナトは、淀みなく読み上げていく。空が赤く染まる頃、ついに指は最後のページを捲り。 (a30) 2022/05/07(Sat) 22:30:06 |
エルナトは、「────めでたし、めでたし。」金烏玉兎の話を、君に聞かせたことだろう。 (a31) 2022/05/07(Sat) 22:31:03 |
アオツキは、イシュカのパンをみて、お花には見えますよと励ましの言葉を送った。 (a32) 2022/05/07(Sat) 23:53:31 |
リアンは、今日は昼食以降、表で姿が見えなかっただろう。 (a33) 2022/05/08(Sun) 0:07:54 |
【人】 司書 エルナト>>+15 バレンタイン 当たり前の物語が、当たり前の結末を辿る。 ありふれた恋物語。 どこにでもある、普通の。 辿るべきところを辿った物語。 きっと世の中の全ての事は、同じように。 何一つ気にかけずとも、流れていくはずで。 「………?センセイ?」 君がどこかに語った言葉は、少年宛ではなくて。 だからそれの理解はできなかったけれど。 「……満足できたかな、なら、よかった。」 「…そろそろ晩御飯時だ。バレンタインくんは、ご飯は食べられないかな。」 「顔くらいは出しておく?」 出すなら、君の車椅子を押して共に食堂に向かうし。 そうでないなら、またね、と微笑んで。 本は図書室に戻すため、抱えて。 建物の中へ歩を向ける事だろう。 (16) 2022/05/08(Sun) 0:27:32 |
ラピスは、アオツキの励ましの言葉にうんうんと頷いていた。 (a34) 2022/05/08(Sun) 0:28:11 |
エルナトは、「今の方が君の事を沢山知れるのかもね」と車椅子の彼に笑って (a35) 2022/05/08(Sun) 0:44:08 |
エルナトは、君が食堂に顔を出すと言えば、嬉しげに笑って。だって、友達と一緒の方が楽しいから。 (a36) 2022/05/08(Sun) 0:45:03 |
エルナトは、るんるんと、楽しげに君の車椅子を押しただろう。 (a37) 2022/05/08(Sun) 0:45:36 |
エルナトは、本音を冗談の皮で隠して笑った。 (a38) 2022/05/08(Sun) 2:06:03 |
エルナトは、人が にしか見えない。 (a39) 2022/05/08(Sun) 2:06:23 |
神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/08(Sun) 5:55:40 |
【置】 神経質 フィウクスこの施設にも体裁というものがある。 きっと自分だけを特別扱いする事はできない。 つまりは、この要望さえ通ってしまえば、或いは。 この場所で生きていく為の選択肢を、 この場所の中に居るままに選ぶ事ができるようになる。 大人達がそれを棄却する理由が少ない事を知っている。 それがいつの事になるかはわからないけれど。 誰もがとはいかないかもしれないけれど。 それでもきっと、今よりはずっと望みがある。 (L2) 2022/05/08(Sun) 16:43:27 公開: 2022/05/08(Sun) 17:00:00 |
【置】 神経質 フィウクス病気が治らずとも、病気を治さずとも。 自分達にはあまりにも生きづらい外の世界へと 強引に放り出される事なく、『普通』になれない事で 目に見えない圧力にじわりじわりと絞め殺される事も無く。 生きていく事だけなら、ほんの少しだけ楽になる。 現状維持ができる。 その後にどうするかはそれぞれの決める事。 ここでさえ生きづらいのであれば、変えていくしかない。 紛れもない自分達の手で。 内部から、音も無く、少しずつ。 広すぎる外の世界よりは、ここはきっと変えやすい。 (L3) 2022/05/08(Sun) 16:44:05 公開: 2022/05/08(Sun) 17:00:00 |
神経質 フィウクス(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/08(Sun) 16:44:29 |
シャルロッテは、廊下に赤い線を引き、当て所なく歩く。 (a40) 2022/05/08(Sun) 18:45:54 |
シャルロッテは、そのうちに、医務室へと運ばれるだろう。 (a41) 2022/05/08(Sun) 18:46:11 |
【置】 司書 エルナト大人達に連れられて、どこかに連れてこられた。 園芸部の管理する場所の一つ。 「…………はい、僕がやりました。」 ぼや騒ぎも。 初等部の子への悪質な悪戯も。 2名への 常軌を逸した加害行為 も。「…だって、ただの家畜じゃないですか。」 「あの子達も、貴方達も。」 「ただのご飯じゃないですか。」 ご飯を得るために行動をして、何が悪いのか。 エルナトはまるっきりわからなかった。 エルナトは歪んでいる。 エルナトは、人間を家畜にしか見れないから。 エルナトは、人に、家畜に思う以上の感情を抱けない。 大人達が溜息をつくのを、不思議そうに眺めた。 フゴフゴ、という音が聞こえた。 (L4) 2022/05/08(Sun) 19:45:19 公開: 2022/05/08(Sun) 20:45:00 |
【置】 司書 エルナト───家畜と人が違うという事を、学びなさい。 大人達がそう言って、部屋を出て行った。 意味が分からなかった。 ようやく暗闇に視界が慣れてきて、 ここが豚の飼育小屋である事に気付いた。 「………気持ち悪い。」 エルナトにとって、人が家畜であるならば。 本来の家畜は、何一つの益ももたらさらない、 ただの気持ち悪い生物でしかなかった。 臭いし、不味いし、可愛くないし。 人はあんなに可愛いのに、なんでこいつらはこんなに 気持ち悪いのだろう、と常々思っていた。 「……?な、なに……?」 豚たちが自分に擦り寄ってくるのを見て、壁際に後ずさった。 (L5) 2022/05/08(Sun) 19:49:00 公開: 2022/05/08(Sun) 20:50:00 |
フィウクスは、あなたがそう思うなら、きっとあなたの友人だ。 (a42) 2022/05/08(Sun) 19:50:36 |
【置】 形容矛盾 フィウクスおかしくたって、それでいい。 これが自分の在り方だ。 そんな自分の、自分達の居場所を作ると。 あの時確かにそう約束したのだ。 (L6) 2022/05/08(Sun) 19:54:04 公開: 2022/05/08(Sun) 20:30:00 |
【置】 形容矛盾 フィウクスきっと途方も無い時間が掛かる事だろう。 望む全てが手に入るとも限らないだろう。 けれど行動を起こさなければ何も始まらない。 その場に留まり続けるには歩き続けなければならない。 この場所の在り方が気に食わないから望む形に作り変える。 患う病を自己の一部と受け入れるような人間を否定しない。 一人でも多くの誰かが暗い顔をせずに済むような。 いつかそんな場所になるように。 (L7) 2022/05/08(Sun) 19:54:38 公開: 2022/05/08(Sun) 20:30:00 |
【置】 悲憤慷慨 フィウクスこの病がある限り、心折れる事は無いけれど。 どうせ一人でも為すのなら、誰の手を取ったっていいだろう。 さあ、これから新しく始めよう。 誰かが生きていく為のこの場所を。 (L8) 2022/05/08(Sun) 19:55:15 公開: 2022/05/08(Sun) 20:30:00 |
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