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【人】 XIV『節制』 シトラ[ そう思うのは、思いたいのは やっぱりわたしが甘いから、なのかな。] チェレスタさん……、 …………? [ それは、おそらくはわたしが洋館に来てから 初めて聴いた、チェレスタさんの弱音だった。>>243 眉を下げて名前を呼びかけたところで 突然、彼女が驚いたような表情を見せる。 まるで自分で、自分の口にした言葉が 信じられないとでもいうような表情。 続いた言葉は、強がっているように聴こえて ] 弱音を吐いたって、良いと……思います 少なくともわたしは、 聴かせてもらえて……嬉しい、って 思います。 (295) 2022/12/24(Sat) 21:04:02 |
【人】 XIV『節制』 シトラ……チェレスタさんは いつも 大丈夫、って わたしたちを安心させてくれましたが 頼りないのは……わかって、ますけど わたしも、何か役に 立てたら……って そう思って……ここに居る、ので。 [ だから、聞き役がわたしで良ければ、 吐きたいだけ吐き出してくださいね。と添えて ] いろんなことが変わってしまって 悪いことも、たくさん起こるかも……しれない、けど 良いことも、きっと……あるって わたしも、信じたいです 今すぐに、は 難しくても 少しずつ、でも 何か、世界を変えてゆければ…… チェレスタさんが大切に想ってきた一座の方々なら チェレスタさんとまた会いたい、って そう思っているんじゃ……ない、でしょうか。 (296) 2022/12/24(Sat) 21:04:26 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 滅びの瀬戸際で起こった良いことって、何ですか? そう問い掛ければ、聴かせてもらえただろうか。 進んで会話する姿はあまり見かけなかったふたりが 玄関ホールで親しげに話していたのを思い出す>>131。 わたしも、世界か箱庭か選択を迫られなければ クロさんと面と向かっては話せないままだったかもしれない。 話せて良かった、と心から思う。 その彼が箱庭を選んだこと、 この時はまだ── 知る由もなく ]* (297) 2022/12/24(Sat) 21:04:51 |
【人】 XIV『節制』 シトラ── 食堂・ホットチョコ屋さん [ メッセージを送信してしばらくの間は、 もしも誰も来なかったらどうしよう、って どうしてもそわそわしてしまっていた。 結果的には、 不安は杞憂だったと、そう思わせてもらえるくらいに 予想していたより多くのひとが 食堂へと足を運んでくれた。 ひとり、またひとり。 顔を見せに来てくれたひとを迎えては 熱いチョコレートドリンクを差し出して、 見送っては、カップを洗う。 抱えた想いを吐露してくれるひとも、 わたしの話を聴いてくれるひともいた。 束の間のやりとりでも、ただ挨拶を交わし合うだけでも 改めて思い知らされてしまった。 わたしにとって、この洋館での暮らしてきた日々が 一緒に過ごしてきたみんなのことが どれだけ大切な存在になっていたのかを。] (298) 2022/12/24(Sat) 22:57:49 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 大鍋いっぱいに作ったはずのホットチョコレートは 気付けばすっかり暈が減っていた。 端末の小さな振動に気付いたのは 客足が落ち着いたころ、だったかな。>>266 もしもその場に居合わせたひとがいたなら、 とてもわかりやすく綻んだ表情に気付いたかもしれない。 「アリアちゃんの分の材料は しっかり確保してあるよ」 「熱々が飲みたかったら 食堂で待っているし、 すこし冷めてしまっても良ければ お部屋まで行くから、呼んでね」 一番飲んでほしかったひとへ 短いメッセージを送信する。 返事が来るか、本人が姿を現してくれるかするまで ずっと彼女へと想いを馳せていた。 ]** (299) 2022/12/24(Sat) 22:57:52 |
【人】 XIV『節制』 シトラ── シャルレーヌさんと シャルレーヌさん……! 来て、くださったんですね ちょ……っとだけ 待っていて……くださいね……っ [ いい香り。>>251そのひと言に口元が緩む。 誰に対してもそうしたように、 甘い湯気立つホットチョコレートをカップへと注いで 熱いのでお気を付けて、と彼女に差し出した。] (348) 2022/12/25(Sun) 6:57:22 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 同じ南西出身のシャルレーヌさんには、 生まれ育った土地柄が似通っていたからか 割と最初から一方的に親近感を覚えていた。 フォルスさんの売店の奥のお茶会でご一緒したり、 地理的には近しかったらしいのに全く知らないでいた お互いの故郷についてお話をしたり。 彼女が大切に想うひとの話をしたがったなら、 焼き菓子を摘まみながら耳を傾けた日もあったと思う。 とはいえ、 初めて会ったころはというと── 彼女がわたしの部屋のドアを叩いてくれても>>246 わたしは扉を開ける勇気が持てなかったり、 アリアちゃんと一緒にいるときに声を掛けられたなら 甘えられるひとに甘えて猶更、お話できなかった。] (349) 2022/12/25(Sun) 6:57:28 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ ──ああ、わたし ちゃんと成長できてたんだ。 今では何の躊躇いもなく扉を開けて、 詰まりながらでも、嚙みながらでも 何気ないお話を、言葉を、交わせる。] どうなるん……でしょう、ね わたしも、わかりません ……ただ、 今まで通りには……きっと、いられない。 それだけは確かなのかな……、って 思っている、ところです。 [ みんなで、と希望を奏でるあたたかくて優しい声。 わたしもそう思います、と小さく微笑んだ。>>251 そして、 アリスさんの誕生日パーティーのときのような 『みんなで』が叶うことは きっともう二度とないのだろうとも予感していた。 ] (350) 2022/12/25(Sun) 6:57:47 |
【人】 XIV『節制』 シトラ……わたし、 シャルレーヌさんのお誕生日が来る頃には 今のわたしよりきっと、もっと 上手に歌えるようになっていると 思う、ので またお祝い……させて、くださいね。 [ 少しでも永い生を、 同郷のよしみの幸せを祈ること。 今のわたしに出来るのは、それくらいで。]* (351) 2022/12/25(Sun) 6:58:04 |
【人】 XIV『節制』 シトラ── みんなの幸せを心から願うひとと そう、……ですね わたしは、この世界が……大切だった。 その気持ちは、いまも…… 変わって、ません。 [ 『わたしはこの世界をほんとうに愛せているのか』 それは、神様に選択を突き付けられてから 何度もわたし自身に問い続けてきた問いだった。 ……ちゃんと大切に想えているのか 本当のところ、まだ自信は持てなかった。 世界を呪うより、神様や他の誰かを呪うより 己を呪う感情の方が強かっただけかもしれない。 短い人生の中で間違いなく幸せだと思える今 すべて終わらせられるならそれも良いのかも、なんて 一瞬でも思ってしまったわたしもいた。 今は守りたいと心から望んでいる世界を恨む日も、 いつか来てしまうのかもしれない。それでも ] (376) 2022/12/25(Sun) 13:38:20 |
【人】 XIV『節制』 シトラはい、わかりました ……って 簡単には、わたしは、捨てたく、ない………… 何を言われたって、苦しくて、泣きたくなっても 生きていたいと思わせてくれたのも、この世界だから でも、……そう ユグさんにとっては、違ったん……ですね。 [ 彼の生い立ちを詳細に尋ねたことは、きっとなかったし わたしも自分の生い立ちについて語ったことは、なかった。 生まれ落ちた環境がもしも逆であったなら わたしも同じことを考えていたのかも、しれない。>>283] ユグさんがどんなに必死で説得してくれても かつてのようにはならないって させない、って 言いきってくれたと、しても きっとわたしはその言葉を信じきれなかったし 壊れた世界のことばかり考えてしまって、 すべてを忘れて箱庭で幸せには…… なれなかったと、思います。 (377) 2022/12/25(Sun) 13:38:29 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ もしかしたら、神様なら 辛い記憶だけを綺麗に消し去ることだって 出来てしまうのかもしれないけれど。 そうやって生まれ変わらせられたわたしは きっともう、わたしとは言えない。] ……良かった それを聴いて、ちょっと…… 安心、しました。 [ わたしから傷つけられたことなんて ただの一度もないと、心優しい彼は言う。>>284 その直後に彼が見せた、堪えるような笑顔に>>286 ああ、また考えなしに余計なことを言ってしまったと わたしは後悔する。 わたしを気遣ってくれる言葉が、感謝の言葉が 申し訳なくて、けれどひどくあたたかく感じられて わたしはまた泣きそうになってしまう。 ずっと信じてきた理想を見つめ直せる勇気があって 自分の痛みより誰かの痛みを悲しいと思えるこのひとは、 本当に聡明で、努力家で 心優しいひとだったのだと もう4年も一緒に暮らしてきたのに初めて知った。] (378) 2022/12/25(Sun) 13:38:50 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ ほんの僅かでも何かが違っていたら いまのこの時間は生み出されなかった。 なら、 すこしでも、少しずつでも何か変えてゆければ 一滴の雨もせせらぎになって、川になって いつかは海になりはしないかな。 まだ知識として文字と絵でしか知らない、海に。 >>287質問に重ねられた質問に目を瞬かせて 思い巡らせているうち、彼の想いが吐露される。>>288 限りなく正確に、丁寧に 思考を言葉にしようとしてくれているんだろう。 時折相槌を打ち、同意を示しながらじっと耳を傾けて やがて彼が自分で導き辿り着いた結論に>>289 素敵な考え方だな、って素直な感想を抱いた。] 22人みんなが、それぞれ望みのまま 生きていてくれること…… (379) 2022/12/25(Sun) 13:39:13 |
【人】 XIV『節制』 シトラ……そうですね。 みんながそれぞれに、望むように…… ──ふふ ユグさんは、やっぱり優しいですね。 [ もうすこしだけ、考えて── こう答えた。] ユグさん わたし、 この洋館で暮らすようになるまで お湯も、沸かせなかったんです。 でもいまは、ホットチョコレートを 自分で作れるように……なりました。 みんなの、おかげです。 [ それがわたしの思う幸せにどう繋がるのか、と 疑問に思われたかもしれない。 如何せん、わたしは話すのが得意じゃないから 思い付いたままに言葉を連ねる。] (380) 2022/12/25(Sun) 13:40:03 |
【人】 XIV『節制』 シトラわたしの送ったメッセージを見て、来てくれて 美味しい、って飲んでくれるひとたちがいて ユグさんみたいに たくさんお話をして、くれたり わたしの話も、聴いてもらえたり これからのこと、一緒に考えてくれようとしたり 抱えてた気持ちをすこしずつ 分け合って 心を落ち着けたり、する そんなお手伝いが…… ちょっとでも、できているのかな、って。 そう、思うと……嬉しくて 胸がぽかぽかして あたたかくて [ だからそう、いま、わたしの思う幸せに あなたとこうして過ごせている時間も含まれている。 そう伝えるように、眼鏡の奥を見つめて ] こういう気持ちを 幸せ、っていうのかな……って 思ってるんです (381) 2022/12/25(Sun) 13:40:19 |
【人】 XIV『節制』 シトラだから、 いま、わたしの思う幸せは…… ユグさんの、さっきしてくれたお話と 重なる部分もあって すこしだけ、違ってもいて…… ……手伝って、もらえますか? [ まだ淡く揺らいでいた望みがゆっくりと輪郭を成す。 22人みんながそれぞれ望みのまま生きてゆくために わたしに出来ることは、まだ何もわからなくても ] ……わたし、 少しずつでも、世界を わたしを、変えて……ゆきたい。 わたしを、変えてゆくためには 今のままじゃ ……だめだ、って そうも 思っていて でも、わたしの一番安心できる、居場所が いまはこの洋館なのも 本当のことで…… (382) 2022/12/25(Sun) 13:40:42 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 自分でも我儘だと思う。 甘いと言われても仕方ないとも思う。 息を深く吸い込んで、吐き出す。 わたしの想いを、声にする。] いまも、神様の残した傷で 苦しんでるひとたちが 外に……きっとたくさん、いる。 世界の崩壊が防げたことを 識っているのは、まだわたしたちだけで たとえ政府がもう大丈夫だって伝えても、 この数日間の出来事が過去になってしまうくらいに 本当に何もない日々が続いていかなければ 信じきれないひとは……大勢いる、と ……思います。 明日生きられるかもわからない不安や 恐怖に怯えているひとたちから目を逸らして この洋館の中だけで今までどおり生き続ける方が、 外よりは安全だろうのは 間違い、なくて 幸せを望むなら、そうすべき なのかも、しれない とも……思う、の (383) 2022/12/25(Sun) 13:41:05 |
【人】 XIV『節制』 シトラでも……それじゃあ、 きっと何も、何ひとつ変えられない。 [ わたしが、彼が、彼女が思い描いた夢は 一歩でも進もうとしなければ絶対に叶わない。] (384) 2022/12/25(Sun) 13:41:14 |
【人】 XIV『節制』 シトラ……わたしが行っても、 何も……できることはないかもしれません。 足手纏いになってしまうかもしれないし たくさん、辛い想いをするかもしれないし 最悪の場合、………… [ 一度、口を噤む。 過去の、先代の『節制』たちが どんな扱いを受けてきたか 目にしたわけでも記憶があるわけでもないけれど、 知識の上では学んできたゆえに。] ……でも、いまのわたしは 何もできないかどうかさえ、わからない。 人手の不足しているところで 何かお手伝いさせてもらえないか、どうか 政府の方に お願い……して、みます [ 止められてしまう可能性は──いまは、考えないで。] (385) 2022/12/25(Sun) 13:41:25 |
【人】 XIV『節制』 シトラ……の、で ユグさんがこれからも この洋館で生きていきたい、って思っているなら 「いってらっしゃい」って、背を……押して 「おかえり」って 迎えて、くれませんか。 帰れる場所がここにあるんだ……って、思ったら わたし、きっと……がんばれる、から [ もちろん、ユグさんも外に出たいと思う日が来たなら このお願いは忘れてくれて構わない。 ユグさんのチョコレートに、ひと匙の砂糖と 一片のオレンジピールが加えられる。 ほろ苦いままのチョコレートも美味しいけれど 爽やかな酸味を加えることで、新たな一面を見せる。 誰かが挑戦しなければ生み出されなかった味わいだ。 美味しいですか? そう尋ねて、顔を上げた。]* (386) 2022/12/25(Sun) 13:41:37 |
【人】 XIV『節制』 シトラ── とても大切な誰かがいるひとと [ どうしてこんなこと、話してしまったんだろう。 どうしてこのひとに、話せてしまったんだろう。 自分でも驚くほどにずるずると感情が零れ落ちた。 それは、目の前の彼女がわたしの心の奥の やわらかい部分を刺激したからでもあったし、 時々相槌を打ちながらわたしの話を 最後まで聞き届けようとしてくれたからでもあった。 カップへとチョコレートを注ぐ指先が、少し震えた。 手渡そうとする指先はもっと震えそうになった。 それでも彼女は落ち着いた姿勢を一切、崩さずに あまつさえ「ありがとう」なんて>>320 ] …………っ、 [ 私の意見を、と続いた言葉に 反射的に身構えそうになってしまったわたしとは 彼女はまるで正反対だった。>>322 ] (420) 2022/12/25(Sun) 20:23:31 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ ──返す言葉が、ない。 語りかけるように、諭すように 矢継ぎ早に溢れ出す彼女の意見。>>323 言葉を失ったまま耳を傾けてゆくうちに ふっと気が遠くなりそうになった。 鼻先を掠めるチョコレートのあまい香りだけが、 辛うじて意識を保たせる。 そのとおりだ、とも そんなことない、とも思えた。 頭と心がぐしゃぐしゃに搔き回されていく。 可哀想、とまで言われてしまえば わたしの中で、何かが弾けた。 ] ……どうして どうして、クリスタベルさんは そんなに自信が、持てるんですか…… (421) 2022/12/25(Sun) 20:23:45 |
【人】 XIV『節制』 シトラ自分より幸せにできる他の誰かがいて 大事なひともその誰かを特別に想っていて 自分は二の次だったんだ、って 何もできないんだ、って 負担なだけなんだって思い知らされてしまっても それでも、クリスタベルさんは 自分こそが幸せに、って思っていられるんですか (422) 2022/12/25(Sun) 20:24:12 |
【人】 XIV『節制』 シトラ大事なひとに 叶うなら望むかたちで 幸せになってほしい、って 願うのは そんなに、……そんなに、 わるい、ことですか…………!? [ 違う。彼女はわたしを責めているんじゃない。 わたしの無意識を怖ろしいまでに探り当てて 前を向けるように背を押そうとしてくれているだけだ。 頭では解っているのに、どうして 責められているような気持ちになるんだろう。 どうして、止められないんだろう。 あのとき>>1:229、 あのとき>>4:244 わたしが思い浮かべた『わたしのほか』は あなたでは、なかったのに。] …………っ、 ご……、ごめ……ん、なさい [ 今更口に戸を立てても、遅かった。] (423) 2022/12/25(Sun) 20:24:19 |
【人】 XIV『節制』 シトラ……そう思い、たい…………のに 思って、……たかった [ 誰が否定していいものじゃないと、彼女は言う。 それがたとえ大事なアリアちゃんでも、と続く。 そう言いきられてしまえば、そうだ、と思えるわたしと 否定と秘匿は別のものだと反論したがるわたしがいる。] 神様に、だって 譲りたく、なかった ……のに、 [ そうだった。 綺麗なだけの人形ではないはずだった。 酷く脆い心を持った、ただの人間だったはずだった。 後悔しないか、なんて 辛いだけだ、なんて そんなこと、とっくの昔からわかっていて 必死に抑えようと努めてきたことすら忘れていた。] (424) 2022/12/25(Sun) 20:25:27 |
【人】 XIV『節制』 シトラ……正直に、打ち明けて しまえば いま隣に居られる、資格 さえ 失って、しま う とは …………思わないん、ですか………… [ 当てつけだ。彼女にとっては災難だ。 心の底から申し訳が立たなくて 声はどんどん、小さくなった。] …………、 クリスタベルさん、は ゼロさんのことを………… すごく、大切に ……想っているんです、ね。 [ 湯気で誤魔化しきれないほどに頬を染めて>>325 素直な想いを語る彼女を、愛らしいと思った。 絶対に幸せになってくれなければ 許せないって、そう 思ってしまうほどに。] (425) 2022/12/25(Sun) 20:25:42 |
【人】 XIV『節制』 シトラ…………、わたしも、 嬉しいのは……変わらないんです 誰かと楽しそうにしているのを見ると、嬉しいし 誰かに頼られているのを見ると、誇らしいし 捨てられない大切なものを、たくさん持って もっと自分を大事にしてほしい、って 思ってる、……のに どうして …………どう、して……………… [ それ以上は、うまく言葉にならなかった。 ] (426) 2022/12/25(Sun) 20:25:54 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 言葉を失くしたわたしに気を遣ってくれてか ホットチョコレートを飲み終わったからか、 さて、と彼女が席を立つ。>>326] ──……あ ありがとう……ござい、ました と、いうか ごめ………… うう、ん [ ごめんなさい、と謝るのは違う気がした。 謝罪合戦になってしまいそうだ。 変わらず朗らかな表情の彼女は 怒っているようには見えなくて、 彼女が食堂の扉を潜り抜けてしまう前に その背中へと、名前を叫ぶ。] あ、あの…………っ! ……また その ……改めてお話……して、もらえ……ます、か [ それがあなたの貴重な時間を奪う行為と知りながら。 返事がどうあれ、引き留めはせずに見送った。]* (427) 2022/12/25(Sun) 20:26:03 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 最初にその手紙を見つけたのは誰だったか。 同じ師匠から学んだ文字が 全員の名前が、一片の紙にずらりと並べられている。>>216 不意に違和感を覚えて、手紙の端をよくよく見れば 何かから千切り取ったような跡があった。 その紙が便箋ではなくて ノートの切れ端なのだと気付く。 主を失った部屋から、 わたしが彼の誕生日に贈ったノートが消えている。 それを知って、わたしはまた泣きそうになって あなたがくれた言葉を思い出す。] クロさんは、……そちらを 選んだんですね。 ……あの日、お話できて 良かった どうか……幸せに、 …………、お元気で。 [ 箱庭へと続いているんだろう光る扉 その向こう側へと足を踏み入れることはない。 伝えたい想いはいまも、彼の傍にある。]* (461) 2022/12/25(Sun) 21:44:27 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ またひとつ、「ありがとう」の声を聴く。>>361 「美味しい」のひと言がわたしを安心させてくれる。 思っている以上に残酷な現実が待ち受けていても 先の見えない未来に怯えても、 不安や喜びを分かち合える誰かが居てくれるだけで こんなにも、心強い。 エーリクさんとのわだかまりが解けたチェレスタさんは 話を終えると、とても優しい穏やかな顔をして見えた。>>362 シトラは、と尋ねられれば 包み隠すものはない。] ──はい わたしも、大丈夫でした。 もっと早くお話できていれば…… そう、思いも しましたが 今だからこそ、話せたのかも……しれませんし もし、わたしが強くなったように……見えるなら、 それはみんなの、おかげで [ チェレスタさんの大丈夫も、歌もずっと わたしの背を押して、支え続けてくれていて ] (511) 2022/12/25(Sun) 23:01:19 |
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