【人】 空虚 タチバナあれ……? [今のは何だろう。よく思い出せない。 私は正しいこと≠したはずだ。 必要ないものを片づけ……いやでも、それは同じ、] ……あたま、…………いたい。 [途切れた快感がいつもの痛みを取り戻した。 足取りがぶれて、よろよろと蛇行しながら進む。 きっと、どこかで何かが混じっただけだ。 ただそれだけ。これは私のものじゃない。 どれだけ言い聞かせても、否定しても、 喉の奥が狭くなったような気がして。 必要ないはずの息が苦しくなった。 目頭が痺れを訴え、熱を帯びた。ねえ、どうして。] (26) 2022/08/13(Sat) 13:08:20 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a6) 2022/08/13(Sat) 13:17:16 |
【人】 千早 結── 名もなき病室 ── こんにちは。 うん、ぼくは、おとうさんの、おともだちだよ。 [目を覚ましたベッドの近くに ふわふわと漂う小さな泡沫があったので、 尋ねられるままに答えた。 消え入りそうは音はあまりにも無垢に煌めく。 これはぼくの幻聴なのだろうか。 それともあの時聞こえた声が真なのだろうか>>0:112 これまで見えなかったものが、聞こえなかったものが 今は形を纏い、脳に色を齎すようだ] 名前を、呼んでほしいの? [こくりと頷く素振りを見せた泡沫の輪郭を撫でる。 未だ恨みや未練にすら成り果てぬ、小さな小さな、ただの願いの塊のように感じた] (28) 2022/08/13(Sat) 13:56:05 |
【人】 千早 結── 目覚めた後 ── 死んでしまうと、また別の命を求めるのかな いつまで?永遠に? [霊障とでもいうのだろうか。 時折意識が混濁したり、見えないものが見えていたり 聞こえていたりいなかったりする。 幽霊(怨念)との邂逅は叶ったのだが、 すぐに疑問や聞きたい事が溢れて生まれて。 死んでしまったからこそ彼女を怨霊として留める恨みや怒りは、どれほどの命を代替にしても晴れる事はないのではないだろうか。死ぬ前に、後悔を塗り替えられてさえいれば彼女は怨霊になる事はなかったのだろうけれど───] 困ったなぁ (30) 2022/08/13(Sat) 14:54:21 |
【人】 千早 結・・・ [彼女が望むままに殺してくれても構わないと願っても、彼女はぼくを死で満たしてはくれなかった。ぼくは彼女を満たしたいと願うのに、そうすれば彼女が怨霊たる所以を否定してしまいそうで───。 それに怖がらせてしまったのは少しショックだ。 口を尖らせてベッドを降りる。 やっぱりもっと彼女のことが知りたい。 眠っている間にどこへ行ってしまったのだろう]** (31) 2022/08/13(Sat) 15:05:57 |
千早 結は、メモを貼った。 (a7) 2022/08/13(Sat) 15:08:41 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a8) 2022/08/13(Sat) 15:49:43 |
【人】 空虚 タチバナ[かれん、と。私の名前を呼ぶ声が聞こえる。 母ではない。 彼女が娘の名を呼ぶことなんて滅多になかった。 他人がいる時だけ取り繕うように紡ぐ響きは、 何かが切れてしまうより前から他人事のようだった。 私だけを見て、私だけに注がれる名は、 彼が抱いた欲に満ちていた。 欲するままに与え合い奪い合って、 教えてもらった彼の名前ごと口づけられて、 交わした熱い吐息にどろどろに溶けてしまうような。 ――夢のようだった。 あの時だけは、たとえどんなに愚かだったとしても、 本物になれたような気がしたから。 私の名前を呼ぶ声が聞こえる。 何度も思い返そうとする頭の中で、 思い出の彼が私の名前を呼んでいる。] (32) 2022/08/13(Sat) 17:24:01 |
【人】 空虚 タチバナ[空っぽだって言ったくせに、 私の持っていないものをたくさん抱えた彼が、 生者の輝きを持つ彼が、憎くて、羨ましくて。 独り占めしそうになるくらいおいしそうで、 どちらかが消え、触れられなくなるのが怖ろしくて。 ――だから、殺してやらないことにした。] (36) 2022/08/13(Sat) 17:25:45 |
【人】 空虚 タチバナ[だから、逃げてしまえばいい。 ひとときの夢と、欲に溺れて生を投げ出さず、 どこかで幸せに生きてくれたなら。 だって―― 生きていたら、いつか報われるはずでしょう? 思いが怨霊のそれから逸脱し始めていることに 女はまだ気づかない。 自分に価値などないから、己を省みる時はなく。 矛盾から目を逸らすように頭の痛みに呻く。] ぅ……。 [折角逃げられたんだから、幸運を逃してはいけない。 あなたに駆け寄ってくれる人がいた>>1:110。 あなたを呼んで探してくれる人がいた>>1:13。 彼らとの関係も、どんな理由があるのかも知らない。 それでも心配してくれる誰かがいる。] (38) 2022/08/13(Sat) 17:27:24 |
【人】 空虚 タチバナ[この場に溜まる怪異は、あらゆる手段を用いて 求める者を手に入れようとする。そういうモノだ。 生者の延長線にいたとして、境界は存在する。 だから、] ぅ……ぁ゛… ァ……。 [幸運を逃してはいけない。 もし、次にその姿を捉えることがあったなら、 今度はもう、手放すことはできないだろうから。]** (39) 2022/08/13(Sat) 17:28:38 |
空虚 タチバナは、メモを貼った。 (a9) 2022/08/13(Sat) 17:33:02 |
【人】 四谷 隆史[血を流す姿を見て、呼吸が止まりそうな心地を覚える 己が血で汚れようが、セキさんから流れ出ようとする命を留めたかった。 死んでほしくないから。生きていてほしいから それが彼の願いに反しているとしても。 ――自分の我儘であった。 喪いたくない、と願ったのだ。 もう二度と――……] (音がする。金属が床とぶつかって 硬質な音を奏でている) ――……。 [セキさんは何故だと、問う。 当然だ。死にたいと明かした自分をこの世に留めようとしているのだから。] (40) 2022/08/13(Sat) 19:49:26 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a10) 2022/08/13(Sat) 19:58:35 |
【人】 千早 結生きて、君のそばにいてもいい? ぼくに残った、時間は少ないけれど [人ならざる者へ尋ねる言葉ではないだろう。 けれどそうすれば、彼女はぼくの命が消えるまではぼくを恨み(求め)続けることができるだろうし、ぼくの命が尽きる頃には、ぼくにも何か、この世への未練のようなものが生まれるかもしれない。 傲慢な考えだ。正しさなどなにもない。 行き当たりばったりの提案だった。 >>39苦しそうに闇に蹲る彼女の背中は、 とてもか細く、震えているかのように見える。 叶うなら肩に手をかけ、デートにでも誘うように彼女の手を取るつもり。 立ち上がってくれるだろうか] (43) 2022/08/13(Sat) 20:37:18 |
千早 結は、メモを貼った。 (a11) 2022/08/13(Sat) 21:11:25 |
【人】 名坂愛子―― →分娩室>>1:182 [入って思ったのは、死体安置所で扉を開けた時かそれ以上に死臭が満ちていたこと。 思わず口を手で覆って顔を顰めてしまう。 臭いの元がどこかにあるはず、と思って辺りを見回せば、部屋の隅に担架に白い布がかぶされたナニかが安置されてあった。 それが、彼の捜してきてくれた手がかりだろうか] ――確かめるよ。 [正直、嫌な予感しかしない。最悪の予想さえしてしまう。 布の下に何があるか、それを考えるだけで心臓が嫌な音を立てる] (ダメ、可能性におびえて確認しなかったら、私はきっと、ずっと後悔する) [無かった事にする、その選択肢を捨てて、私は白い布に手をかけ――はぎとった] (46) 2022/08/13(Sat) 21:16:46 |
【人】 名坂愛子[最初見た時は、酷い状態の死体だと思った。 ただ、見た時は嫌悪感は湧かなかった。 なぜだろうとよく無残になった死体を確認してみる。 無残になった死体をよく見てみれば、ところどころ見覚えのある部分がちらほらあるのに気付いた] (51) 2022/08/13(Sat) 21:18:46 |
【人】 名坂愛子[見覚えのある髪だった。見覚えのある服だった。見覚えのあるお揃いの腕時計をしてた。見覚えのある眼鏡をしてた。 ああ、見間違えるはずもない。これは――この死体は、妹だ] 雪、雪……!雪、雪、雪っ! [無残な状態になっていようとお構いなしに、妹を抱きしめる。 何でこんなことになったのか。 ここの怪異にどうにかされたのは間違いないだろうけれど、そもそもここに来てしまったのは私との喧嘩が原因じゃないか。 そう考えたら、もう心の中は後悔と絶望でいっぱいになる] (53) 2022/08/13(Sat) 21:19:39 |
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