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【人】 piacere ラウラ【街中】 >>41 ツィオ様 「…真面目……、」 何かを考えるようにエメラルドにも似た貴方の双眸を見つめる。 少しして、首が小さく傾いて、ひとつ頷いた。 何かに納得する仕草ではあるが、今の流れから何に納得したのかなど理解はし難い。 「…マウロ様は、ツィオ様とリカルド様がお好きですから。 それに……。………、…いえ、わかり ました」 言葉の途中、伝えようとしたそれは飲み込んで。 これといって好みなものや食べたいものがあるわけではないが、素直に頷いて誘いに乗ることにした。 (51) 2022/08/13(Sat) 20:20:59 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>44>>45 マキアート 「えぇ、まぁ……なかなかこういった行事に参加する機会はなくて」 仕事一筋で生きてきたこの10年は、自らの意思でそうしてきたとは言え一度も行こうと思わなかった。 おかげで今の自分の地位があるのだが、青春なんて言葉は知らずに大人になったといっても過言ではないだろう。 とっくに冷めきってる酒を傾けながら、指摘されたことについては否定しようもなく頷いていた。 「心理状態を……、へぇ。 酒にもそういう言葉があるとは……まるで宝石や花みたいですね。 確かに商売をしてると感情に流されると損をしますから、いくらでも調節はしてますが」 それが天賦の才かは、わからないが。 いやしかし、この男と話していると、時々相手が本当にマフィアだったのか怪しく思うことがある。 それくらい警戒なく近づいてくることに対してのある種の恐れのようなものかもしれない。 「なるほど、ピッツァは俺も好きな食べ物なのでそれにしましょう。 ついでにあまり甘くないカクテル……あぁ、じゃあスプモーニをお願いします」 目の前にいる店員のソムリエに注文をいれ、やはり甘さを緩和してくてとりあえず水を飲んだ。 ピザが届けば、教えてくれた例にとピザを1枚進呈するだろう。 (52) 2022/08/13(Sat) 20:22:27 |
ラウラは、束ねた髪を揺らしながら周囲のカフェやレストランを眺めている。 (a19) 2022/08/13(Sat) 20:26:35 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>50 ストレガ 「それが、罪を犯すという事だもの。」 「罪と欲とエゴが私達のドレスコードでしょう。」 だから、仕方のない事だと眉一つ動かさず。 暗殺屋は、マフィアの中でも恨みを買いやすい役割だ。 沢山を殺す、それも、自分の危険を殆ど犯さず。 きっと仲間であるノッテの中ですら、女に忌避感を抱くものは 少なくはないはずだ。 「そう。出来ないわけではないのね。」 「趣味仲間を見つけるのが大変そうね。 そう。やってないならいいのよ。」 返答をすんなりを受け入れる。 敵意も害意もない。徹頭徹尾、冷えた声と表情。 「じゃあ何のために?」 だから紡ぐ言葉は、ただの純粋な疑問だった。 (53) 2022/08/13(Sat) 20:39:19 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>53 レヴィア 「お年の割にしっかりしていらっしゃることで」 「あたいは正装は嫌いでね。いきぐるしいだけだ。 好きな物を好きなように食って、その内死ぬさ」 やはり、ここでも獰猛に笑う。 自分の罪に対して罰など知らないねとはねつけ、 欲のままに自由に過ごし、エゴのままにこうして話す。 これに、忌避感などという面倒なものはない。 「そりゃあ出来るよ。 ファミリーの銃を整備するのは誰だと思ってるんだい」 そこには余程自信がある。言いながら珈琲を飲み干して、 幾つかパーツの足りないライフルの傍に空容器を置いた。 「趣味が被らなくていい事もある。 野郎の口説き文句のきっかけにならないとかね。 ん……何の為か。……ちょっとした手品の為、かな」 にひ、と口角をあげる様は、幾らか……年相応に見えた。 (54) 2022/08/13(Sat) 21:00:56 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>54 ストレガ 「この年まで生きてるから、しっかりしてるのよ。」 「そう。貴女を大切に思う人は大変ね。」 興味のない声色で告げる。 静粛なパーティ会場を土足で踏み荒らすかのような態度。 正装をきっちりと着込んだ女は、石の顔で笑顔をちらりと見た。 「ファミリーの整備士の工房が、こんな廃墟の中だなんて嘆かわしいわ。」 「立場に相応しい住居を得るべきではなくて?」 銃の構造に深く精通しているわけではない。 しかし、全てのパーツが揃ってない事くらいは分かる。 机全体を見て、それから部屋を緩く見渡した。 「人体消失マジックでもするのかしら。」 それから、夕闇が貴女を見据えた。 (55) 2022/08/13(Sat) 21:31:25 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【市場】 路地裏の小さな市。 少女は並ぶ果実や野菜を見比べて、気に入ったものを手に取っては店主と会話をして、お金を払う。 それから、「最近どうですか」なんて雑談を少しして。 「……やっぱり、そうだよね……」 ふう、と小さく息を吐いて。 石壁に背をつけて、少しの間だけ街並みに溶け込んで。 道ゆく人の姿を眺めている。 (56) 2022/08/13(Sat) 21:33:59 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>55 レヴィア 「ハッ、違いないね。 あたいはあんたを好く奴の方が大変だと思うけど」 整備をしてない手は自由だ。楽しげに、 両手の平を見せてハンズアップ。指先は僅かに黒ずんでいる。 「ちゃんとアジトにも工房はあるさ。ここは秘密の部屋。 それを言い出したら暗殺者だって、アンティークより ナイフと銃に囲まれた家じゃなきゃおかしいだろ?」 部屋のあちこちには必要ない配線や配管が幾つも通っている。 それらにも確かに、幾つか銃のパーツが使われているようだ。 「まあね。顧客の情報も消失させる手品も覚えてるよ」 へらりと笑ってそんな言葉も続けた。 (57) 2022/08/13(Sat) 21:50:00 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>57 ストレガ 「いないことを祈るわ。」 「嫌いなのよ、人。」 煤けた指を見る。 女は普段白いシルクグローブをしているから、汚れとは無縁で。 指を出すのは、グラスハープを奏でるときくらい。 だけれど、血に濡れた手は、不自由だ。 「馬鹿ね。」 「そんな人を殺しますよ、なんてアピールする 暗殺者、いないわ。」 部屋に這わせられた配線達。 最早銃の整備士、の枠には収まらない技術のようにも思える。 機械全般に強いのだろうか。 「こんな世界に入らなくても、生きていけそうなのに。」 「馬鹿ね。」 瞳を落として、紅茶をまた一口飲んだ。 紅の液体は、まだボトルのラベルの上辺程しか減っていない。 (59) 2022/08/13(Sat) 22:36:10 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>59 レヴィア 「だから大変そうだって言ってんの」 悪びれもせずそう返す。あなたの整った顔と並べば、 人によっては醜いと指を差す者もいるかもしれない。 それでも、これは随分好き放題に生きている。 「いないからそうした方がバレないんじゃないか。 あたいが暗殺者に転向する事があったらそうするか」 そんな事にはならないだろうけど。 ストレガをアジトで見た事があるなら、 その大半は報告をしている姿か、 或いは業務用の大型機械やPCなどを弄っている姿だろう。 アジトの工房もまた、多数の機械に囲まれており、 重要な物以外の多くを上の求めに応じて扱っているようだ。 「世界なんかどうだっていいんだよ、あたいは」 「あたいがしたい事をしてる、それが一番さ。 で、あんたは"こんな世界"以外の道はなかったわけ?」 それこそこれを本業にするとか、と アンティークのデスクランプを示して。 (60) 2022/08/13(Sat) 22:56:42 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>60 ストレガ 可憐な容姿は随分と色んな所で役に立つ。 仕事だって、標的に近づくにはこの顔は便利だ。 しかし、それを振り回して自由に振舞う事はない。 任務に忠実な暗殺者は、自分の意志を重視しない。 「手からする香りが油なのか、血なのか。」 「どちらが良いのかしらね。」 招集でも掛けられなければアジトにも顔を出さない女だ。 貴女の仕事ぶりを見たことはなく。 そして、自分の仕事もまた、誰にも見せることはない。 「そう。幸せな人生なのね。それはよかったわ。」 「私にお店は無理よ。接客、嫌いだもの。それに」 「この世界以外の道もないわ。」 「だって私、ノッテに拾われなければ、 道端で凍え死ぬ赤子になっていたもの。」 ノッテに拾われ、教育され。 女は"こんな世界"以外の世界を知らない。 「私、人を殺すためだけに生きてるのよ。」 だから、人を殺す以外の仕事はできないのよ、と。 (61) 2022/08/13(Sat) 23:40:23 |
【人】 翠眼 ヴェルデ>>40 マキアート そういう場所があるらしいとは知っている。 けれど行ったことはないから、素直に『ない』と肯定を返そうとして。 謝罪がついてきたから、少年は翠の目を瞬いた。 「べつに、お兄さんが謝ることないでしょ」 「お兄さんとおれとじゃ、見るからに全然違うんだしさ。 だから、なにか違ったってそれは、当然のことだよ」 その差を僻むのは見当違いだし、そんな熱量もない。 スニーカーはややくたびれているけれど、少なくとも今は、汚くはない。 少年は、それでよかった。 つやつやの毛並みの猫のぬいぐるみ。きれいな色の鳥のぬいぐるみ。ころんと丸くデフォルメされたねずみのぬいぐるみ。 ここに並ぶようなきれいなものでなくても。 「お兄さんはイヌが一番好きで、飼ってるイヌを大事にしてて、そういうのはすごく、いいことだろ、たぶん」 「おれは何がかわいいとかあんまりわかんないけど、それだって、全部ヒトシイって言い方してもらったら、そう悪くないように聞こえる」 「好みって言ったら、こういうふわふわのやつじゃなくて、ヘビとか好きな人もいるんだろうな」 ぴ、と指差すのは、にょろりと細長いぬいぐるみ。 他のぬいぐるみたちに負けず劣らずのつぶらな瞳に、赤い舌をちろりと出している。 デフォルメの強いかわいらしいつくりだ。 あなたの言う通り、なにかひとつを好きでいることも、そうでないことも、ただそれだけなら自由なのだ。 (62) 2022/08/14(Sun) 0:05:34 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>61 レヴィア 自身の指先を鼻に近づけ、スンと鳴らす。 そうしてわざとらしく肩を竦めた。 「コーヒーの匂いしかしないね」 暗にどちらの香りも変わらない、とも。 「まあ好き放題してるんだから、あたいは幸せな方だろうね」 「にしても、……難儀な奴。 別に今から楽しみくらい見つけたって バチ当たらないと思うけど? 現代には便利な箱があるわけだし」 こつ、とノートPCの角を軽く叩いてみせた。 「人殺しだけがしたいなら別にいいけどさ、 少なくとも表の仕事は変えられるでしょ。 グラスハープの演奏家でも、なんだっけ、 あの……東洋方面のさ。あー……猫カフェ? ああいうのとか。やりたい事、ないわけ?」 (63) 2022/08/14(Sun) 0:29:44 |
コルヴォは、カラン。涼やかな音を立てて、その場を後にした。 (a20) 2022/08/14(Sun) 1:02:02 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【路地裏】 ごつ、ごつ、漸う響く重たい靴音は一定の間隔を保つ。 たった一人の葬列は、暗い路地裏を行く。 静かなその場所には猫の一匹も居やしない。 「お気の毒なことだ」 落ちている『ゴミ』を横目に見て、言う事はただそれだけ。 掃除屋と言えど、頼まれてもいない後片付けはしない。 出処さえわからないようなものは、余計に。 慈善事業でもないのだから当然だ。 言うまでもなく、何処ぞに通報なんて、するわけもない。 こんな場所には地元警察だって来たがりはしない。 きっと一般人だって知っていることだろう。 路地裏のゴミなんてものには、誰もが触れたがらないものだ。 喪服姿が足を止める事はない。 大して先を急ぐ事も無く、ただ『ゴミ』の横を通り過ぎていった。 (64) 2022/08/14(Sun) 2:47:16 |
コルヴォは、言外に訣別を告げた。 (a21) 2022/08/14(Sun) 5:13:34 |
【人】 害のない毒 マキアート>>52 リカルド 「何事も、遅すぎることはありません。 なんてオレが言うことでもないでしょうけど。 今この場に来る気になったとなれば、 じき上手く楽しめるようにもなりますよ」 そちらの過去を知ったわけでもないだろうが、 やはり縁遠そうな印象を踏まえて前向きな言葉をかける。 「はい、正に。カクテル言葉ですね。 こちらも気を着けてはいるんですが、 つい情に流されることも少なくはなくって…… いっそ見習いたいくらいですよ、ハハ」 そう憧れのような目を向ける男は、心から友好的だ。 まるで相手が自分を害する訳ないと信じて疑わないようで。 それはここがある種の中立地帯だからということを抜きに、 相手の人柄さえ──あなた相手には全く考慮していないわけでもなさそうだが、それでもきっと、他の者に、他の場所でも同じようにする。 来いと言えばノッテのアジトにだってついてきそうなもの。 利用されてもおかしくないというのに。恐ろしく映るのも不思議ではない話だ。 ▽ (65) 2022/08/14(Sun) 9:45:10 |
【人】 害のない毒 マキアート>>52 リカルド ただ取引の場で出会うときに、断られることもあるにしろ、 要求するものは少なくともカタギのそれではないし、 どうにも扱いに手慣れている。まごうことなき裏社会の者。 「諸々を考慮しなければ、 祭りとかにオレがついていってもいいんですがね!」 ただ、貴方はそういうわけにもいかないでしょう、と。 けれど言外に、“貴方がいいなら”なんてニュアンスを含めて。 噛み砕くなら、マフィアらしくないのではなく、寧ろ、 『マフィアはそうであればいい』なんて思想が透けているようだ。 祭りを楽しむのも、バーで便宜を図るのも含め、彼には同じこと。 結局、こいつは現在自分たちの置かれている状況を何も考えてない──と片付けてしまっても、構いはしないだろうが。 いいんですか一枚!と嬉しそうに自分の皿へピザを乗せる、 その呑気な表情に対して、結局深く考えても仕方あるまい。 (66) 2022/08/14(Sun) 9:46:07 |
【人】 害のない毒 マキアート>>58 テンゴ 「そんな軽く済ませるだなんて! 一個盗まれるだけでもう全然利益が……」 あ。間の抜けた声をひとつ出して、 熱が入る前に冷却。言ったところで押し付けにしかならない。 とはいえ、自分の仕事を考えると、 彼らがあのまま悪い方に育たないことを祈りたいものだ。 「……駄菓子、かあ。 嫌いじゃないけど、最近全然食べてないかもしれません」 聞かれたことに対しては、実に素直に答えた。 (67) 2022/08/14(Sun) 10:28:31 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>56 ルチア 買い物袋を抱えての帰り道。 街に溶け込む少女を見かけ、小さく首を傾げる。 今日は親鳥さんと一緒じゃないのですね 声を掛けようと開きかけた口は閉じて、僅かに緩める。 確かさっき―― 足早に踵を返して数十秒、再び同じ場所に。 …… こつこつ こつ足音が少女に近づく。 「こんにちは、ルチア。 誰かを待っているの?」 片手には買い物袋とさっき買ったばかりの 露店のしぼりたてオレンジジュース。 もう片方の手にも同じジュース。 それをあなたに差し出しつつ尋ねる。 アジトの時よりフランクに、 ”顔見知りの子”に話しかけるような雰囲気で。 (68) 2022/08/14(Sun) 11:17:28 |
【人】 翠眼 ヴェルデ【街中】 大通りを一本外れれば、祭りの喧騒も幾許か遠くなる。 街路に置かれたベンチに腰掛け、少年はゆっくりとページを捲る。 けれどその手にある本は、とてもその年恰好には見合わない絵本だ。 タイトルは『ピノッキオ』——木で作られた人形が、正しい行いや良心といったものを学び、最後には本当の人間の子供になるという童話。 (69) 2022/08/14(Sun) 13:23:17 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>65>>66 マキアート 「楽しめるように……ですか。 えぇ、そうなると良いですがね」 諜報活動を自らも行おうと思ったのは、今回の狙撃があったからだ。 でなければ調査は別の部下に頼んでいただろうし、この祭に顔をだすことはなかっただろう。 今後とて、調査が終わればこういう場に出向くことは二度とないかもしれない。 「様々なものにそういった言葉がついてるんですね。 生憎俺は花言葉すらほとんど知りませんが……貴方は随分詳しいようだ」 ではこれは何というのでしょう? と、ソムリエが持ってきたスプモーニのグラスを軽く揺らす。 ほろ苦さがあるさっぱりとしたカンパリのカクテルは赤く、ピザにはもってこいの爽やかなカクテルだ。 いつだったか。 貴方には抗争の場でもにこやかに挨拶をされ、顔が引きつった記憶がある。 あの時はただの馬鹿なのか、それとも油断させる作戦なのかと勘ぐったが、その謎が解決したことはついぞ無い。 「はは……流石にお客様に案内をさせるわけにはいかないでしょう。 ですがまぁ、またこういう機会があるとしたらゆっくり接待をさせていただきますよ」 敵対組織の人間と取引を望んでやろうとする人間は、どうであれ肝が座っているものだろう。 その思惑を探るのもまた、自分のような仕事を持つ人間の役割だと、そう決め込んでカクテルで一口喉を潤した。 (71) 2022/08/14(Sun) 16:27:12 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>63 ストレガ 「邪魔だわ。楽しみなんて。」 「死ぬときに、未練が残ったら嫌だもの。」 生に執着するような人間にはなりたくない。 屍の山を築いておいて、生きたいなんて言葉を吐きたくはない。 明日が来ることに期待なんてしたくもない。 また一口、ドリンクに口を付けた。 「血でふやけた手なんて、猫は嫌がるわね。」 「ないわ、やりたい事。一つも。」 「それに………あの店を気に入っているの。」 「死ぬならあの店の中がいいわ。」 時代から忘れられた品物たちと共に、 誰にも見つからずに忘れられていく。 貴女が私を殺すときは、あの店にしてくださる?なんて 無機質な問いかけを零した。 (72) 2022/08/14(Sun) 16:59:41 |
【人】 害のない毒 マキアート>>62 ヴェルデ 「……そんなものか」 優劣を比べ合うのに意味はない。 キミも理解を示してくれるなら、 きっと気にしなくてよかったことに違いない。 「そうだね。“当たり前”だ。 逆に言えば無理に同じにならなくてもいい。 多様性の尊重……皆が皆、そういう考えでいてくれたらこの街ももう少しは平和だったんだろうけど」 指された方に目を向ければ、 ああ、とか何だか懐かしむような声をあげる。 「いるだろうねえ、蛇。触ったことあるよ。 オレはどうしても好きになれなかったけど。 でもよくよく顔を見てみると結構愛嬌があるんだ。 虫のことを可愛いと愛でる知り合いも知ってるし……思う以上に人の差って激しい者なんだよなあ」 それが生活が豊かである故の知見ではなく、見世物小屋で培った経験であることは知る由もないだろうが。 ただ、人は色々な育ち方をしてるわけである。 「有意義な話だったよ、ボク。名前を聞いてもいいかな? オレはマキアート。この辺の賭博場で働いてるんだ」 (73) 2022/08/14(Sun) 17:13:00 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>72 レヴィア 「……。ま、それがあんたの強さなのかもね。 あんたの仕事、見た事ないからわかんないけど。 やりたい事がもし思いついたら教えな。 手伝うかどうかはさておき、見には行くから」 ふ、と笑って立ち上がり、置いていた空き容器はゴミ袋に。 「……あたいがあんたを殺す事があるとすれば、 あんたがあたいに殺してくれって頼んだ時くらいだよ」 「だからそん時はそうしてやる。 代わりに、あんたがあたいを殺す時も あの店で殺してくれない?結構気に入ったから」 店が血で汚れるのは嫌か、と零して、じっとあなたを見た。 (75) 2022/08/14(Sun) 18:44:49 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>48 アベラルド 【チョコラータ:オルサキオット】 品のいい店内BGM、客を迎える従業員の華やかな笑顔、食品を扱う店特有の清潔な空気。それから常連にのみ許されたいつものという無責任で信頼ある注文と、それをうけて整然と提供される小さく愛らしい菓子。 「そうそう、ジャンドゥヤにオルセット・マンディヤン。……うん、いつもありがとう」 「へえ? じゃあ、それも包んでくれるかい。それから今日はもう一つ、贈呈用に何か買っていきたいんだ。若い男の子でね、甘いものは苦手みたいなんだけど……」 君の説明を頷きながら聞く。落ち着いた時間が場を支配して流れる。 ファミリーとは何の関係もないこの店を、男は単純に気に入っていた。君に会う名目として最低限の買い物をして行くわけではなく、こうして人に贈るプレゼントを買いに来たり、新作を試すこともよくある。 妙に勘繰られないためにも一般の店には出入りしないのが良い、なんて考え方もあるけれど、君が諌めないということは大丈夫ってことだろう。 (76) 2022/08/14(Sun) 19:04:15 |
【人】 害のない毒 マキアート>>71 リカルド 「こっちは結構人の付き合いをするので、 何気なく調べてるうちに、覚えちゃいました。 スプモーニは……『愛嬌』でしたかね。 ……オレはよく愛嬌がある、って言われますけど。 何だかんだ貴方のような方にもあると思うんですよね。 何も笑顔を振り撒くだけが愛嬌、 ってわけでは全然ないでしょうし」 自分のカフェ・コレットを舌で転がして、 お世辞ともつかない台詞を吐く。 抗争で会った時、血が流れる惨状であれば酷く顰めっ面で、けれど知り合いの顔を見るなり場にそぐわない笑みを浮かべた。 たぶん、生き残ったのはいかにも戦闘員じゃなさそうだからだったのだろう。 先ほどそちらが感じたように、周りにはマフィアと思われたかどうかさえ怪しい。 「いいんですか?楽しみにしてますね! 次会う時、忘れたとは言わせませんから」 社交辞令であるかもしれないのに、 言葉尻を捕まえては無邪気に笑った。 (78) 2022/08/14(Sun) 19:13:58 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>75 ストレガ 「誰にも見せたりなんてしないわ。暗殺屋だもの。」 「そう。ぜひ死ぬまで待ち続けてくださるかしら。」 暗に探す気もない、という言葉だけ吐いて。 飲みかけのボトルは、鞄の中にしまった。 ここでは全部飲み切れそうにないから。 「じゃあ、お役御免になったらお願いしに行くわ。」 「……………。」 返された言葉を、一切の色もない冷えた夕闇が見つめて。 「わかったわ。」 「後始末は烏にお願いするけれど。」 戸惑いもなく頷く。 それが依頼であるならば、十全にこなす。 女はそのために生きているのだから。 「時間を潰しすぎたわ。」 「ランプと共に、良い夜を。」 最後の挨拶だけは、店員らしく。 そうして、くるりと踵を返して。 飴色の髪がふわりと浮いて、呼び止められなければ、 そのまま去っていくだろう。 (79) 2022/08/14(Sun) 19:23:53 |
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